JPH0121792Y2 - - Google Patents

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JPH0121792Y2
JPH0121792Y2 JP1983092455U JP9245583U JPH0121792Y2 JP H0121792 Y2 JPH0121792 Y2 JP H0121792Y2 JP 1983092455 U JP1983092455 U JP 1983092455U JP 9245583 U JP9245583 U JP 9245583U JP H0121792 Y2 JPH0121792 Y2 JP H0121792Y2
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JP
Japan
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carbon fiber
composite material
film
fiber composite
adhesive layer
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JP1983092455U
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Description

【考案の詳細な説明】 炭素繊維複合材料(CFRP)はその軽量、高強
度の特長から航空機、自動車、スポーツ、レジヤ
ー、その他各種工業用途に成形し、利用されてい
る。
一方CFRPはその構成する炭素繊維集束体の配
向性によつて特長ある異方性光沢を有し、更に表
面に塗装等の処理を行うことによつて深みのある
重厚な外観を与え、又導電性、X線透過性、電磁
波遮蔽性等の特長を有している。
本考案者らはCFRPのこれらの特長を効率よ
く、かつ取扱い性を向上せしめて各種用途の製品
に応用するときの形状につき種々検討を進めた結
果、本考案に到達したものである。
即ちその要旨とするところは、厚さ0.01〜2.0
mmの可撓性を有する炭素繊維複合材料板と0.001
〜1mmの厚みの接着剤層を貼り合せてなる炭素繊
維複合材料からなる被覆フイルムにある。
炭素繊維複合材料板としては、炭素繊維を一方
向に引揃えてシート状にし、CFRP用プリプレグ
として使用し得る公知の熱硬化性又は熱可塑性樹
旨を含浸せしめた一方向プリプレグを必要に応じ
適宜積層し、加熱加圧成形して得られる可撓性
CFRP板が代表例として挙げられる。更に一方向
プリプレグの代りに炭素繊維の各種織物、編物、
不織布、マツト、フイラメントワインデイングに
よる積層品、又炭素繊維を特長ある模様状に平面
に展開したスプレツド、ロービング等の薄層状物
を公知の方法で適宜熱硬化性又は熱可塑性樹脂で
含浸し、必要に応じて積層し、加熱加圧成形せし
めた0.01〜2mmの可撓性を有する板状体又はフイ
ルム状物が使用される。5〜10μ径をもつ通常の
炭素繊維フイラメントの場合、厚み0.01mm未満の
複合材料板を製作することは困難である。一方、
厚み2.0mmを越える複合材料板は、被覆対象物に
密着させるために必要な曲げ、撓み変形が乏しく
なるので好ましくない。従つて、厚み0.01〜2.0
mmの炭素繊維複合材料板が本考案の目的には適当
である。
尚、本考案の趣旨に従つてCFRPの成形に際
し、ガラス繊維、ケプラー、その他有機・無機繊
維の薄層プリプレグをハイブリツド状態で併用す
ることは何ら差しつかえない。又取扱い性を改良
する目的で積極的にハイブリツド材とすることも
可能である。
接着剤層としては、いわゆるデコラテイブフイ
ルム等に使用される両面粘着テープの他、ホツト
メルト型接着剤、一液熱硬化型接着剤、その他を
使用し得る。
接着剤層の厚みとしては、接着強度が得られか
つ材料の無駄がない範囲として0.001〜1mm程度
が望ましい。又接着剤貼付面積については適宜調
節することも可能である。
本考案の一例を図1に示す。図中1は炭素繊維
複合材料板を3枚積層し、両面に接着剤層2を積
層した場合の被覆フイルムを示す。
接着剤は上記CFRP板に貼り付け又は塗布した
状態で製品として供し得るが、取扱い性を更に向
上するため、接着剤層上に離型フイルム、離型紙
を貼り付けて使用することが出来る。
一方CFRP板の表層は、加熱加圧成形時の加圧
面の状態により表面外観を種々変化することが出
来、光沢仕上、半光沢仕上、艶消し或いは布目状
と各種の形態を取り得る。またこれらの表層に対
し、各種塗装をほどこすか、又は透明、半透明フ
イルムを貼着することにより各種色調、光沢を有
し、かつ炭素繊維集束体特有の異方性光沢を有す
る重厚な外観を与える被覆フイルムとすることも
出来る。
本考案の被覆フイルムは、シート状又はロール
状にて提供され、各種家具、建材、床、壁材等に
貼り付けて特長ある装飾を行うことが出来る。又
合板、サンドイツチ板、発泡芯材、樹脂芯材、各
種匡体に貼り付けて外観に意匠性がもたせられる
他、剛性の向上、導電性の付与、電磁遮蔽性の付
与等が出来る。更に万年筆等の筆記具、ライタ
ー、装身具、傘の柄、その他調度品に貼りつけて
高級意匠性のある外観とすることが出来る。
また本考案のCFRP被覆フイルムは既存の製品
に貼り付けて外観、意匠性の付与の他に、剛性、
強度の向上が可能であり、更に導電性、静電気除
却、電磁遮蔽性、X線透過性の付与等が可能であ
り、かつ取扱い性がよいため、一般産業界に貢献
出来る度合は極めて大きい。
以下具体的に実施例により本考案を説明する。
実施例 1 炭素繊維からなるエポキシ樹脂系一方向引揃え
プリプレグシートを三層交互積層し、加熱加圧成
形し、厚み0.15mmのCFRPフイルムとし、これに
離型フイルム付0.1mm厚の両面粘着テープを全面
に貼り付け本考案の被覆フイルムを得た。
これを各種匡体に貼りつけたところ、表面意匠
性と電磁波遮蔽性が得られた。
実施例 2 炭素繊維からなる平織クロスにエポキシ樹脂を
含浸してなるプリプレグを加熱加圧硬化せしめ、
厚み0.2mm、巾1m長尺の平板状可撓性フイルム
を得た。これに対し離型フイルム付両面粘着テー
プを全面に貼り付け、ロール状に捲いて本考案の
被覆フイルムを得た。これを発泡芯材を有する合
材に貼り付けたところ、特長ある外観のX線透過
性のよい軽量パネルが得られた。本考案の被覆フ
イルムは、従来既知のデコラテイブフイルムの場
合には得られなかつた深味のある異方性、光沢
性、重厚な外観を与えるという特徴を有する。本
考案の炭素繊維複合材料板と接着剤層及び必要に
応じ接着剤層表層に離型フイルムを貼り合せてな
る炭素繊維複合材料からなる被覆フイルムは、特
に家具、建材、床、壁材等に貼りつけることによ
り重厚感のある雰囲気をかもしだす室内インテリ
アとなり、更に剛性付与、通電による保温加熱等
の可能な材料となしえる点で本考案の被覆フイル
ムの利用価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
図1aは本考案の一例を示す側面図、bはそれ
を上から見た平面図である。 1……炭素繊維複合材料板、2……接着剤層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 厚さ0.01〜2.0mmの可撓性を有する炭素繊維複
    合材料板と厚み0.001〜1mmの接着剤層及び必要
    に応じ接着剤層表層に離型フイルムを貼り合せて
    なる炭素繊維複合材料からなる被覆フイルム。
JP9245583U 1983-06-16 1983-06-16 被覆フイルム Granted JPS60136U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9245583U JPS60136U (ja) 1983-06-16 1983-06-16 被覆フイルム

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9245583U JPS60136U (ja) 1983-06-16 1983-06-16 被覆フイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60136U JPS60136U (ja) 1985-01-05
JPH0121792Y2 true JPH0121792Y2 (ja) 1989-06-28

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ID=30222683

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JP9245583U Granted JPS60136U (ja) 1983-06-16 1983-06-16 被覆フイルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10906211B2 (en) * 2015-12-22 2021-02-02 Cytec Industries Inc. Mold-releasable surfacing materials for composite parts
JP7398707B2 (ja) * 2020-02-27 2023-12-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 建材、施工方法、および照明装置

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JPS56171219U (ja) * 1980-05-21 1981-12-17

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JPS60136U (ja) 1985-01-05

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