JP2002001831A - 化粧板の補修方法 - Google Patents

化粧板の補修方法

Info

Publication number
JP2002001831A
JP2002001831A JP2000191989A JP2000191989A JP2002001831A JP 2002001831 A JP2002001831 A JP 2002001831A JP 2000191989 A JP2000191989 A JP 2000191989A JP 2000191989 A JP2000191989 A JP 2000191989A JP 2002001831 A JP2002001831 A JP 2002001831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
repair
paint
primer
olefin
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000191989A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiko Maeda
直彦 前田
Hiroyuki Ishikawa
博之 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2000191989A priority Critical patent/JP2002001831A/ja
Publication of JP2002001831A publication Critical patent/JP2002001831A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オレフィン系フィルムでオーバーコートされ
た化粧板の表面の傷を簡単且つ確実に補修することがで
きる。 【解決手段】 オレフィン系フィルム1でオーバーコー
トされた化粧板2において、その表面に傷が付いた場合
に、その傷を研磨により無くした後、プライマー3を塗
布し、更にその上から塗装して傷が付いた箇所の補修を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅のドア、扉な
どの建材に用いられるオレフィン系フィルムでオーバー
コートされた化粧板の補修方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からPVCフィルムや塗装膜で覆わ
れた化粧材の表面に傷がついた場合の補修方法として、
傷を研磨により無くし、その上から塗装することが一般
に行われている。
【0003】しかしながら、近年、環境問題から増えつ
つあるオレフィン系フィルムでオーバーコートされた化
粧板については、その表面に傷がついた場合、その難接
着性から、上記の補修方法では補修のための上塗り塗料
が密着しないという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、オレフィン系フィルムでオー
バーコートされた化粧板の表面の傷を簡単且つ確実に補
修することができる化粧板の補修方法を提供することを
課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る化粧板の補修方法は、オレフィン系フィ
ルム1でオーバーコートされた化粧板2において、その
表面に傷10が付いた場合に、その傷10を研磨により
無くした後、プライマー3を塗布し、更にその上から塗
装して傷が付いた箇所の補修を行うことを特徴とするも
のである。このような方法を採用することで、難接着性
のポリオレフィンでオーバーコートされた化粧板におい
て、密着性の良好な補修外観に仕上げることができるも
のである。
【0006】また、プライマー3が変性ポリオレフィン
であることが好ましい。このような方法を採用すること
で、プライマー3がオレフィン系フィルムとの密着性が
良好で、また、塗料との密着性も良好となるものであ
る。
【0007】また、補修に使用する塗料4がポリエステ
ル系ウレタン塗料であることが好ましい。このような方
法を採用することで、密着性が良くなるものである。
【0008】また、プライマー3が非塩素系変性ポリオ
レフィンであることが好ましい。このような方法を採用
することで、ダイオキシンによる環境破壊を防止できる
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0010】化粧板2はオレフィン系フィルム1でオー
バーコートされており、添付図面に示す実施形態におい
ては図2に示すように、中密度繊維板(MDF)のよう
な基材5の上面に接着剤6を介して突板7を積層し、突
板7の上面を研磨して着色剤を塗布してワイピングし、
次に着色した突板7を積層した基材5に半透明のポリプ
ロピレンフィルムのようなオレフィン系フィルム1をラ
ミネートして化粧板2を形成してある。ここで、オレフ
ィン系フィルム1としては例えば、図4に示すようにポ
リプロピレンフィルム1aの上面に艶消し層1bを積層
し、ポリプロピレンフィルム1aの下面に着色層1cを
積層し、着色層1cの下面にホットメルト系接着剤1d
を積層したフィルムを用いることができるものである。
【0011】上記のようなオレフィン系フィルム1でオ
ーバーコートされた化粧板2は住宅のドア、扉などの建
材に用いられるものであるが、この化粧板2の表面に傷
がついた場合には次のようにして補修するものである。
【0012】すなわち、図1に示すようにオレフィン系
フィルム1の表面に傷10がついた場合(図1において
は表面に艶消し層1bからポリプロピレンフィルム1a
に至るように傷10がついた場合を示している)、その
傷10を研磨により無くして傷10の跡をなだらかな凹
み11とし、次に、この傷跡部分にプライマー3を塗布
し、更にその上から補修用の塗料4を塗装して傷が付い
た箇所の補修を行うのである。
【0013】ここで、使用するプライマー3としては極
性基を導入するように変性してある変性ポリオレフィン
を使用する。極性基を導入するように変性してある変性
ポリオレフィンはオレフィン系フィルム1との密着性が
良く、また、変性ポリオレフィンは極性基が化学的に活
性となって補修用の塗料4との密着性が良くなるもので
あり、これにより補修用の塗料4が剥離しないで密着
し、補修が確実にできることになる。
【0014】補修用の塗料4としては1液タイプや2液
タイプのポリエステルウレタン塗料、アクリル系ウレタ
ン塗料等が使用できるが、特に、ポリエステルウレタン
塗料は変性ポリオレフィンに対する密着性が良いので好
ましいものである。
【0015】また、変性ポリオレフィンとしては非塩素
系変性ポリオレフィンが好ましく、非塩素系変性ポリオ
レフィンを用いることで、ダイオキシンによる環境問題
が発生しないようにできるものである。
【0016】次に本発明の実施例につき説明する。
【0017】
【実施例】(実施例1)厚さ2.5mm、幅1200m
m、長さ2400mmの中密度繊維板(MDF)に、接
着剤(コニシ(株)製のCH81)を100g/m2
布し、圧締温度100℃、圧締圧力7kg/cm2、圧
締時間1minの条件で0.25mm厚の突板を積層し
た。次に、上記のように形成した突板貼り基材の表面を
研磨し、厚さを2.7mmにした後、着色剤(サンユー
ペイント(株)製のオパーコステイン994−2)を5
0g/m2塗布し、その後,ワイピングした。次に、着
色した突板7を積層した基材5の上に図3のようなラミ
ネート装置を用いて半透明のオレフィン系フィルム1を
ラミネートして化粧板を得た。ここで使用するオレフィ
ン系フィルム1は図4に示すようにポリプロピレンフィ
ルム1aの上面に艶消し層1bを積層し、ポリプロピレ
ンフィルム1aの下面に着色層1cを積層し、着色層1
cの下面にホットメルト系接着剤1dを積層したもの
で、これを着色突板7を積層した基材5に加熱加圧シリ
ンダーゴムロール15により加熱加圧してラミネートす
る。加熱加圧によるラミネートの条件は、加熱加圧シリ
ンダーゴムロール15のφ250mm、ゴム硬度50
°、ゴム厚10mm、温度130℃、圧力10kg/c
2である。このようにして図2に示すような化粧板2
を得た。
【0018】次に、上記化粧板2の表面に擦り傷を付け
た後、♯500のサンドペーパで擦り傷を無くした後、
♯1000のサンドペーパで水研磨した。次に、研磨面
に非塩素系変性ポリオレフィンを主成分とするプライマ
ー(サンユーペイント(株)製)を塗布し、5分間乾燥
した後、補修用の塗料としてポリエステル系ウレタン塗
料(主剤:ポリエステル系ポリオール、硬化剤:TDI
+MDI系イソシ亜ネート、サンユーペイント(株)
製)を塗布して、擦り傷部分を補修した。図1には補修
の順序を示している。
【0019】(実施例2)実施例1において補修用の塗
料として1液(主剤:ポリエステル系ポリオールのみ)
とする以外は、実施例1と同様にして補修を行った。
【0020】(比較例1)実施例1においてプライマー
を塗布しないこと以外は、実施例1と同様にして、補修
を行った。
【0021】(比較例2)実施例2においてプライマー
を塗布しないこと以外は、実施例2と同様にして、補修
を行った。
【0022】実施例1、実施例2、比較例1、比較例2
において、補修部分の密着性評価(セロハンテープによ
る碁盤目剥離試験)を行った。その結果を下記の表1に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなように、実施例1、実施
例2のものは密着性が良く、比較例1、比較例2のもの
は密着性が悪かった。
【0025】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、オレフィン系フィルムでオーバーコート
された化粧板において、その表面に傷が付いた場合に、
その傷を研磨により無くした後、プライマーを塗布し、
更にその上から塗装して傷が付いた箇所の補修を行うの
で、塗料が付きにくいオレフィン系フィルムでオーバー
コートされた化粧板の表面に付いた傷を塗料の密着性を
高めて簡単且つ確実に補修することができるものであ
る。
【0026】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、プライマーが変
性ポリオレフィンであるので、プライマーがオレフィン
系フィルムとの密着性が良好であるとともに塗料との密
着性も良好であって、塗料の密着性を高めることができ
るものである。
【0027】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、補
修に使用する塗料がポリエステル系ウレタン塗料である
ので、密着性が良くなるものである。
【0028】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項2記載の発明にあっては、プライマーが非塩素
系変性ポリオレフィンであるので、ダイオキシンによる
環境破壊を防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における化粧板の補修方法の補修手順を
示す説明図である。
【図2】同上の化粧板の断面図である。
【図3】同上の化粧板を製造するに当たってポリプロピ
レンフィルムをラミネートして工程の説明図である。
【図4】同上に使用するポリプロピレンフィルムの断面
図である。
【符号の説明】
1 オレフィン系フィルム 2 化粧板 3 プライマー 4 塗料
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 23:00 B29K 23:00 B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 4D075 AE04 BB02X CA13 CA47 DA06 DA27 DB23 DB24 DB36 DC01 DC33 EA41 EB13 EB22 EB35 EB38 4F100 AK03A AK03C AK51C AL06C AP03 AT00B BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C CC00C EH46 EJ26 EJ99 GB08 HB00B 4F213 AG03 AH48 WA58 WA74 WA94 WB01 WM01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン系フィルムでオーバーコート
    された化粧板において、その表面に傷が付いた場合に、
    その傷を研磨により無くした後、プライマーを塗布し、
    更にその上から塗装して傷が付いた箇所の補修を行うこ
    とを特徴とする化粧板の補修方法。
  2. 【請求項2】 プライマーが変性ポリオレフィンである
    ことを特徴とする請求項1記載の化粧板の補修方法。
  3. 【請求項3】 補修に使用する塗料がポリエステル系ウ
    レタン塗料であることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の化粧板の補修方法。
  4. 【請求項4】 プライマーが非塩素系変性ポリオレフィ
    ンであることを特徴とする請求項2記載の化粧板の補修
    方法。
JP2000191989A 2000-06-27 2000-06-27 化粧板の補修方法 Pending JP2002001831A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000191989A JP2002001831A (ja) 2000-06-27 2000-06-27 化粧板の補修方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000191989A JP2002001831A (ja) 2000-06-27 2000-06-27 化粧板の補修方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002001831A true JP2002001831A (ja) 2002-01-08

Family

ID=18691183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000191989A Pending JP2002001831A (ja) 2000-06-27 2000-06-27 化粧板の補修方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002001831A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020055264A (ja) * 2018-10-04 2020-04-09 凸版印刷株式会社 化粧シート表面の補修方法
JP2021066029A (ja) * 2019-10-18 2021-04-30 凸版印刷株式会社 化粧部材の補修方法
CN114340805A (zh) * 2019-08-23 2022-04-12 安特科技有限公司 修补漆膜的方法及包含修补的漆膜的制品

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020055264A (ja) * 2018-10-04 2020-04-09 凸版印刷株式会社 化粧シート表面の補修方法
JP7180260B2 (ja) 2018-10-04 2022-11-30 凸版印刷株式会社 化粧シート表面の補修方法
CN114340805A (zh) * 2019-08-23 2022-04-12 安特科技有限公司 修补漆膜的方法及包含修补的漆膜的制品
JP2021066029A (ja) * 2019-10-18 2021-04-30 凸版印刷株式会社 化粧部材の補修方法
JP7404761B2 (ja) 2019-10-18 2023-12-26 Toppanホールディングス株式会社 化粧部材の補修方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1992017870A1 (en) Subsurface printable sheet material for outdoor signage
JP2002001831A (ja) 化粧板の補修方法
JP4173348B2 (ja) 加飾シートおよび加飾品
KR20130068663A (ko) 금속박막을 이용한 복합패널
JP2001011403A (ja) 塗装用粘着テープおよび塗装用粘着テープを用いた塗装方法
JP2003145672A (ja) 化粧板
JPH10100596A (ja) 化粧板の製造方法及びそれにより製造される化粧板
US6171524B1 (en) Thermochromic coating for outdoor use and method of applying
JPH10146940A (ja) 化粧シートの製造方法
GB2387381A (en) Repairing scratches in transparent surfaces
JP2001096697A (ja) 化粧板、及び該化粧板の製造方法
JP3953570B2 (ja) 無機質系化粧板の製造方法
JP3785704B2 (ja) 紙基材化粧シート
US20110217525A1 (en) Flexible solid fire-resistant coating, method for applying a fire-resistant coating a substrate, and substrate provided with such a coating
JP2000263738A (ja) 無機質系化粧板
JPH08131936A (ja) 防水塗装法
KR100449672B1 (ko) 스티커를 사용한 금속판의 무늬표현방법
JPH10157006A (ja) 化粧シート貼着アルミニウム材及びその製造方法
JPH1134275A (ja) 化粧シート
JPS5855003Y2 (ja) 内装材
JPH10119216A (ja) 表面化粧用表装材
JPH10138401A (ja) 金属板ベース化粧板及びその製造方法
JP2001150880A (ja) 転写方法及び化粧材
US20150352810A1 (en) Graffiti covering skin
JP2001150887A (ja) 転写方法及び化粧材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051114

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051227