JP2001334626A - 化粧材および天板 - Google Patents

化粧材および天板

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JP2001334626A
JP2001334626A JP2000154766A JP2000154766A JP2001334626A JP 2001334626 A JP2001334626 A JP 2001334626A JP 2000154766 A JP2000154766 A JP 2000154766A JP 2000154766 A JP2000154766 A JP 2000154766A JP 2001334626 A JP2001334626 A JP 2001334626A
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resin
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JP2000154766A
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Hironori Matsubara
広典 松原
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芯材表面に接着加工した熱硬化性樹脂化粧板
を容易に剥がすことができる天板を提供すること。 【解決手段】 リサイクル可能な天板100に関するも
のであり、詳細には、表面より、樹脂化粧板(1、
2)、紙(3)、金属箔(4)、不織布(5)及び芯材
(7)の順に積層一体化せしめたことをその要旨とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧材および、リサイ
クルが可能な天板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、メラミン化粧板やポリエステ
ル化粧板などの熱硬化性樹脂化粧板を使用して、スチー
ルデスク用天板、流し台又は洗面化粧台などの天板を製
造する場合、上記熱硬化性樹脂化粧板をゴム系接着剤や
ウレタン系接着剤などで合板や鋼板等の芯材に張り付け
加工して製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、長期に
わたり使用する間に、表面に擦傷が生じたり、モデルチ
ェンジなどで、天板を構成する表面の熱硬化性樹脂化粧
板を取り替えようとしても、剥がすことができずに、ス
チールデスク用天板、流し台や洗面化粧台などの製品の
ままの状態で処分するか、または、天板のみを交換して
使用するためには、かかる取り外された古い天板を廃棄
処分しなければならず、資源の有効利用の点から問題が
あった。
【0004】そこで、特開平11−58620号、特開
平10−180944号、特開平11−46876号な
どには、耐水性の紙により紙間剥離させて化粧板を剥す
技術が開示されている。ところが、これらの技術では、
紙間剥離させる紙にフッ素樹脂などをコーティングして
いるため、剥離性、ポストフォ−ム性、環境性が悪いと
いう問題があった。
【0005】そこで、本発明は、このような従来の技術
に存在する問題点に着目してなされたものであり、その
目的とするところは、合板等の芯材表面に接着加工した
熱硬化性樹脂化粧板を容易に剥がすことができる天板を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の採った手段について、実施例に対応する符
号を付して以下に説明すると、即ち、本発明の化粧材
は、表面より、樹脂化粧板、金属箔および不織布の順に
積層されてなる化粧材である。樹脂化粧板と金属箔の間
に紙が積層されているてもよい。
【0007】また、本発明の天板は、表面より、樹脂化
粧板、金属箔、不織布および芯材の順に積層一体化され
てなる天板である。
【0008】本発明の化粧材および天板を製造するに
は、例えば図1に示すように、表面より、パターン紙に
熱硬化性樹脂を含浸した樹脂含浸紙1と、コア紙となる
熱硬化性樹脂を含浸した樹脂含浸紙を積層し、続いて、
金属箔4が中芯となるように、その表裏面に紙3及び不
織布5とを狭着して形成された金属箔接着シート6を、
コア紙となる樹脂含浸紙2の下側になるように積層し、
これらを加熱加圧成形し、積層一体化することにより、
樹脂化粧板10が得られる。そして、この樹脂化粧板1
0を接着剤で芯材7(合板)に接着することにより本発
明にかかる天板100が得られる。
【0009】なお、パターン紙に含浸させる熱硬化性樹
脂としては、メラミン樹脂、ジアリルフタレト樹脂など
を使用することができる。また、、コア紙に含浸させる
熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂を採用できる。
【0010】また、上記接着剤については、特に限定さ
れるものではなく、ゴム系接着剤、熱可塑性樹脂のエマ
ルジョンや、フェノール樹脂などの縮合型樹脂などでも
よく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の接着剤、即ち、
芯材(合板等)の性質と要求性能に基づく接着剤であれ
ばよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る天板
について、その製造方法を中心に詳細に説明するが、こ
れは代表的なものを示したものであり、本実施例によっ
て本発明が限定されるものではない。
【0012】本発明にかかる天板100を構成する化粧
板の具体的実施例について説明する。実施例1 まず、図2に示すように、表面より、坪量120g/m
2 のパターン紙にメラミン樹脂を含浸したメラミン樹脂
含浸紙1を1枚と、坪量200g/m2 のクラフト紙に
フェノール樹脂を含浸したフェノール樹脂含浸紙2を3
枚を積層する。続いて、厚さ7ミクロンのアルミ箔4が
中芯となるように、その表裏面に晒クラフト紙3(坪量
50g/m2 )及びガラス不織布5(坪量50g/m
2 )とを狭着して形成されたアルミ箔接着シート6を、
フェノール樹脂含浸紙2の下側となるように積層する。
次に、上述のこれらをプレス成形機に挿入し、面圧80
kg/m2 で40゜Cから140゜Cまでを50分加熱
処理した後、40゜C冷却し、アルミ箔接着シート6を
一体積層した化粧板10を得た。そして、この化粧板1
0を、ゴム系接着剤で芯材7(合板)に接着することに
より本発明にかかる図示するような天板100が得られ
る。
【0013】尚、上記化粧板10を構成する含浸紙とし
ては、メラミン樹脂及びフェノール樹脂が含浸された含
浸紙を使用したが、これに限定されることなく、例え
ば、ポリエステル樹脂が含浸された含浸紙でもよい。
【0014】また、アルミ箔接着シート6を構成する紙
3、アルミ箔4及び不織布5の接着するには、フェノー
ル樹脂系、メラミン系樹脂系、ウレタン系樹脂等の熱硬
化性樹脂接着剤が望ましい。
【0015】上記アルミ箔4の厚さは、3ミクロン以
上、30ミクロン以下が好ましい。厚さ3ミクロン未満
ではキズ等が入り、プレス一体成形時に含浸紙側の樹脂
がアルミ箔を通過して、もう一方のシート5が熱硬化
し、目的とする紙間剥離ができないからである。また、
厚さ30ミクロンを越えるものではコストアップにつな
がる。
【0016】また、不織布5としては、ガラス不織布、
ポリエステル不織布等を使用してもよいが、耐熱性の良
いガラス不織布が好ましい。かかるガラス不織布は、パ
ルプを含有していないため、吸水性がなく高湿状態の環
境下での安定性に優れているからである。尚、上記不織
布は、20〜100g/m2 の坪量のものが望ましい。
20g/m2以下では、厚みが薄いため、紙間剥離がで
きないからであり、100g/m2以上では厚みが厚
く、コスト的に高くなってしまうからである。
【0017】以上のようにして製造された本発明にかか
る天板100の効果について、以下説明する。 (1) 上記の天板100においては、プレス成形時に
樹脂がアルミ箔4で遮蔽されるため、従来離型用として
使用されていたポリプロピレンシートの使用を省略する
ことができる。 (2) 上記の天板100においては、アルミ箔4を使
用することによって、完全に樹脂の遮蔽をすることがで
き、紙間剥離性能を低下させることがない。そのため、
芯材7(スチール天板、木天板等)に接着した化粧板1
0を、アルミ箔接着シート6を構成する不織布5間で容
易に剥がすことができ、化粧板10のリサイクルを可能
とすることができる。 (3) 上記の天板100においては、裏面が不織布5
のため、サンディング処理しなくても各種接着剤との接
着性がよいため、サンディング工程を省略することがで
きる。 (4) 上記天板100においては、化粧板裏面にアル
ミ箔4があるため、熱が放散しやすく従来より耐熱性が
上がる。
【0018】このようにして得られた本発明にかかる天
板を構成する化粧板10と、そしてこの実施例と比較す
るための比較例について、以下の試験及び評価を行った
ところ、次の表に示す結果が得られた。
【0019】比較例1に係る天板を構成する化粧板は、
アルミ箔接着シート7の代わりにアクリル樹脂で耐水処
理したシートを使用して成形した化粧板である。
【0020】比較例2に係る天板を構成する化粧材は、
特開平11−58620号公報の実施例に準じて製造し
た。すなわち、実施例1の不織布のかわりに坪量70g
/m 2 のサイズ材添加紙にアクリルエマルジョン20g
/m2 を被覆したコート紙を使用した。
【0021】比較例1の化粧板および天板は、剥離性に
問題があった。また、比較例2の化粧材は、環境性とポ
ストフォ−ム性(PF性)に問題があった。PF性は、
後述のように140℃で8mmRと特開平11−586
20号公報よりも厳しい条件で行っている。環境性とポ
ストフォ−ム性(PF性)が悪い理由としては、サイズ
剤を入れており、耐熱性が低下するためであること、不
織布に比べて紙の強度が劣ることが挙げられる。
【0022】尚、表中の剥離性とは、ゴム系接着剤で芯
材(合板)に接着した化粧板を剥離する際、割れること
なく容易に剥離したものを良好とし、剥離しにくく割れ
が発生したものを悪いとした。
【0023】PF性は、化粧板をシーズヒーターで14
0゜Cまで加熱して、半径8mmRの90度曲げ試験を
行い化粧板表面にクラックが生じなかったものを良好と
し、クラックが生じたものを悪いとした。
【0024】環境性は、ゴム系接着剤で芯材(スチー
ル)に接着した化粧天板を温度40゜C湿度90%の環
境下で24時間放置し、化粧板と芯材間で浮き、剥がれ
が生じなかったものを良好とし、浮き、剥がれが生じた
ものを悪いとした。
【0025】以上にように、かかる化粧板10が採用さ
れた天板100においては、剥離性、PF性び環境性の
いずれの試験項目についても、優れているため、スチー
ルデスク用天板、流し台や洗面化粧台などの天板として
有用である。
【0026】ところで、本発明にかかる天板100は、
上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の目
的を達成することができる範囲内での改良、変形等は本
発明の範囲内に含まれるものである。上述した実施例で
は、天板100を、化粧板10を加熱圧着して形成した
後に、芯材7を接着剤により貼り付ける製法を示した
が、これに限定されることはなく、例えば、化粧板10
の製造時に、芯材7に接着剤を塗布しておいて、同時成
形により得ることもできる。
【0027】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る天板に
おいては、表面より、熱硬化性樹脂化粧板、金属箔、不
織布及び芯材の順に積層一体化せしめたことにより、不
織布の層間で芯材と化粧板を容易に分離できる。従っ
て、本発明にかかる天板によれば、スチールデスク用天
板、流し台や洗面台など用としてのリサイクル可能な天
板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる天板の構成断面図である。
【図2】本発明にかかる天板の一実施例を示す構成断面
図である。
【符号の説明】
1 メラミン樹脂含浸紙 2 フェノール樹脂含浸紙 3 紙 4 アルミ箔 5 不織布 6 アルミ箔接着シート 7 芯材 10 化粧板 100 天板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂化粧板、金属箔および不織布からな
    ることを特徴とする化粧材。
  2. 【請求項2】 樹脂化粧板、紙、金属箔および不織布か
    らなることを特徴とする化粧材。
  3. 【請求項3】 樹脂化粧板、金属箔、不織布および芯材
    からなることを特徴とする天板。
  4. 【請求項4】 樹脂化粧板、紙、金属箔、不織布および
    芯材からなることを特徴とする天板。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013180414A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Sumitomo Bakelite Co Ltd 化粧パネルの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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