JP5197056B2 - 画像形成装置、画像形成方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
しかしながら、透明トナーを適用すると、この条件はさらに厳しくなる。すなわち、CMYKの4色に対するトナー総載り量と同じ値を、CMYKの4色と透明トナーとの5色に対して適用しなければならない。したがって、1色あたりのトナー量が更に減少することになり、意図するグロス(光沢)を印刷画像に与えることが困難となるおそれがあった。
<透明トナーモードを備える印刷装置>
まず、透明トナーを用いた透明トナーモードで動作する印刷装置について説明する。透明トナーは印刷物の全面に、100%の濃度で適用されることが多い。CMYKの4色と、透明トナーとの5色のトナー載り量を制限する方法は色々考えられる。例えば、5色のトナー載り量を一律に減少させる方法が考えられる。
図1は、5色のトナー載り量を一律(均等)に減少させる場合に、トナー載り量がどのように制限されるのかの一例を示す図である。図1において、横軸は、CMYK4色のトナー載り量(濃度)の入力値(指示値)を百分率で表したものであり、縦軸は、トナー載り量の実際の値を百分率で表したものである。ここでは、各色におけるトナー載り量の最大値は100%となる。よって、例えば、CMYK4色のトナー載り量の総和の最大値は400%になる。
図1において、CMYK4色のトナー載り量の入力値が制限値103を下回る範囲においては、本来は、入力値に対して全く同一のトナー載り量の値が適用されなければならない。しかしながら、CMYK4色の有色トナーと透明トナーとを合わせた5色を等量で減少させることになる。このため、制限値103から100%(透明トナーのトナー載り量の最大値)を引いた、140%を超える領域においては、透明トナーの影響によりCMYK4色の有色トナーも制限を受ける。換言すれば、CMYK4色の有色トナーに、100%の透明トナーを適用すると、CMYK4色のトナー載り量の入力値の総和が140%を超えると色が変わってしまう。また、透明トナー自身も、CMYK4色のトナー載り量の入力値の総和が140%を超える領域で減少し、最終的には48%になる。よって、透明トナーのグロスも減少されてしまう。
図2は、CMYK4色のトナー載り量を保持したまま、5色のトナー載り量を減少させる場合に、トナー載り量がどのように制限されるのかの一例を示す図である。
グラフ201に示すように、CMYK4色のトナー載り量の入力値が制限値103になるまで、CMYK4色のトナー載り量の入力値と同一のトナー載り量が、CMYK4色のトナー載り量のトナー載り量として適用される。一方、CMYK4色のトナー載り量は制限を受けない。このため、グラフ202に示すように、実際に適用される透明トナーのトナー載り量は、CMYK4色のトナー載り量の入力値が140%を超える領域から減少し始め、制限値103においてはゼロにまで減少されてしまう。よって、CMYK4色のトナー載り量の入力値が制限値103に近づけば近づくほど、透明トナーのトナー載り量は減少してしまい、最終的には透明トナーがゼロになる。したがって、意図したグロスからはかけ離れた結果となってしまう。
図3(a)に示すように、白紙301上に、オブジェクト303が描画されている。このオブジェクト303のCMYKの夫々のトナー載り量の入力値は、以下の通りであるとする。
C=60%
M=70%
Y=50%
K=60%
すなわち、オブジェクト303のCMYKの夫々のトナー載り量の入力値の合計が240%(制限値103)であるとする。
このようなオブジェクト303に対し、100%の透明トナー304を全面に適用したのが、図3(b)に示す紙面302である。
更に、図2に示すようにCMYK4色のトナー載り量を保持したまま、5色のトナー載り量を減少させる場合には、オブジェクト303の濃度は保持される。しかしながら、オブジェクト303における、CMYK4色のトナー載り量の入力値が制限値103(=240%)なので、結果として透明トナー304のトナー載り量は0%の濃度まで減少され、透明トナーによるグロスはまったく適用されなくなってしまう。
図4に示すヒストグラムから、トナー総載り量の制限値103を超える値を持つピクセルは存在しないことが読み取れる。ここで、制限値103から、制限値103を100%減少させた値までの領域(CMYK4色のトナー載り量の和が140%から240%の領域601)に入るピクセルに対しては、意図したグロスが得られない。前述の通り、有色トナーと共に透明トナーを減少することにより有色トナーの濃度が減少するからである。したがって、この領域601のピクセル数が多ければ多いほど、透明トナーを適用しても意図したグロスが得られない。
図5において、透明トナーを適用可能な印刷装置401は、給紙段402より給紙を行う。印刷装置401内には、現像装置(ステーション)405〜409が設置されている。具体的に、C(サイアン)のステーション405、M(マジェンタ)のステーション406、Y(黄色)のステーション407、K(黒)のステーション408が印刷装置401内に設置されている。最後のステーション409は、透明トナーを適用するステーションである。これらのステーション405〜409によりトナーが紙面上に現像された後、定着機410により定着され、排紙段403に排出される。
図6は、印刷装置401が透明トナー2回定着モードを行う際の処理過程の一例を示す図である。
処理過程501において、ユーザは、何も印刷されていない紙を給紙段402にセット(給紙)する。この紙に対し、印刷装置401は、CMYKの4色トナーを用いて、前述したようなトナー載り量の制限を行ってCMYK夫々のトナーを紙面上に現像し、定着機410により定着させ、排紙段403に排出する。
次に、透明トナーを使わずとも、有色トナーの印刷処理過程を調整することにより、グロスを増加させる印刷装置について説明する。なお、印刷処理過程の調整方法の一例として、定着機を減速させてCMYKの有色トナーをゆっくり定着させる方法が挙げられる。また、その他の方法であっても、透明トナーを用いずにグロスを増幅させることができれば構わない。ここで、その他の方法の一例としては、現像機による現像速度の調整が挙げられる。現像スピードを通常時よりも遅くすることで、通常時よりも多くのトナー補給が可能になり、その結果グロスを増加させることが可能となる。
グロスモードで動作する印刷装置は、例えば、図5に示した印刷装置401から、ステーション409を除くことで実現することが可能である。図5を参照しながら、グロスモードにおける印刷装置の動作の一例を説明する。
まず、CMYK4色に対応するステーション405〜408を使って、給紙段402にセット(給紙)された紙面上に、CMYK4色のトナーが現像される。前述したようにここではステーション409は適用されない。定着機410は、紙面上に現像されたCMYK4色のトナーに対し、通常の印刷過程に比べて例えば1/3の速度に調整して定着を行う。このようにすることにより、トナーの溶解がより多くなされ、有色トナーのグロスがより多くなる。
図7において、白紙701上に、オブジェクト702が描画されている。このような描画を行うためのデータに対し、印刷装置401が、グロスモードを適用して印刷を行うと、オブジェクト702のみのグロスが増加する。一方、オブジェクト702を除く白紙の部分は、どれだけグロスモードを適用しようとも、グロスを増加させることは困難である。よって、白色、或いはCMYKトナーの濃度が薄い色(ハイライト色)を多用したデータにおいては、グロスを増加させることが極めて困難であった。
以上のような透明トナーモードとグロスモードとの両方を備える印刷装置が考えられる。前述した通り、透明トナーには、トナー載り量の制限により意図したグロスが得られない場合がある。一方、グロスモードでは、白色及びハイライト色の部分では、グロスを表現することが困難である。更に、透明トナー2回定着モードで印刷装置401を動作させてグロスを保つようにすると、透明トナー1回定着モード、及び、グロスモードと比べて、処理時間及びユーザの作業が劇的に増加してしまう。
したがって、透明トナーモードとグロスモードとを単純に併用するだけでは、適切なグロスを印刷画像に与えることができない。以下に説明する本発明の各実施形態は、以上の点を前提とするものである。
以下に、本発明の第1の実施形態について説明する。
本実施形態では、印刷装置は、図5において説明した印刷装置401を適用し、グロスモードと、透明トナー1回定着モードとを有する。この印刷装置401を用いて、紙面上の全面にグロスを適用するための制御について説明する。
図8は、印刷装置の概略構成の一例を示す図である。
図8において、中央演算装置(CPU)802は、システムバス808に接続され、システムバス808に接続される各周辺装置の制御、演算、及び記憶装置に格納されたプログラムの実行を司る。ネットワークインタフェイス(I/F)804は、外部ネットワークからの入力を司る。ランダムアクセスメモリ(RAM)806及びハードディスクドライブ(HDD)803は記憶装置である。ブートROM807は、起動処理を行うプログラム等が格納された記憶装置である。プリンタエンジンインタフェイス(I/F)805は、プリンタエンジン809との通信、制御を司る。プリンタエンジン809は、例えば電子写真技術を用いて、デジタル画像を物理紙面上に現像させる装置であり、図4に示した現像装置(ステーション)405〜409や定着機410等を備えている。印刷装置401は、これらの各装置により構成されている。
まず、ステップS901において、ネットワークインタフェイス804は、外部ネットワークからページ記述言語(PDL)データを入力する。このように本実施形態では、例えば、PLDデータにより画像データが実現され、ステップS901の処理を行うことにより、取得手段の一例が実現される。
次に、ステップS902において、CPU802は、ステップ901で入力されたPDLデータを解析し、PDLデータを、CMYKの夫々について多値の信号値を有するコントーンデータに変換する。これを一般にレンダリングと呼ぶ。
次に、ステップS903において、CPU802は、ステップS902で得られたコントーンデータを構成するピクセルの信号値に基づいて、CMYKヒストグラムを作成する。
図10は、印刷データ(画像)の第1の例を示す図である。図10では、オフィスで多用される文書の印刷データを示している。
図10において、印刷データ1001は、カラーデータである。印刷データ1001は、前述したように、ステップS903においてレンダリングされ、CMYKの多値のコントーンデータに変換されている。一般にオフィスで多用される印刷データは、図10に示す印刷データ1001のように、無地の白色背景に対して、部分的にテキストやグラフィクス、イメージが配置されていることが多い。
図11に示すヒストグラムから読み取れるように、CMYK4色の濃度(信号値)の和(CMYK値)が0%、すなわち白色ピクセルの出現頻度が最も多く、大多数を占める。よって、実際の紙面上においても、トナーの適用される領域と比べて、無地の白色領域が大多数を占めることになる。また、CMYK値も離散的に分布している。したがって、このようなデータに対してグロスモードを用いてグロスを表現しようとしても、大多数を占める無地の白紙領域に対してはグロスを適用することができない。よって、図10に示すような印刷データ1001に対しては、透明トナーモードを適用することによって、紙面全面にグロスを適用することが可能となる。
図12において、印刷データ1201は、図10に示す印刷データ1001と同様に、カラーデータであり、ステップS903においてレンダリングされ、CMYKの多値のコントーンデータに変換されている。グラフィックアーツのような市場においては、例えば商品カタログのように、紙面上の全面に画像を配置したり、より多くの色を用いたテキストやグラフィクスを紙面上に多用したりすることが多い。
図13にヒストグラムは、図11に示すヒストグラムと異なり、CMYK値が0%、すなわち白色ピクセルの出現頻度が比較的少ない。よって、実際の紙面上においても、トナーの適用される領域が大多数を占めることになる。また、CMYKの値は連続的に分布している。したがって、このようなデータに対してはグロスモードを用いることにより、ほぼ全面にグロスを適用することが可能である。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS903の処理を実行することにより、作成手段の一例が実現される。
図14は、0%ピクセルと、選択するモードとの対応関係の一例を説明する図である。
図14において、0%ピクセルの数が多い領域1403においては、前述の通り、透明トナーモードを使うことにより、紙面の全面にグロスを適用することが可能である。透明トナーモード境界値1404は、予め定められた定数であり、例えばHDD803に記憶されている。
一方、0%ピクセルの数が少ない領域1401においては、前述の通り、グロスモードを使うことにより、紙面の全面にグロスを適用することが可能である。グロスモード境界値1402も、透明トナーモード境界値1404と同様に、予め定められた定数であり、例えばHDD803に記憶されている。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS904の処理を実行することにより、計数手段の一例が実現される。
一方、0%ピクセルの数が、グロスモード境界値1402以上であると判断された場合には、ステップS907に進む。ステップ907に進むと、CPU802は、ステップ904でカウントされた0%ピクセルの数が、透明トナーモード境界値1404よりも多いかどうかを判断する。この判断の結果、0%ピクセルの数が、透明トナーモード境界値1404よりも多い場合には、ステップS908に進み、CPU802は、印刷に使用するモードとして透明トナーモードを選択する。
この判断の結果、優先モードがグロスモードに設定されている場合は、ステップS906に進み、CPU802は、印刷に使用するモードとしてグロスモードを選択する。一方、優先モードが透明トナーモードに設定されている場合は、ステップS908に進み、CPU802は、印刷に使用するモードとして透明トナーモードを選択する。
次に、ステップS911において、プリンタエンジン809は、ステップS906で現像したCMYKトナーを、通常の速度よりも減少した速度でゆっくり定着することより、CMYKトナーに対してグロスを与えることが可能となる。このようにしてCMYKトナーが定着されると、ステップS914に進み、プリンタエンジン809は、グロスが施されたCMYKトナーが定着された用紙を排出する。そして、図9のフローチャートによる処理を終了する。
次に、ステップS913において、プリンタエンジン809は、現像したCMYKトナー及び透明トナーを、通常の印刷速度で定着することにより、紙面の全面に透明トナーを用いたグロスを与えることが可能となる。このようにしてCMYKトナー及び透明トナーが定着されると、ステップS914に進み、プリンタエンジン809は、CMYKトナー及び透明トナーが定着された用紙を排出する。そして、図9のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS910〜913の処理を実行することにより、形成手段の一例が実現される。
尚、本実施形態では、モードを選択するための閾値(所定の条件)として、グロスモード境界値1402と、透明トナーモード境界値1404との2つを用いる場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、モードを選択するための閾値を1つとし、白色のピクセルの出現頻度がその閾値よりも小さい場合にはグロスモードを適用し、そうでない場合には透明トナーモードを適用するようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態では、ヒストグラムにおける0%ピクセルに着目し、0%ピクセルの出現頻度に基づいて、グロスモードと透明トナーモードとの切り替えが自動的に行えることを例に挙げて示した。しかしながら、CMYKの和が0%でないピクセルも、トナー載り量が少ないためにグロスモードによる効果が得られない虞がある。そこで、本実施形態では、CMYKの和が閾値以下であるハイライト色のピクセルの出現頻度も考慮して、グロスモードと透明トナーモードとの切り替えを行うようにする。このように本実施形態と、前述した第1の実施形態とは、グロスモードと透明トナーモードとの切り替えを行う際の処理の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図14に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。
図15において、印刷データ1501は、全面に写真が配置された印刷データである。この画像のうち、空の色は、完全な白色ではなく、少しだけ色が載っている状態である。CMYKの信号値で表すと、例えば、C=1%、M=0%、Y=0%、K=1%のような値となる。このような色を一般にハイライト色という。図15に示す印刷データ1501は、ハイライト色の領域が多くを占めていることになる。
図16に示すヒストグラムより、完全な白色を表す0%ピクセルの数よりも、1から数%のCMYK値を持つピクセルの数の方がより多いことが分かる。第1の実施形態では、このようなヒストグラムであっても、0%ピクセルのみに注目するため、グロスモードを選択してしまう。その結果、印刷データ1501の空の色のような領域に対しては、グロスを殆ど再現できなかった。
図17において、ステップS901〜S903は、前述の第1の実施形態におけるフローチャートと同一の処理を行う(図9を参照)。
次に、ステップS1705において、CPU802は、第1の実施の形態と異なり、ステップS903で作成したヒストグラムに基づいて、ハイライトピクセルのカウントを行う。あるピクセルにおけるCMYK4色の濃度(画素値等の信号値)の和が、予め定められた境界値以下(0以上、信号上限値以下)である場合に、そのピクセルをハイライトピクセルと判定する。前述した例(C=1%、M==0%、Y=0%、K=1%)では、CMYK4色の濃度(画素値等の信号値)の和は合計で2%である。したがって、例えば、ハイライトピクセルか否かの境界値を10%とすると、このピクセルは、ハイライトピクセル(ハイライト色)であると、ステップS1705において判定される。
以上のように本実施形態では、例えば、前記境界値により信号上限値が実現され、ステップS1705の処理を実行することにより、計数手段の一例が実現される。
以上のようにして印刷に使用するモードが選択された後は、第1の実施の形態と同様に、選択されたモードに応じた処理を行うことにより、全面にグロスを適用した印刷が可能となる(ステップS910〜S914)。
尚、本実施形態においても、第1の実施形態で説明した変形例を採ることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。前述した第2の実施形態では、白色ピクセル及びハイライトピクセルをカウントし、カウントした結果に基づいて適切なモードを選択することを例に挙げて示した。そして、第2の実施形態では、ハイライトピクセルの出現頻度(出現度数)が、グロスモード境界値以上、透明トナーモード境界値以下である場合には、予め定められた優先モードに従ってモードを選択するようにしている。しかしながら、このように、優先モードに従って透明トナーモードを適用しても、次のような課題が残る。すなわち、図4に示した領域601にあるピクセルに対しては、ユーザの意図した通りのグロスを適用することができないという課題が残る。そこで、本実施形態では、領域601におけるピクセルの出現頻度も考慮して、グロスモードと透明トナーモードとの切り替えを自動的に行うようにする。このように本実施形態と、前述した第2の実施形態とは、グロスモードと透明トナーモードとの切り替えを行う際の処理の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1及び第2の実施形態と同一の部分については、図1〜図17に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。
図18において、ステップS901〜S903では、前述の第1の実施形態におけるフローチャートと同一の処理を行う(図9を参照)。そして、ステップS1705、S1706、S1708では、第2の実施の形態と同一の処理を行う(図17を参照)。すなわち、CPU802は、ステップS1705でハイライトピクセルのカウントを行い、ステップS1706で、グロスモードを選択するか否かの判定を行い、ステップS1708で、透明トナーモードを選択するか否かの判定を行う。これらステップS1706、S1708でどちらのモードとも判定されなかった場合には、ステップS1801に進む。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1705の処理を実行することにより、第1の計数手段の一例が実現され、ステップS1801の処理を実行することにより、第2の計数手段の一例が実現される。
次に、ステップS1802において、CPU802は、ステップS1801でカウントされた『領域601のピクセルの数』が、予め定められた規定値以上かどうかを判断する。ここで、規定値は、例えばHDD803に記憶されている。
一方、領域601のピクセルの数が規定値よりも少ない場合には、CPU802は、トナー載り量の制限により、意図したグロスが再現できない領域が少ないと判断し、ステップS908に進む。そして、CPU802は、印刷に使用するモードとして透明トナーモードを選択する。
以上のようにして印刷に使用するモードが選択された後は、第1の実施の形態と同様に、選択されたモードに応じた処理を行うことにより、全面にグロスを適用した印刷が可能となる(ステップS910〜S914)。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。前述した第1〜第3の実施形態では、印刷に使用するモードとして、『グロスモード』と、CMYK4色と透明トナーとを1度で定着させる『透明トナー1回定着モード』との2つのモードを自動的に切り換える場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、これら2つのモードに、CMYK4色を現像・定着させた後、同じ用紙上に更に透明トナーを現像・定着させる『透明トナー2回定着モード』を加えた3つのモードを自動的に切り替える場合について説明する。このように本実施形態と、前述した第1〜第3の実施形態とは、切り替え対象となるモードと、モードの切り替えを行う際の処理の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1〜第3の実施形態と同一の部分については、図1〜図18に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。
図19において、ステップS901〜S903は、前述の第1の実施形態におけるフローと同一の処理を行う(図9を参照)。そして、ステップS1705、S1706では、第2の実施の形態と同一の処理を行う(図17を参照)。すなわち、CPU802は、ステップS1705でハイライトピクセルのカウントを行い、ステップS1706で、カウントしたハイライトピクセルの数が、グロスモード境界値よりも少ないかどうかを判断する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1705の処理を実行することにより、第1の計数手段の一例が実現され、ステップS1801の処理を実行することにより、第2の計数手段の一例が実現される。また、例えば、ステップS1706の処理を実行することにより、第1の比較手段の一例が実現され、ステップS1802の処理を実行することにより、第2の比較手段の一例が実現される。そして、例えば、前記グロスモード境界値により第4の閾値が実現され、前記規定値により第5の閾値が実現される。
透明トナー2回定着モードにおいては、ステップS1904において、プリンタエンジン809は、CMYKトナーを用いて用紙上に現像を行う。次に、ステップS1905において、プリンタエンジン809は、通常の印刷速度により、現像したCMYKトナーの定着を行う。次に、ステップS1906において、プリンタエンジン809は、CMYKトナーが定着された用紙を排出する。
また、第1〜第3の実施形態において、透明トナー1回定着モードの代わりに、透明トナー2回定着モードを透明トナーモードとして採用するようにしてもよい。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。前述した第4の実施形態では、トナー載り量の制限の影響に基づいて、グロスモード、透明トナー1回定着モード、及び透明トナー2回定着モードの3つのモードの何れかを自動的に選択する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、グロスモード及び透明トナー1回定着モードと比較して、透明トナー2回定着モードは印刷時間の観点、或いはユーザ作業の観点からも極めて負荷の高い印刷方式である。よって、本実施形態においては、これら3つのモードを備える印刷装置であっても、ユーザの指示に応じて透明トナー2回定着モードの使用を避けるようにする。このように本実施形態と、前述した第4の実施形態とは、モードの切り替えを行う際の処理の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1〜第4の実施形態と同一の部分については、図1〜図19に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。手法について述べる。
図20において、ステップS901〜S903は、前述の第1の実施形態におけるフローと同一の処理を行う(図9を参照)。
次に、ステップS2001において、CPU802は、速度優先モードがONになっているかどうかを判断する。速度優先モードは、ユーザにより予め設定されており、設定された内容は、例えばHDD803に記憶される。
一方、速度優先モードがOFFである場合には、ステップS2003に進み、第2のモード選択ルーチンが実行される。第2のモード選択ルーチンは、印刷速度よりもグロスを優先し、第4の実施形態で説明した、グロスモード・透明トナー1回定着モード・透明トナー2回定着モードの3つのモードの何れかを自動的に選択して印刷を実行するルーチンである。具体的に説明すると、例えば、図19のステップS1705以降の処理が実行される。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。前述した第1〜第5の実施形態では、グロスに関する情報を含まない通常のPDLデータを印刷装置401が受信し、印刷装置401自身がPDLデータを解析することにより適切なモードを選択する場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、これらの解析を、PDLデータを生成するホストコンピュータ(プリンタドライバ)で行い、適切なモードを印刷装置に対して通知する。このように本実施形態と、前述した第1〜第5の実施形態とは、印刷を行う際のモードを決定する主体が異なることに基づく構成が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、第1〜第5の実施形態と同一の部分については、図1〜図20に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。
図21において、CPU2100は、ハードディスクドライブ(HDD)2105等に格納されているプログラムを実行する。CPU2100が実行するプログラムとしては、例えば、アプリケーションプログラム、プリンタドライバプログラム、OS(Operating System)、及びネットワークプリンタ制御プログラム等がある。また、CPU2100は、プログラムを実行しているときに、プログラムの実行に必要な情報やファイル等をRAM2102に一時的に格納する制御を行う。
フレキシブルディスクドライブ(FDD)2103は、記憶媒体としてのフレキシブルディスク(FD)2104に記憶されたプログラム等を、情報処理装置2110にロードするために使用されるものである。尚、記憶媒体は、FDに限られない。FDの代わりに、CD−ROM、CD−R、CD−RW、PCカード、DVD、ICメモリカード、MO、メモリスティック等、任意の記憶媒体を利用することができる。
まず、ステップS2201において、グラフィックインタフェイスは、テキスト・イメージ・グラフィクスのようなオブジェクトが入力されるまで待機する。グラフィックインタフェイスは、例えば、WindowsGDI(登録商標)である。
次に、ステップS2222において、プリンタドライバは、ステップS2201で入力されたオブジェクトに基づいて、PDLデータを生成する。このように本実施形態では、例えば、PDLデータにより画像データが実現され、ステップS2201の処理を実行することにより、取得手段の一例が実現される。
次に、ステップS2204において、プリンタドライバは、ステップS2203で得られたコントーンデータを構成するピクセルの信号値に基づいて、CMYKヒストグラムを作成する。このように本実施形態では、例えば、ステップS2204の処理を実行することにより、生成手段の一例が実現される。
次に、ステップS2206において、プリンタドライバは、ステップ2105でカウントされた0%ピクセルの数が、予めHDD2105等に記憶されたグロスモード境界値よりも少ないかどうかを判断する。この判断の結果、0%ピクセルの数が、グロスモード境界値1402よりも少ない場合には、ステップS2207に進み、プリンタドライバは、印刷に使用するモードとしてグロスモードを選択する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS2106、S2108の処理を実行することにより、比較手段の一例が実現される。そして、例えば、グロスモード境界値により、第1の閾値が実現され、透明トナーモード境界値により、第2の閾値が実現される。
この判断の結果、優先モードがグロスモードに設定されている場合は、ステップS2207に進み、プリンタドライバは、印刷に使用するモードとしてグロスモードを選択する。一方、優先モードが透明トナーモードに設定されている場合は、ステップS2209に進み、プリンタドライバは、印刷に使用するモードとして透明トナーモードを選択する。
次に、ステップS2212において、ネットワークインタフェイス2109は、ステップS2211でジョブ属性情報が付加されたPDLデータを、ユーザにより指示された印刷装置に送信する。そして、図22のフローチャートによる処理を終了する。このように本実施形態では、例えば、ステップS2211の処理を実行することにより、送信手段の一例が実現される。
まず、ステップS2301において、ネットワークインタフェイス804は、情報処理装置(ホストコンピュータ)2110からネットワークを介してページ記述言語(PDL)データを入力(受信)する。
次に、ステップS2302において、CPU802は、ステップS2301で入力したPDLデータを解析する。
次に、ステップS2310において、CPU802は、ステップS2303で抽出したジョブ属性情報に基づいて、どのモードが指定されているかを判定する。この判定の結果、指定されたモードがグロスモードである場合には、ステップS2307に進む。ステップS2307に進むと、CPU802は、印刷に使用するモードとしてグロスモードを選択する。そして、ステップS910、S911、S914において、第1の実施形態と同一の処理を行う(図9を参照)。
一方、ステップS2310において、指定されたモードが透明トナーモードである場合には、ステップS2309に進む。ステップS2309に進むと、CPU802は、印刷に使用するモードとして透明トナーモードを選択する。そして、ステップS912〜S914において、第1の実施形態と同一の処理を行う。
尚、本実施形態では、第1の実施形態に基づいて説明を行ったが、必ずしもこのようにする必要はない。すなわち、第2〜第6の実施形態に対しても、本実施形態を適用することが可能である。
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。前述した第1〜第6の実施形態では、グロスモードと透明トナーモードがお互いに排他関係である場合を例に挙げて説明した。これに対し、グロスモードによる処理と透明トナーモードによる処理とを並行して実行する。すなわち、透明トナーを適用しながら、同時に定着速度を減少させることによって、有色トナーをゆっくり定着させることにより得られるグロスと、透明トナーを適用することによるグロスとの両方の効果を得るようにする。このように本実施形態と前述した第1〜第6の実施形態とは、モードを適用する際の処理の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1〜第6の実施形態と同一の部分については、図1〜図23に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。
図24(a)において、印刷データ2301には、テキスト、グラフィクス、及び写真が含まれている。このような白色領域の多い印刷データ2301では、図24(b)に示す透明トナーオブジェクト2302のようなオブジェクトに対して透明トナーモードを適用し、且つグロスモードを併用することにより、紙面の全面に均一にグロスを再現することができる。
まず、ステップS2501において、ネットワークインタフェイス804は、外部ネットワークからPDLデータを入力する。
次に、ステップS2502において、CPU802は、ステップ901で入力されたPDLデータをレンダリングする。
次に、ステップS2503において、CPU802は、ステップS2502におけるレンダリングの結果に基づいて、CMYKヒストグラムを生成する。本実施形態では、このヒストグラムの中で、0%のピクセル、すなわち白色のピクセルに注目する。
次に、ステップS2505において、プリンタエンジン809は、CMYK4色について紙面上に現像すると共に、透明トナーを用いて、透明トナーオブジェクト2302を、CMYK4色を現像した紙面と同じ紙面上に現像する。
次に、ステップS2507において、プリンタエンジン809は、5色のトナーが定着された用紙を排出する。
また、本実施形態におけるグロスの生成方法を、前述した第1〜第6の実施形態において、印刷に使用するモードとして採用するようにしてもよい。
前述した本発明の実施形態における画像形成装置、情報処理装置を構成する各手段、並びに画像形成方法、情報処理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
802 CPU
803 HDD
Claims (13)
- 画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された画像データにおける各画素の信号値に基づく濃度ヒストグラムを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された前記濃度ヒストグラムに基づいて、予め定められた信号値を有する画素の数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された画素の数と、予め定められた閾値とを比較する比較手段と、
前記計数手段により計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも少ない場合には、有色トナーの処理方法として光沢を上げる処理としてグロスモードを選択し、前記計数手段により計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも多い場合には、透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理として透明トナーモードを選択する選択手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記光沢を上げるための有色トナーの処理方法とは、有色トナーを定着するための速度を調整する処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記比較手段は、前記計数手段により計数された画素の数と、第1の閾値及び当該第1の閾値よりも大きな第2の閾値とを比較し、
前記選択手段は、前記計数手段により計数された画素の数が、前記第1の閾値よりも少ない場合には、前記有色トナーを定着させる際の速度を調整することにより光沢を上げる処理を選択し、前記計数手段により計数された画素の数が、前記第2の閾値よりも多い場合には、前記透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理を選択することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記選択手段は、前記計数手段により計数された画素の数が、前記第1の閾値以上、前記第2の閾値以下である場合には、前記有色トナーを定着させる際の速度を調整することにより光沢を上げる処理と、前記透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理とを含む複数の処理のうち、予め優先的に行うと設定された処理を選択することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記計数手段は、前記作成手段により作成された前記濃度ヒストグラムにおいて、0、又は、0以上、信号上限値以下の信号値を有する画素の数を計数する第1の計数手段と、
前記作成手段により作成された前記濃度ヒストグラムにおいて、有色トナーと共に透明トナーを現像することにより有色トナーの濃度が減少する領域内の画素の数を計数する第2の計数手段とを有し、
前記比較手段は、前記第1の計数手段により計数された画素の数と、前記第1の閾値及び前記第2の閾値とを比較する第1の比較手段と、
前記第2の計数手段により計数された画素の数と、第3の閾値とを比較する第2の比較手段とを有し、
前記選択手段は、前記第1の計数手段により計数された画素の数が、前記第1の閾値以上、前記第2の閾値以下であり、且つ前記第2の計数手段により計数された画素の数が前記第3の閾値以上である場合には、前記有色トナーを定着させる際の速度を調整することにより光沢を上げる処理を選択し、前記第1の計数手段により計数された画素の数が、前記第1の閾値以上、前記第2の閾値以下であり、且つ前記第2の計数手段により計数された画素の数が前記第3の閾値以上でない場合には、前記透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理を選択することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記計数手段は、前記作成手段により作成された前記濃度ヒストグラムにおいて、0、又は、0以上、信号上限値以下の信号値を有する画素の数を計数することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 画像データを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された画像データにおける各画素の信号値に基づく濃度ヒストグラムを作成する作成ステップと、
前記作成ステップにより作成された前記濃度ヒストグラムに基づいて、予め定められた信号値を有する画素の数を計数する計数ステップと、
前記計数ステップにより計数された画素の数と、予め定められた閾値とを比較する比較ステップと、
前記計数ステップにより計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも少ない場合には、有色トナーの処理方法として光沢を上げる処理としてグロスモードを選択し、前記計数ステップにより計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも多い場合には、透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理として透明トナーモードを選択する選択ステップと、を有することを特徴とする画像形成方法。 - 画像データを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された画像データにおける各画素の信号値に基づく濃度ヒストグラムを作成する作成ステップと、
前記作成ステップにより作成された前記濃度ヒストグラムに基づいて、予め定められた信号値を有する画素の数を計数する計数ステップと、
前記計数ステップにより計数された画素の数と、予め定められた閾値とを比較する比較ステップと、
前記計数ステップにより計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも少ない場合には、有色トナーの処理方法として光沢を上げる処理としてグロスモードを選択し、前記計数ステップにより計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも多い場合には、透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理として透明トナーモードを選択する選択ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記光沢を上げるための有色トナーの処理方法とは、有色トナーを定着するための速度を調整する処理であることを特徴とする請求項8に記載のコンピュータプログラム。
- 前記比較ステップは、前記計数ステップにより計数された画素の数と、第1の閾値及び当該第1の閾値よりも大きな第2の閾値とを比較し、
前記選択ステップは、前記計数ステップにより計数された画素の数が、前記第1の閾値よりも少ない場合には、前記有色トナーを定着させる際の速度を調整することにより光沢を上げる処理を選択し、前記計数ステップにより計数された画素の数が、前記第2の閾値よりも多い場合には、前記透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理を選択することを特徴とする請求項8または9に記載のコンピュータプログラム。 - 前記選択ステップは、前記計数ステップにより計数された画素の数が、前記第1の閾値以上、前記第2の閾値以下である場合には、前記有色トナーを定着させる際の速度を調整することにより光沢を上げる処理と、前記透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理とを含む複数の処理のうち、予め優先的に行うと設定された処理を選択することを特徴とする請求項10に記載のコンピュータプログラム。
- 前記計数ステップは、前記作成ステップにより作成された前記濃度ヒストグラムにおいて、0、又は、0以上、信号上限値以下の信号値を有する画素の数を計数する第1の計数ステップと、
前記作成ステップにより作成された前記濃度ヒストグラムにおいて、有色トナーと共に透明トナーを現像することにより有色トナーの濃度が減少する領域内の画素の数を計数する第2の計数ステップとを有し、
前記比較ステップは、前記第1の計数ステップにより計数された画素の数と、前記第1の閾値及び前記第2の閾値とを比較する第1の比較ステップと、
前記第2の計数ステップにより計数された画素の数と、第3の閾値とを比較する第2の比較ステップとを有し、
前記選択ステップは、前記第1の計数ステップにより計数された画素の数が、前記第1の閾値以上、前記第2の閾値以下であり、且つ前記第2の計数ステップにより計数された画素の数が前記第3の閾値以上である場合には、前記有色トナーを定着させる際の速度を調整することにより光沢を上げる処理を選択し、前記第1の計数ステップにより計数された画素の数が、前記第1の閾値以上、前記第2の閾値以下であり、且つ前記第2の計数ステップにより計数された画素の数が前記第3の閾値以上でない場合には、前記透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理を選択することを特徴とする請求項10に記載のコンピュータプログラム。 - 前記計数ステップは、前記作成ステップにより作成された前記濃度ヒストグラムにおいて、0、又は、0以上、信号上限値以下の信号値を有する画素の数を計数することを特徴とする請求項8に記載のコンピュータプログラム。
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