JP5197288B2 - 繊維複合材料 - Google Patents
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前記エラストマーと、該エラストマーに分散された平均直径が0.7〜15nmかつ平均長さが0.5〜100μmの前記カーボンナノファイバーを1〜30体積%と、平均直径が1〜100μmかつアスペクト比が50〜500の繊維を3〜40体積%と、を含み、
−80〜300℃において、平均線膨張係数が100ppm(1/K)以下でありかつ線膨張係数の微分値が120ppm(1/K)以下であり、
前記カーボンナノファイバーが混合される前の前記エラストマーは、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって30℃で測定した、非架橋体における、ネットワーク成分のスピン−スピン緩和時間(T2n)が100ないし3000μ秒であり、
前記繊維は、天然繊維である。
本発明にかかる繊維複合材料は、ロール温度が0ないし50℃、ロール間隔が0.5mm以下のオープンロール法を用いてエラストマーにカーボンナノファイバーを剪断力によって分散させて得られた繊維複合材料であって、
前記エラストマーと、該エラストマーに分散された平均直径が0.7〜15nmかつ平均長さが0.5〜100μmの前記カーボンナノファイバーを1〜30体積%と、平均直径が1〜100μmかつアスペクト比が50〜500の繊維を3〜40体積%と、を含み、
−80〜300℃において、平均線膨張係数が100ppm(1/K)以下でありかつ線膨張係数の微分値が120ppm(1/K)以下であり、
前記カーボンナノファイバーが混合される前の前記エラストマーは、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって30℃で測定した、非架橋体における、ネットワーク成分のスピン−スピン緩和時間(T2n)が100ないし3000μ秒であり、
前記繊維は、金属繊維である。
−80〜300℃において、任意の方向Xの線膨張係数と、該方向Xに直交する方向Yにおける線膨張係数との比が0.7〜1.3倍である。
前記カーボンナノファイバーのアスペクト比は、50以上とすることができる。
本実施の形態にかかる繊維複合材料は、ロール温度が0ないし50℃、ロール間隔が0.5mm以下のオープンロール法を用いてエラストマーにカーボンナノファイバーを剪断力によって分散させて得られた繊維複合材料であって、前記エラストマーと、該エラストマーに分散された平均直径が0.7〜15nmかつ平均長さが0.5〜100μmの前記カーボンナノファイバーを1〜30体積%と、平均直径が1〜100μmかつアスペクト比が50〜500の繊維を3〜40体積%と、を含み、−80〜300℃において、平均線膨張係数が100ppm(1/K)以下でありかつ線膨張係数の微分値が120ppm(1/K)以下であり、前記カーボンナノファイバーが混合される前の前記エラストマーは、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって30℃で測定した、非架橋体における、ネットワーク成分のスピン−スピン緩和時間(T2n)が100ないし3000μ秒であり、前記繊維は、金属繊維である。
(1)サンプルの作製
表1に示すエラストマーに所定量の繊維及びカーボンナノファイバーをオープンロール法によって混練してサンプルを得た。サンプルは、以下の方法によって非架橋サンプルと架橋サンプルとを作製した。
(a)非架橋サンプルの作製
1)6インチオープンロール(ロール温度10〜20℃)に、エラストマーを投入して、ロールに巻き付かせた。
2)エラストマーに対して繊維及びカーボンナノファイバー(表1では「CNT1」、「CNT13」と記載する)をエラストマーに投入した。このとき、ロール間隙を1.5mmとした。
3)繊維及びカーボンナノファイバーを投入し終わったら、エラストマーと繊維とカーボンナノファイバーとの混合物をロールから取り出した。
4)ロール間隙を1.5mmから0.3mmと狭くして、混合物を投入して薄通しをした。このとき、2本のロールの表面速度比を1.1とした。薄通しは繰り返し10回行った。
5)ロールを所定の間隙(1.1mm)にセットして、薄通しした混合物を投入し、分出しした。
実施例1、3〜8及び比較例1〜3の非架橋サンプルを、金型サイズに切り取り、金型にセットし、175℃、100kgf/cm2にて、20分間プレス架橋を行った。
各非架橋サンプルおよび架橋サンプルについて、電子顕微鏡(SEM)を用いて、カーボンナノファイバー及び繊維の分散の状態を観察した。全てのサンプルでカーボンナノファイバー及び繊維がエラストマー中に均一に分散している様子が観察された。
実施例2の非架橋サンプルと、実施例1、3〜8及び比較例1〜3の架橋サンプルと、について、線膨張係数及び耐熱温度を測定した。これらの結果を表1に示す。測定装置はSII社製TMASS、測定試料形状は1.5mm×1.0mm×10mm、側長荷重は25KPa、測定温度は−80〜350℃、昇温速度は2℃/分であった。図2は、実施例1(図中B)及び比較例1(図中A)の温度(℃)−微分線膨張係数ppm(1/K)のグラフである。
20 第2のロール
30 エラストマー
40 カーボンナノファイバー
50 繊維
Claims (9)
- ロール温度が0ないし50℃、ロール間隔が0.5mm以下のオープンロール法を用いてエラストマーにカーボンナノファイバーを剪断力によって分散させて得られた繊維複合材料であって、
前記エラストマーと、該エラストマーに分散された平均直径が0.7〜15nmかつ平均長さが0.5〜100μmの前記カーボンナノファイバーを1〜30体積%と、平均直径が1〜100μmかつアスペクト比が50〜500の繊維を3〜40体積%と、を含み、
−80〜300℃において、平均線膨張係数が100ppm(1/K)以下でありかつ線膨張係数の微分値が120ppm(1/K)以下であり、
前記カーボンナノファイバーが混合される前の前記エラストマーは、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって30℃で測定した、非架橋体における、ネットワーク成分のスピン−スピン緩和時間(T2n)が100ないし3000μ秒であり、
前記繊維は、天然繊維である、繊維複合材料。 - ロール温度が0ないし50℃、ロール間隔が0.5mm以下のオープンロール法を用いてエラストマーにカーボンナノファイバーを剪断力によって分散させて得られた繊維複合材料であって、
前記エラストマーと、該エラストマーに分散された平均直径が0.7〜15nmかつ平均長さが0.5〜100μmの前記カーボンナノファイバーを1〜30体積%と、平均直径が1〜100μmかつアスペクト比が50〜500の繊維を3〜40体積%と、を含み、
−80〜300℃において、平均線膨張係数が100ppm(1/K)以下でありかつ線膨張係数の微分値が120ppm(1/K)以下であり、
前記カーボンナノファイバーが混合される前の前記エラストマーは、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって30℃で測定した、非架橋体における、ネットワーク成分のスピン−スピン緩和時間(T2n)が100ないし3000μ秒であり、
前記繊維は、金属繊維である、繊維複合材料。 - 請求項1または2において、
−80〜300℃において、任意の方向Xの線膨張係数と、該方向Xに直交する方向Yにおける線膨張係数との比が0.7〜1.3倍である、繊維複合材料。 - 請求項1ないし3のいずれか1項において、
前記カーボンナノファイバーのアスペクト比は、50以上である、繊維複合材料。 - 請求項1ないし4のいずれか1項において、
前記繊維複合材料は、前記エラストマーが架橋されていない非架橋体である、繊維複合材料。 - 請求項1ないし5のいずれか1項において、
前記繊維複合材料は、前記エラストマーが架橋された架橋体である、繊維複合材料。 - 請求項1ないし6のいずれか1項において、
耐熱温度が300℃以上である、繊維複合材料。 - 請求項1において、
前記天然繊維は、綿または絹である、繊維複合材料。 - 請求項2において、
前記金属繊維は、ステンレス繊維である、繊維複合材料。
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