JPH11277705A - 不燃性化粧板 - Google Patents
不燃性化粧板Info
- Publication number
- JPH11277705A JPH11277705A JP10409798A JP10409798A JPH11277705A JP H11277705 A JPH11277705 A JP H11277705A JP 10409798 A JP10409798 A JP 10409798A JP 10409798 A JP10409798 A JP 10409798A JP H11277705 A JPH11277705 A JP H11277705A
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- JP
- Japan
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- inorganic filler
- glass fiber
- combustible
- weight
- resin
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 不燃性能を有し、強度、加工性ならびに耐水
性等の物性が優れ、表面や切断面も美麗な外観を呈する
化粧板を提供することにある。 【解決手段】 フェノール系樹脂が１０〜３０重量％、
無機質充填剤が７０〜９０重量％からなる組成物を、付
着量が８０〜９５重量％になる様に、ガラス繊維不織布
に含浸、乾燥して得たプリプレグを複数枚重ねて熱圧成
形した不燃性基材に転写及び塗装による化粧層を形成し
た不燃化粧板。
性等の物性が優れ、表面や切断面も美麗な外観を呈する
化粧板を提供することにある。 【解決手段】 フェノール系樹脂が１０〜３０重量％、
無機質充填剤が７０〜９０重量％からなる組成物を、付
着量が８０〜９５重量％になる様に、ガラス繊維不織布
に含浸、乾燥して得たプリプレグを複数枚重ねて熱圧成
形した不燃性基材に転写及び塗装による化粧層を形成し
た不燃化粧板。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の内装や住宅設
備機器などに使用する不燃性化粧板に関する。
備機器などに使用する不燃性化粧板に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の不燃性化粧板としては、石綿セメ
ントケイ酸カルシウム板などの無機質基材の表面に着色
塗料を塗装したもの、或いは、無機質基材にメラミン化
粧板などの熱硬化性樹脂化粧シートを積層成形したもの
であった。
ントケイ酸カルシウム板などの無機質基材の表面に着色
塗料を塗装したもの、或いは、無機質基材にメラミン化
粧板などの熱硬化性樹脂化粧シートを積層成形したもの
であった。
【０００３】また、特開昭５１−２０９８０号に記載の
如く、熱硬化性樹脂を含有する基材を使用する方法とし
て、水酸化アルミニウムなどの無機質充填剤の結合剤と
してフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を混合してシー
ト状基材を形成し、更に、熱硬化性樹脂化粧シートを積
層成形した不燃性化粧板もあった。
如く、熱硬化性樹脂を含有する基材を使用する方法とし
て、水酸化アルミニウムなどの無機質充填剤の結合剤と
してフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を混合してシー
ト状基材を形成し、更に、熱硬化性樹脂化粧シートを積
層成形した不燃性化粧板もあった。
【０００４】或いは、特開昭６４−５６５４０号に記載
の如く、無機繊維からなるシート状基材と水酸化アルミ
ニウムとフェノール系樹脂からなり、該フェノール系樹
脂が８重量％以下に複合化された芯材層用成形素材上に
化粧層成形素材を積層一体化した不燃性化粧材などがあ
った。
の如く、無機繊維からなるシート状基材と水酸化アルミ
ニウムとフェノール系樹脂からなり、該フェノール系樹
脂が８重量％以下に複合化された芯材層用成形素材上に
化粧層成形素材を積層一体化した不燃性化粧材などがあ
った。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、石綿セメント
ケイ酸カルシウム板などの無機質基材を用いた不燃性化
粧板では、該基材の補強材として石綿を含有するものが
多く、石綿発癌性など人体への悪影響が懸念される他
に、硬くて脆いために、取扱時に割れ易く、加工性に難
点があるなどの問題点があった。また、基材の凹凸など
の欠点か表面に現われ易い他に、切断面の外観が美麗で
なく、外観や意匠性の点で必ずしも満足できるものでは
なかった。
ケイ酸カルシウム板などの無機質基材を用いた不燃性化
粧板では、該基材の補強材として石綿を含有するものが
多く、石綿発癌性など人体への悪影響が懸念される他
に、硬くて脆いために、取扱時に割れ易く、加工性に難
点があるなどの問題点があった。また、基材の凹凸など
の欠点か表面に現われ易い他に、切断面の外観が美麗で
なく、外観や意匠性の点で必ずしも満足できるものでは
なかった。
【０００６】また、熱硬化性樹脂を結合剤として、水酸
化アルミニウムなどの無機質充填剤を混合してシート状
基材を形成した面に、熱硬化性樹脂化粧シートを積層成
形した不燃性化粧板は、不燃材料ないしは準不燃材料と
しての性能は得られるものの、十分な強度が得られ難
く、また、耐水性に乏しいために、水漏れのあるトイレ
や洗面所、バスルームなどの用途に適するものではなか
った。
化アルミニウムなどの無機質充填剤を混合してシート状
基材を形成した面に、熱硬化性樹脂化粧シートを積層成
形した不燃性化粧板は、不燃材料ないしは準不燃材料と
しての性能は得られるものの、十分な強度が得られ難
く、また、耐水性に乏しいために、水漏れのあるトイレ
や洗面所、バスルームなどの用途に適するものではなか
った。
【０００７】本発明の目的は、不燃性であって、強度、
加工性ならびに耐水性などの物性が優れ、表面や切断面
も美麗な外観を呈する不燃性化粧板を提供することにあ
る。
加工性ならびに耐水性などの物性が優れ、表面や切断面
も美麗な外観を呈する不燃性化粧板を提供することにあ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１は、フ
ェノール系樹脂と無機質充填剤より構成され、フェノー
ル樹脂が不揮発分で１０〜３０重量％であり、無機質充
填剤が７０〜９０重量％からなる樹脂組成物を、該樹脂
組成物の付着量が不揮発分として８０〜９５重量％にな
る様にガラス繊維不織布に含浸、乾燥して得たプリプレ
グを複数枚重ねて熱圧成形した基材に、転写及び塗装に
よる化粧層を形成したことを特徴とする不燃性化粧板で
ある。
ェノール系樹脂と無機質充填剤より構成され、フェノー
ル樹脂が不揮発分で１０〜３０重量％であり、無機質充
填剤が７０〜９０重量％からなる樹脂組成物を、該樹脂
組成物の付着量が不揮発分として８０〜９５重量％にな
る様にガラス繊維不織布に含浸、乾燥して得たプリプレ
グを複数枚重ねて熱圧成形した基材に、転写及び塗装に
よる化粧層を形成したことを特徴とする不燃性化粧板で
ある。
【０００９】また、請求項２は、上記の無機質充填剤
が、粒子径３０ミクロメートル以下で、少なくとも１種
が水酸化アルミニウムである請求項１に記載の不燃性化
粧板である。
が、粒子径３０ミクロメートル以下で、少なくとも１種
が水酸化アルミニウムである請求項１に記載の不燃性化
粧板である。
【００１０】さらに、請求項３は、転写及び塗装による
化粧層が、厚み０．５ｍｍ以下、有機分含有量３００ｇ
／ｍ2以下てある請求項１または請求項２に記載の不燃
性化粧板である。
化粧層が、厚み０．５ｍｍ以下、有機分含有量３００ｇ
／ｍ2以下てある請求項１または請求項２に記載の不燃
性化粧板である。
【００１１】本発明において、ガラス繊維不織布の坪量
は３０〜１５０ｇ／ｍ2が好ましい。坪量３０ｇ／ｍ2以
下では樹脂液の含浸、乾燥工程での工程内における取扱
いや負荷に十分に耐え得るだけの強度が得られない。ま
た、坪量１５０ｇ／ｍ2以上では樹脂液の含浸性が低下
し、基材の層間剥離などの原因になり易い。
は３０〜１５０ｇ／ｍ2が好ましい。坪量３０ｇ／ｍ2以
下では樹脂液の含浸、乾燥工程での工程内における取扱
いや負荷に十分に耐え得るだけの強度が得られない。ま
た、坪量１５０ｇ／ｍ2以上では樹脂液の含浸性が低下
し、基材の層間剥離などの原因になり易い。
【００１２】ガラス繊維不織布に含浸するフェノール系
樹脂とは、ホルムアルデヒドとフェノールのモル比が
１．０〜２．０のレゾールタイプのフェノール系樹脂で
あり、フェノール類としてはフェノール、クレゾール、
レゾルシンなどのホルムアルデヒドと反応性を有するも
のを云う。
樹脂とは、ホルムアルデヒドとフェノールのモル比が
１．０〜２．０のレゾールタイプのフェノール系樹脂で
あり、フェノール類としてはフェノール、クレゾール、
レゾルシンなどのホルムアルデヒドと反応性を有するも
のを云う。
【００１３】無機質充填剤としては、水酸化アルミニウ
ム、炭酸カルシウム、シリカなどの不燃性粉体をいう
が、これらのうちでも、粒子径３０ミクロメートル以
下、好ましくは１〜５ミクロメートルの粒子径がガラス
繊維不織布への含浸性が良く、水酸化アルミニウムが含
まれると不燃性の効果の点で最適である。
ム、炭酸カルシウム、シリカなどの不燃性粉体をいう
が、これらのうちでも、粒子径３０ミクロメートル以
下、好ましくは１〜５ミクロメートルの粒子径がガラス
繊維不織布への含浸性が良く、水酸化アルミニウムが含
まれると不燃性の効果の点で最適である。
【００１４】ガラス繊維不織布に含浸する樹脂組成物
は、フェノール系樹脂が不揮発分として１０〜３０重量
％と、無機質充填剤７０〜９０重量％よりなる組成物と
することによって、不燃性、含浸性、熱圧成形性など必
要な適性が得られるものであり、フェノール系樹脂が３
０重量％以上になると基材の不燃性を得ることが困難に
なり、また、１０重量％以下では熱圧成形工程における
樹脂組成物のフロー性が低下すると共に、不燃性基材と
して十分な強度や耐水性能が得られ難い。
は、フェノール系樹脂が不揮発分として１０〜３０重量
％と、無機質充填剤７０〜９０重量％よりなる組成物と
することによって、不燃性、含浸性、熱圧成形性など必
要な適性が得られるものであり、フェノール系樹脂が３
０重量％以上になると基材の不燃性を得ることが困難に
なり、また、１０重量％以下では熱圧成形工程における
樹脂組成物のフロー性が低下すると共に、不燃性基材と
して十分な強度や耐水性能が得られ難い。
【００１５】ガラス繊維不織布に対する樹脂組成物の付
着量は、不揮発分として８０〜９５重量％以下では基材
の層間接着強度、曲げ強度、衝撃値などが低下する。９
５重量％以上では、プリプレグの乾燥性が悪くなり、不
燃性の効果も低下する恐れがある。
着量は、不揮発分として８０〜９５重量％以下では基材
の層間接着強度、曲げ強度、衝撃値などが低下する。９
５重量％以上では、プリプレグの乾燥性が悪くなり、不
燃性の効果も低下する恐れがある。
【００１６】プリプレグの揮発分は１〜５重量％が好ま
しく、５重量％以上では反りが大きくなり、また、１重
量％以下では成形時のフロー性及び基材の層間接着強度
が低下する。
しく、５重量％以上では反りが大きくなり、また、１重
量％以下では成形時のフロー性及び基材の層間接着強度
が低下する。
【００１７】不燃性基材の成形方法としては、上記の如
く、ガラス繊維不織布に樹脂組成物を含浸、乾燥したプ
リプレグを所望の厚さになるように加熱、加圧して、硬
化一体化することにより不燃性基材を得ることができ
る。
く、ガラス繊維不織布に樹脂組成物を含浸、乾燥したプ
リプレグを所望の厚さになるように加熱、加圧して、硬
化一体化することにより不燃性基材を得ることができ
る。
【００１８】次に、不燃性基材への化粧層の形成法とし
ては、熱転写シートの印刷インク面を基材表面に重ね
て、真空プレスなどで加熱加圧して、印刷インクを基材
に転写印刷し、その後、該転写印刷面に、クリアー塗料
をフローコーターなどで塗装することにより形成でき
る。
ては、熱転写シートの印刷インク面を基材表面に重ね
て、真空プレスなどで加熱加圧して、印刷インクを基材
に転写印刷し、その後、該転写印刷面に、クリアー塗料
をフローコーターなどで塗装することにより形成でき
る。
【００１９】熱転写シートとしては、顔料等の色材を熱
溶融性のワックスや樹脂等のバインダーに分散させた熱
溶解インク層を、プラスチック等の基材シートに担持さ
せた熱転写シート、または、該熱溶解インク層の上に、
さらにホットメルト型接着剤層を形成して、基材への密
着効果を加味したものなど、従来より公知の熱転写シー
トが適用できる。
溶融性のワックスや樹脂等のバインダーに分散させた熱
溶解インク層を、プラスチック等の基材シートに担持さ
せた熱転写シート、または、該熱溶解インク層の上に、
さらにホットメルト型接着剤層を形成して、基材への密
着効果を加味したものなど、従来より公知の熱転写シー
トが適用できる。
【００２０】転写面に塗装するクリアー塗料としては、
アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の様に耐候性、耐薬品性
の優れた従来より公知の塗料が適用できる。そのうちで
も、光硬化性のウレタン変性アクリル樹脂が、不必要に
加熱されないことから基材への悪影響が少なく、生産性
が高いことなどで最適である。
アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の様に耐候性、耐薬品性
の優れた従来より公知の塗料が適用できる。そのうちで
も、光硬化性のウレタン変性アクリル樹脂が、不必要に
加熱されないことから基材への悪影響が少なく、生産性
が高いことなどで最適である。
【００２１】
【作用】本発明の不燃性化粧板は、ガラス繊維不織布に
フェノール系樹脂と無機質充填剤よりなる樹脂組成物を
含浸としたプリプレグを、積層成形した不燃性基材に転
写塗装されているので、薄くても強度があり、しかも充
填剤が３０ミクロン以下の場合は、フラットな艶有り化
粧でも平滑性のある高輝度の外観が得られる。
フェノール系樹脂と無機質充填剤よりなる樹脂組成物を
含浸としたプリプレグを、積層成形した不燃性基材に転
写塗装されているので、薄くても強度があり、しかも充
填剤が３０ミクロン以下の場合は、フラットな艶有り化
粧でも平滑性のある高輝度の外観が得られる。
【００２２】
【実施例】実施例１不揮発分５０％のレゾール型フェノ
ール樹脂３０重量部（樹脂固形分５０重量部）（以下、
部という）に、平均粒子径５ミクロンの水酸化アルミニ
ウム８５部、メタノール２５部を混合してなる樹脂組成
物を、坪量６０ｇ／ｍ2のガラス繊維不織布に、付着量
が固形分で６００ｇ／ｍ2となるように含浸、乾燥して
得たプリプレグを７枚重ねて、１５０℃、８０ｋｇ／ｃ
ｍ2、２０分間の条件で熱圧成形後、２０分間冷却し
て、熱圧成形機から取りだして、表面を２４０番サンド
ペーパーで軽く処理して厚さ２．９ｍｍの不燃性基材を
得た。
ール樹脂３０重量部（樹脂固形分５０重量部）（以下、
部という）に、平均粒子径５ミクロンの水酸化アルミニ
ウム８５部、メタノール２５部を混合してなる樹脂組成
物を、坪量６０ｇ／ｍ2のガラス繊維不織布に、付着量
が固形分で６００ｇ／ｍ2となるように含浸、乾燥して
得たプリプレグを７枚重ねて、１５０℃、８０ｋｇ／ｃ
ｍ2、２０分間の条件で熱圧成形後、２０分間冷却し
て、熱圧成形機から取りだして、表面を２４０番サンド
ペーパーで軽く処理して厚さ２．９ｍｍの不燃性基材を
得た。
【００２３】転写フィルムとしては、塩化ビニルシート
に、ニトロセルロース（硝化綿）とジオクチルフタレー
ト（ＤＯＰ、フタル酸系可塑剤）とパール顔料（メルク
ジャパン社製、Ｉｒｉｏｄｉｎ）との混練物からなる印
刷インクで熱転写性インク層を約１０ｇ／ｍ2形成し、
その上にエチレン酢酸ビニル共重合体フィルム層からな
る接着剤層を約１０ｇ／ｍ2形成した転写フィルムを使
用した。
に、ニトロセルロース（硝化綿）とジオクチルフタレー
ト（ＤＯＰ、フタル酸系可塑剤）とパール顔料（メルク
ジャパン社製、Ｉｒｉｏｄｉｎ）との混練物からなる印
刷インクで熱転写性インク層を約１０ｇ／ｍ2形成し、
その上にエチレン酢酸ビニル共重合体フィルム層からな
る接着剤層を約１０ｇ／ｍ2形成した転写フィルムを使
用した。
【００２４】不燃性基材への転写フィルムからの印刷イ
ンクの転写方法としては、表面をサンドペーパー仕上げ
した不燃性基材面に、上記転写フィルムの接着剤層面を
重ねて、８０℃に加熱された真空プレスで１ｋｇｆ／ｃ
ｍ2、２０秒間熱圧締して、印刷インク層を不燃性基材
面に転写してから、塩化ビニル製シートを剥がして転写
作業を終了した。
ンクの転写方法としては、表面をサンドペーパー仕上げ
した不燃性基材面に、上記転写フィルムの接着剤層面を
重ねて、８０℃に加熱された真空プレスで１ｋｇｆ／ｃ
ｍ2、２０秒間熱圧締して、印刷インク層を不燃性基材
面に転写してから、塩化ビニル製シートを剥がして転写
作業を終了した。
【００２５】表面へ印刷インクを転写した面への塗装法
としては、紫外線硬化型のウレタンアクリレート樹脂
（三菱レイヨン株式会社、ダイヤビームＶＫ−６０３
４）をロールコーターで約１００ｇ／ｍ2塗布し、乾燥
セッティング後紫外線を照射して硬化させた。
としては、紫外線硬化型のウレタンアクリレート樹脂
（三菱レイヨン株式会社、ダイヤビームＶＫ−６０３
４）をロールコーターで約１００ｇ／ｍ2塗布し、乾燥
セッティング後紫外線を照射して硬化させた。
【００２６】比較例１ 実施例１において、厚さ２．９ｍｍの不燃性基材の代り
に、厚さ６ｍｍのケイ酸カルシウム板を使用した以外
は、同様に転写及び塗装して、比較例１の不燃性化粧板
とした。
に、厚さ６ｍｍのケイ酸カルシウム板を使用した以外
は、同様に転写及び塗装して、比較例１の不燃性化粧板
とした。
【００２７】比較例２ 実施例１において、不燃性基材用のプリプレグを７枚重
ねた片面に、坪量５５ｇ／ｍ2の紙に実施例１と同柄の
印刷紙にメラミン樹脂を樹脂固形分で、３５ｇ／ｍ2と
なるように含浸、乾燥したパターン紙プリプレグ、及
び、坪量１８ｇ／ｍ2のセルロース紙にメラミン樹脂を
樹脂固形分で３６ｇ／ｍ2となるように含浸、乾燥した
オーバーレイ紙プリプレグを順に重ねて、オーバーレイ
紙プリプレグの上に鏡面仕上げのステンレス板を載置し
て、実施例１と同条件で熱圧成形して厚さ３ｍｍの比較
例２の不燃性化粧板を得た。
ねた片面に、坪量５５ｇ／ｍ2の紙に実施例１と同柄の
印刷紙にメラミン樹脂を樹脂固形分で、３５ｇ／ｍ2と
なるように含浸、乾燥したパターン紙プリプレグ、及
び、坪量１８ｇ／ｍ2のセルロース紙にメラミン樹脂を
樹脂固形分で３６ｇ／ｍ2となるように含浸、乾燥した
オーバーレイ紙プリプレグを順に重ねて、オーバーレイ
紙プリプレグの上に鏡面仕上げのステンレス板を載置し
て、実施例１と同条件で熱圧成形して厚さ３ｍｍの比較
例２の不燃性化粧板を得た。
【００２８】上記の各不燃性化粧板の性状を、次の様に
測定して結果を表１に示す。 １．厚み・・・ゲージによる測定値（ｍｍ） ２．外観・・・表面が平滑面か凹凸面かを目視で測定。 ３．意匠・・・表面のパールインクの輝度の有無を測
定。
測定して結果を表１に示す。 １．厚み・・・ゲージによる測定値（ｍｍ） ２．外観・・・表面が平滑面か凹凸面かを目視で測定。 ３．意匠・・・表面のパールインクの輝度の有無を測
定。
【００２９】４．曲げ強度・・・ＪＩＳ Ｋ ６９１
１、熱硬化性プラスチック一般試験方法により測定。
１、熱硬化性プラスチック一般試験方法により測定。
【００３０】５．カット性・・・超硬刃を備えた丸鋸
で、不燃性化粧板を５０ｍｍの長さ分カットした時のカ
ット面の欠けの有無を測定する。 ６．不燃性・・・・建築基準法施工令第１０８条のこの
規定に基づく基材試験及び表面試験を行い判定した。
で、不燃性化粧板を５０ｍｍの長さ分カットした時のカ
ット面の欠けの有無を測定する。 ６．不燃性・・・・建築基準法施工令第１０８条のこの
規定に基づく基材試験及び表面試験を行い判定した。
【００３１】表１
【００３２】
【発明の効果】表１より、本発明の不燃性化粧板は、薄
くても曲げ強度が強く、外観及び意匠効果も良く、切断
加工性にも優れている。
くても曲げ強度が強く、外観及び意匠効果も良く、切断
加工性にも優れている。
Claims (3)
- 【請求項１】 フェノール系樹脂と無機質充填剤より構
成され、フェノール系樹脂が不揮発分で１０〜３０重量
％であり、無機質充填剤が７０〜９０重量％からなる樹
脂組成物を、該樹脂組成物の付着量が不揮発分として８
０〜９５重量％になる様にガラス繊維不織布に含浸、乾
燥して得たプリプレグを複数枚重ねて熱圧成形した不燃
性基材に、転写及び塗装による化粧層を形成したことを
特徴とする不燃性化粧板。 - 【請求項２】 無機質充填剤が、粒子径３０マイクロメ
ートル以下で、少なくとも１種が水酸化アルミニウムで
ある請求項１記載の不燃性化粧板。 - 【請求項３】 転写及び塗装による化粧層が、厚み０．
５ｍｍ以下、有機分含有量３００ｇ／ｍ2以下である請
求項１または請求項２に記載の不燃性化粧板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10409798A JPH11277705A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 不燃性化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10409798A JPH11277705A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 不燃性化粧板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11277705A true JPH11277705A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14371624
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10409798A Pending JPH11277705A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 不燃性化粧板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11277705A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100423023B1 (ko) * | 2000-12-29 | 2004-03-30 | 주식회사 엘지화학 | 황토를 포함하는 불연 패널 및 이를 이용한 불연 화장패널 |
| JP2005169924A (ja) * | 2003-12-12 | 2005-06-30 | Aica Kogyo Co Ltd | 不燃化粧板 |
| JP2005336254A (ja) * | 2004-05-25 | 2005-12-08 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | シート状不燃成形体 |
| WO2018220383A1 (en) * | 2017-05-31 | 2018-12-06 | Acell Industries Limited | Phenolic moulding material |
-
1998
- 1998-03-30 JP JP10409798A patent/JPH11277705A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100423023B1 (ko) * | 2000-12-29 | 2004-03-30 | 주식회사 엘지화학 | 황토를 포함하는 불연 패널 및 이를 이용한 불연 화장패널 |
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| WO2018220383A1 (en) * | 2017-05-31 | 2018-12-06 | Acell Industries Limited | Phenolic moulding material |
| CN111032759A (zh) * | 2017-05-31 | 2020-04-17 | 阿克塞尔产业有限公司 | 酚醛成型材料 |
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| GB2563043B (en) * | 2017-05-31 | 2023-01-11 | Acell Ind Ltd | Phenolic moulding material |
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