JP2006315248A - 化粧フィルムおよび化粧板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アルミニウム箔層の片面もしくは両面に、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートなどのアルミニウムとの熱膨張率の差が小さい樹脂層を積層して化粧フィルムを構成し、この化粧フィルムを金属板などの基板に加熱積層すると、しわを生じることなく化粧板とすることができる。
【選択図】 図1
Description
二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層または二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層と他の樹脂層を積層してなる2層の樹脂層もしくは二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層の上下に他の樹脂層を積層してなる3層の樹脂層、接着剤層、アルミニウム箔層、接着剤層、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層を下から順に積層してなる化粧フィルム(請求項2)、または
ポリカーボネート層またはポリカーボネート層と他の樹脂層からなる複層の樹脂層、接着剤層、アルミニウム箔層、接着剤層、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層を下から順に積層してなる化粧フィルム(請求項3)であり、
上記(請求項3)の化粧フィルムにおいて、前記のポリカーボネート層と他の樹脂層からなる複層の樹脂層が、ポリカーボネート層と他の樹脂層を積層してなる2層の樹脂層またはポリカーボネート層の上下に他の樹脂層を積層してなる3層の樹脂層であること(請求項4)を特徴とし、また
上記(請求項2〜4)のいずれかの化粧フィルムにおいて、前記の他の樹脂層がエチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体からなる層であること(請求項5)を特徴とし、また
上記(請求項1〜5)のいずれかの化粧フィルムにおいて、前記の最上層となる二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層がマット調の表面光沢を有すること(請求項6)を特徴とし、また
前記の最上層となる二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層上に、ハードコート層を設けてなること(請求項7)を特徴とし、また
上記(請求項1〜7)のいずれかの化粧フィルムにおいて、前記の最上層となる二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層の下に印刷層を設けてなること(請求項8)を特徴とする。
また、本発明の化粧板は、上記(請求項1〜8)のいずれかの化粧フィルムを、接着剤を介して基板に積層してなる化粧板(請求項9)である。
[化粧フィルムの作成]
表1に示す表面加工を施したアルミニウム箔の上面に積層する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートとして表1に示すポリエチレンテレフタレートの二軸延伸フィルムを用い、下面に積層する樹脂層として表1に示す単層樹脂、二層樹脂、三層樹脂の何れかを用い、それぞれ表1に示す接着剤を用いてアルミニウム箔の上面および下面に積層した。二軸延伸ポリエチレンテレフタレートおよび各樹脂の線膨張率は、測定温度を20〜40℃として、JIS K 7197に準じて測定した。マット調の二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(試料番号:8のアルミニウム箔の上面に積層)は、平均粒径が0.3〜2.5μmのシリカを5重量%含有させたマスターバッチを用いて製膜したものを用いた。アルミニウム箔の上面に積層する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートに選択的にハードコート層を設ける場合は、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を2重量%含有させたエポキシ−メラミン系樹脂を乾燥後の塗布厚が約1.5μmとなるように塗布し乾燥した。またマット調のハードコート層を設ける場合は、上記のエポキシ−メラミン系樹脂に上記のシリカを乾燥後の重量%で5重量%となるように含有させたものを乾燥後の塗布厚が約1.5μmとなるように塗布し乾燥した。さらにアルミニウム箔の上面に積層する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートに選択的に印刷層を設ける場合は、アルミニウム箔と積層する側にグラビア印刷法を用いて、黒色インキで直線模様を印刷した透明樹脂フィルム、および黄色インキで薄くベタ印刷した透明樹脂フィルムの2種類を用いた。このようにして12種類の化粧フィルム(試料番号:1〜12)を作成した。
化粧フィルムを積層する基板として電気亜鉛めっき鋼板(板厚:0.4mm、めっき量:20g/m2、めっき後に電解クロム酸処理を施し、クロムとして40mg/m2を付着させた)を用いた。この電気亜鉛めっき鋼板の片面に表2に示す接着剤を塗布し、加熱乾燥した後、220℃に加熱し、その接着剤塗布面に上記の試料番号:1〜12の種類の化粧フィルムを当接し、一対の圧着ロールで両者を挟み付けて圧着積層し、直ちに水をスプレーして急冷した。このようにして、供試用の化粧板(試料番号:1〜12)を作成した。
試料番号1と同様のアルミニウム箔の上面に、線膨張率が14×10−5/Kであるポリ塩化ビニル(厚さ30μm)をポリ塩化ビニル系接着剤を用いて積層接着し、下面に試料番号:1と同様のポリプロピレンを試料番号:1と同様の接着剤を用いて積層接着し、比較用化粧フィルム(試料番号:13)とした。
比較用化粧フィルムを積層する基板として、上記の試料番号:1の化粧板に用いたものと同様の電気亜鉛めっき鋼板に、試料番号:1の化粧板の作成方法と同様の作成方法を用いて比較用化粧フィルムを圧着積層し、供試用の化粧板(試料番号:13)を作成した。
以上のようにして作成した試料番号1〜13の化粧板の特性を、以下のようにして評価した。
化粧板の化粧フィルム表面を肉眼観察し、鮮明な金属特有の外観である場合を良好(○)、金属特有の外観に加えて有色の意匠感を有する場合を優良(◎)、金属特有の外観に見えない場合を不良(×)と評価した。
肉眼観察により、化粧板の化粧フィルム表面のしわ発生状況を観察し、しわ発生が認められない場合を好適に実用可能(○)、意匠上問題とならない軽微なしわ発生が認められる場合を実用可能(△)、意匠上問題となるしわ発生が認められる場合を実用不可(×)と評価した。
化粧板の化粧フィルム表面に、カッターナイフを用いて7mmの間隔で井桁状に基板面に達する深さの切目を入れた後、化粧フィルム表面が凸部側となるようにして8mmの深さでエリクセン張出加工を施した後、切目部にスコッチテープを貼り付けて強制剥離し、透明樹脂フィルムまたは/およびアルミニウム箔の剥離状態を肉眼観察し、下記の基準で評価した。
◎:透明樹脂フィルムまたは/およびアルミニウム箔に剥離は認められない。
○:切目周辺にのみ、実用上問題とならない程度の極くわずかな透明樹脂フィルムまたは/およびアルミニウム箔の剥離が認められる。
△:切目周辺にのみ、透明樹脂フィルムまたは/およびアルミニウム箔の剥離が認められる。
×:切目の両側の数mmの範囲にわたって、透明樹脂フィルムまたは/およびアルミニウム箔の剥離が認められる。
1a マット調を有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層
2 接着剤層
3 アルミニウム箔層
4 ポリプロピレン層
5 他の樹脂層(エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体層)
6 ポリカーボネート層
7 ハードコート層
8 印刷層
10 基板
20 化粧フィルム
30 化粧板
Claims (9)
- ポリプロピレン層、接着剤層、アルミニウム箔層、接着剤層、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層を下から順に積層してなる化粧フィルム。
- 二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層または二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層と他の樹脂層を積層してなる2層の樹脂層もしくは二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層の上下に他の樹脂層を積層してなる3層の樹脂層、接着剤層、アルミニウム箔層、接着剤層、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層を下から順に積層してなる化粧フィルム。
- ポリカーボネート層またはポリカーボネート層と他の樹脂層からなる複層の樹脂層、接着剤層、アルミニウム箔層、接着剤層、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層を下から順に積層してなる化粧フィルム。
- 前記のポリカーボネート層と他の樹脂層からなる複層の樹脂層が、ポリカーボネート層と他の樹脂層を積層してなる2層の樹脂層またはポリカーボネート層の上下に他の樹脂層を積層してなる3層の樹脂層である、請求項3に記載の化粧フィルム。
- 前記の他の樹脂層がエチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体からなる層である、請求項2〜4のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記の最上層となる二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層がマット調の表面光沢を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記の最上層となる二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層上に、ハードコート層を設けてなることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記の最上層となる二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層の下に印刷層を設けてなることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 請求項1〜8に記載の化粧フィルムを、接着剤を介して基板に積層してなる化粧板。
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