JP3062661U - 天然木薄板材を用いた用具 - Google Patents

天然木薄板材を用いた用具

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伸一 樋口
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有限会社ゼロワンプロダクツ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟な素材として用いることができ、しかも
破損したりすることがなく、耐久性に優れた天然木薄板
材を用いた用具を提供する。 【解決手段】 本願発明の天然木薄板材を用いた用具
は、その表面および/または裏面から柔軟剤が含浸され
て柔軟に形成されてなる天然木薄板素材12の裏面に、
弾性材層16が形成され、弾性材層16は、少なくとも
天然木薄板素材12の柔軟性を阻害しない接着剤で、天
然木薄板素材12の裏面に弾性材が接着されて形成され
る。また、天然木薄板材を用いた用具は、天然木薄板素
材12の表面に、少なくとも天然木薄板素材12の柔軟
性を阻害しない天然樹脂および/または合成樹脂がコー
ティングされて表面層14が形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、かばんや袋物、財布などの携帯用具、文房具など天然木薄板材を 用いた用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来天然木は、主として建材などや木箱などに利用されているが、その質感や 風合いなどからかばんや袋物などの表面材あるいは財布などの袋物類の表面材と して利用したいという要望が強い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、天然木を単板にして用いようとすれば、その柔軟性を確保するため に薄くして用いなければならないが、特にかばんや袋物あるいは小物の表面材と して用いた場合、天然木を薄く板状にすれば、折り曲げたり接触等によって破れ たり、破損したりする確率が極めて高い。 それゆえに、かかる用具の素材として用いることには不向きであった。 しかしながら、一方では、天然木のもつ質感等の良さを生かしたいとの要望が 強く、本願考案者は、かかる要望に応えるべく、天然木薄板素材を利用し、その 良さを生かしつつその弱点を補う素材を開発すべく鋭意研究した結果、比較的柔 軟でかつ前記用具の表面材等として用いても、長年の使用に耐え得る天然木薄板 材を開発するに至った。
【0004】 それゆえに、この考案の主たる目的は、柔軟な素材として用いることができ、 しかも破損したりすることがなく、耐久性に優れた天然木薄板材を用いた用具を 提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願考案の請求項1に記載の天然木薄板材を用いた用具は、その表面および/ または裏面から柔軟剤が含浸されて柔軟に形成されてなる天然木薄板素材の裏面 に、弾性材層が形成され、弾性材層は、少なくとも天然木薄板素材の柔軟性を阻 害しない接着剤で、天然木薄板素材の裏面に弾性材が接着されて形成された、天 然木薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項2に記載の天然木薄板材を用いた用具は、天然木薄板素材の 表面に、少なくとも天然木薄板素材の柔軟性を阻害しない天然樹脂および/また は合成樹脂がコーティングされて表面層が形成された、請求項1に記載の天然木 薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項3に記載の天然木薄板材を用いた用具は、弾性材は、不織布 からなる、請求項1に記載の天然木薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項4に記載の天然木薄板材を用いた用具は、弾性材は、メッシ ュ素材シートからなる、請求項1に記載の天然木薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項5に記載の天然木薄板材を用いた用具は、弾性材は、発泡シ ートからなる、請求項1に記載の天然木薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項6に記載の天然木薄板材を用いた用具は、弾性材層は、1ま たは複数の弾性材が天然木薄板素材の裏面に積層接着されてなる、請求項1ない し請求項5のいずれかに記載の天然木薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項7に記載の天然木薄板材を用いた用具は、柔軟剤は、スチレ ン−アクリル共重合樹脂エマルジョンとアクリル共重合樹脂エマルジョンとを重 量比で5対1ないし1対1に混合したものである、請求項1ないし請求項6のい ずれかに記載の天然木薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項8に記載の天然木薄板材を用いた用具は、柔軟剤は、天然木 薄板素材の表面からコーティングして天然木薄板素材に含浸される、請求項1な いし請求項7のいずれかに記載の天然木薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項9に記載の天然木薄板材を用いた用具は、柔軟剤は、天然木 薄板素材の裏面に弾性材を接着する接着剤に混合されて、接着剤とともにコーテ ィングされて、天然木薄板素材に含浸される、請求項1ないし請求項8のいずれ かに記載の天然木薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項10に記載の天然木薄板材を用いた用具は、表面層は、ニト ロセルローズを主原料としたラッカー系皮革用クリアーなどの合成樹脂がコーテ ィングして形成される、請求項2ないし請求項9のいずれかに記載の天然木薄板 材を用いた用具である。 本願考案の請求項11に記載の天然木薄板材を用いた用具は、弾性材は、天然 木薄板素材の裏面からみて、不織布、メッシュ素材シート、発泡シートの順に天 然木薄板素材の裏面に接着される、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載 の天然木薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項12に記載の天然木薄板材を用いた用具は、弾性材を接着す る接着剤は、少なくとも天然木薄板素材の柔軟性を阻害しない接着剤である、請 求項1ないし請求項11のいずれかに記載の天然木薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項13に記載の天然木薄板材を用いた用具は、弾性材を接着す る接着剤は、アクリル樹脂エマルジョン系接着剤である、請求項1ないし請求項 12のいずれかに記載の天然木薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項14に記載の天然木薄板材を用いた用具は、弾性材の裏面に は、裏打ち材が接着された、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の天然 木薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項15に記載の天然木薄板材を用いた用具は、裏打ち材は、ピ ッグスキンからなるシート材である、請求項14に記載の天然木薄板材を用いた 用具である。 本願考案の請求項16に記載の天然木薄板材を用いた用具は、天然木薄板材は 、かばん,袋物の胴版の形状に形成され、その胴版として縫製された、請求項1 ないし請求項15のいずれかに記載の天然木薄板材を用いた用具である。 本願考案の請求項17に記載の天然木薄板材を用いた用具は、天然木薄板材は 、財布などの携帯用具の表面材の形状に形成され、その表面材として接合された 、請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の天然木薄板材を用いた用具であ る。 本願考案の請求項18に記載の天然木薄板材を用いた用具は、天然木薄板材は 、ベルトなどの身の回り品の表面材の形状に形成され、その表面材として接合さ れた、請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の天然木薄板材を用いた用具 である。 本願考案の請求項19に記載の天然木薄板材を用いた用具は、天然木薄板材は 、手帖および書籍などの文房具の表面材の形状に形成され、その表面材として接 合された、請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の天然木薄板材を用いた 用具である。 本願考案の請求項20に記載の天然木薄板材を用いた用具は、天然木薄板材は 、手帖および書籍の表紙の形状に形成され、その表紙として接合された、請求項 19に記載の天然木薄板材を用いた用具である。
【0006】 本願考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の考案の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0007】
【考案の実施の形態】
図1は、天然木薄板材を用いた用具の一例たるハンドバッグの斜視図解図であ り、図2は、この考案の一実施の形態である天然木薄板材の断面図解図であり、 図3および図4は、天然木薄板素材の製造方法を示す断面図解図である。 天然木薄板材を用いた用具たるハンドバッグの天然木薄板材10は、天然木薄 板素材12の表面に表面層14が形成され、前記天然木薄板素材12の裏面に弾 性材層16が形成されてなる。
【0008】 天然木薄板素材12は、杉や檜などの針葉樹や広葉樹をそのまま0.1mmな いし0.2mmにスライスしてなる薄板をもって形成されている。 天然木薄板素材12は、柔軟性を付与すべく柔軟剤、たとえばスチレン−アク リル共重合樹脂エマルジョンとアクリル共重合樹脂エマルジョンとを重量比で5 対1ないし1対1に混合した柔軟剤を薄く(2μmないし5μmの厚さ)塗布し 、天然木薄板素材の繊維自身を柔軟にし且つ丈夫にする。このとき、柔軟剤は、 天然木薄板素材の導管内に含浸される。 柔軟剤は、その乾燥時間の短縮化を進め厚みを一定性にするために、特にスチ レン−アクリル共重合樹脂とアクリル共重合樹脂エマルジョンとの配合比は1対 1が比較的好ましい。 この天然木薄板素材12は、単に1枚の薄単板をそのまま用いるのではなく、 たとえば図3および図4に示すように、比較的厚い天然木薄板を複数枚積層接着 し、その幅方向にさらにスライスして1枚の薄板素材としたものであってもよい 。 また、たとえばバーズアイメープルの薄板素材を製作する場合、たとえば桂剥 きにより0.3mmの厚さにしたものを準備し、さらにそれにバフ加工を施すこ とにより0.1mmの厚さにしたものを用いてもよい。 このとき、たとえば各単板に防虫剤、耐水性、黄変褪色性を有するもの等を含 浸させたり、比較的厚い天然木薄板を複数枚積層接着する接着剤の主成分にそれ らの性質をもった薬剤を混合して接着剤として用いてもよい。
【0009】 前記表面層14は、主として光沢を付与するため、および耐水性、黄変褪色性 を付与するために形成されるが、たとえばニトロセルローズを主原料としたラッ カー系皮革用クリアーなどの合成樹脂あるいは天然樹脂を、天然木薄板素材12 の表面に薄くコーティングして形成される。 この表面層14を形成する樹脂は、前記柔軟剤の塗布後、柔軟剤が乾燥した後 塗布するのがよい。 特に、この樹脂の中に紫外線吸収剤や吸水剤を添加して、耐候性や耐水性を増 加させるようにしてもよい。
【0010】 また、弾性材層16は、天然木薄板素材12に弾性を付与し、その緩衝性によ り天然木薄板素材12が破損することを防止するものである。 弾性材層16は、弾性を有する単一のシートまたはフィルム状物を前記天然木 薄板素材12の裏面に接着剤をもって形成してもよく、また、異なった性質を有 する弾性材を複数積層し、それぞれの性質を合わせることによってその相乗効果 により、より良い素材を得るように形成してもよい。 この実施の形態においては、3つの弾性材をもって弾性材層16を構成してい る。 すなわち、弾性材層16は、天然木薄板素材12の裏面の全面にわたって、接 着剤をもって不織布18が積層接着され、さらに前記不織布18の裏面にビニロ ンからなるメッシュ素材シート20が全面ににわたって接着剤をもって接着され てなる。 さらに前記メッシュ素材シート20の裏面には、発泡ポリエチレンシート22 が接着フィルムないし接着剤をもって全面的に積層接着されている。
【0011】 不織布18は、ポリエステル系繊維を主繊維とするもので、前記天然木薄板素 材12の形状を安定させるとともにひび割れを防ぐために接着される。すなわち 、天然木薄板素材12は、そのままでは丸く丸まるので、後の弾性材を積層接着 する場合、積層接着しにくい等その加工性が悪いために、天然木薄板素材12を 平坦になるように、この不織布18をまず天然木薄板素材12の裏面に接着する のがよい。 この不織布18を接着する接着剤としては接着剤が硬化したときに、天然木薄 板素材12が硬くなることを防ぎ、柔軟性を付与するために、たとえばエチレン 酢酸ビニル系接着剤等の接着剤を混合して用いるのがよい。 このとき、先に説明した柔軟剤、たとえばアクリル共重合樹脂エマルジョンを 前記接着剤に付与混合して用いると、柔軟剤が天然木薄板素材12の導管にもそ の裏面から含浸されてより一層天然木薄板素材12の柔軟性が増す。
【0012】 また、メッシュ素材シート20は、ビニロン系の寒冷紗で、目合い1.0mm ないし1.5mmのものが用いられ、あるいはまた、エステル系寒冷紗で目合い 1.0mmないし1.3mmのものが用いられる。 この寒冷紗を用いれば、前記天然木薄板素材12と不織布18との積層物がよ り丈夫になり、さらに柔軟性が増して折り曲げに強くなり且つ後の成型が容易と なる。 特に、天然木薄板素材12は、デリケートな素材で破損しやすい欠点があるが 、その補強の機能を果たすことになる。 この寒冷紗20を接着する接着剤は、接着剤が硬化したとき天然木薄板素材1 2が硬くなることを防ぎ、柔軟性を付与するために、たとえばアクリル樹脂エマ ルジョン系接着剤を用い、スプレーにより不織布18の裏面に塗布し寒冷紗20 を接着する。
【0013】 発泡ポリエチレンシート22は、外部からの衝撃に対してその衝撃力を緩和し 、さらに全体的にボリューム感を持たせ、ソフトな手触り感を付与するために積 層される。 この発泡ポリエチレンシート22を寒冷紗20の裏面に接着する接着剤は、前 記寒冷紗20を接着した接着剤と同様のものを用いるとよい。
【0014】 また、弾性材層16の裏面、すなわち、発泡ポリエチレンシート22の表面に は、さらに裏打ち材24が積層接着されている。 裏打ち材24は、たとえばピッグスキンのフィルムまたはシート状物を天然木 薄板素材12の裏面の全面にわたって貼着されてなる。 この裏打ち材24は、前記天然木薄板素材12と不織布18と寒冷紗20と発 泡ポリエチレンシート22との積層物をさらに保護し、裏面から天然木薄板素材 12に物品等が接触して天然木薄板素材12が破れることを防いでいる。 特にピッグスキンは、柔軟性に富みボリューム感を与えるとともに、ソフトな 手触り感を付与する。 この裏打ち材24を積層接着する接着剤は、前記寒冷紗20を接着する接着剤 と同様のものを用いればよい。
【0015】 このように、寒冷紗20と発泡ポリエチレンシート22と裏打ち材24とを積 層接着する接着剤を同一のものに統一して用いるのは、加工性を増すためである 。たとえば、異種の接着剤を用いれば、接着剤を貯蔵するタンクをその都度変え る必要性があり、その変更の都度タンクを洗浄する必要がある等洗浄や手間の面 で生産コストの増加を招く。 そのため、前記接着剤は、特に寒冷紗20、発泡ポリエチレンシート22、裏 打ち材24のような異種の素材をも、接着するのに適するものを選択している。
【0016】 図5は、別の実施の形態を示す断面図解図である。 この実施の形態においては、弾性材層16が二層からなり、前記図2図示の例 と比較して不織布18の層がなく、メッシュ素材シート20および発泡ポリエチ レンシート22を積層してなる。
【0017】 天然木薄板材を用いた用具とは、胴板として天然木薄板材を用いたかばんや袋 物のほか、たとえば図6に示すような表紙のカバー材として天然木薄板材を用い た手帖や書籍などの文房具、図7に示すような表面材として天然木薄板材を用い た財布等の携帯用具、図8に示すようなベルトなどの身の回り品をいう。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、柔軟な素材として用いることができ、しかも破損したりする ことがなく、折り曲げ等繰り返し運動が可能で耐久性に優れた天然木薄板材を得 ることができる。 特に、この考案に係る天然木薄板材を用いた用具とは、たとえば胴版として天 然木薄板材を用いたかばんや袋物、表面皮として天然木薄板材を用いた手帖、表 面材として天然木薄板材を用いた財布やベルトなどを含むが、この考案に係る天 然木薄板材を用いた用具は、天然木の良さを生かし且つ天然木の薄板材が有する 曲げや衝撃にもろいという短所をなくし、フレキシブルに富んだ素材となってい るので、加工性はもちろん耐久性にも優れた用具となっている。 請求項2の考案によれば、表面層が表面を保護するとともに、耐水・黄変褪色 防止の役割を果たす。 請求項3の考案によれば、不織布が天然木薄板素材の形状を安定させるともに 、ひび割れを防ぎ、また、次に積層接着される弾性材との接着を容易にする。 請求項4の考案によれば、メッシュ素材シートが天然木薄板素材と不織布との シートを丈夫にし、よりフレキシブルにして、折り曲げに強くなる。また、成型 が容易になる。 請求項5の考案によれば、発泡シートが天然木薄板素材と不織布とメッシュ素 材シートとのシート全体にボリュームを与え衝撃に強くなる。また、ソフトな手 触り感をつくることができる。 請求項6の考案によれば、天然木薄板素材に弾性が付与されるとともに耐久性 も増す。 請求項7、請求項8、請求項9および請求項10の考案によれば、天然木薄板 素材の柔軟性が増加する。 請求項11の考案によれば、天然木薄板素材に弾性が付与されるとともに耐久 性も増す。 請求項12および請求項13の考案によれば、天然木薄板素材の弾性を維持す ることができる。 請求項14および請求項15の考案によれば、裏打ち材が裏生地としてシート 全体を保護する。特に、ピッグスキン(豚皮)は柔らかく伸縮性があるため、折 り曲げ、ねじれに強くなる。 請求項16、請求項17、請求項18、請求項19および請求項20の考案に よれば、天然木の良さを生かし且つ天然木の薄板材が有する曲げや衝撃にもろい という短所をなくし、フレキシブルに富んだ素材となっているので、加工性はも ちろん耐久性にも優れた用具となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】天然木薄板材を用いた用具の一例たるハンドバ
ッグの斜視図解図である。
【図2】この考案の一実施の形態である天然木薄板材の
断面図解図である。
【図3】天然木薄板素材の製造方法を示す断面図解図で
ある。
【図4】天然木薄板素材の製造方法を示す断面図解図で
ある。
【図5】別の実施の形態を示す断面図解図である。
【図6】表紙のカバー材として、天然木薄板材を用いた
手帖や書籍などの文房具を示す。
【図7】表面材として、天然木薄板材を用いた財布等の
携帯用具を示す。
【図8】表面材として、天然木薄板材を用いたベルトな
どの身の回り品を示す。
【符号の説明】
10 天然木薄板材 12 天然木薄板素材 14 表面層 16 弾性材層 18 不織布 20 メッシュ素材シート 22 発泡ポリエチレンシート 24 裏打ち材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 21/04 B32B 21/04

Claims (20)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その表面および/または裏面から柔軟剤
    が含浸されて柔軟に形成されてなる天然木薄板素材の裏
    面に、弾性材層が形成され、 前記弾性材層は、少なくとも前記天然木薄板素材の柔軟
    性を阻害しない接着剤で、前記天然木薄板素材の裏面に
    弾性材が接着されて形成された、天然木薄板材を用いた
    用具。
  2. 【請求項2】 前記天然木薄板素材の表面に、少なくと
    も前記天然木薄板素材の柔軟性を阻害しない天然樹脂お
    よび/または合成樹脂がコーティングされて表面層が形
    成された、請求項1に記載の天然木薄板材を用いた用
    具。
  3. 【請求項3】 前記弾性材は、不織布からなる、請求項
    1に記載の天然木薄板材を用いた用具。
  4. 【請求項4】 前記弾性材は、メッシュ素材シートから
    なる、請求項1に記載の天然木薄板材を用いた用具。
  5. 【請求項5】 前記弾性材は、発泡シートからなる、請
    求項1に記載の天然木薄板材を用いた用具。
  6. 【請求項6】 弾性材層は、1または複数の弾性材が天
    然木薄板素材の裏面に積層接着されてなる、請求項1な
    いし請求項5のいずれかに記載の天然木薄板材を用いた
    用具。
  7. 【請求項7】 柔軟剤は、スチレン−アクリル共重合樹
    脂エマルジョンとアクリル共重合樹脂エマルジョンとを
    重量比で5対1ないし1対1に混合したものである、請
    求項1ないし請求項6のいずれかに記載の天然木薄板材
    を用いた用具。
  8. 【請求項8】 柔軟剤は、天然木薄板素材の表面からコ
    ーティングして天然木薄板素材に含浸される、請求項1
    ないし請求項7のいずれかに記載の天然木薄板材を用い
    た用具。
  9. 【請求項9】 柔軟剤は、天然木薄板素材の裏面に弾性
    材を接着する接着剤に混合されて、接着剤とともにコー
    ティングされて、天然木薄板素材に含浸される、請求項
    1ないし請求項8のいずれかに記載の天然木薄板材を用
    いた用具。
  10. 【請求項10】 前記表面層は、ニトロセルローズを主
    原料としたラッカー系皮革用クリアーなどの合成樹脂が
    コーティングして形成される、請求項2ないし請求項9
    のいずれかに記載の天然木薄板材を用いた用具。
  11. 【請求項11】 弾性材は、天然木薄板素材の裏面から
    みて、不織布、メッシュ素材シート、発泡シートの順に
    天然木薄板素材の裏面に接着される、請求項1ないし請
    求項10のいずれかに記載の天然木薄板材を用いた用
    具。
  12. 【請求項12】 弾性材を接着する接着剤は、少なくと
    も前記天然木薄板素材の柔軟性を阻害しない接着剤であ
    る、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の天然
    木薄板材を用いた用具。
  13. 【請求項13】 弾性材を接着する接着剤は、アクリル
    樹脂エマルジョン系接着剤である、請求項1ないし請求
    項12のいずれかに記載の天然木薄板材を用いた用具。
  14. 【請求項14】 前記弾性材の裏面には、裏打ち材が接
    着された、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載
    の天然木薄板材を用いた用具。
  15. 【請求項15】 前記裏打ち材は、ピッグスキンからな
    るシート材である、請求項14に記載の天然木薄板材を
    用いた用具。
  16. 【請求項16】 天然木薄板材は、かばん,袋物の胴版
    の形状に形成され、その胴版として縫製された、請求項
    1ないし請求項15のいずれかに記載の天然木薄板材を
    用いた用具。
  17. 【請求項17】 天然木薄板材は、財布などの携帯用具
    の表面材の形状に形成され、その表面材として接合され
    た、請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の天然
    木薄板材を用いた用具。
  18. 【請求項18】 天然木薄板材は、ベルトなどの身の回
    り品の表面材の形状に形成され、その表面材として接合
    された、請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の
    天然木薄板材を用いた用具。
  19. 【請求項19】 天然木薄板材は、手帖および書籍など
    の文房具の表面材の形状に形成され、その表面材として
    接合された、請求項1ないし請求項15のいずれかに記
    載の天然木薄板材を用いた用具。
  20. 【請求項20】 天然木薄板材は、手帖および書籍の表
    紙の形状に形成され、その表紙として接合された、請求
    項19に記載の天然木薄板材を用いた用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010279626A (ja) * 2009-06-06 2010-12-16 Taniguchi:Kk 木製合成素材を用いた鞄
JP2017154454A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 名古屋木材株式会社 シート状積層体及びこのシート状積層体を使用したブックカバー又はファイル用文具カバー

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