JP3343605B2 - 天 板 - Google Patents

天 板

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JP3343605B2
JP3343605B2 JP22741497A JP22741497A JP3343605B2 JP 3343605 B2 JP3343605 B2 JP 3343605B2 JP 22741497 A JP22741497 A JP 22741497A JP 22741497 A JP22741497 A JP 22741497A JP 3343605 B2 JP3343605 B2 JP 3343605B2
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JP
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paper
resin
impregnated
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thermosetting resin
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照徳 岩田
尚史 若尾
章夫 多賀
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Aica Kogyo Co Ltd
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Aica Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、リサイクルが可能な天
板に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、鋼板や合板などの芯材表面
に、メラミン化粧板やポリエステル化粧板などの熱硬化
性樹脂化粧板を、ゴム系や酢酸ビニル系エマルジョンな
どの接着剤で貼り付け加工した天板は、スチールデスク
用天板、流し台や洗面化粧台などの天板、店舗用カウン
ターなどとして利用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、長期にわたり
使用する間に、表面に擦傷が生じて表面平滑性が悪くな
ったり、流行遅れなどで、表面の熱硬化性樹脂化粧板を
取り替えようとしても、剥がすことができずに、スチー
ルデスク、流し台や洗面化粧台などの製品の状態で廃棄
処分するか、または、天板部分のみを交換して使用する
しかなく、資源の有効利用の点から問題があった。
【０００４】本発明の目的は、芯材表面に接着加工した
熱硬化樹脂化粧板を容易に剥がすことができて、新た
に、別の熱硬化性樹脂化粧板を接着加工できる天板を提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面より、熱
硬化性樹脂含浸紙、サイズ剤添加紙またはフッ素樹脂含
浸紙に、熱可塑性樹脂エマルジョンまたはゴムラテック
スを塗布したコート紙、接着剤及び芯材が順に積層一体
化されたことを特徴とする天板である。
【０００６】 以下、本発明を実施例の図面に基づいて説
明する。図１は本発明の天板の構成断面図を示し、図２
は従来の天板の構成断面図を示す。
【０００７】 本発明の天板で、芯材４に接着剤３で接着
加工される化粧板は、熱硬化性樹脂含浸紙１と耐水加工
紙２とが積層一体化したものである。その製法として
は、例えば、薄葉紙からなるオーバレイ紙に、メラミン
系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、不飽和ポリエステ
ル系樹脂などの化粧板用の熱硬化性樹脂を含浸、乾燥し
てなる熱硬化樹脂含浸オーバレイ紙１０と、所望に着色
したり模様を印刷してなるパターン（模様）紙に、上記
に化粧板用の熱硬化性樹脂を含浸、乾燥してなる熱硬化
性樹脂含浸パターン紙１１を表面層として、必要に応じ
て、クラフト紙にフェノール系樹脂や上記化粧板用の樹
脂を含浸、乾燥してなる熱硬化性樹脂含浸コアー紙１２
の中間層を介して、裏面に耐水加工紙２を積層して熱圧
成形することにより得られる。
【０００８】 ここで、耐水加工紙２としては、サイズ剤
添加紙、すなわちロジン、ゼラチン、でんぷん、合成樹
脂などのサイズ剤をパルプ調合時または紙の表面にコー
ティングするなどして、インキがにじまない様に紙の表
面を改善したサイズ紙及びフッ素系樹脂含浸紙、パラフ
ィン紙、硫酸紙などの様に、耐水性及び耐油性を有し、
前記化粧板用の樹脂が含浸し難い、坪量３０〜１５０ｇ
／ｍ2の薄手で、紙間強度及び耐水強度を改良した加工
紙が適用される。
【０００９】 そのうちでも、坪量３０〜１５０ｇ／ｍ2
のサイズ剤添加紙、または、フッ素樹脂含浸紙を基材と
して、これに、アクリルエマルジョン、メタアクリル酸
メチルブタジエンラバー（ＭＢＲ）エマルジョン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）エマルジョンまた
はフッ素樹脂などの熱可塑性樹脂エマルジョンまたはゴ
ムラテックスを１０〜３０ｇ／ｍ2塗布した特殊コーテ
ィング紙（コート紙）を耐水加工紙として使用したもの
は、熱圧成形時に樹脂含浸コアー紙からの樹脂の浸み出
さず、紙質が保たれ、かつ、接着剤のなじみが良いため
に接着性が良い。また、化粧板を加熱しながら曲げ加工
するポストフォーム加工性良く、曲率半径を小さくして
もひび割れや接着不足が生じ難く、ポストフォーム加工
後の製品も層間強度が強いので優れている。
【００１０】 本発明の天板は、例えば前記の如き、熱硬
化性樹脂含浸オーバレイ紙１０、樹脂含浸パターン紙１
１、樹脂含浸コアー紙１２及び耐水加工紙２を通常の熱
盤式ホットプレスや連続式熱圧成形機を用いて、加熱加
圧成形することにより積層一体化して、表面が熱硬化性
樹脂含浸紙１で裏面が耐水加工紙２からなる化粧板とし
てから接着剤３を利用して芯材４、例えば、鋼板、合
板、パーチクルボード、硅カル板などからなる天板用基
材に接着加工することにより得ることができる。また、
前記の化粧板製造時に、芯材４に接着剤３を塗布してお
いて同時成形により得ることもできる。
【００１１】 接着剤３は、特に限定するものでなく、酢
酸ビニル系樹脂やアクリル系樹脂などの熱可塑性樹脂の
エマルジョンや有機溶剤型、クロロプレン系やスチレン
ブタジエン系などの合成ゴムのラテックスや有機溶剤
型、尿素樹脂やフェノール樹脂などの縮合系樹脂、ウレ
タン系樹脂やエポキシ系樹脂などの付加重合型樹脂、Ｓ
ＩＳ、ＳＥＢＳ、ＥＶＡなどからなるホットメルト型樹
脂などがあり、芯材の性質と要求性能により市販の接着
剤より任意に使用できる。
【００１２】
【作用】本発明の天板は、表面より、熱硬化性樹脂含浸
紙１、耐水加工紙２、接着剤３及び芯材４が順に積層一
体化されているので、使用時の表面物性は従来品と同等
の硬度、耐熱性、耐薬品性を有している。
【００１３】 そして、前記の如く、擦傷などで表面の熱
硬化性樹脂化粧板を取り替える際には、耐水加工紙２の
部分に刃物などを入れることにより、熱硬化性樹脂含浸
紙１の部分を容易に剥がすことができる。
【００１４】 その後、新たに別の熱硬化性樹脂化粧板を
貼り付けるには、上記の耐水加工紙２の部分に接着剤３
を塗布し、その上に化粧板を貼り付けることにより取り
替え作業（リサイクル）が終了する。
【００１５】 また、接着加工に際しては、従来の裏面が
熱硬化性樹脂含浸紙の場合は裏面サンディングを必要と
したが、本発明では裏面が接着剤となじみが良い加工紙
のために裏面サンディングしなくても良く接着する。
【００１６】
【実施例】天板に使用する化粧板を次のように製造し
た。 実施例１ 坪量７０ｇ／ｍ2のサイズ剤添加紙にアクリルエマルジ
ョンを２０ｇ／ｍ2（固形樹脂分換算値）被履したコー
ト紙の上に、クラフト紙にフェノール樹脂初期縮含物水
溶液を含浸、乾燥したコア紙３枚からなる樹脂含浸コア
紙と、メラミン樹脂初期縮含物水溶液を含浸、乾燥した
樹脂含浸パターン紙および樹脂含浸オーバーレイ紙の各
１枚を順次積層し、メッキ板に挾んでホットプレス中に
挿入して、１５０℃、１００ｋｇ／ｃｍ2にて３０分間
加熱加圧成形した後、４０℃まで冷却して除圧し、本発
明の天板に使用する熱硬化性樹脂含浸紙の裏面に耐水加
工紙（コート紙）が積層一体化された実施例１の化粧板
を得た。
【００１７】 比較例１ 実施例１において、コート紙（耐水加工紙）を使用しな
かった以外は同様に成形して、熱硬化性樹脂含浸紙の裏
面からなる比較例１の化粧板（従来の化粧板）を得た。
【００１８】 比較例２ 実施例１において、コート紙の代りにコア紙用の坪量１
５０ｇ／ｍ2のクラフト紙（未含浸紙）を使用した以外
は同様に成形して、熱硬化性樹脂含浸紙の裏面に未含浸
紙が積層一体化された比較例２の化粧板を得た。
【００１９】 次に、スチールデスク用天板の芯材となる
厚さ１ｍｍの鋼板に、溶剤型クロロプレン系接着剤であ
るアイカアイボンＲＣ−ＥＴ（アイカ工業株式会社製）
を約１５０ｇ／ｍ2塗布した面に、実施例１並びに比較
例１、２の各化粧板の裏面に、上記接着剤約１５０ｇ／
ｍ2塗布した面を貼り付けて天板とした。
【００２０】 各天板の表面に接着加工された各化粧板の
リサイクル性及び耐水性を次の様に測定し、その結果を
表１に示す。
【００２１】 １．リサイクル性の可、否 天板の芯材と化粧板との間の耐水加工紙層、接着剤層、
未含浸層のいずれかに刃物を挿入して、化粧板が容易に
剥がすことができたものを可、できないものを不可とし
た。
【００２２】 ２．耐水性の良、悪 天板を水中に２４時間浸漬した後に、異常がなかったも
のを良、接着層付近に剥離している部分があるものを悪
とした。
【００２３】
【表１】
【００２４】
【発明の効果】表１より明らかな様に、本発明の天板は
化粧板のリサイクルが可能でかつ耐水性も優れているの
に対して、従来の化粧板貼り天板はリサイクル性が悪
い。また、化粧板裏面に未含浸紙を付加したものはリサ
イクル性は良いが耐水性が悪い。
【００２５】 よって、本発明の天板は、スチールデスク
用天板、流し台や洗面化粧台などの天板、店舗用カウン
ターとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の天板の構成断面図
【図２】従来の天板の構成断面図
【符号の説明】
１ 熱硬化性樹脂含浸紙 ２ 耐水加工紙 ３ 接着剤 ４ 芯材 １０ 樹脂含浸オーバレイ紙 １１ 樹脂含浸パターン紙 １２ 樹脂含浸コアー紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A47B 1/00 - 41/06 A47B 96/18 B29D 9/00 B29B 1/00 - 35/00 B32B 5/00 - 5/32 B32B 15/00 - 15/20 B32B 27/00 - 33/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 表面より、熱硬化性樹脂含浸紙、サイズ
    剤添加紙またはフッ素樹脂含浸紙に、熱可塑性樹脂エマ
    ルジョンまたはゴムラテックスを塗布したコート紙、接
    着剤及び芯材が順に積層一体化されたことを特徴とする
    天板。
JP22741497A 1997-08-08 1997-08-08 天 板 Expired - Lifetime JP3343605B2 (ja)

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