JP3471770B2 - 化粧板 - Google Patents

化粧板

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JP3471770B2
JP3471770B2 JP2001179044A JP2001179044A JP3471770B2 JP 3471770 B2 JP3471770 B2 JP 3471770B2 JP 2001179044 A JP2001179044 A JP 2001179044A JP 2001179044 A JP2001179044 A JP 2001179044A JP 3471770 B2 JP3471770 B2 JP 3471770B2
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重夫 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、家具等の表面に
付与される化粧板や、化粧パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境上の点から、家具等において
も廃棄あるいはリサイクルが課題となってきている。家
具等は、表面に化粧板や化粧パネルを供えていることが
多く、複数材料が複合化されていることが多い。廃棄や
リサイクル(特に分解再生)においては、その構成材料
別に分別することが必要となる。また、一方で、長期間
にわたって家具等を使用しようとする場合においても、
使用により劣化した一部を除去し、交換できるようにす
ることは重要である。特に、化粧板は、樹脂系材料であ
るために、他の金属系あるいは木質系材料と分別される
ことが必要である。特に、化粧板は、劣化しやすい部位
でもあるので、交換可能であることが好ましい。
【0003】ここに、化粧板を芯材等から分離する技術
としては、特開平10−180944号公報、特開平1
1−46876号公報、及び特開平11−58620号
公報に開示される技術がある。特開平10−18094
4号公報には、化粧板の裏面と芯材の表面との間に、樹
脂未含浸紙を一体化した化粧板が記載されている。この
化粧板では、樹脂未含浸紙で化粧板を芯材から剥離させ
ようとしている。また、特開平11−46876号公報
及び特開平11−58620号公報開示の技術は、耐水
加工紙を、化粧板の最裏面になるように積層し、この化
粧板を接着剤により芯材表面に付与するものである。こ
の化粧板でも、耐水加工紙で化粧板を剥離させようとし
ている。
【0004】しかしながら、前者によれば、熱硬化製樹
脂の未含浸紙への含浸状態を制御できないため、未含浸
紙層が薄いと剥離層が確保されず、未含浸紙層が厚けれ
ば層間強度が得られにくく、特に、ポストフォーミング
加工時に、未含浸紙層にシワが入り、良好な外観が得ら
れないという問題があった。また、後者によれば、耐水
加工紙であるといっても、熱圧成形時の熱硬化性樹脂芯
材から熱硬化性樹脂が耐水加工紙へ含浸することを完全
に防止することが難しく、剥離できない場合があった。
また、耐水加工紙の存在は、化粧板における層間強度を
低下させるため、製造時における高温条件下、とりわけ
ポストフォーミング加工時には、層間剥離が生じ易い。
【0005】一方、紙等の繊維質層を剥離層とするので
はなく、化粧板の裏面に熱可塑性シートを備えており、
このシートを介して基台に接着されており、この熱可塑
性シートを加熱することにより、化粧板を基板から剥離
する技術が、特開平2001−25412号公報に開示
されている。しかしながら、この化粧板では、加熱する
温度は、140〜200℃程度であり、作業性等の点か
ら実施は困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、単に、
熱硬化性樹脂が含浸しない、あるいは単に含浸しにくい
繊維質層を剥離層とするのでは、剥離性と層間強度との
双方を同時に達成することは困難であり、熱可塑性樹脂
層をそのまま剥離層とすること現実的ではなかった。そ
こで、本発明では、熱圧成形時の熱硬化性樹脂の含浸状
態をコントロールして、剥離性と層間強度との双方を同
時に達成できる化粧板及び化粧パネルを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明者らは、熱硬化性樹脂含浸芯材層からの
熱圧時の熱硬化性樹脂の剥離層側への浸透性を適度にコ
ントロールする機能を有する層を付与することにより、
剥離性と層間強度とを同時に達成できると考え、鋭意検
討した。その結果、剥離を生じさせる層としては、紙等
の繊維質層を選択し、さらに、熱硬化性樹脂含浸芯材層
とこの繊維質層との間に熱可塑性樹脂含有層を介在させ
て、この熱可塑性樹脂含有層に熱圧時の熱硬化性樹脂を
一定範囲で受容させることにより、剥離性と高い層間強
度とを同時に達成できることを見出した。さらに、この
熱可塑性樹脂含有層の所定の熱的特性を所定範囲に限定
することにより、通常の化粧板成形条件で好ましい剥離
性と層間強度とを達成できることを見出したのである。
【0008】すなわち、本発明によれば、熱硬化性樹脂
化粧層と、熱硬化性樹脂含浸芯材層と、熱可塑性樹脂を
含有し、水温30℃、浸漬時間24時間とした場合の
水率が3%以上9%以下である組成物を含有する熱可塑
性樹脂含有層と、繊維質層、とをこの順で備える、化粧
板が提供される。また、熱硬化性樹脂化粧層と、熱硬化
性樹脂含浸芯材層と、エチレン−ビニルアルコールコポ
リマーを含有する熱可塑性樹脂含有層と、繊維質層、と
をこの順で備える、化粧板も提供される。さらに、これ
らの化粧板を供える化粧体も提供され、熱硬化性樹脂化
粧層と、熱硬化性樹脂含浸芯材層と、ポストフォーミン
グ加工温度よりも高い融点の熱可塑性樹脂を含有し、
温30℃、浸漬時間24時間とした場合の吸水率が3%
以上9%以下である組成物を含有する熱可塑性樹脂含有
層と、繊維質層、とを有する化粧板を、接着剤層を介し
て被化粧体上に積層する工程と、前記熱可塑性樹脂の融
点よりも低い温度でポストフォーミング加工する工程、
とを有する、ポストフォーミング加工化粧体の製造方法
も提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の化粧板は、熱硬化性樹脂化
粧層と、熱硬化性樹脂含浸芯材層と、熱可塑性樹脂を含
有し、吸水率が3%以上9%以下である樹脂組成物を含
有する熱可塑性樹脂含有層と、繊維質層、とをこの順で
備えている。吸水率が3%以上9%以下である熱可塑性
樹脂組成物を含有する熱可塑性樹脂含有層を、熱硬化性
樹脂含浸芯材層と繊維質層間に介在させることで、熱圧
時の芯材層からの熱硬化性樹脂をこの熱可塑性樹脂含有
層で一定範囲で受容することができる。すなわち、熱可
塑性樹脂の吸水率が一定範囲内であるので、熱硬化性樹
脂を一定範囲で受容する。受容した熱硬化性樹脂によ
り、芯材層と当該熱可塑性樹脂含有層は良く一体化され
る。この意味において、当該樹脂含有層は、芯材層との
接着層として機能している。また、熱硬化性樹脂は、一
定範囲を超えて熱可塑性樹脂含有層に浸透しないので、
当該熱可塑性樹脂含有層は、繊維質層に対して熱硬化性
樹脂の侵入を抑止できる。この意味において、熱可塑性
樹脂含有層は、熱圧時の熱硬化性樹脂の移動を抑止ある
いは緩衝する機能を発揮する。一方、熱圧時には、当該
熱可塑性樹脂も軟化され、繊維質層に浸透する。これに
より、熱可塑性樹脂含有層と繊維質層とは良く一体化さ
れる。この意味において、当該樹脂含有層は、繊維質層
に対して接着層として機能する。以上のことから、熱硬
化性樹脂含浸芯材層と繊維質層との間に、本熱可塑性樹
脂含有層を介在させることにより、剥離性と高い層間強
度との双方を同時に達成できる。
【0010】以下、図1に示す積層体を参照しつつ、本
発明の化粧板について説明する。 (化粧板) 図1に示す化粧板2は、熱硬化性樹脂化粧層4と、熱硬
化性樹脂含浸芯材層6と、熱可塑性樹脂含有層8と、
維質層10(剥離層)とにより形成されている。また、
このように構成された化粧板2が芯材14に対して、接
着層16を介して接着されて天板(化粧体)20が構成
されている。
【0011】本発明の熱硬化性樹脂化粧層4は、熱硬化
性樹脂が含浸されかつ化粧面をその表面に有している。
特に限定はしないが、例えば、オーバーレイ紙や、パタ
ーン紙に熱硬化性樹脂を含浸したものを挙げることがで
きる。オーバーレイ紙は、薄葉紙、レーヨンパルプ紙を
主体とした紙等である。また、パターン紙とは、所望に
着色や模様等が印刷等により付与されたものである。例
えば、顔料や酸化チタンを漉き込んだり、あるいは、さ
らにその表面にグラビア印刷をして所望の模様を付与し
たりした45〜150g/m程度のパターン紙が使用
できる。これらに含浸させる熱硬化性樹脂は、例えば、
メラミン系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、不飽和ポ
リエステル系樹脂などである。なお、熱硬化性樹脂を含
浸することができれば、含浸前のシート状体の材質は特
に限定するものではない。好ましくは、紙に代表される
繊維質のシート状体である。熱硬化性樹脂化粧層4は、
これらの1種あるいは2種以上の層が積層され、所望の
厚みに構成されている。熱硬化性樹脂含浸パターン層の
みの場合もあり、熱硬化性樹脂含浸オーバーレイ層と熱
硬化性樹脂含浸パターン層とから構成される場合もあ
る。
【0012】熱硬化性樹脂含浸芯材層6は、熱硬化性樹
脂が含浸されており、化粧板の内層を構成している。
硬化性樹脂含浸芯材層6に含浸されている熱硬化性樹脂
は、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルフタ
レート樹脂等を使用することができる。好ましくは、
水、メタノール、あるいは、水/メタノール混液に対し
て溶解性を示す、熱硬化性樹脂を用いることが好まし
い。かかる樹脂として具体的には、メラミン樹脂、フェ
ノール樹脂を挙げることができる。熱硬化性樹脂含浸
材層6を構成する担体には、特に限定しないが、クラフ
ト紙が通常用いられている。クラフト紙としては、10
0〜250g/mであることが好ましい。熱硬化性樹
脂含浸芯材層6は、これらの1種あるいは2種以上の層
が積層され、所望の厚みに構成されている。
【0013】熱可塑性樹脂含有層8は、熱可塑性樹脂を
含有する樹脂組成物の吸水率が3%以上9%以下である
ことが好ましい。ここで吸水率(%)とは、この樹脂組
成物を水に含浸したときの吸水重量の吸水前の樹脂組成
物重量に対する割合(%)である。吸水率は、例えば、
当該樹脂組成物からなるフィルム状体を、水中に一定時
間浸漬して、浸漬後の重量増加分を吸水量として等の測
定方法によって測定することができる。本明細書におけ
る吸水率は、水温30℃、浸漬時間24時間とした場合
の吸水率である。水中に浸漬する熱可塑性樹脂組成物
(成形体)のサイズは、任意の大きさでよい。吸水率が
3%未満の樹脂組成物の場合には、熱圧時に、熱硬化性
樹脂含浸芯材層6からの熱硬化性樹脂を十分に受容でき
ないために、逆に、熱可塑性樹脂含有層8との密着性が
低下してしまい、一方、9%を超えると、熱硬化性樹脂
を受容しすぎて繊維質層10への移行の抑止効果が低下
してしまう。より好ましくは、6%以上である。
【0014】熱可塑性樹脂組成物に含まれる熱可塑性樹
脂は、ビカット熱軟化点が、110℃以上180℃以下
であることが好ましい。この範囲であると、化粧板成型
時の熱圧条件(温度約110℃以上150℃未満、圧力
約50kg/cm〜100kg/cm)下において
適度に軟化して、繊維質層10に浸透して、繊維質層1
0を接着することができる。110℃未満であると、軟
化しすぎるために、熱圧時に層構造が崩壊しやすく、熱
硬化性樹脂の受容作用と繊維質層10への移動抑止作用
も低下し、層間強度が確保されなくなる。加えて、熱可
塑性樹脂自体が、繊維質層10に浸透して剥離層が十分
確保できなくなる。また、180℃を超えると、繊維質
10との接着が不充分となり、層間強度が確保されな
い。特に好ましくは、150℃以上175℃以下であ
る。ビカット熱軟化点は、JIS K 7206の熱可塑性プラス
チックのビカット軟化温度試験方法あるいはH.D.T
テスター法により得ることができる。
【0015】また、熱可塑性樹脂は、融点が160℃以
上190℃以下であることが好ましい。この範囲である
と、ポストフォーミング加工時(通例、150℃〜16
0℃である。)において、熱可塑性樹脂がフクレなどを
生じないため、層間剥離を回避できる。160℃未満で
あると、ポストフォーミング加工時に、溶融・発泡等
し、層間剥離を生じ易くなる。また、190℃を超える
と、熱可塑性樹脂と繊維質層10との十分な接着が得ら
れなくなる。熱可塑性樹脂の融点は、例えば、示差走査
熱量測定法によるDSC吸熱ピーク温度によって測定す
ることができる。
【0016】かかる熱可塑性樹脂としては、オレフィン
系単量体と水に溶解性を有するポリマーの単量体とのコ
ポリマーやポリマーアロイ等を好ましく利用できる。か
かる単量体の組み合わせによれば、吸水率や熱的特性を
充足しやすいからである。オレフィン系単量体として
は、エチレンやプロピレンが好ましい。また、他方の単
量体としては、ビニルアルコール、アクリルアミド、ア
クリル酸等が好ましく、より好ましくは、ビニルアルコ
ールである。特に、エチレンビニルアルコールコポリマ
ーの場合、エチレン共重合体化率が25〜50モル%で
あることが好ましい。25モル%未満であると、吸水率
が大きくなり、熱硬化性樹脂を受容しすぎて繊維質層1
への移行の抑止作用が低下してしまう。50モル%を
超えると、融点が低くなり、ポストフォーミング加工時
に層間剥離を生じ易くなる。さらに、かかる樹脂として
は、具体的には、エバール(クラレ製、エチレン重合化
率30〜50モル%)を使用できる。
【0017】熱可塑性樹脂含有層は、熱可塑性樹脂を
含む組成物のフィルムあるいはシートで構成される層と
なっているが、熱可塑性樹脂以外に各種添加材料を含ん
でいてもよい。また、補強あるいは充てんを目的とし
て、繊維材料や紛体材料を含めることもできる。さら
に、熱可塑性樹脂を繊維質のシート状体(例えば、クラ
フト紙等の紙)を層に一体化した状態で有していてもよ
い。
【0018】熱可塑性樹脂含有層の厚みは特に限定し
ないが、10μm以上150μm以下であることが好ま
しい。より好ましくは、12μm以上25μm以下であ
る。
【0019】熱可塑性樹脂含有層8は、かかる熱可塑性
樹脂組成物を含有していることにより、熱圧時に熱硬化
性樹脂含浸芯材層6側からの熱硬化性樹脂を受容してい
るので、部分的に熱硬化性樹脂(熱硬化性樹脂含浸芯材
層6に含浸されている熱硬化性樹脂)を含有している。
また、当該熱可塑性樹脂は、繊維質層10側に熱圧時に
浸透あるいは密着した状態となっている。
【0020】繊維質層10は、セルロース系繊維の他、
各種繊維で形成された層であり、通常は、かかる繊維質
のシート状体に由来して構成されている。具体的には、
紙、典型的には、クラフト紙が用いられることが多い
が、晒しか未晒しであるかは問わない。また、サイズ材
の添加/未添加も問わない。
【0021】また、この繊維質層10は、前記熱硬化性
樹脂含浸芯材層6や熱可塑性樹脂含有層8と外観上区別
できることが好ましい。具体的には、繊維質層10(剥
離層)が、前記熱硬化性樹脂含浸芯材層とは異なる色で
あることが好ましい。すなわち、色の変化で前記熱硬化
性樹脂含浸芯材層と当該繊維質層10(剥離層)とを
区別できるようになっていることが好ましい。色は、特
に限定しないが、明度の高いものが好ましく、具体的に
は、白色系、黄色系等である。繊維質層10(剥離層)
は、このような所望の色(特に明色)の顔料や染料によ
り区別できる程度の着色されていることが好ましい。な
お、光沢性の顔料の添加により、光沢で区別できるよう
になっていてもよいし、白色に脱色した晒しクラフト紙
でもよい。着色部位は、全体であってもよいが、化粧板
において端面に露出される部位のみが着色部位であって
もよい。このような外観上区別可能な繊維質は、化粧板
2をその端面から見た場合に、剥離層となる繊維質層1
0の存在部位を明示することができる。
【0022】図1に示す例では、化粧板2は、接着層1
6を介して被加工体である芯材14の表面に付与されて
化粧体としての天板(化粧体20)が構成されている。
芯材14は特に限定しないで、各種素材を用いることが
できる。例えば、芯材14としては、鉄などの金属系材
料、合板、パーティクルボード、MDF等の木質系材料
である。接着剤も特に限定しないが、スチレンブタジエ
ン系合成ゴム接着剤や、酢酸ビニル系接着剤など各種接
着剤を必要に応じて使用できる。また、化粧板2を付与
するのは、天板用の芯材14に限定されず、間仕切りや
家具等の、化粧面を構成する部位であればよい。すなわ
ち、本発明における化粧体は、天板に限定されず、各種
パネル状体を包含する。さらに、本発明の化粧板を備え
る家具も、机やカウンター、間仕切り材に限定されない
で、各種の家具を包含する。
【0023】熱可塑性樹脂含有層8は、熱圧時の熱硬化
性樹脂の移動を制御して、熱硬化性樹脂含浸芯材層6と
熱可塑性樹脂含有層8との一体性と熱硬化性樹脂の抑止
性を有し、かつ繊維質層10との接着性をも有してい
る。すなわち、熱可塑性樹脂含有層8を形成することに
より、剥離性を確保する層と、従来剥離層に求められて
いた剥離層に要求される剥離性と層間強度との相反する
反対の性質を一挙に確保できる。これにより、本発明の
化粧板、化粧体、及び家具は、このような化粧板を備え
る結果、化粧板中における繊維質層10における剥離性
を確保できるとともに、十分な層間強度も同時に得られ
るようになっている。また、剥離層を繊維質層10とす
ることにより繊維質層10を構成する材料(典型的には
パルプであるが)の種類、繊維長、太さやグラフト紙の
密度、地合、紙力強化剤の添加量を調整することによ
り、剥離強度を容易に変化させることができる。このた
め、所望とされる層間強度に対して最も好ましい剥離強
度を付与することにより、層間強度と剥離強度とのバラ
ンスの取れた化粧板となっている。
【0024】また、熱可塑性樹脂のビカット軟化温度を
特定範囲とすることで、通常の熱圧条件下で十分に層間
強度を確保できる汎用の化粧板となっており、また、熱
可塑性樹脂の融点を特定範囲とすることにより、ポスト
フォーミング加工に適した化粧板となっている。
【0025】さらに、繊維質層10が熱硬化性樹脂含浸
芯材層6や熱可塑性樹脂含有層8と外観上区別可能であ
る場合には、繊維質層10(剥離層)の存在が容易に把
握され、外観上の違いをガイドとして、この部位にスリ
ット等の切り込みを入れれば、容易にこの部位から化粧
板側を芯材側から剥離できるようになっている。
【0026】(化粧板の製造方法) 次に、化粧板2の製造方法について、図2に基づいて説
明する。化粧板2は、上述のような各層を形成可能な各
シート状体が積層され、熱圧により一体化されて形成さ
れる。なお、以下のシート24、26に含浸されている
熱硬化性樹脂組成物は、いずれも硬化しておらず、熱圧
時において加熱により流動化し、その後十分に硬化する
ように調製された組成物である。まず、最下層に、熱硬
化性樹脂含浸化粧シート24を載置する。熱硬化性樹脂
含浸化粧シート24は、熱圧により上述の熱硬化性樹脂
化粧層4を形成可能なシート状体を用いることができ
る。この熱硬化性樹脂含浸化粧シート24における積層
一体化前の熱硬化性樹脂含浸状態は、樹脂付着率50〜
55wt%、揮発分率4〜7wt%に調整されているこ
とが好ましい。ここで揮発分率とは、樹脂を含浸させた
際の溶媒分等の割合である。
【0027】この熱硬化性樹脂含浸化粧シート24上
に、次に、熱硬化性樹脂含浸芯材シート26を積層す
る。熱硬化性樹脂含浸芯材層6を形成する熱硬化性樹脂
含浸芯材シート26は、上述の熱硬化性樹脂含浸芯材層
6を構成するシート状体を用いることができる。熱硬化
性樹脂含浸芯材シート26は、熱硬化性樹脂が予め含浸
されており、乾燥されている。積層一体化前の樹脂含浸
状態は、樹脂付着率が全体重量の26〜35wt%、揮
発分率が4〜10%wtであることが好ましい。この範
囲であると、熱圧成形時に、下層にあたる熱可塑性樹脂
含有シート28に熱硬化性樹脂を部分的に浸透させるこ
とができて、熱可塑性樹脂含有層8における一体性が効
果的に確保される。樹脂付着率が26wt%未満である
と、熱可塑性樹脂含有シート28中に十分な浸透部分を
形成できず、また、35wt%を超えると熱圧時におい
て軟化した樹脂がはみ出す場合が生じやすくなる。一
方、揮発分率が4wt%未満であると、樹脂流動性が低
すぎて、熱可塑性樹脂含有シート28中に十分な移行で
きず、10wt%を超えると、繊維質層への樹脂の移行
を抑止できなくなる。
【0028】次いで、熱可塑性樹脂含有シート(あるい
はフィルム)28を積層する。熱可塑性樹脂含有シート
28は、吸水率が3%以上9%以下に調整された熱可塑
性樹脂組成物のシートを用いる。この熱可塑性樹脂含有
シート28を必要に応じて1枚あるいは複数枚積層す
る。なお、この熱可塑性樹脂含有シート28は、各種添
加材料が添加されていてもよく、また、繊維質のシート
を担体として、前記熱可塑性樹脂組成物を含浸して形成
してもよい。さらに、当該熱可塑性樹脂含有シート28
は、次に積層する繊維質シート30の表面に予めコーテ
ィング等により一体化された状態で積層されてもよい。
いずれの状態においても、当該熱可塑性樹脂含有シート
28の、熱硬化性樹脂含浸芯材シート26側は、コロナ
放電等により粗面化する工程を省略することができる。
【0029】次に、繊維質層10を構成するための繊維
質シート30を積層する。繊維質シート30は、熱可塑
性樹脂含浸性のシート状体を用いる。例えば、紙であ
り、より具体的にはクラフト紙である。積層一体化前に
おいては、当該繊維質シート30の内部には熱可塑性樹
脂は含浸されていない。すなわち、未含浸状態となって
いる。
【0030】これらの各シートを積層し、加熱加圧して
一体化して、化粧板2を得る。熱圧条件は、温度は、1
20℃以上150℃未満が好ましく、圧力は80〜10
0kg/cmが好ましい。熱圧時には、熱硬化性樹脂
含浸芯材シート26中の軟化した硬化前の熱硬化性樹脂
が、流動化して、熱可塑性樹脂含有シート28に移動す
る。熱可塑性樹脂含有シート28は、この樹脂成分を一
定範囲で受容する。また、熱可塑性樹脂含有シート28
は、樹脂組成物から構成されるため、熱硬化性樹脂は、
当該熱可塑性樹脂含有シート28を超えて繊維質シート
30に移行することはない。特に、ビカット軟化温度が
150℃〜173℃であると、層構造が確実に保持され
るため、熱硬化性樹脂の移行を確実に抑止できる。ま
た、熱硬化性樹脂含浸芯材シート26の樹脂含浸状態が
制御されていることにより、熱可塑性樹脂含有シート2
8側に適度な移行量が確保され、シート外へのはみ出し
も抑制される。
【0031】同時に、熱可塑性樹脂含有シート28中の
熱可塑性樹脂も軟化して、繊維質シート30側に移動
し、繊維質シート30の表面と密着するか、および/ま
たは、内部の一部に浸透する。特に、熱可塑性樹脂のビ
カット軟化温度が上記した範囲であると、好ましい接着
状態が得られる。
【0032】熱圧工程を終了後、室温まで冷却して、化
粧板2を取り出す。以上により、本発明の化粧板2を得
ることができる。この方法によれば、確実に、剥離性と
層間強度とを同時に保有する化粧板を容易に製造するこ
とができる。
【0033】さらに、この化粧板2を被加工体14に対
して接着することにより化粧体20を得ることができ
る。接着層16は、化粧板2と被加工体14のいずれか
又は両方に塗布し、そして、化粧板2の表面に対して圧
締めして化粧板2の平面部分を被加工体14表面に接着
する。これにより化粧体20を得ることができる。さら
に、被加工体14が端部等に曲面部分を有している場合
には、平面部を圧締めにより接着後、化粧板2の表面を
150℃〜160℃に加熱し、被加工体14の端部の曲
面形状に沿って化粧板2を曲げ加工して(すなわち、ポ
ストフォーミング加工して)、ポストフォーミング加工
化粧体20を得ることができる。
【0034】この化粧板2は層間強度が確保されている
ために、その後の芯体14への接着加工も容易である。
また、ポストフォーミング加工にも容易に適用できると
ともに、熱可塑性樹脂含有層8の熱可塑性樹脂の融点が
160℃〜190℃に制御されている場合には、加工時
の熱によってフクレや剥離等を起こすことがなく、良好
な品質の化粧体を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
剥離性と層間強度とを同時に有する化粧板および化粧体
を得ることができる。
【0036】
【実施例】以下に、本発明を具現化した実施例につき説
明する。本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 (実施例1) 米坪重量50g/mの未晒しクラフト紙の上に、厚さ
15μmのエチレンビニルアルコールコポリマーフィル
ム(エバール、クラレ製、融点183℃、ビカット軟化
温度173℃(H.D.Tテスター法)、吸水率5.9
%)を1枚をのせる。更に米坪重量160g/mの未
晒クラフト紙に変性フェノール樹脂の初期縮合液を含浸
乾燥させ、樹脂付着率32%、揮発分率8%に調整した
フェノール樹脂含浸紙3枚を積層する。さらにその上に
米坪重量120g/mの顔料及び酸化チタンを混抄し
た化粧紙に変性メラミン樹脂初期縮合液を含浸乾燥さ
せ、樹脂付着率53%、揮発分率6%に調整したパター
ン紙を積層する。両面半光沢ステンレス板2枚の間に、
これを離型用の20μmポリプロピレンフィルムを介在
し、50g/mの未晒しクラフト紙側を背中合わせに
配し、2組挿入する。高圧プレスにて145℃、100
kg/cmの条件下で30分間成型し、室温まで冷却しての
ち解体し、本発明の熱硬化性樹脂化粧板の裏面層に未晒
しクラフトの剥離層が一体成型された厚さ0.8mmのポ
ストフォーミング用化粧板を得た。
【0037】(実施例2) 8Rの曲線部分のあるポストフォーミングタイプのスチ
ールデスク用天板の芯材である鋼鈑にゴム系溶剤タイプ
接着剤(コニシ製G−10)を乾燥状態で約30g/m
塗布した。これに実施例1で得たポストフォーミング
用化粧板の未晒しクラフト紙側面に、同接着剤を同様に
同等量塗布して接着剤面同士を貼り合わせ平面部分を圧
締したのち、化粧板表面を約160℃に加熱し鋼鈑の8
Rの曲線部分に沿って曲げ加工し、剥離を目的とする天
板を作成した。
【0038】(比較例1) 米坪重量200g/mの未晒クラフト紙に変性フェノ
ール樹脂の初期縮合液を含浸乾燥させ、樹脂付着率約3
2%、揮発分率的8%に調整したフェノール樹脂含浸紙
3枚を積層する。その上に実施例1において使用したと
同一の顔料及び酸化チタン混抄紙の変性メラミン樹脂含
浸パターン紙を積層する。実施例1と同条件に加熱加圧
して比較例1の化粧板(従来のポストフォーミング用化
粧板)を得た。
【0039】(比較例2) 実施例1における厚さ15μmのエチレンビニルアルコ
ールコポリマーフィルムの代わりにポリエチレンフィル
ム(融点110℃、ビカット軟化点92℃、吸水率0.
3%)を使用する事以外は実施例1と同様に調整し、厚
さ0.8mmのポストフォーミング化粧板を得た。
【0040】(比較例3) 実施例1における厚さ15μmのエチレンビニルアルコ
ールコポリマーフィルムの代わりにポリビニルアルコー
ルフィルム(融点225℃、ビカット軟化点70℃、吸
水率24%)を使用する事以外は実施例1と同様に調整
し、厚さ0.8mmのポストフォーミング化粧板を得た。
【0041】(比較例4) 実施例1における厚さ15μmのエチレンビニルアルコ
ールコポリマーフィルムの代わりにポリエチレンテレフ
タレートフィルム(融点255℃、ビカット軟化点22
0℃、吸水率0.3%)を使用する事以外は実施例1と
同様に調整し、厚さ0.8mmのポストフォーミング化粧
板を得た。
【0042】(比較例5) 比較例1〜4で得たポストフォーミング化粧板を実施例
2と同様処理して、それぞれ8Rの曲線部分のあるスチ
ールデスク用天板を得、比較例とした。
【0043】(試験例) 実施例2と比較例1〜4の化粧板の剥離層形成及び天板
からの化粧板の剥離性、曲げ加工性及び耐熱性を次のよ
うに比較した。結果を表1に示す。 1.剥離層の形成性 積層品を加熱加圧成型後、裏面側のクラフト紙にフェノ
ール樹脂の浸み出し又はフィルムの樹脂浸透のないもの
を「良」、あるものを「不良」とした。 2.剥離性 天板の芯材と接着剤層との間、または未含浸紙層のいず
れかに刃物を挿入して、容易に化粧板を剥離させること
ができるものを「可」、できないものを「不可」とし
た。 3.曲げ加工性 天板の8Rの曲線部分の化粧板表面に割れやヘアークラ
ック及び層間剥離や浮き(はね返りによる接着不良)等
欠点のないものを「良」、あるものを「不良」とした。 4.耐熱性 天板の8Rの曲線部分の化粧板表面、フェノール樹脂
層、フィルム層または剥離層のいずれかにパンクや火ぶ
くれ又は剥離等欠点のないもの「良」、あるものを「不
良」とした。
【0044】
【表1】 表1に示すように、実施例1の化粧板を用いた天板の場
合には、剥離層の形成性、剥離性、曲げ加工性、耐熱性
のいずれにおいても良好な結果が得られた。これに対し
て、従来の化粧板は、剥離層の形成性や剥離性がなかっ
た。融点及びビカット軟化点が低く吸水率が小さい比較
例2の化粧板は、熱硬化性樹脂はクラフト紙側にしみだ
してクラフト紙を有効な剥離層とすることはできず、剥
離も困難であった。さらに、ポストフォーミング加工性
も不良であった。また、融点が高くビカット軟化点が低
く吸水率が大きい比較例3の化粧板は、ポストフォーミ
ング加工性は良好であったが、剥離層の形成も剥離性も
不良であった。さらに、融点及びビカット軟化点が高く
吸水率が小さい比較例4の化粧板は、剥離層や剥離性が
確保できたものの、ポストフォーミング加工性が不良で
あった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧板及び化粧パネルの断面構造を示
す図である。
【図2】本発明の化粧板及び化粧体の製造工程(a)及
び(b)の概略を示す図である。
【符号の説明】
2 化粧板 4 熱硬化性樹脂化粧層 6 熱硬化性樹脂含浸芯材層 8 熱可塑性樹脂含有層 10 繊維質層 14 芯材 16 接着層 20 化粧体 24 熱硬化性樹脂含浸化粧シート 26 熱硬化性樹脂含浸芯材シート 28 熱可塑性樹脂含有シート 30 繊維質シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−11409(JP,A) 特開 平9−39191(JP,A) 特開 平7−285139(JP,A) 特開 平10−180944(JP,A) 特開 平9−277445(JP,A) 特開 平9−29893(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂化粧層と、 熱硬化性樹脂含浸芯材層と、 熱可塑性樹脂を含有し、水温30℃、浸漬時間24時間
    とした場合の吸水率が3%以上9%以下である組成物を
    含有する熱可塑性樹脂含有層と、繊維質層、 とをこの順で備える、化粧板。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂のビカット軟化点が1
    10℃〜180℃である、請求項1記載の化粧板。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂の融点が160℃〜1
    90℃である、請求項1又は2記載の化粧板。
  4. 【請求項4】 熱硬化性樹脂化粧層と、熱硬化性樹脂
    含浸芯材層と、エチレン−ビニルアルコールコポリマー
    を含有する熱可塑性樹脂含有層と、繊維質層、とをこの
    順で備える、化粧板。
  5. 【請求項5】 前記エチレン−ビニルアルコールコポリ
    マーは、エチレン共重合化率が25〜50mol%であ
    る、請求項4記載の化粧板。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性樹脂含有層は、10μm以
    上150μm以下の厚みを有する、請求項1〜5のいず
    れかに記載の化粧板。
  7. 【請求項7】 熱硬化性樹脂含浸化粧シートと、熱硬化
    性樹脂含浸芯材シートと、エチレン−ビニルアルコール
    コポリマーを含有する熱可塑性樹脂含有シートと、坪量
    30〜200g/m2のクラフト紙とを積層して加熱加
    圧されて形成される、化粧板。
  8. 【請求項8】 熱硬化性樹脂含浸化粧シートと熱硬化
    性樹脂含浸芯材シートと、熱可塑性樹脂を含有し、水温
    30℃、浸漬時間24時間とした場合の吸水率が3%以
    上9%以下である熱可塑性樹脂含有シートと、繊維質シ
    ートとを、積層する工程と、この積層体を加熱加圧する
    工程、とを有する、化粧板の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の化粧板
    を供える化粧体。
  10. 【請求項10】 熱硬化性樹脂化粧層と、熱硬化性樹脂
    含浸芯材層と、ポストフォーミング加工温度よりも高い
    融点の熱可塑性樹脂を含有し、水温30℃、浸漬時間2
    4時間とした場合の吸水率が3%以上9%以下である組
    成物を含有する熱可塑性樹脂含有層と、繊維質層、とを
    この順で有する化粧板を、接着剤層を介して被化粧体上
    に積層する工程と、前記熱可塑性樹脂の融点よりも低い
    温度でポストフォーミング加工する工程、とを有する、
    ポストフォーミング加工化粧体の製造方法。
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