JP2003062944A - リサイクル型化粧板及び板材 - Google Patents

リサイクル型化粧板及び板材

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JP2003062944A
JP2003062944A JP2001255207A JP2001255207A JP2003062944A JP 2003062944 A JP2003062944 A JP 2003062944A JP 2001255207 A JP2001255207 A JP 2001255207A JP 2001255207 A JP2001255207 A JP 2001255207A JP 2003062944 A JP2003062944 A JP 2003062944A
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decorative
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Hironori Matsubara
広典 松原
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱圧成形時に樹脂含浸紙の樹脂が下層に滲み
出すのを確実の防止し、かつ芯材から確実かつ容易に剥
離することができて、リサイクルが容易な化粧板および
板状体を提供すること。 【解決手段】 熱硬化性樹脂含浸紙と、耐水紙および剥
離用紙を接着してなる複合シートとを積層一体化してな
る化粧板とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧板の熱圧成形
時に熱硬化性樹脂含浸紙の樹脂の裏面側への浸透、滲み
出しを防止するととともに、芯材に取り付けられた化粧
板を、芯材から容易に剥がすことができるリサイクル型
化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱硬化性樹脂化粧板は、鋼板や
合板等の芯材に接着剤等で貼り付けられて、家具の表面
材、床材、壁材、カウンター材等に利用されている。こ
うした化粧板は、長期使用により表面に擦傷が発生し、
劣化する。こうした化粧板は、従来、芯材に直接かつ強
力に取り付けられているため、これらを分離することが
極めて困難であった。従って、熱硬化性樹脂化粧板は、
産業廃棄物として芯材と同時にそのまま廃棄する以外に
なかった。
【0003】ところが、近年では環境に対する関心が高
まり、こうした部材を材質毎に分別してリサイクルする
必要性が生じている。そこで、このような問題に対応し
て、化粧板と芯材との間に耐水紙を挟み込んだ後、家具
本体等に化粧部材を取り付けるという手段が提案されて
いる。この手段は、家具を廃棄する場合にこの耐水紙の
部分を引き裂きながら剥離して、化粧板を分離できると
するものである。
【0004】しかしながら、耐水紙はもともと強度が高
いため、現実には加工紙の部分で引き裂くのは容易では
ない。つまり、実際には化粧板と芯材を分離することは
非常に困難であり、また、芯材が木材等のような弱い部
材の場合には、耐水紙でなく芯材の部分で剥離したり、
また、人間の力では剥離することができないといった問
題点も多々生じていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の問題点を鑑みてなされたものであり、その解決しよう
とする課題は、熱圧成形時に樹脂含浸紙の樹脂が下層に
滲み出すのを確実に防止できるとともに、かつリサイク
ル化のために、芯材から確実かつ容易に剥離することが
できる化粧板および板材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明請求項1記載の発明が採用した手段は、熱硬化
性樹脂含浸紙2と、耐水紙3aおよび剥離用紙3bを接
着してなる複合シート3と、を積層一体化してなるリサ
イクル型化粧板1、とするものである。これは、耐水紙
3aの強度が高く強靱であるため、耐水紙3aを破りな
がら熱硬化性樹脂含浸紙2を芯材4と剥離させることは
困難である。そこで、この耐水紙3aの下層に比較的剥
離強度が低く容易に破りやすい剥離用紙3b、たとえば
クラフト紙を貼り付けた複合シート3を積層したもので
ある。これにより、熱硬化性樹脂含浸紙2の樹脂の滲み
出しや浸透は、耐水紙3aで確実に防止させつつ、剥離
用紙3bによって剥離性をも容易にすることができる。
【0007】さらに、請求項2記載の発明が採った手段
は、耐水紙3aは、パーチメント紙(硫酸紙)からなる
ことを特徴とするものである。パーチメント紙は、耐水
性、耐油性に優れ、紙質が均一で強靱であるから、熱硬
化性樹脂が下層まで浸透するのを効果的に防止すること
ができる。
【0008】さらに、請求項3記載の発明が採った手段
は、耐水紙3aは、坪量30〜100g/m2のパーチ
メント紙からなることを特徴とするものである。この程
度の坪量のパーチメント紙を用いることが紙間強度や耐
水性および厚さ等の条件から好ましい。
【0009】さらに、請求項4記載の発明は、以上のよ
うに作製されたリサイクル型化粧板1の裏面(剥離用紙
側)に芯材4を取り付けた板材5としたものである。こ
のような板材は、化粧板の剥離性に優れ、容易にリサイ
クル可能なものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のリサイクル型化粧板は、
表面層から、熱硬化性樹脂含浸紙、複合シートの順に積
層一体化されている。
【0011】熱硬化性樹脂含浸紙は、熱硬化性樹脂含浸
パターン紙と熱硬化性樹脂含浸コア紙を有してなる。熱
硬化性樹脂含浸パターン紙は、任意に模様が印刷された
パターン紙に化粧板用の熱硬化性樹脂を含浸、乾燥して
なるものである。熱硬化性樹脂含浸コア紙は、一般にク
ラフト紙に化粧板用の熱硬化性樹脂を含浸・乾燥してな
るものである。ここで、用いられる熱硬化性樹脂は、メ
ラミン系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、不飽和ポリ
エステル系樹脂、フェノール系樹脂等が用いられる。な
お、パターン紙とコア紙に含浸する樹脂は、それぞれ別
の樹脂を用いてもよい。
【0012】複合シートは、耐水紙と剥離用紙およびこ
れらを貼り付ける接着剤とからなる。耐水紙は、熱硬化
性樹脂含浸紙のすぐ下層に配置され、含浸された熱硬化
性樹脂が下層に浸透、滲み出すのを防止するためのもの
である。すなわち、熱硬化性樹脂が下層まで滲み出すと
剥離性を阻害する可能性があることからこれを防止する
ものである。従って、耐水紙は、熱硬化性樹脂の浸透、
滲み出しを防止できる程度の耐浸透性を有していること
が要求される。この条件をクリアする紙であれば、特に
限定するものではないが、一般にフッ素系樹脂コート
紙、パラフィン紙、パーチメント紙(硫酸紙)等が考え
られる。特に坪量30〜100g/m2のパーチメント
紙は、厚さ、強度、耐水性等の物性から最適である。ま
た、これらの紙に熱可塑性エマルジョンやゴムラテック
スを塗布して特殊なコーティング紙としてもよい。この
ようにコーティングを施した紙とすることで、熱圧成形
時に樹脂含浸紙から樹脂の滲み出しをより効果的に防止
することができる。一方、剥離用紙は、芯材から化粧板
を剥がす場合に層間剥離を起こさせるためのものであ
る。従って、少なくとも芯材および耐水紙よりは強度が
低く剥離しやすい紙が用いられる。たとえば、クラフト
紙、模造紙、純白紙、印刷用原紙等が用いられる。好ま
しくは、クラフト紙、坪量30〜100g/m2程度の
ものを用いるとよい。この耐水紙と剥離用紙は、接着剤
で貼り付けられて複合シートを形成する。ここに使用す
る接着剤としては、酢酸ビニル系、アクリル系樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノール系樹脂などが用いられる。
【0013】さて、このような熱硬化性樹脂含浸紙、複
合シートは、バッチ式の熱圧成形機又は連続式の熱圧成
形機を用いて加熱加圧成形して積層一体化することによ
り、裏面側に複合シートの剥離用紙が露出した状態のリ
サイクル型化粧板が得られる。
【0014】こうして得られたリサイクル型化粧板は、
スチール板、合板、パーティクルボード等に接着剤で接
着されて板材とされる。このときに使用される接着剤
は、特に限定するものではなく、酢酸ビニル系樹脂やア
クリル系樹脂などの熱可塑性樹脂のエマルジョンや有機
溶剤系、クロロプレン系やスチレンブタジエン系などの
合成ゴムのラテックスや有機溶剤系、尿素樹脂やフェノ
ール樹脂などの縮合系樹脂、ウレタン系樹脂やエポキシ
系樹脂などの付加重合型樹脂、ホットメルト型樹脂等、
芯材の材料に応じて適宜選択して使用することができ
る。
【0015】
【実施例】(実施例1)メラミン樹脂を含浸、乾燥した
熱硬化性樹脂含浸パターン紙、坪量200g/m2のク
ラフト紙にフェノール樹脂を含浸、乾燥したコア紙を3
枚重ねた樹脂含浸コア紙とを積層して得た熱硬化性樹脂
含浸紙に、坪量80g/m2の酸性紙に坪量60g/m2
のクラフト紙を酢酸ビニル系接着剤で貼付した複合紙を
積層して、メッキ板に挟んでホットプレス中に挿入し
て、150℃、80kg/cm2にて50分間加熱加圧
成形した後、40℃まで冷却し、本発明のリサイクル型
化粧板を得た。これを、スチールデスク用の芯材となる
厚さ1mmの鋼板に、ゴム系接着剤(コニシ株式会社製
スーパーGスプレー)を50g/m2塗布した面に、
貼り付けて天板とした。
【0016】(比較例1)実施例1におけるリサイクル
型化粧板において、複合紙の代わりに酸性紙のみを用い
た点以外は実施例1と同様に成形して、熱硬化性樹脂含
浸紙の裏面が耐水紙のみからなるリサイクル型化粧板を
得た。その後、実施例1と同様にスチールデスク用の芯
材となる厚さ1mmの鋼板に、ゴム系接着剤(コニシ株
式会社製スーパーGスプレー)を50g/m2塗布した
面に、貼り付けて天板とした。
【0017】(比較例2)実施例1における化粧板にお
いて、耐水紙を用いることなく、クラフト紙を直接熱硬
化性樹脂含浸紙に積層して、実施例1と同様の条件で成
形して、化粧板を得た。その後、実施例1と同様にスチ
ールデスク用の芯材となる厚さ1mmの鋼板に、ゴム系
接着剤(コニシ株式会社製 スーパーGスプレー)を5
0g/m2塗布した面に、貼り付けて天板とした。
【0018】それぞれの化粧板とスチール鋼材との剥離
性について、天板の芯材と化粧板との間に刃物を挿入し
て、化粧板が容易に剥がすことができるか否かについて
実験した。その結果、実施例1では化粧板が容易に剥が
すことができたが、他の比較例1および2は剥離させる
ことが困難であった。
【0019】
【発明の効果】本発明請求項1記載の発明によれば、熱
硬化性樹脂含浸紙に、耐水紙と剥離用紙を接着した複合
シートを積層一体化したことにより、樹脂の浸透防止と
リサイクルの剥離性との各機能をそれぞれ別個の紙に分
担させて、それぞれ最適な条件で作成された紙を貼り合
わせることにより、良好な樹脂の滲み出し防止とリサイ
クルのための芯材からの剥離の容易性という相反する2
面の効果を得ることができる。
【0020】さらに、請求項2、3記載の発明が採った
手段によれば、耐水性、耐油性があり、紙質が均一で強
靱であるから、熱硬化性樹脂が下層まで含浸するのを効
果的に防止することができる耐水紙を提供することがで
きる。
【0021】さらに、請求項4記載の発明によれば、本
発明の請求項1から3いずれかの化粧板が芯材に貼り付
けられた板材とすることで、リサイクルが容易な、スチ
ールデスク、流し台や洗面化粧台などの天板、店舗用カ
ウンター等として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るリサイクル型化粧板の断面構成図
である。
【図2】実施例に係るリサイクル型化粧板の断面模式図
である。
【図3】実施例にかかるリサイクル型化粧板に芯材を貼
り付ける場合の状態を示す模式図である。
【符号の説明】 1 リサイクル型化粧板 2 熱硬化性樹脂含浸紙 3a 耐水紙 3b 剥離用紙 3 複合シート 4 芯材 5 板材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 33/00 B32B 33/00 D21H 27/00 D21H 27/00 B Z 27/30 27/30 B 27/32 27/32 A E04F 13/08 E04F 13/08 A Fターム(参考) 2B002 AA03 AA04 DA01 DA02 DA04 2B250 AA05 AA06 AA13 BA00 CA11 FA28 HA01 2E110 AA70 GA04W GA23W GA32W GA33X GB02X GB49W GB52W GB62X GB63W 4F100 AB03A AK01B AK22G AK33 AK36 AN00G AP02A AT00A BA04 BA10A BA10B CB00 DG10B DG10C DG10D EJ82B GB81 HB00 JB07C JB13B JL14D JL16 4L055 AG08 AG79 AG80 AG82 AH37 AH49 AH50 AJ01 EA08 FA30 GA22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂含浸紙と、耐水紙および剥
    離用紙を接着してなる複合シートと、を積層一体化して
    なるリサイクル型化粧板。
  2. 【請求項2】 耐水紙は、パーチメント紙であることを
    特徴とする請求項1に記載のリサイクル型化粧板。
  3. 【請求項3】 耐水紙は、坪量30〜100g/m2
    パーチメント紙からなることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のリサイクル型化粧板。
  4. 【請求項4】 芯材に、請求項1から3のいずれかに記
    載のリサイクル用化粧板を貼り付けてなる板材。
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