JP4680705B2 - 化粧板 - Google Patents

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本発明は、化粧板に関し、特に、台所、風呂場、駅舎、体育館等の壁材等の建築用内外装材として好適に使用することができる、表面にステンレス板を積層してなる化粧板に関するものである。
従来、この種の建築用内外装材として使用する化粧板として、水酸化アルミニウム等の無機質骨材を主たる材料とし、これに熱硬化性樹脂を添加してなる基板の表面に印刷を施した熱硬化性樹脂を含浸させた化粧紙を積層、一体化したものが実用化されている(特許文献1参照)。
しかし、上記化粧板は強度が弱く、特に、不燃化のために基板の無機質骨材の含有率を高くすると、この傾向が一層顕著に現れるとともに、化粧紙と基板間の接着力が低下し、剥離を起こし易いという問題があった。
この問題に対処するために、本件出願人は、熱硬化性樹脂を含浸させたガラス不織布からなる不織布層と、無機質骨材及び熱硬化性樹脂からなる混合樹脂層とを積層してなる芯材シートを複数枚積層してなる芯材層の表面に、メラミン樹脂を含浸させた化粧紙からなる表面化粧層を積層した化粧板を提案した(特許文献2参照)。
この技術により、上記問題点は解消されるに至ったが、反面、この化粧板では、表面化粧層にメラミン樹脂を含浸させた紙質のものを積層することから、例えば、台所のコンロの近くに設けるようにした場合は、コンロの熱や炎によって劣化したり、焦げたりするおそれがあった。
この問題に対処するために、本件出願人は、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層の少なくとも一方の表面にステンレス板を積層してなる化粧板を提案した(特許文献3及び4参照)。
ところで、この表面にステンレス板を積層してなる化粧板は、通常の保存状況下では、一方の表面のみにステンレス板を積層してなる化粧板の場合、芯材層が吸湿することによって、化粧板に反り等の変形が生じ易く、このため、施工が困難となったり、施工後に不具合が発生する等の問題があった。
特公昭54−3704号公報 特開2000−135758号公報 特開2004−009718号公報 特開2004−351750号公報
本発明は、上記従来の表面にステンレス板を積層してなる化粧板の有する問題点に鑑み、倉庫などで保存しても、化粧板に反り等の変形が生ずることがなく保存でき、施工が困難となったり、施工後に不具合が発生する等の問題の発生がない、表面にステンレス板を積層してなる化粧板を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、発明の化粧板は、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層の表面にステンレス板を積層してなる化粧板において、前記ステンレス板を積層した側及びそれと反対側の芯材層の表層及び裏層に樹脂含浸紙を配し、化粧板の裏面を構成する前記芯材層の裏層に配した樹脂含浸紙の裏側のに直に湿気を通過させない合成樹脂フィルム又は合成樹脂をラミネート加工した紙からなる保護層を積層し、施工時、該保護層を取り外して施工するものであることを特徴とする。
本発明の化粧板によれば、芯材層の裏面に湿気を通過させない材料からなる保護層を積層し、施工時、該保護層を取り外して施工するので、化粧板は湿気を通過させない材料からなる保護層によって芯材層の裏面側からの吸湿量が抑制され(芯材層の裏面側からの吸湿量を、ステンレス板を積層した表面側からの吸湿量とバランスさせ)、化粧板に反り等の変形が生ずることを防止することができるとともに、芯材層、樹脂含浸紙及び保護層の密着性を高め、積層を確実に行うことができる。
そして、これにより、施工が困難となったり、施工後に不具合が発生する等の問題の発生を未然に防止することができる。
また、芯材層の表層に樹脂含浸紙を配することにより、ステンレス板及び保護層を積層する前工程において、芯材層の表面側と裏面側との吸湿量をバランスさせ、芯材層に反り等の変形が生ずることを防止するとともに、芯材層とステンレス板との密着性を高め、積層を確実に行うことができる。
以下、本発明の化粧板の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に、本発明の化粧板の一実施例を示す。
この化粧板Pは、その表面に設けられたステンレス板1と、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層2と、芯材層2の裏面に設けられた湿気を通過させない材料からなる保護層3とからなり、施工時、保護層3を取り外して施工するようにしたものであり、必要に応じて、不燃性を備えるようにしたものである。
この化粧板Pの厚みは、特に限定されるものではないが、2〜6mm、特に、2〜5mmの厚みであることが好ましい。この厚みであると、台所で使用される他の化粧板との段差をなくすことができ、台所周りを美しく仕上げることができる。
化粧板Pの表面に設けられているステンレス板1には、好ましくは、表面にヘアーライン処理を施したステンレス板を使用し、より好ましくは、さらにその表面に弗素系、シリカ系等の被膜層4を形成したものを使用することができる。
ステンレス板1の厚みは、特に限定されるものではないが、好ましくは、厚さ0.1〜0.6mm、さらに好ましくは0.2〜0.5mm程度の薄板からなり、芯材層2の表面に、例えば、シリコン系、エポキシ系、ポリウレタン系、アクリル系、ポリイミド系、ポリアミド系、合成ゴム系等の接着剤層5により接着されている。
なお、ステンレス板1の厚みが0.1mm以上であると、芯材層2の表面に凹凸があっても、これがステンレス板1の表面にまで影響することを防止できるので、ステンレス板1の表面が凹凸になることはなく、凹凸のない美しい表面状態を有する化粧板Pとすることができる。すなわち、芯材層2は無機質骨材や無機芯材等を含むので、これらの影響で表面が凹凸になる可能性があるし、後述の混合樹脂層21の形成の際に凹凸となる可能性もあるので、ステンレス板1の厚みを0.1mm以上にしておくのが望ましい。一方、厚みを0.6mm以上にして耐熱性を向上させてもよいが、耐熱性は0.6mm厚で十分であり、かえって重さが重くなり取り扱い難くなるので、0.6mm以下が望ましい。そして、芯材層2として、後述の無機質骨材を含む熱硬化性樹脂が硬化したものを使用しているので、芯材層2自体がへこむことがなく、このため、比較的薄いステンレス板を使用してもステンレス板1が内側にへこむことがなく、化粧板Pの表面に凹凸が生じず、長期間に亘って美麗に保持することができる。
ステンレス板1の表面に形成する被膜層4のうち、弗素系被膜層に使用されるものとしては、熱可塑性弗素樹脂でも熱硬化性弗素樹脂でも使用可能であり、例えば、熱可塑性弗素樹脂としては、4弗化ポリエチレン樹脂、3弗化ポリエチレン樹脂、2弗化ポリエチレン樹脂、4弗化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体樹脂、4弗化エチレン−6弗化プロピレン共重合体樹脂、4弗化エチレン−エチレン共重合体樹脂などが用いられる。
この弗素被膜層4の厚みは、特に限定されるものではないが、10〜100μmの厚さが好ましい。
また、シリカ系被膜層4に使用されるものとしては、シリカとバインダー樹脂とを混合したシリカ・樹脂混合物、シリカアルコキシドなどが使用される。シリカアルコキシドとしては、(RSi(OR4−n(ここで、Rはメチル基、エチル基、フェニル基を表し、Rは炭素数が1〜4のアルキル基を表し、nは0、1又は2である。)で表される珪素化合物、(RSiX4−m(ここで、Rは炭素数1〜8の1価の炭化水素基を表し、Xは加水分解性基(アルコキシル基、アセトキシ基など)を表し、mは0、1、2又は3である。)で表される加水分解性オルガノシランなどが使用される。
このシリカ系被膜層4の厚みは、特に限定されるものではないが、10〜100μmの厚さが好ましい。
これらの被膜層4は、上記弗素樹脂やシリカ・樹脂混合物やシリカアルコキシドなどをフィルム化してステンレス板1に熱圧着などの方法で接合一体化してもよいし、塗料化してステンレス板1に塗布・固化して一体化(例えば、焼付塗装)してもよい。
そして、ステンレス板1の表面に被膜層4を形成することによって、ステンレス板1に傷が付くことを防止できる上に、台所の油などの汚れが付着しても簡単に拭き取ることができる。
特に、シリカ系被膜層は、弗素系被膜層と比べても表面硬度が高く、鉛筆硬度で5以上の硬度、好ましくは8前後の硬度を有しているので、鍋などで擦っても傷が付くことがなく、台所に使用する場合においてはシリカ系被膜層が好ましく採用される。
一方、化粧板Pの芯材層2は、無機芯材と無機質骨材と熱硬化性樹脂とよりなるものである。具体的には、無機芯材に無機質骨材と熱硬化性樹脂とを含浸、塗布若しくは積層させた複数の芯材シート20を積層して熱硬化させた層によって構成されている。この芯材層2の厚さは、特に限定されるものではないが、1.5〜5mmの厚さであることが好ましい。
無機芯材としては、例えば、ガラス不織布や織布などが使用される。
また、無機質骨材としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の含水無機化合物や炭酸カルシウム、タルク等の充填剤が使用される。
また、熱硬化性樹脂としては、メラミン樹脂、フェノール樹脂等が使用される。
そして、より具体的には、図2(A)に示すように、無機芯材として秤量30〜100g/m程度のガラス不織布を使用し、この無機芯材にメラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた後、この含浸無機芯材22の片面に、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の含水無機化合物や炭酸カルシウム、タルク等の無機充填剤などの無機質骨材、及びメラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合物(本明細書において、「混合樹脂」という。)を塗布して混合樹脂層21を形成し、2層構造とした芯材シート20Aを用いることができる。
また、図2(B)に示すように、ガラス不織布に熱硬化性樹脂を含浸させた含浸無機芯材22の両面に、無機質骨材及び熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて添加剤)を混合した混合樹脂を塗布して混合樹脂層21を形成し、3層構造とした芯材シート20Bを用いることができる。
さらに、図2(C)に示すように、ガラス不織布に無機質骨材及び熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合樹脂を含浸させた含浸無機芯材22の両面に、該混合樹脂を塗布して混合樹脂層21を形成した芯材シート20C(この場合、図示の3層構造のほか、2層構造とすることもできる。)を用いることもできる。
また、図2(D)に示すように、ガラス不織布に無機質骨材及び熱硬化性樹脂(さらに、必要に応じて他の添加剤)を混合した混合樹脂を含浸させ、1層構造とした芯材シート20Dを用いたり、図2(E)に示すように、無機質骨材及び熱硬化性樹脂を含浸させた含浸ガラス不織布(含浸無機芯材23)と、前記熱硬化性樹脂に無機骨材を混合した混合樹脂シート24とを適宜選択し、必要に応じて、組み合わせた芯材シート20Eを用いることができる。
この場合、無機芯材には、熱硬化性樹脂が80〜150重量%程度含浸されるようにする。
また、無機質骨材には、含水した水酸化アルミニウム等の無機化合物の粉末を、さらに、無機芯材21内に浸入、含浸されるようにする場合には、粒径50μm以下のものを用いるのが好ましい。
さらに、この含水水酸化アルミニウム等の無機化合物と炭酸カルシウム等の充填剤を30〜10:70〜90の割合で混合したものも好ましく用いることができる。
なお、無機芯材に水酸化アルミニウム等の無機質骨材を含浸させる場合、無機質骨材の含有率は、層間の界面の接着性を考慮して、10重量%未満とすることが望ましい。
そして、芯材シート20全体として、熱硬化性樹脂が10〜20重量%含有されるようにする。
熱硬化性樹脂の含有量が、20重量%より多いと、所期の不燃性の性質が得にくくなり、反対に、10重量%より少ないと、結合力(接着力)が小さく、成形性が悪くなる。
一方、芯材シート20全体には、無機質骨材が90〜80重量%含有されることとなるので、芯材シート20を含む本実施例の化粧板Pを不燃性にすることができる。
ところで、本実施例においては、芯材層2の表層及び裏層に、芯材シート20に使用したのと同じメラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂をクラフト紙などに含浸させた樹脂含浸紙25、26を配するようにする。
クラフト紙には、100〜250g/mのクラフト紙を好適に用いることができる。
そして、このクラフト紙に、熱硬化性樹脂を、例えば、20〜100重量%程度含浸させることにより、樹脂含浸紙25、26を得ることができる。
これにより、ステンレス板1及び保護層3を積層する前工程において、芯材層2の表面側と裏面側との吸湿量をバランスさせ、芯材層2に反り等の変形が生ずることを防止するとともに、芯材層2とステンレス板1及び保護層3との密着性を高め、積層を確実に行うことができる。
また、芯材層2の裏面に設けられる保護層3には、湿気を通過させない材料、具体的には、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂フィルム(通常、20〜150μm、より好ましくは、40〜100μm程度の厚みの合成樹脂フィルム)やポリエチレン樹脂等の合成樹脂をラミネート加工した紙などのシート状材料を好適に用いることができる。
なお、保護層3は、芯材層2の裏面側からの吸湿量を抑制し(芯材層2の裏面側からの吸湿量を、ステンレス板1を積層した表面側からの吸湿量とバランスさせ)、化粧板Pに反り等の変形が生ずることを防止することを目的とするものである(後述のステンレス板1の表面に形成した被膜層4の表面に設けられる保護層6と異なり、芯材層2の裏面側に傷が付くことを防止することを目的とするものではない)ことから、芯材層2の裏面全体に貼り付けられている。そして、取り外した保護層を簡易に処理することができるように、保護層6と比較して、厚みの薄い合成樹脂フィルムを好適に用いることができる。
また、ステンレス板1の表面に形成した被膜層4の表面に保護層6を積層し、施工後、この保護層6を取り外すようにする。
この保護層6は、化粧板Pの製造、保管及び施工時にステンレス板1の表面に形成した被膜層4(及びステンレス板1)の表面に傷が付くことを防止するためのもので、保護層6には、具体的には、シート状材料、より具体的には、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂フィルム(通常、50〜200μm、より好ましくは、70〜150μm程度の厚みの合成樹脂フィルム)やポリエチレン樹脂等の合成樹脂をラミネート加工した紙などのシート状材料を好適に用いることができる。
次に、上記の構成からなる本実施例の化粧板Pと、従来の化粧板とについて、反りの状態を確認するため、以下の試験条件により強制反り試験を行った結果を表1に示す。
[試験条件]
・温度:5℃〜60℃/5時間/1サイクル
・繰り返し数:10回
・サンプル:
サンプルA(本実施例);ステンレス板1(有)、保護層3(有)
サンプルB(参考例);ステンレス板1(有)、保護層3(無)
サンプルC(参考例);ステンレス板1(無)、保護層3(無)、表面の樹脂含浸紙としてチタン含有化粧紙を使用
・サンプルサイズ:910×1210mm
[試験方法]
・サンプルを平面上に平置きし、上記試験条件でヒートサイクルをかける。
・ヒートサイクルをかけた後、サンプルを平面上にステンレス板1又は化粧紙を上面側及び下面側となるようにして平置きして、表1に示す8個の測定位置について反り量[mm]を測定する。
[試験の評価基準]
・○(良):反り量が10mm未満
・×(不良):反り量が10mm以上
表1に示す強制反り試験の結果からも明らかなとおり、本実施例の化粧板Pは、各測定位置について反り量が、強制反り試験の評価基準が○(良)の10mm以下であり、反り等の変形が生ずることを防止することができることを確認できた。
一方、保護層3を設けていないサンプルB(参考例)は、評価基準の10mm以上であり、反り変形を生じる化粧板となった。
これらのことにより、保護層3が反り防止に著しい効果を発揮することがわかった。
なお、ステンレス板を積層していないサンプルC(参考例)は、反りがほとんどないことを確認した。
次に、上記の構成からなる本実施例の化粧板Pについて、施工後の耐久性能を確認するため、以下の試験条件により耐久試験を行った。
[試験条件]
・温度:5℃〜60℃/5時間/1サイクル(ここで、防火予防条例に規定される距離でコンロを使用した場合に、化粧板Pの表面温度が60℃に達するため、温度を5℃〜60℃に設定した。)
・繰り返し数:250回
・サンプル:ステンレス板1(有)、保護層3(有)
・サンプルサイズ:910×1820mm
[試験方法]
・サンプルの化粧板Pから保護層3を取り外し、化粧板Pの裏面を構成する樹脂含浸紙26のに、図3に示すように、仮止め用の両面接着テープ7及びウレタン樹脂系接着剤(製品名:タキロン社製タキボンド5)8を施した後、鉛直面からなる下地材(石膏ボード)上に接着し、上記試験条件でヒートサイクルをかける。
・ヒートサイクルをかけた後、下地材(石膏ボード)上に接着されたサンプルの剥がれ、浮き、膨れ、亀裂、その他不具合を検証する。
[試験の評価基準]
・○(良):剥がれ、浮き、膨れ、亀裂、その他不具合のいずれもなし
・×(不良):剥がれ、浮き、膨れ、亀裂、その他不具合のいずれかが有る
耐久試験の結果、剥がれ、浮き、膨れ、亀裂、その他不具合のいずれもなく、通常の使用による耐久性には問題がないことを確認できた。
かくして、本実施例の化粧板Pは、無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層2の表面にステンレス板1を積層してなることから、ステンレス板1により熱や炎を遮断することができ、これにより、台所のコンロの近くなどで化粧板Pを設けるようにした場合でも、コンロの熱や炎によって化粧板、特にその表面が、劣化したり焦げたりすることを防止し、さらには、これ以外の用途を含め、長期に亘り表面を平滑に美麗に保つことができるという利点を有しながら、芯材層2の裏面に湿気を通過させない材料からなる保護層3を積層し、施工時、この保護層3を取り外して施工することにより、湿気を通過させない材料からなる保護層3によって、芯材層2の裏面側からの吸湿量を抑制し(芯材層2の裏面側からの吸湿量を、ステンレス板1を積層した表面側からの吸湿量とバランスさせ)、化粧板Pに反り等の変形が生ずることを防止することができる。
そして、これにより、施工が困難となったり、施工後に不具合が発生する等の問題の発生を未然に防止することができる。
以上、本発明の化粧板について、その実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することが可能である。
本発明の化粧板は、化粧板に反り等の変形が生ずることがなく、施工が困難となったり、施工後に不具合が発生する等の問題の発生がないことから、台所、風呂場、駅舎、体育館等の壁材等の建築用内外装材の用途に好適に用いることができる。
本発明の化粧板の一実施例を示す断面図である。 芯材シートを示す断面図である。 化粧板を接着する場合の両面接着テープ及び接着剤の適用例を示す説明図である。
P 化粧板
1 ステンレス板
2 芯材層
20、20A、20B、20C、20D、20E 芯材シート
21 混合樹脂層
22 含浸無機芯材
23 含浸ガラス不織布
24 混合樹脂シート
25、26 樹脂含浸紙
3 保護層
4 被膜層
5 接着剤層
6 保護層

Claims (1)

  1. 無機芯材、無機質骨材及び熱硬化性樹脂とよりなる芯材層の表面にステンレス板を積層してなる化粧板において、前記ステンレス板を積層した側及びそれと反対側の芯材層の表層及び裏層に樹脂含浸紙を配し、化粧板の裏面を構成する前記芯材層の裏層に配した樹脂含浸紙の裏側のに直に湿気を通過させない合成樹脂フィルム又は合成樹脂をラミネート加工した紙からなる保護層を積層し、施工時、該保護層を取り外して施工するものであることを特徴とする化粧板。
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