JPH10747A - 化粧積層材 - Google Patents

化粧積層材

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JPH10747A
JPH10747A JP17570996A JP17570996A JPH10747A JP H10747 A JPH10747 A JP H10747A JP 17570996 A JP17570996 A JP 17570996A JP 17570996 A JP17570996 A JP 17570996A JP H10747 A JPH10747 A JP H10747A
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JP
Japan
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resin
impregnated
paper
decorative
sheet
Prior art date
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JP17570996A
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English (en)
Inventor
Terunori Iwata
照徳 岩田
Yutaka Hori
豊 堀
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Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 層間強度、クッション性に優れる化粧積層材
を得る。 【構成】 塩化ビニル樹脂製のシート7を基材層とし
て、不飽和ポリエステル樹脂とアミノーホルムアルデヒ
ド樹脂を必須成分とする樹脂液を含浸した樹脂含浸紙
3、フェノール樹脂を主成分とする樹脂液を含浸したフ
ェノール樹脂含浸紙5、メラミン樹脂を主成分とする樹
脂液を含浸した樹脂含浸化粧紙2並びに同様の樹脂液を
含浸した樹脂含浸表面紙1を順次積層してなる化粧積層
材8。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧積層材に関し、特に
層間強度に優れクッション性を有する化粧積層材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より床材や表面材として、塩化ビニ
ル樹脂を主材とした基材とメラミン樹脂含浸シートの間
にフェノール樹脂やフェノール樹脂含浸シート、あるい
は不飽和ポリエステル樹脂樹脂含浸シートを介在させ一
体化した化粧積層板が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらフェノー
ル樹脂は樹脂の性質上硬化後は硬くなり、歩行時や重量
物が落下した時などにはその衝撃を接着剤層、及び塩化
ビニル樹脂を主材とする基材で充分に吸収できず、その
結果表層を形成するメラミン層に亀裂が生ずることがあ
った。
【0004】また、フェノール樹脂は塩化ビニル樹脂と
の接着力が充分ではなく長期間使用していると剥離する
ことがあった。
【0005】一方、不飽和ポリエステル樹脂含浸シート
を用いたものは衝撃を吸収でき、塩化ビニル樹脂との接
着は強固ではあるが、メラミン樹脂含浸シートとの接着
が不十分で剥離を生じることがあった。
【0006】さらに、メラミン樹脂含浸シートとの接着
力を補うため不飽和ポリエステル樹脂とメラミン樹脂と
の混合樹脂を含浸したシートを介在させる方法もあるが
長期間の使用に充分耐えられるものではなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる状況に鑑
み検討されたもので、塩化ビニル樹脂製のシート(7)
を基材層として、不飽和ポリエステル樹脂とアミノーホ
ルムアルデヒド樹脂を必須成分とする樹脂液を含浸した
樹脂含浸紙(3)、フェノール樹脂を主成分とする樹脂
液を含浸したフェノール樹脂含浸紙(5)、メラミン樹
脂を主成分とする樹脂液を含浸した樹脂含浸化粧紙
(2)並びにメラミン樹脂を主成分とする樹脂液を含浸
した樹脂含浸表面紙(1)を順次積層してなることを特
徴とする化粧積層材(8)である。以下、本発明につい
て詳細に説明する。
【0008】本発明に用いる塩化ビニル樹脂は硬質塩
ビ、半硬質塩ビ、軟質塩ビいづれでもよいがクッション
性を考慮すれば半硬質塩ビ、軟質塩ビを用いるのがとり
わけ好ましく、基材層としての厚みは0.5mm〜2.
0mmが適当である。
【0009】塩化ビニル樹脂製のシートの上に積層され
る樹脂含浸紙としては、化粧板用として供されるクラフ
ト紙、不織布、クロスなどのコア紙に、不飽和ポリエス
テル樹脂を主成分とする樹脂液を含浸した不飽和ポリエ
ステル樹脂含浸紙が考えられるが、本発明においてはフ
ェノール樹脂含浸紙との接着性を考慮して不飽和ポリエ
ステル樹脂とアミノ−ホルムアルデヒド樹脂を必須成分
とする混合樹脂液を含浸し乾燥したものを用いるのが好
ましい。
【0010】本発明に用いる不飽和ポリエステル樹脂は
二価のアルコールと二塩基酸とを縮合反応せしめたもの
で、二価のアルコールとしてはエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、1,3―ブチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコールなどが挙げられ、二塩基酸としては無
水マレイン酸、フマル酸などの不飽和二塩基酸、イソフ
タル酸、無水フタル酸などが挙げられ、二価のアルコー
ル、二塩基酸いずれも1種以上を選択して反応させれば
よい。
【0011】コア紙に含浸される樹脂として不飽和ポリ
エステル樹脂との混合で用いられるアミノ−ホルムアル
デヒド樹脂はフェノール樹脂含浸紙との密着性の向上を
図るためのもので、アミノ−ホルムアルデヒド樹脂とし
ては、アミノ化合物、たとえばメラミン樹脂、尿素樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂などとホルムアルデヒドを反
応させた初期縮合物を基本にアルコ−ル類によるエ−テ
ル化、あるいはパラトルエンスルフォンアミドの如き可
塑化を促す変性剤で変性されたものが適用できる。
【0012】不飽和ポリエステル樹脂とアミノ−ホルム
アルデヒド樹脂との配合割合は固形分比で95:5〜5
0:50とするのが望ましく、アミノ−ホルムアルデヒ
ド樹脂の割合が上限を越えると相溶性が悪くなり、硬化
後樹脂含浸コア紙よりなるコア層が硬くなりやすく充分
に衝撃を吸収できない。またアミノ−ホルムアルデヒド
樹脂の割合が下限に満たないとフェノール樹脂含浸紙層
との密着性が悪くなる。
【0013】不飽和ポリエステル樹脂とアミノ−ホルム
アルデヒド樹脂を必須成分とする混合樹脂液には硬化剤
としてのメチルエチルケトンパーオキサイド、ベンゾイ
ルパーオキサイドなどの有機過酸化物、及び硬化促進
剤、充填剤などが加えられトルエン、アセトンなどの有
機溶剤にて希釈し化粧板用のコア紙に浸透しやすいよう
に粘度調整される。さらに、硬化性、フロ−性、密着性
などを向上させるためスチレン、オルトクロルスチレ
ン、ジアリルフタレートモノマー、メチルメタクリレー
トなどの重合性モノマーを添加してもよい。
【0014】フェノール樹脂含浸紙としても化粧板用と
して供されるクラフト紙、不織布、クロスなどのコア紙
にフェノール樹脂を主成分とする樹脂液を含浸したもの
が適用でき、樹脂含浸化粧紙層との密着、及び樹脂含浸
紙層との密着が強固なものとなる。
【0015】樹脂含浸化粧紙、樹脂含浸表面紙としても
薄葉紙、チタン紙、リンタ−紙などの化粧板用の化粧
紙、α−セルロ−スを主成分とする表面紙にメラミン樹
脂よりなる樹脂液を含浸し乾燥したものが適用でき、メ
ラミン樹脂としてはメラミン単体の他、前記同様のアミ
ノ−ホルムアルデヒド樹脂などが挙げられる。
【0016】コア紙、化粧紙、表面紙に前記の樹脂液を
含浸する方法としてはディッピング、コーティングなど
が挙げられるがこれらの化粧板用の原紙に充分に付着さ
えすれば特に制約はない。
【0017】塩化ビニル樹脂製のシート、混合樹脂含浸
紙、フェノール樹脂含浸紙、樹脂含浸化粧紙、樹脂含浸
表面紙を順次積層して熱圧成形する際は温度100〜2
00℃、圧力1〜100kg/cm2、時間10秒〜90
分程度とし熱硬化性樹脂を硬化させればよく、意匠効果
を高めるためにエンボスプレート、エンボスシート、エ
ンボスペーパーなどのエンボス賦与材料を用いてもよ
い。
【0018】更にクッション性及び密着性をより向上さ
せる目的で塩化ビニル樹脂製のシートと樹脂含浸コア紙
との間にガラスクロス、ガラス不織布、寒冷紗、アラミ
ド繊維シ−ト、セラミック繊維シ−トなどの繊維シ−ト
系の接着シ−トを介在させてもよい。
【0019】以下、本発明を実施例と図面に基づいて詳
細に説明する。
【実施例】
実施例1 コア紙用の混合樹脂液(A)の配合 不飽和ポリエステル樹脂(固形分60%) 50重量部 メチルエーテル化メラミン樹脂(固形分35%) 10重量部 微粉末シリカ 5重量部 硬化剤(BPO) 5重量部 トルエン 35重量部 化粧紙用の樹脂液(a)の配合 メラミン樹脂 100重量部 硬化剤(PTS) 1重量部 表面紙用の樹脂液(a´)の配合 メラミン樹脂 100重量部 硬化剤(PTS) 1重量部 離型剤 1重量部 厚み2.0mmの半硬質の塩化ビニル樹脂製シート
(7)を基材層として、200g/m2のクラフト紙に樹
脂液(A)を100g/m2含浸した樹脂含浸紙(3)
と、200g/m2のクラフト紙にフェノール樹脂を10
0g/m2含浸させたフェノール樹脂含浸紙(5)と、8
0g/m2の印刷紙に樹脂液(a)を80g/m2含浸し乾
燥させた樹脂含浸化粧紙(2)と、20g/m2の表面紙
に樹脂液(a´)を30g/m2含浸し乾燥させた樹脂含
浸表面紙(1)とを順次積層し、温度130℃、圧力7
0kg/cm2、時間30分の条件で熱圧成形して実施例
1の化粧積層材(8)を得た。
【0020】実施例2 実施例1において塩化ビニル樹脂製のシート(7)と樹
脂含浸紙(3)との間にガラスクロス系の接着シ−ト
(4)を介在させた以外は実施例1と同様に熱圧成形し
て実施例2の化粧積層材(9)を得た。
【0021】比較例1 実施例1において樹脂含浸紙(3)を用いずフェノ−ル
樹脂含浸紙(5)を使用した以外は実施例1と同様に熱
圧成形して比較例1の複合材(21)を得た。
【0022】比較例2 実施例1において、フェノール樹脂含浸紙(5)を用い
ず樹脂含浸紙(3)を使用した以外は実施例1と同様に
熱圧成形して比較例2の複合材(22)を得た。
【0023】比較例3 実施例1においてメチルエーテル化メラミン樹脂(固形
分35%)を含まない樹脂液をコア紙に含浸した不飽和
ポリエステル樹脂含浸紙(6)を用いた以外は実施例1
と同様に含浸、積層、熱圧成形して比較例3の複合材
(23)を得た。
【0024】評価を結果を表1に示す。
【表1】 測定は以下の試験方法に基づき実施した。 荷重凹み; JIS A 5705でのへこみ量(45℃) 密着性 ; JAS平面引張り試験
【0025】
【発明の効果】塩化ビニル樹脂製シートとメラミン樹脂
含浸化粧紙層との間に不飽和ポリエステル樹脂とアミノ
−ホルムアルデヒド樹脂を必須成分とする樹脂液を含浸
させた樹脂含浸紙層があるため、フェノ−ル樹脂含浸紙
単独の場合に比べ歩行時や重量物の落下時の衝撃を吸収
できるため表層に亀裂が生じることがない。
【0026】また、樹脂含浸紙とメラミン樹脂含浸化粧
紙との間にフェノール樹脂含浸紙層を介在させているの
で各層の密着性もよく、また塩化ビニル樹脂製シートの
上には塩化ビニル樹脂との密着に優れるアミノ−ホルム
アルデヒド樹脂を必須成分とする樹脂含浸紙層を形成し
てあるのでフェノール樹脂含浸紙単独の場合に比べ層間
強度があり剥離することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の化粧積層材(8)の構成断面図を示
す。
【図2】実施例2の化粧積層材(9)の構成断面図を示
す。
【図3】比較例1の複合材(21)の構成断面図を示
す。
【図4】比較例2の複合材(22)の構成断面図を示
す。
【図5】比較例3の複合材(23)の構成断面図を示
す。
【符号の説明】
1 樹脂含浸表面紙 2 樹脂含浸化粧紙 3 樹脂含浸紙 4 ガラスクロス系の接着シート 5 フェノール樹脂含浸紙 6 不飽和ポリエステル樹脂含浸紙 7 塩化ビニル樹脂製シート 8 化粧積層材 9 化粧積層材 21 複合材 22 複合材 23 複合材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/42 102 B32B 27/42 102 33/00 33/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル樹脂製のシート(7)を基材
    層として、不飽和ポリエステル樹脂とアミノーホルムア
    ルデヒド樹脂を必須成分とする樹脂液を含浸した樹脂含
    浸紙(3)、フェノール樹脂を主成分とする樹脂液を含
    浸したフェノール樹脂含浸紙(5)、メラミン樹脂を主
    成分とする樹脂液を含浸した樹脂含浸化粧紙(2)並び
    にメラミン樹脂を主成分とする樹脂液を含浸した樹脂含
    浸表面紙(1)を順次積層してなることを特徴とする化
    粧積層材(8)。
JP17570996A 1996-06-14 1996-06-14 化粧積層材 Pending JPH10747A (ja)

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