JP2002347177A - 木質化粧板及びその製造方法 - Google Patents

木質化粧板及びその製造方法

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JP2002347177A
JP2002347177A JP2001157103A JP2001157103A JP2002347177A JP 2002347177 A JP2002347177 A JP 2002347177A JP 2001157103 A JP2001157103 A JP 2001157103A JP 2001157103 A JP2001157103 A JP 2001157103A JP 2002347177 A JP2002347177 A JP 2002347177A
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Japan
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sheet
adhesive
thermoplastic resin
wood
binder
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JP2001157103A
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Katsutoshi Mizuno
克俊 水野
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Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Press Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、塗装工程を省きながら、クリアー
層があり、且つ層間接着性の強い、低コストの木質化粧
板を実現することを目的とする。 【解決手段】 基材10の上に、ホットメルトシート1
1、不織布12、意匠用木材13、接着剤14、熱可塑
性樹脂透明シート状バインダー15、熱可塑性樹脂透明
シート16を順次積層して成ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木質化粧板及びその
製造方法に関する。詳しくは、家具または自動車のダッ
シュパネル等の自動車部品に使用される木質化粧板及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車部品、例えば自動車のダッ
シュパネル等には高級感を出すために木質化粧板が用い
られている。この木質化粧板は、図3に示すように薄く
スライスした意匠用木材1(例えば、クラロウオールナ
ット(胡桃)等が用いられる。)と、接着剤を含浸させ
た不織布2と、裏打ち木材3とを積層させ厚さ0.4m
m程度の単板とし、この単板を製品の形状に合わせて型
抜き及び成形し、意匠面となる表面を着色し、さらにポ
リウレタン、ポリエステル等の硬質クリアー塗装した
後、表面研磨を行って、光沢を有する鏡面仕上げの木質
化粧板を得ている。
【0003】また、前記のような木質化粧板に対して、
クリアー塗装を行わず低価格化した木質化粧板が知られ
ている。これは図4に示すように、基材4、接着剤5、
不織布6、意匠用木材7、接着剤8、熱可塑性透明樹脂
シート9を積層したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の図3に示し
た木質化粧板では意匠用木材の吸湿による目やせ(し
わ)の防止、及びクリアー塗装の深み感を得るため、ポ
リウレタン、ポリエステル等の硬質クリアー塗装後、表
面研磨を行っている。また、塗膜を厚くするため(0,
4〜1mm)塗装と研磨を複数回繰返し行っていた。こ
のため、人手がかかり高コストとなるという問題があっ
た。
【0005】また図4に示した木質化粧板では、耐熱試
験、耐湿試験を行った際に、木の寸法変化に対して熱可
塑性透明樹脂シートと接着剤の密着強度が不足し、追従
できずに剥がれ不具合が発生するという問題があった。
【0006】本発明は上記従来の問題点に鑑み、塗装工
程を省きながら、クリアー層があり、且つ層間接着性の
強い、低コストの木質化粧板を実現することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1の木質化粧板は、基材10の上
に、ホットメルトシート11、不織布12、意匠用木材
13、接着剤14、熱可塑性樹脂透明シート状バインダ
ー15、熱可塑性透明樹脂シート16を順次積層して成
ることを特徴とする。
【0008】また、請求項2の木質化粧板の製造方法
は、ホットメルトシート11、不織布12、意匠用木材
13、接着剤14、熱可塑性樹脂透明シート状バインダ
ー15、熱可塑性透明樹脂シート16を順次積層してラ
ミネートシート17を形成し、基材10を樹脂にて射出
成形するとき前記ラミネートシート17を基材10の表
面にインサートして一体化することを特徴とする。
【0009】また、請求項3は、前記熱可塑性樹脂透明
シート状バインダー15にPVC(塩化ビニール)を用
い、該熱可塑性樹脂透明シート状バインダー15を意匠
用木材13に接着するための接着剤14にウレタン系接
着剤を用いたことを特徴とする。
【0010】この構成を採ることにより塗装工程を省き
ながら、クリアー層があり、且つ層間接着性の強い、低
コストの木質化粧板が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の木質化粧板の実施
の形態を説明するための図であり、(a)は斜視図、
(b)は(a)図のbーb線における断面図である。本
実施の形態は、(b)図に示すように、基材10の上
に、ホットメルトシート11、不織布12、意匠用木材
13、接着剤14、熱可塑性樹脂透明シート状バインダ
ー15、熱可塑性透明樹脂シート16を順次積層したも
のである。
【0012】なお、前記熱可塑性樹脂透明シート状バイ
ンダー15には、熱可塑性透明樹脂シート16と熱プレ
スした際に密着が良好で且つ接着剤14との接着も良好
なPVC(塩化ビニール)が用いられ、接着剤14に
は、ウレタン系接着剤が用いられる。
【0013】このように構成された本実施の形態は、塗
装の代わりに硬度の高い熱可塑性透明樹脂シートを用い
たことによ低コストとなり、また、意匠用木材と熱可塑
性透明樹脂シートとの間に熱圧着による密着性の良い熱
可塑性樹脂透明シート状バインダーを用いたことにより
層間接着性の強い木質化粧板が得られる。
【0014】次に、本発明の木質化粧板の製造方法を図
2を参照して説明する。先ず、薄くスライスした意匠用
木材(ウォールナット、バーズアイ等)13と不織布1
2を酢酸ビニール等の接着剤で貼り合わせる。これを単
板18という。なお、着色を必要とする場合は意匠用木
材13が単体の状態のとき染色を行う。次にこの単板1
8の意匠用木材面に熱可塑性樹脂透明シート状バインダ
ー15を接着剤14を用いて接着する。この場合、熱可
塑性樹脂透明シート状バインダー15にはPVC(塩化
ビニール)が用いられ、接着剤14には、PVCと接着
が良好なウレタン系接着剤が用いられる。
【0015】次に、前記熱可塑性樹脂透明シート状バイ
ンダー15に熱可塑性樹脂透明シート16を熱圧着(圧
力1〜5Mパスカル、時間3〜15分)を1回もしくは
数回に分けて行う。この場合、熱可塑性樹脂透明シート
16には厚さ50〜500μのPC(ポリカーボネー
ト)またはPMMA(アクリル)等の硬質透明シートが
用いられる。なお厚さは見映えに応じて選択する。この
ように積層されたラミネートシー17を、製品形状に合
わせて型抜きし、これを図2(b)の如く金型19のキ
ャビティ19aにセットし、上型20を閉じて基材10
となる樹脂(ABS、PC/ABS等)をキャビティ1
9a内に射出してラミネートシー17を一体化するか、
或いは合板に熱プレスで張り合わせて木質化粧板とする
のである。
【0016】このように構成された本実施の形態は、塗
装工程を省いたためその分安価となる。また、熱可塑性
樹脂透明シート16のPC(ポリカーボネート)、PM
MA(アクリル)等と熱可塑性樹脂透明シート状バイン
ダー15(PCV)との間の接着性が良く、さらに、熱
可塑性樹脂透明シート状バインダー15(PCV)と意
匠用木材13との間にウレタン系接着剤14を用いたこ
とにより密着強度を確保することができた。
【0017】
【発明の効果】本発明の木質化粧板及びその製造方法に
依れば、塗装工程を省いたことによりコストダウンが可
能となり、また、熱可塑性樹脂透明シート状バインダー
と熱可塑性樹脂透明シートとの間、及び意匠用木材と熱
可塑性樹脂透明シート状バインダーとの間の接着強度を
向上したことにより層間剥離等の不具合が防止可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木質化粧板の実施の形態を説明するた
めの図で、(a)は斜視図、(b)は(a)図のbーb
線における断面図である。
【図2】本発明の木質化粧板の製造方法の実施の形態を
説明するための図で、(a)は断面図、(b)は金型を
示す図である。
【図3】従来の木質化粧板の1例を示す図である。
【図4】従来の木質化粧板の他の例を示す図である。
【符号の説明】
10…基材 11…ホットメルトシート 12…不織布 13…意匠用木材 14…接着剤 15…熱可塑性樹脂透明シート状バインダー 16…熱可塑性透明樹脂シート 17…ラミネートシート 18…単板 19.20…金型 19a…キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B002 AA01 AA02 AA03 AA04 BA01 BA07 BB07 DA04 DA06 2B200 AA01 AA07 BA01 BA04 BA11 BA15 BB15 BB20 CA02 EE13 EF11 EG01 FA24 FA31 HA03 HA06 4F100 AK01E AK15D AK15G AK25 AK45 AK51G AP00C AR00A AT00E BA05 DG15B EH362 GB33 GB81 HB00 HB00C JB16D JL12A JN01E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材(10)の上に、ホットメルトシー
    ト(11)、不織布(12)、意匠用木材(13)、接
    着剤(14)、熱可塑性樹脂透明シート状バインダー
    (15)、熱可塑性透明樹脂シート(16)を順次積層
    して成ることを特徴とする木質化粧板。
  2. 【請求項2】 ホットメルトシート(11)、不織布
    (12)、意匠用木材(13)、接着剤(14)、熱可
    塑性樹脂透明シート状バインダー(15)、熱可塑性透
    明樹脂シート(16)を順次積層してラミネートシート
    (17)を形成し、基材(10)を樹脂にて射出成形す
    るとき前記ラミネートシート(17)を基材(10)の
    表面にインサートして一体化することを特徴とする木質
    化粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂透明シート状バインダ
    ー(15)にPVC(塩化ビニール)を用い、該熱可塑
    性樹脂透明シート状バインダー(15)を意匠用木材
    (13)に接着するための接着剤(14)にウレタン系
    接着剤を用いたことを特徴とする請求項2に記載の木質
    化粧板の製造方法。
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