JPH06305076A - 金属ベースメラミン樹脂化粧板の製造方法 - Google Patents
金属ベースメラミン樹脂化粧板の製造方法Info
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- JPH06305076A JPH06305076A JP5098263A JP9826393A JPH06305076A JP H06305076 A JPH06305076 A JP H06305076A JP 5098263 A JP5098263 A JP 5098263A JP 9826393 A JP9826393 A JP 9826393A JP H06305076 A JPH06305076 A JP H06305076A
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属ベース11と、フェノール樹脂芯材12
との接着性がよく、メラミン化粧面の亀裂が発生しない
金属ベースメラミン樹脂化粧板。 【構成】 金属板11に、ポリビニルブチラール20〜
40重量部、フェノール樹脂40〜60重量部、酢酸ビ
ニル−無水マレイン酸共重合体10〜30重量部よりな
るポリビニルブチラール変成フェノール樹脂を含浸塗布
した芯材原紙12を重ね、その上に、ホルムアルデヒド
とメラミンのモル比を1.2〜1.5の範囲とし、パラ
トルエンスルフォンアミドをメラミンに対し、0.1モ
ル以上加えた可塑化メラミン樹脂を含浸塗布した化粧紙
13を重ね、加熱加圧する。
との接着性がよく、メラミン化粧面の亀裂が発生しない
金属ベースメラミン樹脂化粧板。 【構成】 金属板11に、ポリビニルブチラール20〜
40重量部、フェノール樹脂40〜60重量部、酢酸ビ
ニル−無水マレイン酸共重合体10〜30重量部よりな
るポリビニルブチラール変成フェノール樹脂を含浸塗布
した芯材原紙12を重ね、その上に、ホルムアルデヒド
とメラミンのモル比を1.2〜1.5の範囲とし、パラ
トルエンスルフォンアミドをメラミンに対し、0.1モ
ル以上加えた可塑化メラミン樹脂を含浸塗布した化粧紙
13を重ね、加熱加圧する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、客電車の内装壁材、テ
ーブル及び机などの天板の化粧材料として使用される金
属ベースメラミン樹脂化粧板の製造方法に関する。
ーブル及び机などの天板の化粧材料として使用される金
属ベースメラミン樹脂化粧板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属ベースメラミン樹脂化粧板は、表面
層としてメラミン樹脂含浸化粧紙1、中間層としてフェ
ノール樹脂含浸紙2、ベースとして金属板(アルミニウ
ム板又は鉄板)4を重ねた構成になっている(図2参
照)。フェノール樹脂含浸紙2と金属板4とは、フェノ
ール系、クロロプレン系、エポキシ系などなどの接着剤
3を、接着面をサンディング処理(研摩)で粗した金属
板4に直接スプレー、ロールコーター、フローコーティ
ング(カーテンコート)にて塗布している。
層としてメラミン樹脂含浸化粧紙1、中間層としてフェ
ノール樹脂含浸紙2、ベースとして金属板(アルミニウ
ム板又は鉄板)4を重ねた構成になっている(図2参
照)。フェノール樹脂含浸紙2と金属板4とは、フェノ
ール系、クロロプレン系、エポキシ系などなどの接着剤
3を、接着面をサンディング処理(研摩)で粗した金属
板4に直接スプレー、ロールコーター、フローコーティ
ング(カーテンコート)にて塗布している。
【0003】また、米国特許第2,694,028号明
細書に、表面層にメラミン樹脂、尿素樹脂含浸層、中間
層にフェノール樹脂含浸層を、ポリビニルブチラール2
5〜80重量部、フェノール樹脂75〜20重量部より
なるフェノール樹脂を含浸した含浸紙を、中間層と金属
板との間に介した、アルミニウム板をベースとした積層
板が開示されている。以上いずれにしても、ベースと中
間層との間に接着剤層を形成している。
細書に、表面層にメラミン樹脂、尿素樹脂含浸層、中間
層にフェノール樹脂含浸層を、ポリビニルブチラール2
5〜80重量部、フェノール樹脂75〜20重量部より
なるフェノール樹脂を含浸した含浸紙を、中間層と金属
板との間に介した、アルミニウム板をベースとした積層
板が開示されている。以上いずれにしても、ベースと中
間層との間に接着剤層を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フェノール系、クロロ
プレン系、エポキシ系などの接着剤を接着面をサンディ
ング処理(研摩)で粗した金属板に直接スプレー、ロー
ルコーター、フローコーティング(カーテンコート)な
どにて塗布する方法は、接着剤の塗布量のばらつき、接
着剤塗布後の品質維持さらに塗布作業による環境対策な
ど、品質管理、製造コストを増大させるなどの問題が存
在している。
プレン系、エポキシ系などの接着剤を接着面をサンディ
ング処理(研摩)で粗した金属板に直接スプレー、ロー
ルコーター、フローコーティング(カーテンコート)な
どにて塗布する方法は、接着剤の塗布量のばらつき、接
着剤塗布後の品質維持さらに塗布作業による環境対策な
ど、品質管理、製造コストを増大させるなどの問題が存
在している。
【0005】又、ポリビニルブチラール変成フェノール
樹脂を用いるフェノール含浸紙を用いる方法は、接着層
とするフェノール樹脂含浸層を別に設ける必要があり、
さらに接着性、耐熱性の改良が必要となっている。
樹脂を用いるフェノール含浸紙を用いる方法は、接着層
とするフェノール樹脂含浸層を別に設ける必要があり、
さらに接着性、耐熱性の改良が必要となっている。
【0006】フェノール接着剤を使用すると、樹脂の架
橋密度が高まり、フェノール芯材層が有する緩衝材的な
役目が低下し、架橋密度の高いメラミン樹脂化粧層に亀
裂(クラック)が生じやすくなるなどの問題が残るな
ど、金属ベースメラミン樹脂化粧板の製造方法での隘路
となっている。
橋密度が高まり、フェノール芯材層が有する緩衝材的な
役目が低下し、架橋密度の高いメラミン樹脂化粧層に亀
裂(クラック)が生じやすくなるなどの問題が残るな
ど、金属ベースメラミン樹脂化粧板の製造方法での隘路
となっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属板11
に、ポリビニルブチラール20〜40重量部、フェノー
ル樹脂40〜60重量部、酢酸ビニル−無水マレイン酸
共重合体10〜30重量部よりなるポリビニルブチラー
ル変成フェノール樹脂を含浸塗布した芯材原紙12を重
ね、その上に、ホルムアルデヒドとメラミンのモル比を
1.2〜1.5の範囲とし、パラトルエンスルフォンア
ミドをメラミンに対し、0.1モル以上加えた可塑化メ
ラミン樹脂を含浸塗布した化粧紙13を重ね、加熱加圧
することを特徴とする。
に、ポリビニルブチラール20〜40重量部、フェノー
ル樹脂40〜60重量部、酢酸ビニル−無水マレイン酸
共重合体10〜30重量部よりなるポリビニルブチラー
ル変成フェノール樹脂を含浸塗布した芯材原紙12を重
ね、その上に、ホルムアルデヒドとメラミンのモル比を
1.2〜1.5の範囲とし、パラトルエンスルフォンア
ミドをメラミンに対し、0.1モル以上加えた可塑化メ
ラミン樹脂を含浸塗布した化粧紙13を重ね、加熱加圧
することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明による酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体を配合したブチラール変成フェノール樹脂は、金属
との接着性、フェノール芯材層の耐熱性改良を樹脂の架
橋構造から行うものである。さらに、化粧層を構成する
メラミン樹脂は、アルデヒドを低モルとして架橋密度が
低いのみならず、極く低モルのパラトルエンスルフォン
アミドをメラミン樹脂の架橋構造に加えて分子内可塑化
を行うため、フェノール芯材層の硬化による化粧面への
影響を低減し、亀裂発生を生じない。
合体を配合したブチラール変成フェノール樹脂は、金属
との接着性、フェノール芯材層の耐熱性改良を樹脂の架
橋構造から行うものである。さらに、化粧層を構成する
メラミン樹脂は、アルデヒドを低モルとして架橋密度が
低いのみならず、極く低モルのパラトルエンスルフォン
アミドをメラミン樹脂の架橋構造に加えて分子内可塑化
を行うため、フェノール芯材層の硬化による化粧面への
影響を低減し、亀裂発生を生じない。
【0009】
【実施例】ポリビニルブチラール30部、フェノール樹
脂50部(重量部、以下同じ)、酢酸ビニル−無水マレ
イン酸共重合体20部よりなるブチラール変成フェノー
ル樹脂をトルエンに溶解してワニスとした。この樹脂ワ
ニスをクラフト紙に含浸塗布し、110℃で2分間乾燥
して、フェノール樹脂含浸芯材紙12を得た。次に、メ
ラミン100部、ホルムアルデヒド38%水溶液88
部、パラトルエンスルフォンアミド20部(ホルムアル
デヒド/メラミン1.4モル、パラトルエンスルフォン
アミド0.16モル)のメラミン樹脂ワニスを、模様を
印刷した化粧原紙(坪量100g/m2)に、含浸塗布
した後100℃で3分間乾燥して、可塑化メラミン樹脂
含浸化粧紙13を得た。
脂50部(重量部、以下同じ)、酢酸ビニル−無水マレ
イン酸共重合体20部よりなるブチラール変成フェノー
ル樹脂をトルエンに溶解してワニスとした。この樹脂ワ
ニスをクラフト紙に含浸塗布し、110℃で2分間乾燥
して、フェノール樹脂含浸芯材紙12を得た。次に、メ
ラミン100部、ホルムアルデヒド38%水溶液88
部、パラトルエンスルフォンアミド20部(ホルムアル
デヒド/メラミン1.4モル、パラトルエンスルフォン
アミド0.16モル)のメラミン樹脂ワニスを、模様を
印刷した化粧原紙(坪量100g/m2)に、含浸塗布
した後100℃で3分間乾燥して、可塑化メラミン樹脂
含浸化粧紙13を得た。
【0010】この化粧紙13をフェノール樹脂含浸紙1
2の上に重ね、アルミニウム板(JIS 4000に規
定するA3003P)11と重ね、温度140℃、圧力
10MPaで30分間熱圧して、アルミニウムベースメ
ラミン樹脂化粧板を得た。
2の上に重ね、アルミニウム板(JIS 4000に規
定するA3003P)11と重ね、温度140℃、圧力
10MPaで30分間熱圧して、アルミニウムベースメ
ラミン樹脂化粧板を得た。
【0011】得られたアルミニウムベースメラミン樹脂
化粧板について、JIS K−6902「熱硬化性樹脂
化粧板の試験方法」に準拠して試験した。
化粧板について、JIS K−6902「熱硬化性樹脂
化粧板の試験方法」に準拠して試験した。
【0012】試験方法 耐煮沸性:試料から、試験片を3枚切り取り、切断面を
平滑に仕上げる。これを、50±3℃の恒温器中に24
時間保持し、その後、煮沸水中に2時間浸漬する。煮沸
前後の、厚さ及び質量を測定し、はく離の有無を肉眼で
調べる。 表面引っかき硬さ:クレメンス形引っかき硬さ試験機に
よる。 耐熱性:試験片の上に180℃に加熱した平底アルミニ
ウム容器を置き、20分間放置した後異常の有無を調べ
る。 耐熱水性:試験片表面に沸騰水をこぼし、その上に沸騰
水を入れた平底アルミニウム容器を置き、20分間放置
した後異常の有無を調べる。 耐亀裂性:100×100mmの試験片の四すみ及び中
央に直径5mmの穴をあけ、70℃恒温器中に48時間
放置したのち室温まで冷却し、化粧層に生ずる亀裂の有
無を調べる(旧日本国有鉄道規格、JRS 17421
−1)。
平滑に仕上げる。これを、50±3℃の恒温器中に24
時間保持し、その後、煮沸水中に2時間浸漬する。煮沸
前後の、厚さ及び質量を測定し、はく離の有無を肉眼で
調べる。 表面引っかき硬さ:クレメンス形引っかき硬さ試験機に
よる。 耐熱性:試験片の上に180℃に加熱した平底アルミニ
ウム容器を置き、20分間放置した後異常の有無を調べ
る。 耐熱水性:試験片表面に沸騰水をこぼし、その上に沸騰
水を入れた平底アルミニウム容器を置き、20分間放置
した後異常の有無を調べる。 耐亀裂性:100×100mmの試験片の四すみ及び中
央に直径5mmの穴をあけ、70℃恒温器中に48時間
放置したのち室温まで冷却し、化粧層に生ずる亀裂の有
無を調べる(旧日本国有鉄道規格、JRS 17421
−1)。
【0013】試験結果 耐煮沸性:厚さ増加率:0.6%、質量増加率:0.5
%、層間剥離:なし 表面引っかき硬さ:80g 耐熱性及び耐熱水性:異常なし 耐亀裂性:2mm
%、層間剥離:なし 表面引っかき硬さ:80g 耐熱性及び耐熱水性:異常なし 耐亀裂性:2mm
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、金属ベースと芯材との
間に、接着剤層を設けることなく、フェノール樹脂含浸
芯材層を金属ベースに接着できる。また、化粧層に亀裂
を生じにくい化粧板を得ることができる。
間に、接着剤層を設けることなく、フェノール樹脂含浸
芯材層を金属ベースに接着できる。また、化粧層に亀裂
を生じにくい化粧板を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例に関する断面図である。
【図2】従来の金属ベースメラミン樹脂化粧板の断面図
である。
である。
1 メラミン樹脂含浸化粧紙 2 フェノール樹脂含浸紙 3 接着剤 4 金属板 11 金属板 12 芯材原紙(樹脂含浸) 13 化粧紙
Claims (1)
- 【請求項1】 金属板に、ポリビニルブチラール20〜
40重量部、フェノール樹脂40〜60重量部、酢酸ビ
ニル−無水マレイン酸共重合体10〜30重量部よりな
るポリビニルブチラール変成フェノール樹脂を含浸塗布
した芯材原紙を重ね、その上に、ホルムアルデヒドとメ
ラミンのモル比を1.2〜1.5の範囲とし、パラトル
エンスルフォンアミドをメラミンに対し、0.1モル以
上加えた可塑化メラミン樹脂を含浸塗布した化粧紙を重
ね、加熱加圧することを特徴とする金属ベースメラミン
樹脂化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5098263A JPH06305076A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 金属ベースメラミン樹脂化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5098263A JPH06305076A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 金属ベースメラミン樹脂化粧板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06305076A true JPH06305076A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14215067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5098263A Pending JPH06305076A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 金属ベースメラミン樹脂化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06305076A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017039909A (ja) * | 2015-08-21 | 2017-02-23 | 住友ベークライト株式会社 | 樹脂組成物、感光性樹脂組成物、樹脂膜および電子装置 |
-
1993
- 1993-04-26 JP JP5098263A patent/JPH06305076A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017039909A (ja) * | 2015-08-21 | 2017-02-23 | 住友ベークライト株式会社 | 樹脂組成物、感光性樹脂組成物、樹脂膜および電子装置 |
JP2018109196A (ja) * | 2015-08-21 | 2018-07-12 | 住友ベークライト株式会社 | 樹脂組成物、樹脂膜および電子装置 |
JP2018172700A (ja) * | 2015-08-21 | 2018-11-08 | 住友ベークライト株式会社 | 樹脂組成物、感光性樹脂組成物、樹脂膜および電子装置 |
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