JP3215656U - 床材 - Google Patents

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洋 加藤
美寛 三好
美寛 三好
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Abstract

【課題】薄厚かつ軽量であるとともに、天然木からなる突板の反りの発生を防止でき、さらに容易に施工することが可能な床材を提供する。【解決手段】床材1は、平板状の基材2と、この基材2の上面を被覆するコーティング材3と、基材2の下面に貼設される中間材4と、基材2の反りを防止するために中間材4の下面に貼設される反り防止部材5を備え、基材2は天然木からなる突板であり、中間材は中質繊維板であり、反り防止部材は合成樹脂シートである。【選択図】図1

Description

本考案は、床下地に敷設される木質の床材に係り、特に、表面が天然木の突板からなる薄厚の床材に関する。
従来、コンクリートスラブや木板等の床下地に敷き詰められる木質の床材として、例えば、木目模様が印刷された合成樹脂シートがその表面に貼着された薄単板と、複数層からなる合板とが接着剤により貼り合わされ、タイル状に形成されたものが使用されてきた。このような床材は、例えば、その表面に修復困難な損傷や除去困難な汚れが発生した場合には、その箇所の床材のみを新しいものに貼り替えることができる。
しかし、木目模様の合成樹脂シートが表面に貼着された薄単板では、天然木の持つ質感を再現することが困難であり、見た目の満足感が得られ難いという課題があった。そのため、上記のような薄単板の代わりに、天然木からなる薄厚の突板が用いられたが、天然木からなる突板は、薄厚であっても湿度の影響を受け易く、施工された場所や使用状況、気候によっては反りが発生してしまうという課題があった。
そこで、近年、天然木からなる突板の反りの発生を防止することができる床材を製造するための技術が開発されており、それに関して既にいくつかの発明が開示されている。
特許文献1には「床材」という名称で、反りを防止する床材に関する発明が開示されている。
以下、特許文献1に開示された発明について説明する。特許文献1に開示された発明は、9mm厚のクロス合板の表面に0.25mm厚の化粧薄単板を接着して積層すると共にクロス合板の裏面側に切り溝を形成し、クロス合板の裏面側に反り防止用の0.6〜1.0mm厚の薄単板を接着してなることを特徴とする。
このような特徴を有する発明においては、化粧薄単板が吸湿することによって発生する反りは、反り防止用の薄単板を接着することによって発生する反りと相殺し合う。その結果、床材全体として反りのない状態となる。また、切り溝が設けられることで、床材に「腰」のある柔軟性を持たせてコンクリートスラブ等の施工下地の不陸に対応できる。
次に、特許文献2には「床材用木質化粧板」という名称で、防湿による反り防止がされた床材用木質化粧板に関する発明が開示されている。
以下、特許文献2に開示された発明について説明する。特許文献2に開示された発明は、5〜15mm厚の木質合板からなる基板上に天然木の薄い表面層を有する0.2〜0.8mm厚の化粧シートを貼着し、他方の面に裏貼りシートを貼着した木質系化粧板において、裏貼りシートは、2枚の秤量20〜45g/mの紙層が15〜50μm厚の熱可塑性合成樹脂を介して接着してなる複層シートよりなることを特徴とする。
このような特徴を有する発明においては、裏貼りシートが、熱可塑性合成樹脂層を芯層としてその表裏に紙層が積層一体化されてなる3層構造よりなるため、化粧板の裏面からの水分や湿気が熱可塑性合成樹脂層によって遮断され、反りの発生が防止される。
特開平6−33579号公報 特開2000−190309号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明においては、クロス合板の厚みが9mmであって比較的分厚いことから、1枚当たりの重量が重くなる。そのため、大量に運搬し、施工する際の作業者の負担が大きくなる。また、最近は、家屋のリフォームの要請が高まっており、しかも家屋の持ち主である一般人が、自身で床材をカットして所望のとおりに床面を形成したい場合もある。このような場合、工具不足や技術不足の点から、一般人が分厚い床材をカットすることは困難であり、施工に苦労する可能性がある。
次に、特許文献2に開示された発明においては、基板の厚みが5〜15mmであって比較的分厚いことから、特許文献1に開示された発明と同様の課題を有している。また、この発明は、化粧シートと、木質系合板等の計7層からなる積層体であることから、製造工程がやや複雑になるものと考えられ、製造コストが嵩む可能性がある。
本考案は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、薄厚かつ軽量であるとともに、天然木からなる突板の反りの発生を防止でき、さらに容易に施工することが可能な床材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の考案に係る床材は、平板状の基材と、この基材の上面を被覆するコーティング材と、基材の下面に貼設される中間材と、基材の反りを防止するために中間材の下面に貼設される反り防止部材を備え、基材は、天然木からなる突板であることを特徴とする。
このような構成の考案において、床材は、例えば、床下地に塗布された接着剤を介し、この床下地に固定される。また、基材と中間材、中間材と反り防止部材は、それぞれ公知の接着剤により接着される。なお、基材、中間材、反り防止部材の各厚みは、例えば、0.2mm、1mm、2mmである。すなわち、床材の総厚は、3.2mm程度となる。
また、コーティング材としては、公知の木材用塗料、例えば、減摩剤が添加された紫外線硬化型塗料が使用される。
さらに、中間材は、基材の保持単体、及びスペーサーとしての役割を有するものであり、例えば、中質繊維板や木質合板が使用される。
そして、反り防止部材は、基材を一様な面状に保持するという形状保持効果を発揮させるために設けられ、例えば、合成樹脂シートやゴム板が使用される。
上記構成の考案においては、湿度や温度条件によっては、天然木である基材が空気中の水分を吸湿して、基材に反りが発生する可能性がある。しかし、中間材の下面に反り防止部材が貼設されるため、この反りの発生が防止される。
次に、第2の考案は、第1の考案において、1枚の基材は、2枚以上の突板の小片が、基材の表面が一様な面となるように組み合わされて形成されることを特徴とする。
このような構成の考案においては、第1の考案の作用に加えて、2枚以上の突板の小片が組み合わされて1枚の基材が形成される方が、そうでない場合と比較して、1枚の基材全体の反りの程度が減少する。
続いて、第3の考案は、第1又は第2の考案において、中間材は、中質繊維板であり、反り防止部材は、合成樹脂シートであり、床材の厚みは、2.5〜5mmであることを特徴とする。
このような構成の考案において、中質繊維板とは、中密度繊維板(MDF:medium density fiberboard)とも呼ばれ、木材チップと合成樹脂製の接着剤を混錬し、所望のサイズの板状に熱圧成型して形成される。この中質繊維板は、軽量で吸湿による反りの発生やその程度が少なく、耐水性や耐乾燥性を有している。
また、合成樹脂シートとしては、床材敷設後の変形防止や、耐水性、耐熱性等を考慮し、例えば、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂シートが好適である。
上記構成の考案においては、第1又は第2の考案の作用に加えて、材料として上記の中質繊維板や合成樹脂シートが使用されるので、床材の湿気による反りの発生が防止されるとともに経年変化による変形が抑制される。
また、床材の厚みは、2.5〜5mmと薄厚であることから、例えば、床材が通常使用される50cm×50cm程度のサイズである場合に、床材1枚当たりの重量が軽量になる。
さらに、第4の考案は、第1乃至第3のいずれかの考案において、反り防止部材は、その下面に第1の粘着材が付加されることを特徴とする。
このような構成の考案においては、第1乃至第3のいずれかに記載の考案の作用に加えて、反り防止部材の下面に第1の粘着材が付加されるため、床下地に予め接着剤を塗布しなくても、床下地に床材が固定される。なお、第1の粘着材としては、例えば、床下地から床材を剥離容易なピールアップ糊が使用される。
そして、第5の考案は、第1乃至第3のいずれかの考案において、反り防止部材は、その下面に第2の粘着材が付加され、この第2の粘着材は、シート基材の両面にそれぞれ粘着層が設けられる両面粘着シートであることを特徴とする。
このような構成の考案においては、第1乃至第3のいずれかに記載の考案の作用に加えて、反り防止部材は、その下面に両面粘着シートである第2の粘着材が付加されるため、第4の考案と同様に、床下地に予め接着剤を塗布しなくても、床下地に床材が固定される。なお、両面粘着シートとしては、公知のものが使用される。
第1の考案によれば、反り防止部材によって、基材及び中間材の反りの発生が防止されることから、長期に亘って、床下地に敷設された床材を一様な平面状に保持することができる。そのため、床面の見た目を敷設当初の美しい状態に保持することができる。
また、本考案に係る床材は、突板である基材と、公知のコーティング材と、中質繊維板からなる中間材と、合成樹脂シートからなる反り防止部材が積層されてなることから、比較的簡易な構成であり、製造コストや材料コストの抑制効果が期待できる。
第2の考案によれば、第1の考案の効果に加えて、1枚の基材全体の反りの程度が減少するので、床材の形状保持効果を一層向上させることができる。
第3の考案によれば、第1又は第2の考案の効果に加えて、中質繊維板や合成樹脂シートといった安価な材料を使用して、床材の反り等を抑制することができる。また、床材は薄厚であることから、床材1枚当たりの重量が軽量となるとともに、カットが容易である。よって、施工時等における作業者や一般人の負担を軽減することができる。
第4の考案によれば、第1乃至第3のいずれかの考案の効果に加えて、床下地に予め接着剤を塗布しなくても、床下地に床材が固定されるので、施工時の手間を軽減することができる。
第5の考案によれば、第4の考案と同様の効果を発揮することができる。
本考案の実施の形態に係る床材の縦断面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ本考案の実施の形態に係る床材を構成する基材の平面図及び縦断面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ本考案の実施の形態の第1の変形例に係る床材を構成する基材の平面図及び縦断面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ第2及び第3の変形例に係る床材の縦断面図である。
本考案の実施の形態に係る床材について、図1及び図2を用いて詳細に説明する。図1は、本考案の実施の形態に係る床材の縦断面図である。図2(a)及び図2(b)は、それぞれ本考案の実施の形態に係る床材を構成する基材の平面図及び縦断面図である。
図1に示すように、実施例に係る床材1は、平板状の基材2と、この基材2の上面を被覆するコーティング材3と、基材2の下面に貼設される中間材4と、基材2の反りを防止するために中間材4の下面に貼設される反り防止部材5を備える。
このうち、図2(a)に示すように、基材2は、天然木の無垢材からなる正方形の突板であって、そのサイズは450mm×450mmである。天然木としては、例えば、ウォールナット、オーク等が使用されるが、その種類は特に限定されない。また、基材2は、その一辺が天然木の繊維方向(矢印Y方向)と略平行になるように裁断され、木目模様を呈している。
再び図1に戻ると、中間材4は、中質繊維板である。この中質繊維板は、一般的に、軽量でありながら高い強度を有し、また、乾燥による割れが発生し難い、耐水性が良好である、といった優れた特徴を有する材料である。
そして、反り防止部材5は、合成樹脂シートであり、具体的には、熱可塑性樹脂の1種であるポリ塩化ビニル(PVC)シートである。このPVCシートは、一般的に、外力を加え続けても変形を起こし難い、酸化による劣化が少ない、接着性が良好である、といった優れた特徴を有する材料である。
基材2と中間材4、中間材4と反り防止部材5は、それぞれ公知の接着剤6,7により接着される。接着剤6は、基材2と中間材4を分離不能に接着し、接着剤7も、中間材4と反り防止部材5を分離不能に接着する。この接着剤6,7は、いずれもホルムアルデヒドの発散速度(28℃の温度条件において、1時間で、建築材料1m当たりから発散されるホルムアルデヒドの量)が、5μg/mh以下であって、JIS、JAS等において最高ランクに等級分けされる「F☆☆☆☆ランク」に属するものである。
なお、基材2の厚みTは、(0.2±0.1)mm、中間材4の厚みTは、(1.0±0.2)mm、反り防止部材5の厚みTは、(2.0±0.2)mmである。接着剤6,7の厚みは基材2の厚みTに比較して十分薄いと考えられるので、これらを無視することにすると、床材1の厚みTは、3.2mm程度となる。ただし、床材1の厚みTは、これに限定されず、2.5〜5mm程度のものが重量や加工のし易さの点から好適であると考えられる。
また、コーティング材3としては、傷が付き難く、耐候性のある材料が望ましく、例えば、減摩剤が添加された紫外線硬化型塗料が使用される。
次に、上記構成の床材1の製造方法について、説明する。
床材1の製造方法は、まず、基材2の突板を規定の面積に裁断し、一方で、中間材4の一面に接着剤6を塗布する。次に、基材2の突板を、接着剤6を塗布した中間材4の一面に接着し、これらを熱圧縮し、基材2と中間材4の積層体を形成する。
続いて、基材2の突板の両側面のうち中間材4と接着されない側、すなわち基材2の表面に、コーティング材3を塗布する。
その後、中間材4の他面に接着剤7を塗布し、基材2と中間材4の積層体と、反り防止部材5の一面を接着し、冷熱で圧着して一定時間放置する。
最後に、放置した床材1を規定の面積に裁断することにより、完成品の床材1を得ることができる。
完成品の床材1は、例えば、貼着した床材等を剥ぎ取り容易な公知のピールアップ糊を、予めコンクリートスラブといった床下地に塗布した後、反り防止部材5の他面をこれに貼着することで敷設される。
上記構成の床材1においては、湿度や温度条件によっては、天然木である基材2が空気中の水分を吸湿して、基材2の繊維方向Yに直交する方向(図2のX方向)に沿って、かつ基材2の表面に対して上下する方向(図1,2のZ方向)に反りが発生する可能性がある。図2(b)は、反りの一例として、基材2の繊維方向Yに沿う両端2b,2bが基材2の中心部2aよりも上昇し、基材2全体が緩やかに湾曲した状態を示したものである。
また、中間材4も木材チップを含有しているため、同様に吸湿してわずかに変形し、凹凸や反りが発生する可能性がある。しかし、中間材4の下面にPVCからなる反り防止部材5が貼設されるため、基材2及び中間材4の反り等が防止される。その結果、床材1全体に反りが発生することが防止される。
また、床材1は、中間材4として中質繊維板が使用されるので、床材1が、全体として比較的強い強度を有し、かつ経年変化による変形も抑制される。
さらに、床材1は、突板と、中質繊維板と、PVCシートから構成され、その厚みTは最大5mm程度であることから、裁断が容易である。そして、床材1は450mm×450mmのサイズであるため、床材1枚当たりの重量が軽量である。加えて、床材1は、基材2の表面が、コーティング材3である減摩剤が添加された紫外線硬化型塗料で被覆されているので、耐傷性及び耐摩耗性が高く、太陽の紫外線による日焼けが防止される。
以上説明したように、床材1によれば、反り防止部材5によって、床材1全体に反りが発生することが防止されることから、長期に亘って、床下地に敷設された床材1を一様な平面状に保持することができる。そのため、床材1の表面の見た目を敷設当初の美しい状態に保持することができるとともに、反り部分に靴や椅子等のキャスターが引っ掛からずスムーズな歩行や移動が可能となる。
さらに、この床材1の表面は、天然木の無垢材からなるため、その木目模様によって本物の木が持つ質感を見る者に感じさせることができる。そのため、通常は無機質な印象を与えることの多いオフィスや病院等の床材として、あるいは一般家庭の床材として床材1を使用することにより、見る者に落ち着きと安らぎを与えることができる。
また、床材1は、突板である基材2と、公知のコーティング材3と、中質繊維板からなる中間材4と、PVCシートからなる反り防止部材5と、接着剤6,7が積層されてなることから、比較的簡易な構成であり、製造コストや材料コストの抑制効果が期待できる。このうち、特に接着剤6,7は、「F☆☆☆☆ランク」に属するものであり、PVCシートはホルムアルデヒドが発散するおそれがないとされている。そのため、床材1によれば、シックハウス症候群を引き起こす可能性を低減することができる。
加えて、床材1によれば、突板や、中質繊維板、PVCシートといった裁断容易な材料が使用されているとともに、厚みTは5mm以下の薄厚であることから、床材1の1枚当たりの重量が軽量となるとともに、カットが容易である。よって、施工時等における作業者や一般人の負担を軽減することができる。また、床材1によれば、様々な厚みを有する中間材4や反り防止部材5を組み合わせることで、床材1の厚みTを所望の厚みに形成できることから、顧客の要望に適切に対応することが可能である。
なお、一般人が、自身で床材をカットして床面を形成する際、不慣れにより厚みが分厚すぎる床材を選択することがある。この場合、新たに敷き詰められた床材に部屋の入口ドアが衝突するという不具合が発生することがあった。しかし、床材1の厚みTは最も薄いもので2.5mm程度であることから、前述のような不具合の発生頻度を減少させることができる。
次に、本考案の実施の形態の第1の変形例に係る床材について、図3を用いて説明する。図3(a)及び図3(b)は、それぞれ本考案の実施の形態の第1の変形例に係る床材を構成する基材の平面図及び縦断面図である。なお、図1及び図2で示した構成要素については、図3においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、実施例の第1の変形例に係る床材1aにおいて、1枚の基材8は、3枚の突板の小片9〜11が、基材8の表面が一様な面となるように組み合わされて形成される。小片9〜11は、それぞれ基材2を構成する天然木の無垢材が、天然木の繊維方向(矢印Y方向)と略平行になるようにそれぞれ均一の横幅W(=150mm)を有して裁断されたものである。したがって、基材8は、小片9〜11の繊維方向Yが互いに並列に配置されてなり、小片9〜11の各一面が接着剤6を介して中間材4(図1参照)にそれぞれ接着される。これ以外の床材1aの構成は、実施例に係る床材1の構成と同様である。
上記構成の基材8においては、小片9〜11の繊維方向Yに沿う両端9b〜11bは、小片9〜11の中心部9a〜11aよりもそれぞれわずかに上昇し、小片9〜11がそれぞれ緩やかに湾曲しようとする。しかし、小片9〜11の横幅Wが、基材2の横幅450mmの1/3であることから、小片9〜11の上下方向Zの反りの大きさが、実施例の基材2の上下方向Zの反りの大きさと比較して大きく減少する。したがって、反り防止部材5の基材8及び中間材4に対する反り防止作用は、実施例の第1の変形例に係る床材の方が、実施例に係る床材1の場合よりも相対的に強く作用することとなる。これ以外の床材1aの作用は、実施例に係る床材1の作用と同様である。
以上説明したように、床材1aによれば、反り防止作用が床材1よりも相対的に強く作用するので、その形状保持効果が一層向上し、変形による床材1aの交換頻度を減少させることができる。これ以外の床材1aの効果は、実施例に係る床材1の効果と同様である。
続いて、本考案の実施の形態の第2の変形例に係る床材について、図4(a)を用いて説明する。図4(a)は、本考案の実施の形態の第2の変形例に係る床材の縦断面図である。なお、図1乃至図3で示した構成要素については、図4(a)においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4(a)に示すように、実施例の第2の変形例に係る床材1bは、実施例に係る床材1と同様に、基材2と、コーティング材3と、中間材4と、反り防止部材5を備える。ただし、反り防止部材5には、その下面に第1の粘着材12が塗布されて付加される。この第1の粘着材12は、例えば、実施例に係る床材1を、床下地に貼着する際に使用した公知のピールアップ糊が使用される。なお、第1の粘着材12は、床下地へ貼着する直前まで、剥離シート(図示せず)によって被覆されている。これ以外の床材1bの構成は、実施例に係る床材1の構成と同様である。
このような構成の床材1bにおいては、反り防止部材5の下面に第1の粘着材12が付加されるため、床下地に予め接着剤を塗布しなくても、床下地に床材が固定される。したがって、実施例に係る床材1と比較して、施工時における床下地への接着剤の塗布作業を省略することができる。これ以外の床材1bの作用及び効果は、実施例に係る床材1の作用及び効果とそれぞれ同様である。
さらに、本考案の実施の形態の第3の変形例に係る床材について、図4(b)を用いて説明する。図4(b)は、本考案の実施の形態の第3の変形例に係る床材の縦断面図である。なお、図1乃至図3で示した構成要素については、図4(b)においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4(b)に示すように、実施例の第2の変形例に係る床材1cは、実施例に係る床材1と同様に、基材2と、コーティング材3と、中間材4と、反り防止部材5を備える。ただし、反り防止部材5には、その下面に第2の粘着材13が付加される。
この第2の粘着材13は、合成樹脂からなるシート基材13aの両面にそれぞれ粘着層13b,13cが設けられる両面粘着シートである。この粘着層13b,13cとしては、例えば、ピールアップ糊が使用されるほか、床材1cを床下地から剥離困難な接着剤が使用されても良い。なお、粘着層13cは、床下地へ貼着する直前まで、剥離シート(図示せず)によって被覆されている。これ以外の床材1cの構成は、実施例に係る床材1の構成と同様である。
このような構成の床材1cにおいては、粘着層13cを被覆する剥離シートを剥離することによって、床下地に予め接着剤を塗布しなくても、床下地に床材1cが固定される。したがって、実施例の第2の変形例に係る床材1bと同様に、施工時における床下地への接着剤の塗布作業を省略することができる。これ以外の床材1cの作用及び効果は、実施例に係る床材1の作用及び効果とそれぞれ同様である。
なお、本考案に係る床材1,1a〜1cは、実施例に示すものに限定されない。例えば、床材1aにおいて、基材8は、2枚又は4枚以上の突板の小片が組み合わされて形成されても良い。また、床材1aに、第1の粘着材12又は第2の粘着材13が付加されても良い。さらに、床材1,1a〜1cの形状は、長方形であっても良い。
本考案は、床下地に敷設される木質の床材として利用可能である。
1,1a〜1c…床材 2…基材 2a…中心部 2b…両端 3…コーティング材 4…中間材 5…反り防止部材 6,7…接着剤 8…基材 9〜11…小片 9a〜11a…中心部 9b〜11b…両端 12…第1の粘着材 13…第2の粘着材 13a…シート基材 13b,13c…粘着層

Claims (5)

  1. 平板状の基材と、この基材の上面を被覆するコーティング材と、前記基材の下面に貼設される中間材と、前記基材の反りを防止するために前記中間材の下面に貼設される反り防止部材を備え、
    前記基材は、天然木からなる突板であることを特徴とする床材。
  2. 1枚の前記基材は、2枚以上の前記突板の小片が、前記基材の表面が一様な面となるように組み合わされて形成されることを特徴とする請求項1に記載の床材。
  3. 前記中間材は、中質繊維板であり、
    前記反り防止部材は、合成樹脂シートであり、
    前記床材の厚みは、2.5〜5mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床材。
  4. 前記反り防止部材は、その下面に第1の粘着材が付加されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の床材。
  5. 前記反り防止部材は、その下面に第2の粘着材が付加され、
    この第2の粘着材は、シート基材の両面にそれぞれ粘着層が設けられる両面粘着シートであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の床材。
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