JPH10138401A - 金属板ベース化粧板及びその製造方法 - Google Patents
金属板ベース化粧板及びその製造方法Info
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- JPH10138401A JPH10138401A JP30337996A JP30337996A JPH10138401A JP H10138401 A JPH10138401 A JP H10138401A JP 30337996 A JP30337996 A JP 30337996A JP 30337996 A JP30337996 A JP 30337996A JP H10138401 A JPH10138401 A JP H10138401A
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- metallic plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヘラやコテを使用せず、かつ、有機溶剤を使
用しないで形成できる保護層を備えた金属板ベース化粧
板及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 金属板3の片面に熱硬化性樹脂含浸芯材
紙2を介して熱硬化性樹脂含浸化粧紙1を重ね、他の面
にホットメルト接着剤層4を形成したプラスチックフィ
ルム5をホットメルト接着剤層4と金属板3とが接する
ようにして重ね、加熱加圧する。
用しないで形成できる保護層を備えた金属板ベース化粧
板及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 金属板3の片面に熱硬化性樹脂含浸芯材
紙2を介して熱硬化性樹脂含浸化粧紙1を重ね、他の面
にホットメルト接着剤層4を形成したプラスチックフィ
ルム5をホットメルト接着剤層4と金属板3とが接する
ようにして重ね、加熱加圧する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板ベース化粧
板及びその製造方法に関する。
板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の内装等に使用される化粧板と
しては、金属板ベース化粧板が使用されている。この金
属板ベース化粧板は、金属板の片面に、熱硬化性樹脂含
浸芯材紙を介して熱硬化性樹脂含浸化粧紙を重ね加熱加
圧した構成となっている。
しては、金属板ベース化粧板が使用されている。この金
属板ベース化粧板は、金属板の片面に、熱硬化性樹脂含
浸芯材紙を介して熱硬化性樹脂含浸化粧紙を重ね加熱加
圧した構成となっている。
【0003】金属板としては、アルミニウム板又は鉄板
等が用いられるので、金属板ベース化粧板を結露や水漏
れの可能性がある箇所に使用するとき、金属板の裏面
(化粧紙側とは反対側の面)に腐食を防止するための保
護層を必要とする。そこで、従来は、金属板の裏面にシ
ールパテを塗布していた。
等が用いられるので、金属板ベース化粧板を結露や水漏
れの可能性がある箇所に使用するとき、金属板の裏面
(化粧紙側とは反対側の面)に腐食を防止するための保
護層を必要とする。そこで、従来は、金属板の裏面にシ
ールパテを塗布していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シールパテ
の塗布にはヘラやコテを使用しなければならず生産性が
よくない上に、塗布量のばらつきを回避できないため、
裏面であるから重要ではないというものの美観を損な
う。また、トルエンのような有機溶剤を使用するため、
環境衛生上も好ましくない。
の塗布にはヘラやコテを使用しなければならず生産性が
よくない上に、塗布量のばらつきを回避できないため、
裏面であるから重要ではないというものの美観を損な
う。また、トルエンのような有機溶剤を使用するため、
環境衛生上も好ましくない。
【0005】本発明は、ヘラやコテを使用せず、かつ、
有機溶剤を使用しないで形成できる保護層を備えた金属
板ベース化粧板及びその製造方法を提供することを目的
とする。
有機溶剤を使用しないで形成できる保護層を備えた金属
板ベース化粧板及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属板3の片
面に熱硬化性樹脂含浸芯材紙2を介して熱硬化性樹脂含
浸化粧紙1を接着化し、他の面にプラスチックフィルム
5を接着して保護層としてなる金属板ベース化粧板であ
る。金属板3の片面にプラスチックフィルム5を接着す
ることにより、シールパテ塗布による様々な課題を解決
することが可能となる。
面に熱硬化性樹脂含浸芯材紙2を介して熱硬化性樹脂含
浸化粧紙1を接着化し、他の面にプラスチックフィルム
5を接着して保護層としてなる金属板ベース化粧板であ
る。金属板3の片面にプラスチックフィルム5を接着す
ることにより、シールパテ塗布による様々な課題を解決
することが可能となる。
【0007】保護層を形成するためのプラスチックフィ
ルム5としては、真夏には高温にさらされ、厳冬には低
温にさらされ、さらには成形時の加熱による膨張収縮に
対処し、かつ、空気や湿気を透過させない点から、縦横
の延伸倍率が等しいポリエステルフィルムを使用するの
が好ましい。
ルム5としては、真夏には高温にさらされ、厳冬には低
温にさらされ、さらには成形時の加熱による膨張収縮に
対処し、かつ、空気や湿気を透過させない点から、縦横
の延伸倍率が等しいポリエステルフィルムを使用するの
が好ましい。
【0008】そして、プラスチックフィルム5の膨張収
縮を吸収し、溶剤を使用しないことから、プラスチック
フィルム5を熱可塑性エラストマー系ホットメルト接着
剤により金属板3に接着するのが好ましい。
縮を吸収し、溶剤を使用しないことから、プラスチック
フィルム5を熱可塑性エラストマー系ホットメルト接着
剤により金属板3に接着するのが好ましい。
【0009】本発明の金属板ベース化粧板は、溶剤を使
用せず、かつ、工数を増加させない点から、金属板3の
片面に熱硬化性樹脂含浸芯材紙2を介して熱硬化性樹脂
含浸化粧紙1を重ね、他の面にホットメルト接着剤層4
を形成したプラスチックフィルム5をホットメルト接着
剤層4と金属板3とが接するようにして重ね、加熱加圧
することにより製造するのが好ましい。
用せず、かつ、工数を増加させない点から、金属板3の
片面に熱硬化性樹脂含浸芯材紙2を介して熱硬化性樹脂
含浸化粧紙1を重ね、他の面にホットメルト接着剤層4
を形成したプラスチックフィルム5をホットメルト接着
剤層4と金属板3とが接するようにして重ね、加熱加圧
することにより製造するのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】化粧紙としては、坪量が30〜1
50g/m2 で無地又は表面に柄を印刷した上質紙又は
薄葉紙が用いられる。化粧紙に含浸される熱硬化性樹脂
としては、メラミン樹脂又はジアリルフタレート樹脂が
挙げられるが、鉄道車両の内装に使用される場合には、
公知のパラトルエンスルフォンアミドなどで変性して可
撓性を付与したメラミン樹脂を用いるのが好ましい。難
燃性、表面硬度、表面平滑度、耐熱性、耐水性、耐薬品
性いずれも優れ、光沢美麗であるためである。メラミン
樹脂のワニスを、乾燥後の固形付着量が好ましくは45
〜55重量%となるように化粧紙に含浸乾燥して、熱硬
化性樹脂含浸化粧紙が得られる。
50g/m2 で無地又は表面に柄を印刷した上質紙又は
薄葉紙が用いられる。化粧紙に含浸される熱硬化性樹脂
としては、メラミン樹脂又はジアリルフタレート樹脂が
挙げられるが、鉄道車両の内装に使用される場合には、
公知のパラトルエンスルフォンアミドなどで変性して可
撓性を付与したメラミン樹脂を用いるのが好ましい。難
燃性、表面硬度、表面平滑度、耐熱性、耐水性、耐薬品
性いずれも優れ、光沢美麗であるためである。メラミン
樹脂のワニスを、乾燥後の固形付着量が好ましくは45
〜55重量%となるように化粧紙に含浸乾燥して、熱硬
化性樹脂含浸化粧紙が得られる。
【0011】熱硬化性樹脂含浸芯材紙としては、坪量が
30〜250g/m2 のクラフト紙にレゾール型フェノ
ール樹脂ワニスを含浸乾燥したものが用いられる。これ
らについては、既知の材料及び方法が使用できる。レゾ
ール型フェノール樹脂ワニスを、乾燥後の固形付着量が
好ましくは25〜35重量%となるようにクラフト紙に
含浸乾燥して、熱硬化性樹脂含浸芯材紙が得られる。
30〜250g/m2 のクラフト紙にレゾール型フェノ
ール樹脂ワニスを含浸乾燥したものが用いられる。これ
らについては、既知の材料及び方法が使用できる。レゾ
ール型フェノール樹脂ワニスを、乾燥後の固形付着量が
好ましくは25〜35重量%となるようにクラフト紙に
含浸乾燥して、熱硬化性樹脂含浸芯材紙が得られる。
【0012】金属板3としては、厚さが0.8〜1.2
mmのアルミニウム板又は鉄板が用いられる。軽量であ
ることから、アルミニウム板が好ましく用いられる。
mmのアルミニウム板又は鉄板が用いられる。軽量であ
ることから、アルミニウム板が好ましく用いられる。
【0013】保護層を形成するためのプラスチックフィ
ルム5としては、水分及び酸素を透過しないもので、成
形時の加熱温度に耐えるものであればよく、また、裏面
に使用されるものであるから、安価なものが好ましい。
このような点から、厚さが10〜30μmのポリエステ
ルフィルムが好ましく用いられる。また、延伸したフィ
ルムを用いるときは、成形時におけるフィルムの伸縮に
よる剥離を防止する点から、延伸倍率が400〜500
%の範囲で縦横ほぼ同じフィルムが好ましい。
ルム5としては、水分及び酸素を透過しないもので、成
形時の加熱温度に耐えるものであればよく、また、裏面
に使用されるものであるから、安価なものが好ましい。
このような点から、厚さが10〜30μmのポリエステ
ルフィルムが好ましく用いられる。また、延伸したフィ
ルムを用いるときは、成形時におけるフィルムの伸縮に
よる剥離を防止する点から、延伸倍率が400〜500
%の範囲で縦横ほぼ同じフィルムが好ましい。
【0014】熱可塑性エラストマー系ホットメルト接着
剤は、主剤として熱可塑性エラストマーを用いるホット
メルト接着剤である。熱可塑性エラストマーとしては、
エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン、合成ゴ
ムなどが挙げられる。主剤のほか、粘着付与剤、ワック
ス、可塑剤などを配合してコンパウンドとしたホットメ
ルト接着剤が好ましい。ホットメルト接着剤は、市販品
を使用することができる。プラスチックフィルム5の表
面に常法によりコロナ処理を施し、ホットメルト接着剤
をコロナ処理した面にホットメルト接着剤を、ロールコ
ーター、キスコーターなど、適宜の手段により塗布して
用いるのが好ましい。プラスチックフィルム5、金属板
3、熱硬化性樹脂含浸芯材紙2及び熱硬化性樹脂含浸化
粧紙1の恒星作業が容易になるからである。
剤は、主剤として熱可塑性エラストマーを用いるホット
メルト接着剤である。熱可塑性エラストマーとしては、
エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン、合成ゴ
ムなどが挙げられる。主剤のほか、粘着付与剤、ワック
ス、可塑剤などを配合してコンパウンドとしたホットメ
ルト接着剤が好ましい。ホットメルト接着剤は、市販品
を使用することができる。プラスチックフィルム5の表
面に常法によりコロナ処理を施し、ホットメルト接着剤
をコロナ処理した面にホットメルト接着剤を、ロールコ
ーター、キスコーターなど、適宜の手段により塗布して
用いるのが好ましい。プラスチックフィルム5、金属板
3、熱硬化性樹脂含浸芯材紙2及び熱硬化性樹脂含浸化
粧紙1の恒星作業が容易になるからである。
【0015】プラスチックフィルム5、金属板3、熱硬
化性樹脂含浸芯材紙2及び熱硬化性樹脂含浸化粧紙1を
重ねて鏡板の間に挟み、加熱加圧して金属ベース化粧板
を製造する。加熱加圧の条件は、常法に従い、例えば、
温度80〜180℃、圧力5〜15MPaとされる。
化性樹脂含浸芯材紙2及び熱硬化性樹脂含浸化粧紙1を
重ねて鏡板の間に挟み、加熱加圧して金属ベース化粧板
を製造する。加熱加圧の条件は、常法に従い、例えば、
温度80〜180℃、圧力5〜15MPaとされる。
【0016】
メラミン樹脂含浸化粧紙の調製 メラミン100部(重量部、以下同じ)、ホルムアルデ
ヒド38重量%水溶液88部及びパラトルエンスルフォ
ンアミド20部を反応釜に仕込み、98℃で50分間加
熱してメラミン樹脂を得た。このメラミン樹脂をイソブ
タノール30部に溶解してメラミン樹脂ワニスとし、こ
のメラミン樹脂ワニスを、坪量100g/m2 の化粧原
紙に、乾燥後の樹脂付着量が50重量%となるように含
浸乾燥して、メラミン樹脂含浸化粧紙を調製した。
ヒド38重量%水溶液88部及びパラトルエンスルフォ
ンアミド20部を反応釜に仕込み、98℃で50分間加
熱してメラミン樹脂を得た。このメラミン樹脂をイソブ
タノール30部に溶解してメラミン樹脂ワニスとし、こ
のメラミン樹脂ワニスを、坪量100g/m2 の化粧原
紙に、乾燥後の樹脂付着量が50重量%となるように含
浸乾燥して、メラミン樹脂含浸化粧紙を調製した。
【0017】フェノール樹脂含浸芯材紙の調製 フェノール100部、ホルムアルデヒド38重量%水溶
液60部及び水酸化ナトリウム0.3部を反応釜に仕込
み、94℃で150分間加熱してフェノール樹脂を得
た。このフェノール樹脂をメタノール60部に溶解して
フェノール樹脂ワニスとし、坪量190g/m2 のクラ
フト紙に、乾燥後の樹脂付着量が30重量%となるよう
に含浸乾燥して、フェノール樹脂含浸芯材紙を調製し
た。
液60部及び水酸化ナトリウム0.3部を反応釜に仕込
み、94℃で150分間加熱してフェノール樹脂を得
た。このフェノール樹脂をメタノール60部に溶解して
フェノール樹脂ワニスとし、坪量190g/m2 のクラ
フト紙に、乾燥後の樹脂付着量が30重量%となるよう
に含浸乾燥して、フェノール樹脂含浸芯材紙を調製し
た。
【0018】ホットメルト接着剤付きポリエステルフィ
ルムの調製 厚さ20μm、延伸倍率が縦横共に450%のポリエス
テルフィルム(東レ株式会社製、ルミラー(商品名)を
使用した)の表面にコロナ処理を施し、このコロナ処理
面に熱可塑性エラストマー系のホットメルト接着剤(セ
メダイン株式会社製 HM−552(商品名)を使用し
た)を、塗布量が約50〜60g/m2となるようにロ
ールコーターを用いて塗布した。
ルムの調製 厚さ20μm、延伸倍率が縦横共に450%のポリエス
テルフィルム(東レ株式会社製、ルミラー(商品名)を
使用した)の表面にコロナ処理を施し、このコロナ処理
面に熱可塑性エラストマー系のホットメルト接着剤(セ
メダイン株式会社製 HM−552(商品名)を使用し
た)を、塗布量が約50〜60g/m2となるようにロ
ールコーターを用いて塗布した。
【0019】金属板ベース化粧板の作製 ホットメルト接着剤付きポリエステルフィルムの接着剤
塗布面の上に、清浄にした厚さ1.2mmのアルミニウ
ム金属板(JlS H 4000に規定するA3003
P相当品)を重ね、このアルミニウム金属板の上にフェ
ノール樹脂含浸芯材紙を1枚、さらにその上にメラミン
樹脂含浸化粧紙を1枚を重ね、ステンレス鏡板で挟み、
温度140℃、圧力10MPaで30分間加熱加圧して
裏面に保護層を有するアルミニウム金属板ベース化粧板
を作製した。
塗布面の上に、清浄にした厚さ1.2mmのアルミニウ
ム金属板(JlS H 4000に規定するA3003
P相当品)を重ね、このアルミニウム金属板の上にフェ
ノール樹脂含浸芯材紙を1枚、さらにその上にメラミン
樹脂含浸化粧紙を1枚を重ね、ステンレス鏡板で挟み、
温度140℃、圧力10MPaで30分間加熱加圧して
裏面に保護層を有するアルミニウム金属板ベース化粧板
を作製した。
【0020】得られたアルミニウム金属板ベースメラミ
ン樹脂化粧板について、以下に述べるような試験を行っ
た。
ン樹脂化粧板について、以下に述べるような試験を行っ
た。
【0021】碁盤目はくり試験(JlS G 3312
「塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯」準拠) 100×100mmの大きさの試験片を1枚用意し、裏
面のポリエステル面に1mm間隔の碁盤目模様を安全か
みそりの刃を用いて切った。この試験片を、温度40
℃、湿度90%RHの恒温槽中に48時間保持した後、
室温まで冷却し、碁盤目の面をセロテープではくり試験
した。その結果、はくり異常は認められなかった。 耐煮沸性試験(JlS K 6902「熱硬化性樹脂化
粧板試験方法」準拠) 50×50mmの大きさの試験片を3枚用意し、切断面
を平滑に仕上げた。この試験片を、50±3℃の恒温槽
中に24時間保持し、その後、沸騰水中に2時間浸漬
し、煮沸前後に厚さ及び質量を測定した。その結果、厚
さ増加率:0.6%、質量増加率:0.5%であった。
また、沸騰水中に2時間浸漬後及び8時間浸漬後に層間
はく離の有無を目視観察したが、8時間浸漬後において
もはく離は認められなかった。
「塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯」準拠) 100×100mmの大きさの試験片を1枚用意し、裏
面のポリエステル面に1mm間隔の碁盤目模様を安全か
みそりの刃を用いて切った。この試験片を、温度40
℃、湿度90%RHの恒温槽中に48時間保持した後、
室温まで冷却し、碁盤目の面をセロテープではくり試験
した。その結果、はくり異常は認められなかった。 耐煮沸性試験(JlS K 6902「熱硬化性樹脂化
粧板試験方法」準拠) 50×50mmの大きさの試験片を3枚用意し、切断面
を平滑に仕上げた。この試験片を、50±3℃の恒温槽
中に24時間保持し、その後、沸騰水中に2時間浸漬
し、煮沸前後に厚さ及び質量を測定した。その結果、厚
さ増加率:0.6%、質量増加率:0.5%であった。
また、沸騰水中に2時間浸漬後及び8時間浸漬後に層間
はく離の有無を目視観察したが、8時間浸漬後において
もはく離は認められなかった。
【0022】耐熱性試験(JlS K 6902「熱硬
化性樹脂化粧板試験方法」準拠) 230×230mmの大きさの試験片1枚を用意し、化
粧面に180℃に加熱した油を入れた平底アルミニウム
容器を置き、20分間放置した後異常の有無を目視観察
した。その結果は異常なしであった。
化性樹脂化粧板試験方法」準拠) 230×230mmの大きさの試験片1枚を用意し、化
粧面に180℃に加熱した油を入れた平底アルミニウム
容器を置き、20分間放置した後異常の有無を目視観察
した。その結果は異常なしであった。
【0023】耐熱水性試験(JlS K 6902「熱
硬化性樹脂化粧板試験方法」準拠) 230×230mmの大きさの試験片1枚を用意し、化
粧面に沸騰水をこぼし、その上に沸騰水を入れた平底ア
ルミウム容器を置き、20分間放置した後異常の有無を
目視観察した。その結果は異常なしであった。
硬化性樹脂化粧板試験方法」準拠) 230×230mmの大きさの試験片1枚を用意し、化
粧面に沸騰水をこぼし、その上に沸騰水を入れた平底ア
ルミウム容器を置き、20分間放置した後異常の有無を
目視観察した。その結果は異常なしであった。
【0024】耐亀裂性試験(旧日本国有鉄道規格、JR
S 17421−1準拠) 100×100mmの大きさの試験片1枚を用意し、そ
の四隅及び中央に直径5mmの穴をあけ、厚さ3.5m
mの鋼鉄製の治具板に4隅をビス止めした。これを、7
0℃の恒温槽中に48時間保持した後、室温まで冷却
し、亀裂の有無を目視観察した。その結果、亀裂発生は
認められなかった。
S 17421−1準拠) 100×100mmの大きさの試験片1枚を用意し、そ
の四隅及び中央に直径5mmの穴をあけ、厚さ3.5m
mの鋼鉄製の治具板に4隅をビス止めした。これを、7
0℃の恒温槽中に48時間保持した後、室温まで冷却
し、亀裂の有無を目視観察した。その結果、亀裂発生は
認められなかった。
【0025】加熱後の外観試験(JlS K 6911
「熱硬化性プラスチック一般試験方法」準拠) 50×50mmの大きさの試験片1枚を用意し、120
±3℃の恒温槽中に12時間保持し、ひび割れ、ふく
れ、層間はく離など著しい変化の有無を目視観察した。
その結果、ひび割れ、ふくれ、層間はく離いずれも認め
られなかった。
「熱硬化性プラスチック一般試験方法」準拠) 50×50mmの大きさの試験片1枚を用意し、120
±3℃の恒温槽中に12時間保持し、ひび割れ、ふく
れ、層間はく離など著しい変化の有無を目視観察した。
その結果、ひび割れ、ふくれ、層間はく離いずれも認め
られなかった。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、ヘラやコテを使用しな
いで金属板裏面の保護層を形成できるので、生産性、塗
布量のばらつきによる美観上の問題、有機溶剤の使用に
よる環境衛生上の問題をなくすることができる。また、
材料が若干増加するものの、製造工程としては従来の金
属ベース化粧板と同一とすることができる。
いで金属板裏面の保護層を形成できるので、生産性、塗
布量のばらつきによる美観上の問題、有機溶剤の使用に
よる環境衛生上の問題をなくすることができる。また、
材料が若干増加するものの、製造工程としては従来の金
属ベース化粧板と同一とすることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
1 熱硬化性樹脂含浸化粧紙 2 熱硬化性樹脂含浸芯材紙 3 金属板 4 ホットメルト接着剤層 5 プラスチックフィルム
Claims (4)
- 【請求項1】 金属板の片面に熱硬化性樹脂含浸芯材紙
を介して熱硬化性樹脂含浸化粧紙を接着し、他の面にプ
ラスチックフィルムを接着して保護層としてなる金属板
ベース化粧板。 - 【請求項2】 プラスチックフィルムが、縦横の延伸倍
率が等しいポリエステルフィルムである請求項1記載の
金属板ベース化粧板。 - 【請求項3】 プラスチックフィルムが、熱可塑性エラ
ストマー系ホットメルト接着剤により金属板に接着され
ている請求項1又は2記載の金属板ベース化粧板。 - 【請求項4】 金属板の片面に熱硬化性樹脂含浸芯材紙
を介して熱硬化性樹脂含浸化粧紙を重ね、他の面に、ホ
ットメルト接着剤層を形成したプラスチックフィルムを
ホットメルト接着剤層と金属板とが接するようにして重
ね、加熱加圧することを特徴とする金属板ベース化粧板
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30337996A JPH10138401A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 金属板ベース化粧板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30337996A JPH10138401A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 金属板ベース化粧板及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10138401A true JPH10138401A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17920309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30337996A Pending JPH10138401A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 金属板ベース化粧板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10138401A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007021946A (ja) * | 2005-07-19 | 2007-02-01 | Takiron Co Ltd | 化粧板 |
CN103061474A (zh) * | 2013-01-24 | 2013-04-24 | 深圳美术建材有限公司 | 岗纹钢塑板及其加工方法 |
-
1996
- 1996-11-14 JP JP30337996A patent/JPH10138401A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007021946A (ja) * | 2005-07-19 | 2007-02-01 | Takiron Co Ltd | 化粧板 |
CN103061474A (zh) * | 2013-01-24 | 2013-04-24 | 深圳美术建材有限公司 | 岗纹钢塑板及其加工方法 |
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