JP5803072B2 - 鏡面化粧シート及びこれを用いた化粧板 - Google Patents

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Description

本発明は鏡面化粧シート及びこれを用いた化粧板に関する。
建築物の内装、建具の表面化粧、車両の内装などに用いられる鏡面化粧シートとしては、基材層上に、着色層、接着層、透明樹脂層、及び表面保護層を順次積層した構成を有したものが知られている(例えば、特許文献1)。この鏡面化粧シートは、鏡面性だけでなく、耐摩耗性、耐擦傷性、耐汚染性や耐薬品性といった表面特性にも優れた化粧シートであるため、様々な用途においてより活用される傾向にある。
ところで、鏡面化粧シートが様々な用途においてより活用されるに伴い、その仕上げの意匠性が求められるようになり、該鏡面化粧シートを用いた曲げ加工、Vカット加工、あるいはラッピング加工が行われるようになっている。しかし、このままでは加工の際の追従性が悪く、表面にクラックが入るなどの仕上がり不良をおこす場合があった。このようなシートにとって条件の厳しい加工に対応しうる加工特性を向上させるには、シートの薄膜化、すなわち基材層あるいは透明樹脂層をはじめとし、シートを構成する各層の薄膜化が有効な手段となる。しかし、これらの層の薄膜化を図ろうとすると、これらの層を形成する樹脂フィルムの弾性率が低下するため、接着強度が低下し、曲げ加工、Vカット加工、あるいはラッピング加工を施すと、透明樹脂層だけが浮いてしまうなどの問題が生じてしまい、加工特性が悪化する場合があった。
特開2008−247012号公報
本発明は、このような状況下で、優れた鏡面性と表面特性とを有し、かつ優れた加工特性を有する鏡面化粧シート、及びこれを用いた化粧板を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を達成するために鋭意研究を重ねた結果、下記の発明により当該課題を解決できることを見出した。すなわち本発明は、以下の鏡面化粧シート及び該シートを用いた化粧板を提供するものである。
1.熱可塑性樹脂基材層の上に、絵柄層、接着層、ポリエステル樹脂層、及び電離放射線硬化性樹脂組成物が架橋硬化してなる表面保護層を順に有する鏡面化粧シートであって、
該ポリエステル樹脂層の厚さが40〜110μmであり、かつ該熱可塑性樹脂基材層と該ポリエステル樹脂層との合計厚さが100〜220μmであり、
下記測定方法により測定される該表面保護層の塗膜伸び率が10〜30%であり、該電離放射線硬化性樹脂組成物を構成する電離放射線硬化性樹脂がウレタン(メタ)アクリレート系樹脂であり、かつ該樹脂が多官能性ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーを少なくとも含むものである鏡面化粧シート。
(塗膜伸び率の測定)ポリプロピレン樹脂シート(厚さ:60μm)上に、乾燥後の厚さが5μmとなるように電離放射線硬化性樹脂をグラビア印刷し、電子線を照射して(加圧電圧:175kV,照射線量:30kGy)架橋硬化して製膜したシートについて、JIS K7113−1995に準拠して、塗膜伸び率を測定した(2号試験片を使用,試験温度;23℃,試験速度:50mm/min±10%)。
2.電離放射線硬化性樹脂に含まれる多官能性ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーの含有量が、50質量%以上である上記1に記載の鏡面化粧シート。
3.ポリエステル樹脂層が、その接着層側にポリエステル樹脂易接着層を有する上記1又は2に記載の鏡面化粧シート。
4.接着層が、ポリエステル樹脂系接着剤を用いてなるものである上記1〜3のいずれかに記載の鏡面化粧シート。
5.ポリエステル樹脂層が、その表面保護層側にアクリル樹脂易接着層を有する上記1〜4のいずれかに記載の鏡面化粧シート。
6.ポリエステル樹脂層が、透明の二軸延伸ポリエステル樹脂からなるものである上記1〜5のいずれかに記載の鏡面化粧シート。
7.熱可塑性樹脂基材層の厚さが、10〜150μmである上記1〜6のいずれかに記載の鏡面化粧シート。
8.電離放射線硬化性樹脂組成物が電子線硬化性樹脂組成物である上記1〜7のいずれかに記載の鏡面化粧シート。
9.曲げ加工、Vカット加工、またはラッピング加工に用いられる上記1〜8のいずれかに記載の鏡面化粧シート。
10.上記1〜9のいずれかに記載の鏡面化粧シートと基板とが接着剤を介して接合されてなる化粧板。
本発明によれば、優れた鏡面性と表面特性とを有し、かつ優れた加工特性を有する鏡面化粧シート、及びこれを用いた化粧板を得ることができる。
本発明の鏡面化粧シートの断面を示す模式図である。
本発明の鏡面化粧シートは、熱可塑性樹脂基材層の上に、絵柄層、接着層、ポリエステル樹脂層、及び電離放射線硬化性樹脂組成物が架橋硬化してなる表面保護層を順に有する鏡面化粧シートであって、該ポリエステル樹脂層の厚さが40〜110μmであり、かつ該熱可塑性樹脂基材層と該ポリエステル樹脂層との合計厚さが100〜220μmであり、所定の測定方法により測定される該表面保護層の塗膜伸び率が10〜30%であり、該電離放射線硬化性樹脂組成物を構成する電離放射線硬化性樹脂がウレタン(メタ)アクリレート系樹脂であり、かつ該樹脂が多官能性ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーを少なくとも含むものであるシートである。
本発明の鏡面化粧シートの好ましい構造の一例について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の鏡面化粧シートの好ましい態様の一例の断面を示す模式図である。図1に示す例は、熱可塑性樹脂基材層2上にベタ着色層31と絵柄着色層32とからなる絵柄層3、接着層4、ポリエステル樹脂層5、及び表面保護層6がこの順に積層されたものであり、ポリエステル樹脂層5はその接着層側に易接着層a51を有し、かつ表面保護層側に易接着層b52を有している。
[熱可塑性樹脂基材層2]
本発明で用いられる熱可塑性樹脂基材層2は、熱可塑性樹脂からなる基材層である。基材層を形成する熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン樹脂(線状低密度ポリエチレン樹脂を含む)、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、エチレンαオレフィン共重合体、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリブテン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラストマーあるいは、これらの混合物などのポリオレフィン樹脂;ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、あるいはこれらの混合物などのビニル系樹脂;ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重合樹脂、ポリエステル系熱可塑性エラストマーなどのポリエステル樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸メチル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エチル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル樹脂などのアクリル樹脂;ナイロン6又はナイロン66などで代表されるポリアミド樹脂;三酢酸セルロース樹脂、セロファンなどのセルロース系樹脂;ポリスチレン樹脂;又はポリイミド樹脂などが挙げられる。
これらのなかから単独で、又は2種以上を選んで混合物として用いることができるが、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂が好ましく、なかでも製造後の化粧シートを焼却廃棄処分にする際に有毒な塩素系ガスが発生しないこと、コストなどの観点から、ポリオレフィン樹脂がより好ましく、ポリオレフィン樹脂のなかでもポリエチレン樹脂あるいはポリプロピレン樹脂が好ましい。
また、熱可塑性樹脂基材層2は、着色されたポリオレフィン樹脂で形成されることが好ましい。着色されたポリオレフィン樹脂を用いることで、化粧シートの表面に形成される絵柄層の色調の安定性を確保することができ、化粧シート貼り付けられる被着基板の表面色相がばらついている場合に、ばらついた表面の色相を良好に隠蔽することができる。
このような目的で用いられる着色剤は、用途に応じて適宜選択すればよく、例えば、基材2を有色透明や、有色不透明に着色することができる。一般的には被着体の表面を隠蔽することが必要であるため、有色不透明とすることが好ましい。着色剤としては、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルーなどの無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルーなどの有機顔料又は染料、アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料などが用いられる。
また、必要に応じて、無機充填剤を添加してもよく、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、タルク、シリカ(二酸化珪素)、アルミナ(酸化アルミニウム)等の粉末等が挙げられる。着色剤の添加量は、通常、上述の基材2を形成する樹脂材料100質量部に対し、1〜50質量部程度である。
本発明においては、熱可塑性樹脂基材層2に用いられる樹脂フィルムに対して、その上に設けられる層との密着性を向上させるために、所望により、片面または両面に酸化法や凹凸化法などの物理的または化学的表面処理を施すことができる。
上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理法などが挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理は、基材の種類に応じて適宜選択されるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から好ましく用いられる。
また、該基材は基材と各層との層間密着性の強化などを目的として、プライマー層を形成するなどの処理を施してもよい。
なお、熱可塑性樹脂基材層2には、必要に応じてその他の各種添加剤、例えば、充填剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤などが配合されていてもよい。
熱可塑性樹脂基材層2の厚さについては特に制限はないが、プラスチックを素材とするシートを用いる場合には、厚さは、通常10〜150μmが好ましく、より好ましくは30〜100μm、さらに好ましくは50〜85μmの範囲である。熱可塑性樹脂基材層2の厚さが上記範囲内であると、本発明の鏡面化粧シートの加工時にその表面に割れなどが生じることがなく、また優れた加工特性が得られる。
[着色層3]
着色層3は、本発明の化粧シートに意匠を与えるものであり、ベタ着色層31及び/又は絵柄着色層32からなることが好ましい。ベタ着色層31は、基材2の地肌の隠蔽などの目的で設けられ、通常は模様のない全ベタ状の着色層として形成される。一方、絵柄着色層32は、図形、文字、記号、色彩、それらの組み合わせなどにより、木目模様、石目模様、布目模様、皮絞模様、天然皮革の表面柄、幾何学図形、抽象柄などからなる模様ないし色彩を有し、ベタ着色層31上に、平面状、凹凸状、凸状の層として形成される。なお、絵柄着色層32がベタ着色層31の作用を兼ねる場合もあり、ベタ着色層31のみ、または絵柄着色層32のみから着色層3が構成されることもある。
着色層3の形成に用いられるインキ組成物としては、バインダーに顔料、染料などの着色剤、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤などを適宜混合したものが使用される。該バインダーとしては特に制限はなく、例えば、ポリウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−アクリル系共重合体樹脂、塩素化ポリエチレン系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、酢酸セルロース系樹脂などの中から任意のものが、1種単独で又は2種以上を混合して用いられる。中でも、本発明の効果の点から、ポリウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂などの1種単独で又は2種以上を混合して用いるのが好ましい。
着色剤としては、特に制限なく、例えば、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルーなどの無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルーなどの有機顔料又は染料、アルミニウム、真鍮などの鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛などの鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料などが挙げられる。
着色層3は、一般的にはグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写印刷など、周知の印刷方法により形成することができる。絵柄着色層32の模様は、通常の黄色、赤色、青色、および黒色のプロセスカラーによる多色印刷によって形成される他、模様を構成する個々の色の版を用意して行う特色による多色印刷などによっても形成される。
この着色層3の厚さは、通常1〜20μm程度であり、1〜10μmが好ましい。
また、着色層3は、金属薄膜により形成されていてもよい。金属薄膜は、アルミニウム、クロム、金、銀、銅などの金属を用い、真空蒸着、スパッタリングなどの方法で製膜される。これらを組み合わせて用いてもよい。金属薄膜は、基材2の全面に設けることも、部分的にパターン状に設けることも可能である。
[接着層4]
接着層4は、着色層3と後述するポリエステル樹脂層5の易接着層51aとの間に設けられる層であり、接着層4は、樹脂組成物、溶媒、及びその他の添加剤からなる接着塗工剤により形成される。
樹脂組成物としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ゴム系樹脂などが挙げられる。このうち、ポリエステル樹脂が好ましく用いられる。樹脂組成物としてポリエステル樹脂を採用することで、熱可塑性樹脂基材層とポリエステル樹脂層との接着強度が向上し、本発明の鏡面化粧シートの薄膜化を可能とすることができる。樹脂組成物として好ましく採用されるポリエステル樹脂としては、多価カルボン酸及びアルコール成分の各々少なくとも一種を反応させたものが好ましく挙げられる。
多価カルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸;フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸などの不飽和脂肪族や脂環族ジカルボン酸;テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸;オキシ安息香酸、ヒドロキシエトキシ安息香酸などの芳香族オキシカルボン酸;リノール酸などの不飽和ヒドロキシカルボン酸などが挙げられる。
アルコール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、スピログリコール、フェニレングリコールとそのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトールなどのトリオールおよびテトラオールなどが挙げられる。
また、樹脂組成物に対しては、硬化剤を用いることが好ましい。硬化剤としては、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネートおよび芳香脂肪族ポリイソシアネートなどのイソシアネート系硬化剤のほか、ヘキサメトキシメチルメラミン、ヘキサメトキシメチロールメラミン、ペンタメトキシメチロールメラミン、トリメチロールメラミン、トリスメトキシメチルメラミンなどのメラミン系硬化剤や、エポキシ系硬化剤、シランカップリング剤、ジルコ−アルミニウムカップリング剤などが好ましく挙げられる。これらの硬化剤を用いることで、より強い接着強度が得られる。より強い接着強度を得る観点からは、イソシアネート系硬化剤、メラミン系硬化剤が好ましく、イソシアネート系硬化剤がより好ましい。
硬化剤の使用量は、ポリエステル樹脂100質量部に対して、1~30質量部が好ましく、1〜20質量部がより好ましい。
ポリエステル樹脂のガラス転移点(Tg)は、−20〜40℃の範囲であることが好ましく、−10〜10℃であることがより好ましい。ここで、ガラス転移点(Tg)は、示差走査熱量系(DSC)により測定された値である。
また、弾性率は、−0.8〜4MPaの範囲であることが好ましく、1〜3MPaであることがより好ましい。ここで、弾性率は、JIS K6732に準拠し、100%以上の伸びを与えたときの応力を測定した値である。
接着層4を形成する接着塗工剤に用いられる溶媒は特に限定されず、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルなどの非水溶性有機溶剤、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコールなどの水溶性有機溶剤、水、またはこれらの混合溶剤などが挙げられる。なお、接着塗工剤として、溶媒を用いない無溶剤タイプの接着塗工剤を用いることも可能である。無溶剤タイプの接着塗工剤は、環境問題が配慮されたものであり、好ましく用いられる。
接着層4を形成する接着塗工剤は、溶媒を用いる場合には、樹脂組成物と、必要に応じてその他の添加剤を溶媒に含有させて、公知の方法により溶解、分散、混合させて調製される。
接着層4は、上述した接着塗工剤を着色層3上に塗工し、乾燥、硬化させて形成される。塗工方法としては、公知の各種方法、例えば、ロールコート、グラビアコート、エアナイフコート、コンマコートなどが用いられ、生産性の面から、グラビアコート、コンマコートが好ましく用いられる。
接着層4は、乾燥後の塗工量が0.1〜20g/m2、好ましくは1〜10g/m2程度になるように塗工される。
[ポリエステル樹脂層5]
ポリエステル樹脂層5は、擦り傷などからの着色層3の保護、化粧シートの表面強度向上、及び塗装感の付与などの観点から、接着層4の上に積層される層である。ポリエステル樹脂層5を形成するポリエステル樹脂は、製造後の化粧シートを焼却廃棄処分する際に発生する有機ガスの安全性が高いという環境の面でも優位である。
ポリエステル樹脂層5を形成するポリエステル樹脂としては、酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸と、アルコール成分として、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ブタンジオール、ヘイサンジオールなどの脂肪族ジオールとのエステル化反応により得られた共重合体が好ましく挙げられる。本発明で用いられる具体的なポリエステル樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチレン−テレフタレート−イソフタレート共重合体などが挙げられる。
ポリエステル樹脂層5を形成するポリエステル樹脂は、着色されていてもよいし、無色透明であってもよいが、意匠性の観点から透明であることが好ましい。着色する際には、着色透明であることが好ましく、上記熱可塑性樹脂基材層で記載した着色剤を使用することができる。
また、ポリエステル樹脂層5を形成するポリエステル樹脂は、無延伸でも延伸されたものでもよいが、寸法安定性、強度や結晶性、あるいは耐溶剤性などの表面物性を向上させる観点から二軸延伸されたものが好ましい。また、本発明においては鏡面性が重要となるため、化粧シートに優れた鏡面性を付与する観点からも、延伸配向により結晶化した、二軸延伸されたものが好ましい。
ポリエステル樹脂層5を形成するポリエステル樹脂の透明性(ヘイズ)は、0〜5%が好ましく、より好ましくは0〜3%である。ここで、ヘイズはJIS K7105に準拠して測定した値である。ポリエステル樹脂のヘイズが上記範囲内であると、優れた意匠性が得られる。
また、ポリエステル樹脂層5を形成するポリエステル樹脂の加熱収縮率は、0〜5%が好ましく、より好ましくは0〜3%である。ここで、加熱収縮率は、JIS C2318に準拠して測定した値である。加熱収縮率が上記範囲内であると、優れた表面物性が得られる。
ポリエステル樹脂層5を形成するポリエステル樹脂には、必要に応じて、充填剤、紫外線吸収剤、光安定剤、マット剤、酸化防止剤、及びブロッキング防止剤などの公知の添加剤が添加される。
ポリエステル樹脂層5は、接着層4上に、あらかじめ製膜したポリエステル樹脂フィルムをドライラミネーションや熱ラミネーションなどの各種のラミネート法で積層する方法、その他公知の方法により形成される。なかでも、あらかじめ樹脂フィルムを製膜しておき、ドライラミネーションする方法が好ましい。また、接着性を上げるため、後述する易接着層の形成のほか、コロナ処理などを行うこともできる。
ポリエステル樹脂層5の厚さは、40〜110μmであることを要し、好ましくは50〜100μm、より好ましくは60〜80μmである。ポリエステル樹脂層5の厚さが上記範囲内であれば、本発明の鏡面化粧シートの薄膜化を図れるので、優れた加工特性が得られ、かつ加工した際にシート表面にクラックなどが発生せず、優れた外観を有する化粧板を得ることができる。
また、熱可塑性樹脂基材層2とポリエステル樹脂層5との合計厚さは、100〜220μmであることを要し、好ましくは100〜180μmであり、より好ましくは110〜160μmであり、さらに好ましくは120〜140μmである。熱可塑性樹脂基材層2とポリエステル樹脂層5との合計厚さが上記範囲内であれば、優れた加工特性が得られ、かつ加工した際にシート表面にクラックなどが発生せず、優れた外観を有する化粧板を得ることができる。
また、ポリエステル樹脂層5の表面には、エンボスによる賦形を施すことができる。エンボス模様を形成することにより、化粧シートの意匠性を向上させることができる。こうしたエンボスによる模様は、特に限定されず、化粧シートの用途に応じた模様であればよい。例えば、木目導管溝、木目年輪凹凸、浮造年輪凹凸、木肌凹凸、砂目、梨地、ヘアライン、万線状溝、花崗岩の劈開面などの石材表面凹凸、布目の表面テクスチュア、皮絞、文字、幾何学模様などの模様が挙げられる。また表面に鮮映性を出す場合は、鏡面ロールを用いて圧をかけることによって、より一層平滑性を向上させることが可能である。
《易接着層a》
易接着層aは、ポリエステル樹脂層5の接着層側に設けられる易接着層であり、接着層4との接着強度を高め、本発明の鏡面化粧シートに優れた加工特性を付与するために好ましく設けられる層である。
易接着層aの形成に用いられる樹脂としては、ポリエステル樹脂が好ましく挙げられ、該ポリエステル樹脂は、接着層4に用いられるポリエステル樹脂として例示したものと同様のものを採用することができる。易接着層aに用いるポリエステル樹脂としては、少なくとも二種以上のポリエステル樹脂を組み合わせたものが好ましく、ガラス転移点(Tg)が異なる二種のポリエステル樹脂、より具体的には、110℃以上、好ましくは120℃以上の高いガラス転移点(Tg)を有するポリエステル樹脂Iと、60℃以上110℃未満、好ましくは65〜100℃、より好ましくは70〜90℃の低いガラス転移点(Tg)を有するポリエステル樹脂IIとを組み合わせることが好ましい。
ここで、ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIとの配合比は、90/10〜20/80が好ましく、80/20〜30/70がより好ましく、50/50〜30/70がさらに好ましい。このような組み合せとすることで、ポリエステル樹脂層5(易接着層a)と接着層4との接着強度を向上させることができる。また、これらのポリエステル樹脂は、接着強度の向上の観点から、スルホテレフタル酸、スルホイソフタル酸、スルホナフタレンなどのスルホン酸塩基を含む化合物を酸成分として用いたものであってもよい。
また、易接着層aに用いられるポリエステル樹脂は、接着強度の向上の観点から、メラミン系硬化剤を用いたものであることが好ましい。メラミン系硬化剤としては、接着層4で採用されるものとして例示したメラミン系硬化剤が好ましく挙げられる。メラミン系硬化剤の使用量は、ポリエステル樹脂I及びIIの合計量100質量部に対して、70〜150質量部が好ましく、100〜150質量部がより好ましい。
易接着層aの厚さは、通常0.005〜0.2μmであり、好ましくは0.01〜0.1μmである。易接着層aの厚さが上記範囲内であれば、易接着層としての機能を十分に有しつつ、ポリエステル樹脂層5と易接着層との接着不良を生じることもない。
《易接着層b》
易接着層bは、ポリエステル樹脂層5の表面保護層側に設けられる易接着層であり、表面保護層6との接着強度を高め、本発明の鏡面化粧シートに優れた加工特性を付与するために好ましく設けられる層である。
易接着層bを形成する樹脂としてはアクリル樹脂が挙げられ、アクリル樹脂としては、(メタ)アクリル酸や、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレートなどの単官能性(メタ)アクリレート;(メタ)アクリルアミド、メチル(メタ)アクリルアミド、エチル(メタ)アクリルアミド、メトキシ(メタ)アクリルアミド、エトキシ(メタ)アクリルアミド、フェニル(メタ)アクリルアミドなどの窒素含有(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有(メタ)アクリレート;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有(メタ)アクリレートなどから選ばれる一種以上を重合して得られる単独重合体か共重合体が好ましく挙げられる。
易接着層bには、その効果を阻害しない範囲内で、ポリエステル樹脂やウレタン樹脂など、あるいはその変性体である(メタ)アクリル変性ポリエステル樹脂、(メタ)アクリル変性ウレタン樹脂などを混合することができる。
また、易接着層bには、接着強度を高め、本発明の鏡面化粧シートに優れた加工特性を付与する観点から、硬化剤を用いることができる。硬化剤としては、接着層4で採用されるものとして例示した硬化剤が好ましく挙げられる。硬化剤の使用量は、ポリエステル樹脂100質量部に対して、70〜150質量部が好ましく、100〜150質量部がより好ましい。
易接着層bの厚さは、易接着層aと同様に、通常0.005〜0.2μmであり、好ましくは0.01〜0.1μmであり、より好ましくは0.01〜0.08μmである。易接着層aの厚さが上記範囲内であれば、易接着層としての機能を十分に有しつつ、ポリエステル樹脂層5と易接着層との接着不良を生じることもない。
[表面保護層6]
表面保護層6は、本発明の鏡面化粧シートに優れた鏡面性と同時に、耐摩擦性、耐擦傷性、耐汚染性、及び耐薬品性などの表面特性を付与するために設けられる層である。
表面保護層6は、その塗膜伸び率が10〜30%であることを要し、10〜25%であることが好ましい。塗膜伸び率が10%未満であると、加工特性が低下し、30%よりも大きいと表面特性の低下を招いてしまう。ここで、該塗膜伸び率は、ポリプロピレン樹脂シート(厚さ:60μm)上に、乾燥後の厚さが5μmとなるように電離放射線硬化性樹脂をグラビア印刷し、電子線を照射して(加圧電圧:175kV,照射線量:30kGy)架橋硬化して製膜したシートについて、JIS K7113−1995に準拠して、測定した伸び率である(2号試験片を使用,試験温度;23℃,試験速度:50mm/min±10%)。表面保護層6は、所定の伸び率を有することで、本発明の鏡面化粧シートに優れた加工特性を付与することができる。
表面保護層6は、電離放射線硬化性樹脂組成物が架橋硬化してなる層であり、電離放射線硬化性樹脂がウレタン(メタ)アクリレート系樹脂であり、かつ該樹脂が多官能性ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーを少なくとも含むものであることを要する。ここで、電離放射線硬化性樹脂組成物は、電離放射線硬化性樹脂、溶媒その他の必要に応じて添加される成分、及び各種添加剤からなるものである。
《電離放射線硬化性樹脂》
電離放射線硬化性樹脂とは、電磁波または荷電粒子線の中で分子を架橋、重合させ得るエネルギー量子を有するもの、すなわち、紫外線又は電子線などを照射することにより、架橋、硬化する樹脂をいう。本発明においては電離放射線硬化性樹脂として、ウレタン(メタ)アクリレート系樹脂であり、かつ該樹脂が多官能性ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーを少なくとも含むものが用いられる。
本発明におけるウレタン(メタ)アクリレート系樹脂は、多官能性ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーを少なくとも含み、該ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーは、例えばポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールとポリイソシアネートとの反応によって得られるポリウレタンオリゴマーを、(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。本発明においては、上記の多官能性ウレタン(メタ)アクリレートは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明において、多官能性は官能基数が2以上であることを示し、好ましい官能基数は、2〜8であり、より好ましくは2〜6、さらに好ましくは2〜4である。官能基数が上記範囲内であると、優れた鏡面性と表面特性とを有し、かつ優れた加工特性が得られる。
本発明で用いられる多官能性ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーの重量平均分子量は、1000〜8000が好ましく、1000〜6000がより好ましい。また、ガラス転移温度(Tg)は20〜150℃が好ましく、50〜120℃がより好ましい。
本発明においては、前記多官能性ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーとともに、単官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、あるいは粘度を調整するなどの目的で、単官能ウレタン(メタ)アクリレートモノマー、多官能性ウレタン(メタ)アクリレートモノマーのほか、メチル(メタ)アクリレートなどの単官能性アルキル(メタ)アクリレートモノマーを、本発明の目的を損なわない範囲で適宜併用することができる。
本発明で用いられる電離放射線硬化性樹脂に含まれる多官能性ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーの含有量が、50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることがさらに好ましい。多官能性ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーの含有量が上記範囲内であると、優れた鏡面性と表面特性とを有し、かつ優れた加工特性が得られる。
《シリコーン(メタ)アクリレート》
本発明に用いられる電離放射線硬化性樹脂組成物は、シリコーン(メタ)アクリレートを含有することが好ましい。シリコーン(メタ)アクリレートは、電離放射線硬化性樹脂との相乗効果により、主に本発明の鏡面化粧シートに鏡面性、及び耐汚染性などの表面物性を付与する目的で添加されるものである。
シリコーン(メタ)アクリレートは、ポリシロキサンからなるシリコーンオイルのうち、または片方乃至両方の末端に(メタ)アクリル基を導入した変性シリコーンオイルの中の一つである。シリコーン(メタ)アクリレートとしては、従来公知のものが使用でき、有機基が(メタ)アクリル基であれば特に限定されず、該有機基を1〜6つ有する変性シリコーンオイルを好ましく用いることができる。また、変性シリコーンオイルの構造は、置換される有機基の結合位置によって、側鎖型、両末端型、片末端型、側鎖両末端型に大別されるが、有機基の結合位置には、特に制限はない。
上記シリコーン(メタ)アクリレートの添加量は、表面保護層の表面張力が所望の範囲となるように適宜調節すればよいが、耐汚染性の向上とその使用効果を十分に得る観点から、電離放射線硬化性樹脂100質量部に対して0.3〜10質量部が好ましく、1.0〜2.5質量部がより好ましい。また、シリコーン(メタ)アクリレートの官能基当量(分子量/官能基数)としては、通常100〜20000程度のもの、好ましくは100〜10000の条件を有するものが挙げられる。
《シリカ微粒子》
本発明に用いられる電離放射線硬化性樹脂組成物は、シリカ微粒子を含有することが好ましい。このシリカ微粒子は、特に上述したシリコーン(メタ)アクリレートとの併用により、本発明の鏡面化粧シートに干渉防止形状を十分に発生させることで優れた干渉縞防止性能を付与し、かつ、指紋痕が付着しにくくし(耐汚染性の向上)、指紋痕がついた場合であっても、これを拭き取り易くさせることができる。
シリカ微粒子としては、従来公知のシリカ微粒子を適宜選択して用いることができ、その平均粒径は通常5〜100nmであり、好ましくは10〜50nm、より好ましくは10〜30nmである。この範囲内であれば、表面保護層6の透明性が低下することなく、また十分な添加効果を得ることができる。
このようなシリカ微粒子としては、コロイダルシリカを好ましく挙げることができる。コロイダルシリカは、添加量を多くしても透明性に影響を及ぼしにくく、流動性も損なわないことから、電離放射線硬化性樹脂組成物の塗工性に与える影響も少ない点からも好ましい。また、シリカ微粒子としては、その表面にビニル基、(メタ)アクリロイル基、及びアリル基といったエチレン性不飽和結合や、エポキシ基などの反応性官能基を有するシリカ粒子、いわゆる反応性シリカ粒子も好ましく挙げられる。
上記シリカ微粒子の添加量は、電離放射線硬化性樹脂100質量部に対して固形分として1〜20質量部が好ましく、2〜16質量部がより好ましく、さらに好ましくは4〜13質量部である。この範囲内であれば、表面保護層6の透明性が低下することなく、十分な添加効果を得ることができる。
《溶媒》
本発明に用いられる電離放射線硬化性樹脂組成物は、塗工性の向上の観点から、溶媒を含有することが好ましい。
溶媒としては、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルなどの非水溶性有機溶剤、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコールなどの水溶性有機溶剤、水、またはこれらの混合溶剤などの、接着層で用いられるものと同様のものを用いることができる。なかでも、干渉防止形状の発生の観点から、メチルエチルケトンのような速い乾燥速度を有する溶媒を好ましく用いることができる。また、表面保護層6の形成条件(乾燥温度、乾燥時間など)によっては、メチルイソブチルケトンのような比較的遅い乾燥速度を有する溶媒が好適となる場合もある。
また、電離放射線硬化性樹脂組成物中の溶媒の量は、該組成物の粘度により異なるが、電離放射線硬化性樹脂組成物が固形分基準で65〜85質量%となるような量が好ましく、70〜80質量%がより好ましい。
《各種添加剤》
また、本発明で用いられる電離放射線硬化性樹脂組成物には、得られる硬化樹脂層の所望物性に応じて、各種添加剤が配合される。添加剤としては、例えば耐候性改善剤、耐摩耗性向上剤、重合禁止剤、架橋剤、赤外線吸収剤、帯電防止剤、接着性向上剤、酸化防止剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、充填剤、溶剤などが挙げられる。
《表面保護層6の形成》
本発明においては、前記の硬化成分である重合性モノマーや重合性オリゴマーなどの硬化性樹脂、必要に応じて添加される成分、及び各種添加剤を、それぞれ所定の割合で均質に混合して、電離放射線硬化性樹脂組成物を調製する。この電離放射線硬化性樹脂組成物の粘度は、後述の塗工方式により、基材の表面に未硬化樹脂層を形成し得る粘度であればよく、特に制限はない。
本発明においては、このようにして調製された電離放射線硬化性樹脂組成物を、ポリエステル樹脂層5あるいは易接着層b52の表面に、硬化後の厚さが1〜20μmになるように、グラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコートなどの公知の方式、好ましくはグラビアコートにより塗工し、未硬化樹脂層を形成させる。硬化後の厚さが1μm以上であると所望の機能を有する硬化樹脂層が得られる。硬化後の表面保護層の厚さは、好ましくは2〜20μm程度である。
本発明のコーティング剤組成物の塗工により形成した未硬化樹脂層は、電子線、紫外線などの電離放射線を照射して架橋硬化することで、表面保護層となる。ここで、電離放射線として電子線を用いる場合、その加速電圧については、用いる樹脂や層の厚みに応じて適宜選定し得るが、通常加速電圧70〜300kV程度で未硬化樹脂層を硬化させることが好ましい。
照射線量は、カプロラクトン系ウレタンアクリレートの架橋密度が飽和する量が好ましく、通常5〜300kGy(0.5〜30Mrad)、好ましくは10〜50kGy(1〜5Mrad)の範囲で選定される。
電子線源としては、特に制限はなく、例えばコックロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周波型などの各種電子線加速器を用いることができる。
また、電離放射線として紫外線を用いる場合には、波長190〜380nmの紫外線を含むものを放射する。紫外線源としては特に制限はなく、例えば高圧水銀燈、低圧水銀燈、メタルハライドランプ、カーボンアーク燈などが用いられる。
このようにして、形成された表面保護層6には、各種の添加剤を添加して各種の機能、例えば、高硬度で耐擦傷性を有する、いわゆるハードコート機能、防曇コート機能、防汚コート機能、防眩コート機能、反射防止コート機能、紫外線遮蔽コート機能、赤外線遮蔽コート機能などを付与することもできる。
《干渉防止形状7》
本発明の鏡面化粧シートは、表面保護層6の表面に干渉防止形状(図示せず)を有することができる。干渉防止形状は、表面保護層6の表面上に存在し、本発明の鏡面化粧シートに優れた干渉縞防止性能を付与するものである。その形状は、表面保護層6の表面に窪みを与えうる形状であれば特に制限されず、例えば、円錐状、三角錐状、及び四角錐状などの錐体状の窪みや、凹面鏡状の窪みなどの形状が挙げられるが、凹面鏡状であることが好ましい。
凹面鏡状の形状は、上から見たときに厳密な円である必要はなく、略円形であればよい。鏡面化粧シート表面における凹面鏡状の窪みの平均半径としては、0.5〜1.5μmの範囲が好ましく、0.75〜1.0μmの範囲がより好ましく、かつ深さとしては、1〜70nmの範囲が好ましく、15〜60μmの範囲がより好ましい。ここで、平均半径は、走査白色干渉法を用いた3次元プロファイラーシステム(NewViewシリーズ、ZYGO社製)による測定値である。
また、鏡面化粧シート表面における干渉防止形状の面積比は、干渉縞防止性能を十分に得る観点から、2.5〜40%が好ましく、5〜30%がより好ましく、10〜25%がさらに好ましい。また、干渉防止形状の分布は、一箇所に集中しすぎなければ、干渉縞防止性能は十分に発揮されるが、その疎部及び密部における干渉防止形状の面積比は、各々2.5〜15%及び7.5〜40%の組み合わせが好ましく、5〜15%及び15〜30%の組み合わせがより好ましい。ここで、面積比は、走査白色干渉法を用いた3次元プロファイラーシステム(NewViewシリーズ、ZYGO社製)の測定によって得られた画像データより、鏡面化粧シート表面に存在する凹面鏡状の干渉防止形状の半径、深さ、及び個数を測定し、凹面鏡状の半径及び個数から算出した合計面積を用いて算出した。
干渉防止形状は、電離放射線硬化性樹脂組成物中の電離放射線硬化性樹脂の濃度、シリカ微粒子の種類及び量、溶媒の種類及び量、ならびに乾燥温度などの各条件を上述する適切な範囲内とすることで、効果的に発現しうるものである。また、各条件を適切な範囲内とすることで、干渉防止形状は安定的に発現し、量産時であっても干渉縞防止の効果は十分に得られる。なお、これらの条件のうち、一つでも適切な範囲内にないと、その他の条件が適切な範囲にあっても、表面保護層6の表面に干渉縞防止形状を効果的に発現させることはできない。
[化粧板]
本発明の化粧板は、上述した本発明の鏡面化粧シートと基板とを接着剤を介して接合されてなるものである。
《基板》
本発明の樹脂化粧板の基板は、特に限定されず、プラスチックフィルム、プラスチックシート金属板、木材などの木質系の板、窯業系素材などを用途に応じて適宜選択することができる。これらの基板、特にプラスチックシートを基板として用いる場合には、化粧シートとの密着性を向上させるために、所望により、片面または両面に酸化法や凹凸化法などの物理的又は化学的表面処理を施すことができる。上記酸化法及び凹凸化法は、本発明の鏡面化粧シートの基材におけるものと同様である。
プラスチックフィルム、プラスチックシートは、本発明の賦型シートの基材において前述したものと同様である。
金属板としては、例えばアルミニウム、鉄、ステンレス鋼、又は銅などからなるものを用いることができ、またこれらの金属をめっきなどによって施したものを使用することもできる。
木質系の板としては、杉、檜、欅、松、ラワン、チーク、メラピーなどの各種素材の突板、木材単板、木材合板、パーチクルボード、中密度繊維板(MDF)などの木質材などが挙げられる。これらは単独で、または積層して用いることもできる。なお、木質系の板には、木質板に限らず、紙粉入りのプラスチック板や、補強され強度を有する紙類も包含される。
窯業系素材としては、石膏板、珪酸カルシウム板、木片セメント板などの窯業系建材、陶磁器、ガラス、琺瑯、焼成タイル、火山灰を主原料とした板などが例示される。
これらの他、繊維強化プラスチック(FRP)の板、ペーパーハニカムの両面に鉄板を貼ったもの、2枚のアルミニウム板でポリエチレン樹脂を挟んだものなど、各種の素材の複合体も基板として使用できる。
《接着剤》
本発明の化粧板に用いられる接着剤としては、1液硬化型、2液硬化型、あるいは無溶剤型などのポリウレタン樹脂系のほか、尿素系、酢酸ビニル樹脂系、ユリア樹脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系、イソシアネート系などの接着剤が好ましく挙げられ、単独であるいは任意混合した混合型接着剤として用いられる。接着剤には、必要に応じてタルク、炭酸カルシウム、クレー、チタン白などの無機質粉末、小麦粉、木粉、プラスチック粉、着色剤、防虫剤、防カビ剤などを添加混合して用いることができる。
接着剤はスプレー、スプレッダー、バーコーターなどの塗布装置を用いて塗布する。一般に、接着剤は固形分を35〜80質量%とし、塗布量50〜300g/m2の範囲で基板表面に塗布される。
鏡面化粧シートの基板上への貼着は、通常、鏡面化粧シートの裏面に接着剤を塗布し、基板を貼着するか、基板の上に接着剤を塗布し、鏡面化粧シートを貼着するなどの方法による。貼着には、コールドプレス、ホットプレス、ロールプレス、ラミネーター、ラッピング、縁貼り機、真空プレスなどの貼着装置を用いることができる。
このようにして得られた本発明の化粧板は、曲げ加工、Vカット加工、あるいはラッピング加工を施したり、任意切断して、表面や木口部にルーター、カッターなどの切削加工機を用いて溝加工、面取加工などの任意加飾を施すことができる。そして、種々の用途、例えば、建築物の内装、建具の表面化粧板、車両の内装などに用いることができ、特に、表面化粧用途(特にシステムキッチンなど)に高い意匠性を有する化粧板として好適に用いられる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、この例によってなんら限定されるものではない。
(評価方法)
各実施例で得られた鏡面化粧シートについて、以下の方法で評価した。
(1)塗膜伸び率の測定
各実施例及び比較例で用いた電離放射線硬化性樹脂について、ポリプロピレン樹脂シート(厚さ:60μm)上に、乾燥後の厚さが5μmとなるように該電離放射線硬化性樹脂をグラビア印刷し、電子線を照射して(加圧電圧:175kV,照射線量:30kGy)架橋硬化して製膜したシートについて、JIS K7113−1995に準拠して測定した値を伸び率を塗膜伸び率とした(2号試験片を使用,試験温度;23℃,試験速度:50mm/min±10%)。
(2)鏡面性の評価
得られた鏡面化粧シートの表面の状態を、蛍光灯(直管型)の下で該蛍光灯が該シートに写りこむ像を目視により確認し、下記の基準で評価した。
◎ :蛍光灯の像が直線で見える
○ :蛍光灯の像が軽微に波打って見える
△ :蛍光灯の像が波打って見えるが、実用上問題がない
× :蛍光灯の像の波打ちが著しかった
(3)耐擦傷性の評価
各実施例及び比較例で得られた化粧シートについて、29.4kPa(300g/cm2)の荷重となるように調整された重りに、スチールウール(#0000)を取り付けて、化粧材の表面を50回擦り、該表面の艶の変化を目視にて観察した。判定基準を以下のようにして評価した。
◎ :変化が全く確認されなかった
○ :変化はほとんど確認されなかった
△ :多少の変化は確認されたが、実用上問題がない
× :変化が著しかった
(4)耐汚染性の評価
各実施例及び比較例で得られた化粧シートについて、JIS K−6902に準拠して、汚染物を化粧材表面に塗布し、ふき取った後の汚染物の残存具合を目視にて観察した。判定基準を以下のようにして評価した。
◎ :汚染物の残存は全く確認されなかった
○ :汚染物の残存はほとんど確認されなかった
△ :多少の汚染物の残存は確認されたが、実用上問題がない
× :汚染物の残存が著しかった
(5)Vカット加工特性の評価
各実施例及び比較例で得られた化粧シートについて、該化粧シートをポリウレタン系接着剤を用いてMDF基板に貼り合わせ、Vカット加工を行ったのち、目視にてVカット部分の確認を行い、下記の基準で評価した。
◎ :化粧シートの表面の割れは全く確認されなかった
○ :化粧シートの割れはほとんど確認されなかった
△ :化粧シートの割れが若干確認されたものの、実用上問題ない
× :化粧シートの割れが著しかった
実施例1:鏡面化粧シートの作製
熱可塑性樹脂基材層2として、酸化チタンにより着色されたポリプロピレン系樹脂からなる厚さ60μmのポリオレフィン系樹脂シート(三菱化学MKV株式会社製、品名:PPフィルム)を用い、この基材上にウレタン系樹脂を主体とし、着色顔料として酸化チタンを含有するインキ(株式会社 昭和インク工業所製、品名:Pタイプ)をグラビア印刷することにより乾燥後の塗工量が2g/m2となるようにベタ着色層31を形成し、さらにウレタン系樹脂を主体として、一般的な有機顔料(フタロシアニンブルーなど)を含有するインキ(株式会社 昭和インク工業所製、品名:Tタイプ)をグラビア印刷することにより乾燥後の塗工量が2g/m2となるように木目柄の絵柄着色層32を形成した。次いで、2液硬化型のポリエステルポリオールタイプの接着剤(「E295タイプ(商品名)」,大日精化株式会社製)を75℃に加温した状態で、ロールコート法により塗工し、5g/m2の接着層4を形成した。
ポリエステル樹脂層5として、ポリエステル樹脂を主体とするPETフィルム(厚さ:75μm)の一方の面に易接着層aを形成し、他方の面に易接着層bを形成した。ここで易接着層aは、多価カルボン酸としてナフタレンジカルボン酸、アルコール成分としてエチレングリコールを用いて重合したポリエステル樹脂(ガラス転移点(Tg)120℃)を30質量部、多価カルボン酸としてテレフタル酸、アルコール成分としてエチレングリコールを用いて重合したポリエステル樹脂(ガラス転移点(Tg)65℃)を70質量部、及びメチロール化メラミン系架橋剤70質量部を添加したポリエステル樹脂水分散体をPETフィルムの一方の面に塗工して形成した。また、易接着層bは、メチルメタクリレート及びエチルアクリレートの混合物97質量部、アクリル酸2質量部、及びメチロールアクリルアミド1質量部からなる混合物にメチロール化メラミン系架橋剤100質量部を添加したアクリル樹脂塗工液をPETフィルムの他方の面に塗工して形成した。得られた易接着層a及びbを有するPETフィルムを、易接着層aが接着層4と接するように接着層4の上にラミネートして、ポリエステル樹脂層5を形成した。その後、40℃で3日間養生して上記接着層4を硬化させた。
次いで、電子線硬化性樹脂である4官能ウレタンアクリレートオリゴマーA(重量平均分子量:4800)を主体とする電子線硬化性樹脂100質量部に、シリコーンアクリレート1.5質量部(官能基当量約500)、及び固形分基準で80%となるように溶媒としてメチルエチルケトンを20質量部加えてなる電子線硬化性樹脂組成物をグラビア印刷することにより乾燥後の厚さが5μmとなるようにポリエステル樹脂層5上の塗工した後、電子線を175keV、30kGy(3Mrad)の条件で照射して塗膜を架橋硬化させて表面保護層6を形成し、鏡面化粧シートを作製した。
得られた鏡面化粧シートの評価結果を第1表に示す。
実施例2〜4
実施例1において、表面保護層6の形成に用いる電離放射線硬化性樹脂、熱可塑性樹脂基材層2で用いるポリオレフィン系樹脂シートの厚さを第1表に示される厚さとした以外は、実施例1と同様にして鏡面化粧シートを作製した。
得られた鏡面化粧シートの評価結果を第1表に示す。
Figure 0005803072
*1,2官能ウレタンアクリレートオリゴマーB(重量平均分子量:1700)
*2,3官能ウレタンアクリレートモノマーC(重量平均分子量:700)
*3,2官能ウレタンアクリレートオリゴマーD(重量平均分子量:3100)
本発明によれば、優れた鏡面性と表面特性とを有し、かつ優れた加工特性を有する鏡面化粧シート、及びこれを用いた化粧板を得ることができる。このようにして得られた鏡面化粧シート及びこれを用いた化粧板は、曲げ加工、Vカット加工、あるいはラッピング加工などに対応しうる加工特性を有し、優れた意匠性を有するため、建築物の内装、建具の表面化粧板、車両の内装などに用いられ、特に表面化粧用途(特にシステムキッチンなど)に好適に用いられる。
1.鏡面化粧シート
2.基材
3.着色層
31.ベタ着色層
32.絵柄着色層
4.接着層
5.ポリエステル樹脂層
51.易接着層a
52.易接着層b
6.表面保護層

Claims (8)

  1. 熱可塑性樹脂基材層の上に、絵柄層、接着層、ポリエステル樹脂層、及び電離放射線硬化性樹脂組成物が架橋硬化してなる表面保護層を順に有する鏡面化粧シートであって、
    該熱可塑性樹脂基材層がポリオレフィン樹脂又はポリエステル樹脂からなり、
    該ポリエステル樹脂層の厚さが40〜110μmであり、
    該ポリエステル樹脂層がその接着層側に少なくとも二種以上のポリエステル樹脂を組み合わせたポリエステル樹脂易接着層を有し、該ポリエステル樹脂層がその表面保護層側にアクリル樹脂易接着層を有し、かつ該熱可塑性樹脂基材層と該ポリエステル樹脂層との合計厚さが100〜220μmであり、
    下記測定方法により測定される該表面保護層の塗膜伸び率が10〜30%であり、該電離放射線硬化性樹脂組成物を構成する電離放射線硬化性樹脂がウレタン(メタ)アクリレート系樹脂であり、かつ該樹脂が多官能性ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーを少なくとも含むものである鏡面化粧シート。
    (塗膜伸び率の測定)ポリプロピレン樹脂シート(厚さ:60μm)上に、乾燥後の厚さが5μmとなるように電離放射線硬化性樹脂をグラビア印刷し、電子線を照射して(加速電圧:175kV,照射線量:30kGy)架橋硬化して製膜したシートについて、JIS K7113−1995に準拠して、塗膜伸び率を測定した(2号試験片を使用,試験温度;23℃,試験速度:50mm/min±10%)。
  2. 電離放射線硬化性樹脂に含まれる多官能性ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーの含有量が、50質量%以上である請求項1に記載の鏡面化粧シート。
  3. 接着層が、ポリエステル樹脂系接着剤を用いてなるものである請求項1又は2に記載の鏡面化粧シート。
  4. ポリエステル樹脂層が、透明の二軸延伸ポリエステル樹脂からなるものである請求項1〜3のいずれかに記載の鏡面化粧シート。
  5. 熱可塑性樹脂基材層の厚さが、10〜150μmである請求項1〜4のいずれかに記載の鏡面化粧シート。
  6. 電離放射線硬化性樹脂組成物が電子線硬化性樹脂組成物である請求項1〜5のいずれかに記載の鏡面化粧シート。
  7. 曲げ加工、Vカット加工、またはラッピング加工に用いられる請求項1〜6のいずれかに記載の鏡面化粧シート。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の鏡面化粧シートと基板とが接着剤を介して接合されてなる化粧板。
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