JP3528466B2 - 耐熱性、耐摩耗性に優れた積層体 - Google Patents

耐熱性、耐摩耗性に優れた積層体

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JP3528466B2 JP27351696A JP27351696A JP3528466B2 JP 3528466 B2 JP3528466 B2 JP 3528466B2 JP 27351696 A JP27351696 A JP 27351696A JP 27351696 A JP27351696 A JP 27351696A JP 3528466 B2 JP3528466 B2 JP 3528466B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内装材、テーブ
ル、家具トップ、床用材料、等に使用される優れた意匠
性、耐熱性耐摩耗性、耐へこみ性を有する積層体に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近年耐汚
染性の改良や、耐熱性の向上を目的として紫外線硬化型
アクリル樹脂のコーティング皮膜を塗装した化粧材が内
装材に広く用いられてきたが、耐熱性、耐摩耗性は低
く、耐久性を要求される床材、業務用のカウンタートッ
プ用材、例えばゲームセンター、パチンコ店等の床、机
用には適当でなかった。本出願人は先に寸法安定性と耐
熱性が改良された積層体として特願平8−27895号
を出願したが、本発明は上記の積層体の耐摩耗性、耐へ
こみ性(一定加重による表面のへこみ量)を改良するも
のである。上記出願の発明については熱硬化性樹脂含浸
プリプレグ層を複数層にして耐摩耗性、耐へこみ性を向
上させることもできるが、表面層の透明性が低下するの
で意匠性の点で必ずしも十分ではなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、表層より
(A)熱硬化性樹脂含浸プリプレグ層、(B)ホットメ
ルト樹脂接着層、(C)機能性フィルム層、(D)意匠
性フィルム層、(E)ホットメルト接着剤付き補強芯材
層、(F)可塑性基材層が積層、加熱圧着されてなるこ
とを特徴とする積層体である。 但し(A)層は、ジアリルフタレート樹脂、不飽和ポリ
エステル、フェノール樹脂、アミノアルキッド樹脂、エ
ポキシ樹脂、アクリルウレタン樹脂、メラミン樹脂、か
ら選ばれた1種又は2種以上混合された熱硬化性樹脂が
含浸されてなるプリプレグ (B)層は融点が60〜165℃で、かつ溶解度パラメ
ーター(SP値)が7.4〜10.9であり、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
体、カルボキシル化ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ
ブチレンテレフタレート、変性エチレン−酢酸ビニル共
重合体のいずれかより選ばれたホットメルト樹脂 (C)層は屈折率1.50〜1.60、厚み30〜25
0μmでポリ塩化ビニル樹脂、プロピレン−塩化ビニル
共重合樹脂、塩化ビニル−ウレタン共重合樹脂、ポリア
ミド樹脂から選ばれた樹脂フィルム (D)層は意匠性を付与するためにモノカラー又は模様
を印刷したフィルム (E)層は厚さ10〜200μmのアルミニウム、鉄、
銅、亜鉛、鉛から選ばれた金属箔、パンチング状金属
箔、又は金属糸の平織りネットを補強芯材とし、かつそ
の両面が(B)層のホットメルト樹脂より選ばれた樹脂
で被覆された接着剤付き補強芯材 (F)層は、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブ
タジエン共重合体から選ばれた熱可塑性樹脂基材又は木
質チップをアマニ油及び揮発油で固めた可塑性基材であ
る。又本発明には上記積層体の(C)層と(D)層の間
に更に(B)のホットメルト樹脂が介在された積層体が
含まれる。
【0004】本発明は(B)ホットメルト層と(D)意匠
性フィルム層の間に(C)機能性フィルム層として、ポリ
塩化ビニル樹脂、プロピレン−塩化ビニル共重合樹脂、
塩化ビニル−ウレタン共重合樹脂、ポリアミド樹脂から
選ばれた屈折率が1.50〜1.60で、厚み30〜2
50μmの樹脂フィルムを介在させ加熱圧着することに
より、意匠性を損なわずに耐摩耗性、耐へこみ性が大幅
に改善されることを見いだしてなされたものである。
【0005】本発明に用いる熱硬化性樹脂含浸プリプレ
グ層(A)は、硬化後、透明層を形成する、いわゆるオ
ーバーレイプリプレグであり含浸用基材に熱硬化性樹脂
を含浸させたものが用いられる。含浸用基材としては坪
量が5〜80g/m2 の和紙、アルミナ等の熱伝導性の
ある鉱物を混合した混抄紙、目付が5〜80g/m2
然繊維及び合成繊維の織布もしくは不織布、特に混抄紙
の使用は、タバコの火による焦げを防止する他、耐摩耗
性も向上するので、好ましい。
【0006】(A)層の含浸用熱硬化性樹脂としてはジ
アリルフタレート樹脂、不飽和ポリエステル、フェノー
ル樹脂、アミノアルキッド樹脂、エポキシ樹脂、メラミ
ン樹脂、アクリルウレタン樹脂などがあげられ、これら
の単独又は2種以上の混合樹脂が用いられる。熱硬化性
樹脂の量は、樹脂付着率(RC)(注1)が40〜90
重量%が適当である。 注1 樹脂付着率(RC)=樹脂重量×100/(含浸
基材重量+樹脂重量)(%)
【0007】熱硬化性樹脂がジアリルフタレート樹脂、
不飽和ポリエステル、アミノアルキッド樹脂、アクリル
ウレタン樹脂の場合は通常上記樹脂に架橋成分と過酸化
物を加えたものを含浸液とする。架橋成分としてはジア
リルフタレートモノマー、スチレンモノマー、N−メチ
ロールアクリルアミド、ビニルトルエン、メタクリル酸
メチル等用いることができ、また過酸化物としてはベン
ゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエート等
を用いることができる。エポキシ樹脂の場合は通常樹脂
と硬化剤を溶剤に溶かしたものを含浸液とする。硬化剤
としては酸無水物やトリエチレンテトラミン、ジエチレ
ントリアミン、4,4−ジアミノジフェニルメタン等の
アミン化合物を用いることができる。メラミン樹脂の場
合は樹脂液に触媒としてパラトルエンスルホン酸等を加
え含浸液として用いる。フェノール樹脂の場合は樹脂を
水−メタノール系に溶かして含浸液として用いる。
【0008】(B)層のホットメルト樹脂は融点が60
〜165℃で、かつ溶解度パラメーター(SP値)が
7.4〜10.9であり、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、カルボキシル化ポ
リエチレン、ポリウレタン、ポリブチレンテレフタレー
ト、変性エチレン−酢酸ビニル共重合体のいずれかより
選ばれたホットメルト樹脂であり、単独又は混合したポ
リマーアロイとして用いることができる。(B)層の厚
みとしては通常3〜500μm、好ましくは5〜300
μm、特に5〜200μmが使用される。
【0009】ホットメルト樹脂の融点が60℃未満では
積層体の使用可能温度が低くなり実用的でなく、165
℃を越えると積層体を形成するにあたり、被接着体が、
高温雰囲気で過剰に流動し、所定の密着力が得られない
ばかりか、所定の製品厚みが維持できない。更に熱可塑
性樹脂の流動変形が大きく好ましくない。またSP値が
この範囲外では、被接着体のそれとかけはなれお互いに
相溶しないために本来の積層体が得られない。
【0010】熱硬化性樹脂層が過酸化物を含む場合には
ホットメルト樹脂接着層の過酸化劣化を防ぐためにホッ
トメルト樹脂に酸化防止剤を添加することが好ましい。
添加する酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル
−p−クレゾール(以下BHTと言う)、2,2′−メ
チレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、トリノニルフェニルフォスファイトなどのフェノ
ール系、燐酸系のものがあげられ、単独あるいは二種以
上を混合して用いることができる。酸化防止剤の使用量
は通常ホットメルト樹脂に対して0.05〜1.0重量
%が適当である。
【0011】(C)層の機能性フィルム層としては屈折
率が1.50〜1.60、好ましくは1.52〜1.57で
厚みが30〜250μm、好ましくは100〜250の
樹脂が使用される。屈折率がこの範囲外でフィルムの厚
みが許容範囲であっても積層体の透明性が低下し商品の
意匠性が損なわれる。厚みが30μm以下では耐摩耗性
が顕著に向上せず、また250μm以上では耐摩耗性、
耐へこみ性は改善されるが熱ショックを充分に拡散でき
ず、表面に変形を生じる。この様な樹脂の中でも透明
性、耐摩耗性、耐へこみ性の改善、(B)層のホットメ
ルト樹脂及び(D)層の意匠性フィルムとの相溶性の点
から特にポリ塩化ビニル樹脂、プロピレン−塩化ビニル
共重合樹脂、塩化ビニル−ウレタン共重合樹脂、ポリア
ミド樹脂の使用が好ましい。
【0012】ホットメルト層(B)は積層板の製造時に
フィルムとして積層して加熱圧着されるが、熱硬化性樹
脂含浸プリプレグ層(A)と予め一体化しておくこともで
き、こうして予め一体化しておいた方がプリプレグが貯
蔵中にブロッキングするのを防止でき、積層プレス時の
作業性も改善できる。熱硬化性樹脂含浸プリプレグ層
(A)とホットメルト層(B)の一体化は通常のプリプレ
グ製造の最終工程にプリプレグの裏面にホットメルト樹
脂を塗布もしくはラミネートする方法で得られる。
【0013】(D)層の意匠性フィイムは積層板に意匠
性を付与するためのものであり、素材のポリ塩化ビニル
フィルムにモノカラー又は模様を印刷したものや、不織
布又は紙に同様にして印刷をした後に(A)層の熱硬化
性樹脂を含浸乾燥させたプリプレグが含まれる。
【0014】(C)層の機能性フィルム層と(D)層の
意匠性フィイムはそのまま積層し加熱圧着しても良い
し、間に(B)のホットメルト樹脂を介在させて加熱圧
着しても良い。特に(C)層がポリアミド樹脂の場合又
は(D)層が熱硬化性樹脂含浸プリプレグ層の場合には
(C)層と(D)層の接着性を向上させるために(C)
層と(D)層の間に(B)層のホットメルト樹脂を介在
させることが好ましい。又実施にあたっては(C)層の
機能性フィルム層の片面又は両面に(B)層のホットメ
ルト樹脂を予め塗布又はラミネートし一体化しておいて
も良い。
【0015】(E)層のホットメルト接着剤付き補強芯
材は厚さ10〜200μmのアルミニウム、鉄、銅、亜
鉛、鉛から選ばれた金属箔、パンチング状金属箔、又は
金属糸の平織りネットを補強芯材とし、かつその両面が
(B)層のホットメルト樹脂より選ばれた樹脂で塗布又
はラミネートにより被覆されたものである。補強芯材の
厚みとしてはしては、10〜200μmのものが用いら
れるが、好ましくは20〜50μmである。厚さが10
μm未満では加熱圧着時の圧力で裂けたりしわが発生す
る。200μmを越えると高価となり不利である。
【0016】本発明の実施に当たっては、かかる金属製
の補強芯材の両面に上記ホットメルト樹脂を塗布もしく
はラミネートして用いられる。塗布もしくはラミネート
するホットメルト樹脂層は3〜100μmの膜厚が好ま
しい。3μm未満では密着力が低下し、好ましくない。
このホットメルト接着剤付き補強芯材を熱硬化性樹脂
含浸プリプレグ層(A)と、可塑性基材(F)の間に介
在させることにより、(A)層と(F)層の間に補強芯
材が存在しない場合に比べ積層体の耐熱性が向上すると
共にホットメルト樹脂による接着が確実になり、ホット
メルト樹脂層の膜厚を薄くすることができる。また熱硬
化性樹脂プリプレグ層(A)と、可塑性基材(F)の熱
膨張率の差による製造時の歪による板ぞりが防止でき、
寸法安定性に大きく寄与する他、異種複合体にありがち
な二次加工の切断時の肩だれ(切断面が表面に対して垂
直にならないこと)、切断端部表面のクラック発生も防
止することができる。
【0017】(F)層の可塑性基材としては、ポリ塩化
ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プ
ロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、か
ら選ばれた熱可塑性樹脂基材または木質チップをアマニ
油及び揮発油で固めた可塑性基材が用いられる。本発明
の積層体は可塑性基材を使用しているので、現場施工の
際にも、ナイフカッティング性が良い、下地の凹凸に追
随できる等の優れた特性を有している。
【0018】本発明の積層体は(A)熱硬化性樹脂含浸
プリプレグ層と、(C)機能性フィルム層、(D)意匠
性フィルム層,(F)可塑性基材層を(B)ホットメル
ト樹脂接着層、及び(E)ホットメルト接着剤付き補強
芯材層を介して図1又は図2の構成でプレス機又は熱ロ
ール機により加熱加圧下に接着して製造される。加熱温
度としては130〜165℃が好ましい。130℃未満
ではプリプレグが硬化しない。165℃を越えると被接
着体が高温雰囲気で過剰に流動し、所定の密着力が得ら
れないばかりか、所定の厚みを維持できない。通常圧力
としては7〜15kg/cm2 であり、加熱加圧時間は
10〜40分である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下実施例、比較例にて本発明を
説明する。実施例は一例でありこれに限定されるもので
はないが、本発明を代表するものである。
【0020】
【実施例】 (1)(A)層の熱硬化性樹脂含浸プリプレグの準備 ジアリルフタレートプレポリマー(分子量1万) 70重量部 不飽和ポリエステル(イソフタル酸、マレイン酸、エチレングリコールの縮合体 ) 30重量部 ベンゾイルパーオキサイド 3.0重量部 内部離型剤DR−20S(ダイソー(株)製) 0.03重量部 ハイドロキノン 0.05重量部 溶剤(トルエン/アセトン=1/2) 100重量部 の含浸溶液を調製し、アルミナを13重量%含有した混
抄紙(坪量30g/m2 )に含浸乾燥(80〜90℃、
15分)し、樹脂付着率(RC)が80重量%の透明な
オーバーレイプリプレグ(イ)を製造した。
【0021】(2)(E)層のホットメルト接着剤付き
補強芯材の準備 厚み50μmのアルミ箔の両面に酸化防止剤BHTが
0.2重量%添加されたエチレン−アクリル酸共重合体
フィルム(融点66℃、SP値9.0)をそれぞれ5μ
m押し出しラミネートしホットメルト接着剤付き補強芯
材(ロ)を製造した。
【0022】 (3)(F)層の可塑性基材の準備 塩化ビニル樹脂(重合度1000) 100重量部 重質炭酸カルシウム 200重量部 可塑剤(DOP)ジオクチルフタレート 50重量部 三塩基性硫酸鉛 3重量部 二塩基性亜リン酸鉛 1重量部 カーボン 2重量部 ビスアマイド 1重量部 の配合物を180℃のロールで混練し、厚み3.0mm
のシート(ハ)を製造した。
【0023】実施例1 本発明の基本構成の積層体(図
1の積層体) (A)層の熱硬化性樹脂含浸プリプレグとしてプリプレ
グ(イ) (B)層のホットメルト樹脂接着剤として厚み30μm
のエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム(融点66
℃、SP値9.0) (C)層の機能性フィルムとしてポリ塩化ビニルフィル
ム厚み100μm(屈折率1.55) (D)層の意匠性フィルムとしてポリ塩化ビニル印刷フ
ィルム (E)層のホットメルト接着剤付き補強芯材として
(ロ) (F)層の可塑性基材としてシート(ハ) を図1の構成で熱プレス機に投入し温度150℃、圧力
10kg/cm2 で30分加熱し3.2mm×500m
m×500mmの積層体を得た。
【0024】実施例2 (図1の積層体) (B)層のホットメルト樹脂接着剤として厚み30μm
のポリウレタンフィルム(融点97.5℃、SP値9.
5) (C)層の機能性フィルムとしてポリ塩化ビニルフィル
ム厚み200μm(屈折率1.55) に変えた以外は実施例1と同様にして熱プレスし、3.
3mm×500mm×500mmの積層体を得た。 実施例3 (図2の積層体) (B)層のホットメルト接着剤、(C)層の機能性フィ
ルムの変わりに、機能性フィルムとして厚み250μm
のポリアミド樹脂フィルム(屈折率1.52)を使用
し、かつフィルムの両面にホットメルト接着剤として、
厚み50μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(融点6
6℃、SP値9.0)をラミネートしたものを使用した
以外は実施例1と同様にして熱プレスし、積層体3.3
5mm×500mm×500mmを得た。
【0025】比較例1 (図1の構成でC層を有しない
積層体) 機能性フィルムを挿入しない以外は実施例1と同じ条件
で熱プレスし積層体を得た。
【0026】比較例2 (図1の積層体) 機能性フィルムとして厚み20μmのポリ塩化ビニルフ
ィルム(屈折率1.55)を使用する以外は実施例1と
同じ条件で熱プレスし積層体を得た。
【0027】比較例3 (図1の積層体) 機能性フィルムとして厚み300μmのポリ塩化ビニル
フィルム(屈折率1.55)を使用する以外は実施例1
と同じ条件で熱プレスし積層体を得た。
【0028】比較例4 (図2の積層体) 機能性フィルムとして厚み300μmのポリアミド樹脂
フィルム(屈折率1.52)を使用する以外は実施例3
と同じ条件で熱プレスし積層体を得た。
【0029】比較例5 (図2の積層体) 機能性フィルムとしてで厚み200μmのポリエチレン
テレフタレート樹脂フィルム(屈折率1.64)を使用
する以外は実施例3と同じ条件で熱プレスし積層体を得
た。
【0030】比較例6 (図2の積層体) 機能性フィルムとして厚み200μmのポリフッ化ビニ
リデンフィルム(屈折率1.42)を使用する以外は実
施例3と同じ条件で熱プレスし積層体を得た。
【0031】上記実施例1〜3、比較例1〜6によって
得られた積層体の透明性、耐摩耗性、へこみ量、耐シガ
レット性、耐熱性についての評価を表1に示す (試験方法) 1)透明性(目視観察):○クリアである、×失透 2)耐摩耗性:JISK6902のテーバー式摩耗試験
(加重1Kg、研磨紙S−42)により意匠層の一部が
削り取られた時の回転数 3)へこみ量:JISA5705のへこみ試験による 4)耐シガレット性: (イ)積層板の上に5分間タバコ放置後メタノールでふ
き取り表面状態を観察 ○異常なし、△やや変形、×変形 (ロ)積層板の上に火のついたタバコを10秒放置後も
み消した後メタノールでふき取り表面状態を観察 ○異常なし、△やや変形、×変形 5)耐熱性:JISK6902の化粧版の表面耐熱性試験
による ○異常なし、△やや変形
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、意匠製、耐摩耗性、耐
へこみ性、耐熱性、等の表面特性に優れ、またナイフカ
ッティング性が良好で、可とう性を有しているので下地
の凹凸にも追随性がある等施工性にも優れた積層体を製
造する事ができる。本発明の積層体は表面に傷、へこみ
がつきにくく、またタバコの火や、高熱の調理器による
焦げや変形を防止できるのでテーブルや、床用材料とし
て大変有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の積層体の基本構成を示す断面
図である。
【図2】 図2は(C)層の機能性フィルムと(D)層
の意匠性フィルムの間に更に(B)層のホットメルト樹
脂接着層が介在された積層体の断面図である。
【符号の説明】 1 (A)熱硬化性樹脂含浸プリプレグ層 2 (B)ホットメルト樹脂接着層 3 (C)機能性フィルム層 4 (D)意匠性フィルム層 5 (E)ホットメルト接着剤付き補強芯材層 6 (F)可塑性基材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B32B 27/30 101 B32B 27/30 101

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層より(A)熱硬化性樹脂含浸プリプ
    レグ層、(B)ホットメルト樹脂接着層、(C)機能性
    フィルム層、(D)意匠性フィルム層、(E)ホットメ
    ルト接着剤付き補強芯材層、(F)可塑性基材層が積
    層、加熱圧着されてなることを特徴とする積層体。 但し、(A)層は、ジアリルフタレート樹脂、不飽和ポ
    リエステル、フェノール樹脂、アミノアルキッド樹脂、
    エポキシ樹脂、アクリルウレタン樹脂、メラミン樹脂、
    から選ばれた1種又は2種以上混合された熱硬化性樹脂
    が含浸されてなるプリプレグ (B)層は融点が60〜165℃で、かつ溶解度パラメ
    ーター(SP値)が7.4〜10.9であり、エチレン
    −酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
    体、カルボキシル化ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ
    ブチレンテレフタレート、変性エチレン−酢酸ビニル共
    重合体のいずれかより選ばれたホットメルト樹脂 (C)層は屈折率1.50〜1.60、厚み30〜25
    0μmでポリ塩化ビニル樹脂、プロピレン−塩化ビニル
    共重合樹脂、塩化ビニル−ウレタン共重合樹脂、ポリア
    ミド樹脂から選ばれた樹脂フィルム (D)層は意匠性を付与するためにモノカラー又は模様
    を印刷したフィルム (E)層は厚さ10〜200μmのアルミニウム、鉄、
    銅、亜鉛、鉛から選ばれた金属箔、パンチング状金属
    箔、又は金属糸の平織りネットを補強芯材とし、かつそ
    の両面が(B)層のホットメルト樹脂より選ばれた樹脂
    で被覆された接着剤付き補強芯材 (F)層は、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共
    重合体、エチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブ
    タジエン共重合体から選ばれた熱可塑性樹脂基材または
    木質チップをアマニ油及び揮発油で固めた可塑性基材で
    ある。
  2. 【請求項2】 (C)層がポリ塩化ビニル樹脂、プロピ
    レン−塩化ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−ウレタン共
    重合樹脂から選ばれた樹脂フィルムであり、(D)層の
    素材がポリ塩化ビニルフィルムである請求項1に記載の
    積層体。
  3. 【請求項3】 (C)層と(D)層の間に(B)のホッ
    トメルト樹脂接着層が介在された請求項1に記載の積層
    体。
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