JP2020020252A - フローリング - Google Patents
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Description
また、本願請求項2に係るフローリングは、請求項1に記載のフローリングであって、前記第1のコルク層または前記第2のコルク層の所定の厚みは略1.0mmないし2.0mmである、ことを特徴としている。
そして、本願請求項3に係るフローリングは、請求項1または請求項2に記載のフローリングであって、前記第1のコルク層の表面は透明な表面塗装が施され、または透明な表面塗装が施された化粧材が化粧板層として積層されている、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項4に係るフローリングは、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のフローリングであって、前記中間層の前記第1のコルク層の側にはフローリングの長さ方向に直交してまたは平行に所定の間隔で所定幅の第1の溝が櫛の目状に刻設され、前記第2のコルク層の側にはフローリングの長さ方向に平行にまたは直交して所定の間隔で所定幅の第2の溝が櫛の目状に刻設され、前記第1の溝と前記第2の溝のそれぞれの深さを加えた値は前記中間層の厚さよりも大きく、該第1の溝および該第2の溝の直交する交差部分は連通している、ことを特徴としている。
また、本願請求項5係るフローリングは、請求項4に記載のフローリングであって、前記第1の溝と前記第2の溝の所定幅は略1mm、所定間隔は略10mmであり、前記第1の溝と前記第2の溝のそれぞれの深さを加えた値は前記中間層の厚さよりも略1mm以上大きい、ことを特徴としている。
そして、本願請求項6係るフローリングは、前記中間層の両端縁には長さ方向に沿って一方のフローリングと他方のフローリングが嵌合する帯状の雄型嵌合帯および雌型嵌合帯が形成され、前記雄型嵌合帯の元端部の嵌合溝が前記雌型嵌合帯の先端部の嵌合凸条が嵌合して、一方のフローリングが固定されている他方のフローリングとともに固定される、ことを特徴としている。
(1)本願発明に係るフローリングでは、中間層を挟む上層には所定の厚みを有するコルク板の第1のコルク層が配されるとともに下層には所定の厚みを有するコルク板の第2のコルク層が配されていることから、
(ア)第1のコルク層および第2のコルク層によりフローリングの衝撃吸収性や遮音性が向上するとともに、コルク自体の含水率が略8%で安定していて変形しないため、フローリング自体の反りが少なくなる。
(イ)コルク材には糖分が殆ど無いため、虫が寄りつかず虫の被害を防ぐことができ、さらにコルクは軽量のためフローリング全体の軽量化が図れる。
(ウ)コルクの薄板はあまりに薄いと破れ易くなって扱い難くなるとともに、十分な遮音性能やクッション性を発揮できず、また、厚いとコスト増となって不経済となるが、出願人の知見では、その厚さが概ね1.0mm以上の場合に両機能を兼ね備えることになる。また、コルク層のトータルの厚さを2mm+2mmとすれば、合計で4mmとなって、上記の効果が十分に発揮される。
(2)表層に位置するコルク材や化粧材は透明な表面塗装でコーティングされているため、塗装により表面の硬度調整が可能であり、仮にリフォームすることになれば、表面塗装膜をサンダー等で研磨し、新たに塗装をし直すことで済むので、経済的である。また、表面塗装は透明であるため、コルク材自体が有する美観性が発揮でき、化粧材として杉や桧の間伐材を使用すれば、環境に優しく、自然保護にも繋がるフローリングとなる。
(3)中間層の表面(第1のコルク層側)および裏面(第2のコルク層側)に櫛の目状に第1の溝および第2の溝が刻設され、第1の溝および第2の溝が直交する交差部分は連通しているとともに、フローリングの長さ方向に直交する第1の溝または第2の溝の端部はフローリングの側面に開口していて、外部に連通しているので、第1の溝および第2の溝内の空気は外気とも連通することになる。そのため、実質的に、中間層には外部に通ずる空気層が介挿されることになるので、フローリングの衝撃吸収性、遮音性および保温性が向上する。
(4)中間層は合板またはパーティクルボードまたは中密度繊維板または高密度繊維板のいずれかであるため、雄型嵌合帯および雌型嵌合帯の切削加工が容易である。
(5)雄型嵌合帯に嵌合溝が形成され雌型嵌合帯に嵌合凸条が形成されていて、嵌合溝と嵌合凸条が嵌合した後は、フローリング同士を水平方向に引き離すことができなくなるので、釘打も接着も不要となり、従来の釘打工法や接着工法に比べて施工能率は一段と上がる。出願人の知見では、従来工法の施工歩掛かりが50〜60m2/人・日であったものが、本願発明では200m2/人・日となった。
フローリング1は薄板を積層して形成される長尺の複合フローリングであり、主に、化粧板層30とその下層に位置する第1のコルク層40と、さらにその下層に位置する中間層50と、その下層に位置して最下層となる第2のコルク層60と、から構成されている。実施例における各層の厚さは、化粧板層30が2mm、第1のコルク層40が2mm、中間層50が9mm、そして第2のコルク層60が2mmであり、フローリング1のトータルの厚さは15mmとなっている。
(1)捨て張りしたベニヤ合板の下地材にフローリング1(他方のフローリング1b)を雌型嵌合帯55が外側になるように正確な位置に仮止めする。
(2)他方のフローリング1bの雌型嵌合帯55に対して、(A)の方向から他のフローリング1(一方のフローリング1a)の雄型嵌合帯54を差し込み、その後、捨て張りしたベニヤ合板の下地材上にフローリング1aがフローリング1bと同一平面となるように(B)の方向に押圧し、固定する。
(3)そして、前記(2)の作業を繰り返すことにより、フローリング張り作業は完了する。
[試験の目的]
フローリング1が床暖房として使用された場合に、床暖房の影響による変形の有無を確認する。
[試験の概要]
フローリング1を幅2,000mm×長さ4,000mmとなるように敷き並べ、その内の幅1,818mm×長さ3,591mmとなる部分を床暖房とした。この床暖房部分となるフローリング1の裏面には温水マットを引き、この温水マットに80℃の温水を循環させた。
[試験体の仕様]
試験体となるフローリング1の単体寸法は、幅120mm×長さ909mm×厚さ15mmで、各層の厚さは段落〔0013〕に記載の通りである。
試験結果を表1に示す。なお、表中の
一般部:温水マットを配置した温水循環部分である。
カーペット部:熱がこもった状態を想定し、300mm角のカーペットを事件中敷いた部分である。
また、樹種はメープルとなっているが、これは化粧板層30に使用した樹の種類であり、この他にも、チェリー、ウォールナット、オークについても同様の試験を行った。
1a 一方のフローリング
1b 他方のフローリング
20 表面塗装
30 化粧板層
40 第1のコルク層
50 中間層
51 第1の溝
52 第2の溝
54 雄型嵌合帯
541 嵌合溝
55 雌型嵌合帯
551 嵌合凸条
60 第2のコルク層
Claims (6)
- 薄板を積層して形成される長尺の複合フローリングにおいて、
複数層の合板またはパーティクルボードまたは中密度繊維板または高密度繊維板のいずれかの木質基材からなる中間層を挟むように、上層には所定の厚みを有するコルク板の第1のコルク層が配されるとともに下層には所定の厚みを有するコルク板の第2のコルク層が配される、ことを特徴とするフローリング。 - 前記第1のコルク層または前記第2のコルク層の所定の厚みは略1.0mmないし2.0mmである、ことを特徴とする請求項1に記載のフローリング。
- 前記第1のコルク層の表面は透明な表面塗装が施され、または透明な表面塗装が施された化粧材が化粧板層として積層されている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフローリング。
- 前記中間層の前記第1のコルク層の側にはフローリングの長さ方向に直交してまたは平行に所定の間隔で所定幅の第1の溝が櫛の目状に刻設され、前記第2のコルク層の側にはフローリングの長さ方向に平行にまたは直交して所定の間隔で所定幅の第2の溝が櫛の目状に刻設され、
前記第1の溝と前記第2の溝のそれぞれの深さを加えた値は前記中間層の厚さよりも大きく、該第1の溝および該第2の溝の直交する交差部分は連通している、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載のフローリング。 - 前記第1の溝と前記第2の溝の所定幅は略1mm、所定間隔は略10mmであり、
前記第1の溝と前記第2の溝のそれぞれの深さを加えた値は前記中間層の厚さよりも略1mm以上大きい、ことを特徴とする請求項4に記載のフローリング。 - 前記中間層の両端縁には長さ方向に沿って一方のフローリングと他方のフローリングが嵌合する帯状の雄型嵌合帯および雌型嵌合帯が形成され、
前記雄型嵌合帯の元端部の嵌合溝が前記雌型嵌合帯の先端部の嵌合凸条が嵌合して、一方のフローリングが固定されている他方のフローリングとともに固定される、ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のフローリング。
Applications Claiming Priority (2)
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Cited By (1)
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-
2019
- 2019-03-04 JP JP2019038190A patent/JP2020020252A/ja active Pending
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