JP3144671B2 - 耐衝撃化粧板 - Google Patents
耐衝撃化粧板Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量な高強度ポリ
エチレン繊維を基材とし熱硬化性樹脂又は熱可塑性エラ
ストマーをマトリクスとする繊維強化プラスチックから
なり、その表又は表裏面に比較的表面硬度の高い不飽和
ポリエステル樹脂を含浸又は塗布した化粧材を同時成形
して得られた耐衝撃化粧板、並びにその周縁をゴム又は
軟質熱可塑性樹脂で化粧してなる耐衝撃化粧板に関し、
軽量であり書類カバン等に入れて持ち歩きできメモ台と
しても使用可能な耐衝撃化粧板に関する。
エチレン繊維を基材とし熱硬化性樹脂又は熱可塑性エラ
ストマーをマトリクスとする繊維強化プラスチックから
なり、その表又は表裏面に比較的表面硬度の高い不飽和
ポリエステル樹脂を含浸又は塗布した化粧材を同時成形
して得られた耐衝撃化粧板、並びにその周縁をゴム又は
軟質熱可塑性樹脂で化粧してなる耐衝撃化粧板に関し、
軽量であり書類カバン等に入れて持ち歩きできメモ台と
しても使用可能な耐衝撃化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】耐衝撃板としては、最近軽量の高強度ポ
リエチレン繊維織布にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を
含浸又は塗布した基材又は、軽量の高強度ポリエチレン
不織布に熱硬化樹脂又は熱可塑性エラストマーを含浸又
は塗布したプリプレグを所定の枚数重ねて加熱、加圧し
て得られた高強度ポリエチレン繊維強化プラスチック板
があるが、ポリエチレン繊維が主基材であるため表面硬
度が比較的小さく、そのまま使用すると表面にキズや汚
れが付きやすく使用上の難点があった。この欠点をなく
し、成形物の商品価値を高めるため表面を金属板でカバ
ーしたりあるいは塗装する必要があった。また、耐衝撃
が主用途でカバン中に入れてメモ台紙とする用途は考慮
されておらず、耐衝撃性を高めるため、樹脂含有率を少
なくしているので表面にポリエチレン繊維のクロス目等
があらわれ、樹脂を多少多くしても比較的に表面硬度が
小さく、メモ台、小テーブル等に使用するには、平滑性
に劣り、傷が付き易い欠点があった。
リエチレン繊維織布にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を
含浸又は塗布した基材又は、軽量の高強度ポリエチレン
不織布に熱硬化樹脂又は熱可塑性エラストマーを含浸又
は塗布したプリプレグを所定の枚数重ねて加熱、加圧し
て得られた高強度ポリエチレン繊維強化プラスチック板
があるが、ポリエチレン繊維が主基材であるため表面硬
度が比較的小さく、そのまま使用すると表面にキズや汚
れが付きやすく使用上の難点があった。この欠点をなく
し、成形物の商品価値を高めるため表面を金属板でカバ
ーしたりあるいは塗装する必要があった。また、耐衝撃
が主用途でカバン中に入れてメモ台紙とする用途は考慮
されておらず、耐衝撃性を高めるため、樹脂含有率を少
なくしているので表面にポリエチレン繊維のクロス目等
があらわれ、樹脂を多少多くしても比較的に表面硬度が
小さく、メモ台、小テーブル等に使用するには、平滑性
に劣り、傷が付き易い欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、不飽和ポリ
エステル樹脂と高強度ポリエチレン繊維からなる成形物
(以下、PE−ACMという)が軽量で大きな耐衝撃性
を持っていることと、プラスチックの中で表面硬度が比
較的大きい不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧材をPE−
ACMの表面に配置するすることにより、そして、好ま
しくは周縁端面をゴム系又は軟質熱可塑性樹脂で被覆す
ることにより、メモ台ないし小テーブルを兼ねた持ち運
びが容易な軽量の耐衝撃化粧板を完成するに至ったもの
である。
エステル樹脂と高強度ポリエチレン繊維からなる成形物
(以下、PE−ACMという)が軽量で大きな耐衝撃性
を持っていることと、プラスチックの中で表面硬度が比
較的大きい不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧材をPE−
ACMの表面に配置するすることにより、そして、好ま
しくは周縁端面をゴム系又は軟質熱可塑性樹脂で被覆す
ることにより、メモ台ないし小テーブルを兼ねた持ち運
びが容易な軽量の耐衝撃化粧板を完成するに至ったもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、高強度ポリエ
チレン繊維に不飽和ポリエステル樹脂又は熱可塑性エラ
ストマーを含浸又は塗布して得られたプリプレグを所定
枚数重ね、その表又は表裏に、ガラス繊維不織布又は紙
基材に不飽和ポリエステル樹脂を含浸又は塗布した化粧
材を重ねて積層成形してなることを特徴とする耐衝撃化
粧板、及び、好ましくはこの端面をゴム系又は軟質熱可
塑性樹脂からなる化粧材で被覆したことを特徴とする耐
衝撃化粧板、に関するものである。
チレン繊維に不飽和ポリエステル樹脂又は熱可塑性エラ
ストマーを含浸又は塗布して得られたプリプレグを所定
枚数重ね、その表又は表裏に、ガラス繊維不織布又は紙
基材に不飽和ポリエステル樹脂を含浸又は塗布した化粧
材を重ねて積層成形してなることを特徴とする耐衝撃化
粧板、及び、好ましくはこの端面をゴム系又は軟質熱可
塑性樹脂からなる化粧材で被覆したことを特徴とする耐
衝撃化粧板、に関するものである。
【0005】本発明において用いられる高強度ポリエチ
レン繊維は高強度繊維の範疇に入るもので、引張強度を
密度で割った比引張強度が10×106 cm以上であ
り、弾性率を密度で割った比弾性率が2.5×108 c
m以上のものである。比引張強度あるいは比弾性率が前
記値以下ではPE−ACMの耐衝撃性は必ずしも充分で
はない。ポリエチレン繊維の織布の性状については特に
限定されないが、打込み密度10〜50本/25mm、
糸の太さ300〜3000デニール、重さ150〜60
0g/m2 のものが好ましい。
レン繊維は高強度繊維の範疇に入るもので、引張強度を
密度で割った比引張強度が10×106 cm以上であ
り、弾性率を密度で割った比弾性率が2.5×108 c
m以上のものである。比引張強度あるいは比弾性率が前
記値以下ではPE−ACMの耐衝撃性は必ずしも充分で
はない。ポリエチレン繊維の織布の性状については特に
限定されないが、打込み密度10〜50本/25mm、
糸の太さ300〜3000デニール、重さ150〜60
0g/m2 のものが好ましい。
【0006】一方、ポリエチレン繊維に含浸又は塗布す
る不飽和ポリエステル樹脂としては、通常のオルソフタ
ル酸系樹脂よりは耐衝撃性のあるイソフタル酸系樹脂
(以下、IPT樹脂という)、ビニルエステル系樹脂
(以下、VES樹脂という)が好ましく、両者の割合
は、前者が100重量部に対し後者が5〜50重量部、
好ましくは10〜40重量部である。更には、不飽和ポ
リエステル樹脂100重量部に対しウレタン樹脂を5〜
30重量部混合することができる。
る不飽和ポリエステル樹脂としては、通常のオルソフタ
ル酸系樹脂よりは耐衝撃性のあるイソフタル酸系樹脂
(以下、IPT樹脂という)、ビニルエステル系樹脂
(以下、VES樹脂という)が好ましく、両者の割合
は、前者が100重量部に対し後者が5〜50重量部、
好ましくは10〜40重量部である。更には、不飽和ポ
リエステル樹脂100重量部に対しウレタン樹脂を5〜
30重量部混合することができる。
【0007】ポリエチレン繊維プリブレグは、ポリエチ
レン繊維織布又は不織布に上記IPT樹脂等の不飽和ポ
リエステル樹脂、又は、VES樹脂等の熱熱可塑性エラ
ストマーを含浸又は塗布し、乾燥して得られる。
レン繊維織布又は不織布に上記IPT樹脂等の不飽和ポ
リエステル樹脂、又は、VES樹脂等の熱熱可塑性エラ
ストマーを含浸又は塗布し、乾燥して得られる。
【0008】他方、表面材として使用される不飽和ポリ
エステル樹脂含浸化粧材は、通常のポリエステル樹脂化
粧板に使用されるものであればよく、脂肪酸と多価アル
コールから得られた不飽和ポリエステル樹脂をガラス繊
維不織布又は紙基材に含浸又は塗布して得られる。
エステル樹脂含浸化粧材は、通常のポリエステル樹脂化
粧板に使用されるものであればよく、脂肪酸と多価アル
コールから得られた不飽和ポリエステル樹脂をガラス繊
維不織布又は紙基材に含浸又は塗布して得られる。
【0009】耐衝撃化粧板を得るには、ポリエチレン繊
維プリプレグを複数枚重ね、この表又は表裏に不飽和ポ
リエステル樹脂含浸化粧材を1〜3枚重ね合わせ、加熱
加圧する圧縮成形法、あるいは上記のようなプリプレグ
を作らないハンドレイアップ法などがある。この際、樹
脂の含有率はポリエチレン繊維プリプレグを作る場合は
5〜50%(重量%、以下同じ)の範囲であるが、好ま
しくは8〜35%である。5%以下ではプリプレグ間の
密着性が低下し又は50%以上ではプリプレグを作るこ
とは困難であり、耐衝撃性が低下する原因ともなる。ハ
ンドレイアップ法の場合では、最高70%の含有率のも
のも成形可能である。
維プリプレグを複数枚重ね、この表又は表裏に不飽和ポ
リエステル樹脂含浸化粧材を1〜3枚重ね合わせ、加熱
加圧する圧縮成形法、あるいは上記のようなプリプレグ
を作らないハンドレイアップ法などがある。この際、樹
脂の含有率はポリエチレン繊維プリプレグを作る場合は
5〜50%(重量%、以下同じ)の範囲であるが、好ま
しくは8〜35%である。5%以下ではプリプレグ間の
密着性が低下し又は50%以上ではプリプレグを作るこ
とは困難であり、耐衝撃性が低下する原因ともなる。ハ
ンドレイアップ法の場合では、最高70%の含有率のも
のも成形可能である。
【0010】一方、不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧
材、樹脂含有率は20〜80%の範囲であるが、好まし
くは30〜70%である。
材、樹脂含有率は20〜80%の範囲であるが、好まし
くは30〜70%である。
【0011】こうして得られた板状成形物はそのままで
耐衝撃化粧板として使用可能であるが、更にその端面を
ネオプレン、シリコーン等の合成ゴム又は天然ゴム、あ
るいはポリ塩化ビニル等の軟質熱可塑性樹脂から成る化
粧材(例えば、押し出し成形物)を接着剤等で被覆し固
定し化粧すると商品価値が更に向上する。
耐衝撃化粧板として使用可能であるが、更にその端面を
ネオプレン、シリコーン等の合成ゴム又は天然ゴム、あ
るいはポリ塩化ビニル等の軟質熱可塑性樹脂から成る化
粧材(例えば、押し出し成形物)を接着剤等で被覆し固
定し化粧すると商品価値が更に向上する。
【0012】なお、本発明の耐衝撃化粧板の大きさ及び
厚さは、アタッシュケース等の事務用カバンの場合は、
サイズはB4〜B5、重さは1Kg以下が望ましい。ま
た厚さは要求される耐衝撃性によって異なるが、通常は
4〜15mmである。4mm未満では十分な耐衝撃性が
得られず、15mmを越えると重くなり、取扱が困難と
なることもある。
厚さは、アタッシュケース等の事務用カバンの場合は、
サイズはB4〜B5、重さは1Kg以下が望ましい。ま
た厚さは要求される耐衝撃性によって異なるが、通常は
4〜15mmである。4mm未満では十分な耐衝撃性が
得られず、15mmを越えると重くなり、取扱が困難と
なることもある。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例及び比較例を示す。図
1は、不飽和ポリエステル樹脂又は熱可塑性エラストマ
ー樹脂をポリエチレン繊維布に含浸又は塗布して得られ
たプリプレグと不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧材の構
成例を示す。(1)は不飽和ポリエステル樹脂又は熱可
塑性エラストマー含浸ポリエチレン繊維プリプレグ、
(2)は不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧材である。図
2は本発明の耐衝撃化粧板の一例で、(a)は平面図、
(b)は側面図である。図3は図2のA−A断面図を示
す。(3)は不飽和ポリエステル樹脂化粧層、(4)は
端面化粧材であり、(5)は接着剤である。
1は、不飽和ポリエステル樹脂又は熱可塑性エラストマ
ー樹脂をポリエチレン繊維布に含浸又は塗布して得られ
たプリプレグと不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧材の構
成例を示す。(1)は不飽和ポリエステル樹脂又は熱可
塑性エラストマー含浸ポリエチレン繊維プリプレグ、
(2)は不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧材である。図
2は本発明の耐衝撃化粧板の一例で、(a)は平面図、
(b)は側面図である。図3は図2のA−A断面図を示
す。(3)は不飽和ポリエステル樹脂化粧層、(4)は
端面化粧材であり、(5)は接着剤である。
【0014】《実施例1》比引張強度27×106 c
m、比弾性率12×108 cmの高強度ポリエチレン繊
維織布(平織り、厚さ0.45mm、目付量360g/
m2 )にビニルエステル系樹脂を含浸し、乾燥して樹脂
分15%のビニルエステル樹脂含浸ポリエチレン繊維プ
レプレグを作製した。一方、目付量が120g/m2 の
単色クラフト紙に化粧板に用いるイソフタル酸系不飽和
ポリエステル樹脂を含浸して樹脂分40%の不飽和ポリ
エステル樹脂含浸化粧材を得た。上記ビニルエステル樹
脂含浸ポリエチレン繊維プリプレグを20枚重ね、その
表裏に不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧材を1枚ずつ重
ね合わせ、125℃、30Kg/cm2 で加熱加圧し
て、ビニルエステル樹脂ポリエチレン繊維複合成形板を
得た。これを270×370cmの長方形状に切断し、
その端面全周にネオプレン系ゴム製で断面が「コ」の字
型の押し出し成形品をゴム系接着剤で接着し、図2で示
されるような耐衝撃化粧板を得た。
m、比弾性率12×108 cmの高強度ポリエチレン繊
維織布(平織り、厚さ0.45mm、目付量360g/
m2 )にビニルエステル系樹脂を含浸し、乾燥して樹脂
分15%のビニルエステル樹脂含浸ポリエチレン繊維プ
レプレグを作製した。一方、目付量が120g/m2 の
単色クラフト紙に化粧板に用いるイソフタル酸系不飽和
ポリエステル樹脂を含浸して樹脂分40%の不飽和ポリ
エステル樹脂含浸化粧材を得た。上記ビニルエステル樹
脂含浸ポリエチレン繊維プリプレグを20枚重ね、その
表裏に不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧材を1枚ずつ重
ね合わせ、125℃、30Kg/cm2 で加熱加圧し
て、ビニルエステル樹脂ポリエチレン繊維複合成形板を
得た。これを270×370cmの長方形状に切断し、
その端面全周にネオプレン系ゴム製で断面が「コ」の字
型の押し出し成形品をゴム系接着剤で接着し、図2で示
されるような耐衝撃化粧板を得た。
【0015】《実施例2》比引張強度が24×106 c
m、比弾性率が10.5×108 cmの高強度ポリエチ
レン繊維不織布(一方向不織布、目付量110g/m
2 )にスチレン・イソプレン系エラストマーを塗布し、
乾燥して樹脂分21%の熱可塑性エラストマー含浸ポリ
エチレン繊維プリプレグを作製した。一方、目付量が6
0g/m2 の着色されたガラス繊維不織布に化粧板用不
飽和ポリエステル樹脂を含浸して樹脂分40%の不飽和
ポリエステル樹脂含浸化粧材を得た。上記スチレン・イ
ソプレン系エラストマー塗布ポリエチレン繊維プリプレ
グを38枚重ね、その表裏に不飽和ポリエステル樹脂含
浸化粧材を2枚ずつ重ね合わせ、270(タテ)×37
0(ヨコ)×10mm(厚さ)の平板金型に入れ、12
0℃、20Kg/cm2 で加熱加圧して、不飽和ポリエ
ステル樹脂ポリエチレン繊維複合成形板を得た。これを
取り出し、バリを除去した後、その端面全周に軟質ポリ
塩化ビニル製で断面が「コ」の字型の押出し品をポリ塩
化ビニル系接着剤で接着し、図2で示されるような耐衝
撃化粧板を得た。
m、比弾性率が10.5×108 cmの高強度ポリエチ
レン繊維不織布(一方向不織布、目付量110g/m
2 )にスチレン・イソプレン系エラストマーを塗布し、
乾燥して樹脂分21%の熱可塑性エラストマー含浸ポリ
エチレン繊維プリプレグを作製した。一方、目付量が6
0g/m2 の着色されたガラス繊維不織布に化粧板用不
飽和ポリエステル樹脂を含浸して樹脂分40%の不飽和
ポリエステル樹脂含浸化粧材を得た。上記スチレン・イ
ソプレン系エラストマー塗布ポリエチレン繊維プリプレ
グを38枚重ね、その表裏に不飽和ポリエステル樹脂含
浸化粧材を2枚ずつ重ね合わせ、270(タテ)×37
0(ヨコ)×10mm(厚さ)の平板金型に入れ、12
0℃、20Kg/cm2 で加熱加圧して、不飽和ポリエ
ステル樹脂ポリエチレン繊維複合成形板を得た。これを
取り出し、バリを除去した後、その端面全周に軟質ポリ
塩化ビニル製で断面が「コ」の字型の押出し品をポリ塩
化ビニル系接着剤で接着し、図2で示されるような耐衝
撃化粧板を得た。
【0016】《実施例3》実施例2と同様のプリプレグ
を使用し、目付量が130g/m2 の文字等が印刷され
たクラフト紙に化粧板に用いる通常の不飽和ポリエステ
ル樹脂を含浸して樹脂分50%の不飽和ポリエステル樹
脂含浸化粧材を得た。実施例2と同じプリプレグを34
枚重ね、その表裏に不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧材
を1枚ずつ重ね合わせ、270(タテ)×370(弧)
×10mm(厚さ)の二次曲面をもつ金型の中に入れ、
130℃、40Kg/cm2 で加熱加圧して、図4に示
されるような不飽和ポリエステル樹脂ポリエチレン繊維
複合成形板を得た。この端面をバリ取りした後、ポリ塩
化ビニルシートで化粧し、湾曲耐衝撃化粧板を得た。図
4において、(6)はスチレン・イソプレン系エラスト
マー塗布ポリエチレン繊維層であり、(7)は不飽和ポ
リエステル樹脂含浸化粧層である。
を使用し、目付量が130g/m2 の文字等が印刷され
たクラフト紙に化粧板に用いる通常の不飽和ポリエステ
ル樹脂を含浸して樹脂分50%の不飽和ポリエステル樹
脂含浸化粧材を得た。実施例2と同じプリプレグを34
枚重ね、その表裏に不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧材
を1枚ずつ重ね合わせ、270(タテ)×370(弧)
×10mm(厚さ)の二次曲面をもつ金型の中に入れ、
130℃、40Kg/cm2 で加熱加圧して、図4に示
されるような不飽和ポリエステル樹脂ポリエチレン繊維
複合成形板を得た。この端面をバリ取りした後、ポリ塩
化ビニルシートで化粧し、湾曲耐衝撃化粧板を得た。図
4において、(6)はスチレン・イソプレン系エラスト
マー塗布ポリエチレン繊維層であり、(7)は不飽和ポ
リエステル樹脂含浸化粧層である。
【0017】このようにして得られた耐衝撃化粧板は、
耐衝撃性が優れていることはもちろんのこと、表面が不
飽和ポリエステル樹脂で化粧され、端面もゴム又は軟質
熱可塑性樹脂で化粧されているので、美麗で、表面硬度
が高く、小型化して小テーブル、メモ台等として使用す
ることができる。
耐衝撃性が優れていることはもちろんのこと、表面が不
飽和ポリエステル樹脂で化粧され、端面もゴム又は軟質
熱可塑性樹脂で化粧されているので、美麗で、表面硬度
が高く、小型化して小テーブル、メモ台等として使用す
ることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の耐衝撃化粧板は、軽量で高強度
繊維であるポリエチレン繊維を基材とし、不飽和ポリエ
ステル樹脂又は熱可塑性エラストマー樹脂をマトリクス
とするプリプレグと、不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧
材とを複合させているので、軽量であり耐衝撃製に優
れ、化粧板としても使用することができ、小型化して書
類カバン等に入れて持ち歩き可能なメモ台等としても使
用可能である。
繊維であるポリエチレン繊維を基材とし、不飽和ポリエ
ステル樹脂又は熱可塑性エラストマー樹脂をマトリクス
とするプリプレグと、不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧
材とを複合させているので、軽量であり耐衝撃製に優
れ、化粧板としても使用することができ、小型化して書
類カバン等に入れて持ち歩き可能なメモ台等としても使
用可能である。
【図1】 不飽和ポリエステル樹脂又は熱可塑性エラス
トマー樹脂含浸又は塗布ポリエチレン繊維プリプレグと
不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧材との構成例を示す断
面図。
トマー樹脂含浸又は塗布ポリエチレン繊維プリプレグと
不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧材との構成例を示す断
面図。
【図2】 本発明の耐衝撃化粧板の一例であり、(a)
は平面図、(b)は側面図。
は平面図、(b)は側面図。
【図3】 図2のA−A断面図。
【図4】 本発明の一例である湾曲耐衝撃化粧板を形成
するための複合成形板の斜視図。
するための複合成形板の斜視図。
1 ポリエチレン繊維プリプレグ 2 不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧材 3 不飽和ポリエステル樹脂化粧層 4 端面化粧材 5 接着剤 6 ポリエチレン繊維プリプレグ層 7 不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧層
Claims (2)
- 【請求項1】 高強度ポリエチレン繊維に不飽和ポリエ
ステル樹脂又は熱可塑性エラストマーを含浸又は塗布し
て得られたプリプレグを所定枚数重ね、その表又は表裏
に、ガラス繊維不織布又は紙基材に不飽和ポリエステル
樹脂を含浸又は塗布した化粧材を重ねて積層成形してな
ることを特徴とする軽量耐衝撃化粧板。 - 【請求項2】 請求項1記載の耐衝撃化粧板の端面をゴ
ム又は軟質熱可塑性樹脂からなる化粧材で被覆してなる
耐衝撃化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33855596A JP3144671B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 耐衝撃化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33855596A JP3144671B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 耐衝撃化粧板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10175273A JPH10175273A (ja) | 1998-06-30 |
JP3144671B2 true JP3144671B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=18319286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33855596A Expired - Fee Related JP3144671B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 耐衝撃化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3144671B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7855157B1 (en) | 2008-06-19 | 2010-12-21 | The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration | Multi-functional layered structure having structural and radiation shielding attributes |
WO2015076940A2 (en) * | 2013-10-03 | 2015-05-28 | President And Fellows Of Harvard College | Configurable composites |
-
1996
- 1996-12-18 JP JP33855596A patent/JP3144671B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10175273A (ja) | 1998-06-30 |
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