JP2611787B2 - 裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧シートの製造方法 - Google Patents
裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧シートの製造方法Info
- Publication number
- JP2611787B2 JP2611787B2 JP62286320A JP28632087A JP2611787B2 JP 2611787 B2 JP2611787 B2 JP 2611787B2 JP 62286320 A JP62286320 A JP 62286320A JP 28632087 A JP28632087 A JP 28632087A JP 2611787 B2 JP2611787 B2 JP 2611787B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decorative sheet
- adhesive layer
- resin
- heat
- sensitive adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、家具等の表面仕上げ工程で利用される化粧
シートの製造方法に関するものであり、化粧板用基材に
対して熱圧のみによって貼着される、すなわち、裏面に
熱圧によって接着特性を発揮する接着剤層を有する化粧
シートの製造方法を提供する。
シートの製造方法に関するものであり、化粧板用基材に
対して熱圧のみによって貼着される、すなわち、裏面に
熱圧によって接着特性を発揮する接着剤層を有する化粧
シートの製造方法を提供する。
[従来の技術] 化粧シートと化粧板用基材とを接着し、意匠特性にお
いて優れた作用を奏する化粧板を得る方法には、 1) 化粧シートと化粧板用基材との接着に際して、化
粧シート裏面または化粧板用基材表面に接着剤を塗工
し、引き続いて、加熱,加圧を施し、化粧板を得る方
法。
いて優れた作用を奏する化粧板を得る方法には、 1) 化粧シートと化粧板用基材との接着に際して、化
粧シート裏面または化粧板用基材表面に接着剤を塗工
し、引き続いて、加熱,加圧を施し、化粧板を得る方
法。
2) 押し出し機によってフィルム状に押し出された樹
脂層を化粧シートの裏面に積層することによって、裏面
に感熱型の接着剤層を有する化粧シートを得た後、これ
を熱圧によって化粧板用基材に貼着して化粧板を得る方
法、 等が存する。
脂層を化粧シートの裏面に積層することによって、裏面
に感熱型の接着剤層を有する化粧シートを得た後、これ
を熱圧によって化粧板用基材に貼着して化粧板を得る方
法、 等が存する。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、前記従来の化粧シートと化粧板用基材との
積層体からなる化粧板の製造方法のうちの1)項の方法
によるものは、化粧板の製造時に接着剤を塗布するため
の塗布機が必要であり、製造工程が大掛りになること、
化粧板の製造時に接着剤を硬化させるための時間を要す
ることから化粧板の製造効率が良くないこと、得られる
化粧板に接着不良に起因する皺や膨れ等の発生があり、
外観の良好な化粧板が得られないこと等の欠点がある。
積層体からなる化粧板の製造方法のうちの1)項の方法
によるものは、化粧板の製造時に接着剤を塗布するため
の塗布機が必要であり、製造工程が大掛りになること、
化粧板の製造時に接着剤を硬化させるための時間を要す
ることから化粧板の製造効率が良くないこと、得られる
化粧板に接着不良に起因する皺や膨れ等の発生があり、
外観の良好な化粧板が得られないこと等の欠点がある。
また2)項に説明した方法によるものは、化粧シート
の裏面に形成されている接着剤層が、1度フィルム状に
された樹脂層を貼着したものであるため、化粧シートと
接着剤層との間の接着力が弱いこと、化粧シートの裏面
の接着剤層は、押し出し適性を有している樹脂、すなわ
ち、溶融温度の高い樹脂で形成されているために、該樹
脂による接着剤層の有する熱溶着能を利用して化粧シー
トと化粧板用基材とを貼着する際に高温度が必要とな
り、経済的でないばかりでなく温度管理も煩わしいこ
と、化粧シートの裏面の接着剤層は、樹脂が溶融して1
度フイルム状にされた樹脂層を粘着したものであるため
に、接着剤層を薄く形成することが出来なく、所望する
物性の接着剤層を具備する化粧シートが得られないこと
等の欠点を有している。
の裏面に形成されている接着剤層が、1度フィルム状に
された樹脂層を貼着したものであるため、化粧シートと
接着剤層との間の接着力が弱いこと、化粧シートの裏面
の接着剤層は、押し出し適性を有している樹脂、すなわ
ち、溶融温度の高い樹脂で形成されているために、該樹
脂による接着剤層の有する熱溶着能を利用して化粧シー
トと化粧板用基材とを貼着する際に高温度が必要とな
り、経済的でないばかりでなく温度管理も煩わしいこ
と、化粧シートの裏面の接着剤層は、樹脂が溶融して1
度フイルム状にされた樹脂層を粘着したものであるため
に、接着剤層を薄く形成することが出来なく、所望する
物性の接着剤層を具備する化粧シートが得られないこと
等の欠点を有している。
これに対して本発明方法では、前記従来の化粧板を得
る際における上記の欠点を伴うことがなく、体裁の良好
な化粧板を容易に製造することのできる裏面に感熱型の
接着剤層を有する化粧シートの製造方法を提供すること
を目的とする。
る際における上記の欠点を伴うことがなく、体裁の良好
な化粧板を容易に製造することのできる裏面に感熱型の
接着剤層を有する化粧シートの製造方法を提供すること
を目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的は、以下の構成による本発明の裏面に感熱
型の接着剤層を有する化粧シートの製造方法によって達
成される。
型の接着剤層を有する化粧シートの製造方法によって達
成される。
すなわち、本発明の裏面に感熱型の接着剤層を有する
化粧シートの製造方法は、印刷模様紙からなる化粧シー
トの裏面に、溶剤型樹脂の溶剤溶液、又は加熱によって
ポリマー化するタイプのモノマーあるいはプレポリマー
からなる常温での樹脂液からなり、しかも樹脂成分100
重量部に対して無機質充填剤1〜100重量部を含有して
いる塗工剤を、ダイレクト法にて塗工し、次いで乾燥す
ることによって接着剤層を形成するものである。
化粧シートの製造方法は、印刷模様紙からなる化粧シー
トの裏面に、溶剤型樹脂の溶剤溶液、又は加熱によって
ポリマー化するタイプのモノマーあるいはプレポリマー
からなる常温での樹脂液からなり、しかも樹脂成分100
重量部に対して無機質充填剤1〜100重量部を含有して
いる塗工剤を、ダイレクト法にて塗工し、次いで乾燥す
ることによって接着剤層を形成するものである。
前記構成からなる本発明の裏面に感熱型の接着剤層を
有する化粧シートの製造方法においては、印刷模様紙か
らなる化粧シートとして、樹脂膜による表面保護層を有
しているものを使用するのことが好ましい。
有する化粧シートの製造方法においては、印刷模様紙か
らなる化粧シートとして、樹脂膜による表面保護層を有
しているものを使用するのことが好ましい。
前記構成からなる本発明の裏面に感熱型の接着剤層を
有する化粧シートの製造方法において、接着剤層を形成
するための化粧シートとしては、例えば20〜70g/m2程度
の建材用プリント原紙,20〜70g/m2程度の含浸樹脂内填
紙からなる紙間強化紙,60〜200g/m2程度の合成樹脂含浸
建材用プリント紙等の化粧シート用原紙に、例えば、油
脂類、合成樹脂類、セルロース誘導体,ゴム誘導体等を
ビヒクルとする印刷インキによる印刷を、グラビア,オ
フセット,凸版,インキジェット,シルクスクリーン等
の印刷手段で形成した印刷模様紙や、該印刷模様紙に対
して樹脂層による表面保護層を形成したシート等が利用
される。
有する化粧シートの製造方法において、接着剤層を形成
するための化粧シートとしては、例えば20〜70g/m2程度
の建材用プリント原紙,20〜70g/m2程度の含浸樹脂内填
紙からなる紙間強化紙,60〜200g/m2程度の合成樹脂含浸
建材用プリント紙等の化粧シート用原紙に、例えば、油
脂類、合成樹脂類、セルロース誘導体,ゴム誘導体等を
ビヒクルとする印刷インキによる印刷を、グラビア,オ
フセット,凸版,インキジェット,シルクスクリーン等
の印刷手段で形成した印刷模様紙や、該印刷模様紙に対
して樹脂層による表面保護層を形成したシート等が利用
される。
本発明の裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧シート
の製造方法においては、溶剤型樹脂の溶剤溶液は、又は
加熱によってポリマー化するタイプのモノマーあるいは
プレポリマーからなる常温での樹脂液であって、しかも
樹脂成分100重量部に対して無機質充填剤1〜100重量部
を含有している塗工剤を、をダイレクト法にて塗工する
ことによって、化粧シートの裏面に接着剤層を形成す
る。
の製造方法においては、溶剤型樹脂の溶剤溶液は、又は
加熱によってポリマー化するタイプのモノマーあるいは
プレポリマーからなる常温での樹脂液であって、しかも
樹脂成分100重量部に対して無機質充填剤1〜100重量部
を含有している塗工剤を、をダイレクト法にて塗工する
ことによって、化粧シートの裏面に接着剤層を形成す
る。
この接着剤層の形成方法においては、例えば、炭酸カ
ルシウム,硫酸バリウム,二酸化チタン,クレー,タル
ク,酸化マグネシウム,炭酸マグネシウム等の無機質充
填剤を含有している樹脂液が利用される。
ルシウム,硫酸バリウム,二酸化チタン,クレー,タル
ク,酸化マグネシウム,炭酸マグネシウム等の無機質充
填剤を含有している樹脂液が利用される。
無機質充填剤を含有する樹脂液からなる塗工剤によっ
て接着剤層を形成することによって、 1) 塗工に使用する樹脂液の取り扱い特性が良好にな
る、 2) 樹脂液が塗工に好適な粘度になる、 3) 形成される接着剤層に滑り特性やアンチブロッキ
ング特性等が得られる、 4) 形成される接着剤層の収縮率が低減されるため、
亀裂の発生のない接着剤層が得られる、 5) 化粧シートと接着剤層との間の接着不良がない、 6) 化粧シート中への塗工樹脂液の過度の浸透が防止
される、 7) 形成される接着剤層の耐熱性が向上する、 等の特性が奏される。
て接着剤層を形成することによって、 1) 塗工に使用する樹脂液の取り扱い特性が良好にな
る、 2) 樹脂液が塗工に好適な粘度になる、 3) 形成される接着剤層に滑り特性やアンチブロッキ
ング特性等が得られる、 4) 形成される接着剤層の収縮率が低減されるため、
亀裂の発生のない接着剤層が得られる、 5) 化粧シートと接着剤層との間の接着不良がない、 6) 化粧シート中への塗工樹脂液の過度の浸透が防止
される、 7) 形成される接着剤層の耐熱性が向上する、 等の特性が奏される。
接着剤層形成用の樹脂液としては、例えばビニル系,
アクリル系,ポリアミド系,エポキシ系,ゴム系,ウレ
タン系等に代表される溶剤型樹脂の溶剤溶液、あるいは
加熱によってポリマー化するタイプのモノマーやプレポ
リマーからなる常温において液状を呈する樹脂液を利用
する。
アクリル系,ポリアミド系,エポキシ系,ゴム系,ウレ
タン系等に代表される溶剤型樹脂の溶剤溶液、あるいは
加熱によってポリマー化するタイプのモノマーやプレポ
リマーからなる常温において液状を呈する樹脂液を利用
する。
前記接着剤形成用の樹脂を、化粧シートの裏面に、常
温下でのダイレクト法、例えば、グラビアロールコーテ
イング,ドクターブレードコーテイング,リヴァースコ
ーテイング等のコーテイング法にて、10〜50g(固形成
分)/m2、好ましくは、20〜30g(固形成分)/m2程度に
塗工し、加熱及び/又は乾燥して感熱型の接着剤層を形
成する。
温下でのダイレクト法、例えば、グラビアロールコーテ
イング,ドクターブレードコーテイング,リヴァースコ
ーテイング等のコーテイング法にて、10〜50g(固形成
分)/m2、好ましくは、20〜30g(固形成分)/m2程度に
塗工し、加熱及び/又は乾燥して感熱型の接着剤層を形
成する。
印刷模様紙からなる化粧シートは、前記した通り樹脂
膜による表面保護層を有しているものがよい。
膜による表面保護層を有しているものがよい。
該表面保護層は、印刷模様紙の表面に、例えば、アク
リル変性ウレタンやポリエステル変性ウレタン等のウレ
タン樹脂,アミノアルキド樹脂,ポリエステル樹脂,ア
クリル変性樹脂,フェノール樹脂,メラミン樹脂,メラ
ミンアルキド樹脂,エポキシ樹脂,ジアルルフタレート
樹脂等を、ナチュラルロールコート,グラビアコート,
エアーナイフコート,リバースロールコート,バーコー
ト,フローコート,スプレーコート等の塗工方法にて、
2〜30g(固形成分)/m2、好ましくは、2〜10g(固形
成分)/m2に塗布したり、あるいは既製のフィルムを貼
着したりして容易に形成し得る。
リル変性ウレタンやポリエステル変性ウレタン等のウレ
タン樹脂,アミノアルキド樹脂,ポリエステル樹脂,ア
クリル変性樹脂,フェノール樹脂,メラミン樹脂,メラ
ミンアルキド樹脂,エポキシ樹脂,ジアルルフタレート
樹脂等を、ナチュラルロールコート,グラビアコート,
エアーナイフコート,リバースロールコート,バーコー
ト,フローコート,スプレーコート等の塗工方法にて、
2〜30g(固形成分)/m2、好ましくは、2〜10g(固形
成分)/m2に塗布したり、あるいは既製のフィルムを貼
着したりして容易に形成し得る。
[実施例] 以下、本発明の裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧
シートの製造方法の具体的な構成を実施例に基づいて説
明する。
シートの製造方法の具体的な構成を実施例に基づいて説
明する。
実施例1 カチオン性アクリル樹脂が吸着されているパルプ繊維
を抄紙して得られた30g/m2の薄葉紙に、通常のグラビア
印刷法にて木目模様の印刷を行ない、次いで、前記印刷
面に、硬化型ウレタン樹脂[UM−50:諸星インキ
(株)]を、グラビア印刷機で、5g(固形成分)/m2の
割合で塗布し、これを硬化させることによって、表面保
護層を有する印刷模様紙からなる化粧シートを得た。
を抄紙して得られた30g/m2の薄葉紙に、通常のグラビア
印刷法にて木目模様の印刷を行ない、次いで、前記印刷
面に、硬化型ウレタン樹脂[UM−50:諸星インキ
(株)]を、グラビア印刷機で、5g(固形成分)/m2の
割合で塗布し、これを硬化させることによって、表面保
護層を有する印刷模様紙からなる化粧シートを得た。
しかる後に、溶剤型ウレタン樹脂の溶剤溶液[BSS−1
400:諸星インキ(株)]に、該樹脂溶液中の樹脂成分10
0重量部に対して炭酸カルシウム30重量部を添加してな
る塗工剤を、常温下にて、前記化粧シートの裏面にリバ
ースコーテイング法により30g(固形成分)/m2の割合に
塗工し、次いで、加熱,乾燥,冷却し、目的製品である
裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧シートを得た。
400:諸星インキ(株)]に、該樹脂溶液中の樹脂成分10
0重量部に対して炭酸カルシウム30重量部を添加してな
る塗工剤を、常温下にて、前記化粧シートの裏面にリバ
ースコーテイング法により30g(固形成分)/m2の割合に
塗工し、次いで、加熱,乾燥,冷却し、目的製品である
裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧シートを得た。
更に、得られた化粧シートを、該化粧シートの裏面に
おける感熱型の接着剤層を利用して、パーテイクルボー
ドに、線圧50Kg/cm、熱ロール温度150℃、ロール速度15
m/min.で熱圧接着し、前記化粧シートによる化粧板を得
た。
おける感熱型の接着剤層を利用して、パーテイクルボー
ドに、線圧50Kg/cm、熱ロール温度150℃、ロール速度15
m/min.で熱圧接着し、前記化粧シートによる化粧板を得
た。
なお、前記の化粧シートは、印刷模様紙と感熱型の接
着剤層との間の接着力が大きく、クロスカットテスト,
およびピーリングテストの両テストによっても、印刷模
様紙と接着剤層との間の剥離は生じなかった。
着剤層との間の接着力が大きく、クロスカットテスト,
およびピーリングテストの両テストによっても、印刷模
様紙と接着剤層との間の剥離は生じなかった。
また、前記の裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧シ
ートをパーテイクルボードに熱圧接着することによって
得られた化粧板は、化粧シートとパーテイクルボードと
の間の接着力が強く、しかも、化粧板の表面層をなす化
粧シート面には、皺や膨れ発生が全く無く、品質の良好
なものになった。
ートをパーテイクルボードに熱圧接着することによって
得られた化粧板は、化粧シートとパーテイクルボードと
の間の接着力が強く、しかも、化粧板の表面層をなす化
粧シート面には、皺や膨れ発生が全く無く、品質の良好
なものになった。
[発明の作用,効果] 本発明は、印刷模様紙からなる化粧シートの裏面に、
溶剤型樹脂の溶剤溶液、又は加熱によってポリマー化す
るタイプのモノマーあるいはプレポリマーからなる常温
での樹脂液からなり、しかも樹脂成分100重量部に対し
て無機質充填剤1〜100重量部を含有している塗工剤
を、ダイレクト法にて塗工し、次いで乾燥することによ
って感熱型の接着剤層を形成することからなる裏面に感
熱型の接着剤層を有する化粧シートの製造方法である。
溶剤型樹脂の溶剤溶液、又は加熱によってポリマー化す
るタイプのモノマーあるいはプレポリマーからなる常温
での樹脂液からなり、しかも樹脂成分100重量部に対し
て無機質充填剤1〜100重量部を含有している塗工剤
を、ダイレクト法にて塗工し、次いで乾燥することによ
って感熱型の接着剤層を形成することからなる裏面に感
熱型の接着剤層を有する化粧シートの製造方法である。
前記構成による本発明方法によって得られる化粧シー
トは、該化粧シートの裏面に形成されている感熱型の接
着剤層が、溶剤型樹脂の溶剤溶液、又は加熱によってポ
リマー化するタイプのモノマーあるいはプレポリマーか
らなる常温での樹脂液からなり、しかも樹脂成分100重
量部に対して無機質充填剤1〜100重量部を含有してい
る塗工剤をダイレクトに塗工した塗工層であるため、押
し出し適性を有する樹脂で形成する必要がなく、溶融温
度の低い樹脂を選択,使用して接着剤層になし得る。
トは、該化粧シートの裏面に形成されている感熱型の接
着剤層が、溶剤型樹脂の溶剤溶液、又は加熱によってポ
リマー化するタイプのモノマーあるいはプレポリマーか
らなる常温での樹脂液からなり、しかも樹脂成分100重
量部に対して無機質充填剤1〜100重量部を含有してい
る塗工剤をダイレクトに塗工した塗工層であるため、押
し出し適性を有する樹脂で形成する必要がなく、溶融温
度の低い樹脂を選択,使用して接着剤層になし得る。
このため、化粧シートを化粧板用基材に対して接着す
る際には、押し出し適性を有する樹脂による感熱型の接
着剤層を有する化粧シートと比較して、遥かに低温の熱
圧接着条件でもって、品質の良好な化粧板に成し得る。
る際には、押し出し適性を有する樹脂による感熱型の接
着剤層を有する化粧シートと比較して、遥かに低温の熱
圧接着条件でもって、品質の良好な化粧板に成し得る。
また本発明方法で得られる化粧シートは、前述の通
り、常温での樹脂液をダイレクト法にて塗工することに
よって形成されている感熱型の接着剤層を有するもので
あるから、溶融押し出し成形を利用して形成されている
ところの押し出し適性を有する樹脂による接着剤層を具
備する化粧シートと比較して、化粧シート裏面に対する
接着剤の浸透が良好であるため、化粧シートと接着剤層
との間の接着力が大きく、化粧板用基材に対して化粧シ
ートを適用する前に接着剤層が化粧シート裏面から1部
分離するようなことがない。
り、常温での樹脂液をダイレクト法にて塗工することに
よって形成されている感熱型の接着剤層を有するもので
あるから、溶融押し出し成形を利用して形成されている
ところの押し出し適性を有する樹脂による接着剤層を具
備する化粧シートと比較して、化粧シート裏面に対する
接着剤の浸透が良好であるため、化粧シートと接着剤層
との間の接着力が大きく、化粧板用基材に対して化粧シ
ートを適用する前に接着剤層が化粧シート裏面から1部
分離するようなことがない。
このため、接着剤層と化粧シート裏面との間の不密着
性が原因となる膨れや皺の発生の無い高品質の化粧板が
得られる。
性が原因となる膨れや皺の発生の無い高品質の化粧板が
得られる。
更に、本発明の製造方法で得られる化粧シートにおけ
る感熱型の接着剤層は、前述の通り、常温での樹脂液を
ダイレクト法にて塗工して形成したものであるから、溶
融押し出し成形を利用して形成されている接着剤層に比
較して薄肉の接着剤層を形成し得る。このため、所望す
る物性の感熱型の接着剤層を有する化粧シートが得られ
る。
る感熱型の接着剤層は、前述の通り、常温での樹脂液を
ダイレクト法にて塗工して形成したものであるから、溶
融押し出し成形を利用して形成されている接着剤層に比
較して薄肉の接着剤層を形成し得る。このため、所望す
る物性の感熱型の接着剤層を有する化粧シートが得られ
る。
また、本発明方法で得られる化粧シートは、熱圧のみ
で化粧板用基材に接着されるため、化粧板の製造に際し
て、化粧板用基材に対して接着剤を利用して接着する化
粧シートにおけるような接着剤の塗工機の必要が無く、
化粧板の製造工程が簡易であり、また、接着剤の硬化時
間を設ける必要がないので、化粧板の製造効率が良く、
しかも接着不良による皺や膨れの発生のない、品質の良
好な化粧板が得られる。
で化粧板用基材に接着されるため、化粧板の製造に際し
て、化粧板用基材に対して接着剤を利用して接着する化
粧シートにおけるような接着剤の塗工機の必要が無く、
化粧板の製造工程が簡易であり、また、接着剤の硬化時
間を設ける必要がないので、化粧板の製造効率が良く、
しかも接着不良による皺や膨れの発生のない、品質の良
好な化粧板が得られる。
さらに本発明の裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧
シートの製造方法においては、無機質充填剤を含有する
樹脂液を接着剤層形成用の塗工液として使用するもので
あるため、上記の各作用,効果に加えて、 1) 樹脂液の取り扱い特性が良好である、 2) 樹脂液が塗工に好適な粘度になる、 3) 接着剤層に滑り特性やアンチブロッキング特性等
が得られる、 4) 接着剤層の収縮率が低減されるため、亀裂の発生
のない接着剤層になる、 5) 化粧シートと接着剤層との間の接着不良がない、 6) 化粧シート中への塗工樹脂液の過度の浸透が防止
される、 7) 形成される接着剤層の耐熱性が向上する、 等の特性も有する。
シートの製造方法においては、無機質充填剤を含有する
樹脂液を接着剤層形成用の塗工液として使用するもので
あるため、上記の各作用,効果に加えて、 1) 樹脂液の取り扱い特性が良好である、 2) 樹脂液が塗工に好適な粘度になる、 3) 接着剤層に滑り特性やアンチブロッキング特性等
が得られる、 4) 接着剤層の収縮率が低減されるため、亀裂の発生
のない接着剤層になる、 5) 化粧シートと接着剤層との間の接着不良がない、 6) 化粧シート中への塗工樹脂液の過度の浸透が防止
される、 7) 形成される接着剤層の耐熱性が向上する、 等の特性も有する。
Claims (2)
- 【請求項1】印刷模様紙からなる化粧シートの裏面に、
溶剤型樹脂の溶剤溶液、又は加熱によってポリマー化す
るタイプのモノマーあるいはプレポリマーからなる常温
での樹脂液からなり、しかも樹脂成分100重量部に対し
て無機質充填剤1〜100重量部を含有している塗工剤
を、ダイレクト法にて塗工し、次いで乾燥することによ
って接着剤層を形成することを特徴とする裏面に感熱型
の接着剤層を有する化粧シートの製造方法。 - 【請求項2】印刷模様紙からなる化粧シートが、樹脂膜
による表面保護層を有している特許請求の範囲第1項に
記載の裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧シートの製
造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62286320A JP2611787B2 (ja) | 1987-11-12 | 1987-11-12 | 裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧シートの製造方法 |
US08/108,010 US5395690A (en) | 1987-11-12 | 1993-08-18 | Method for producing a decorative sheet having an adhesive layer on its back surface |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62286320A JP2611787B2 (ja) | 1987-11-12 | 1987-11-12 | 裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧シートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01127343A JPH01127343A (ja) | 1989-05-19 |
JP2611787B2 true JP2611787B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=17702858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62286320A Expired - Lifetime JP2611787B2 (ja) | 1987-11-12 | 1987-11-12 | 裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2611787B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50119876A (ja) * | 1974-03-08 | 1975-09-19 | ||
JPS5261206A (en) * | 1975-11-11 | 1977-05-20 | Toppan Printing Co Ltd | Method of producing decorated board |
JPS5859839A (ja) * | 1981-10-07 | 1983-04-09 | 株式会社ノダ | 化粧板の製造方法 |
JPS6034467A (ja) * | 1983-08-03 | 1985-02-22 | ジ−オ−技研株式会社 | 健康運動器具 |
-
1987
- 1987-11-12 JP JP62286320A patent/JP2611787B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01127343A (ja) | 1989-05-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5395690A (en) | Method for producing a decorative sheet having an adhesive layer on its back surface | |
WO2008152137A2 (en) | A decorative coating for substrates and a related decoration method | |
JP2611787B2 (ja) | 裏面に感熱型の接着剤層を有する化粧シートの製造方法 | |
JPH11151794A (ja) | 化粧シート被覆材料の製造方法 | |
JPS602989B2 (ja) | 剥離シ−ト及びその製造方法 | |
JPS632780B2 (ja) | ||
JPH06256736A (ja) | 接着用化粧シートの製造方法及び接着用化粧シートの接着方法 | |
JPH01146742A (ja) | 裏面に接着剤層を有する化粧シートおよびその製造方法 | |
JP2545652B2 (ja) | 化粧板およびその製造方法 | |
JP3062323B2 (ja) | 化粧シートの製造方法 | |
JP2915916B2 (ja) | 化粧シート及び化粧板の製造方法 | |
JPH01155965A (ja) | 漆装飾材の製造方法 | |
JPH01127344A (ja) | 裏面に接着材層を有する化粧シートの製造方法 | |
JP2697091B2 (ja) | 汚し凹凸模様を有する複合シート | |
JPH0832999B2 (ja) | プレコ−ト紙の製造方法 | |
JPS6123111B2 (ja) | ||
JPS5847982B2 (ja) | エンボス化粧材の製造方法 | |
DE883362T1 (de) | Unterlage für den gebrauch eines zeigegerätes für einem computer, verfahren zu ihrer herstellung, gebrauch eines selbstklebenden vinylfilms für die bildung der unterseite einer unterlage und gebrauch eines oberflächenstrukturfilmes zur bildung der oberseite einer unterlage | |
JPS6128000Y2 (ja) | ||
JPS6254674B2 (ja) | ||
JPH0582298B2 (ja) | ||
JPS593143B2 (ja) | 化粧板用化粧紙及びそれを用いた化粧板 | |
JPS60155456A (ja) | 塗装法 | |
JPH0129832B2 (ja) | ||
JPS5940776B2 (ja) | 装飾ガラスの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227 Year of fee payment: 11 |