JP4900000B2 - 鏡面化粧シート及びこれを用いた化粧板 - Google Patents

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本発明は鏡面化粧シート及びこれを用いた化粧板に関する。
建築物の内装、建具の表面化粧、車両の内装等に用いられる化粧シートとしては、基材、着色層、接着層、及び透明樹脂層を順次積層した構成を有したもの(例えば、特許文献1)、また、耐摩擦性、耐擦傷性、耐汚染性、及び耐薬品性を付与する目的で、当該化粧シートの最表面に紫外線硬化型樹脂層を設けたものが知られている。しかし、化粧シートの最表面に紫外線硬化型樹脂層を設けると、指紋が付着しやすく、指紋痕を拭取ろうとしても痕が延びるだけで容易に拭取ることができない、蛍光灯の光が照射された場合に、虹色の干渉縞が発生するといった問題が生じた。指紋痕や干渉縞は、一見すると表面が油で汚れているような印象を消費者に与えてしまい、なかでも指紋痕は、拭取りが容易でないと、消費者に不快感を与えることになる。また、当該化粧シートが鏡面仕上げの場合や、着色層の色が濃い原色の場合(例えば、濃紺色、赤色、黄色等)には、指紋痕や干渉縞は目立ちやすい傾向となる。
ところで、近年、表面化粧用途(特にシステムキッチン等)において、化粧シートが鏡面仕上げや、着色層の色が濃い原色であるものが積極的に用いられるようになっており、指紋痕や干渉縞が顕著に現れる。また、表面化粧用途の場合は、化粧シートは通常明るい室内で用いられるため、油汚れ、特に油性マジック等による汚れが非常に目立ちやすく、耐汚染性が化粧シートの性能として要求される。
このような問題を解決するために、特許文献1で開示されるような構成を有する化粧シートに、さらに電子線硬化型樹脂からなる干渉防止層を設け、干渉縞がシート表面に映らないようにすることを目的とした化粧シートが提案されている(例えば、特許文献2)。しかし、当該化粧シートは、干渉縞防止性能、及び指紋痕が付着しにくくし、指紋痕がついた場合であっても、これを拭き取り易くさせるという指紋拭取り性の点で一定の効果を有しているが、耐汚染性(油性マジック拭取り性)の点で十分とはいえなかった。このように、鏡面仕上げである化粧シートにおいて、鏡面性、指紋拭取り性、及び耐汚染性(油性マジック拭取り性)という、相反する性能を高いレベルで有する化粧シートのさらなる改良が望まれていた。
特開平10−258488号公報 国際公開第06/078038号パンフレット
本発明は、このような状況下で、優れた鏡面性、指紋拭取り性、及び耐汚染性を有し、かつ、干渉縞防止性能、耐磨耗性、耐擦傷性、及び耐薬品性を有する鏡面化粧シート、及びこれを用いた化粧板を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、化粧シートが所定の性状である表面保護層を有することで、前記課題を解決し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
(1)基材上に少なくとも、電離放射線硬化性樹脂組成物が架橋硬化してなる表面保護層を有し、該表面保護層の表面の接触角が80〜95°であり、かつ滑り角が20〜35°である鏡面化粧シート、
(2)表面保護層の表面の接触角が85〜95°であり、かつ滑り角が20〜30°である上記(1)に記載の鏡面化粧シート、及び
(3)上記(1)又は(2)に記載の鏡面化粧シートと基板とが接着剤層を介して接合されてなる化粧板、
を提供するものである。
本発明によれば、優れた鏡面性、指紋拭取り性、及び耐汚染性を有し、かつ、干渉縞防止性能、耐磨耗性、耐擦傷性、及び耐薬品性を有する鏡面化粧シート、及びこれを用いた化粧板を得ることができる。
本発明の鏡面化粧シートは、基材上に少なくとも、電離放射線硬化性樹脂組成物が架橋硬化してなる表面保護層を有し、該表面保護層の表面の接触角が80〜95°であり、かつ滑り角が20〜35°を有するものである。
本発明の鏡面化粧シートの構造について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の鏡面化粧シート1の断面を示す模式図である。図1に示す例は、基材2上にベタ着色層31と絵柄層32とからなる着色層3、接着層4、透明樹脂層5、及び表面保護層6がこの順に積層されたものである。
[基材2]
本発明で用いられる基材2は、化粧シートの基材として用いられるものであれば特に限定されず、各種の紙類、プラスチックフィルム、プラスチックシート等を用途に応じて適宜選択することができる。これらの材料はそれぞれ単独で使用してもよいが、紙同士の複合体や紙とプラスチックフィルムの複合体等、任意の組み合わせによる積層体であってもよい。
これらの基材、特にプラスチックフィルムやプラスチックシートを基材として用いる場合には、その上に設けられる層との密着性を向上させるために、所望により、片面または両面に酸化法や凹凸化法等の物理的または化学的表面処理を施すことができる。
上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理法等が挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法等が挙げられる。これらの表面処理は、基材の種類に応じて適宜選択されるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性等の面から好ましく用いられる。
また、該基材は基材と各層との層間密着性の強化等を目的として、プライマー層を形成する等の処理を施してもよい。
基材として用いられる各種の紙類としては、薄葉紙、クラフト紙、チタン紙等が使用できる。これらの紙基材は、紙基材の繊維間ないしは他層と紙基材との層間強度を強化したり、ケバ立ち防止のため、これら紙基材に、更に、アクリル樹脂、スチレンブタジエンゴム、メラミン樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂を添加(抄造後樹脂含浸、又は抄造時に内填)させたものでもよい。例えば、紙間強化紙、樹脂含浸紙等である。
これらの他、リンター紙、板紙、石膏ボード用原紙、又は紙の表面に塩化ビニル樹脂層を設けたビニル壁紙原反等、建材分野で使われることの多い各種紙が挙げられる。さらには、事務分野や通常の印刷、包装等に用いられるコート紙、アート紙、硫酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、パラフィン紙、又は和紙等を用いることもできる。また、これらの紙とは区別されるが、紙に似た外観と性状を持つ各種繊維の織布や不織布も基材として使用することができる。各種繊維としてはガラス繊維、石綿繊維、チタン酸カリウム繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、若しくは炭素繊維等の無機質繊維、又はポリエステル繊維、アクリル繊維、若しくはビニロン繊維等の合成樹脂繊維が挙げられる。
プラスチックフィルム又はプラスチックシートとしては、各種の合成樹脂からなるものが挙げられる。合成樹脂としては、低密度ポリエチレン樹脂(線状低密度ポリエチレン樹脂を含む)、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、エチレンαオレフィン共重合体、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリブテン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラストマーあるいは、これらの混合物等のポリオレフィン樹脂;ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、あるいはこれらの混合物等のビニル系樹脂;ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重合樹脂、ポリエステル系熱可塑性エラストマー等のポリエステル樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸メチル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エチル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル樹脂等のアクリル樹脂;ナイロン6又はナイロン66等で代表されるポリアミド樹脂;三酢酸セルロース樹脂、セロファン等のセルロース系樹脂;ポリスチレン樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリアリレート樹脂;又はポリイミド樹脂等が挙げられる。
基材2としては、プラスチックフィルム又はプラスチックシートが好ましく、これらの中から単独で、又は2種以上を選んで混合物として用いることができるが、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂が好ましく、なかでも製造後の化粧シートを焼却廃棄処分にする際に有毒な塩素系ガスが発生しないこと、コスト等の観点から、ポリオレフィン樹脂がより好ましく、特に着色されたポリオレフィン樹脂が特に好ましい。着色されたポリオレフィン樹脂を用いることで、化粧シートの表面に形成される絵柄層の色調の安定性を確保することができ、化粧シート貼り付けられる被着基板の表面色相がばらついている場合に、ばらついた表面の色相を良好に隠蔽することができる。
このような目的で用いられる着色剤は、用途に応じて適宜選択すればよく、例えば、基材2を有色透明や、有色不透明に着色することができる。一般的には被着体の表面を隠蔽することが必要であるため、有色不透明とすることが好ましい。着色剤としては、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルー等の無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー等の有機顔料又は染料、アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料等が用いられる。また、必要に応じて、無機充填剤を添加してもよく、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、タルク、シリカ(二酸化珪素)、アルミナ(酸化アルミニウム)等の粉末等が挙げられる。着色剤の添加量は、通常、上述の基材2を形成する樹脂材料100質量部に対し、1〜50質量部程度である。
なお、基材2には、必要に応じてその他の各種添加剤、例えば、充填剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等が配合されていてもよい。
基材2は、上述した合成樹脂からなる市販のプラスチックフィルム又はプラスチックシートを用いてもよいし、カレンダー法、インフレーション法、Tダイ押出し法等の成膜方法により、フィルム又はシートとして用いてもよい。
基材2の厚さについては特に制限はないが、プラスチックを素材とするシートを用いる場合には、厚さは、通常20〜500μm程度、好ましくは20〜150μm、より好ましくは30〜100μmの範囲であり、紙基材を用いる場合には、坪量は、通常20〜150g/m2程度、好ましくは30〜100g/m2の範囲である。
[着色層3]
着色層3は、本発明の化粧シートに意匠を与えるものであり、ベタ着色層31及び/又は絵柄着色層32からなることが好ましい。ベタ着色層31は、基材2の地肌の隠蔽等の目的で設けられ、通常は模様のない全ベタ状の着色層として形成される。一方、絵柄着色層32は、図形、文字、記号、色彩、それらの組み合わせ等により、木目模様、石目模様、布目模様、皮絞模様、天然皮革の表面柄、幾何学図形、抽象柄等からなる模様ないし色彩を有し、ベタ着色層31上に、平面状、凹凸状、凸状の層として形成される。なお、絵柄着色層32がベタ着色層31の作用を兼ねる場合もあり、ベタ着色層31のみ、または絵柄着色層32のみから着色層3が構成されることもある。
着色層3の形成に用いられるインキ組成物としては、バインダーに顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等を適宜混合したものが使用される。該バインダーとしては特に制限はなく、例えば、ポリウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−アクリル系共重合体樹脂、塩素化ポリエチレン系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、酢酸セルロース系樹脂等の中から任意のものが、1種単独で又は2種以上を混合して用いられる。中でも、本発明の効果の点から、ポリウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等の1種単独で又は2種以上を混合して用いるのが好ましい。
着色剤としては、特に制限なく、例えば、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルー等の無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー等の有機顔料又は染料、アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料等が挙げられる。
着色層3は、一般的にはグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写印刷等、周知の印刷方法により形成することができる。着色絵柄層32の模様は、通常の黄色、赤色、青色、および黒色のプロセスカラーによる多色印刷によって形成される他、模様を構成する個々の色の版を用意して行う特色による多色印刷等によっても形成される。
この着色層3の厚さは、通常1〜20μm程度であり、1〜10μmが好ましい。
また、着色層3は、金属薄膜により形成されていてもよい。金属薄膜は、アルミニウム、クロム、金、銀、銅等の金属を用い、真空蒸着、スパッタリング等の方法で製膜される。これらを組み合わせて用いてもよい。金属薄膜は、基材2の全面に設けることも、部分的にパターン状に設けることも可能である。
[接着層4]
接着層4は、着色層3と後述する透明樹脂層5との間に設けられ、着色層3が形成された基材2と透明樹脂層5との密着性を向上させるプライマ層又はアンカー層としての役割を有する層である。耐久性や長期にわたる外観維持性を向上させる観点から、本発明の鏡面化粧シートは、接着層4を有することが好ましい。
接着層4は、樹脂組成物、溶媒、及びその他の添加剤からなる塗工剤により形成される。
樹脂組成物としては、ゴム系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。このうち、ウレタン系樹脂が好ましく用いられる。ウレタン系樹脂を用いることにより、より強力な接着強度が得られ、可撓性に優れた化粧シートが提供できる。ここで、ウレタン系樹脂は、ポリオール(多価アルコール)を主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)とするポリウレタンである。
ポリオールは、分子中に2個以上の水酸基を有するものである。ポリオールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等が用いられる。
イソシアネートは、ポリウレタンの製造に通常用いられるものが本発明においても用いられる。イソシアネートとしては、例えば、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、1,4,8−トリイソシアネートオクタン、1,3,6−トリイソシアネートヘキサン、2,5,7−トリメチル−1,8−ジイソシアネート−5−イソシアネートメチルオクタン等の脂肪族ポリイソシアネート、1,3−シクロペンテンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(慣用名:イソホロンジイソシアネート)、1,3,5−トリイソシアネートシクロヘキサン、1,3,5−トリメチルイソシアネートシクロヘキサン、2−(3−イソシアネートプロピル)−2,5−ジ(イソシアネートメチル)−ビシクロ(2,2,1)ヘプタン等の脂環族ポリイソシアネート、1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネートもしくはその混合物、1,3−または1,4−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン、1,3,5−トリイソシアネートメチルベンゼン等の芳香脂肪族ポリイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,4”−トリイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、および、これらのポリイソシアネートの誘導体等が用いられる。これらのポリイソシアネートは、2種以上併用してもよい。こうしたポリイソシアネートのうち、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネートおよび芳香脂肪族ポリイソシアネート、およびこれらのポリイソシアネート誘導体等が好ましく用いられる。これらのポリイソシアネートは、安全性、衛生性および耐候性に優れたものである。
接着層4を形成する塗工剤に用いられる溶媒は特に限定されず、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等の非水溶性有機溶剤、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール等の水溶性有機溶剤、水、またはこれらの混合溶剤等が挙げられる。なお、塗工剤として、溶媒を用いない無溶剤タイプの塗工剤を用いることも可能である。無溶剤タイプの塗工剤は、環境問題が配慮されたものであり、好ましく用いられる。
接着層4を形成する塗工剤(接着剤)は、溶媒を用いる場合には、樹脂組成物と、必要に応じてその他の添加剤を溶媒に含有させて、公知の方法により溶解、分散、混合させて調製される。
接着層4は、上述した塗工剤(接着剤)を着色層3上に塗工し、乾燥、硬化させて形成される。塗工方法としては、公知の各種方法、例えば、ロールコート、グラビアコート、エアナイフコート、コンマコート等が用いられ、生産性の面から、グラビアコート、コンマコートが好ましく用いられる。
接着層4は、乾燥後の塗工量が0.1〜20g/m2、好ましくは1〜10g/m2程度になるように塗工される。
[透明樹脂層5]
透明樹脂層5は、擦り傷等からの着色層3の保護、化粧シートの表面強度向上、及び塗装感の付与等の観点から、接着層4の上に積層される層であり、本発明の鏡面化粧シートにおいて、好ましく設けられる。
透明樹脂層5を形成する樹脂としては、上述した接着層4を介して着色層3上に密着よく形成される透明な樹脂であれば特に限定されないが、例えば、ポリエステル系樹脂が好ましく挙げられる。
ポリエステル系樹脂は、製造後の化粧シートを焼却廃棄処分する際に発生する有機ガスの安全性が高く、環境の面から好ましく用いられる。ここで、ポリエステル系樹脂とは、酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸と、アルコール成分として、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ブタンジオール、ヘイサンジオール等の脂肪族ジオールとのエステル化反応により得られた共重合体をいい、本発明で用いられる具体的な樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチレン−テレフタレート−イソフタレート共重合体等が挙げられる。
また、透明樹脂層5を形成する樹脂として用いることができるポリエステル系樹脂以外の樹脂としては、上述の基材2に使用される樹脂材料と同様のものを使用することができる。これらの透明樹脂層5を形成する樹脂には、必要に応じて、着色剤、充填剤、紫外線吸収剤、光安定剤、マット剤、酸化防止剤、及びブロッキング防止剤等の公知の添加剤が添加される。
透明樹脂層5は、接着層4上に、あらかじめ無色又は有色の透明樹脂フィルムを製膜して、該樹脂フィルムをドライラミネーションや熱ラミネーション等の各種のラミネート法で積層する方法、樹脂をエクストルージョンにより押出しコーティングして成膜する方法、その他公知の方法により形成される。なかでも、あらかじめ樹脂フィルムを製膜しておき、ドライラミネーションする方法が好ましい。また、当該樹脂フィルムは、寸法安定性、強度や結晶性を向上させるためにフィルム製膜の際に延伸したり、接着性を上げるためのプライマー剤のコーティングやコロナ処理等を行うことができる。
透明樹脂層5の厚さは、通常10〜500μm程度であり、30〜300μm程度が好ましい。
透明樹脂層5の表面には、エンボスによる賦形を施すことができる。エンボス模様を形成することにより、化粧シートの意匠性を向上させることができる。こうしたエンボスによる模様は、特に限定されず、化粧シートの用途に応じた模様であればよい。例えば、木目導管溝、木目年輪凹凸、浮造年輪凹凸、木肌凹凸、砂目、梨地、ヘアライン、万線状溝、花崗岩の劈開面等の石材表面凹凸、布目の表面テクスチュア、皮絞、文字、幾何学模様等の模様が挙げられる。また表面に鮮映性を出す場合は、鏡面ロールを用いて圧をかけることによって、より一層平滑性を向上させることが可能である。
なお、本発明における透明樹脂層の透明度については、本発明は厳格に規定することはなく実質的に透明であればよく、多少の曇りや不透明感があってもかまわない。
[表面保護層6]
表面保護層6は、本発明の鏡面化粧シートに優れた鏡面性と指紋拭取り性、ならびに干渉縞防止性能、耐摩擦性、耐擦傷性、耐汚染性、及び耐薬品性を付与するために設けられる層である。
表面保護層6は、電離放射線硬化性樹脂組成物が架橋硬化してなり、その表面の接触角は80〜95°であり、かつ滑り角が20〜35°であることを要し、接触角は85〜95°であり、かつ滑り角が20〜30°であることが好ましい。表面保護層6の接触角及び滑り角が上記の範囲内にあれば、特に指紋拭取り性及び耐汚染性が良好となる。ここで、接触角は、接触角測定機(協和界面科学製 接触角計CA−X型)を用いて測定したJIS R 3257で規定される接触角(測定水温25℃)であり、スベリ試験機(東洋精機製、フリクションテスターAN型(スリップアングルタイプ))を用いて測定される角度である。滑り角は、数字(滑り角)が大きいほどすべりにくいことを示し、数字が小さいほどすべりやすいことを示す。
[表面保護層6:電離放射線硬化性樹脂組成物]
表面保護層6は、電離放射線硬化性樹脂成物が架橋硬化してなる層である。ここで、電離放射線硬化性樹脂組成物は、電離放射線硬化性樹脂、溶媒その他の必要に応じて添加される成分、及び各種添加剤からなるものであり、例えば、電離放射線硬化性樹脂が後述する電子線硬化性樹脂である場合は、電子線硬化性樹脂組成物という。
電離放射線硬化性樹脂とは、電磁波または荷電粒子線の中で分子を架橋、重合させ得るエネルギー量子を有するもの、すなわち、紫外線又は電子線等を照射することにより、架橋、硬化する樹脂をいう。具体的には、従来電離放射線硬化性の樹脂として慣用されている重合性モノマー及び重合性オリゴマー(ないしはプレポリマー)の中から適宜選択して用いることができる。
重合性モノマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレート単量体が好適であり、なかでも多官能性(メタ)アクリレートが好ましい。
多官能性(メタ)アクリレートとしては、分子内にエチレン性不飽和結合を2個以上有する(メタ)アクリレートであればよく、特に制限はない。具体的にはエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの多官能性(メタ)アクリレートは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明においては、前記多官能性(メタ)アクリレートとともに、その粘度を低下させる等の目的で、単官能性(メタ)アクリレートを、本発明の目的を損なわない範囲で適宜併用することができる。単官能性(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの単官能性(メタ)アクリレートは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
次に、重合性オリゴマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つオリゴマー、例えば、エポキシ(メタ)アクリレート系、ウレタン(メタ)アクリレート系、ポリエステル(メタ)アクリレート系、ポリエーテル(メタ)アクリレート系のオリゴマー等が挙げられる。ここで、エポキシ(メタ)アクリレート系オリゴマーは、例えば、比較的低分子量のビスフェノール型エポキシ樹脂やノボラック型エポキシ樹脂のオキシラン環に、(メタ)アクリル酸を反応しエステル化することにより得ることができる。また、このエポキシ(メタ)アクリレート系オリゴマーを部分的に二塩基性カルボン酸無水物で変性したカルボキシル変性型のエポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーも用いることができる。ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーは、例えば、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールとポリイソシアネートの反応によって得られるポリウレタンオリゴマーを、(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。ポリエステル(メタ)アクリレート系オリゴマーとしては、例えば多価カルボン酸と多価アルコールの縮合によって得られる両末端に水酸基を有するポリエステルオリゴマーの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより、あるいは、多価カルボン酸にアルキレンオキシドを付加して得られるオリゴマーの末端の水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。ポリエーテル(メタ)アクリレート系オリゴマーは、ポリエーテルポリオールの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。
さらに、重合性オリゴマーとしては、他にポリブタジエンオリゴマーの側鎖に(メタ)アクリレート基をもつ疎水性の高いポリブタジエン(メタ)アクリレート系オリゴマー、主鎖にポリシロキサン結合をもつシリコーン(メタ)アクリレート系オリゴマー、小さな分子内に多くの反応性基をもつアミノプラスト樹脂を変性したアミノプラスト樹脂(メタ)アクリレート系オリゴマー、あるいはノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、脂肪族ビニルエーテル、芳香族ビニルエーテル等の分子中にカチオン重合性官能基を有するオリゴマー等がある。
電離放射線硬化性樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いる場合には、光重合用開始剤を紫外線硬化性樹脂100質量部に対して、0.1〜5質量部程度添加することが望ましい。光重合用開始剤としては、従来慣用されているものから適宜選択することができ、特に限定されず、例えば、分子中にラジカル重合性不飽和基を有する重合性モノマーや重合性オリゴマーに対しては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、p−フェニルベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロロベンゾフェノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリーブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール等が挙げられる。
また、分子中にカチオン重合性官能基を有する重合性オリゴマー等に対しては、芳香族スルホニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等が挙げられる。
また、光増感剤としては、例えばp−ジメチル安息香酸エステル、第三級アミン類、チオール系増感剤等を用いることができる。
本発明においては、電離放射線硬化性樹脂として電子線硬化性樹脂を用いることが好ましい。本発明の鏡面化粧シートに指紋拭取り性、及び干渉防止性能を付与し、また、光重合用開始剤を必要とせず、安定な硬化特性が得られるからである。
[表面保護層6:シリコーン(メタ)アクリレート]
本発明に用いられる電離放射線硬化性樹脂組成物は、シリコーン(メタ)アクリレートを含有することが好ましい。シリコーン(メタ)アクリレートは、電離放射線硬化性樹脂との相乗効果により、主に本発明の鏡面化粧シートに鏡面性、指紋拭取り性、及び耐汚染性等の表面物性を付与する目的で添加されるものである。
シリコーン(メタ)アクリレートは、ポリシロキサンからなるシリコーンオイルのうち、または片方乃至両方の末端に(メタ)アクリル基を導入した変性シリコーンオイルの中の一つである。シリコーン(メタ)アクリレートとしては、従来公知のものが使用でき、有機基が(メタ)アクリル基であれば特に限定されず、該有機基を1〜6つ有する変性シリコーンオイルを好ましく用いることができる。また、変性シリコーンオイルの構造は、置換される有機基の結合位置によって、側鎖型、両末端型、片末端型、側鎖両末端型に大別されるが、有機基の結合位置には、特に制限はない。
上記シリコーン(メタ)アクリレートの添加量は、指紋拭取り性、及び耐汚染性の向上とその使用効果を十分に得る観点から、電離放射線硬化性樹脂100質量部に対して0.75〜1.75質量部が好ましく、1.0〜1.5質量部がより好ましい。また、シリコーン(メタ)アクリレートの官能基当量(分子量/官能基数)としては、通常100〜20000程度のもの、好ましくは100〜10000の条件を有するものが挙げられる。
[表面保護層6:シリカ微粒子]
本発明に用いられる電離放射線硬化性樹脂組成物は、シリカ微粒子を含有することが好ましい。このシリカ微粒子は、特に上述したシリコーン(メタ)アクリレートとの併用により、指紋痕が付着しにくくし、指紋痕がついた場合であっても、これを拭き取り易くさせるという優れた指紋拭取り性を付与することができる。
シリカ微粒子としては、従来公知のシリカ微粒子を適宜選択して用いることができ、その平均粒径は通常5〜100nmであり、好ましくは10〜50nm、より好ましくは10〜30nmである。この範囲内であれば、表面保護層6の透明性が低下することなく、また十分な添加効果を得ることができる。
このようなシリカ微粒子としては、干渉防止形状を十分に発生させる観点から、コロイダルシリカを好ましく挙げることができる。また、コロイダルシリカは、添加量を多くしても透明性に影響を及ぼしにくく、流動性も損なわないことから、電離放射線硬化性樹脂組成物の塗工性に与える影響も少ない点からも好ましい。
上記シリカ微粒子の添加量は、電離放射線硬化性樹脂100質量部に対して固形分として1〜10質量部が好ましく、3〜7質量部がより好ましい。この範囲内であれば、表面保護層6の透明性が低下することなく、十分な添加効果を得ることができる。また、シリコーン(メタ)アクリレートとシリカ微粒子の電離放射線硬化性樹脂への添加量は、同時に上述した好ましい範囲とすることが、指紋拭取り性の向上の点から好ましい。
[表面保護層6:溶媒]
本発明に用いられる電離放射線硬化性樹脂組成物は、干渉縞防止性能の向上、及び塗工性等の観点から、溶媒を含有することができる。
溶媒としては、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等の非水溶性有機溶剤、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール等の水溶性有機溶剤、水、またはこれらの混合溶剤等の、接着層で用いられるものと同様のものを用いることができる。なかでも、干渉縞防止性能の向上の観点から、メチルエチルケトンのような速い乾燥速度を有する溶媒を好ましく用いることができる。また、表面保護層6の形成条件(乾燥温度、乾燥時間等)によっては、メチルイソブチルケトンのような比較的遅い乾燥速度を有する溶媒が好適となる場合もある。
また、電離放射線硬化性樹脂組成物中の溶媒の量は、干渉縞防止性能の向上の観点から、電離放射線硬化性樹脂組成物が固形分基準で65〜85質量%となるような量が好ましく、70〜80質量%がより好ましい。
[表面保護層6:各種添加剤]
また、本発明で用いられる電離放射線硬化性樹脂組成物には、得られる硬化樹脂層の所望物性に応じて、各種添加剤が配合される。添加剤としては、例えば耐候性改善剤、耐摩耗性向上剤、重合禁止剤、架橋剤、赤外線吸収剤、帯電防止剤、接着性向上剤、酸化防止剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、充填剤、溶剤等が挙げられる。
ここで、耐候性改善剤としては、紫外線吸収剤や光安定剤を用いることができる。賦型シートの長期使用を図るために添加するものである。紫外線吸収剤は、無機系、有機系のいずれでもよく、無機系紫外線吸収剤としては、平均粒径が5〜120nm程度の二酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛等を好ましく用いることができる。また、有機系紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリアゾール系、具体的には、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、ポリエチレングリコールの3−[3−(ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオン酸エステル等が挙げられる。一方、光安定剤としては、例えばヒンダードアミン系、具体的には2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2’−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート等が挙げられる。また、紫外線吸収剤や光安定剤として、分子内に(メタ)アクリロイル基等の重合性基を有する反応性の紫外線吸収剤や光安定剤を用いることもできる。
耐摩耗性向上剤としては、例えば無機物ではα−アルミナ、シリカ、カオリナイト、酸化鉄、ダイヤモンド、炭化ケイ素等の球状粒子が挙げられる。粒子形状は、球、楕円体、多面体、鱗片形等が挙げられ、特に制限はないが、球状が好ましい。有機物では架橋アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂ビーズが挙げられる。粒径は、通常膜厚の30〜200%程度とする。これらのなかでも球状のα−アルミナは、硬度が高く、耐摩耗性の向上に対する効果が大きいこと、また、球状の粒子を比較的得やすい点で特に好ましいものである。
重合禁止剤としては、例えばハイドロキノン、p−ベンゾキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロール、t−ブチルカテコール等が、架橋剤としては、例えばポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、金属キレート化合物、アジリジン化合物、オキサゾリン化合物等が用いられる。
充填剤としては、例えば硫酸バリウム、タルク、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等が用いられる。
赤外線吸収剤としては、例えば、ジチオール系金属錯体、フタロシアニン系化合物、ジインモニウム化合物等が用いられる。
[表面保護層6の形成]
本発明においては、前記の硬化成分である重合性モノマーや重合性オリゴマー等の硬化性樹脂、必要に応じて添加される成分、及び各種添加剤を、それぞれ所定の割合で均質に混合して、電離放射線硬化性樹脂組成物を調製する。この電離放射線硬化性樹脂組成物の粘度は、後述の塗工方式により、基材の表面に未硬化樹脂層を形成し得る粘度であればよく、特に制限はない。
本発明においては、このようにして調製された電離放射線硬化性樹脂組成物を、基材の表面に、硬化後の厚さが1〜20μmになるように、グラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコート等の公知の方式、好ましくはグラビアコートにより塗工し、未硬化樹脂層を形成させる。硬化後の厚さが1μm以上であると所望の機能を有する硬化樹脂層(表面賦型層)が得られる。硬化後の表面保護層の厚さは、好ましくは2〜20μm程度である。
本発明においては、このようにして形成された未硬化樹脂層に、熱、電子線、紫外線等の電離放射線を照射して該未硬化樹脂層を硬化させて、次いで電離放射線硬化性樹脂組成物に含まれる溶媒等を蒸発させる目的で乾燥させて、表面保護層を得る。
上記未硬化樹脂層を硬化させる際に、電離放射線として電子線を用いる場合、その加速電圧については、用いる樹脂や層の厚みに応じて適宜選定し得るが、通常加速電圧70〜300kV程度で未硬化樹脂層を硬化させることが好ましい。
なお、電子線の照射においては、加速電圧が高いほど透過能力が増加するため、基材として電子線により劣化する基材を使用する場合には、電子線の透過深さと未硬化樹脂層の厚みとが実質的に等しくなるように、加速電圧を選定することにより、基材への余分の電子線の照射を抑制することができ、過剰電子線による基材の劣化を最小限にとどめることができる。
照射線量は、表面賦型層における硬化性樹脂の架橋密度が飽和する量が好ましく、通常5〜300kGy(0.5〜30Mrad)、好ましくは10〜50kGy(1〜5Mrad)の範囲で選定される。
さらに、電子線源としては、特に制限はなく、例えばコックロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器を用いることができる。
電離放射線として紫外線を用いる場合には、波長190〜380nmの紫外線を含むものを放射する。紫外線源としては特に制限はなく、例えば高圧水銀燈、低圧水銀燈、メタルハライドランプ、カーボンアーク燈等が用いられる。
また、電離放射線硬化性樹脂組成物に含まれる溶媒等を蒸発させる目的で行う乾燥の温度条件は、室温〜55℃の範囲が好ましく、室温〜50℃であることがより好ましく、乾燥時間は10〜120秒間が好ましく、30〜90秒間がより好ましい。なお、室温は通常20℃程度である。上記範囲内であれば、本発明の鏡面化粧シートに良好な干渉縞低減性能を付与することができる。
このようにして、形成された表面保護層6には、各種の添加剤を添加して各種の機能、例えば、高硬度で耐擦傷性を有する、いわゆるハードコート機能、防曇コート機能、防汚コート機能、防眩コート機能、反射防止コート機能、紫外線遮蔽コート機能、赤外線遮蔽コート機能等を付与することもできる。
[化粧板]
本発明の化粧板は、上述した本発明の鏡面化粧シートと基板とを接着剤層を介して接合されてなる。
[化粧板:基板]
本発明の樹脂化粧板の基板は、特に限定されず、プラスチックフィルム、プラスチックシート金属板、木材等の木質系の板、窯業系素材等を用途に応じて適宜選択することができる。これらの基板、特にプラスチックシートを基板として用いる場合には、化粧シートとの密着性を向上させるために、所望により、片面または両面に酸化法や凹凸化法等の物理的又は化学的表面処理を施すことができる。上記酸化法及び凹凸化法は、本発明の鏡面化粧シートの基材におけるものと同様である。
プラスチックフィルム、プラスチックシートは、本発明の賦型シートの基材において前述したものと同様である。
金属板としては、例えばアルミニウム、鉄、ステンレス鋼、又は銅等からなるものを用いることができ、またこれらの金属をめっき等によって施したものを使用することもできる。
木質系の板としては、杉、檜、欅、松、ラワン、チーク、メラピー等の各種素材の突板、木材単板、木材合板、パーチクルボード、中密度繊維板(MDF)等の木質材等が挙げられる。これらは単独で、または積層して用いることもできる。なお、木質系の板には、木質板に限らず、紙粉入りのプラスチック板や、補強され強度を有する紙類も包含される。
窯業系素材としては、石膏板、珪酸カルシウム板、木片セメント板等の窯業系建材、陶磁器、ガラス、琺瑯、焼成タイル、火山灰を主原料とした板等が例示される。
これらの他、繊維強化プラスチック(FRP)の板、ペーパーハニカムの両面に鉄板を貼ったもの、2枚のアルミニウム板でポリエチレン樹脂を挟んだもの等、各種の素材の複合体も基板として使用できる。
[化粧板:接着剤層]
接着剤層は、基板と鏡面化粧シートとを接着するために設けられる層である。
接着剤層に用いられる接着剤はスプレー、スプレッダー、バーコーター等の塗布装置を用いて塗布する。この接着剤は、尿素系、酢酸ビニル樹脂系、ユリア樹脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系、イソシアネート系等の接着剤を用いることができ、単独であるいは任意混合した混合型接着剤として用いられる。接着剤には、必要に応じてタルク、炭酸カルシウム、クレー、チタン白等の無機質粉末、小麦粉、木粉、プラスチック粉、着色剤、防虫剤、防カビ剤等を添加混合して用いることができる。一般に、接着剤は固形分を35〜80質量%とし、塗布量50〜300g/m2の範囲で基板表面に塗布される。
鏡面化粧シートの基板上への貼着は、通常、鏡面化粧シートの裏面に接着剤層を形成し、基板を貼着するか、基板の上に接着剤を塗布し、鏡面化粧シートを貼着する等の方法による。貼着には、コールドプレス、ホットプレス、ロールプレス、ラミネーター、ラッピング、縁貼り機、真空プレス等の貼着装置を用いることができる。
このようにして得られた本発明の化粧板は、任意切断して、表面や木口部にルーター、カッター等の切削加工機を用いて溝加工、面取加工等の任意加飾を施すことができる。そして種々の用途、例えば、建築物の内装、建具の表面化粧板、車両の内装等に用いることができ、特に、近年鏡面仕上げであり、かつ原色の化粧シートが好ましく用いられるようになった表面化粧用途(特にシステムキッチン等)に好適に用いられる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、この例によってなんら限定されるものではない。
(評価方法)
各実施例で得られた鏡面化粧シートについて、以下の方法で評価した。
(1)接触角の測定
接触角測定機(協和界面科学製 接触角計CA−X型)を用いて測定したJIS R 3257で規定される接触角(測定水温25℃)を測定した。
(2)滑り角の測定
スベリ試験機(東洋精機製、フリクションテスターAN型(スリップアングルタイプ))を用いて測定した。
(3)鏡面性の評価
蛍光灯(ナショナルパルック(商標)3波長型昼白色)を用い、該蛍光灯の化粧シート表面上への映り込み像の状態を目視により下記の基準で評価した。
○ :像の荒れはほとんど確認できない
△ :多少の像の荒れは確認されるが、問題ない
× :像の荒れが著しい
(4)指紋拭取り性
各実施例及び比較例で得られた化粧シート表面に指紋を付着させて、市販されるガーゼを用いて荷重200g/cm2にて拭取りを行い、指紋が完全に拭取れるまで要したガーゼの往復回数を指紋拭取り性とした。該往復回数は、5回以内で合格とした。
(5)油性マジック拭取り性
各実施例及び比較例で得られた化粧シートの表面に油性マジックインキで筆記した後、3分後にガーゼでふき取りを行い、化粧シートの表面を目視により下記の基準で評価した。
○ インキの跡が全くない
△ インキの跡はあるものの軽微なもので実用上問題がない
× インキの跡の残りが著しい
(6)干渉縞低減性能の評価
蛍光灯(ナショナルパルック(商標)3波長型昼白色)を用い、表面に虹色の干渉縞が発生するか否かを目視により下記の基準で評価した。
○ :ほとんど干渉縞が確認できない
△ :多少の干渉縞が確認されるが、問題ない
× :干渉縞が顕著に確認される
実施例1:鏡面化粧シートの作製
基材2として、酸化チタンにより着色されたポリプロピレン系樹脂からなる厚さ80μmのポリオレフィン系樹脂シート(三菱化学MKV株式会社製、品名:PPフィルム)を用い、この基材上にウレタン系樹脂を主体とし、着色顔料として酸化チタンを含有するインキ(株式会社 昭和インク工業所製、品名:Pタイプ)をグラビア印刷することにより乾燥後の塗工量が2g/m2となるようにベタ着色層31を形成し、さらにウレタン系樹脂を主体として、一般的な有機顔料(フタロシアニンブルー等)を含有するインキ(株式会社 昭和インク工業所製、品名:Tタイプ)をグラビア印刷することにより乾燥後の塗工量が2g/m2となるように木目柄の絵柄着色層32を形成した。
次いで、2液硬化型のポリエステルポリオールタイプの接着剤を75℃に加温した状態で、ロールコート法により塗工し、5g/m2の接着層4を形成した後、透明樹脂層5として、ポリエステル樹脂を主体とするPETフィルム(東レ株式会社製、品名:ルミラー、厚み:75μm)を上記接着層4の上にラミネートして透明樹脂層5を形成した。その後、40℃で3日間養生して上記接着層4を硬化させた。
電子線硬化性アクリレート樹脂及び多官能モノマーを主体とする電子線硬化性樹脂100質量部(ザ・インクテック株式会社製、品名:KDタイプ)に、シリコーンアクリレート1.0質量部(官能基当量約500)、シリカ微粒子としてコロイダルシリカ20質量部(日産化学工業(株)製、品名:MEK−ST、粒子径:10〜20nm、固形分として6質量部)、及び固形分基準で80%となるように溶媒としてメチルエチルケトンを20質量部加えてなる電子線硬化性樹脂組成物をグラビア印刷することにより乾燥後の厚さが3μmとなるように透明樹脂層5上に塗工した後、電子線を175keV、30kGy(3Mrad)の条件で照射して塗膜を架橋硬化させ、さらに45℃で45秒間乾燥させて表面保護層6を形成し、図1に示すような実施例1の鏡面化粧シートを作製した。
得られた鏡面化粧シートの評価結果を第1表に示す。
実施例2〜5及び比較例1〜8
電離放射線硬化性樹脂へのシリコーン(メタ)アクリレート、及びシリカ微粒子の添加量を第1表に示されるものとする以外は、実施例1と同様にして鏡面化粧シートを作製した。
得られた鏡面化粧シートの評価結果を第1表に示す。
Figure 0004900000
本発明によれば、優れた鏡面性と指紋拭取り性とを有し、かつ、干渉縞防止性能、耐磨耗性、耐擦傷性、耐汚染性、及び耐薬品性を有する鏡面化粧シート、及びこれを用いた化粧板を得ることができる。このようにして得られた鏡面化粧シート及びこれを用いた化粧板は、建築物の内装、建具の表面化粧板、車両の内装等に用いられ、特に、近年鏡面仕上げであり、かつ原色の化粧シートが好ましく用いられるようになった表面化粧用途(特にシステムキッチン等)に好適に用いられる。
本発明の鏡面化粧シートの断面を示す模式図である。
符号の説明
1.鏡面化粧シート
2.基材
3.着色層
31.ベタ着色層
32.絵柄層
4.接着層
5.透明樹脂層
6.表面保護層

Claims (2)

  1. 基材上に少なくとも、電離放射線硬化性樹脂、シリコーン(メタ)アクリレート、溶媒及びシリカ微粒子を含有する電離放射線硬化性樹脂組成物が架橋硬化してなる表面保護層を有し、該表面保護層の表面
    JIS R 3257で規定される接触角(測定水温25℃)が80〜95°であり、かつ滑り角が20〜30°である鏡面化粧シートの製造方法であって、
    該シリコーン(メタ)アクリレートの添加量が電離放射線硬化性樹脂100質量部に対して0.75〜1.75質量部であり、
    該電離放射線硬化性樹脂組成物中の溶媒の量が固形分基準で65〜85質量%となる量であり、
    該シリカ微粒子が平均粒径5〜100nmのコロイダルシリカであり、その添加量が該電離放射線硬化性樹脂100質量部に対して固形分として1〜10質量部であり、
    該基材上に該電離放射線硬化性樹脂組成物を塗工して未硬化樹脂層を形成し、該未硬化樹脂層に電離放射線を照射して硬化させて、20〜55℃の温度で10〜120秒間で乾燥させて表面保護層を形成することを特徴とする鏡面化粧シートの製造方法
  2. 表面保護層の表面のJIS R 3257で規定される接触角(測定水温25℃)が85〜95°であり、かつ滑り角が20〜30°である請求項1に記載の鏡面化粧シートの製造方法
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