JPH1120064A - 熱硬化性樹脂化粧板 - Google Patents

熱硬化性樹脂化粧板

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JPH1120064A
JPH1120064A JP19491697A JP19491697A JPH1120064A JP H1120064 A JPH1120064 A JP H1120064A JP 19491697 A JP19491697 A JP 19491697A JP 19491697 A JP19491697 A JP 19491697A JP H1120064 A JPH1120064 A JP H1120064A
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JP
Japan
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paper
thermosetting resin
resin
impregnated
decorative
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Application number
JP19491697A
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English (en)
Inventor
Takashi Kamiya
隆志 神谷
Yasushi Suzuki
康史 鈴木
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Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ加工性や耐クラック性に優れ、裏面サン
ディング処理しなくても接着性が良い熱硬化性樹脂化粧
板を提供する。 【解決手段】 表面から裏面にかけて、熱硬化性樹脂
(例、メラミン樹脂)含浸化粧紙1、熱硬化性樹脂含浸
不織布(例、0.1〜5.0デニール、長さ2〜20mm
のポリエステル繊維不織布)2、加工紙(例、パーチメ
ント紙)3の順に積層一体化した化粧板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐クラック性と接着性
能の優れた熱硬化性樹脂化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築用内装材、家具、什器な
どの表面材料に用いられる化粧材としては、塩化ビニル
化粧シートに代表される熱可塑性樹脂化粧シート、及
び、薄葉印刷紙にアミノアルキッド樹脂塗料やポリウレ
タン樹脂塗料などで塗装仕上げした薄葉化粧シート、あ
るいは、化粧紙(パターン紙)にメラミン樹脂、ジアリル
フタレート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化
性樹脂を含浸したものを、同様の熱硬化性樹脂またはフ
ェノール樹脂を含浸したクラフト紙などの基材シートに
重ね、多段式ホットプレス機あるいは連続成形プレス機
を用いて熱圧成形して得られた熱硬化性樹脂化粧板があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
それぞれの化粧材は、材質、製造方法により固有の特徴
を有するが、外観、物性、加工性などの点において必ず
しも汎用性をもつものでなかった。
【0004】すなわち、塩化ビニル化粧シートに代表さ
れる熱可塑性樹脂化粧シートは、意匠性に対する適応性
が良く、屈曲性に富み、加工が容易であるが、耐熱性が
低く、傷つき易いので取扱に注意を要し、また、一般に
接着性が劣り、使用する接着剤、接着方法などに選択性
があり、吟味し検討する必要があった。
【0005】また、薄葉化粧シートは、低コストで生産
性もよいが、基材に貼着した場合に、凹凸などが現われ
易く、耐摩耗性、硬度、耐水性なども低かった。
【0006】他方、熱硬化性樹脂化粧板は、表面硬度、
耐熱性、耐水性、耐汚染性などの各種物性に優れ、外観
も良いが、前記化粧シートに比べて耐屈曲性が悪く、V
カット曲げやラッピング加工などの曲げ加工性や厚みを
薄くした場合は耐クラック性に乏しかった。また、接着
加工に際して、化粧材裏面の接着剤塗布面に、予め、粗
面化(サンディング)処理をしておく必要があった。
【0007】本発明の目的は、熱硬化性樹脂化粧板の特
長である表面硬度、耐熱性、耐汚染性などの物性を保持
すると共に、耐水性がよく、強靱で耐屈曲性に優れ、ラ
ッピング加工などの曲げ加工性や厚みが薄い場合でも耐
クラック性に優れ、さらに、裏面の粗面化(サンディン
グ)処理をしなくても接着加工ができる熱硬化性樹脂化
粧板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、表
面から裏面にかけて、熱硬化性樹脂含浸化粧紙、熱硬化
性樹脂含浸不織布、加工紙の順に積層一体化したことを
特徴とする熱硬化性樹脂化粧板である。
【0009】また、請求項2は、前記化粧板に使用する
含浸用の熱硬化性樹脂が、メラミン樹脂を主成分とする
樹脂で、厚みが0.2〜0.5mmからなる請求項1に記
載の熱硬化性樹脂化粧板である。
【0010】また、請求項3は、前記化粧板の中間層と
なる樹脂含浸不織布が、ポリエステル繊維で、太さが
0.1〜5.0デニールで、長さが2〜20mmのカット
繊維を主成分とする不織布である請求項1または請求項
2に記載の熱硬化性樹脂化粧板である。
【0011】また、請求項4は、前記化粧板の裏面層と
なる加工紙が、パーチメント紙またはグラシン紙である
請求項1〜請求項3に記載の熱硬化性樹脂化粧板であ
る。
【0012】本発明の熱硬化性樹脂化粧板を構成する熱
硬化性樹脂としては、メラミン樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂などの
化粧板用の樹脂が挙げられるが、これらのうちでもメラ
ミン樹脂が表面硬度、耐熱性、耐水性、耐薬品性などの
点で最適である。
【0013】次に、表面層となる熱硬化性樹脂含浸化粧
紙の化粧紙とは、セルロース(パルプ)に顔料(チタン
白など)をすきこんだ抄造紙に模様を印刷した印刷紙
(パターン紙)で坪量が50〜150g/m2のものが最
適である。
【0014】次に、中間層となる熱硬化性樹脂含浸不織
布の不織布とは、ポリエステル繊維(テトロン、ポリエ
チレンテレフタレート)、ポリアミド繊維(ナイロ
ン)、ビニロン繊維(ポリビニルアルコール)などの合
成繊維、及びセルロース繊維(パルプ)などからなり、
太さが5デニール以下で、長さが20mm以下に切断した
カット繊維を、ポバール、アクリル樹脂、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、尿素樹脂などをバインダーとしてシ
ート化した不織布で、必要に応じて印刷が施されている
ものが使用される。
【0015】このうちでも、外観、耐候性、耐クラック
性、寸法安定性、強度の点より、ポリエステル繊維で太
さが0.1〜5.0デニールで、長さが2〜20mmのカ
ット繊維を主成分として、ポバール、アクリル樹脂など
をバインダーにした不織布が最適である。
【0016】次に、裏面層となる加工紙とは、パーチメ
ント紙、グラシン紙、樹脂含浸紙(アクリル樹脂、ウレ
タン樹脂、ラテックス等を含浸した紙)などの様に、紙
自体の強度(紙間強度)があり、さらに、中間層の樹脂
含浸不織布と密着性が良くて、かつ、サンディングしな
くても2次加工用の接着剤(例、酢酸ビニルエマルジョ
ン、クロロプレンラテックスまたは溶剤型クロロプレン
接着剤、尿素樹脂など)とも密着性がある紙類または布
類が使用される。
【0017】このうちでも、坪量が20〜150g/m2
のパーチメント紙が紙間強度、含浸用樹脂や接着剤との
密着性(なじみ)の点で最適である。
【0018】本発明の熱硬化性樹脂化粧板の製法として
は、表面層となる熱硬化性樹脂含浸化粧紙の化粧紙、中
間層となる熱硬化性樹脂含浸不織布、裏面層となる加工
紙の順に重ねて、多段式ホットプレス機あるいは連続成
形プレス機を用いて熱圧成形することにより得ることが
できる。
【0019】次に、本発明を実施例と図面により説明す
る。
【実施例】図1は本発明の熱硬化性樹脂化粧板の構成断
面図を示し、表面より、熱硬化性樹脂含浸化粧紙1、熱
硬化性樹脂含浸不織布2、及び加工紙3の順に積層一体
化されている。
【0020】実施例1 坪量が80g/m2の木目柄印刷化粧紙に、モル比1.4
で樹脂分65重量%のメラミンホルムアルデヒド初期縮
合物(メラミン樹脂)を約120g/m2(樹脂固形分換
算値)含浸して、乾燥したプリプレグを表面層用の熱硬
化性樹脂含浸化粧紙とした。
【0021】太さ1デニール、長さ5mmにカットしたポ
リエステル繊維を、ポバール及びアクリル樹脂をバイン
ダーとして抄造した50g/m2の不織布に、上記メラミ
ン樹脂を約100g/m2(樹脂固形分換算値)含浸し
て、乾燥したプリプレグを中間層用の熱硬化性樹脂含浸
不織布とした。
【0022】坪量が50g/m2のパーチメント紙を裏面
層用の加工紙とした。
【0023】次に、上記の表面層、中間層、裏面層の順
に重ねて、連続成形プレス機を用いて、160℃にて、
15Kg/cm2、30秒間の熱圧成形条件により成形し、厚
さ0.3mmの実施例1の化粧板を得た。
【0024】比較例1 実施例1において、中間層の不織布の代りに、坪量80
g/m2のパルプ100%の紙を使用した以外は同様にし
て、厚さ0.3mmの比較例1の化粧板を得た。
【0025】比較例2 実施例1において、中間層の不織布及び裏面層の加工紙
の代りに、坪量160g/m2の未晒クラフト紙に、モル
比1.4で樹脂分60重量%のフェノールホルムアルデ
ヒド初期縮合物(フェノール樹脂)を約130g/m
2(樹脂固形分換算値)含浸して、乾燥したプリプレグ
をコア層(中間層及び裏面層)として、実施例1の表面
層との2層で熱圧成形した。成形は、コア層が未硬化の
ため成形時間に3倍の1分30秒間を要して、厚さ0.
3mmの比較例2の化粧板を得た。
【0026】実施例1、比較例1及び2の各化粧板の接
着性能及び耐クラック性を次の様にして測定し、その結
果を表1に示す。
【0027】1.接着性能 市販の酢酸ビニルエマルジョン接着剤(アイカアイボン
A−370)(酢ビ系)、クロロプレン溶剤型接着剤(アイ
カアイボンRC−ET)(ゴム系)、尿素樹脂系接着剤(ア
イカユリVC−120)(尿素系)の3種類の接着剤を仕
様に基づいて、各化粧板を厚さ12mmの中密度繊維板
(MDF)に接着加工した試験片を、70℃にて、24
時間放置及び−20℃にて24時間放置を1サイクルと
して、5サイクル繰り返し後の接着状態(剥がれの発生
の有無)を測定する。
【0028】2.耐クラック性能 市販の酢酸ビニルエマルジョン接着剤(アイカアイボン
A−370)を用いて、各化粧板を、厚さ12mm×30
0mm角のMDFに接着して、3日間養生後に、試験体中
央の上方及び下方の両方から夫々3cmの切り込みを入れ
た試験体を、80℃にて2時間放置及び−20℃にて2
時間放置を1サイクルとして、10サイクル繰り返した
後のクラックの生長度合(クラックが試験体表面を貫通
するか否か)を測定する。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】表1より明らかな如く、本発明の化粧板
は、接着性が良好で、耐クラック性も優れているが、比
較例1の中間層に不織布を使用しないものは耐クラック
性が悪い。また、比較例2の裏面に加工紙を使用しない
ものは接着性が悪い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱硬化性樹脂化粧板の構成断面図。
【符号の説明】
1 熱硬化性樹脂含浸化粧紙 2 熱硬化性樹脂含浸不織布 3 加工紙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面から裏面にかけて、熱硬化性樹脂含
    浸化粧紙、熱硬化性樹脂含浸不織布、加工紙の順に積層
    一体化したことを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂が、メラミン樹脂を主成分
    とする樹脂で、厚みが0.2〜0.5mmからなる請求項
    1に記載の熱硬化性樹脂化粧板。
  3. 【請求項3】 不織布が、ポリエステル繊維で、太さが
    0.1〜5.0デニールで、長さが2〜20mmのカット
    繊維を主成分とする不織布からなる請求項1または請求
    項2に記載の熱硬化性樹脂化粧板。
  4. 【請求項4】 裏面の加工紙が、パーチメント紙または
    グラシン紙である請求項1〜請求項3に記載の熱硬化性
    樹脂化粧板。
JP19491697A 1997-07-04 1997-07-04 熱硬化性樹脂化粧板 Pending JPH1120064A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100478398B1 (ko) * 2001-12-28 2005-03-24 유신메라민공업주식회사 열경화성 수지화장판 및 그 제조방법
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WO2011114387A1 (ja) * 2010-03-19 2011-09-22 大建工業株式会社 床材の施工構造、床材の除去方法及び床材の更新方法
US8642186B2 (en) 2005-08-12 2014-02-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Decorative plate and method for manufacture thereof

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