JP2004324401A - 木質床材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 施工の容易性とコルク材料の持つ緩衝性や保温性あるいは住環境に対するやさしさとを備えた木質床材を得る。
【解決手段】 木質繊維板などである木質基材1の表面に、コルク層2と樹脂シート層3とをこの順で接着積層する。コルク層を構成するコルク材は比重が0.3以下であることが好ましい。また、樹脂シートはオレフィン系樹脂シートであり、その表面に耐傷性能を向上させるためのウレタンアクリレート樹脂のようなコート剤が塗布されていることが好ましい。樹脂シートが複数枚のシート材を積層した構成であり、中間に印刷層を有すると好適である。
【選択図】 図1
【解決手段】 木質繊維板などである木質基材1の表面に、コルク層2と樹脂シート層3とをこの順で接着積層する。コルク層を構成するコルク材は比重が0.3以下であることが好ましい。また、樹脂シートはオレフィン系樹脂シートであり、その表面に耐傷性能を向上させるためのウレタンアクリレート樹脂のようなコート剤が塗布されていることが好ましい。樹脂シートが複数枚のシート材を積層した構成であり、中間に印刷層を有すると好適である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、建物の床面に多数枚敷き詰めていわゆるフローリングを形成するための木質床材に関する。
建物のコンクリートスラブのような床下地の上に直接、あるいは捨て張り合板などを配置した上に、さらには適宜のクッション材を配置した上に、多数枚の矩形状の木質床材を敷き詰めて、フローリングとすることは知られている。例えば、特許文献1(特開平7−300979号公報)、特許文献2(特開2001−241179号公報)参照。また、床面に温水パイプを配管し、その上に裏面に凹溝を持つ木質床材を敷き詰めて床暖房構造とすることも知られている。例えば特許文献3(特開2002−295854号公報)参照。
いずれの場合も、木質床材は、基材として通常9〜12mm厚程度の合板が用いられ、該基材の表面側には、表面化粧層として、突き板や合成樹脂製の化粧薄板、又は印刷紙などの化粧シートが貼り付けられる。基材として、合板に変えて、あるいは合板と共に、高密度ファイバーボードまたは中密度ファイバーボードなどの繊維板が用いられることもある。また、木質床材の4周には実加工が施され(前記特許文献1、3参照)、多数枚の木質床材の組み付けを容易にしている。さらに、床面の不陸に対する柔軟性を持たせかつ遮音性を向上させるために裏面に多数の切り込みを形成することも行われる(前記特許文献2参照)。このような木質床材は工場で同じものを多数作製することができ、それを施工現場に持ち込んで所要領域に所要数だけ配置するだけで希望するフローリングが完成するので、施工現場での作業はきわめて容易である。
一方、近年になり、床材に要求される機能(緩衝性、保温性など)を備え、かつ住環境にも好適な素材であるとして、コルク粒を接着剤と共に圧搾して形成されるコルク材料が床材として用いられるようになってきている。一例として、特許文献4(特開平11−100981号公報)には、床下地の上に、比重が0.32以下である低密度コルク材からなるパネル状の基層コルク部材と、その上に積層した密度が0.15〜0.5であるコルク材からなるシート状の中間層コルク部材と、さらにその上に積層した密度が0.5以上である高密度コルク材からなるコルクタイルである表面層化粧部材、とからなる3層構造のコルク床が記載されている。表面層に高密度コルク材を配置することにより床材として必要な機械的強度と良好な歩行感を確保し、中間層および基材層としてより低密度のコルク材を配置することにより荷重の分散や復元性を確保している。表面層化粧部材であるコルクタイルにはビニールコートなどの表面処理も施すようにしている。
特許文献5(特開2003−41756号公報)には、天然コルクあるいは圧縮コルクであるコルク質床基材と、その表面に塗布された、特定アスペクト比と粒子径である無機板状粒子と樹脂成分とからなる表面塗布層を保護被膜として備えたコルク床が記載されている。このような表面塗布層を備えることにより、コルク材としてのソフトな歩行感を失うことなく、表面の耐久性を向上することができるとしている。
特許文献4あるいは特許文献5に記載されるようにコルク床は、施工しようとする床面(床下地)の全面に直接シート状のコルク材料を敷き詰めるようにしており、現場での施工が必ずしも容易でない。また、特許文献4では、良好な歩行感と所要の緩衝性、遮音性を確保するために、密度の違う3種のコルク材料を積層するようにしており、構成が複雑であると共に、3種のコルク材を用意するのも容易でない。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、従来の矩形状の木質床材を用いることによるフローリング施工の容易性と、コルク材料の持つ緩衝性や保温性あるいは住環境に対するやさしさ、の双方を同時に満足することのできる新規な木質床材を提供することを目的とする。また、木質床材にコルク柄などの表面模様を付ける印刷層を備える構成としたとき、印刷層の劣化を防止して、耐久性を高めることができる木質床材を提供することを目的とする。
本発明による木質床材は、矩形状の木質基材の表面にコルク層と樹脂シート層とがこの順で接着積層されていることを特徴とする。
この木質床材の全体形状は、本質的に、特許文献1〜3に記載されるような従来知られた矩形状の木質床材と同じであり、従って、フローリングとするための現場作業はきわめて容易である。一方、矩形状の木質基材の表面にはコルク層が形成されており、コルク材料の持つ緩衝性や保温性あるいは住環境に対するやさしさなどの特性も確保できる。さらに、コルク層の表面側には樹脂シートが積層されており、床材に必要な耐傷性能も確保される。また、床材に必要とされる機械的な強度あるいは良好な歩行感を得るための硬さは基本的に木質基材側が担保しており、コルク層は同一種のコルク材料による層のみであっても、良好な歩行感を得ることができる。
木質基材の上に接着積層するコルク層を形成するコルク材料は任意であり、適宜の密度のものを用いることができるが、本発明者らの実験では、比重が0.3以下となるように圧搾強度を調整して得られた板状のコルク材料は、それを木質基材の上に接着積層したときに、木質床材として歩行感もよく、所要の緩衝性や遮音性を備えることができることを知った。より好ましくは、比重は0.1〜0.3の範囲である。比重が0.3より大きい場合には硬すぎて満足な緩衝性や遮音性が得られなかった。また、比重が0.1より小さいものは柔らかすぎて歩行感が不十分であり、かつ、キャスター類および車椅子などの直進走行性が十分に得られなかった。コルク層の厚みは、用いるコルク材料の密度の大小や木質基材の構成などにより、その最適値は変化するが、比重が0.1〜0.3の範囲のコルク材料である場合に、厚みは2〜8mm程度が好ましかった。2mmより薄い場合には十分な緩衝性や遮音性が得られない。また、8mmより厚くしても緩衝性や遮音性のより以上の向上は見られず、コスト的に不利となる。コルク層は全体が1層構成であってもよく、同一素材を多層に積層したものでもよい。木質基材へのコルク層の接着には、水性エマルジョン、反応性エマルジョンのような接着剤を用いればよい。
コルク層(多層の場合には最上層のコルク層)の表面にはコルク材料を保護するために、好ましくはポリエチレン系樹脂シートやポリプロピレン系樹脂シートのようなポリオレフィン系樹脂シートを接着積層する。樹脂シートの厚みに特に制限はないが、0.03〜0.20mm程度が好ましい。この厚みであれば、樹脂シート上に大きな集中荷重がかかってもシートが破損するようなことはなく、一時的に凹みが生じても、下にあるコルク層の復元力により、直ぐにもとの平面状態に復帰する。0.03mmより薄いものは所要の強度が得られず破損する恐れがあり、0.20mmより厚いとコスト的に無駄がでる。樹脂シートは透明であってもよく、半透明であってもよい。着色してあってもよい。
樹脂シートは接着剤を用いてコルク層の表面に接着積層する。接着剤は樹脂シートとの相性などを考慮して、水性エマルジョン系接着剤、溶剤系接着剤、反応性ホットメルト接着剤、など適宜のものを用いればよい。接着性を向上させるために、樹脂シートの接着剤と接触する面にコロナ放電処理またはプラズマ放電処理を施し、さらに、接着剤と相性のよいアンカーコート剤を塗布することは好ましい。
樹脂シートがポリオレフィン系樹脂シートの場合、塩化ビニル系シートの場合のように焼却処理時に有害物質を出すこともなく、かつ比較的安価である利点がある。しかし、ポリオレフィン系樹脂シートは塩化ビニル系シートと比較して床としての耐傷性能がやや劣っている。そのために、好ましくは、樹脂シートの床表面となる側にもコロナ放電処理またはプラズマ放電処理を施し、かつ床としての耐傷性能を付与するためのアクリル系あるいはウレタン系あるいはウレタンアクリレート系樹脂のコート剤を塗布するようにする。好適には、ウレタンアクリレート系樹脂であってEB硬化、UV硬化するような樹脂があげられる。さらに、コート剤には床として求められる抗菌性能を付与できる抗菌剤を練り込むこともできる。具体的には、銀、ゼオライト、あるいはそれらの混合物のような従来知られた抗菌剤を任意に用いることができる。床表面の意匠性を高めるためにエンボス加工を施してもよい。
コルク層の表面に樹脂シートを接着積層することにより、コルク材料との間に収縮率の差が生じ、全体に反りが発生することが起こり得る。反りが生じると、工場での生産工程において木質基材の表面にコルク材料を接着積層するのが困難となる。そのために、コルク層を形成するコルク材料の裏面に適宜のシートを接着積層して反りの発生を防止することは望ましい。シートの種類や厚みは表面側に接着積層する樹脂シートの種類や厚みに応じて、樹脂シート、金属シート、紙、などから適宜選択すればよい。
本発明による木質床材において、木質基材の材料に特に制限はなく、従来の木質床材での木質基材の材料をそのまま用いることができる。合板、高密度ファイバーボードや中密度ファイバーボードのような木質繊維板などであってよい。なかでも、木質繊維板は軽量であり、かつ、コルク層も軽量であることから、木質基材として木質繊維板を用いることは、全体を軽量化できることからも特に好ましい。その場合、木質繊維板の表面荒さは、表面に接着積層するコルク材料により解消できる利点もある。木質基材の厚みは6〜12mm厚程度である。
本発明による木質床材に使用する樹脂シートが、複数枚のシート材を積層した構成として、中間に印刷層を有する構成とすることができる。すなわち、木質床材に印刷によりコルク模様や木目模様を付ける場合、印刷層を複数枚、例えば2枚の樹脂シートで挟む構成とすることにより、樹脂シート裏面からの水や溶剤の浸入による印刷層の劣化を防止することができて好ましい。印刷層は密着性、接着性が非常に弱いが、印刷層自体の劣化や印刷層部分での剥離などが防止され、木質床材の耐久性を向上させることができる。
本発明による木質床材の4周は平坦面であってもよいが、実加工を施して多数枚の木質床材の組み付けを容易かつ確実とすることが望ましい。さらに、床面の不陸に対する柔軟性を持たるため、あるいは遮音性を向上させるために木質基材の裏面に多数の切り込みを形成することもできる。
施工に当たっては、床下地面の清掃などを行い、その上に、従来の木質床材と同様にして、個々の木質床材を所要の領域に配置していけばよい。床下地に接着剤により固定してもよく、実部分を利用して釘打ち固定してもよい。場合によっては、床下地面に発泡ポリエチレンのような適宜のクッション材を敷き詰めた後、その上に木質床材を配置してもよい。特許文献3に記載の床材のように裏面に凹溝を形成して、床下地に配設した温水パイプが該凹溝内に収容されるようにして木質床材を配置することにより、床暖房フロアとすることもできる。
本発明による木質床材は、木質基材の表面にコルク層を設け、該コルク層の表面を好ましくは耐傷性能を付与するためのウレタンアクリレート樹脂のようなコート剤を表面に塗布した樹脂シートを接着積層した構成であるので、施工に当たっては従来の矩形状の木質床材と同様に容易にフローリング施工を行うことができ、かつ、施工後のフローリングはコルク材料の持つ緩衝性や保温性あるいは住環境に対するやさしさを備えることができる。また、木質基材の表面に接着積層される樹脂シートを複数枚構成として中間に印刷層を挟む構成としたので、印刷層の劣化を防止して木質床材の耐久性を向上できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明による木質床材Aを模式的に示している。図1において、1は1尺×6尺のような大きさの矩形状をなす木質基材であり、その4周には実加工が施されている。木質基材1は合板でもよく、高密度ファイバーボード(HDF)または中密度ファイバーボード(MDF)などであってもよい。厚みは6mm〜12mm程度が普通であるが、これに限るものではない。
木質基材1の表面側には、水性エマルジョン樹脂あるいは反応性ホットメルト樹脂のような接着剤を介して板状のコルク材2がコルク層として接着積層されている。コルク材2の比重に特に制限はないが、0.1〜0.3程度のものが好適である。コルク粒の圧搾強度を調整することにより、適宜比重の板状コルク材を得ることができる。厚さは2mm〜8mm程度が好ましい。また、図示の例では、コルク材2は1層構成であるが、複数層でコルク層を形成してもよい。
コルク材2の表面には、床材としての耐傷性能を高めるためにウレタンアクリレート樹脂のようなコート剤を表面に塗布した樹脂シート3が、水性エマルジョン樹脂あるいは反応性ホットメルト樹脂のような接着剤を介して接着積層されている。この例で、樹脂シート3はポリプロピレンシートであり、厚さは0.1mm程度のものである。
図示の木質床材Aおいて、一方の長辺に沿って雄実4が形成され、他方の長辺に沿って、該雄実4が嵌挿される雌実5が形成されている。雄実4の基部下端には凸条6が形成され、雌実5の底面には該凸条6が入り込む凹溝7が形成されている。このような形状の雄実4および雌実5とすることにより、隣接する木質床材A同士を実結合したときに、雌実5の凹溝7内に雄実4の凸条6が入り込んで互いにロックされた状態となり、隣接する木質床材A同士の結合は互いに密接した状態でしっかりと行われる。なお、このような凸条と凹溝とを持つ実構造を備えた床材は特表平11−510869号公報に記載されている。
さらに、図示の木質基材1は長手方向に、裏面から厚みの2/3程度の、多数本の切り込み8が形成されており、遮音性の向上を図っている。図示しないが、短手方向に沿って同様な切り込みを形成することもできる。このような切り込みは省略することもできる。
施工に当たっては、床下地面の清掃などを行い、その上に、従来の木質床材と同様にして、上記の木質床材Aを所要の領域に接着剤などを用いて配置固定していけばよい。図示しないが、場合によっては、床下地面に適宜のクッション材を敷き詰めた後、その上に木質床材を配置してもよい。
つぎに、本発明の他の実施形態を図2,3に基づき詳細に説明する。図2は本発明による木質床材の他の実施形態を示す要部斜視図、図3は図2の樹脂シートを構成するシート材、コルク材および木質基材を分離した状態の要部側面図である。なお、この実施形態は上記した図1の実施形態に対し、表面に貼付した樹脂シートが複数枚のシート材を積層した構成であり、例えば2枚のシート材の中間に印刷層を有することを特徴とする。そして、他の実質的に同等の構成については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図2,3において、木質床材Bは矩形状の木質基材11の表面に、水性エマルジョン樹脂あるいは反応性ホットメルト樹脂のような接着剤層11aを介して板状のコルク材12がコルク層として接着積層され、さらにコルク材12の表面には樹脂シート13が同様の接着剤層12aを介してこの順で接着積層されている。コルク材12の比重に特に制限はないが、0.1〜0.3程度の低密度コルク材が好適であり、厚さは2mm〜8mm程度が好ましい。コルク材12はコルク粒の圧搾強度を調整することにより、適宜比重の板状コルク材を得ることができる。この実施形態のコルク材12も1層構成であるが、複数層でコルク層を形成してもよい。
この実施形態の樹脂シート13は、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン樹脂から形成した複数枚のシート材として、2枚のシート材13a,13bを接着積層し、中間に印刷層14を有するものであり、厚さは積層した状態で上記の実施形態と同様に0.1mm程度のもの使用している。シート材13a,13bの厚みに特に制限はないが、0.03〜0.20mm程度の範囲が好ましい。2枚のシート材は2枚とも同じ厚さにしなくてもよく、例えば表面側を厚く、裏面側を薄くするなど、適宜設定することができる。
樹脂シート13は床材としての耐傷性能を高めるためにウレタンアクリレート樹脂のようなコート剤15を表面に塗布してある。すなわち、樹脂シート13の床表面側の面には、コロナ放電処理またはプラズマ放電処理を実施し、かつ床材としての耐傷性能を付与するためのアクリル系、あるいはウレタン系のコート剤15を塗布する。コート剤15には抗菌剤を練り込んで床材に抗菌性を付与することが好ましい。また、樹脂シート13の表面には意匠的にエンボス加工をすると、表面模様とエンボス加工の凹凸により質感を向上できて好適である。
2枚のシート材13a,13bの中間に位置する印刷層14は、例えば表面側のシート材13aの裏面にコロナ放電処理またはプラズマ放電処理を実施し、処理面上に例えばコルク柄の印刷層を形成する。この印刷層14はスクリーン印刷などの適宜の印刷法により形成する。この実施形態の樹脂シート13は中間に印刷層14を有するため、少なくとも表面側のシート材13aは透明、あるいは半透明で中間の印刷層14を透視できるものである。印刷層14の下面または下層側のシート材13bの上面には接着剤層16が形成される。
この接着剤層16は2枚のシート材13a,13bを、印刷層14を挟んで接着するもので、水性エマルジョン系接着剤、溶剤系接着剤、反応性ホットメルト系接着剤のような接着剤が好適である。下層のシート材13bの表面側にコロナ放電処理またはプラズマ放電処理を実施して易接着性を付与することが好ましい。さらに、下層のシート材13bの裏面は、コルク材12と接着される面であり、コロナ放電処理またはプラズマ放電処理を実施し、接着剤と相性の良いアンカーコート剤17を塗布する。このアンカーコート剤17は透明でもよいし、樹脂シート13が半透明となるように着色してもよい。
この実施形態の木質床材Bも、一方の長辺に沿って雄実4が形成され、他方の長辺に沿って、該雄実4が嵌挿される雌実5が形成されており、雄実4の基部下端には凸条6が形成され、雌実5の底面には該凸条6が入り込む凹溝7が形成されている。この雄実4および雌実5により、隣接する木質床材B同士を実結合したときに、雌実5の凹溝7内に雄実4の凸条6が入り込んで互いにロックされた状態となり、隣接する木質床材B同士の結合は互いに密接した状態で確実に行われる。また、木質基材11には、同様に長手方向に沿って、裏面から厚みの2/3程度の、多数本の切り込み8が形成され、遮音性の向上が図られている。
この木質床材Bの施工に当たっては、捨て張り合板などの床下地面の清掃などを行い、その上に、従来の木質床材と同様にして、雄実4と雌実5とを嵌合させて連結し、木質床材Bを所要の領域に配置固定する。木質床材Bは雄実4と雌実5との嵌合状態が安定して外れにくい構造のため載置するだけでもよいが、接着剤などを用いて床下地に固定してもよく、釘などを用いて固定してもよい。このように施工されたフローリングは、従来の木質床材と同様に施工が容易であり、コルク材料特有の緩衝性や保温性を備え、住環境を改善できる。また、表面の樹脂シート13は2枚構成であり、水分や溶剤が浸入しにくい構造であるため中間に位置する印刷層14が劣化せず、木質床材11の耐久性を向上させることができる。
なお、樹脂シートを3枚以上積層した構成とし、中間の複数層に異なる模様の印刷層を介在させるように構成してもよいのは勿論である。このように構成すると、異なる模様に立体感が生じてコルク模様や木目模様の質感を高めることができる。
A…木質床材、1…木質基材、2…コルク材(コルク層)、3…樹脂シート、4…雄実、5…雌実、8…切り込み、B…木質床材、11…木質基材、12…コルク材(コルク層)、11a,12a…接着剤層、13…樹脂シート、13a,13b…シート材、14…印刷層、15…コート剤、16…接着剤層、17…アンカーコート剤
Claims (6)
- 矩形状の木質基材の表面にコルク層と樹脂シート層とがこの順で接着積層されていることを特徴とする木質床材。
- コルク層を構成するコルク材料は比重が0.3以下である低密度コルク材料であることを特徴とする請求項1に記載の木質床材。
- 樹脂シートがオレフィン系樹脂シートであり、その表面に耐傷性能を向上させるコート剤が塗布されていることを特徴とする請求項1または2に記載の木質床材。
- コート剤がアクリル樹脂、ウレタン樹脂またはウレタンアクリレート樹脂のいずれかである請求項3に記載の木質床材。
- 木質基材が高密度ファイバーボードまたは中密度ファイバーボードであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の木質床材。
- 樹脂シートが複数枚のシート材を積層した構成であり、中間に印刷層を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の木質床材。
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Legal Events
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Effective date: 20060824 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20070509 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |