JPH0114720Y2 - - Google Patents

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JPH0114720Y2
JPH0114720Y2 JP10739383U JP10739383U JPH0114720Y2 JP H0114720 Y2 JPH0114720 Y2 JP H0114720Y2 JP 10739383 U JP10739383 U JP 10739383U JP 10739383 U JP10739383 U JP 10739383U JP H0114720 Y2 JPH0114720 Y2 JP H0114720Y2
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JP
Japan
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resin
paper
adhesive
coated
layer
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JP10739383U
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JPS6016800U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は家具、内装材等に使用されるうらのり
付きプレコート紙に関するものである。
従来プレコート紙は、重量20〜40g/m2のプリ
ント原紙(薄葉紙)にセルローズ系、アクリル
系、ビニル系インキにて絵柄層あるいは着色層を
形成した上に、表面保護の為にアミノアルキツド
樹脂、アクリルウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂を
塗布量が5〜15g/m2(固形分)になるように塗
布してなる。
これらのプレコート紙は、通常、酢酸ビニル系
エマルジヨン、アクリル系エマルジヨン、あるい
はこれらのエマルジヨンと尿素樹脂を混合した接
着剤を用い、ラミネーターを使用して合板、パー
チクルボード、中密度繊維板等へラミネートさせ
ることによつて化粧板として作製される。(以下
ウエツトラミと表示する。) 近年このラミネート工程に変えて、プレコート
紙の裏面に予め感熱接着性樹脂をコートしておい
て、ラミネーターを用いずに、熱ロールあるいは
熱プレスを通すだけで基材への貼り付けの可能
な、所謂うらのり付きプレコート紙が徐々に浸透
してきた。
うらのり付きプレコート紙の特徴としては、ラ
ミネート工程が完全に乾式で行なわれる為、工程
管理が容易、低公害、機械的に高価なラミネート
装置を使用しなくて良い。従来のウエツトラミよ
り能率的に有利等生産時に有利な点が多くあるば
かりでなく、化粧板にした場合、ラミネート時に
水分が介在しない為紙の伸縮が少ないのでウエツ
トラミに比して極めて表面の仕上りが良好となる
メリツトが有る。
従来うらのり付きプレコート紙のうらのり処方
としては以下の構成のものが有る。
エチレン酢酸ビニル樹指、ナイロン樹脂等を
エクストルーダーにてコートしたもの。
酢酸ビニルエマルジヨン、アクリル系接着剤
をグラビアコート、ロールコート等にてコート
したもの。
ジアリルフタレート樹脂、メラミン系樹脂、
グアナミン系樹脂等の熱硬化性樹脂をコートし
たもの。
前記の構成のものは、所謂裏面へのホツトメ
ルトコートであり、以下のような長所と短所を有
する。
すなわち、熱可塑性樹脂を使用している為、う
らのり樹脂コートからラミネートまでの期間を任
意にとれ、極めて使い易いが、塗工方法、樹脂自
体の性質上原紙中への樹脂の浸透が全くなく、し
かも比較的軟質の樹脂を20〜40μの厚みで厚塗り
しなければならず、表面の耐スクラツチ性(引き
かき強度)が充分に出ない。このスクラツチ性の
不足は家具、内装材としてラミネート基材を使用
した場合には致命的な欠点となる。また、ラミネ
ート時には樹脂全体が溶融する為に基材表面の欠
点を拾い易く、俗に言う目やせが出易い。
の構成のものは、と同様な長所を有し、原
紙への樹脂の浸透はよりは期待できるが、耐ス
クラツチ性を充分に出す様な硬質の樹脂を塗工す
ると、原紙自体が坪量20〜40g/m2と薄い為、得
られた製品がもろくなり、紙切れがおこりやす
く、ラミネートの作業性を著しく低下させる。そ
の為、耐スクラツチ性には限界がある。また、融
点自体も高いものが多く、低温接着性に劣る。
又の構成の熱硬性樹脂を使用した場合には、
熱可塑性樹脂を使用した場合の欠点である耐スク
ラツチ性の不足は充分に解消できるが、うらのり
樹脂コートからラミネート迄の時間を一定期間内
に限定しないと、接着剤の硬化が進み、使用不可
能となる。一般的には、ジアリルフタレート樹脂
で6ケ月、メラミン樹脂で3ケ月以内に使用しな
いと使用不可能となる。又、これらの熱硬化性樹
脂は基材へラミネートする時の硬化条件として、
かなりの熱圧及び時間を要し、極めて生産性が劣
る。当然のことながら、これらのラミネート時の
熱圧条件やその時間等を緩和する事は、硬化剤の
添加量を増したり、添加剤を加えたりすることに
よつて可能だが、これには限界が有るばかりでな
く、その為にうらのり樹脂コートから基材へのラ
ミネート迄の時間が更に限定され、使用条件巾が
狭くなる。
本考案は、以上のような従来のうらのりプレコ
ート紙の問題点を改良し、耐スクラツチ性が良好
で、なおかつ容易に基材にラミネート可能で、し
かも、うらのり樹脂コートから基材へのラミネー
ト迄の時間が限定されない、うらのり付きプレコ
ート紙である。
本考案を図面に従つて説明すると、第1図に示
す如く、坪量20〜40g/m2の印刷用原紙1の表面
に、印刷層2、トツプコート層3を形成したプレ
コート紙aの裏面に、鉛筆硬度H以上の硬度を有
する熱可塑性樹脂シーラー層4を介して熱可塑性
接着層5を形成したことを特徴とするうらのり付
きプレコート紙である。
本考案に使用されるプレコート紙は、アミノア
ルキツド樹脂、アクリルウレタン樹脂等を表面に
コートした通常のプレコート紙で良い。又、シー
ラー層として使用される硬質熱可塑性樹脂として
は、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等で、鉛筆硬度
H以上の硬度を有するものなら任意である。又、
接着剤に使用される熱可塑性樹脂としては、ポリ
アミド系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、エチレン系樹
脂等の感熱接着性を有するものなら任意である。
本考案は以上のような構成よりなるので鉛筆硬
度H以上の熱可塑性樹脂シーラー層が耐スクラツ
チ性に寄与して、耐スクラツチ性が良好なラミネ
ート品が得られるばかりでなく、基材への接着性
は接着性を優先した熱可塑性樹脂によるので巾広
いラミネート条件を設定できるばかりでなく、う
らのり樹脂コートから基材へのラミネート迄の時
間が限定されることなく使用可能である。
以下に本考案の実施例を示す。
本実施例は考案の一例を示すものであり、本考
案はその主旨を逸脱しない限り本実施例に限定さ
れるものではない。
(実施例) 坪量23g/m2の薄葉紙に木目柄を印刷し、その
上に塗布量で10g/m2(dry)のウレタン樹脂を
コートしたプレコート紙裏面に、鉛筆硬度H〜
2Hを有するアクリル系樹脂を塗布量が約8g/
m2(dry)になるように塗布した後にその塗布面
に酢酸ビニル系接着剤を塗布量で12g/m2
(dry)コートしてうらのり付きプレコート紙を
得た。
得られたうらのり付きプレコート紙を10m/m
厚のバーテイクルボードの表面に、プレス機を使
用して、150℃10Kg/cm2、30秒の圧締条件にて
ラミネートした後、100円コインにてスクラツチ
テストを行つたところ、同一箇所で8回迄基材へ
のコインの到達は認められなかつた。
比較例として、アクリル系樹脂を塗布しないで
実施例と同一の酢酸ビニル系接着剤だけでうらの
り付きプレコート紙を作成し、実施例と同一の基
材の表面に同一の条件にてラミネートした後コイ
ンスクラツチテストを行つたものは、一回でプレ
コート紙が破れて不合格となつた。
また、鉛筆硬度H以上の酢酸ビニル系接着剤だ
けを接着可能な塗布量(15〜25g/m2(dry))
だけコートした所、紙質が著しくもろくなり、コ
ート適性、ラミネート作業性が著しく劣り、不良
品となつた。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案のプレコート紙の一例を示す断面
図である。 1……印刷用原紙、2……印刷層、3……トツ
プコート層、4……鉛筆硬度H以上の熱可塑性樹
脂シーラー層、5……熱可塑性接着層、a……プ
レコート紙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 坪量20〜40g/m2の印刷用原紙1の表面に、印
    刷層2、トツプコート層3を形成したプレコート
    紙aの裏面に、鉛筆硬度H以上の熱可塑性樹脂シ
    ーラー層4を介して熱可塑性接着層5を形成した
    ことを特徴とするうらのり付きプレコート紙。
JP10739383U 1983-07-11 1983-07-11 うらのり付きプレコ−ト紙 Granted JPS6016800U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10739383U JPS6016800U (ja) 1983-07-11 1983-07-11 うらのり付きプレコ−ト紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10739383U JPS6016800U (ja) 1983-07-11 1983-07-11 うらのり付きプレコ−ト紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6016800U JPS6016800U (ja) 1985-02-04
JPH0114720Y2 true JPH0114720Y2 (ja) 1989-04-28

Family

ID=30250944

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10739383U Granted JPS6016800U (ja) 1983-07-11 1983-07-11 うらのり付きプレコ−ト紙

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JP (1) JPS6016800U (ja)

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JPS6016800U (ja) 1985-02-04

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