JP2000318086A - 内装材シート、それを用いる内装材、製法及び内装の更正方法 - Google Patents

内装材シート、それを用いる内装材、製法及び内装の更正方法

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JP2000318086A JP13215299A JP13215299A JP2000318086A JP 2000318086 A JP2000318086 A JP 2000318086A JP 13215299 A JP13215299 A JP 13215299A JP 13215299 A JP13215299 A JP 13215299A JP 2000318086 A JP2000318086 A JP 2000318086A
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Chitoshi Kanayama
千俊 金山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、FAAの耐火基準をクリアーする
内装材シート、それを基材に張り付た内装材、内装材シ
ートを剥がすある或いは張り付けてある基材ごと剥がす
手間を要しない、設置された内装材の更新に使用可能な
耐火性に優れた新規内装材シートにある。 【解決手段】 上から(A)フッ素原子を有するモノマ
ーを構成成分とするポリマーから得られるフイルム層、
(B)着色もしくは柄模様を有するフィルム層、(C)
難燃樹脂フィルム層、(D)アルミニウム箔からなるこ
とを特徴とする内装材用シート、それを用いる内装材、
及び既設内装の更正方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機、高速車両
の内装(化粧)材としてのフッ素系フイルム、着色もし
くは柄模様を有するフィルム、難燃樹脂フィルム、アル
ミニウム箔とを積層してなる特定の難燃性に優れた内装
材シート、内装材、内装材の製法、及び内装の更正方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、航空機、高速車両の内装(化粧)
材としては、熱硬化性樹脂含浸ガラスクロスの上に任意
の絵柄を有するシート及びフッ素系樹脂のフィルムから
なる材料構成のものが知られている(特開昭62−87
349号公報)。しかし、こうした内装材は、難燃性が
不十分であるため更正用内装材としての使用ができなか
った。
【0003】航空機の内装材に使用される為には、耐火
性能向上、装飾性、耐汚染性、耐候性、強度等の性能を
持たせることが必要であり、特に耐火性能は必須の条件
であった。内装材の耐火性能は、基材の耐火性能に大き
く左右されていた。内装材の耐火基準は、アメリカ合衆
国連邦航空局(FAA)のOSU発熱率試験の発熱率
(Heat Release Rate)で基準が設定されている。航
空機の内装材は、これに合格しなければ採用されない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、FA
Aの耐火基準をクリアーする難燃性に優れる内装材シー
ト、それを基材に張り付た内装材もさることながら、既
設の内装材の更新又は衣替えをする場合の問題点、即
ち、内装材シートを剥がす、或いは張り付けてある基材
ごと剥がす手間を要せず、新規内装材シートを上張りす
ることにより、既設内装材の剥がし及び張り替えといっ
たコスト高と長期作業時間を要する点を解消することの
可能な難燃性に優れた内装材シートにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく内装材シート構成について鋭意研究を重
ねた結果、特定のフィルムを積層構成したシートにすれ
ば課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0006】即ち、本発明は、上から(A)フッ素原子
を有するモノマーを構成成分とするポリマーから得られ
るフイルム層、(B)着色もしくは柄模様を有するフィ
ルム層、(C)難燃樹脂フィルム、(D)アルミニウム
箔からなることを特徴とする内装材シート、好ましくは
フイルム層(A)が(a)ポリビニリデンフルオライド
とアクリル樹脂とを共押し出し成形したフイルム、
(b)テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体から
なるフイルム、(c)ポリビニリデンフルオライドから
なるフイルム、(d)ポリビニルフルオライドからなる
フイルムのいずれかから選択されるものであること、好
ましくはフィルム層(B)が、ポリビニルフルオライド
のフイルム、ポリ塩化ビニルのフイルムから選択される
ものであること、好ましくは基材(E)上に前記の内装材
シートを接着材で張りつけてなることを特徴とする内装
材、好ましくは繊維強化プラスチック板、金属板、木質
板、から選択される基材(E)上に前記内装材シートを接
着材で張りつけてなることを特徴とする内装材の製造方
法、既設の内装材面上に前記内装材シートを接着材で張
りつけることを特徴とする内装の更正方法を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のフッ素原子を有するモノ
マーを構成成分とするポリマーから得られるフイルム層
(A)とは、好ましくは(a)ポリビニリデンフルオラ
イドとアクリル樹脂とを共押し出し成形したフイルム、
(b)テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体から
なるフイルム、(c)ポリビニリデンフルオライドから
なるフイルム、(d)ポリビニルフルオライドからなる
フイルムのいずれかから選択されるものである。これら
フィルムの厚みは、好ましくは5〜40μである。
【0008】ポリビニリデンフルオライドとアクリル樹
脂との共押し出し成形したフイルム(a)とは、ポリビ
ニリデンフルオライドが2−フッ化系フッ素樹脂であ
り、薄膜でのフイルム単独では引っ張り強度が弱いこ
と、又、多層フィルム化にはポリビニリデンフルオライ
ド自身の接着性が劣ることからアクリル樹脂と2層共押
し出しをしているものである。アクリル樹脂側に他のポ
リマーのフィルムを積層すれば接着材は不必要である。
その厚みは、好ましくは20〜70μである。市販品と
しては、三菱化学株式会社製品「KYNAR」が挙げら
れる。
【0009】ポリテトラフルオロエチレン−エチレン共
重合体からなるフィルム(b)とは、4−フッ化系モノ
マーとエチレンとの共重合体であり、テトラフルオロエ
チレンとエチレンとの交互共重合体である。溶融皮膜化
が容易であり、透明性、機械的強度が向上している。こ
のフィルムの市販品としては、「テフゼルETFEフィ
ルム(デュポンジャパン社製品)」「トヨフロンETF
E」等数社で製造販売されているものが使用できる。
【0010】ポリビニリデンフルオライドのフィルム
(c)とは、比較的誘電率の高い、2−フッ化系のフッ
素樹脂のフィルムである。その厚みは、好ましくは20
〜70μである。市販品としては、デュポン株式会社製
品「Dulite」、三菱化学株式会社製品「KYNA
R」等が挙げられる。
【0011】ポリビニルフルオライドのフィルム(d)
とは、機械的特性、耐候性、耐汚染性、耐薬品性等に優
れた性質を持つ、1−フッ化系のフッ素樹脂のフィルム
である。市販品としては、デュポンジャパン社製品「テ
ドラーフィルム」等が挙げられる。このフィルムは、透
明、半透明で、厚さ10〜50μのものが好ましい。
【0012】着色もしくは柄模様を有するフィルム層
(B)とは、フィルム自体が顔料・染料等で着色されて
いるか、柄及び・又は模様がフィルム表面に印刷されて
いるフィルムである。このフィルムの材質は、好ましく
はポリビニルフルオライドのフイルム、ポリ塩化ビニル
のフイルム、ポリオレフィンのフィルム等から選択され
るものである。ポリビニルフルオライドのフィルムにつ
いては先に述べたように市販品としては、デュポンジャ
パン社製品の「テドラーフィルム」が挙げられ、ホワイ
トをはじめとして各種着色フィルム製品があり、このフ
ィルムに更に柄模様の印刷も可能である。ポリ塩化ビニ
ルのフィルムも着色フィルム単独でも又その面を印刷可
能であるが、難燃仕様のものが好ましい。その厚みは、
好ましくは20〜150μである。
【0013】難燃樹脂フィルム層(C)とは、難燃タイ
プの樹脂から得られるもので、自己熱融着性のフィルム
である。このフィルムの材質は、好ましくはエポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等に難燃剤を
加えた樹脂組成物をフィルムとしたものである。その厚
さは、好ましくは50〜120μである。市販品として
は、ボスチック社製品のフィルムが挙げられる。
【0014】アルミニウム箔(D)とは、アルミニウム
金属の薄いもので、その厚さは、好ましくは5〜50μ
の範囲で、より好ましくは10〜50μである。 市販
品では、日本製箔(株)、東洋アルミ(株)の製品が挙げら
れる。
【0015】内装材は、基材(E)上に、上から前記のフ
ッ素原子を有するモノマーを構成成分とするポリマーか
ら得られるフイルム層(A)、着色もしくは柄模様を有
するフィルム層(B)、難燃樹脂フィルム層(C)、ア
ルミニウム箔(D)の構成からなる内装材シートを接着
材で張りつけることで得られるものである。
【0016】本発明の基材(E)とは、繊維強化プラスチ
ック板、金属板、木質板等から選択されるもの、或いは
既設の内装面(壁、天井の内装材パネル)である。
【0017】本発明の繊維強化プラスチック板とは、繊
維及びそれに類する材料の材質がガラス、カーボン、ア
ラミド、ペーパー等から選択されるもので、これにマト
リックス樹脂として、例えば、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等を含浸し、硬化成形
したものである。金属板とは、ジュラルミン等の合金
類、アルミ板、鉄板、銅板等の材質のものである。木質
板とは、例えば天然板、合成板、積層板等である。
【0018】既設の内装面とは、移動に利用できる乗り
物の内装材シートを張り付けられた既設の内装材面であ
り、例えば、航空機の内装面は以前に張り付けられて使
用されている、汚れ、破れ等又は衣替えの為に張り替え
が必要な壁天井、旧耐火基準値で製造された内装材で覆
われたもので新基準値適合が必要な壁・天井面などであ
る。
【0019】本発明の移動に利用できる乗り物とは、高
速車両(リニアモーターカー、新幹線車両等の鉄道車
輌)、飛行機(航空機)、船舶等の内装材で、高度に難
燃性を要求される内装材用途に特に有用である。
【0020】本発明の(A)フッ素原子を有するモノマー
を構成成分とするポリマーから得られるフイルム+(B)
着色もしくは柄模様を有するフィルム層+(C)難燃樹脂
フィルム層+(D)アルミニウム箔の材料を積層してなる
内装材シ−トの製法としては、張り付け加工の方法によ
り、次の2つの方法が挙げられる。
【0021】1つ目はプレス方式で、前準備として積
層する他の材料と接する面は、それ自体接着性を有する
フィルム層(C)以外は、(A)、(B)、(D)のいずれかの
材料に前もって接着剤を0.5〜8μの厚みで塗布した
品を使用する。従って、本発明の場合には(A)は、
(B)と接する面にのみ接着材を塗布する。
【0022】(B)は、(A)に塗布された接着材と
(C)が両面接着性を有する事から、接着材は必要な
く、又、(D)も同じく(C)と接する事から必要無
い。成形加工は、(A)、(B)、(C)、(D)を積
層し、シート全体を好ましくは5kg/cm2〜40kg/cm2
加圧し、接着材の溶融温度及びフィルム材料の軟化温
度、好ましくは70℃〜150℃の範囲で、加温積層し
て内装材シートとする。 2つ目はロールによる熱圧着方式であり、好ましくは
100℃〜200℃に加熱したロールで(A)(B)(C)(D)を
積層し、加圧することで内装材シートとする。
【0023】本発明の内装材の製法としては、内装材シ
ートを基材(E)に張り付けることからなるが、まず準備
として難燃化されたシート状感圧接着材、又は、シ−ト
状感熱接着材のいずれかをアルミニウム箔(D)側に張り
付けて使用する。(A)+(B)+(C)+(D)から
成る内装材シ−トに、このシ−ト状接着材を張り付ける
方法は、シート状感圧接着材、シ−ト状感熱接着材何れ
も、(A)+(B)+(C)+(D)の材料を積層成形する時点に、
(D)アルミニウム箔側に、このシ−ト状接着材を同時に
積層し、熱圧成型し多層フィルムとするか、又は(A)
+(B)+(C)+(D)の内装材シ−トにシ−ト状接
着材を、別工程でラミネ−トすることで、得られる。
【0024】基材(E)への張り付け方法は、シ−ト状感
圧接着材を使用している場合は対象とする基材(E)の寸
法に内装材シ−トを切り、裏側に張り付いている接着材
の工程紙を剥がして、基材面に押しあてヘラ等で脱気し
ながら張り付ける、次にシ−ト状感熱接着材シートを使
用している場合は基材(E)の寸法に内装材シ−トを切
り、同じく工程紙を除き基材にセットしオ−トクレ−ブ
等で減圧又は加圧下で接着材シートの溶融温度、好まし
くは50〜150℃で張り付ける。
【0025】シート状接着材とは、大きく分けて感圧接
着材と感熱接着材がある。組成は何れもウレタン樹脂、
エポキシ樹脂等に難燃剤を配合し、難燃化して20〜1
00μの厚さのシ−ト状とした接着材である。また、感
圧接着材シートの特性は、圧力をかける事により接着が
可能である、施工環境が、人手による張り付け方法であ
ることから、接着強度は落ちるが、張ろうとする基材
(E)を取り付け場所から解体する事無く加工出来る利点
が有る。一方、感熱接着材シートを使用する場合はオ−
トクレ−ブ等で張り付けることから、基材を取り付け場
所から解体し加工しなければならずコスト高となるが、
一般的には対象の基材(E)に適した接着材を選択するこ
とで、接着強度に優れるものが得られる。
【0026】既設の内装面を更正する方法について、感
圧接着材を有する内装材シ−トを例に具体的に述べる。 先ず内装面に付着している油分その他の汚れ等を、ア
ルコ−ル類、有機溶剤等含浸した紙タオル、布等で拭き
取る。(清掃工程) 次に内装面を平滑にする目的から紙ペ−パ−でサンデ
ングをする。 次いで、本発明の内装材シートを内装面に接着材で張
り付けた後、内装面の端部から剥がれ易い事から、接着
性能を向上する目的で合成ゴム等の接着剤を基材の端部
に塗布する。
【0027】最後に内装材シ−トを張ろうとする内装
面の大きさに切り、該シート端部より手の平、ヘラ、ロ
−ル等で圧迫し脱気しながら張り付ける。シート端部
は、捲れ防止の為金枠で押さえる事が理想であるが、止
むおえない時はコ−キング加工をする。
【0028】
【実施例】以下に本発明を実施例にて詳細に説明する。 (実施例1) 内装材シートをプレス方式で作成する場
合 (1)材料積層作業の手順:先ず鏡面板(鉄板、ステンレ
ス等金属板)上に耐熱(当該加熱温度に耐える材質)縁
切りフィルムを敷く。これは、鏡面板に積層する材料が
付着しない様このフィルムで縁切りをすることを目的と
するものである。次にアルミニウム箔(D)(日本製箔社
製)を載せる。そして、この上に難燃樹脂フィルム(C)
(ボスチック社製10−669−3)を載せるが、この
フィルム(C)はフィルム自身熱融着の性能があるものを
用いる事から積層する上下の材料には接着材の塗布の必
要は無い。しかし、この難燃樹脂フィルム(C)を省略す
る場合は、アルミニウム箔か、印刷面を有するポリビニ
ルフルオライドフィルム(B)の印刷のない面の何れかに
熱融着する接着材を塗布したものを使用する。
【0029】次に印刷面を有するポリビニルフルオライ
ドフィルム(B)(DUPONT社製TWH−20BE
3)の上に、汚染防止、耐熱、耐候、燃焼特性向上を目
的に透明又は半透明のポリビニルフルオライドフィルム
(A)(DUPONT社製TTR10BG3)を載せ
る。このフィルムには印刷ポリビニルフルオライドフィ
ルム(B)との接着面に熱融着性の接着材を塗布したもの
を使用する。次にこの内装材シートの表面にエンボス
(凸凹、格子目、その他)模様を通常付けるが、この模
様を転写する為の織物、板、紙、金属等のエンボス材を
載せることから、透明又は半透明のポリビニルフルオラ
イドフィルムとエンボス材の間には縁切り用耐熱フィル
ムを間に入れる、次に先に記したエンボス材を載せ、鏡
面板を載せる。(図1を参照)
【0030】(2)温度、圧力の成形条件:成形温度は、
好ましくは90〜150℃で、好ましくは10〜120
分、好ましくは圧力5〜40kg/m2の範囲の中で材料の
特性に合わせて最適条件の選定をする。実施例1では、
温度130℃、40分、圧力:30kg/m2の成形条件で
行った。
【0031】(3)構成図 図1に実施例1の内装材シートの断面図を示した。
【0032】(実施例2)既存の内装壁面パネルに本発
明の内装材シ−ト(予め接着面に感圧接着シ−トを張り
付けた品)を使用して、既設面への張り付けを実施し
た。先ず基材(既設の内装壁面)の準備作業として、基
材(既設の壁面)表面をアルコ−ル、有機溶剤等で清掃
し、次いで、その表面を平滑に仕上げる目的からサンデ
ィング加工後、剥離を避ける目的から、基材の端部5〜
10cm程度を目安に合成ゴム系の接着材を塗布する。
【0033】張り付けるには、内装材シ−トを対象の既
設内装壁面の寸法より若干大きめに切断し、対象の壁面
の一方から内装材シ−トを手、ヘラ等で押し付け脱気し
ながら張り付ける。張り付け後、空気層が生じ膨れが出
来た場合は、針等で小さな穴を開けて空気を抜く。仕上
げは、余分な内装材シ−トを切り取る。端部の捲れ防止
から金属枠で上から押さえ込む事が理想であるが、やむ
なき時はウレタン系又はシリコン系のシ−リング剤で止
める。
【0034】図2には、実施例2の既設内装壁面へ本発
明の内装シートを張り付けた概念断面図を示した。
【0035】衣装替えをしようとする既存の内装材の張
られている壁面と、このパネルに実施例1の内装材シー
トを張り付けた場合の、航空機の耐火基準で有るアメリ
カ連邦航空局(FAA)によって定められているOSU
の試験装置による発熱率(Heat Release Rate)の測定
結果を表1に示した。
【0036】(試験の詳細)OSU試験値の規格は2項
目あり何れも燃やし初めの2分間の値(FAA基準値は
2分間に発生するの熱エネルギ−である。) 1 .全発熱量(Total H.R) 合格基準 65 k
W.min/m2 以下 2 .最大発熱率(PeakH.R.R)合格基準 65 kW
/m2 以下
【0037】
【表1】
【0038】上記表1に示す通り 1)の既設の内装壁材の値との本発明の内装材シー
トを張り付けた状態での値を比較すると、明らかに難燃
効果(耐火効果)が顕著であることが解る。 2)既設壁面の最大発熱率(Peak値)に至って
は、1990年8月20日以後に製造される航空機の内
装材基準で65kW/m2以下であるところが、実測値で
は、66.4kW/m2であり、更生後壁面の測定結果で
は、33.45(kW/m2)と半分の値となり、大幅に削
減できることが解る。
【0039】以上の表1の結果から解る通り、本発明の
内装材シートが難燃性、耐火性に優れることが証明さ
れ、既設内装壁面の耐火性能の向上が図れることによ
り、実施例2は、改装のコストダウンと工事期間の短縮
できる有利な更正方法である。
【0040】既設内装材の上から張り付けられた本発明
の内装材シートが、その表面に火炎等の熱線を当てても
積層されたアルミニウム金属箔(D)によって、遮断及び
反射され、基材である既設内装材等の発熱率の最大値
(PeakH.R.R)及び発熱量(TotalH.R)を低く
押さえ、又、遅らせる働きをするものと考えられる。
【0041】
【発明の効果】本発明の内装材シートは、特に航空機の
内装壁に張り付けられている内装材の衣替えをする際、
或いは耐火基準値の規制から既設の内装壁材を剥がして
新規品に張り替える際に、既設の内装材シートの上から
本発明の内装材シートを接着材で張り付ける事によっ
て、基材を含めてのFAAの基準を満足させる難燃性を
付与できることから、コスト高と長期の工事時間のロス
を発生させることがない内装材の更正方法を提供でき
る。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施例1で製造した内装材
シートの断面図である。
【図2】 図2は、本発明の実施例2の既設内装壁面へ
実施例1の内装材シートを張り付けた断面図である。
【符号の説明】
(A)フッ素原子を有するモノマーを構成成分とするポ
リマーから得られるフイルム層 (B)着色もしくは柄模様を有するフィルム層 (C)難燃樹脂フィルム層 (D)アルミニウム箔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB01E AB10D AB33D AK01C AK04A AK04J AK15B AK17A AK17B AK18A AK18J AK19A AK25A AL01A AP00E AT00E BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D BA10E CB00 DH02E EH20A EJ39 GB31 GB33 HB00B JJ07 JJ07C JL10B JL12G

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上から(A)フッ素原子を有するモノマ
    ーを構成成分とするポリマーから得られるフイルム層、 (B)着色もしくは柄模様を有するフィルム層、 (C)難燃樹脂フィルム層、 (D)アルミニウム箔からなることを特徴とする内装材
    シート。
  2. 【請求項2】 フイルム層(A)が(a)ポリビニリデ
    ンフルオライドとアクリル樹脂とを共押し出し成形した
    フイルム、(b)テトラフルオロエチレン−エチレン共
    重合体からなるフイルム、(c)ポリビニリデンフルオ
    ライドからなるフイルム、(d)ポリビニルフルオライ
    ドからなるフイルムのいずれかから選択されるものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の内装材シート。
  3. 【請求項3】 フィルム層(B)が、ポリビニルフル
    オライドのフイルム、ポリ塩化ビニルのフイルムから選
    択されるものであることを特徴とする請求項1記載の内
    装材シート。
  4. 【請求項4】 基材(E)上に請求項1記載の内装材シ
    ートを接着材で張りつけてなることを特徴とする内装
    材。
  5. 【請求項5】 繊維強化プラスチック板、金属板、木質
    板から選択される基材(E)上に請求項1記載の内装材シ
    ートを接着材で張りつけることを特徴とする内装材の製
    法。
  6. 【請求項6】 既設の内装材面上に請求項1記載の内装
    材シートを接着材で張り付けることを特徴とする内装の
    更正方法。
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