JP3014135B2 - ポリエステル化粧板 - Google Patents

ポリエステル化粧板

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JP3014135B2
JP3014135B2 JP2288409A JP28840990A JP3014135B2 JP 3014135 B2 JP3014135 B2 JP 3014135B2 JP 2288409 A JP2288409 A JP 2288409A JP 28840990 A JP28840990 A JP 28840990A JP 3014135 B2 JP3014135 B2 JP 3014135B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、干渉色を呈する意匠性の高いポリエステル
化粧板に関する。
〔従来の技術〕
ポリエステル化粧板は、通常、基材に化粧紙(隠蔽用
紙)を貼り、その上に透明紙を置き、次いでこの透明紙
の上に不飽和ポリエステル樹脂を塗布し、加圧加熱して
成形することにより製造される。
このポリエステル化粧板において、その意匠性を高め
る目的で、塗布されるポリエステル樹脂に例えば各種顔
料や金属粉、金属箔片等の粉、粒状物を混入させたもの
が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記提案によるポリエステル化粧板は
その意匠効果の点で満足すべきものは少なく、また品質
の安定の面でも不十分であった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、光
の屈折を利用して干渉色(虹色)を現出させ、かつその
変色、失色も防止し得たポリエステル化粧板を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、基材と、隠蔽用
紙と、少なくとも2種類の屈折率の異なる合成樹脂の薄
膜を多層積層してなる干渉色を有するフィルムの裁断粉
(以下の説明において、これを「マール粉」という)を
添加混合した透明紙とを順に積層し、30wt%以下のスチ
レンモノマーを含有する不飽和ポリエステル樹脂を該透
明紙中に含浸、硬化してなることを特徴とする。
基材は、化粧板に必要な厚さおよび強度を与えるため
のもので、例えば合板、パーティクルボード等を適宜に
選択して使用できる。
隠蔽用紙としては、普通のあらゆる化粧板用原紙を用
いることができるが、二酸化チタン顔料充填紙(チタン
紙と呼ばれる)が好ましく、その坪量は一般に50〜150g
/m2である。不透明顔料として二酸化チタン以外のも
の、例えば酸化亜鉛等が充填された紙も使用できる。隠
蔽用紙には、必要に応じて、グラビア印刷、オフセット
印刷、シルクスクリーン印刷等の既知の印刷技術により
絵柄層を設けることができる。
本発明に用いられる透明紙としては、無サイズ紙また
はパルプ成分100重量部に対し2重量部以下のサイズ剤
を含む低サイズ紙があげられる。ここで、透明紙とは、
樹脂を含浸させると透明になる紙を意味する。
透明紙には予めパルプ成分100重量部に対して0.1〜50
重量部、好ましくは3〜15重量部のマール粉を添加混合
して抄紙する。本発明でいうマール粉とは前記したよう
にマールフィルム、すなわち少なくとも2種類の屈折率
の異な薄膜を多層に重ね合わせて構成される、光の干渉
効果により偏光性を持つフィルムを適宜の粒径に細かく
裁断したものである。通常、マールフィルムは屈折率の
異なる合成樹脂フィルムを積層して複層構造(例えば11
3層226層等)にしたフィルムで、樹脂の組合せとして
は、例えばポリエステル/アクリル、エチレンビニルア
セテート/ポリスチレン、ポリエステル/オレフィン等
があるが、コストの点等からポリエステル/アクリルの
タイプが好適である。
不飽和ポリエステル樹脂層は、透明紙の上に樹脂液を
通常250〜350g/m2塗布し、含浸、硬化させて形成する。
樹脂液には、重合開始剤や、必要に応じて重合促進剤を
添加して使用する。重合開始剤は、樹脂に対して重合割
合で0.5〜3%添加すれば足り、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ハイドロパ
ーオキサイドなどの過酸化物や、アゾビスイソブチロニ
トリルのようなラジカル開始剤から適宜に選択して使用
する。重合促進剤としては、ナフテン酸コバルトなどの
コバルト化合物、バナジウム化合物、マンガン化合物等
の金属化合物や、ジメチルアニリンなどのアミン系化合
物が挙げられ、樹脂に対し、重量で0.1〜2.0%添加する
のが好ましい。
さらに樹脂の架橋、粘度調整を兼ねて、スチレンモノ
マーを添加する。従来、スチレンモノマーの添加量は通
常40〜50wt%であったが、本発明ではそのスチレンモノ
マーの添加量を30wt%以下、好ましくは25〜30wt%とす
る。スチレンモノマーが30wt%を越えると、マール粉に
よって現出される干渉色(虹色)が変色あるいは失色す
る。これはマール粉中の例えばアクリル樹脂が溶解する
ためを考えられる。またスチレンモノマーが25wt%以下
になると、不飽和ポリエステル樹脂液の粘度が増し、そ
の取扱いが困難となる。
なお、従来に比べてスチレンモノマーの添加量を減ら
したことによる樹脂液の高粘度化を防止するためには、
ベースポリエステル樹脂の低粘度化や他のモノマーの添
加等が考えられるが、化粧板の成形性、製品の性能の保
持を考慮するとベースポリエステル樹脂の低粘度化が有
効である。そのためには、低分子量のポリエステル樹脂
を使用することが望ましい。
樹脂液を塗布、含浸後硬化させるにあたり、空気中の
酸素を遮蔽する必要がある。これは樹脂液の硬化が酸素
によって阻害される為である。
酸素の遮蔽方法としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリプロピ
レン、ビニロン等の酸素が遮蔽性が良好で、かつ不飽和
ポリエステル樹脂硬化物との離型性が良好な合成樹脂フ
ィルム等を樹脂液の塗布面上に被覆し、硬化させるフィ
ルム法が一般的である。
フィルムの厚みは、通常25〜100μm位が良く用いら
れる。
なお、該フィルム表面上に凹凸模様を形成した物を用
いると硬化した不飽和ポリエステル樹脂表面に凹凸模様
を賦型する事ができる。
その他の酸素遮蔽方法としては、樹脂液中にワックス
を添加し、フローコーター等で該樹脂液を塗工し、比重
差でワックスが塗膜表面に浮上被覆し、酸素を遮蔽する
フローコーター法がある。
〔作用〕
透明紙にマール粉を添加したので、光の屈折により干
渉色(虹色)を呈する。また、ポリエステル樹脂液に添
加するスチレンモノマーの量を30wt%以下としたので、
マール粉の変色、失色が防止される。
〔実施例〕
パルプスラリー中のパルプ成分100重量部に対して、
平均粒径0.1mmのマール粉(マールフィルムを0.1mm角に
裁断加工したもの)10重量部が添加、混合されている抄
造用のスラリーを抄紙し、坪量50g/m2の無サイズ紙から
なる透明紙を得た。
ここで使用したマール粉は、マール社製品番IF8101
で、その構成はポリエステル樹脂とアクリル樹脂の積層
である。
次いで、厚さ2.5mmの合板による化粧材用基材の表面
に、印刷模様が付されているチタン紙による隠蔽用紙
を、EVA系エマルジョン型接着剤(リカボンドーBA820)
を利用して貼着し、さらに、その上に、前述の透明紙を
載置した。しかる後に、この透明紙の表面に、硬化触媒
(メチルエチルケトンパーオキサイド)0.4重量%を含
有する不飽和ポリエステル樹脂(三井東圧化学製エスタ
ー)を、50g/尺の割合で塗布し、さらに、クリヤーPE
Tフィルムでその上方を被覆し、続いて、常法にしたが
って熱硬化させた後、クリヤーPETフィルムを剥離し
た。
なお、ここで使用した不飽和ポリエステル樹脂は、ス
チレンモノマーを30wt%含有するものである。
得られた化粧板は干渉色を呈し、かつ成形後も変色し
ない意匠性の高いものであった。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、干渉色を呈し、
かつその色が変色、失色しない意匠性の高い化粧板を得
ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材と、隠蔽用紙と、少なくとも2種類の
    屈折率の異なる合成樹脂の薄膜を多層積層してなる干渉
    色を有するフィルムの裁断粉を添加混合した透明紙とを
    順に積層し、30wt%以下のスチレンモノマーを含有する
    不飽和ポリエステル樹脂を該透明紙中に含浸、硬化して
    なることを特徴とするポリエステル化粧板。
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