JP5197056B2 - 画像形成装置、画像形成方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法、及びコンピュータプログラムに関し、特に、画像に光沢を持たせるために用いて好適なものである。
近年、透明であってかつ光沢を持った媒質をトナーとして用いた印刷装置が提案されてきている(特許文献1を参照)。例えば、印刷物の全面に透明トナーを適用することにより、画像の光沢性の向上と、画像のコーティング(保護)とが可能となる。また、透明トナーを特定の文字或いは図形の形状に適用することにより、よりユーザの意図を反映した出力が可能となる。また、サイアン、マジェンタ、黄色、黒(CMYK)の有色トナーに対して、熱定着過程を通常よりも遅く行うことにより、有色トナーの光沢を増加させることが可能となる。
特開2007−183593号公報
しかしながら、トナーを用いた電子写真技術による印刷装置においては、一般に、トナーの総載り量に制限が加えられる。CMYK夫々の版においては、0から100%のトナー載り量を設定することが可能であるので、夫々の版を合計すると、400%までのトナー載り量を適用することができてしまう。仮に400%の入力を電子写真技術による印刷装置に行うと、定着不足やトナー飛び散り、適切な画像が得られなくなってしまう。そこで、トナー総載り量に制限を加える処理が考えられる。例えば、トナーの総載り量が合計で所定値以下に収まるように、印刷装置がトナー載り量の制限を行う。
しかしながら、透明トナーを適用すると、この条件はさらに厳しくなる。すなわち、CMYKの4色に対するトナー総載り量と同じ値を、CMYKの4色と透明トナーとの5色に対して適用しなければならない。したがって、1色あたりのトナー量が更に減少することになり、意図するグロス(光沢)を印刷画像に与えることが困難となるおそれがあった。
また、熱定着過程を通常より遅く行うことにより、有色トナーの光沢を増加させる場合には、画像のオブジェクトのみのグロスが増加し、オブジェクトを除く白紙の部分は、グロスを増加させることが困難であった。よって、白色、或いはCMYKトナーの濃度が薄い色(ハイライト色)を多用したデータにおいては、印刷画像に対してグロスを増加させることが極めて困難であった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、可及的に適切な光沢を、印刷画像に与えるようにすることを目的とする。
本発明の画像形成装置は、画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像データにおける各画素の信号値に基づく濃度ヒストグラムを作成する作成手段と、前記作成手段により作成された前記濃度ヒストグラムに基づいて、予め定められた信号値を有する画素の数を計数する計数手段と、前記計数手段により計数された画素の数と、予め定められた閾値とを比較する比較手段と、前記計数手段により計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも少ない場合には、有色トナーの処理方法として光沢を上げる処理としてグロスモードを選択し、前記計数手段により計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも多い場合には、透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理として透明トナーモードを選択する選択手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、画像データを取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された画像データにおける各画素の信号値に基づく濃度ヒストグラムを作成する作成ステップと、前記作成ステップにより作成された前記濃度ヒストグラムに基づいて、予め定められた信号値を有する画素の数を計数する計数ステップと、前記計数ステップにより計数された画素の数と、予め定められた閾値とを比較する比較ステップと、前記計数ステップにより計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも少ない場合には、有色トナーの処理方法として光沢を上げる処理としてグロスモードを選択し、前記計数ステップにより計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも多い場合には、透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理として透明トナーモードを選択する選択ステップと、を有することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、画像データを取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された画像データにおける各画素の信号値に基づく濃度ヒストグラムを作成する作成ステップと、前記作成ステップにより作成された前記濃度ヒストグラムに基づいて、予め定められた信号値を有する画素の数を計数する計数ステップと、前記計数ステップにより計数された画素の数と、予め定められた閾値とを比較する比較ステップと、前記計数ステップにより計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも少ない場合には、有色トナーの処理方法として光沢を上げる処理としてグロスモードを選択し、前記計数ステップにより計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも多い場合には、透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理として透明トナーモードを選択する選択ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、可及的に適切な光沢を、印刷された画像に与えることができる。
本発明の実施形態を説明する前に、本発明の実施形態の前提となる技術について説明する。
<透明トナーモードを備える印刷装置>
まず、透明トナーを用いた透明トナーモードで動作する印刷装置について説明する。透明トナーは印刷物の全面に、100%の濃度で適用されることが多い。CMYKの4色と、透明トナーとの5色のトナー載り量を制限する方法は色々考えられる。例えば、5色のトナー載り量を一律に減少させる方法が考えられる。
図1は、5色のトナー載り量を一律(均等)に減少させる場合に、トナー載り量がどのように制限されるのかの一例を示す図である。図1において、横軸は、CMYK4色のトナー載り量(濃度)の入力値(指示値)を百分率で表したものであり、縦軸は、トナー載り量の実際の値を百分率で表したものである。ここでは、各色におけるトナー載り量の最大値は100%となる。よって、例えば、CMYK4色のトナー載り量の総和の最大値は400%になる。
図1に示す例では、トナー総載り量の制限値103を240%としている。グラフ101は、CMYK4色のトナー載り量の入力値と、実際に適用されるCMYK4色のトナー載り量の値との関係の一例を表すグラフである。一方、グラフ102は、CMYK4色のトナー載り量の入力値と、実際に適用される透明トナーのトナー載り量の値との関係の一例を表すグラフである。尚、グラフ102では、透明トナーのトナー載り量の入力値が100%である場合を例に挙げて示している。
図1において、CMYK4色のトナー載り量の入力値が制限値103を下回る範囲においては、本来は、入力値に対して全く同一のトナー載り量の値が適用されなければならない。しかしながら、CMYK4色の有色トナーと透明トナーとを合わせた5色を等量で減少させることになる。このため、制限値103から100%(透明トナーのトナー載り量の最大値)を引いた、140%を超える領域においては、透明トナーの影響によりCMYK4色の有色トナーも制限を受ける。換言すれば、CMYK4色の有色トナーに、100%の透明トナーを適用すると、CMYK4色のトナー載り量の入力値の総和が140%を超えると色が変わってしまう。また、透明トナー自身も、CMYK4色のトナー載り量の入力値の総和が140%を超える領域で減少し、最終的には48%になる。よって、透明トナーのグロスも減少されてしまう。
また、CMYK4色のトナー載り量を保持したまま、CMYKの4色と、透明トナーとの5色のトナー載り量を制限する方法が考えられる。
図2は、CMYK4色のトナー載り量を保持したまま、5色のトナー載り量を減少させる場合に、トナー載り量がどのように制限されるのかの一例を示す図である。
図2において、グラフ201は、CMYK4色のトナー載り量の入力値と、実際に適用されるCMYK4色のトナー載り量の値との関係の一例を表すグラフである。一方、グラフ202は、CMYK4色のトナー載り量の入力値と、実際に適用される透明トナーのトナー載り量の値との関係の一例を表すグラフである。
グラフ201に示すように、CMYK4色のトナー載り量の入力値が制限値103になるまで、CMYK4色のトナー載り量の入力値と同一のトナー載り量が、CMYK4色のトナー載り量のトナー載り量として適用される。一方、CMYK4色のトナー載り量は制限を受けない。このため、グラフ202に示すように、実際に適用される透明トナーのトナー載り量は、CMYK4色のトナー載り量の入力値が140%を超える領域から減少し始め、制限値103においてはゼロにまで減少されてしまう。よって、CMYK4色のトナー載り量の入力値が制限値103に近づけば近づくほど、透明トナーのトナー載り量は減少してしまい、最終的には透明トナーがゼロになる。したがって、意図したグロスからはかけ離れた結果となってしまう。
図3は、CMYKの4色を用いたオブジェクトに対し、100%のトナー載り量で透明トナーを適用した印刷画像の一例を示す図である。
図3(a)に示すように、白紙301上に、オブジェクト303が描画されている。このオブジェクト303のCMYKの夫々のトナー載り量の入力値は、以下の通りであるとする。
C=60%
M=70%
Y=50%
K=60%
すなわち、オブジェクト303のCMYKの夫々のトナー載り量の入力値の合計が240%(制限値103)であるとする。
このようなオブジェクト303に対し、100%の透明トナー304を全面に適用したのが、図3(b)に示す紙面302である。
図1に示すように、5色のトナー載り量を等量減少させた場合、オブジェクト303における、CMYK4色のトナー載り量は192%(=240−48)まで減少する。すなわち変色してしまうこととなる。一方、透明トナーも減少され、透明トナーのトナー載り量は48%の濃度になってしまう。このため、意図されたグロスよりも大幅に低いグロスしか得られない。
更に、図2に示すようにCMYK4色のトナー載り量を保持したまま、5色のトナー載り量を減少させる場合には、オブジェクト303の濃度は保持される。しかしながら、オブジェクト303における、CMYK4色のトナー載り量の入力値が制限値103(=240%)なので、結果として透明トナー304のトナー載り量は0%の濃度まで減少され、透明トナーによるグロスはまったく適用されなくなってしまう。
一方、前述したトナー総載り量の制限値103は、印刷装置に固有の値である。よって、ユーザが制限値を把握していない場合、このようにグロスが意図せず減少してしまう問題を、例えば、ユーザが元のデータを編集することにより回避することはきわめて困難である。
図4は、入力データの各画素(ピクセル)におけるCMYK4色の濃度(画素値等の信号値)の和の度数分布図(ヒストグラム)の一例を表す図である。尚、入力データの各画素におけるCMYK4色の濃度は、相対的な値であり、百分率で表されるものとする。
図4に示すヒストグラムから、トナー総載り量の制限値103を超える値を持つピクセルは存在しないことが読み取れる。ここで、制限値103から、制限値103を100%減少させた値までの領域(CMYK4色のトナー載り量の和が140%から240%の領域601)に入るピクセルに対しては、意図したグロスが得られない。前述の通り、有色トナーと共に透明トナーを減少することにより有色トナーの濃度が減少するからである。したがって、この領域601のピクセル数が多ければ多いほど、透明トナーを適用しても意図したグロスが得られない。
図5は、透明トナーを適用可能な印刷装置の構成の一例を模式的に示す図である。
図5において、透明トナーを適用可能な印刷装置401は、給紙段402より給紙を行う。印刷装置401内には、現像装置(ステーション)405〜409が設置されている。具体的に、C(サイアン)のステーション405、M(マジェンタ)のステーション406、Y(黄色)のステーション407、K(黒)のステーション408が印刷装置401内に設置されている。最後のステーション409は、透明トナーを適用するステーションである。これらのステーション405〜409によりトナーが紙面上に現像された後、定着機410により定着され、排紙段403に排出される。
ここで、前述したような、オブジェクト303の透明トナーの濃度が減少する問題は、1枚の紙に対して印刷装置401で2回処理を行うことで解消することが可能である。以下の説明では、このような処理を行うモードを必要に応じて、透明トナー2回定着モードと称する。
図6は、印刷装置401が透明トナー2回定着モードを行う際の処理過程の一例を示す図である。
処理過程501において、ユーザは、何も印刷されていない紙を給紙段402にセット(給紙)する。この紙に対し、印刷装置401は、CMYKの4色トナーを用いて、前述したようなトナー載り量の制限を行ってCMYK夫々のトナーを紙面上に現像し、定着機410により定着させ、排紙段403に排出する。
次に、処理過程502において、ユーザは、排紙段403に排出された印刷紙を、給紙段402に再度セット(給紙)する。そうすると、印刷装置401は、再度セット(給紙)された紙に対して、透明トナーのみを載せて定着機410により定着させ、排紙段403に排出する。これにより、処理過程503において、ユーザは、全面に透明トナーが適用された印刷結果を取得することが可能となる。
しかしながら、このように透明トナー2回定着モードで印刷処理を実行する場合、印刷された用紙をユーザが手動で再度給紙段402にセットしなければならない。このようにして用紙をセットするとき、ユーザは、用紙の表裏や挿入方向について正しくセットしなければならない。そうしないと、意図された印字結果が得られないばかりか、処理過程501からやりなおさなければならないからである。したがって、透明トナー2回定着モードで印刷処理を実行する場合には、ユーザの手間と用紙の無駄との両方が生じる虞があるという問題がある。更に、一度定着機410を通過した用紙は熱によりカールしていたり、用紙が縮んでいたりすることがある。したがって、2度目の印刷過程で紙詰まり等の問題が発生しやすい。このような問題を防ぐために、処理過程502において印刷された紙を給紙段402に再度セットする際には、例えば用紙を冷やすために所定時間待機する過程が必要となる。したがって、1度でCMYK4色と透明トナーとの5色を処理するモード(透明トナー1回定着モード)に比べて、透明トナー2回定着モードでは、大幅な印刷時間とユーザの手間の増大が発生してしまう問題がある。
<グロスモードを備える印刷装置>
次に、透明トナーを使わずとも、有色トナーの印刷処理過程を調整することにより、グロスを増加させる印刷装置について説明する。なお、印刷処理過程の調整方法の一例として、定着機を減速させてCMYKの有色トナーをゆっくり定着させる方法が挙げられる。また、その他の方法であっても、透明トナーを用いずにグロスを増幅させることができれば構わない。ここで、その他の方法の一例としては、現像機による現像速度の調整が挙げられる。現像スピードを通常時よりも遅くすることで、通常時よりも多くのトナー補給が可能になり、その結果グロスを増加させることが可能となる。
グロスモードで動作する印刷装置は、例えば、図5に示した印刷装置401から、ステーション409を除くことで実現することが可能である。図5を参照しながら、グロスモードにおける印刷装置の動作の一例を説明する。
まず、CMYK4色に対応するステーション405〜408を使って、給紙段402にセット(給紙)された紙面上に、CMYK4色のトナーが現像される。前述したようにここではステーション409は適用されない。定着機410は、紙面上に現像されたCMYK4色のトナーに対し、通常の印刷過程に比べて例えば1/3の速度に調整して定着を行う。このようにすることにより、トナーの溶解がより多くなされ、有色トナーのグロスがより多くなる。
図7は、グロスモードにより印刷された用紙の一例を示す図である。
図7において、白紙701上に、オブジェクト702が描画されている。このような描画を行うためのデータに対し、印刷装置401が、グロスモードを適用して印刷を行うと、オブジェクト702のみのグロスが増加する。一方、オブジェクト702を除く白紙の部分は、どれだけグロスモードを適用しようとも、グロスを増加させることは困難である。よって、白色、或いはCMYKトナーの濃度が薄い色(ハイライト色)を多用したデータにおいては、グロスを増加させることが極めて困難であった。
<透明トナーモードとグロスモードとの両方を備える印刷装置>
以上のような透明トナーモードとグロスモードとの両方を備える印刷装置が考えられる。前述した通り、透明トナーには、トナー載り量の制限により意図したグロスが得られない場合がある。一方、グロスモードでは、白色及びハイライト色の部分では、グロスを表現することが困難である。更に、透明トナー2回定着モードで印刷装置401を動作させてグロスを保つようにすると、透明トナー1回定着モード、及び、グロスモードと比べて、処理時間及びユーザの作業が劇的に増加してしまう。
また、グロスモード、透明トナー1回定着モード、及び透明トナー2回定着モードのうち何れのモードを使えば、最適なグロスが得られるのかをユーザが判断するのはきわめて困難であった。具体例を説明すると、透明トナー2回定着モードを使えば最適なグロスは得られるものの、処理時間やユーザの作業を考えると、処理スピードの観点から他のモードを選択したいと考えるのが普通である。しかしながら、処理スピードを優先して、グロスモード及び透明トナー1回定着モードで十分なグロスを得られるか否かをユーザが判断するのは極めて困難であった。
したがって、透明トナーモードとグロスモードとを単純に併用するだけでは、適切なグロスを印刷画像に与えることができない。以下に説明する本発明の各実施形態は、以上の点を前提とするものである。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態について説明する。
本実施形態では、印刷装置は、図5において説明した印刷装置401を適用し、グロスモードと、透明トナー1回定着モードとを有する。この印刷装置401を用いて、紙面上の全面にグロスを適用するための制御について説明する。
図8は、印刷装置の概略構成の一例を示す図である。
図8において、中央演算装置(CPU)802は、システムバス808に接続され、システムバス808に接続される各周辺装置の制御、演算、及び記憶装置に格納されたプログラムの実行を司る。ネットワークインタフェイス(I/F)804は、外部ネットワークからの入力を司る。ランダムアクセスメモリ(RAM)806及びハードディスクドライブ(HDD)803は記憶装置である。ブートROM807は、起動処理を行うプログラム等が格納された記憶装置である。プリンタエンジンインタフェイス(I/F)805は、プリンタエンジン809との通信、制御を司る。プリンタエンジン809は、例えば電子写真技術を用いて、デジタル画像を物理紙面上に現像させる装置であり、図4に示した現像装置(ステーション)405〜409や定着機410等を備えている。印刷装置401は、これらの各装置により構成されている。
図9は、本実施形態における印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。なお、本願の各ステップは特に断りがない限り印刷装置のCPU802により実行される。
まず、ステップS901において、ネットワークインタフェイス804は、外部ネットワークからページ記述言語(PDL)データを入力する。このように本実施形態では、例えば、PLDデータにより画像データが実現され、ステップS901の処理を行うことにより、取得手段の一例が実現される。
次に、ステップS902において、CPU802は、ステップ901で入力されたPDLデータを解析し、PDLデータを、CMYKの夫々について多値の信号値を有するコントーンデータに変換する。これを一般にレンダリングと呼ぶ。
次に、ステップS903において、CPU802は、ステップS902で得られたコントーンデータを構成するピクセルの信号値に基づいて、CMYKヒストグラムを作成する。
図10は、印刷データ(画像)の第1の例を示す図である。図10では、オフィスで多用される文書の印刷データを示している。
図10において、印刷データ1001は、カラーデータである。印刷データ1001は、前述したように、ステップS903においてレンダリングされ、CMYKの多値のコントーンデータに変換されている。一般にオフィスで多用される印刷データは、図10に示す印刷データ1001のように、無地の白色背景に対して、部分的にテキストやグラフィクス、イメージが配置されていることが多い。
図11は、図10に示す印刷データ1001より生成されたヒストグラムを示す図である。
図11に示すヒストグラムから読み取れるように、CMYK4色の濃度(信号値)の和(CMYK値)が0%、すなわち白色ピクセルの出現頻度が最も多く、大多数を占める。よって、実際の紙面上においても、トナーの適用される領域と比べて、無地の白色領域が大多数を占めることになる。また、CMYK値も離散的に分布している。したがって、このようなデータに対してグロスモードを用いてグロスを表現しようとしても、大多数を占める無地の白紙領域に対してはグロスを適用することができない。よって、図10に示すような印刷データ1001に対しては、透明トナーモードを適用することによって、紙面全面にグロスを適用することが可能となる。
図12は、印刷データ(画像)の第2の例を示す図である。図12では、グラフィックアーツで多用される文書の印刷データを示している。
図12において、印刷データ1201は、図10に示す印刷データ1001と同様に、カラーデータであり、ステップS903においてレンダリングされ、CMYKの多値のコントーンデータに変換されている。グラフィックアーツのような市場においては、例えば商品カタログのように、紙面上の全面に画像を配置したり、より多くの色を用いたテキストやグラフィクスを紙面上に多用したりすることが多い。
図13は、図12に示す印刷データより生成されたヒストグラムを示す図である。
図13にヒストグラムは、図11に示すヒストグラムと異なり、CMYK値が0%、すなわち白色ピクセルの出現頻度が比較的少ない。よって、実際の紙面上においても、トナーの適用される領域が大多数を占めることになる。また、CMYKの値は連続的に分布している。したがって、このようなデータに対してはグロスモードを用いることにより、ほぼ全面にグロスを適用することが可能である。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS903の処理を実行することにより、作成手段の一例が実現される。
図9のフローチャートの説明に戻り、以上のようにステップS903においてヒストグラムが作成されると、ステップS904に進む。ステップS904に進むと、CPU802は、ステップS903で作成したヒストグラムに基づいて、0%ピクセル(白色ピクセル)のカウントを行う。
図14は、0%ピクセルと、選択するモードとの対応関係の一例を説明する図である。
図14において、0%ピクセルの数が多い領域1403においては、前述の通り、透明トナーモードを使うことにより、紙面の全面にグロスを適用することが可能である。透明トナーモード境界値1404は、予め定められた定数であり、例えばHDD803に記憶されている。
一方、0%ピクセルの数が少ない領域1401においては、前述の通り、グロスモードを使うことにより、紙面の全面にグロスを適用することが可能である。グロスモード境界値1402も、透明トナーモード境界値1404と同様に、予め定められた定数であり、例えばHDD803に記憶されている。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS904の処理を実行することにより、計数手段の一例が実現される。
図9のフローチャートの説明に戻り、ステップS905において、CPU802は、ステップS904でカウントされた0%ピクセルの数が、グロスモード境界値1402よりも少ないかどうかを判断する。この判断の結果、0%ピクセルの数が、グロスモード境界値1402よりも少ない場合には、ステップS906に進み、CPU802は、印刷に使用するモードとしてグロスモードを選択する。
一方、0%ピクセルの数が、グロスモード境界値1402以上であると判断された場合には、ステップS907に進む。ステップ907に進むと、CPU802は、ステップ904でカウントされた0%ピクセルの数が、透明トナーモード境界値1404よりも多いかどうかを判断する。この判断の結果、0%ピクセルの数が、透明トナーモード境界値1404よりも多い場合には、ステップS908に進み、CPU802は、印刷に使用するモードとして透明トナーモードを選択する。
一方、0%ピクセルの数が、透明トナーモード境界値1404以下であると判断された場合には、ステップS909に進む。ステップS909に進むと、CPU802は、優先モードが、グロスモード及び透明トナーモードの何れに設定されているかを判断する。この優先モードの内容は、予めユーザにより設定され、例えばHDD803に記憶されている。
この判断の結果、優先モードがグロスモードに設定されている場合は、ステップS906に進み、CPU802は、印刷に使用するモードとしてグロスモードを選択する。一方、優先モードが透明トナーモードに設定されている場合は、ステップS908に進み、CPU802は、印刷に使用するモードとして透明トナーモードを選択する。
以上のように本実施形態では、例えば、グロスモード境界値1402により、第1の閾値が実現され、透明トナーモード境界値1404により、第2の閾値が実現され、ステップS905、S907の処理を実行することにより、比較手段の一例が実現される。また、例えば、ステップS906の処理を実行することにより、0%ピクセルの数が第1の閾値よりも少ない場合の選択手段の一例が実現される。また、例えば、ステップS908の処理を実行することにより、0%ピクセルの数が第2の閾値よりも多い場合の選択手段の一例が実現される。また、例えば、ステップS906、S908、S909の処理を実行することにより、0%ピクセルの数が、第1の閾値以上、第2の閾値以下の場合における、選択手段の一例が実現される。
ステップS906においてグロスモードが選択されると、ステップS910に進み、プリンタエンジン809は、透明トナーを使わずにCMYKトナーのみを用いて紙面上に現像を行う。
次に、ステップS911において、プリンタエンジン809は、ステップS906で現像したCMYKトナーを、通常の速度よりも減少した速度でゆっくり定着することより、CMYKトナーに対してグロスを与えることが可能となる。このようにしてCMYKトナーが定着されると、ステップS914に進み、プリンタエンジン809は、グロスが施されたCMYKトナーが定着された用紙を排出する。そして、図9のフローチャートによる処理を終了する。
ステップS908において透明トナーモードが選択されると、ステップS912に進み、プリンタエンジン809は、CMYKトナーと透明トナーとの両方を用いて紙面上に現像を行う。
次に、ステップS913において、プリンタエンジン809は、現像したCMYKトナー及び透明トナーを、通常の印刷速度で定着することにより、紙面の全面に透明トナーを用いたグロスを与えることが可能となる。このようにしてCMYKトナー及び透明トナーが定着されると、ステップS914に進み、プリンタエンジン809は、CMYKトナー及び透明トナーが定着された用紙を排出する。そして、図9のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS910〜913の処理を実行することにより、形成手段の一例が実現される。
以上のように本実施形態では、CMYK値が0%である白色のピクセルの出現頻度がグロスモード境界値1402以下である場合には、現像したCMYKトナーに対し、通常の速度よりも減少した速度でゆっくり定着を行って、CMYKトナーにグロスを与える。一方、白色のピクセルの出現頻度が透明トナーモード境界値1404以上である場合には、透明トナーを用いて紙面の全面にグロスを与える。このように、ヒストグラムを用いて、各モードでグロスが再現しにくいピクセルの出現度数をカウントし、カウントした結果に基づいて、各モードを自動的に選択する。このようにすることにより、ユーザが印刷データを解析しなくても、入力された印刷データ1001、1201の特性に応じて、グロスモードと透明トナーモードとを、適切に且つ自動的に切り替えることが可能となる。したがって、可及的に適切な光沢を、印刷画像に与えることができる。
また、本実施形態では、白色のピクセルの出現頻度(出現度数)がグロスモード境界値1402よりも大きく、且つ透明トナーモード境界値1404より小さい場合には、予めユーザにより、優先的に行うと設定されたモードでグロスを与えるようにした。したがって、グロスモードと透明トナーモードとのうちの何れかのモードが必ず実行されるようにすることができる。つまり、画像形成装置が、トナー、インク等の記録剤が配置されない領域を特定することにより、透明トナーモード、または、グロスモードを用いて印刷処理を実行する。
尚、本実施形態では、モードを選択するための閾値(所定の条件)として、グロスモード境界値1402と、透明トナーモード境界値1404との2つを用いる場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、モードを選択するための閾値を1つとし、白色のピクセルの出現頻度がその閾値よりも小さい場合にはグロスモードを適用し、そうでない場合には透明トナーモードを適用するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態では、ヒストグラムにおける0%ピクセルに着目し、0%ピクセルの出現頻度に基づいて、グロスモードと透明トナーモードとの切り替えが自動的に行えることを例に挙げて示した。しかしながら、CMYKの和が0%でないピクセルも、トナー載り量が少ないためにグロスモードによる効果が得られない虞がある。そこで、本実施形態では、CMYKの和が閾値以下であるハイライト色のピクセルの出現頻度も考慮して、グロスモードと透明トナーモードとの切り替えを行うようにする。このように本実施形態と、前述した第1の実施形態とは、グロスモードと透明トナーモードとの切り替えを行う際の処理の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図14に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。
図15は、印刷データ(画像)の一例を示す図である。図15では、ハイライト色を多用した画像の印刷データを示している。
図15において、印刷データ1501は、全面に写真が配置された印刷データである。この画像のうち、空の色は、完全な白色ではなく、少しだけ色が載っている状態である。CMYKの信号値で表すと、例えば、C=1%、M=0%、Y=0%、K=1%のような値となる。このような色を一般にハイライト色という。図15に示す印刷データ1501は、ハイライト色の領域が多くを占めていることになる。
図16は、図15に示す印刷データ1501より生成されたヒストグラムを示す図である。
図16に示すヒストグラムより、完全な白色を表す0%ピクセルの数よりも、1から数%のCMYK値を持つピクセルの数の方がより多いことが分かる。第1の実施形態では、このようなヒストグラムであっても、0%ピクセルのみに注目するため、グロスモードを選択してしまう。その結果、印刷データ1501の空の色のような領域に対しては、グロスを殆ど再現できなかった。
図17は、本実施形態における印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。
図17において、ステップS901〜S903は、前述の第1の実施形態におけるフローチャートと同一の処理を行う(図9を参照)。
次に、ステップS1705において、CPU802は、第1の実施の形態と異なり、ステップS903で作成したヒストグラムに基づいて、ハイライトピクセルのカウントを行う。あるピクセルにおけるCMYK4色の濃度(画素値等の信号値)の和が、予め定められた境界値以下(0以上、信号上限値以下)である場合に、そのピクセルをハイライトピクセルと判定する。前述した例(C=1%、M==0%、Y=0%、K=1%)では、CMYK4色の濃度(画素値等の信号値)の和は合計で2%である。したがって、例えば、ハイライトピクセルか否かの境界値を10%とすると、このピクセルは、ハイライトピクセル(ハイライト色)であると、ステップS1705において判定される。
以上のように本実施形態では、例えば、前記境界値により信号上限値が実現され、ステップS1705の処理を実行することにより、計数手段の一例が実現される。
次に、ステップS1706において、CPU802は、ステップ1705でカウントされたハイライトピクセルの数が、予めHDD803等に記憶されているグロスモード境界値よりも少ないかどうかを判断する。この判断の結果、ハイライトピクセルの数が、グロスモード境界値よりも少ない場合には、紙面上の白色及びハイライト色の占める領域が少ない。このため、CPU802は、グロスモードを適用すれば全面にグロスを適用することが可能であると判断し、ステップS906において、印刷に使用するモードとしてグロスモードを選択する。
一方、ハイライトピクセルの数が、グロスモード境界値以上であると判断された場合には、ステップS1708に進む。ステップS1708に進むと、CPU802は、ステップS1705でカウントされたハイライトピクセルの数が、予めHDD803等に記憶されている透明トナーモード境界値よりも多いかどうかを判断する。この判断の結果、ハイライトピクセルの数が、透明トナーモード境界値よりも多い場合には、紙面上の白色及びハイライトの占める領域が多い。このため、CPU802は、透明トナーモードの適用が必要であると判断し、ステップS908において、印刷に使用するモードとして透明トナーモードを選択する。
一方、ハイライトピクセルの数が、透明トナーモード境界値以下であると判断された場合には、ステップS909に進む。ステップS909に進むと、第1の実施形態と同様に、CPU802は、優先モードが、グロスモード及び透明トナーモードの何れに設定されているかを判断する。この判断の結果、グロスモードに設定されている場合は、ステップS907に進んでグロスモードが選択され、透明トナーモードに設定されている場合には、ステップS909に進んで透明トナーモードが選択される。
以上のようにして印刷に使用するモードが選択された後は、第1の実施の形態と同様に、選択されたモードに応じた処理を行うことにより、全面にグロスを適用した印刷が可能となる(ステップS910〜S914)。
以上のように本実施形態では、例えば、グロスモード境界値により、第1の閾値が実現され、透明トナーモード境界値により、第2の閾値が実現され、ステップS1706、S1708の処理を実行することにより、比較手段の一例が実現される。
以上のように本実施形態では、白色に加えて、ハイライト色の出現頻度(出現度数)を考慮して、グロスモードと透明トナーモードとの何れかを選択するようにした。したがって、前述した第1の実施形態で説明した効果に加え、トナー載り量が少ないためにグロスモードによる効果が得られなくなることを可及的に防止することができるという効果が得られる。
尚、本実施形態においても、第1の実施形態で説明した変形例を採ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。前述した第2の実施形態では、白色ピクセル及びハイライトピクセルをカウントし、カウントした結果に基づいて適切なモードを選択することを例に挙げて示した。そして、第2の実施形態では、ハイライトピクセルの出現頻度(出現度数)が、グロスモード境界値以上、透明トナーモード境界値以下である場合には、予め定められた優先モードに従ってモードを選択するようにしている。しかしながら、このように、優先モードに従って透明トナーモードを適用しても、次のような課題が残る。すなわち、図4に示した領域601にあるピクセルに対しては、ユーザの意図した通りのグロスを適用することができないという課題が残る。そこで、本実施形態では、領域601におけるピクセルの出現頻度も考慮して、グロスモードと透明トナーモードとの切り替えを自動的に行うようにする。このように本実施形態と、前述した第2の実施形態とは、グロスモードと透明トナーモードとの切り替えを行う際の処理の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1及び第2の実施形態と同一の部分については、図1〜図17に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。
図18は、本実施形態における印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。
図18において、ステップS901〜S903では、前述の第1の実施形態におけるフローチャートと同一の処理を行う(図9を参照)。そして、ステップS1705、S1706、S1708では、第2の実施の形態と同一の処理を行う(図17を参照)。すなわち、CPU802は、ステップS1705でハイライトピクセルのカウントを行い、ステップS1706で、グロスモードを選択するか否かの判定を行い、ステップS1708で、透明トナーモードを選択するか否かの判定を行う。これらステップS1706、S1708でどちらのモードとも判定されなかった場合には、ステップS1801に進む。
ステップS1801に進むと、CPU802は、ステップS903で作成したヒストグラムに基づいて、トナー載り量の制限値103を100%下回る値から、トナー載り量の制限値103までの領域内(領域601内)に含まれるピクセルの数をカウントする。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1705の処理を実行することにより、第1の計数手段の一例が実現され、ステップS1801の処理を実行することにより、第2の計数手段の一例が実現される。
次に、ステップS1802において、CPU802は、ステップS1801でカウントされた『領域601のピクセルの数』が、予め定められた規定値以上かどうかを判断する。ここで、規定値は、例えばHDD803に記憶されている。
この判断の結果、領域601のピクセルの数が規定値以上である場合には、CPU802は、透明トナーを適用しても、トナー載り量の制限により、意図したグロスが再現できない領域が多いと判断し、ステップS906に進む。そして、CPU802は、印刷に使用するモードとしてグロスモードを選択する。
一方、領域601のピクセルの数が規定値よりも少ない場合には、CPU802は、トナー載り量の制限により、意図したグロスが再現できない領域が少ないと判断し、ステップS908に進む。そして、CPU802は、印刷に使用するモードとして透明トナーモードを選択する。
以上のようにして印刷に使用するモードが選択された後は、第1の実施の形態と同様に、選択されたモードに応じた処理を行うことにより、全面にグロスを適用した印刷が可能となる(ステップS910〜S914)。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1706、S1708の処理を実行することにより、第1の比較手段の一例が実現され、例えば、ステップS1802の処理を実行することにより、第2の比較手段の一例が実現される。また、例えば、前記規定値により、第3の閾値が実現される。そして、例えば、ステップS906の処理を実行することにより、ハイライトピクセルの数が、第1の閾値以上、第2の閾値以下であり、且つ領域601におけるピクセルの数が、第3の閾値以上の場合における、選択手段の一例が実現される。また、例えば、ステップS908の処理を実行することにより、ハイライトピクセルの数が、第1の閾値以上、第2の閾値以下であり、且つ領域601におけるピクセルの数が、第3の閾値以上でない場合における、選択手段の一例が実現される。
以上のように本実施形態では、有色トナーと共に透明トナーを用いて現像を行うと有色トナーの濃度が減少する領域601に含まれるピクセル数に応じて、グロスモードと透明トナーモードとの何れかを選択するようにした。したがって、前述した第1及び第2の実施形態で説明した効果に加えて、領域601に含まれるピクセルに対して、ユーザの意図した通りのグロスを適用することができなくなることを可及的に防止できるという効果が得られる。
尚、本実施形態では、第2の実施形態で説明したように、ハイライトピクセルのカウントに基づいて、グロスモード及び透明トナーモードのうち適切なモードを選択する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、第1の実施形態で説明したように、0%ピクセルをカウントしても、本実施形態の動作を適用することができる。すなわち、例えば、図18のステップS1705、S1706、S1708の代わりに、図9のステップS904、S905、S907を実行するようにすることもできる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。前述した第1〜第3の実施形態では、印刷に使用するモードとして、『グロスモード』と、CMYK4色と透明トナーとを1度で定着させる『透明トナー1回定着モード』との2つのモードを自動的に切り換える場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、これら2つのモードに、CMYK4色を現像・定着させた後、同じ用紙上に更に透明トナーを現像・定着させる『透明トナー2回定着モード』を加えた3つのモードを自動的に切り替える場合について説明する。このように本実施形態と、前述した第1〜第3の実施形態とは、切り替え対象となるモードと、モードの切り替えを行う際の処理の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1〜第3の実施形態と同一の部分については、図1〜図18に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。
図19は、本実施形態における印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。
図19において、ステップS901〜S903は、前述の第1の実施形態におけるフローと同一の処理を行う(図9を参照)。そして、ステップS1705、S1706では、第2の実施の形態と同一の処理を行う(図17を参照)。すなわち、CPU802は、ステップS1705でハイライトピクセルのカウントを行い、ステップS1706で、カウントしたハイライトピクセルの数が、グロスモード境界値よりも少ないかどうかを判断する。
この判断の結果、ハイライトピクセルの数が、グロスモード境界値よりも少ない場合には、紙面上の白色及びハイライト色の占める領域が少ない。このため、CPU802は、グロスモードを適用すれば全面にグロスを適用することが可能であると判断し、ステップS906において、印刷に使用するモードとしてグロスモードを選択する。以降のステップS910、S911では、第1の実施形態と同一の処理を行う(図9を参照)。
一方、ハイライトピクセルの数が、グロスモード境界値よりも多いと判断された場合には、ステップS1801、S1802に進み、第3の実施形態と同一の処理を行う(図18を参照)。すなわち、CPU802は、ステップS1801で、領域601に含まれるピクセルの数をカウントし、ステップS1802で、領域601のピクセルの数が規定値以上かどうかを判断する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1705の処理を実行することにより、第1の計数手段の一例が実現され、ステップS1801の処理を実行することにより、第2の計数手段の一例が実現される。また、例えば、ステップS1706の処理を実行することにより、第1の比較手段の一例が実現され、ステップS1802の処理を実行することにより、第2の比較手段の一例が実現される。そして、例えば、前記グロスモード境界値により第4の閾値が実現され、前記規定値により第5の閾値が実現される。
この判断の結果、領域601のピクセルの数が規定値以上である場合には、ステップS1903に進み、CPU802は、印刷に使用するモードとして透明トナー2回定着モードを選択する。
透明トナー2回定着モードにおいては、ステップS1904において、プリンタエンジン809は、CMYKトナーを用いて用紙上に現像を行う。次に、ステップS1905において、プリンタエンジン809は、通常の印刷速度により、現像したCMYKトナーの定着を行う。次に、ステップS1906において、プリンタエンジン809は、CMYKトナーが定着された用紙を排出する。
次に、ステップS1907において、プリンタエンジン809は、透明トナーを2回定着することによる問題を解消するために、ステップS1906で排出された用紙をある一定時間冷却(放置)させる。具体的に説明すると、プリンタエンジン809は、ステップS1906の処理の後、一定時間、給紙を受け付けないようにしたり、一定時間が経過してから給紙を行う必要があることをユーザに報知したりすることができる。
次に、ステップS1908において、プリンタエンジン809は、印刷・排紙され、冷却の終わった用紙がユーザにより再度給紙段に給紙されるまで待機する。そして、ステップ1909において、プリンタエンジン809は、印刷された用紙に対し、透明トナーを紙面全面に現像する。次に、ステップS1920において、プリンタエンジン809は、通常の印刷速度により、現像した透明トナーの定着を行う。そして、ステップS914において、第1の実施形態と同様に、プリンタエンジン809は、CMYKトナー及び透明トナーが定着された用紙を排出する。このような複雑な手順を経ることにより、トナー載り量の制限の影響を受けず、且つ紙面の全面に均一なグロスを適用することができる。
一方、ステップS1802において、領域601のピクセルの数が規定値よりも少ないと判断された場合には、CPU802は、印刷対象のデータは、トナー載り量の制限の影響を受けにくいデータであると判断し、ステップS1923に進む。ステップS1923に進むと、CPU802は、印刷に使用するモードとして透明トナー1回定着モードを選択する。透明トナー1回定着モードでは、第1の実施形態のステップS912〜S914と同一の処理を行う(図9を参照)。すなわち、プリンタエンジン809は、ステップS912で、CMYKトナーと透明トナーとの両方を用いて紙面上に現像を行い、ステップS913で、現像したCMYKトナー及び透明トナーを、通常の印刷速度で定着する。そして、ステップS914に進み、プリンタエンジン809は、CMYKトナー及び透明トナーが定着された用紙を排出する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS906の処理を実行することにより、ハイライトピクセルの数が、第4の閾値よりも少ない場合における、選択手段の一例が実現される。また、例えば、ステップS1903の処理を実行することにより、ハイライトピクセルの数が第4の閾値以上であり、且つ領域603におけるピクセルの数が第5の閾値以上の場合における、選択手段の一例が実現される。また、例えば、ステップS1923の処理を実行することにより、ハイライトピクセルの数が第4の閾値以上であり、且つ領域603におけるピクセルの数が第5の閾値以上でない場合における、選択手段の一例が実現される。
以上のように制御することにより、グロスモード、透明トナー1回定着モード、及び透明トナー2回定着モードの3モードを有する印刷装置であっても、自動的に適切なモードを選択することが可能となり、前述した各実施形態における効果を得ることができる。
尚、本実施形態では、第2の実施形態で説明したように、ハイライトピクセルのカウントに基づいて、グロスモード及び透明トナーモードのうち適切なモードを選択する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、第1の実施形態で説明したように、0%ピクセルをカウントしても、本実施形態の動作を適用することができる。すなわち、例えば、図19のステップS1705、S1706の代わりに、図9のステップS904、S905を実行することもできる。
また、第1〜第3の実施形態において、透明トナー1回定着モードの代わりに、透明トナー2回定着モードを透明トナーモードとして採用するようにしてもよい。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。前述した第4の実施形態では、トナー載り量の制限の影響に基づいて、グロスモード、透明トナー1回定着モード、及び透明トナー2回定着モードの3つのモードの何れかを自動的に選択する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、グロスモード及び透明トナー1回定着モードと比較して、透明トナー2回定着モードは印刷時間の観点、或いはユーザ作業の観点からも極めて負荷の高い印刷方式である。よって、本実施形態においては、これら3つのモードを備える印刷装置であっても、ユーザの指示に応じて透明トナー2回定着モードの使用を避けるようにする。このように本実施形態と、前述した第4の実施形態とは、モードの切り替えを行う際の処理の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1〜第4の実施形態と同一の部分については、図1〜図19に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。手法について述べる。
図20は、本実施形態における印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。
図20において、ステップS901〜S903は、前述の第1の実施形態におけるフローと同一の処理を行う(図9を参照)。
次に、ステップS2001において、CPU802は、速度優先モードがONになっているかどうかを判断する。速度優先モードは、ユーザにより予め設定されており、設定された内容は、例えばHDD803に記憶される。
この判定の結果、速度優先モードがONである場合には、ステップS2002に進み、第1のモード選択ルーチンが実行される。第1のモード選択ルーチンは、第1〜第3の実施形態で説明した、透明トナー2回定着モードを含まないグロスモード・透明トナーモード(透明トナー1回定着モード)の3つのモードの何れかを自動的に選択して印刷を実行するルーチンである。具体的に説明すると、例えば、図9のステップS904以降の処理、図17のステップS1705以降の処理、及び図18のステップS1705以降の処理の何れかが実行される。
一方、速度優先モードがOFFである場合には、ステップS2003に進み、第2のモード選択ルーチンが実行される。第2のモード選択ルーチンは、印刷速度よりもグロスを優先し、第4の実施形態で説明した、グロスモード・透明トナー1回定着モード・透明トナー2回定着モードの3つのモードの何れかを自動的に選択して印刷を実行するルーチンである。具体的に説明すると、例えば、図19のステップS1705以降の処理が実行される。
以上のように本実施形態では、透明トナー2回定着モードを選択対象とするか否かをユーザに予め設定させるようにした。したがって、第1〜第4の実施形態で説明した効果に加えて、印刷速度を重視する(ユーザへの負荷を避ける)か、グロスを重視するかをユーザに選択させることができるという効果が得られる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。前述した第1〜第5の実施形態では、グロスに関する情報を含まない通常のPDLデータを印刷装置401が受信し、印刷装置401自身がPDLデータを解析することにより適切なモードを選択する場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、これらの解析を、PDLデータを生成するホストコンピュータ(プリンタドライバ)で行い、適切なモードを印刷装置に対して通知する。このように本実施形態と、前述した第1〜第5の実施形態とは、印刷を行う際のモードを決定する主体が異なることに基づく構成が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、第1〜第5の実施形態と同一の部分については、図1〜図20に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。
図21は、プリンタドライバがインストールされる情報処理装置(ホストコンピュータ)の概略構成の一例を示す図である。
図21において、CPU2100は、ハードディスクドライブ(HDD)2105等に格納されているプログラムを実行する。CPU2100が実行するプログラムとしては、例えば、アプリケーションプログラム、プリンタドライバプログラム、OS(Operating System)、及びネットワークプリンタ制御プログラム等がある。また、CPU2100は、プログラムを実行しているときに、プログラムの実行に必要な情報やファイル等をRAM2102に一時的に格納する制御を行う。
ROM2101は、基本I/Oプログラム等のプログラム、文書処理の際に使用するフォントデータ等の各種データを記憶する記憶媒体である。RAM2102は、データを一時的に記憶する記憶媒体であり、CPU2100の主メモリやワークエリア等として機能する。
フレキシブルディスクドライブ(FDD)2103は、記憶媒体としてのフレキシブルディスク(FD)2104に記憶されたプログラム等を、情報処理装置2110にロードするために使用されるものである。尚、記憶媒体は、FDに限られない。FDの代わりに、CD−ROM、CD−R、CD−RW、PCカード、DVD、ICメモリカード、MO、メモリスティック等、任意の記憶媒体を利用することができる。
ハードディスクドライブ(HDD)2105は、外部記憶装置の一つであり、大容量メモリとして機能する。HDD2105には、アプリケーションプログラム、プリンタドライバプログラム、OS、ネットワークプリンタ制御プログラム、及び関連プログラム等が格納されている。また、スプーラはこのHDD2105に格納される。
UI(User Interface)2106は、ユーザが指示入力を行うためのユーザインタフェイスである。具体的にUI2106は、キーボードとマウスとを備えている。ユーザは、UI2106が備えるキーボードやマウスを用いることにより、情報処理装置2110に対して、印刷装置への制御コマンドの命令等を入力指示する。
ディスプレイ2107は、UI2106から入力された制御コマンドや、印刷装置の状態等を表示する。ディスプレイ2107は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)を用いて実現することができる。システムバス2108は、情報処理装置2110内のデータの伝送経路である。ネットワークインタフェイス2109は、情報処理装置2110を、ネットワークに接続するためのものである。情報処理装置は、ネットワークインタフェイス2109を介して、印刷装置等の外部装置とデータのやり取りを行うことが可能となる。
図22は、本実施形態における情報処理装置(ホストコンピュータ)2110の処理動作の一例を説明するフローチャートである。なお、図22のフローチャートの各ステップは、ホストコンピュータである情報処理装置のCPU2100により実行される。
まず、ステップS2201において、グラフィックインタフェイスは、テキスト・イメージ・グラフィクスのようなオブジェクトが入力されるまで待機する。グラフィックインタフェイスは、例えば、WindowsGDI(登録商標)である。
次に、ステップS2222において、プリンタドライバは、ステップS2201で入力されたオブジェクトに基づいて、PDLデータを生成する。このように本実施形態では、例えば、PDLデータにより画像データが実現され、ステップS2201の処理を実行することにより、取得手段の一例が実現される。
次に、ステップS2203において、プリンタドライバは、図11、図13、図16に示したようなCMYKヒストグラムを生成するために、ステップS2222で生成されたPDLデータを解析する。そして、プリンタドライバは、PDLデータを、CMYKの夫々について多値の信号値を有するコントーンデータに変換する。これを仮レンダリングと呼ぶ。
次に、ステップS2204において、プリンタドライバは、ステップS2203で得られたコントーンデータを構成するピクセルの信号値に基づいて、CMYKヒストグラムを作成する。このように本実施形態では、例えば、ステップS2204の処理を実行することにより、生成手段の一例が実現される。
次に、ステップS2205において、プリンタドライバは、ステップS2204で作成したヒストグラムに基づいて、0%ピクセルのカウントを行う。このように本実施形態では、ステップS2205の処理を実行することにより、計数手段の一例が実現される。
次に、ステップS2206において、プリンタドライバは、ステップ2105でカウントされた0%ピクセルの数が、予めHDD2105等に記憶されたグロスモード境界値よりも少ないかどうかを判断する。この判断の結果、0%ピクセルの数が、グロスモード境界値1402よりも少ない場合には、ステップS2207に進み、プリンタドライバは、印刷に使用するモードとしてグロスモードを選択する。
一方、0%ピクセルの数が、グロスモード境界値以上であると判断された場合には、ステップS2208に進む。ステップS2208に進むと、プリンタドライバは、ステップ2105でカウントされた0%ピクセルの数が、予めHDD2105等に記憶された透明トナーモード境界値よりも多いかどうかを判断する。この判断の結果、0%ピクセルの数が、透明トナーモード境界値よりも多い場合には、ステップS2209に進み、プリンタドライバは、印刷に使用するモードとして透明トナーモードを選択する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS2106、S2108の処理を実行することにより、比較手段の一例が実現される。そして、例えば、グロスモード境界値により、第1の閾値が実現され、透明トナーモード境界値により、第2の閾値が実現される。
一方、0%ピクセルの数が、透明トナーモード境界値以下であると判断された場合には、ステップS2210に進む。ステップS2110に進むと、プリンタドライバは、優先モードが、グロスモード及び透明トナーモードの何れに設定されているかを判断する。この優先モードの内容は、予めユーザにより設定され、例えばHDD2105に記憶されている。
この判断の結果、優先モードがグロスモードに設定されている場合は、ステップS2207に進み、プリンタドライバは、印刷に使用するモードとしてグロスモードを選択する。一方、優先モードが透明トナーモードに設定されている場合は、ステップS2209に進み、プリンタドライバは、印刷に使用するモードとして透明トナーモードを選択する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS2107の処理を実行することにより、ハイライトピクセルの数が、第1の閾値よりも少ない場合における、選択手段の一例が実現される。また、例えば、ステップS2109の処理を実行することにより、ハイライトピクセルの数が、第2の閾値よりも多い場合における、選択手段の一例が実現される。また、例えば、ステップS2107、S2109、S2110の処理を実行することにより、ハイライトピクセルの数が、第1の閾値以上、第2の閾値以下の場合における、選択手段の一例が実現される。
このようにしてモードが選択されると、ステップS2211に進む。ステップS2211に進むと、プリンタドライバは、選択したモードを含むジョブ属性情報を、ステップS2222で生成したPDLデータに付加する。尚、ジョブ属性情報は、例えばPJL(Printer Job Language)により表される。
次に、ステップS2212において、ネットワークインタフェイス2109は、ステップS2211でジョブ属性情報が付加されたPDLデータを、ユーザにより指示された印刷装置に送信する。そして、図22のフローチャートによる処理を終了する。このように本実施形態では、例えば、ステップS2211の処理を実行することにより、送信手段の一例が実現される。
図23は、本実施形態における印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。尚、印刷装置のハードウェアの構成は、例えば図8に示したもので実現することができる。
まず、ステップS2301において、ネットワークインタフェイス804は、情報処理装置(ホストコンピュータ)2110からネットワークを介してページ記述言語(PDL)データを入力(受信)する。
次に、ステップS2302において、CPU802は、ステップS2301で入力したPDLデータを解析する。
次に、ステップS2303において、CPU802は、PDLデータの中からジョブ属性情報を抽出する。
次に、ステップS2310において、CPU802は、ステップS2303で抽出したジョブ属性情報に基づいて、どのモードが指定されているかを判定する。この判定の結果、指定されたモードがグロスモードである場合には、ステップS2307に進む。ステップS2307に進むと、CPU802は、印刷に使用するモードとしてグロスモードを選択する。そして、ステップS910、S911、S914において、第1の実施形態と同一の処理を行う(図9を参照)。
一方、ステップS2310において、指定されたモードが透明トナーモードである場合には、ステップS2309に進む。ステップS2309に進むと、CPU802は、印刷に使用するモードとして透明トナーモードを選択する。そして、ステップS912〜S914において、第1の実施形態と同一の処理を行う。
以上のようにプリンタドライバ及び印刷装置を制御することにより、第1の実施形態と同様に、適切なモードを自動的に選択してグロスを表現すること等の効果を得ることができる。
尚、本実施形態では、第1の実施形態に基づいて説明を行ったが、必ずしもこのようにする必要はない。すなわち、第2〜第6の実施形態に対しても、本実施形態を適用することが可能である。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。前述した第1〜第6の実施形態では、グロスモードと透明トナーモードがお互いに排他関係である場合を例に挙げて説明した。これに対し、グロスモードによる処理と透明トナーモードによる処理とを並行して実行する。すなわち、透明トナーを適用しながら、同時に定着速度を減少させることによって、有色トナーをゆっくり定着させることにより得られるグロスと、透明トナーを適用することによるグロスとの両方の効果を得るようにする。このように本実施形態と前述した第1〜第6の実施形態とは、モードを適用する際の処理の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1〜第6の実施形態と同一の部分については、図1〜図23に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。
図24は、印刷データと、その印刷データに適用される透明トナーオブジェクトとの一例を示す図である。
図24(a)において、印刷データ2301には、テキスト、グラフィクス、及び写真が含まれている。このような白色領域の多い印刷データ2301では、図24(b)に示す透明トナーオブジェクト2302のようなオブジェクトに対して透明トナーモードを適用し、且つグロスモードを併用することにより、紙面の全面に均一にグロスを再現することができる。
図25は、本実施形態における印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS2501において、ネットワークインタフェイス804は、外部ネットワークからPDLデータを入力する。
次に、ステップS2502において、CPU802は、ステップ901で入力されたPDLデータをレンダリングする。
次に、ステップS2503において、CPU802は、ステップS2502におけるレンダリングの結果に基づいて、CMYKヒストグラムを生成する。本実施形態では、このヒストグラムの中で、0%のピクセル、すなわち白色のピクセルに注目する。
次に、ステップS2504において、CPU802は、0%ピクセルのうち、どのオブジェクトにも属していないオブジェクトを、背景白色オブジェクトであると判断し、そのオブジェクトに基づいて、0%ピクセルの透明トナーオブジェクト2302を生成する。
次に、ステップS2505において、プリンタエンジン809は、CMYK4色について紙面上に現像すると共に、透明トナーを用いて、透明トナーオブジェクト2302を、CMYK4色を現像した紙面と同じ紙面上に現像する。
次に、ステップS2506において、プリンタエンジン809は、ステップS2505で現像された5色のトナーを、通常の印刷速度よりも減少した速度でゆっくり定着させる。
次に、ステップS2507において、プリンタエンジン809は、5色のトナーが定着された用紙を排出する。
以上のように本実施形態では、0%ピクセルのうち、どのオブジェクトにも属していないオブジェクトから、0%ピクセルの透明トナーオブジェクト2302を生成する。そして、その透明トナーオブジェクト2302については、透明トナーモードに従って、透明トナーを用いて紙面上に現像する。この現像と並行して、その他のオブジェクトに対応するCMYK4色を、透明トナーオブジェクト2302を現像した紙面と同じ紙面に現像する。以上のようにして5色のトナーが現像された紙面に対して、グロスモードを適用し、現像された5色のトナーを、速度を減少させて定着させる。したがって、透明トナーと有色トナーとの両方にグロスを持たせることが可能となる。
尚、本実施形態では、印刷装置における処理を例に挙げて説明したが、プリンタドライバが本実施形態で説明した処理を行っても、同じ効果が得られる。例えば、プリンタドライバが、図25のステップS2501〜S2507の処理を行い、透明トナーオブジェクト2302とPDLデータとを印刷装置に送信する。印刷装置は、受信した透明トナーオブジェクト2302とPDLデータとに基づいて、ステップS2505〜S2507の処理を行う。また、0%ピクセルの代わりに、第2の実施形態で説明したハイライトピクセルを本実施形態の処理に適用することもできる。
また、本実施形態におけるグロスの生成方法を、前述した第1〜第6の実施形態において、印刷に使用するモードとして採用するようにしてもよい。
(本発明の他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における画像形成装置、情報処理装置を構成する各手段、並びに画像形成方法、情報処理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図9、図17〜図20、図22、図23、図25に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
尚、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の実施形態を示し、5色のトナー載り量を一律に減少させる場合に、トナー載り量がどのように制限されるのかの一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、CMYK4色のトナー載り量を保持したまま、5色のトナー載り量を減少させる場合に、トナー載り量がどのように制限されるのかの一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、CMYKの4色を用いたオブジェクトに対し、100%の透明トナーを適用した印刷画像の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、入力データの各画素におけるCMYK4色の濃度の和のヒストグラムの一例を表す図である。 本発明の実施形態を示し、透明トナーを適用可能な印刷装置の構成の一例を模式的に示す図である。 本発明の実施形態を示し、印刷装置が透明トナー2回定着モードを行う際の処理過程の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、グロスモードにより印刷された用紙の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、印刷装置の概略構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、印刷データ(画像)の第1の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、図10に示す印刷データより生成されたヒストグラムを示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、印刷データ(画像)の第2の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、図12に示す印刷データより生成されたヒストグラムを示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、0%ピクセルと、選択するモードとの対応関係の一例を説明する図である。 本発明の第2の実施形態を示し、印刷データ(画像)の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態を示し、図15に示す印刷データより生成されたヒストグラムを示す図である。 本発明の第2の実施形態を示し、印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態を示し、印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施形態を示し、印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第5の実施形態を示し、印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第6の実施形態を示し、プリンタドライバがインストールされる情報処理装置(ホストコンピュータ)の概略構成の一例を示す図である。 本発明の第6の実施形態を示し、情報処理装置(ホストコンピュータ)の処理動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第の実施形態を示し、印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第の実施形態を示し、印刷データと、その印刷データに適用される透明トナーオブジェクトとの一例を示す図である。 本発明の第の実施形態を示し、印刷装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。
符号の説明
401 印刷装置
802 CPU
803 HDD

Claims (13)

  1. 画像データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された画像データにおける各画素の信号値に基づく濃度ヒストグラムを作成する作成手段と、
    前記作成手段により作成された前記濃度ヒストグラムに基づいて、予め定められた信号値を有する画素の数を計数する計数手段と、
    前記計数手段により計数された画素の数と、予め定められた閾値とを比較する比較手段と、
    前記計数手段により計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも少ない場合には、有色トナーの処理方法として光沢を上げる処理としてグロスモードを選択し、前記計数手段により計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも多い場合には、透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理として透明トナーモードを選択する選択手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記光沢を上げるための有色トナーの処理方法とは、有色トナーを定着するための速度を調整する処理であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記比較手段は、前記計数手段により計数された画素の数と、第1の閾値及び当該第1の閾値よりも大きな第2の閾値とを比較し、
    前記選択手段は、前記計数手段により計数された画素の数が、前記第1の閾値よりも少ない場合には、前記有色トナーを定着させる際の速度を調整することにより光沢を上げる処理を選択し、前記計数手段により計数された画素の数が、前記第2の閾値よりも多い場合には、前記透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理を選択することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記選択手段は、前記計数手段により計数された画素の数が、前記第1の閾値以上、前記第2の閾値以下である場合には、前記有色トナーを定着させる際の速度を調整することにより光沢を上げる処理と、前記透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理とを含む複数の処理のうち、予め優先的に行うと設定された処理を選択することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記計数手段は、前記作成手段により作成された前記濃度ヒストグラムにおいて、0、又は、0以上、信号上限値以下の信号値を有する画素の数を計数する第1の計数手段と、
    前記作成手段により作成された前記濃度ヒストグラムにおいて、有色トナーと共に透明トナーを現像することにより有色トナーの濃度が減少する領域内の画素の数を計数する第2の計数手段とを有し、
    前記比較手段は、前記第1の計数手段により計数された画素の数と、前記第1の閾値及び前記第2の閾値とを比較する第1の比較手段と、
    前記第2の計数手段により計数された画素の数と、第3の閾値とを比較する第2の比較手段とを有し、
    前記選択手段は、前記第1の計数手段により計数された画素の数が、前記第1の閾値以上、前記第2の閾値以下であり、且つ前記第2の計数手段により計数された画素の数が前記第3の閾値以上である場合には、前記有色トナーを定着させる際の速度を調整することにより光沢を上げる処理を選択し、前記第1の計数手段により計数された画素の数が、前記第1の閾値以上、前記第2の閾値以下であり、且つ前記第2の計数手段により計数された画素の数が前記第3の閾値以上でない場合には、前記透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理を選択することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記計数手段は、前記作成手段により作成された前記濃度ヒストグラムにおいて、0、又は、0以上、信号上限値以下の信号値を有する画素の数を計数することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 画像データを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより取得された画像データにおける各画素の信号値に基づく濃度ヒストグラムを作成する作成ステップと、
    前記作成ステップにより作成された前記濃度ヒストグラムに基づいて、予め定められた信号値を有する画素の数を計数する計数ステップと、
    前記計数ステップにより計数された画素の数と、予め定められた閾値とを比較する比較ステップと、
    前記計数ステップにより計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも少ない場合には、有色トナーの処理方法として光沢を上げる処理としてグロスモードを選択し、前記計数ステップにより計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも多い場合には、透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理として透明トナーモードを選択する選択ステップと、を有することを特徴とする画像形成方法。
  8. 画像データを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより取得された画像データにおける各画素の信号値に基づく濃度ヒストグラムを作成する作成ステップと、
    前記作成ステップにより作成された前記濃度ヒストグラムに基づいて、予め定められた信号値を有する画素の数を計数する計数ステップと、
    前記計数ステップにより計数された画素の数と、予め定められた閾値とを比較する比較ステップと、
    前記計数ステップにより計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも少ない場合には、有色トナーの処理方法として光沢を上げる処理としてグロスモードを選択し、前記計数ステップにより計数された画素の数が、予め定められた閾値よりも多い場合には、透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理として透明トナーモードを選択する選択ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  9. 前記光沢を上げるための有色トナーの処理方法とは、有色トナーを定着するための速度を調整する処理であることを特徴とする請求項8に記載のコンピュータプログラム。
  10. 前記比較ステップは、前記計数ステップにより計数された画素の数と、第1の閾値及び当該第1の閾値よりも大きな第2の閾値とを比較し、
    前記選択ステップは、前記計数ステップにより計数された画素の数が、前記第1の閾値よりも少ない場合には、前記有色トナーを定着させる際の速度を調整することにより光沢を上げる処理を選択し、前記計数ステップにより計数された画素の数が、前記第2の閾値よりも多い場合には、前記透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理を選択することを特徴とする請求項8または9に記載のコンピュータプログラム。
  11. 前記選択ステップは、前記計数ステップにより計数された画素の数が、前記第1の閾値以上、前記第2の閾値以下である場合には、前記有色トナーを定着させる際の速度を調整することにより光沢を上げる処理と、前記透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理とを含む複数の処理のうち、予め優先的に行うと設定された処理を選択することを特徴とする請求項10に記載のコンピュータプログラム。
  12. 前記計数ステップは、前記作成ステップにより作成された前記濃度ヒストグラムにおいて、0、又は、0以上、信号上限値以下の信号値を有する画素の数を計数する第1の計数ステップと、
    前記作成ステップにより作成された前記濃度ヒストグラムにおいて、有色トナーと共に透明トナーを現像することにより有色トナーの濃度が減少する領域内の画素の数を計数する第2の計数ステップとを有し、
    前記比較ステップは、前記第1の計数ステップにより計数された画素の数と、前記第1の閾値及び前記第2の閾値とを比較する第1の比較ステップと、
    前記第2の計数ステップにより計数された画素の数と、第3の閾値とを比較する第2の比較ステップとを有し、
    前記選択ステップは、前記第1の計数ステップにより計数された画素の数が、前記第1の閾値以上、前記第2の閾値以下であり、且つ前記第2の計数ステップにより計数された画素の数が前記第3の閾値以上である場合には、前記有色トナーを定着させる際の速度を調整することにより光沢を上げる処理を選択し、前記第1の計数ステップにより計数された画素の数が、前記第1の閾値以上、前記第2の閾値以下であり、且つ前記第2の計数ステップにより計数された画素の数が前記第3の閾値以上でない場合には、前記透明トナーを現像することにより光沢を上げる処理を選択することを特徴とする請求項10に記載のコンピュータプログラム。
  13. 前記計数ステップは、前記作成ステップにより作成された前記濃度ヒストグラムにおいて、0、又は、0以上、信号上限値以下の信号値を有する画素の数を計数することを特徴とする請求項8に記載のコンピュータプログラム。
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