JP6874308B2 - 鏡面化粧シートおよびそれを用いた化粧板 - Google Patents

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本発明は、印刷技術を応用した化粧シートに関するものである、とくに高光沢で鮮映性に優れ、かつ耐候性や表面物性にも優れる、鏡面化粧シートおよびそれを用いた化粧板に関するものである。
従来、化粧シートは、家具の表面材や住宅用部材などの用途に広く用いられてきた。これは天然の素材を用いる場合に比べて、価格面で安価かつ安定していることに加えて、性能面でも天然の素材を用いる場合に比べて、ばらつきを少なくすることができる利点を有する。
また、化粧シートは、耐候性や表面物性などにおいて優れたものを開発してきたことによって、その応用範囲を広げてきた。また印刷技術の発展によって、高級な木材の木目や、意匠性の高い絵柄表現が可能になり、よりデザイン性に富んだ商品が開発されてきたことも、化粧シートの普及の大きな要因でもある。
従来はポリ塩化ビニル樹脂フィルムに所望の絵柄の印刷を施してなるものが主流であった。また近年ではそれに加えて、環境問題への対応を考慮して、燃焼時の塩化水素又はダイオキシン等の有害物質の発生のおそれのない、ポリオレフィン系樹脂等の非塩素系樹脂フィルムを使用した化粧シートも開発され、広く使用されるようになりつつある。
意匠性の追及の過程では、表面の光沢の高いものが要求される用途も少なくない。たとえばキッチン扉や浴室内装等の用途では、他の通常の用途と比較して、表面の高光沢に加えて、格段に優れた高鮮映性が要求されており、ポリ塩化ビニル樹脂フィルムやポリオレフィン系樹脂フィルムでは対応できない。
これは、ポリ塩化ビニル樹脂フィルムは軟質で厚み精度や表面平滑度に乏しく、ポリオレフィン系樹脂は結晶性が高いために表面ヘイズが高いことや、両者共に耐擦傷性が弱いこと等によるものである。
そこで、高光沢、高鮮映性が要求される用途の為の化粧シートとしては従来より、透明性や表面平滑性、耐擦傷性等に優れたポリエチレンテレフタレートフィルムを表面に配した構成の鏡面化粧シートが、主として使用されている。
たとえば、着色ポリ塩化ビニル樹脂フィルム、あるいは着色ポリオレフィン系樹脂フィルムからなる、隠蔽性の基材フィルムの表面に接着層を介して、予め裏面に所望の絵柄の印刷を施した、透明なポリエチレンテレフタレートフィルムを貼合してなるものも商品化されている。
実際に、特許文献1においては、熱可塑性樹脂フィルムの間に印刷インキ層を設けてなる化粧シートにおいて、基材となる熱可塑性樹脂に塩化ビニルフィルムを用い、表面の熱可塑性樹脂にポリエチレンテレフタレートフィルムを配置することが提案されている。
また、特許文献2には、着色されたポリオレフィンフィルムに印刷を施し、表面には透明ポリエチレンテレフタレートフィルムを積層してなる、高鮮映化粧シートが提案されている。
しかしながら、いずれの場合にも最外層にはポリエチレンテレフタレートフィルムを配する構成であって、耐候性および表面の耐傷性において、不十分であった。表面光沢が高い場合には、表面の光沢の変化や白化、あるいは傷などがより目立ちやすく、表面の物性にも、より高度なものが求められていることも要因である。
また、この点を克服しようとして、ポリエチレンテレフタレートフィルムの更に外層にハードコート層を設ける試みもなされているが、薄膜による干渉縞が発生するなど、外観面での問題も指摘されている。
特開平4−238026号公報 特開平10−258488号公報
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであって、鏡面性に優れると共に耐候性に優れ、意匠性にも優れた鏡面化粧シート、およびそれを用いた化粧板を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、熱可塑性基材プラスチックフィルム層、絵柄層、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層から構成される化粧シートであって、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層の外側に、光開始剤添加済みのウレタンアクリレートにベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.2重量部から0.6重量部添加したハードコート層を有することを特徴とする鏡面化粧シートである。
また、請求項2に記載の発明は、前記ハードコート層の厚さは、4〜8μmであることを特徴とする、請求項1に記載の鏡面化粧シートである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2記載の鏡面化粧シートを用いたことを特徴とする化粧板である。
本発明によれば、鏡面性に優れると共に耐候性に優れ、意匠性にも優れた鏡面化粧シート、およびそれを用いた化粧板を提供することが可能である。
すなわち、鏡面性、意匠性は印刷による絵柄層上にポリエチレンテレフタレートフィルムを配したことによって実現することができ、耐候性はハードコート層に、紫外線吸収剤を添加したことによって実現できる。また、ハードコート層によって耐傷性を向上させることも実現できる。
とくに請求項2に記載の発明によれば、鏡面性に優れると共に耐候性に優れ、ハードコート層の干渉縞を抑制し、意匠性にも優れた鏡面化粧シートを提供することが可能である。
すなわち、ハードコート層の厚さを、4〜8μmとすることによって、干渉縞の発生を抑制することができ、耐傷性に優れた鏡面化粧シートを実現することができる。
とくに請求項3に記載の発明によれば、鏡面化粧シートを、たとえば木質板、あるいは
金属板に貼り合わせることによって、鏡面性に優れると共に耐候性に優れ、意匠性にも優れた化粧板を提供することが可能である。
図1は本発明に係る、鏡面化粧シートの一実施態様、およびそれを用いた化粧板の一実施態様を説明するための部分断面模式図である。
以下、本発明を図1を参照しながら、更に詳しい説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
図1は本発明に係る、鏡面化粧シートの一実施態様、およびそれを用いた化粧板の一実施態様を説明するための部分断面模式図である。
本発明による鏡面化粧シートは、熱可塑性基材プラスチックフィルム層(1)、絵柄層(2)、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(4)が積層されて構成される化粧シートである。
絵柄層は、熱可塑性基材プラスチックフィルム層(1)上に、印刷手法を用いて絵柄層(2)を形成する。さらにドライラミネート層(3)を接着剤層として二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(4)が積層される。
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(4)の外側の面にはさらに、光開始剤添加済みのウレタンアクリレート樹脂にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.2重量部から0.6重量部添加した、ハードコート層(6)を有する。
熱可塑性基材プラスチックフィルム層(1)は、印刷手法によって絵柄層(2)を設ける場合には、被印刷フィルムであって、意匠性、隠蔽性を目的として一般に着色したプラスチックフィルムを用いるが、透明なフィルムを用いて、印刷やコーティングで全面に着色隠蔽層とすることも可能である。
熱可塑性基材プラスチックフィルム層(1)に用いるプラスチック材料は、フィルムに製膜が可能であれば限定を設けるものではなく、たとえば、ポリ塩化ビニル樹脂を用いることができる。この場合には、廃棄した際などの焼却において、塩化水素やダイオキシンの発生の問題がある。したがってこの点を考慮する場合には、たとえばポリオレフィン系樹脂を用いることが可能であり、好適である。
絵柄層(2)に用いる印刷インキは、熱可塑性基材プラスチックフィルム層(1)への密着性、印刷適性、を備え、また必要とされる耐光性能を満たしたものから、適宜選択することができる。
印刷方法に関しては、限定を設けるものではなく、たとえば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、シルクスクリーン印刷法、インクジェット印刷法、など既知の印刷手法の中から適宜選択することができる。
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(4)を、絵柄層(2)を介して熱可塑性基材プラスチックフィルム層(1)に積層することで、表面の鏡面性を増すことに効果があり、これは二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(4)の平滑性が主たる要因のひとつである。この積層は、たとえばドライラミネート層(3)を設けて行なうことが可能である。
また積層の密着性をより強固にするためには、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(4)のドライラミネート層(3)側に、たとえばコロナ放電処理を施すなどすることが好ましい。
またわれわれは、鋭意検討を重ねた結果、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(4)には、ヘイズ値が4〜6%のものを用いることが、実用上好適であることを見出した。
これは、ヘイズ値がこの範囲であれば、鏡面化粧シート(10)の鏡面性を阻害することなく、また表面が一定の滑り性を有するために、生産においてロール状に巻き取ることの適性に優れている効果による。
本発明による鏡面化粧シートにおいては、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(4)の、熱可塑性プラスチックフィルム層(1)に向いている面とは反対側の面に、ハードコート層(6)を有する。このハードコート層(6)は、光開始剤添加済みのウレタンアクリレート樹脂にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.2重量部から0.6重量部添加したハードコート層である。
ハードコートは、鏡面化粧シート(10)の表面の耐傷性を向上させる効果を有するが、光開始剤添加済みのウレタンアクリレート樹脂にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を添加することによって、耐候性の向上を図ることができる。われわれが検討を重ねた結果、添加量は0.2重量部から0.6重量部添加することが最適であることが判明した。
なお、耐候性に関する評価方法は、以下のとおりである。
用いる装置は、メタルウェザー(ダイプラ・ウィンテス株式会社製)。
光エネルギー:65mW/m
サイクル:L(照射)+D(結露)+R(暗黒)=20h+4h+0.01h
判定方法は、192時間の試験の後、ハードコート層の、色変化もしくは白化などの塗膜異常、ハードコート層の剥離の有無、などを目視観察によって判定する。
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(4)上に、ハードコート層(6)を設けることにより、ハードコート層(6)側から鏡面化粧シート(10)を見た場合に、縞模様が観察されることがある。これは、ハードコート層(6)と二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(4)の屈折率の違いによって、干渉縞が発生する現象であって、意匠性を阻害する。
本発明においてわれわれは、ハードコート層(6)の厚さが、4〜8μmの範囲であることによって、干渉縞の発生を低減できることを見出した。すなわち、干渉縞による、意匠性の低下を回避することが可能である。またハードコート層(6)が、この範囲の厚さであれば、ハードコートとしての性能を阻害することもなく好適である。
ハードコート層(6)の材質については、限定を加えるものではないが、一般に電離放射線もしくは非電離放射線照射によって架橋するタイプの樹脂が好適に用いられる。たとえば電離放射線であれば、電子線を用いることができ、非電離放射線であれば紫外線を用いることができる。また樹脂系はたとえばアクリル系、ウレタン系の樹脂を単体、あるいは混合して用いることができる。
ハードコート層(6)の形成には、既知のコーティング装置を用いることができ、たとえばダイレクトグラビアコーティング、ダイレクトリバースグラビアコーティング、マイクログラビアコーティング、ダイコーティング、などの方式を用いることができ、適宜選
択することができる。
また、ハードコート層(6)と二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(4)との密着性をより強固にするためには、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(4)の表面に、たとえばコロナ放電処理を施すなどすることができる。あるいは、コーティングなどによる、アンカー層(5)を設けても良い。
こうして構成される鏡面化粧シート(10)は、木質板や金属板などの、基材層(9)と積層することによって、化粧板(20)とすることができる。この積層は、鏡面化粧シート(10)の、ハードコート層(6)とは反対側の面に設けられたプライマー層(7)と、基材層(9)とを、接着剤層(8)を介して積層することにより、表面が鏡面の化粧板(20)を実現できる。
このように本発明によれば、鏡面性に優れると共に耐候性に優れ、意匠性にも優れた鏡面化粧シート、およびそれを用いた化粧板を提供することが可能である。
以下本発明を、実施例によって更に具体的な説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
<実施例1>
(鏡面化粧シートの作成)
2液ウレタン樹脂性インキにより抽象柄印刷の施された、ポリオレフィン系樹脂系のシート(リケンテクノス(株)製「リベスターTPO 厚さ70μm)の裏面に、2液ウレタンプライマー樹脂層(厚さ1μm)を設けた。
次に、あらかじめコロナ処理を施した、厚さ100μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層の上にハードコート層として、光開始剤添加済みのウレタンアクリレート樹脂にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.4重量部を希釈溶剤で適切な粘度に希釈した後、ダイレクトリバースグラビア方式(周速比100%)による塗工により、乾燥後の塗布厚さが、6μmになるよう塗布した後、高照度の高圧水銀ランプを照射し硬化させた。
次に、前記二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムのハードコート層の反対面に、コロナ処理を施し、アクリル系樹脂とポリウレタンポリオール樹脂との混合樹脂100重量部に、ヘキサミチレンジイソシアネート系イソシアネートを10重量部を混合、適当な粘度に希釈した塗液を、ダイレクトグラビアコート方式によって、乾燥後の塗布量6g/mに塗布し、ドライラミネートして、本発明による鏡面化粧シートを完成した。
(化粧板の作成)
次に、厚さ5mmの中密度繊維板(MDF)に、2液酢酸ビニル樹脂水性エマルジョン接着剤(塗布量60g/m2)を塗布して、前記鏡面化粧シートを貼り合わせ、化粧板を作成した。
<比較例1>
(化粧シートの作成)
実施例1において、ハードコート層に紫外線吸収剤を添加しない以外は、実施例1と同様にして、本発明による鏡面化粧シートを作製した。
(化粧板の作成)
次に、厚さ5mmの中密度繊維板(MDF)に、2液酢酸ビニル樹脂水性エマルジョン接着剤(塗布量60g/m2)を塗布して、前記鏡面化粧シートを貼り合わせ、化粧板を作成した。
<評価項目および評価方法>
評価項目および評価方法は下記のとおりである。
実施例1および比較例1で作成した、鏡面化粧シート、もしくはそれを用いた化粧板を試料として、各評価方法によって試験、評価をおこなった。
(干渉縞)
鏡面化粧シートについて、3波長域発光型(光源色:昼白色、記号:EX−N)光源の条件下において、目視により干渉縞の見え方を観察・評価した。
(耐傷性1 鉛筆硬度試験)
化粧版について、鉛筆硬度試験を行なった。
規格はJIS5400に準拠し、500g荷重、750g荷重の2水準で行なった。
評価は、表面の傷や凹みなどを観察して評価した。
(耐傷性2 スチールウールラビング)
化粧板について、スチールウールラビングを行なった。
スチールウール(ボンスター販売株式会社製)を用いて、5水準の荷重をかけて5往復ラビングを行なった。
荷重の水準は、10g/cm、50g/cm、100g/cm、200g/cm、500g/cm、の5水準とした。
評価は、表面の傷などを観察して評価した。
(耐候性)
化粧板についてメタルウェザー(ダイプラ・ウィンテス株式会社製)を用いて評価した。光エネルギー:65mW/m
サイクル:L(照射)+D(結露)+R(暗黒)=20h+4h+0.01h
評価方法は、192時間の試験の後、ハードコート層の、色変化もしくは白化などの塗膜異常、ハードコート層の剥離の有無、などを観察して評価した。
<評価結果>
評価結果を、表1に示す。
Figure 0006874308
(干渉縞に関して)
実施例1、比較例1のあいだに差異は見られず、双方ともに干渉縞はわずかな発生にとどまった。これはハードコート層の厚さが、本発明による厚さの範囲、4μmから8μmの範囲内である、厚さ6μmであることによるものと考えられる。
(耐傷性1 鉛筆硬度試験に関して)
実施例1、比較例1のあいだに差異は見られなかった。
すなわち、荷重500gにおいては、傷のつかない鉛筆硬度は3Hであって、観察によればわずかな凹みが観察されるが、実用上は合格と考えられる。
また750gにおいては、傷のつかない鉛筆硬度は2Hであって、観察によれば凹みが観察されるが、実用上は合格と考えられる。
(耐傷性2 スチールウールラビングに関して)
いずれの荷重条件(10g、50g、100g、200g、500g)においても、目立った傷は観察されず、両者のあいだに差異は見られなかった。実用上は合格と考えられる。
(耐候性に関して)
実施例1および比較例1のあいだで、大きな差異が見られた。
実施例1においては耐候性試験後の観察において、わずかな黄変が観察された。
これは実用上は合格の範囲内と考えられる。すなわち本発明によって紫外線吸収剤を添加したハードコート層の効果によるものと考えられる。
これに対し、比較例1においては、著しい変色が観察され、加えてハードコートの剥離が観察された。これは実用上の問題があると考えられる。これは、ハードコート層に紫外線吸収剤を添加していないことに起因するものと考えられる。
このように本発明によれば、鏡面性に優れると共に耐候性に優れ、意匠性にも優れた鏡面化粧シート、およびそれを用いた化粧板を提供することが可能であることを検証することができた。
1・・・熱可塑性樹脂基材プラスチックフィルム層
2・・・絵柄層
3・・・ドライラミネート層
4・・・二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層
5・・・アンカー層
6・・・ハードコート層
7・・・プライマー層
8・・・接着剤層
9・・・基材層
10・・・鏡面化粧シート
20・・・化粧板

Claims (3)

  1. 熱可塑性基材プラスチックフィルム層、絵柄層、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層から構成される化粧シートであって、
    二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層の外側に、光開始剤添加済みのウレタンアクリレートにベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.2重量部から0.6重量部添加したハードコート層を有することを特徴とする鏡面化粧シート。
  2. 前記ハードコート層の厚さは、4〜8μmであることを特徴とする、請求項1に記載の鏡面化粧シート。
  3. 請求項1または請求項2記載の鏡面化粧シートを用いたことを特徴とする化粧板。
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