JP2001009970A - 難燃仕上材 - Google Patents

難燃仕上材

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JP2001009970A
JP2001009970A JP11189151A JP18915199A JP2001009970A JP 2001009970 A JP2001009970 A JP 2001009970A JP 11189151 A JP11189151 A JP 11189151A JP 18915199 A JP18915199 A JP 18915199A JP 2001009970 A JP2001009970 A JP 2001009970A
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JP
Japan
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flame
board
resin
retardant
prepreg sheet
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JP11189151A
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English (en)
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Nobuaki Uenishi
延明 上西
Hideshi Yanagi
秀史 柳
Shinichi Eguchi
眞一 江口
Takeichi Yoshida
竹一 吉田
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不燃性を損うことなく、表面の耐傷性も向上
させ、外観も良好にする。 【解決手段】 難燃材である無機系芯材ボード1の表面
に樹脂の含浸を可能とするシート基材20に熱硬化性樹
脂を含浸させたプリプレグシート2を積層し、このプリ
プレグシート2上にこのプリプレグシート2が含有する
樹脂の含浸を可能とする表面材3を積層し、上記芯材ボ
ード1、プリプレグシート2、表面材3を熱プレスして
互いに接着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不燃ないし難燃
の床、壁、天井等の表面仕上材又は柱、キャビネット、
家具等の表面材あるいは自動車の内装材、さらには各種
造作の表面材等として用いられる難燃仕上材に関する。
特に、建築基準法で不燃あるいは準不燃材料しか使えな
い建築物(オフィスビル、劇場などの公共施設など)向
けの難燃仕上材に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の難燃仕上材としては、無機系芯
材ボード(例えば鋼板やコンクリート板)に紙やビニル
などの化粧シートを貼ったものや木材を難燃処理したも
の(特開平7−32312号、特開平8−25314
号、特開平10−166321号など)が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した前者の従来例
は、化粧シートの貼付であるため仕上材としての意匠性
に劣り、見栄えが悪いものであった。また、この化粧シ
ートの耐傷性も良いものではなかった。後者の従来例
は、コスト高となり、製造に手間がかかっていた。
【0004】そこで、この発明は、不燃性を損うことな
く、表面の耐傷性も向上させ、外観も良好にした難燃仕
上材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、難燃材である無機系芯材ボードの表面
に樹脂の含浸を可能とするシート基材に熱硬化性樹脂を
含浸させたプリプレグシートを積層し、このプリプレグ
シート上にこのプリプレグシートが含有する樹脂の含浸
を可能とする表面材を積層し、上記芯材ボード、プリプ
レグシート、表面材を熱プレスして互いに接着したもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の好適な実施形態
について図面を参照にして説明する。
【0007】この発明の実施形態は、図1に示すよう
に、難燃材である無機系芯材ボード1上に熱硬化性樹脂
を含むプリプレグシート2を貼り、このプリプレグシー
ト2上に表面材3を貼ってある。
【0008】芯材ボード1としては、気泡コンクリート
板、モルタル板、軽量骨材コンクリート板、石綿スレー
ト板、珪酸カルシウム板、パーライト板、シラス板、シ
リカ板、パルプセメント板、木毛セメント板、木片セメ
ント板、石膏ボード板、ロックウール板、泡ガラス板か
ら選択されたものが使用できる。プリプレグシート2は
紙、織布、不織布等からなるシート基材20(図2参
照)に熱硬化性樹脂を含浸させたものである。シート基
材20として熱硬化性樹脂が含浸される紙としては、石
膏ボード紙、クラフト紙、レーヨン紙等が好適に使用で
きる。織布としては、有機繊維の織物、ガラス繊維、炭
素繊維、無機ウィスカー、ロックファイバー、ロックウ
ール等の無機繊維の織物、アモルファス金属繊維等の織
物が好適に使用できる。不織布としては、ガラス繊維、
綿、レーヨン等の原料繊維を接着もしくは絡み合わせ或
いはその双方を用いて機械的・化学的・加熱的もしくは
溶媒を用いる方法、或いはそれらの組み合わせによって
作られたシート状のものである。繊維原料としては、3
〜50mmにカットされた繊維を湿式抄紙若しくは乾式
不織布製造法によりマット化したものをバインダー樹脂
で結合したものが使用に好適である。繊維原料として
は、ガラス繊維単独、若しくはガラス繊維とアルミナ繊
維、アルミナシリカ繊維、炭素繊維、金属繊維等の無機
系繊維や、アラミド繊維、レーヨン繊維、ビニロン繊
維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン
繊維、ポリエチレン繊維等の有機系繊維を単独もしくは
複数混合して用いることができる。シート基材の強度を
考慮するとともに、樹脂含浸の容易さ等を考慮したと
き、ガラス繊維を用いるのが好適である。さらに、含浸
性、脱泡性、シート基材強度、ハンドリング、成形品の
耐傷性の点から坪量は10〜1000g/m2 であるこ
とが好ましく、さらに好ましい坪量は50〜250g/
2 である。10g/m2 より少ないと、耐傷性が発現
しにくく、1000g/m 2 より多いと含浸が困難とな
る。これらの繊維は3mm以下の短繊維では補強効果が
低く、一方50mmを越える長繊維では均一シート化が
困難であり、結果として優れた補強効果が得られない。
また、3〜15mmの短繊維が全繊維中20〜100%
であることが、強度(補強性)、不織布の均一性の観点
からは好ましい。短繊維が20%より少ないと均一な不
織布とはならない。これら繊維材料の他に短繊維のセル
ロースパルプ等を混合することは差し支えない。また、
ガラス繊維を用いる場合は、繊維表面をシランカップリ
ング剤でコートしておくことにより、補強効果を高める
ことができる。
【0009】シート基材20に含浸させる熱硬化性樹脂
としては、表面材3としての必要な特性がある樹脂が選
択され、例えば、フェノール類とアルデヒド類との反応
により得られるフェノール樹脂、末端に反応性のエポキ
シ基を持つオリゴマーに硬化剤を添加して得られるエポ
キシ樹脂、熱硬化エチレン酢酸ビニル共重合体、不飽和
ポリエステル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ウレタ
ン樹脂、DAP(ジアリールフタレート)樹脂等が例示
できる。これらの樹脂は単独もしくは複数混合されて主
として含浸により繊維材料と複合化する。含浸する樹脂
溶液として、水溶液、溶剤ワニス、エマルジョン等いず
れでもよく、固形樹脂粉末を散布するやり方でもよい。
この中でもコスト、安全性の点から水、アルコール等に
溶解もしくは分散させたものを用いることが好ましい。
アルコールを用いる場合、ふっ点が低く乾燥しやすいの
で、メタノール(MeOH)が好適である。
【0010】さらにこれらに各種の充填剤、例えばステ
アリン酸鉛、ジブチル錫ジラウレート、カーボンブラッ
ク、炭酸カルシウム、チタンホワイト、雲母、ガラス
球、水酸化アルミニウム、酸化アンチモン、トリ(2,
3ジプロモプロピル)ホスフェート、脂肪族スルフォン
酸塩、高級アルコール酸エステル等、熱安定剤、強化
剤、難燃剤、帯電防止剤等を配合して使用することもで
きる。
【0011】また、熱硬化性樹脂にフェノール樹脂を選
んだ場合、フェノール樹脂の製造に必要な触媒として
は、アルキルアミン、アンモニア、水酸化ナトリウム、
水酸化バリウム等が好ましい。特に、アルキルアミン、
アンモニアについては他の2つに比べ分子量も大きく、
分子構造上、水和性が低いので貼り合わせ後の耐水性が
飛躍的に向上する。この時、フェノール樹脂は、固形分
20〜80重量%となるように水又は有機溶媒などの溶
媒に溶解もしくは分散されていることが含浸の容易さの
点から好ましい。フェノール樹脂を溶解もしくは分解さ
せる有機溶媒としては、フェノール樹脂を溶解する能力
が高いことから、メタノール、エタノール等の低級アル
コール、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、
トルエン、キシレン等のうち1種若しくは2種以上混合
して用いられる。特に乾燥の容易さを考慮して、沸点の
低い低級アルコール類、特にメタノールが好適に用いら
れる。固形分が20重量%未満だと必要量含浸すること
が困難となり、80重量%より多いと粘度上昇により含
浸が困難となる。
【0012】熱硬化性樹脂は、プリプレグ状態における
フロー率が2〜50%、さらに好ましくは5〜20%で
あることが好ましく、特にフェノール樹脂が好適であ
る。フロー率が50%を超えると、プレス時に脇から樹
脂がはみ出してしまうため十分な耐傷性を発現しない。
フロー率が2%未満だと、シート基材20と樹脂の複合
化が不十分となり、プレス時の表面材3の表面への染み
出しが少なくなるため十分な耐傷性を発現しない。プリ
プレグ状態におけるフェノール樹脂のフロー率は、直径
5cmのプリプレグシートを10枚重ね、所定条件でプ
レスしたときのはみ出した樹脂の割合(はみ出した樹脂
/全樹脂×100)である。このフロー率とショアD硬
度の関係を図3のグラフに示す。
【0013】プリプレグシートに含まれるフェノール樹
脂の粘度は、25℃の温度下において0.1〜50ポイ
ズであり、粘度が0.1ポイズ未満であると、耐傷性発
現に十分な量を含浸させることができず、またプレス時
に脇から樹脂がはみ出してしまうために十分な耐傷性を
発現できない。粘度が50ポイズを超えると、樹脂の均
一な含浸が困難となり、またプレス時の表面材3表面へ
の染み出しが少なくなるため十分な耐傷性を発現しな
い。
【0014】熱硬化性樹脂として使用するフェノール樹
脂は、シート基材20に、固形分50〜500g/m
2 、好ましくは150〜350g/m2 になるように含
浸させる。50g/m2 未満だと充分な耐傷性を発現し
にくく、500g/m2以下でなければ硬化時間がかか
り、端部からのはみだし等外観上も問題がある。含浸方
法は、例えば図2に示すようにシート基材20をローラ
でフェノール樹脂溶液10中へディッピングし、その後
一定条件下で乾燥させてプリプレグ状態のプリプレグシ
ート2を得る。
【0015】プリプレグシート2としては紙、織布、不
織布のいずれか1つをシート基材20としてこれに熱硬
化性樹脂を含浸させたものを単独で用いず、例えばこれ
を複数枚用いたり、これに紙を貼り合わせたものをプリ
プレグシート2として用いることもできる。例えば、未
硬化のフェノール樹脂をガラス不織布に含浸させ、これ
に紙を貼り合わせたものを用いれば全体の強度や寸法安
定性が飛躍的に向上する。
【0016】シート基材20に含浸させる熱硬化性樹脂
は含浸後半硬化状態、すなわちプリプレグ状態であるこ
とが望ましく、このプリプレグ状態のプリプレグシート
2を無機系芯材ボード1上に重ね、このプリプレグシー
ト2上に表面材3を重ね合わせ、これらを熱プレスすれ
ば、互いに強固に接着される。プリプレグは、繊維補強
剤と熱硬化性樹脂、その他必要に応じ熱可塑性樹脂、着
色剤、硬化触媒等を混和してなる強化プラスチックの、
接着性と成形性の能力を残した硬化終了前の半硬化状態
の成形素材であり、好ましいゲルタイムは150℃の設
定温度において30秒〜800秒である。
【0017】シート基材20に含浸させる熱硬化性樹脂
を、含浸後半硬化状態にするための乾燥条件として、プ
リプレグシート2のできあがり溶媒分率の下限を0重量
%、好ましくは3重量%以上、さらに好ましくは5重量
%以上、上限を15重量%以下、より好ましくは10重
量%以下とする。15重量%以下でない場合は、プリプ
レグシート2同士ブロッキングをおこすおそれが多くな
る。また、乾燥時間と温度の関係を表1に示す。表1で
使用した熱硬化性樹脂は有機溶媒に溶解又は分散させた
フェノール樹脂であり、有機溶媒としてメタノールを使
用した。表中○はでき上がりのプリプレグシート2の状
態が使用可能、△は使用するにあたりあまり好ましくな
い、×は使用不可能を示す。
【0018】
【表1】
【0019】熱硬化性樹脂として水に溶解又は分散させ
たフェノール樹脂を使用したものについて、乾燥時間と
温度の関係を表2に示す。表中○はでき上がりのプリプ
レグシート2の状態が使用可能、△は使用するにあたり
あまり好ましくない、×は使用不可能を示す。
【0020】
【表2】
【0021】上記表1,2からもわかるように、水又は
有機溶媒に溶解又は分散させたフェノール樹脂を使用し
た場合、80〜120℃の温度で乾燥時間3〜30分で
好ましい半硬化状態のプリプレグシート2を得ることが
できる。
【0022】プリプレグシート2の引張強度としては、
充分な耐傷性発現のためには、破断強度10kgf/c
2 以上であることが好ましい。10kgf/cm2
満では充分な耐傷性が発現しない。破断強度の測定は、
プリプレグ状態のプリプレグシート2を2枚の離型紙間
に挟み、150℃、5分、10kgf/cm2 の条件下
で熱プレスして樹脂を硬化させた後のものについて行っ
た。このような測定は、JIS K 7054に準じて
行った。
【0023】表面材3は化粧張り用の木の薄板や予め模
様等が印刷されあるいは凹凸加工が施された紙等が好適
に使用でき、厚みは1mm以下が好ましい。表面材3の
材質も樹脂の含浸を可能とするものが選ばれる。
【0024】芯材ボード1、プリプレグシート2、表面
材3のプレス条件としては、温度130〜180℃が好
ましく、さらには140〜160℃が好ましい。130
℃より低いと樹脂の硬化が充分でなく、耐傷性が発現で
きず、180℃より高いと樹脂の硬化が速すぎて芯材ボ
ード1や表面材3との接着が不十分となってしまうため
である。また、圧力としては、1〜20kgf/cm2
が好ましく、さらには5〜15kgf/cm2 が好まし
い。1kgf/cm2 より低いと樹脂の表面材3へのし
み出しが充分でないために耐傷性が低くなり、20kg
f/cm2 より大きいと使用する芯材ボード1の種類に
よってはボード1の反りが大きくなる等の不都合が生ず
る。さらにまた、プレス時間としては、2.5〜20分
間が好ましくさらに好ましくは3〜12.5分である。
2.5分より短いと樹脂の硬化が充分ではなく、耐傷性
が低下し、20分より長いと樹脂の劣化が生じ、耐傷性
も低下し、芯材ボード1の反りも大きくなる。
【0025】実施例1 芯材ボード1・・・9mm厚さの珪酸カルシウム板 表面材3・・・0.3mm厚さの檜単板 プリプレグシート2・・・繊維径10μm、短繊維と長
繊維の混合繊維からなる坪量100g/m2 のガラス不
織布に固形分40%の水分散系フェノール樹脂を含浸さ
せて固形分200g/m2 のものを得、含浸後105℃
で10分間乾燥させて半硬化のプリプレグシート2を得
た。このときのフロー率は17%であった。芯材ボード
1上にプリプレグシート2を重ね合わせ、プリプレグシ
ート2上に表面材3を重ね合わせてプレス温度150
℃、圧力7kgf/cm2 、プレス時間5分で仕上材を
製造した。
【0026】比較例1 実施例1と同様の芯材ボード1と表面材3を使用し、両
者間にユリア・メラミン共縮合樹脂接着剤を塗布し、温
度120℃、圧力7kgf/cm2 、時間1分で熱プレ
スして接着した。
【0027】比較例2 実施例1における芯材ボード1の替りに12mm厚の合
板を用い、その他は実施例1と同一条件とした。
【0028】上述した実施例1、比較例1,2につい
て、JIS K 7215に準拠し、表面のショアD硬
度を測定した。その結果は、次の表3の如くになった。
【0029】
【表3】
【0030】なお、比較例2のものは、表3に示すよう
にショアD硬度は優れていたが、芯材ボード1の替りに
合板を用いたので難燃性に劣っていた。
【0031】実施例2 芯材ボード1・・・9mm厚さの石綿スレート板 表面材3・・・0.3mm厚さの檜単板 プリプレグシート2・・・繊維径10μm、短繊維と長
繊維の混合繊維からなる坪量100g/m2 のガラス不
織布に25℃温度下で粘度25ポイズのフェノール樹脂
を含浸させて、固形分200g/m2 のものを得、含浸
後105℃で10分間乾燥させて半硬化のプリプレグシ
ート2を得た。芯材ボード1上にプリプレグシート2を
重ね合わせ、プリプレグシート2上に表面材3を重ね合
わせてプレス温度150℃、圧力10kgf/cm2
プレス時間5分で仕上材を製造した。
【0032】実施例3 実施例1と同様の芯材ボード1と表面材3を使用し、実
施例1と同一のガラス不織布に粘度(25℃)2.2ポ
イズのフェノール樹脂を含浸させて固形分200g/m
2 のものを得、含浸後105℃で2.5分間乾燥させて
半硬化状態とした。接着時のプレス条件は実施例1と同
一条件とした。
【0033】上述した実施例2,3について、JIS
K 7215に準拠し、表面のショアD硬度を測定し
た。その結果は、次の表4の如くになった。
【0034】
【表4】
【0035】実施例4 芯材ボード1・・・9mm厚さの石膏ボード板 表面材3・・・0.3mm厚さの檜単板 ガラス不織布・・・繊維径10μm、短繊維と長繊維の
混合繊維からなる坪量100g/m2 のガラス不織布に
固形分40%の水分散系フェノール樹脂を含浸させて固
形分300g/m2 のものを得、含浸後105℃で10
分間乾燥させて半硬化のプリプレグシート2を得た。芯
材ボード1上にプリプレグシート2を重ね合わせ、プリ
プレグシート2上に表面材3を重ね合わせてプレス温度
150℃、圧力10kgf/cm2 、プレス時間5分で
製造した。
【0036】実施例5 実施例4におけるプリプレグシート2の樹脂固形分20
0g/m2 、フロー率35%とし、その他の条件は実施
例4と同一とする。
【0037】実施例6 芯材ボード1・・・9mm厚さのロックウール板 表面材3・・・0.3mm厚さの檜単板 ガラス不織布・・・繊維径10μm、短繊維と長繊維の
混合繊維からなる坪量100g/m2 のガラス不織布に
固形分58%のメタノール溶解系フェノール樹脂を含浸
させて固形分200g/m2 のものを得、含浸後105
℃で10分間乾燥させて半硬化のプリプレグシート2を
得た。芯材ボード1上にプリプレグシート2を重ね合わ
せ、プリプレグシート2上に表面材3を重ね合わせてプ
レス温度150℃、圧力10kgf/cm2 、プレス時
間5分で仕上材を製造した。
【0038】実施例7 実施例5と同様の芯材ボード1と表面材3を使用し、実
施例4と同一のガラス不織布に固形分58%のメタノー
ル溶解系フェノール樹脂を含浸させて固形分300g/
2 のものを得、実施例5と同一条件で乾燥させて半硬
化状態とした。接着時のプレス条件はプレス時間を10
分とし、他の条件は実施例4と同一とした。
【0039】上述した実施例4〜7について、JIS
K 7215に準拠し、表面のショアD硬度を測定し
た。その結果は、次の表5の如くになった。
【0040】
【表5】
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、難燃材である無機系芯材ボード上に熱硬化性樹脂を
含むプリプレグ状態のプリプレグシートを重ね合わせ、
このプリプレグシート上に樹脂の含浸を可能とする表面
材を重ね合わせて熱プレスして互いに接着してなるの
で、プリプレグシートの熱硬化性樹脂が表面材に含浸硬
化し、表面材の耐傷性を向上させるとともに、不燃性も
十分にある。また、無機系芯材ボード上に表面材を接着
するための接着剤は不要となり、熱プレスするだけで無
機系芯材ボード上にプリプレグシート並びに表面材を確
実に貼り合わせることができるので、製造も容易であ
る。なおまた、表面材に木質系薄板を使用すれば、木目
調の外観に優れた仕上材を提供することができる。さら
に、温度や湿度の変化に対してもプリプレグシートの存
在により寸法安定性に優れ、強度面でも向上する。さら
にまた、水又は有機溶媒に溶解又は分散される熱硬化性
樹脂を用いれば、安価かつ容易に製造でき、耐傷性も向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。
【図2】プリプレグシートの製造例を示す説明図。
【図3】フロー率とショアD硬度の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 (無機系)芯材ボード 2 プリプレグシート 20 シート基材 3 表面材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 竹一 埼玉県狭山市狭山台4−10−16 Fターム(参考) 2E001 DE01 FA02 FA03 FA11 FA14 GA07 GA24 GA27 GA28 GA85 HA01 HA02 HA03 HA04 HA07 HA11 HA21 HA32 HA33 HC07 JA22 JA27 JA29 JB07 JC01 JC02 JD02 JD04 JD05 LA04 2E110 AA02 AB03 AB04 AB05 BA03 BA12 CC02 CC06 GA04Z GA24X GA29W GA32Z GA33W GA42Z GB23X GB35Z GB46Z GB47Z 4F100 AA20A AC02A AC10A AE00A AE01A AE08A AE09A AE10A AE20A AG00B AK01B AK33B AK36B AK43B AK44B AK51B AK53B AK68B AP00C AT00C BA03 BA07 BA10A BA10C DG03 DG04 DG10B DG10C DG12B DG15 DG15B DH01B EJ82B GB08 GB33 JB13B JJ07A JK02B JK20 JL03 JM02C YY00B

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難燃材である無機系芯材ボードの表面に
    樹脂の含浸を可能とするシート基材に熱硬化性樹脂を含
    浸させたプリプレグシートを積層し、 このプリプレグシート上にこのプリプレグシートが含有
    する樹脂の含浸を可能とする表面材を積層し、 上記芯材ボード、プリプレグシート、表面材を熱プレス
    して互いに接着したことを特徴とする難燃仕上材。
  2. 【請求項2】 前記芯材ボードが気泡コンクリート板、
    モルタル板、軽量骨材コンクリート板、石綿スレート
    板、珪酸カルシウム板、パーライト板、シラス板、シリ
    カ板、パルプセメント板、木毛セメント板、木片セメン
    ト板、石膏ボード板、ロックウール板、泡ガラス板から
    選択されたものであることを特徴とする請求項1に記載
    の難燃仕上材。
  3. 【請求項3】 石綿を含有する芯材ボードの場合にその
    含有量は1重量%以下であることを特徴とする請求項2
    に記載の難燃仕上材。
  4. 【請求項4】 前記プリプレグシートのシート基材が
    紙、織布、不織布のいずれか1つ又はその組合せである
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1
    項に記載の難燃仕上材。
  5. 【請求項5】 前記プリプレグシートが含有する熱硬化
    性樹脂としては、フェノール類とアルデヒド類との反応
    により得られるフェノール樹脂、末端に反応性のエポキ
    シ基を持つオリゴマーに硬化剤を添加して得られるエポ
    キシ樹脂、熱硬化エチレン酢酸ビニル共重合体、不飽和
    ポリエステル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ウレタ
    ン樹脂、DAP(ジアリールフタレート)樹脂の少なく
    とも1種を含むものであることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の難燃仕上材。
  6. 【請求項6】 前記表面材は木質系薄板又は/及び紙で
    あることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の難燃仕上材。
  7. 【請求項7】 前記プリプレグシートは熱硬化性樹脂を
    シート基材に対し固形分50〜500g/m2 になるよ
    うに含浸させた後に半硬化状態にしたものであることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の難燃仕
    上材。
  8. 【請求項8】 前記固形分が150〜350g/m2
    あることを特徴とする請求項7に記載の難燃仕上材。
  9. 【請求項9】 前記プリプレグシートを、ガラス繊維単
    独若しくは他の繊維と混合された繊維から構成されたガ
    ラス不織布のシート基材に熱硬化性樹脂を含浸させたも
    のであることを特徴とする請求項1〜3,5〜8のいず
    れか1項に記載の難燃仕上材。
  10. 【請求項10】 前記ガラス不織布は、その坪量が10
    〜1000g/m2であることを特徴とする請求項9に
    記載の難燃仕上材。
  11. 【請求項11】 前記ガラス不織布は、その繊維長が3
    〜15mmの短繊維と、10〜50mmの長繊維の混合
    繊維からなることを特徴とする請求項9又は10に記載
    の難燃仕上材。
  12. 【請求項12】 短繊維と長繊維の混合繊維からなるガ
    ラス不織布は短繊維が20〜100%の割合からなるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の難燃仕上材。
  13. 【請求項13】 前記プリプレグシートの引張破断強度
    が、150℃のプレス温度かつ10kgf/cm2 のプ
    レス圧力で5分間熱プレスされた後において10kgf
    /cm2 以上であることを特徴とする請求項1〜12の
    いずれか1項に記載の難燃仕上材。
  14. 【請求項14】 熱硬化性樹脂としてプリプレグ状態に
    おけるフロー率が2〜50%であることを特徴とする請
    求項1〜13のいずれか1項に記載の難燃仕上材。
  15. 【請求項15】 熱硬化性樹脂は25℃の温度下におい
    て粘度0.1〜50ポイズであることを特徴とする請求
    項1〜14のいずれか1項に記載の難燃仕上材。
  16. 【請求項16】 熱硬化性樹脂は水又は有機溶媒に溶解
    又は分散されていることを特徴とする請求項1〜15の
    いずれか1項に記載の難燃仕上材。
  17. 【請求項17】 熱硬化性樹脂が固形分20〜80重量
    %となるように水に溶解又は分散されていることを特徴
    とする請求項16に記載の難燃仕上材。
  18. 【請求項18】 熱硬化性樹脂が固形分20〜80重量
    %となるように有機溶媒に溶解又は分散されていること
    を特徴とする請求項16に記載の難燃仕上材。
  19. 【請求項19】 プリプレグ状態のシートにおける前記
    水又は有機溶媒の含有率が0〜15重量%であることを
    特徴とする請求項16に記載の難燃仕上材。
  20. 【請求項20】 熱硬化性樹脂は有機溶媒に溶解又は分
    散され、この有機溶媒として、メタノール、エタノール
    等の低級アルコール、アセトン、メチルエチルケトンな
    どのケトン類、トルエン、キシレンから選択された1又
    は2種以上混合したものであることを特徴とする請求項
    16,18,19のいずれか1項に記載の難燃仕上材。
  21. 【請求項21】 熱プレス温度を130〜180℃、プ
    レス圧力を1〜20kgf/cm2 、プレス時間を2.
    5〜20分としたことを特徴とする請求項1〜20のい
    ずれか1項に記載の難燃仕上材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006103313A (ja) * 2004-09-09 2006-04-20 Kurabo Ind Ltd 加飾性多層共押出成形体
KR100903361B1 (ko) 2009-03-31 2009-06-23 주식회사 우진테크 자동차용 소음방지 패드
KR101064147B1 (ko) 2009-11-11 2011-09-15 주식회사 우진테크 열압착형 판상 차음재의 제조방법
JP2013158944A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Ibiden Kenso Co Ltd 不燃化粧板
KR200471442Y1 (ko) * 2012-05-15 2014-02-24 이형석 내장마감재용 불연성 타공판

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