JP2013181288A - 化粧板 - Google Patents

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Abstract

【課題】壁への取り付けを容易に行うことができるとともに、汚れの付着や破損の場合に容易に交換作業を行うことができる化粧板を提供すること。
【解決手段】化粧板100は、基板30と、基板30の向かい合う一対の辺の近傍に設けられた複数の孔部31と、基板30の表面に配された化粧シート12と、を有し、基板30と化粧シート12とが接合された第1の領域41と、基板30と化粧シート12とが接合されていない第2の領域42とが設けられており、第2の領域42は、孔部31を含む領域に設けられており、第2の領域42に係る化粧シート12を捲ることで、孔部31が露出するよう構成されている
【選択図】図1

Description

本発明は、化粧板に関するものである。
ビル、ホテル、マンションのロビーや、会議室、オフィスの壁面には、化粧板を複数壁に取り付けることで、見栄えの良い住空間が演出されている。
このような用途に用いられる化粧板は、基板の全面に化粧シートを貼り付けた構成を有するものが一般である(例えば、特許文献1参照)。
ところで、こういった化粧板の壁等への取り付けは、作業性を向上させるために、通常、接着剤を用いて行われている。
しかしながら、このように接着剤を用いて取り付けた場合、化粧板の縁部から接着剤がはみ出てしまったり、一度取り付けてしまったら、剥がすのが困難であるといった問題があり、かえって作業性が低下するといった問題もあった。また、剥がすのが困難なため、取り付けた化粧板の一部に汚れが付いたり、取り付けた化粧板の一部が破損したりした場合、その一部分だけを交換するということが困難であった。
特開2010−234766号公報
本発明の目的は、壁への取り付けが容易であるとともに、交換作業も容易に行うことが可能な化粧板を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(14)の本発明により達成される。
(1) 基板と、
前記基板の向かい合う一対の辺の近傍に設けられた複数の孔部と、
前記基板の表面に配された化粧シートと、を有し、
前記基板と前記化粧シートとが接合された第1の領域と、前記基板と前記化粧シートとが接合されていない第2の領域とが設けられており、
前記第2の領域は、前記孔部を含む領域に設けられており、
前記第2の領域に係る前記化粧シートを捲ることで、前記孔部が露出するよう構成されていることを特徴とする化粧板。
(2) 前記基板と前記化粧シートとの間に、粘着剤層を有し、
前記粘着剤層上に離型シートを設けることにより、前記第2の領域が形成されている請求項1に記載の化粧板。
(3) 前記基板と前記化粧シートとの間の前記第1の領域に、粘着剤層を有し、
前記基板と前記化粧シートとの間の前記第2の領域には、前記粘着剤層が形成されていない上記(1)に記載の化粧板。
(4) 前記孔部は、ザグリとなっている上記(1)ないし(3)のいずれか1項に記載の化粧板。
(5) 前記基板の側面上にも、前記化粧シートが配されている上記(1)ないし(4)のいずれか1項に記載の化粧板。
(6) 前記化粧シートは、全体の厚みが0.4mm以下である上記(1)ないし(5)のいずれか1項に記載の化粧板。
(7) 前記化粧シートは、常温での最小曲げ半径が10mmR以下の曲げ加工性を有する上記(1)ないし(6)のいずれか1項に記載の化粧板。
(8) 前記化粧シートは、表面層と芯材層とが積層された積層体で構成され、
前記表面層は、意匠面となる第1の面側にメラミン樹脂を含有する樹脂を担持し、前記芯材層と接する第2の面側に熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分を担持する表面層基材からなる表面層材料で構成され、
前記芯材層は、ガラスクロスまたはガラスクロスを基材とするプリプレグからなる芯材層材料で構成される上記(1)ないし(7)のいずれか1項に記載の化粧板。
(9) 前記熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、平均粒径が30〜100nmのエマルジョン樹脂粒子を含む上記(8)に記載の化粧板。
(10) 前記熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、非水溶性である上記(8)または(9)に記載の化粧板。
(11) 前記熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、単一粒子内にアクリル樹脂とウレタン樹脂との異相構造を有するウレタンアクリル複合粒子を含む上記(8)ないし(10)のいずれか1項に記載の化粧板。
(12) 前記ウレタンアクリル複合粒子は、アクリル成分をコアとし、ウレタン成分をシェルとするコアシェル構造を有する水性クリヤータイプである上記(8)ないし(11)のいずれか1項に記載の化粧板。
(13) 前記ガラスクロスを基材とするプリプレグは、熱可塑性樹脂を固形分で10〜50質量%含有する樹脂組成物をガラスクロスに含浸してなる上記(8)ないし(12)のいずれか1項に記載の化粧板。
(14) 前記熱可塑性樹脂は、アクリル樹脂および/またはウレタン樹脂を含有する上記(8)ないし(13)のいずれか1項に記載の化粧板。
本発明によれば、壁への取り付けを容易に行うことができるとともに、汚れの付着や破損の場合に容易に交換作業を行うことができる化粧板を提供することができる。
本発明の化粧板の第1実施形態を示す断面図である。 本発明の化粧板の第1実施形態を示す平面図である。 化粧シートの構成の一例を表す概念図である。 化粧シートの製造方法の一例を説明する図である。 化粧シートの構成の他の一例を表す概念図である。 化粧シートの構成の他の一例を表す概念図である。 図1の化粧板の製造工程の一例を示す断面図である。 図1の化粧板を用いた施工方法の一例を示す断面図である。 本発明の化粧板の第2実施形態を示す断面図である。 本発明の化粧板の第3実施形態を示す平面図である。 本発明の化粧板の第4実施形態を示す平面図である。
以下、本発明の化粧板について、添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
《化粧板の第1実施形態》
まず、本発明の化粧板の好適な実施形態について説明する。
本発明の化粧板は、ビル、ホテル、マンションのロビーや、会議室、オフィスの壁面に取り付けることで、空間の見栄えを向上させることができるものである。
図1は、本発明の化粧板の第1実施形態を示す断面図、図2は、本発明の化粧板の第1実施形態を示す平面図である。
図1、図2に示すように、化粧板100は、基板30と、孔部31と、化粧シート12と、粘着剤層21とを有している。
基板30は、化粧シート12を支持する機能を有するとともに、化粧板100全体の剛性に寄与する部材である。
基板30としては、その材質は特に限定されず、例えば、杉、檜、樫、ラワン、チーク等からなる木材単板、合板、集成材、単板積層材(LVL)、配向性ボード(OSB)、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)、硬質繊維板(HDF)等の木質材料系基板、アルミニウム、鋼鉄、真鍮、ステンレス鋼等の金属材料系基板、大理石、花崗岩等の天然石材、石膏板、珪酸カルシウム板、セメント板、コンクリート板等の無機材料系基板、繊維強化プラスチック(FRP)等の合成樹脂材料系基板等を用いることができる。
基板30の厚さ(平均厚さ)は、審美的な観点から適宜変更されるが、3〜30mmであるのが好ましく、6〜12mmであるのがより好ましい。
基板30の大きさ・形状は、壁面のデザイン等によって適宜変更することができる。
基板30には、複数の孔部31が設けられている。この孔部31は、化粧板100を壁面に取り付ける(固定する)際に、ねじ穴として機能する。
本実施形態において、孔部31は、図2に示すように、向かい合う一対の辺の近傍に設けられている。このような位置に孔部31を設けることにより、化粧板100を確実にかつ強固に壁部に固定することができる。
また、本実施形態において、孔部31は、図1に示すように、ザクリとなっている。このようザクリとすることにより、ネジにより取り付けた後に、ネジの頭部が基板30の表面から突出するのが防止され、後述する化粧シート12が部分的に浮いてしまうのを防止することができる。
化粧シート12は、図1、2に示すように、基板30の表面および側面に配されている。化粧シート12は、表面に木目等の意匠が施されている。化粧シート12の材料等については、後に詳細に説明する。
基板30の表面に配された化粧シート12は、化粧シート12の中央部の所定の領域において、粘着剤層21を介して、基板30と接合されている。すなわち、図1、図2に示すように、第1の領域41において、化粧シート12と基板30とは、粘着剤層21を介して接合されている。
また、基板30の表面に配された化粧シート12は、基板30の向かい合う一対の辺から孔部31を含む所定の領域において、基板30と接合されていない。すなわち、図1、図2に示すように、第2の領域42においては、化粧シート12と基板30とは、接合されていない。
このような第2の領域42を設けることにより、第2の領域42に係る化粧シート12を捲ることが可能となる。そして、第2の領域42に係る化粧シート12を捲ることにより、孔部31を露出させることができ、化粧板100を壁面へ容易にネジ止めすることが可能となる。
本実施形態において、粘着剤層21は、図1に示すように、化粧シート12の全面に設けられており、化粧シート12と基板30とが接合されない領域には、離型シート22が貼着されており、この離型シート22の貼着によって、第2の領域42が形成されている。この離型シート22は、壁等に化粧板100を取り付けた後は、除去される。
なお、本実施形態では、基板30の側面にも、粘着剤層21を介して化粧シート12が接合されている。これにより、側面においても化粧シート12の意匠性が発揮されるものとなる。
粘着剤層21は、主として、粘着剤で構成されている。この粘着剤としては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等を挙げることができる。
アクリル系粘着剤としては、粘着性を与える低Tgの主モノマー成分、接着性や凝集力を与える高Tgのコモノマー成分、架橋や接着性改良のための官能基含有モノマー成分を主とする重合体または共重合体よりなる。
主モノマー成分としては、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベンジル等のアクリル酸アルキルエステルや、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル等のメタクリル酸アルキルエステル等を挙げることができる。
コモノマー成分としてはアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル等が挙げられる。
官能基含有モノマー成分としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等のカルボキシル基含有モノマーや、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、N−メチロールアクリルアミド等のヒドロキシル基含有モノマー、アクリルアミド、メタクリルアミド、グリシジルメタクリレート等が挙げられる。
また、ゴム系粘着剤としては、例えば、天然ゴム系、イソプレンゴム系、スチレン−ブタジエン系、再生ゴム系、ポリイソブチレン系のものや、スチレン−イソプレン−スチレン、スチレン−ブタジエン−スチレン等のゴムを含むブロック共重合体を主とするもの等を挙げることができる。
また、シリコーン系粘着剤としては、例えば、ジメチルシロキサン系、ジフェニルシロキサン系のもの等を挙げることができる。
以上のような粘着剤は、非架橋型、架橋型のいずれのものも使用可能である。後者の場合、必要に応じ、架橋剤を添加することができる。架橋剤としては、例えば、エポキシ系化合物、イソシアナート系化合物、金属キレート化合物、金属アルコキシド、金属塩、アミン化合物、ヒドラジン化合物、アルデヒド系化合物等が挙げられる。
このような粘着剤は、有機溶剤系、エマルション系のいずれでもよい。
また、粘着剤層21には、例えば、可塑剤、粘着付与剤、増粘剤、充填剤、老化防止剤、防腐剤、防カビ剤、染料、顔料等の各種添加剤が必要に応じ添加されていてもよい。
また、離型シート22としては、いずれのものを使用してもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアリレート等の各種樹脂よりなるフィルムや、ポリエチレンラミネート紙、クレーコート紙、グラシン紙、再生紙等の各種紙材を基材とし、この基材の粘着剤層21との接合面に、離型処理が施されたものを用いることができる。
この場合、離型処理の代表例としては、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等の離型剤よりなる離型剤層の塗布、形成が挙げられる。
以上、説明したような化粧板100では、孔部31を覆う領域の化粧シート12が基板30と接合されていないので、化粧シート12を捲って孔部31を露出させることができる。その結果、容易に化粧板100を壁等にネジ止めすることができる。また、ネジ止めが可能なため、従来のように接着剤で取り付けていた時と比べて、壁等に損傷を与えることなく、化粧板100を取り外すことができる。その結果、損傷した化粧板100の交換作業を容易に行うことができる。
特に、壁が石膏等の比較的脆い材料で構成されている場合、従来のように接着剤で接着している時は、壁表面を壊して取り付けた全ての化粧板または多くの化粧板を取り除く必要があったが、このような場合であっても、上記のような化粧板100を用いることで、損傷した化粧板単位で交換することができ、メンテナンスが容易となる。
《化粧シート》
次に、化粧板100を構成する化粧シートについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の化粧板に用いられる化粧シートとしては、いずれのものも用いることができるが、ビル、ホテル、マンションのロビーや、会議室、オフィスの壁面等に使用するという観点から、難燃性または不燃性のものを用いるのが好ましい。
難燃性または不燃性の化粧シートとしては、特に限定されないが、メラミン化粧シートを用いるのが好ましい。
メラミン化粧シートとは、一般に、色や柄を印刷した化粧紙に、メラミン樹脂を含浸したものをいう。
本発明の化粧板では、以下に述べるようなメラミン化粧シートを用いるのが好ましい。
以下、本発明の化粧板に好適に用いられるメラミン化粧シートについて詳細に説明する。
図3は、化粧シートの構成の一例を表す概念図、図4は、化粧シートの製造方法の一例を説明する図、図5は、化粧シートの構成の他の一例を表す概念図、図6は、化粧シートの構成の他の一例を表す概念図である。
本実施形態に係るメラミン化粧シート12は、図1に示すように、表面層15と芯材層16とが積層された構造を有するものあり、表面層15は、意匠面となる第1の面側151にメラミン樹脂を含有する樹脂を担持し、芯材層16と接する第2の面側152に熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分を担持する表面層基材からなる表面層材料で構成され、芯材層16は、ガラスクロスまたはガラスクロスを基材とするプリプレグからなる芯材層材料で構成されている。
このようなメラミン化粧シート12は、例えば、図4に示すように、表面層材料15Aと芯材層材料16Aとを重ね合わせ、これを加熱加圧成形して積層することにより得られる。
以下、各層について詳細に説明する。
<1.表面層>
表面層15は、表面層材料15Aで構成されている。
この表面層材料15Aは、メラミン化粧シート12の意匠面(露出される側の面)側に配置されている。この表面層材料15Aは、意匠面となる第1の面側151にメラミン樹脂を含有する樹脂を担持し、芯材層16と接する第2の面側152に熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分を担持する表面層基材からなるものである。
なお、本明細書中において、表面層基材が樹脂を担持するとは、樹脂が基材(担体)の表面に付着し、または、基材内部の空隙部に含浸され、表面層材料の成形後に担持させた樹脂の性能を発現することを可能にする状態であることを意味する。なお、樹脂は、基材の表面および基材の内部に均一に分布していなくてもよい。
表面層基材は、第1の面側151に意匠面が形成されたシート状の基材である。表面層基材の材質は特に限定されず、例えば、パルプ、リンター、合成繊維、ガラス繊維等を用いることができる。また、必要に応じて、酸化チタンなどの顔料を含有する酸化チタン含有化粧紙などを用いることができる。
表面層基材の坪量は、特に限定されないが、40〜150g/mであることが好ましい。坪量が前記下限値未満であると、樹脂含浸工程での切れ、しわの問題から、塗工処理が困難であり、さらに第1の面と第2の面それぞれに担持させる樹脂含浸量を調整することも困難である。一方、坪量が前記上限値を超えると、表面層基材が担持する樹脂の含浸量にムラが生じ、メラミン化粧シート12の柔軟性を低下させると共に、生産性低下、コスト高の原因となる場合がある。
表面層材料15Aは、表面層基材の第1の面側151にはメラミン樹脂を含有する樹脂が担持されてなる。これにより、表面層材料15Aの第1の面側151の表面、すなわち、メラミン化粧シート12表面に好適な表面硬度を付与することができる。
メラミン樹脂としては、特に限定されず、例えば、メラミンとホルムアルデヒドを中性または弱アルカリ下において反応させて得られるものを用いることができる。
メラミンに対するホルムアルデヒドの反応モル比((ホルムアルデヒドのモル量)/(メラミンのモル量)の値であり、以下、単に「反応モル比」ということがある。)は、特に限定されないが、1.0〜4.0、好ましくは1.0〜2.0、さらに好ましくは1.1〜1.8として、反応させて得られたものを好適に用いることができる。反応モル比が前記下限値未満であると、未反応成分が増加し保存性低下、コスト高となる場合がある。また、前記上限値を超えると、硬化後の樹脂柔軟性低下が著しくなる場合がある。なお、メラミン樹脂としては、1種類が単独で含まれるものを用いることもできるし、反応モル比や重量平均分子量等が異なる2種類以上のメラミン樹脂を混合して含むものを用いることもできる。
また、メラミン樹脂としては、住友化学(株)製のメラミン樹脂等、市販のものを用いることもできる。
メラミン樹脂の重量平均分子量は、特に限定されないが、200〜500であるのが好ましく、250〜350であるのがより好ましい。分子量が前記下限値よりも小さいと、未反応分が多くなり、保存性が低下する場合がある。また、前記上限値よりも大きいと、基材への含浸性が低下する場合がある。なお、前記重量平均分子量は、例えば、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー、標準物質:ポリスチレン換算)で測定することができる。
表面層材料15Aの第1の面側151に担持される樹脂中の上記メラミン樹脂の含有量は、特に限定されないが、80〜100質量%であるのが好ましく、95〜100質量%であるのがより好ましい。メラミン樹脂の含有量が前記下限値未満であると、表面硬度や耐汚染性が低下する。
メラミン樹脂を含有する樹脂を表面層基材の第1の面側151に担持させる方法としては、特に限定されず、例えば、前記樹脂を溶剤に溶解した樹脂ワニスを、例えば、スプレー装置、シャワー装置、キスコーター、コンマコーター等の公知の装置を用いて塗工した後、80〜130℃程度で加熱乾燥する方法等が挙げられる。
なお、加熱乾燥後の樹脂含浸紙には、当該樹脂含浸紙全体の重さを100質量%としたときに、2〜6質量%の揮発分(溶剤)が残存する事が好ましい。これにより、樹脂含浸紙の取り扱いが容易になり、また、加熱成形時において、第1の面側151に担持させたメラミン樹脂の樹脂フローが向上する事でメラミン化粧シート12の意匠外観・表面光沢度が良好となる。揮発分が2質量%未満では樹脂含浸紙が割れ易く取り扱いが困難となり、樹脂フローの低下もあり外観形成に支障が生じる。また、揮発分が6%を超えた場合、成形後の乾燥環境下では、化粧シート反り(シートカール)が増大しやすくなり、7.5%以上では化粧シート外観での光沢転写性に揮発分の影響が生じて来る。
メラミン樹脂を含有する樹脂を溶解する溶剤としては、特に限定されず、例えば、水、メタノール等が挙げられる。中でも水が好ましい。また、悪影響を及ぼさない範囲で貧溶媒を使用しても構わない。前記樹脂ワニスの固形分(溶剤を除く全成分)は、特に限定されないが、前記樹脂ワニスの30〜70質量%であるのが好ましく、45〜60質量%であるのがより好ましい。これにより、樹脂ワニスの基材への含浸性を向上できる。
表面層材料15Aは、表面層基材の意匠面と反対側である第2の面側152には、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分が担持されてなる。なお、本明細書中おいて、熱可塑性エマルジョン樹脂とは、熱可塑性樹脂を含むが溶剤に分散してエマルジョン状態となったものである。また、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分とは、熱可塑性エマルジョン樹脂から溶剤を除いた成分を意味する。
熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、エマルジョン樹脂粒子として存在する成分を含み、金属や各種素材との接着特性を有し、メラミン化粧シートに柔軟性を付与する。したがって、第2の面側152には、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分が担持することにより、表面層15と芯材層16との接着強度を向上させることができるとともに、メラミン化粧シート12の曲げ加工性を向上させることができる。
熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分には、特に限定されず、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル系共重合体、ウレタンアクリル複合粒子、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)等の熱可塑性樹脂のエマルジョン粒子が挙げられる。これらの中でもウレタンアクリル複合粒子が好ましい。本明細書中において、ウレタンアクリル複合粒子とは、単一粒子内にアクリル樹脂とウレタン樹脂との異相構造を有するものを意味する。
ウレタン樹脂とアクリル樹脂とは、各々が芯材層16との接着強度が高いため、ウレタンアクリル複合粒子を用いることで、芯材層16との良好な接着強度を発現することができる。さらに、ウレタン樹脂は、特に強靭性、弾性、柔軟性に優れ、アクリル樹脂は、特に透明性、耐久性、耐候性、耐薬品性、造膜性に優れる。
また、本明細書中において「異相構造」とは、1個の粒子内に異なる種類の樹脂からなる相が複数存在する構造を意味し、例えば、コアシェル構造、局在構造、海島構造等が挙げられる。
また、前記ウレタンアクリル複合粒子が、表面層材料15Aの第1の面側151に担持された時の粒子間の配列状態は、特に限定されず、例えば、直鎖構造等が挙げられる。粒子の構造および粒子間の配列状態は、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)により確認することができる。これらの中でも、前記ウレタンアクリル複合粒子は、アクリル成分をコアとし、ウレタン成分をシェルとするコアシェル構造を有する水性クリヤータイプであることが特に好ましい。ウレタンアクリル複合粒子が上記コアシェル構造であると、表面層材料15Aの第2の面側152に担持させたときに、表面外郭がウレタン組成となるので、表面層材料15Aの第2の面側152は、ウレタン樹脂およびアクリル樹脂の両方の特性を有しつつ、外郭にウレタン樹脂の特性が付与される。なお、本明細書中において「水性クリヤー」とは、樹脂液は水溶性であり水分を飛ばした後の塗膜は非水性で、かつ下地の色柄が明らかに識別出来る程の透明性を持つ樹脂水溶液を意味する。表面層材料15Aの第2の面側152に担持される樹脂が水性クリヤータイプであることにより、表面層が有する意匠面の色調に及ぼす影響を抑制することができる。
なお、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分としては、これらの中の1種類が単独で含まれるものを用いることもできるし、異なる2種類以上の熱可塑性樹脂を混合して含むものを用いることもできる。
また、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分には、上記熱可塑性樹脂のエマルジョン粒子以外にも、必要に応じて少量の増粘剤、浸透促進剤、消泡剤等を含んでいてもよい。
熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、平均粒径が30〜100nmのエマルジョン樹脂粒子を含むことが好ましく、前記エマルジョン樹脂粒子の平均粒径は、60〜90nmであることがより好ましい。これにより、表面層基材の繊維間への含浸性が向上し、より表面層基材の内部に含浸させることができるため、表面層15に良好な柔軟性を付与することができる。
また、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、非水溶性であることが好ましい。これにより、熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分が表面層材料15Aの第1の面側151へと移行して、第1の面側151に担持されているメラミン樹脂と混合して、第1の面側151のメラミン樹脂による表面性能を損なうことを防止することができる。
熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分を表面層基材の第2の面側152に担持させる方法としては、特に限定されず、メラミン樹脂を含有する樹脂を表面層基材の第1の面側151に担持させる上述の方法と同様にして行うことができる。つまり、溶剤に溶解されたエマルジョン状態の熱可塑性エマルジョン樹脂を塗工、加熱乾燥する方法等が挙げられる。
なお、前記加熱乾燥後の樹脂含浸紙には、当該樹脂含浸紙全体の重さを100質量%としたときに、2〜6質量%の揮発分が残存することが好ましい。これにより、樹脂含浸紙の取り扱いが容易になり、また加熱成形時において、第1の面側151に担持させたメラミン樹脂の樹脂フローが向上する事でメラミン化粧シート12の意匠外観・表面光沢度が良好となるからである。
熱可塑性エマルジョン樹脂に用いられる溶剤としては、特に限定されず、例えば、水等が挙げられる。また、悪影響を及ぼさない範囲で貧溶媒を使用しても構わない。前記熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分(溶剤を除く全成分)は、特に限定されないが、前記熱可塑性エマルジョン樹脂の25〜60質量%であるのが好ましく、30〜45質量%であるのがより好ましい。これにより、熱可塑性エマルジョン樹脂の基材への含浸性を向上できる。
<2.芯材層>
メラミン化粧シート12は、表面層15の第2の面側152に、芯材層16を積層してなる。
芯材層16は、ガラスクロスまたはガラスクロスを基材とするプリプレグからなる芯材層材料16Aで構成される。これにより、メラミン化粧シートに、耐熱性、不燃性、剛性などを付与することができる。
ガラスクロスとしては、特に限定されず、例えば、ガラス織布、ガラス不織布等が挙げられ、中でも不燃性、強度の点からガラス織布が好ましい。
また、ガラスクロスを構成するガラスとしては、例えば、Eガラス、Cガラス、Aガラス、Sガラス、Dガラス、NEガラス、Tガラス、Hガラス等が挙げられる。これらの中でもTガラスが好ましい。これにより、ガラスクロスの熱膨張係数を小さくすることができる。
ガラスクロスの重量は、特に限定するものではないが、建築基準法第2条第9号の不燃性適合要件である「燃焼後の亀裂・貫通があってはならない」を満たす必要がある場合は、坪量100g/m以上とする事が好ましい。また、重量の上限は特に制約を必要としないが、材料コストと加工性の面から坪量250g/m以下が好ましい。
プリプレグとしては、特に限定されず、例えば、熱可塑性樹脂等を含有する樹脂組成物を上述のガラスクロスに含浸してなるものを用いることができる。
樹脂組成物としては、表面層15の第2の面側152と芯材層16との層間接着強度が、メラミン化粧シート12を形成するために十分であれば、特に限定されないが、中でも、熱可塑性樹脂を固形分で10〜50質量%含有することが好ましく、20〜35質量%含有することがより好ましい。これにより、表面層15の第2の面側152と芯材層16との層間接着強度を向上させることができる。
熱可塑性樹脂としては、特に限定されず、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、スチレンブタジエンゴム(SBR)等が挙げられる。中でも、アクリル樹脂および/またはウレタン樹脂を用いるのが好ましい。
プリプレグは、従来公知の方法により製造することができ、例えば、上述したガラスクロスと同様のガラスクロスに、樹脂組成物を溶剤に溶解させたワニスを含浸、乾燥させることにより得られる。
また、芯材層材料16Aは、表面層材料15Aと接する面側に、さらに熱可塑性エマルジョン樹脂を担持させる事で、さらに接着強度を向上させ、高い常温曲げ加工性を達成出来る。なお、芯材層材料16Aの表面層材料15Aと接する面側に担持させる熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、柔軟性を付与し、燃焼時の発熱量、ガス有害性に支障なければ特に限定されず、当該熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分が含むエマルジョン樹脂粒子の平均粒径は特に限定されず、水溶性でも非水溶性でもよい。
芯材層16の厚みは、100μm以上とすることが好ましい。これにより、メラミン化粧シート12に充分な耐熱性、不燃性を付与することができる。また、厚みの上限については、特に限定されないが、厚みが大きいほどメラミン化粧シート12の厚みと重量が増大すると共に、コストも嵩むため、最終的な製品における設計上、許容される範囲で設定することが好ましく、350μm以下にすることが好ましい。
<3.メラミン化粧シート>
メラミン化粧シート12は、上述した表面層材料15Aと芯材層材料16Aとを、所定の順序で重ね合わせ、これを加熱加圧成形して積層することにより得られる。
メラミン化粧シート12を加熱加圧成形する条件としては特に限定されないが、一例を挙げると、温度130〜150℃、圧力2〜8MPa、時間10〜60分間で実施することができる。
また、メラミン化粧シート12の成形時に、表面層材料15Aの第1の面側に、鏡面仕上げ板を重ねることにより鏡面仕上げとすることができ、エンボス板またはエンボスフィルム等を重ねることにより、エンボス仕上げとすることができる。
化粧シート(メラミン化粧シート12)は、常温(通常20〜30℃程度)での最小曲げ半径が10mmR以下の曲げ加工が可能であるが、特に限定はされない。最小曲げ半径Rとは、半径Rの湾曲部を有する型に沿わせて、一方方向に行う常温曲げ加工を繰り返し実施しても、割れ等の不具合を生じず、100%の良品が得られる最小の型の半径Rを意味する。
また、化粧シート(メラミン化粧シート12)は、全体厚みが0.4mm以下であるのが好ましい。
なお、本発明の化粧板に適用可能なメラミン化粧シートは、図3および図4に示したメラミン化粧シート12の形態に限定されず、機械的強度等を付与したい場合には、図5に示すように、芯材層の下側にさらに別の芯材層材料を積層して芯材層を2層積層した、表面層15、芯材層16、芯材層17の三層構成としたメラミン化粧シート13を用いることもできる。また、表面層および芯材層以外の別の層を有していてもよく、例えば、図6に示すように、意匠面側の最外層に保護層18を有していたり、芯材層側の最外層に支持層19を有していたりするメラミン化粧シート14を用いてもよい。
保護層18は、特に限定されず、例えば、坪量10〜50g/mの紙基材に、メラミン樹脂単独、あるいは、メラミン樹脂に、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、あるいはシリカから選ばれる無機充填材を含有させた樹脂組成物を含浸させ、これを乾燥することにより得ることができる。
支持層19は、特に限定されず、例えば、表面層基材に用いられるものと同様の基材に、表面層材料の第1の面側または第2の面側に用いることができる樹脂を含浸させてなるプリプレグや、金属箔等を用いることができる。
《化粧板の製造方法》
次に、本発明の化粧板の製造方法の一例について添付図面を参照しつつ説明する。
図7は、図1の化粧板の製造工程の一例を示す断面図である。
まず、図7(a)に示すように、基板30を用意する。
次に、図7(b)に示すように、基板30に複数の孔部31を形成する。この際、図7(b)に示すように、孔部31がザクリとなるように形成する。
次に、図7(c)に示すように、基板30の側面全体に、粘着剤層21を介して、化粧シート12を接合する。
次に、化粧シート12の基板30と接合する面に、粘着剤層21を形成する。そして、形成した粘着剤層21の、化粧シート12と基板30とを接合させない第2の領域42に該当する部位に、離型シート22を貼着する。
次に、図7(d)に示すように、粘着剤層21と離型シート22を設けた化粧シート12を基板30に接合し、化粧板100を得る。
《施工方法》
次に、本発明の化粧板を用いた施工方法の一例について説明する。
図8は、図1の化粧板を用いた施工方法の一例を示す断面図である。
まず、化粧板100を壁Xの取り付け部位に設置する。
次に、図8(a)に示すように、化粧板100の基板30に接合されていない化粧シート12を捲る。これにより、孔部31が露出する。
次に、図8(b)に示すように、露出した孔部31にネジ110を挿入し、基板30を壁Xにネジ止めする。
次に、粘着剤層21上の離型シート22を剥がし、図8(c)に示すように、捲った化粧シート12を元に戻し、化粧シート12全面と基板30全面を接合する。
これにより、化粧板100の取り付けが完了する。
なお、複数の化粧板100同士の間に目地を設ける場合、その目地部分の壁Xに、予め、化粧シート12を貼り付けてから、上記化粧板100を取り付ける。これにより、壁の見栄えをさらに向上させることができる。
また、化粧シート12として、上述したメラミン化粧シートを用いた場合、審美性が高く、かつ、防火性にも優れた壁面を形成することができる。
《化粧板の第2実施形態》
次に、本発明の化粧板の第2実施形態について説明する。
図9は、本発明の化粧板の第2実施形態を示す断面図である。
以下、第2実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一の符号を付してある。
本実施形態に係る化粧板100は、化粧シート12と基板30とを接合しない第2の領域に該当する部位に、粘着剤層21を設けていない点で、前述した第1実施形態と異なっている。
すなわち、本実施形態の化粧板100は、図9に示すように、粘着剤層21を設けないことにより、基板30と化粧シート12とが接合されていない領域(第2の領域)を形成している。
このような構成の化粧板100では、壁面に取り付ける場合に、ネジで基板30を壁にネジ止めした後に、化粧シート12および/または基板30の第2の領域42に、粘着剤を付与することで、化粧シート12の全面と基板30の全面とを接合する。
《化粧板の第3実施形態》
次に、本発明の化粧板の第3実施形態について説明する。
図10は、本発明の化粧板の第3実施形態を示す平面図である。
以下、第3実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一の符号を付してある。
本実施形態に係る化粧板100では、図10に示すように、孔部31が、基板30の全周にわたって形成されている点で、前述した第1実施形態と異なっている。
このような構成とすることにより、壁への取り付け強度をより高いものとすることができる。
《化粧板の第4実施形態》
次に、本発明の化粧板の第4実施形態について説明する。
図11は、本発明の化粧板の第4実施形態を示す平面図である。
以下、第4実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一の符号を付してある。
本実施形態に係る化粧板100では、図11に示すように、孔部31の周辺のみに第2の領域42が形成されている点で、前述した第1実施形態と異なっている。
このような構成とすることにより、保存時における化粧シート12の不本意な折れ曲がりを防止することができる。
以上、本発明の化粧板の好適な実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、前述した実施形態では、基板の側面を化粧シートで覆う場合について説明したが、側面の化粧シートは無くてもよい。
また、前述した実施形態では、孔部がザクリとなっている場合について説明したが、ザクリとなっていなくてもよい。
100 化粧板
12、13、14 化粧シート
15 表面層
15A 表面層材料
151 第1の面側
152 第2の面側
16 芯材層
16A 芯材層材料
17 芯材層
18 保護層
19 支持層
21 粘着剤層
22 離型シート
30 基板
31 孔部
41 第1の領域
42 第2の領域
110 ネジ
X 壁

Claims (14)

  1. 基板と、
    前記基板の向かい合う一対の辺の近傍に設けられた複数の孔部と、
    前記基板の表面に配された化粧シートと、を有し、
    前記基板と前記化粧シートとが接合された第1の領域と、前記基板と前記化粧シートとが接合されていない第2の領域とが設けられており、
    前記第2の領域は、前記孔部を含む領域に設けられており、
    前記第2の領域に係る前記化粧シートを捲ることで、前記孔部が露出するよう構成されていることを特徴とする化粧板。
  2. 前記基板と前記化粧シートとの間に、粘着剤層を有し、
    前記粘着剤層上に離型シートを設けることにより、前記第2の領域が形成されている請求項1に記載の化粧板。
  3. 前記基板と前記化粧シートとの間の前記第1の領域に、粘着剤層を有し、
    前記基板と前記化粧シートとの間の前記第2の領域には、前記粘着剤層が形成されていない請求項1に記載の化粧板。
  4. 前記孔部は、ザグリとなっている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化粧板。
  5. 前記基板の側面上にも、前記化粧シートが配されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の化粧板。
  6. 前記化粧シートは、全体の厚みが0.4mm以下である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の化粧板。
  7. 前記化粧シートは、常温での最小曲げ半径が10mmR以下の曲げ加工性を有する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の化粧板。
  8. 前記化粧シートは、表面層と芯材層とが積層された積層体で構成され、
    前記表面層は、意匠面となる第1の面側にメラミン樹脂を含有する樹脂を担持し、前記芯材層と接する第2の面側に熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分を担持する表面層基材からなる表面層材料で構成され、
    前記芯材層は、ガラスクロスまたはガラスクロスを基材とするプリプレグからなる芯材層材料で構成される請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化粧板。
  9. 前記熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、平均粒径が30〜100nmのエマルジョン樹脂粒子を含む請求項8に記載の化粧板。
  10. 前記熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、非水溶性である請求項8または9に記載の化粧板。
  11. 前記熱可塑性エマルジョン樹脂の固形分は、単一粒子内にアクリル樹脂とウレタン樹脂との異相構造を有するウレタンアクリル複合粒子を含む請求項8ないし10のいずれか1項に記載の化粧板。
  12. 前記ウレタンアクリル複合粒子は、アクリル成分をコアとし、ウレタン成分をシェルとするコアシェル構造を有する水性クリヤータイプである請求項8ないし11のいずれか1項に記載の化粧板。
  13. 前記ガラスクロスを基材とするプリプレグは、熱可塑性樹脂を固形分で10〜50質量%含有する樹脂組成物をガラスクロスに含浸してなる請求項8ないし12のいずれか1項に記載の化粧板。
  14. 前記熱可塑性樹脂は、アクリル樹脂および/またはウレタン樹脂を含有する請求項8ないし13のいずれか1項に記載の化粧板。
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