JP2001334627A - 化粧材及びこれを使用した天板 - Google Patents

化粧材及びこれを使用した天板

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JP2001334627A
JP2001334627A JP2000154767A JP2000154767A JP2001334627A JP 2001334627 A JP2001334627 A JP 2001334627A JP 2000154767 A JP2000154767 A JP 2000154767A JP 2000154767 A JP2000154767 A JP 2000154767A JP 2001334627 A JP2001334627 A JP 2001334627A
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decorative
resin
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present
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JP2000154767A
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English (en)
Inventor
Hironori Matsubara
広典 松原
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芯材表面に接着加工した熱硬化性樹脂化粧板
を容易に剥がすことができる天板を提供すること。 【解決手段】 リサイクル可能な天板100に関するも
のであり、詳細には、表面より、熱硬化性樹脂化粧板
(1、2)、不織布(3)及び芯材(4)の順に積層一
体化せしめたことをその要旨とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天板等へリサイクルに
適した化粧材とこれを使用した天板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、メラミン化粧板やポリエステ
ル化粧板などの熱硬化性樹脂化粧板を使用して、スチー
ルデスク用天板、流し台又は洗面化粧台などの天板を製
造する場合、上記熱硬化性樹脂化粧板をゴム系接着剤や
ウレタン系接着剤などで合板や鋼板等の芯材に張り付け
加工して製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、長期に
わたり使用する間に、表面に擦傷が生じたり、モデルチ
ェンジなどで、天板を構成する表面の熱硬化性樹脂化粧
板を取り替えようとしても、剥がすことができずに、ス
チールデスク用天板、流し台や洗面化粧台などの製品の
ままの状態で処分するか、または、天板のみを交換して
使用するためには、かかる取り外された古い天板を廃棄
処分しなければならず、資源の有効利用の点から問題が
あった。
【0004】そこで特開平11−58620号/特開平
10−180944号/特開平11−46876号など
には、耐水性の紙により紙間剥離させ、化粧板を剥がし
やすくする技術が開示されている。ところが、これらの
技術では、紙間剥離させる紙にフッ素樹脂などをコーテ
ィングしているため、ポストフォ−ム性、環境性が悪い
という問題があった。
【0005】そこで、本発明は、このような従来の技術
に存在する問題点に着目してなされたものであり、その
目的とするところは、合板等の芯材表面に接着加工した
熱硬化性樹脂化粧板を容易に剥がすことができる化粧材
及びこれを使用した天板を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の採った手段について、実施例に対応する符
号を付して以下に説明すると、即ち、請求項1記載の化
粧材は、樹脂化粧板の裏面に不織布を積層一体化せしめ
たことをその要旨とした。
【0007】次に、請求項2記載の天板は、表面より、
樹脂化粧板、不織布及び芯材の順に積層一体化せしめた
ことをその要旨とした。
【0008】樹脂化粧板としては熱硬化性樹脂化粧板が
望ましい。なお、パターンしに含浸させる熱硬化性樹脂
としては、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂など
を使用することができる。また、コア紙に含浸させる熱
硬化性樹脂としては、フェノール樹脂を採用できる。
【0009】本発明の化粧材及び天板を製造するには、
例えば図1に示すように、表面より、パターン紙にメラ
ミン樹脂を含浸したメラミン樹脂含浸紙1(請求項に熱
硬化性樹脂化粧板として記載)と、クラフト紙にフェノ
ール樹脂を含浸したフェノール樹脂含浸紙2(請求項に
熱硬化性樹脂化粧板として記載)を積層し、続いて、不
織布3をフェノール樹脂含浸紙2の下側になるように積
層し、これらを加熱加圧成形し、積層一体化することに
より、化粧板10が得られる。そして、この化粧板10
をゴム系接着剤で芯材4(合板)に接着することにより
本発明にかかる天板100が得られる。
【0010】尚、上記ゴム系接着剤については、特に限
定されるものではなく、熱可塑性樹脂のエマルジョン
や、フェノール樹脂などの縮合型樹脂などでもよく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲の接着剤、即ち、芯材(合
板等)の性質と要求性能に基づく接着剤であればよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る化粧
板及び天板について、その製造方法を中心に詳細に説明
するが、これは代表的なものを示したものであり、本実
施例によって本発明が限定されるものではない。
【0012】本発明にかかる天板100を構成する化粧
材の具体的実施例について説明する。実施例1 まず、図2に示すように、表面より、坪量120g/m
2 のパターン紙にメラミン樹脂を含浸したメラミン樹脂
含浸紙1を1枚と、坪量200g/m2 のクラフト紙に
フェノール樹脂を含浸したフェノール樹脂含浸紙2を3
枚を積層する。続いて、ガラス不織布3(坪量50g/
2 )を、フェノール樹脂含浸紙2の下側となるように
積層する。次に、上述のこれらをプレス成形機に挿入
し、面圧80kg/cm2 で40゜Cから140゜Cま
でを50分加熱処理した後、40゜C冷却すれば、一体
積層された化粧板10を得ることができる。
【0013】そして、この化粧板10を、ゴム系接着剤
で芯材4(合板)に接着することにより本発明にかかる
図示するような天板100が得られる。
【0014】尚、上記化粧板10を構成する含浸紙とし
ては、メラミン樹脂及びフェノール樹脂が含浸された含
浸紙を使用したが、これに限定されることなく、例え
ば、ポリエステル樹脂が含浸された含浸紙でもよい。
【0015】また、上記不織布3としては、ガラス不織
布、ポリエステル不織布等を使用してもよいが、耐熱性
の良いガラス不織布が好ましい。かかるガラス不織布
は、パルプを含有していないため、吸水性がなく高湿状
態の環境下での安定性に優れているからである。
【0016】尚、上記不織布は、20〜100g/m2
の坪量のものが望ましい。20g/m2以下では、厚み
が薄いため、層間剥離ができないからであり、100g
/m2以上では厚みが厚く、コスト的に高くなってしま
うからである。
【0017】以上のようにして製造された本発明にかか
る化粧板10及び天板100によれば、不織布が使用さ
れているため、芯材4(スチール天板、木天板等)に接
着した化粧板10を、不織布の間で容易に剥がすことが
でき、化粧板10のリサイクルを可能とすることができ
る。
【0018】このようにして得られた本発明にかかる天
板100を構成する化粧板10と、そしてこの実施例と
比較するための比較例について、以下の試験及び評価を
行ったところ、次の表に示す結果が得られた。
【0019】
【0020】比較例1に係る天板を構成する化粧材は、
不織布の代わりにアクリル樹脂で耐水処理したシートを
使用して成形したものである。
【0021】比較例2に係る天板を構成する化粧材は、
特開平11−58620号公報の実施例に準じて製造し
た。すなわち、実施例1の不織布のかわりに坪量70g
/m 2 のサイズ剤添加紙にアクリルエマルジョン20g
/m2 を被覆したコート紙を使用した。
【0022】比較例1の化粧板および天板は、剥離性に
問題があった。また、比較例2の化粧材は、環境性とポ
ストフォ−ム性(PF性)に問題があった。PF性は、
後述のように140℃で8mmRと特開平11−586
20号公報よりも厳しい条件で行っている。環境性とポ
ストフォ−ム性(PF性)が悪い理由としては、サイズ
剤を入れており、耐熱性が低下するためであること、不
織布に比べて紙の強度が劣ることが挙げられる。
【0023】尚、表中の剥離性とは、ゴム系接着剤で芯
材(合板)に接着した化粧板を剥離する際、割れること
なく容易に剥離したものを良好とし、剥離しにくく割れ
が発生したものを悪いとした。
【0024】PF(ポストフォ−ム)性は、化粧材をシ
ーズヒーターで140゜Cまで加熱して、半径8mmR
の90度曲げ試験を行い化粧材表面にクラックが生じな
かったものを良好とし、クラックが生じたものを悪いと
した。
【0025】環境性は、ゴム系接着剤で芯材(スチー
ル)に接着した化粧天板を温度40゜C湿度90%の環
境下で24時間放置し、化粧板と芯材間で浮き、剥がれ
が生じなかったものを良好とし、浮き、剥がれが生じた
ものを悪いとした。
【0026】上記表より明らかなように、本発明の実施
例にかかる化粧板10においては、剥離性、PF性及び
環境性にも優れているのに対して、比較例1について
は、剥離性が悪い。
【0027】以上にように、かかる化粧材10が採用さ
れた天板100においては、剥離性、PF性び環境性の
いずれの試験項目についても、優れているため、スチー
ルデスク用天板、流し台や洗面化粧台などの天板として
有用である。
【0028】ところで、本発明にかかる天板100は、
上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の目
的を達成することができる範囲内での改良、変形等は本
発明の範囲内に含まれるものである。上述した実施例で
は、天板100を、化粧材10を加熱圧着して形成した
後に、芯材4を接着剤により貼り付ける製法を示した
が、これに限定されることはなく、例えば、化粧材10
の製造時に、芯材4に接着剤を塗布しておいて、同時成
形により得ることもできる。
【0029】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の請求項1記
載の化粧材によれば、芯材と化粧材を接着した後、不織
布の間で化粧板と芯材とを容易に分離することができ、
さらに剥がしたその上に別の化粧板を接着加工するのも
容易に行うことができる。
【0030】また、本発明の請求項2記載の天板におい
ては、芯材と化粧材とを接着した後であっても、不織布
の間で化粧板を芯材とを容易に分離させることができる
ため、スチールデスク用天板、流し台や洗面台など用と
してのリサイクル可能な天板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる天板の構成断面図である。
【図2】本発明にかかる天板の一実施例を示す構成断面
図である。
【符号の説明】
1 メラミン樹脂含浸紙 2 フェノール樹脂含浸紙 3 不織布 4 芯材 10 化粧板 100 天板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂化粧板の裏面に不織布を積層一体化
    せしめたことを特徴とする化粧材。
  2. 【請求項2】 表面より、樹脂化粧板、不織布及び芯材
    を積層一体化せしめたことを特徴とする天板。
JP2000154767A 2000-05-25 2000-05-25 化粧材及びこれを使用した天板 Pending JP2001334627A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013181288A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Sumitomo Bakelite Co Ltd 化粧板
JP2013180414A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Sumitomo Bakelite Co Ltd 化粧パネルの製造方法

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