JP2001080015A - 化粧板及びこれを用いた基台 - Google Patents

化粧板及びこれを用いた基台

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JP2001080015A
JP2001080015A JP2000200922A JP2000200922A JP2001080015A JP 2001080015 A JP2001080015 A JP 2001080015A JP 2000200922 A JP2000200922 A JP 2000200922A JP 2000200922 A JP2000200922 A JP 2000200922A JP 2001080015 A JP2001080015 A JP 2001080015A
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Hironori Matsubara
広典 松原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属板や木板などの基板の表面から容易に剥
がすことのできる、基板に貼着する化粧板、及びこれを
用いた再生容易な基台を提供すること。 【解決手段】 化粧シートと該化粧シートの裏側面に一
体的に設けられた裏紙を有してなり,かつ該裏紙は灰分
を5〜50重量%含有していることを特徴とする化粧板
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、机、テーブルにお
ける天板としての金属板、木板などの基板の表面に貼着
する化粧板及びこれを用いた基台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属製又は木製の天板に化粧
シートを貼着した机やテーブル等の基台がある。上記化
粧シート92は、図8に示すごとく、上記基台の天板9
4の表面941に接着剤を介して貼着してある。これに
より、上記机等の機能性、意匠性等を向上させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記基
台の使用において最も汚れや傷が発生し易いのは、天板
の表面、つまり上記化粧シート92である。一方、その
他の部分は、比較的耐久性があり、また、多少の汚れや
傷等が発生しても使用には影響しない。そのため、上記
基台は、上記化粧シート92の汚れや傷等が激しくなる
ことにより、使用に耐えられなくなる場合が多い。従っ
て、このような場合には、他の部分の状態がよくても、
上記基台を廃棄せざるを得ない。かかる事態は、資源の
浪費であり、また、近年のゴミ問題を深刻化させる一因
ともなる。そこで、特開平11−58620号、特開平
10−180944号、特開平11−46876号など
には、耐水性の紙により紙間剥離させて化粧板を剥す技
術が開示されている。ところが、これらの技術では、紙
間剥離させる紙にフッ素樹脂などをコーティングしてい
るため、剥離性、ポストフォーム性(以下、PF性と示
す)、環境性が悪いという問題があった。
【0004】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、金属板や木板などの基板の表面から容易
に剥がすことのできる、基板に貼着する化粧板、及びこ
れを用いた再生容易な基台を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題の解決手段】請求項1〜3に記載の発明は、化粧
シート(樹脂化粧板とも表記する)と紙(裏紙)からな
り、該紙は灰分が5〜50重量%含有していることを特
徴とする化粧板である。
【0006】上記化粧板は、例えば、金属製、木製等の
基板に上記紙を貼着して用いる。また、上記基板として
は、例えば、机、テーブル等の基台の天板、或いは壁板
等がある。
【0007】上記紙が含有する灰分が5重量%未満の場
合には、紙を構成する繊維がそれぞれ強く絡み合うた
め、上記紙が破れ難く、上記基板に貼着した化粧板を上
記基板から剥がすことが困難となる。一方、上記灰分が
50重量%を超える場合には、紙を構成する繊維間の絡
み合いが不十分となり、該繊維間に隙間が生じる。よっ
て、接着剤を介して紙を基板に貼着させる場合に、紙を
構成する繊維間に接着剤が浸透してしまい、上記基板に
貼着した化粧板を上記基板から剥がすことが困難とな
る。また、繊維間の絡み合いが不十分であるため、耐水
性にも劣る。つまり、上記範囲は、天板や壁板等に化粧
板の剥離のこりが発生しない特異的な範囲といえる。
【0008】次に、本発明の作用効果につき説明する。
まず、上記化粧板を金属板、木板等の基板に貼着する際
には、上記基板の表面に接着剤を介して、上記紙の部分
を貼着する。
【0009】そして、使用によって上記化粧板の表面に
汚れ、傷等が発生し、これを貼り替える際には、上記化
粧板のうち、化粧シート(樹脂化粧板)を、その端部を
引張ることにより引き剥がす(図7参照)。
【0010】上記化粧板は、上述のごとく、上記化粧シ
ート(樹脂化粧板)の裏側面に紙(裏紙)を有してな
る。そして、該紙は灰分を5〜50重量%含有している
ため比較的破れ易い。
【0011】即ち、上記化粧板を上記基板に貼着した状
態においては、上記化粧シート(樹脂化粧板)と上記基
板との間に、灰分が5〜50重量%含有している適度に
破れ易い紙が介在している。そのため、上記化粧板を上
記基板から剥がす際には、適度な力によって、上記紙
が、その厚み方向の中間部分辺りで裂かれるようにして
容易に破れる。これにより、上記化粧板を上記基板から
容易に剥がすことができる。その後は、上記基板上に残
留した紙の残部を、水や溶剤等により除去し、再び新品
の化粧板を上記のごとく貼着する。
【0012】このような紙は、特に限定されるものでは
ないがクラフト紙などを使用することができる。以上の
ごとく、本発明によれば、金属板、木板などの基板の表
面から容易に剥がすことのできる、基板に貼着する化粧
板を提供することができる。
【0013】また、上記化粧シートとして樹脂化粧板を
用いているので、耐久性にも優れている。なお、上記樹
脂化粧板とは、基材の上に、樹脂が含浸したパターン層
が形成されてなる積層板である。上記基材としては、例
えば、合板、木板、フェノール樹脂含浸コア紙を積層し
たものを使用できる。また、上記パターン層としては、
メラミン樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート樹
脂から選ばれる少なくとも1種以上の熱硬化性樹脂を含
浸させた紙を使用できる。
【0014】更に、上記パターン層の上にオーバーレイ
層を形成することもできる。該オーバーレイ層は、灰分
が1%以下の透明紙に上記熱硬化性樹脂を含浸させたも
のからなる。
【0015】前記オーバーレイ層、コア層には、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート樹脂から
選ばれる少なくとも1種以上の熱硬化性樹脂を含浸させ
た紙を使用できる。
【0016】また、化粧シート(樹脂化粧板)と紙との
間には金属箔などを介在させることが望ましい。化粧シ
ート中の樹脂が紙間隔離させる紙(裏紙)に浸透するこ
とを防止するためである。また、剥離する際に化粧シー
ト(樹脂化粧板)が破断することを防止できる。金属箔
としては、アルミニウム箔、ステンレス箔、ニッケル
箔、銅箔を使用できる。金属箔と化粧シート(樹脂化粧
板)との間には接着性を改善するためにさらに紙を介在
させてもよい。この紙に化粧シート(樹脂化粧板)から
の樹脂が浸透して一体化する。金属箔と紙との間は、接
着剤で接着する。接着剤はウレタン系接着剤、エポキシ
系接着剤などを使用することができる。
【0017】次に、請求項4に記載の発明のように、上
記化粧板は、机、テーブル等の基台の天板の表面に貼着
されるものであることが好ましい。この場合には、使用
によって汚れや傷等が発生し易い上記基台の天板の化粧
シート(樹脂化粧板)を、容易に剥がすことができる。
そのため、化粧板を貼り替えることにより、天板以外に
は支障がない上記基台を繰り返し再生して使用すること
ができる。
【0018】次に、請求項5に記載の発明のように、上
記化粧シート(樹脂化粧板)と紙とは、熱圧着により一
体化されていることが好ましい。これにより、上記化粧
シートと紙とが確実に接着され、上記化粧シートを上記
基板に貼着して使用している際に、上記化粧シートと紙
との聞で剥がれが生ずるおそれがない。また、上記化粧
板を基板から剥がす際に、上記化粧シートだけが上記紙
から剥がれて、該紙の大部分が上記基板の表面に残ると
いう不具合が生じない。
【0019】次に、請求項6、7に記載の発明のよう
に、天板に化粧板を貼着してなる基台であって、上記化
粧板は、化粧シート(樹脂化粧板)と紙(裏紙)からな
り、該紙を介して前記天板に貼着してなり、且つ前記紙
は灰分が5〜50重量%含有していることを特徴とする
基台である。なお、上記化粧シート(樹脂化粧板)と上
記紙とは、熱圧着等によって一体化することにより化粧
板を形成している。また、上記基台としては、金属製、
木製等の天板を有する机やテーブルなどがある。また、
上記紙の灰分含有量の臨界意義は、上記請求項1の発明
と同様である。
【0020】次に、本発明の基台の作用効果につき説明
する。上記化粧シートは上記紙を介して天板に貼着して
なり、かつ該紙は灰分を5〜50重量%含んでいる。そ
のため、上記化粧板を金属製、木製等の天板から剥がす
際には、上記紙が容易に紙間剥離して破れる。これによ
り、上記化粧板を上記基板から容易に剥がすことができ
る。それ故、使用によって汚れや傷等が発生し易い上記
基台の天板の化粧板を貼り替えることにより、上記基台
を容易に繰り返し再生して使用することができる。従っ
て、本発明によれば、化粧板を容易に貼り替えることが
でき、繰り返し再生して使用することのできる基台を提
供することができる。
【0021】次に、請求項8に記載の発明のように、上
記基台は天板がスチールにより作製され、上記化粧シー
トは樹脂化粧板であるスチール基台であることが好まし
い。これにより、耐久性、機能性、意匠性等に優れた基
台を得ることができる。また、この場合にも、上記基台
は、上記化粧シートを容易に貼り替えて、繰り返して使
用することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の化粧板及び基台の
実施例を説明するが、これは、代表的なものを示したも
のに過ぎず、その要旨を越えない限り、以下の実施例に
よって本発明が限定されるものではない。
【0023】まず、本例の化粧板10は、化粧シート7
と紙3からなり、図1に示すごとく、金属製の基板20
の表面21に上記紙3部分を接着剤を介して貼着して使
用する。
【0024】次に、上記化粧板10の具体的実施例につ
いて説明する。実施例1 まず、図2に示すように、化粧シート7を構成すべく、
表面より、坪量120g/m2のパターン紙にメラミン
樹脂を含浸したパターン含浸紙1を1枚と、坪量200
g/m2のクラフト紙にフェノール樹脂を含浸したコア
ー含浸紙2を3枚を積層する。続いて、コアー含浸紙2
側に灰分8%の紙3(天間特殊製紙製 純白紙 坪量5
0g/m2)を積層する。そして、上述したこれらをプ
レス成形機に挿入し、面圧80kg/cm2で40℃か
ら140℃までを50分で加熱した後、40℃まで冷却
し、化粧板10を得た。
【0025】実施例2 図3に示すように、化粧シート7を構成すべく、表面よ
り、坪量120g/m 2のパターン紙にメラミン樹脂を
含浸したパターン含浸紙1を1枚と、坪量200g/m
2のクラフト紙にフェノール樹脂を含浸したコアー含浸
紙2を3枚を積層する。続いて、コアー含浸紙2側に7
ミクロンのアルミ箔4に灰分30%の紙3(天間特殊製
紙製 純白紙 坪量50g/m2)を両面にウレタン系
接着剤で接着したアルミ箔接着シート6を積層する。そ
して、上述したこれらをプレス成形機に挿入し、面圧8
0kg/cm2で40℃から140℃までを50分で加
熱した後、40℃まで冷却しアルミ箔接着シート6を一
体積層した化粧板10を得た。実施例3 図4に示すように、化粧シート7を構成すべく、表面よ
り、坪量120g/m 2のパターン紙にメラミン樹脂を
含浸したパターン含浸紙1を1枚と、坪量200g/m
2のクラフト紙にフェノール樹脂を含浸したコアー含浸
紙2を3枚を積層する。続いて、コアー含浸紙2側に7
ミクロンのアルミ箔4に灰分8%の紙3(天間特殊製紙
製 純白紙 坪量50g/m2)を両面にウレタン系接
着剤で接着したアルミ箔接着シート6を積層する。そし
て、上述したこれらをプレス成形機に挿入し、面圧80
kg/cm2で40℃から140℃までを50分で加熱
した後、40℃まで冷却しアルミ箔接着シート6を一体
積層した化粧板10を得た。
【0026】実施例4 図5に示すように、化粧シート7を構成すべく、表面よ
り坪量120g/m2のパターン紙にメラミン樹脂を含
浸したパターン含浸紙1を1枚と、坪量200g/m2
のクラフト紙にフェノール樹脂を含浸したコアー含浸紙
2を3枚を積層する。続いて、コアー含浸紙2側に7ミ
クロンのアルミ箔4をガラス不織布5(坪量50g/m
2)と灰分10%のチタン紙3(アルジョウインギス製
チタン紙坪量50g/m2)を接着したアルミ箔接着シ
ート6を積層しプレス成形機に挿入する。そして、上述
したこれらを面圧80kg/cm2で、40℃から14
0℃までを50分で加熱した後、40℃冷却しアルミ箔
接着シート6を一体積層した化粧板10を得た。
【0027】実施例5 本例の化粧板1は,図1(A),(B)に示すごとく,
金属製の基板4の表面41に接着剤を介して貼着して使
用する。上記化粧板1は,化粧シート7と該化粧シート
7の裏側面に一体的に設けられ上記基板20に貼着する
裏紙3を有してなる。また,該裏紙3は灰分を40重量
%含有している。また,上記化粧シート2は厚み約0.
8mmのメラミン化粧板である。そして,上記裏紙3は
厚み約0.1mmのクラフト紙(興人製 KW−8
0))である。上記化粧シート2と裏紙3とは,熱圧着
により一体化されている。また,上記基板20は,図6
に示す基台としてのスチール机30におけるスチール製
の天板22として用いられている。即ち,上記スチール
机30は,図6に示すごとく,金属製の天板22を有す
ると共に該天板22には上記化粧板10を貼着してな
る。
【0028】具体的な製造方法としては、坪量120g
/m2のパターン紙(興人製 白パターン紙 LK−
1)にメラミン樹脂を含浸したパターン含浸紙を1枚
と、坪量200g/m2のクラフト紙にフェノール樹脂
を含浸したコアー含浸紙を3枚を積層する。さらに表層
に坪量100g/m2の大福製紙(株)製、製品番号
「MOL−D−100」の透明紙にメラミン樹脂を含浸
させたオーバーレイ紙を積層し、150℃、7.85M
Paで加熱プレスして一体化して化粧シート(樹脂化粧
板)とした。さらに、コア層の裏側に厚み約0.1mm
のクラフト紙(興人製KW−80)をゴム系接着剤を介
して接着した。
【0029】以上のように得られた実施例1〜5の化粧
板10を構成する紙3部分を、ゴム系接着剤を介して基
板20の表面21に貼着することにより、図6に示すよ
うな、基台としてのスチール机30におけるスチール製
の天板22として用いることができる。即ち、上記スチ
ール机30は、金属製の天板22を有すると共に該天板
22には上記化粧板10を貼着してなる。
【0030】そして、使用によって上記化粧板10の表
面に汚れ、傷等が発生し、これを貼り替える際には、上
記化粧板10を以下に示すごとく貼り替える。
【0031】まず、図7に示すものは、上記実施例1の
化粧板10を基板20に貼着した基台であり、上記樹脂
化粧板(化粧シート)をその端部11を上方に引張るこ
とにより、上記基板20の表面21から引き剥がす。
【0032】このとき、上記化粧板10を構成する化粧
シート7の裏面側に設けられた紙3が、その厚み方向の
中間部分辺りで裂かれるようにして上記端部11から順
次破れていく(図6参照)。これにより、上記化粧シー
ト7は、それ自体は破れることなく、上記基板20から
剥がれる。
【0033】上記化粧シート7を剥がし終わった後に
は、上記基板20の表面21には、上記紙3の一部が残
留して付着している。この付着している紙3の残部を、
水、溶剤等を用いて除去する。
【0034】次いで、新しい化粧板10を、接着剤によ
り上記基板20に貼着する。
【0035】以上により、上記化粧板10の貼り替えが
完了し、上記スチール机30が再生される。
【0036】また、上記実施例2〜4の化粧板10につ
いては、プレス成形時に樹脂がアルミ箔4で完全遮蔽さ
れるため、紙間剥離性能を低下させることがない。その
ため、基板20に接着した化粧板10を、アルミ箔接着
シート6を構成する紙3間で容易に剥がすことができ
る。また、アルミ箔4によって熱が放散されやすく、従
来のものよりも耐熱性も向上する。尚、実施例2〜4の
化粧板10の剥がし方については、上述した実施例1と
同様であるため、叙上の説明を援用する。
【0037】次に、本例の作用効果につき説明する。上
記化粧板10は上述のごとく、上記化粧シート7の裏側
面に紙3を有してなる。そして、該紙3は灰分を5〜5
0重量%含有しているため比較的破れ易い。即ち、上記
化粧板10を上記基板20に貼着した状態においては、
上記化粧シートと上記基板20との間に、適度に破れ易
い上記紙3が介在している(図7参照)。
【0038】そのため、上記化粧板10を上記基板20
から剥がす際には、適度な力によって上記紙3が容易に
破れる。これにより、上記化粧板10を上記基板20か
ら容易に剥がすことができる。
【0039】また、上記スチール机30は、上記化粧板
10を天板22に貼着している。それ故、使用によって
汚れや傷等が発生し易い天板22の化粧シート7を容易
に貼り替えることができる。そのため、上記スチール机
30を容易に繰り返し再生して使用することができる。
【0040】また、上記化粧シート7と紙3とは、熱圧
着により一体化されているため、両者は確実に接着され
る。そのため、上記化粧シート7を上記基板20に貼着
して使用している際に、上記化粧シート7と紙3との問
で剥がれが生ずるおそれがない。また、上記化粧板10
を基板20から剥がす際に、上記化粧シート7だけが上
記紙3から剥がれて、該紙3の大部分が上記基板20の
表面21に残るという不具合が生じない。
【0041】以上のように得られた本発明にかかる実施
例1〜5の化粧板10と、これらの実施例と比較するた
めの比較例1〜3について、以下の試験及び評価を行っ
たところ、次の表に示す結果が得られた。 上記表中の比較例1〜3について説明する。比較例1 実施例2において、アルミ箔接着シート7の代わりにア
クリル樹脂で耐水処理した紙を使用して成形した化粧板
を比較例1の化粧板とする。
【0042】比較例2 実施例3において、灰分8%の紙(天間特殊製紙製 純
白紙 坪量50g/m 2)に代えて、灰分0%の紙(大
福製紙製 MOL−D−100)を使用した。
【0043】比較例3 実施例2において、灰分8%の紙(天間特殊製紙製 純
白紙 坪量50g/m2)に代えて、灰分55%の紙
(興人製 白色チタン紙)を使用した。
【0044】尚、剥離性は、ゴム系接着剤で芯材(合
板)に接着した化粧板を剥離する際、割れることなく容
易に剥離したものを良好とし、剥離しても割れが発生し
たものを悪いとした。
【0045】PF性は、化粧板をシーズヒーターで14
0℃まで加熱して、半径8mmRの90度曲げ試験を行
い化粧板表面にクラックが生じなかったものを良好と
し、クラックが生じたものを悪いとした。
【0046】環境試験は、ゴム系接着剤で芯材(スチー
ル)に接着した化粧天板を温度40℃湿度90%で24
時間放置し、化粧板と芯材間で浮き、剥がれが生じなか
ったものを良好とし、浮き、剥がれが生じたものを悪い
とした。
【0047】実施例1〜5では、剥離性、PF性、環境
試験とも良好な結果であった。これに対して比較例1〜
3では、剥離性がわるい。1回の剥離動作では、化粧板
を剥離することはできず、作業性が悪い。
【0048】比較例1では、樹脂コーティングしている
ため、接着剤と密着しやすく、また、コア層からの樹脂
の浸透を防止するが、コーティング樹脂自体が紙の繊維
間を接着してしまい、結局剥離性が低下するものと推定
される。また、アクリル樹脂は、熱可塑性であるため、
高温強度がなくPF性も低下すると推定される。また、
比較例2では、繊維間のからみあいが強いため、剥離し
にくく、比較例3では、逆に繊維間空隙に接着剤が入っ
てしまい、部分的に樹脂含浸した場合と同様な状態とな
り、剥離しにくくなると推定している。
【0049】比較例3では、繊維間のからみあいが弱い
ため、強度低下によりPF性悪く、また、接着剤が浸透
して剥離性が悪くなる。しかも接着剤の浸透は不均一な
ため、剥離性が悪いにもかかわらず、接着剤が浸透して
いない部分で紙間剥離が発生してしまい、環境試験結果
が悪くなる。
【0050】ところで、本発明にかかる天板100は、
上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の目
的を達成することができる範囲内での改良、変形等は本
発明の範囲内に含まれるものである。上述した実施例1
〜4では、化粧シート7を、表面より坪量120g/m
2のパターン紙にメラミン樹脂を含浸したパターン含浸
紙1を1枚と、坪量200g/m2のクラフト紙にフェ
ノール樹脂を含浸したコア含浸紙2を3枚を積層した例
を示したが、これに限定されることはなく、少なくとも
パターン含浸紙からなる化粧シートであればよい。
【0051】
【発明の効果】上述のごとく、本発明によれば、金属
板、木板などの基板の表面から容易に剥がすことのでき
る、基板に貼着する化粧板、及びこれを用いた再生容易
な基台を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例における、(A)化粧板、及び
(B)基板の部分斜視図である。
【図2】本発明にかかる、実施例1の化粧板を示す断面
図である。
【図3】本発明にかかる、実施例2の化粧板を示す断面
図である。
【図4】本発明にかかる、実施例3の化粧板を示す断面
図である。
【図5】本発明にかかる、実施例4の化粧板を示す断面
図である。
【図6】実施形態例における、スチール机の斜視図であ
る。
【図7】実施形態例における、化粧板の剥がし方の説明
図である。
【図8】従来例における、化粧シートを貼着した基板の
斜視図である。
【符号の説明】
1 パターン含浸紙 2 コア含浸紙 3 紙 4 アルミ箔 5 不織布 6 アルミ箔接着シート 7 化粧シート 10 化粧板 20 基板 21 表面 22 天板 30 スチール机

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧シートと該化粧シートの裏側面に一
    体的に設けられた裏紙を有してなり,かつ該裏紙は灰分
    を5〜50重量%含有していることを特徴とする化粧
    板。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記化粧シートは樹
    脂化粧板であり,かつ上記裏紙はクラフト紙であること
    を特徴とする化粧板。
  3. 【請求項3】 化粧シートと紙からなり、該紙は灰分が
    5〜50重量%含有していることを特徴とする化粧板。
  4. 【請求項4】 化粧板は,机,テーブル等の基台の天板
    の表面に貼着されるものであることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1に記載の化粧板。
  5. 【請求項5】 化粧シートと紙とは,熱圧着により一体
    化されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1に記載の化粧板。
  6. 【請求項6】 天板に化粧板を貼着してなる基台であっ
    て,上記化粧板は,化粧シートの裏側面に一体的に設け
    た裏紙を介して上記天板に貼着してなり,かつ上記裏紙
    は灰分を5〜50重量%含んでいることを特徴とする基
    台。
  7. 【請求項7】 天板に化粧板を貼着してなる基台であっ
    て、上記化粧板は、化粧シートと紙からなり、該紙を介
    して前記天板に貼着してなり、且つ前記紙は灰分が5〜
    50重量%含有していることを特徴とする基台。
  8. 【請求項8】 基台は天板がスチールにより作製され、
    化粧シートは樹脂化粧板であるスチール基台であること
    を特徴とする請求項6または7記載の基台。
JP2000200922A 1999-07-13 2000-07-03 化粧板及びこれを用いた基台 Pending JP2001080015A (ja)

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