JP2013235567A - 印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法及び印刷制御プログラム - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法及び印刷制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】後処理機が同時に実行可能でない複数の後処理によって実現すべき複数の表面効果が同一ページに混在する印刷要求に対し、適切な表面効果を実現するように後処理機を制御することができる印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法及び印刷制御プログラムを提供すること。
【解決手段】印刷制御装置は、記録媒体に付与する表面効果の種類と表面効果を付与する記録媒体における領域を特定する光沢制御版データを取得するデータ取得部と、記録媒体に転写されるクリアトナーに対する後処理を実行する後処理機がページ単位で同時に実行可能でない複数の後処理に対応する複数の表面効果を光沢制御版データが含む場合、複数の後処理のいずれの後処理を優先して実行すべきかを示す優先情報に応じて、後処理機がページ単位で優先して実行すべき後処理を決定する決定部と、を有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法及び印刷制御プログラムに関する。
従来、CMYKの4色のトナーの他に、色材が入っていない無色のトナーであるクリアトナーを搭載した画像形成装置が存在する。このようなクリアトナーにより形成されたトナー像は、CMYKのトナーにより画像が形成された転写紙等の記録媒体上に定着され、この結果記録媒体の面において視覚的な効果や触覚的な効果(表面効果という)が実現される。クリアトナーにどのようなトナー像を形成してどのような定着をさせるかによって、実現される表面効果が異なる。単純に光沢を与える表面効果もあれば、光沢を抑制する表面効果もある。また、全面に表面効果を与えるだけでなく、一部だけに表面効果を与えたり、クリアトナーによりテクスチャやウォーターマークをつけたりする表面効果も求められている。また、表面保護を求める場合もある。また、定着制御のほか、グロッサや低温定着機などの専用の後処理機によって後処理を行うことで実現できる表面効果もある。また、特許文献1には、透明トナー像の潜像を形成する形成条件の変更が可能である画像形成装置が開示されている。
また、例えば特許文献2には、光沢のレベルを変化させたい単位に従って複数に分割された分割画像について、電子写真プロセスにかかわる定着処理の回数が異なるよう制御する画像形成装置が開示されている。
しかしながら、後処理機が同時に実行可能でない複数の後処理によって実現すべき複数の表面効果が同一ページに混在する印刷要求に対し、適切な表面効果を実現するように後処理機を制御することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、後処理機が同時に実行可能でない複数の後処理によって実現すべき複数の表面効果が同一ページに混在する印刷要求に対し、適切な表面効果を実現するように後処理機を制御することができる印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法及び印刷制御プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる印刷制御装置は、記録媒体に付与する表面効果の種類と表面効果を付与する記録媒体における領域を特定する光沢制御版データを取得するデータ取得部と、記録媒体に転写されるクリアトナーに対する後処理を実行する後処理機がページ単位で同時に実行可能でない複数の後処理に対応する複数の表面効果を光沢制御版データが含む場合、複数の後処理のいずれの後処理を優先して実行すべきかを示す優先情報に応じて、後処理機がページ単位で優先して実行すべき後処理を決定する決定部と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる印刷制御システムは、記録媒体に付与する表面効果の種類と表面効果を付与する記録媒体における領域を特定する光沢制御版データを取得するデータ取得部と、記録媒体に転写されるクリアトナーに対する後処理を実行する後処理機がページ単位で同時に実行可能でない複数の後処理に対応する複数の表面効果を光沢制御版データが含む場合、複数の後処理のいずれの後処理を優先して実行すべきかを示す優先情報に応じて、後処理機がページ単位で優先して実行すべき後処理を決定する決定部と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる印刷制御方法は、記録媒体に付与する表面効果の種類と表面効果を付与する記録媒体における領域を特定する光沢制御版データを取得する工程と、記録媒体に転写されるクリアトナーに対する後処理を実行する後処理機がページ単位で同時に実行可能でない複数の後処理に対応する複数の表面効果を光沢制御版データが含む場合、複数の後処理のいずれの後処理を優先して実行すべきかを示す優先情報に応じて、後処理機がページ単位で優先して実行すべき後処理を決定する工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる印刷制御プログラムは、記録媒体に付与する表面効果の種類と表面効果を付与する記録媒体における領域を特定する光沢制御版データを取得するステップと、記録媒体に転写されるクリアトナーに対する後処理を実行する後処理機がページ単位で同時に実行可能でない複数の後処理に対応する複数の表面効果を光沢制御版データが含む場合、複数の後処理のいずれの後処理を優先して実行すべきかを示す優先情報に応じて、後処理機がページ単位で優先して実行すべき後処理を決定するステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、後処理機が同時に実行可能でない複数の後処理によって実現すべき複数の表面効果が同一ページに混在する印刷要求に対し、適切な表面効果を実現するように後処理機を制御することができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態に係る印刷制御システムの構成を例示する図である。 図2は、有色版の画像データの一例を示す図である。 図3は、光沢の有無に関する表面効果の種類を例示する図である。 図4は、この光沢制御版の画像データをイメージとして示した図である。 図5は、クリア版の画像データの一例を示す図である。 図6は、ホスト装置の概略構成例を示すブロック図である。 図7は、画像処理アプリケーションにより表示される画面例を示す図である。 図8は、画像処理アプリケーションにより表示される画面例を示す図である。 図9は、濃度値選択テーブルの一例を示す図である。 図10は、印刷データの構成例を概念的に示す模式図である。 図11は、DFEの機能的構成を例示する図である。 図12は、表面効果選択テーブルのデータ構成を例示する図である。 図13は、クリアプロセッシングの機能構成例を示す図である。 図14は、クリアトナー版処理部の動作例を示すフローチャートである。 図15は、クリアトナー版処理部が光沢制御版の表面効果を追加するリスト(表面効果情報の収集結果)例を示す図である。 図16は、決定部の動作例を示すフローチャートである。 図17は、MICの構成を概念的に例示する図である。 図18は、グロッサがページ単位で同時に実行できない複数の後処理が光沢制御版データによって示された場合に、印刷制御システムが印刷を行った結果を示す図である。 図19は、UI部が表示する表面効果選択テーブルを変更するためのメニュー画面を示す図である。 図20は、第2の実施の形態に係る印刷制御システムの構成を例示する図である。 図21は、第2の実施の形態にかかるクリアトナー版の生成処理の全体の流れを示すシーケンス図である。 図22は、ホスト装置、DFE、サーバ装置のハードウェア構成図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法及び印刷制御プログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本実施の形態に係る印刷制御システム(画像形成システム)の構成について図1を用いて説明する。本実施の形態においては、印刷制御システムは、印刷制御装置(DFE:Digital Front End)50(以下、「DFE50」という。)と、インタフェースコントローラ(MIC:Mechanism I/F Controller)60(以下、「MIC60」という。)と、プリンタ70と、後処理機としてグロッサ80が接続されて構成される。DFE50は、MIC60を介してプリンタ70と通信を行い、プリンタ70での画像の形成を制御する。また、DFE50には、PC(Personal Computer)等のホスト装置10が接続され、DFE50は、ホスト装置10から画像データを受信して、当該画像データを用いて、プリンタ70がCMYKの各トナー及びクリアトナーに応じたトナー像を形成するための画像データを生成してこれをMIC60を介してプリンタ70に送信する。プリンタ70には、CMYKの各トナーとクリアトナーとが少なくとも搭載されており、各トナーに対して感光体、帯電器、現像器及び感光体クリーナを含む作像ユニット、露光器及び定着機が各々搭載されている。
ここで、クリアトナーとは、色材を含まない透明な(無色の)トナーである。なお、透明(無色)とは、例えば、透過率が70%以上であることを示す。
プリンタ70は、MIC60を介してDFE50から送信された画像データに応じて、露光器から光ビームを照射して各トナーに応じたトナー像を感光体上に形成して、これを記録媒体としての用紙に転写しこれを定着機によって所定の範囲内の温度(通常温度)での加熱及び加圧で定着させる。これによって用紙に画像が形成される。なお、用紙は記録媒体の一例であり、記録媒体としてはこれに限定されるものではない。例えば、記録媒体として、合成紙やビニール紙等も適用することができる。
グロッサ80は、DFE50から指定されるオンオフ情報によりオン又はオフが制御され、オンにされた場合に、プリンタ70により用紙に形成された画像を高温及び高圧で加圧し、その後、冷却して本体から画像が形成された用紙を剥離する。これにより用紙に形成された画像全体において所定以上のトナーが付着した各画素のトナーの総付着量は均一に圧縮される。つまり、グロッサ80は、ページ単位で表面効果を与える後処理を実行するように構成されている。
ここで、ホスト装置10から入力される画像データ(原稿データ)について説明する。ホスト装置10では、予めインストールされた画像処理アプリケーション(後述する画像処理部120、版データ生成部122、印刷データ生成部123等)により画像データが生成されて、DFE50に送信される。このような画像処理アプリケーションでは、RGB版やCMYK版などの各色版における各色の濃度の値(濃度値という)を画素毎に規定した画像データに対して、特色版の画像データを取り扱うことが可能である。特色版とは、CMYKやRGBなどの基本的なカラーの他に、白、金、銀といった特殊なトナーやインクを付着させるための画像データであり、このような特殊なトナーやインクを搭載したプリンタ向けのデータである。特色版は色再現性を向上させるためにCMYKの基本カラーにRを追加することや、RGBの基本カラーにYを追加することもある。通常、クリアトナーも特色の1つとして取り扱われていた。
本実施の形態では、この特色としてのクリアトナーを、用紙に付与する視覚的または触覚的な効果である表面効果を形成するため、および、用紙に、上記表面効果以外のウォータマークやテクスチャ等の透明画像を形成するために用いる。
このため、ホスト装置10の画像処理アプリケーションは、入力された画像データに対して、有色版の画像データの他、特色版の画像データとして、ユーザの指定により、光沢制御版の画像データおよび/またはクリア版の画像データとを生成する。
ここで、有色版の画像データとは、画素毎にRGBやCMYK等の有色の濃度値を規定した画像データである。この有色版の画像データでは、ユーザによる色の指定により、1画素を8ビットで表現される。図2は、有色版の画像データの一例を示す説明図である。図2において、「A」、「B」、「C」等の描画オブジェクトごとにユーザが画像処理アプリケーションで指定した色に対応する濃度値が付与される。
また、光沢制御版の画像データとは、用紙に付与する視覚的または触覚的な効果である表面効果に応じたクリアトナーを付着させる制御を行うため、当該表面効果の与えられる領域および当該表面効果の種類を特定した画像データである。
この光沢制御版は、RGBやCMYK等の有色版と同様に画素毎に8ビットで「0」〜「255」の範囲の濃度値で表され、この濃度値に、表面効果の種類が対応付けられる(濃度値は16ビットや32ビット、または0〜100%で表してもよい)。また、同一の表面効果を与えたい範囲には実際に付着するクリアトナーの濃度と関係なく同一の値が設定されるため、領域を示すデータがなくとも必要に応じて画像データから容易に領域が特定できる。即ち、光沢制御版によって、表面効果の種類と、表面効果を与える領域とが表される(領域を表すデータを別途付与しても良い)。
ここで、ホスト装置10は、ユーザが画像処理アプリケーションにより指定した描画オブジェクトに対する表面効果の種類を、描画オブジェクトごとに光沢制御値としての濃度値として設定してベクタ形式の光沢制御版の画像データ(光沢制御版データ)を生成する。
この光沢制御版の画像データを構成する各画素は、色版の画像データの画素に対応する。尚、各画像データにおいては各画素の表す濃度値が画素値となる。また、色版の画像データ及び光沢制御版は共にページ単位で構成される。
表面効果の種類としては、大別して、光沢の有無に関するものや、表面保護や、情報を埋め込んだ透かしや、テクスチャなどがある。光沢の有無に関する表面効果については、図3に例示されるように、大別して4種類あり、光沢の度合い(光沢度)の高い順に、鏡面光沢(PG:Premium Gloss)、ベタ光沢(G:Gloss)、網点マット(M:Matt)及びつや消し(PM:Premium Matt)等の各種類がある。これ以降、鏡面光沢を「PG」、ベタ光沢を「G」、網点マットを「M」、つや消しを「PM」と呼ぶ場合がある。
鏡面光沢やベタ光沢は、光沢を与える度合いが高く、逆に、網点マットやつや消しは、光沢を抑えるためのものであり、特に、つや消しは、通常の用紙が有する光沢度より低い光沢度を実現するものである。同図中において、鏡面光沢はその光沢度Gsが80以上、ベタ光沢は一次色あるいは二次色のなすベタ光沢度、網点マットは一次色、かつ網点30%の光沢度、つや消しは光沢度10以下を表している。また、光沢度の偏差をΔGsで表し、10以下とした。このような表面効果の各種類に対して、光沢を与える度合いが高い表面効果に高い濃度値が対応付けられ、光沢を抑える表面効果に低い濃度値が対応付けられる。その中間の濃度値には、透かしやテクスチャなどの表面効果が対応付けられる。透かしとしては、例えば、文字や地紋などが用いられる。テクスチャは、文字や模様を表すものであり、視覚的効果の他、触覚的効果を与えることが可能である。例えば、ステンドグラスのパターンをクリアトナーによって実現することができる。表面保護は、鏡面光沢やベタ光沢で代用される。尚、処理対象の画像データによって表される画像のどの領域に表面効果を与えるのかやその領域にどの種類の表面効果を与えるのかについては、画像処理アプリケーションを介してユーザにより指定される。画像処理アプリケーションを実行するホスト装置10では、ユーザにより指定された領域を構成する描画オブジェクトについて、ユーザが指定した表面効果に対応する濃度値がセットされることにより、光沢制御版の画像データが生成される。濃度値と表面効果の種類との対応関係については後述する。
図4は、光沢制御版の画像データの一例を示す説明図である。図4の光沢制御版の例では、ユーザにより、描画オブジェクト「ABC」に表面効果「PG(鏡面光沢)」が付与され、描画オブジェクト「(長方形の図形)」に表面効果「G(ベタ光沢)」が付与され、描画オブジェクト「(円形の図形)」に表面効果「M(網点マット)」が付与された例を示している。なお、各表面効果に設定された濃度値は、後述の濃度値選択テーブル(図9参照)で、表面効果の種類に対応して定められた濃度値である。
クリア版の画像データとは、上記表面効果以外のウォータマークやテクスチャ等の透明画像を特定した画像データである。図5は、クリア版の画像データの一例を示す説明図である。図5の例では、ユーザにより、ウォータマーク「Sale」が指定されている。
このように、特色版の画像データである、光沢制御版およびクリア版の画像データは、ホスト装置10の画像処理アプリケーションにより、有色版の画像データとは別のプレーンで生成される。また、有色版の画像データ、光沢制御版の画像データ、クリア版の画像データの各画像データの形式は、PDF(Portable Document Format)形式が用いられるが、各版のPDFの画像データを統合して原稿データとして生成される。なお、各版の画像データのデータ形式は、PDFに限定されるものではなく、任意の形式を用いることができる。
次に、このような各版の画像データを生成するホスト装置10の詳細について説明する。図6は、ホスト装置10の概略構成例を示すブロック図である。図6に示すように、ホスト装置10は、I/F部11と、記憶部12と、入力部13と、表示部14と、制御部15とを含んで構成される。I/F部11は、DFE50との間で通信を行うためのインタフェース装置である。記憶部12は各種のデータを記憶するハードディスクドライブ装置(HDD)やメモリ等の記憶媒体である。入力部13は、ユーザが各種の操作入力を行うための入力デバイスであり、例えばキーボードやマウスなどで構成され得る。表示部14は、各種画面を表示するための表示デバイスであり、例えば液晶パネルなどで構成され得る。
制御部15は、ホスト装置10全体を制御し、CPU、ROMおよびRAMなどを含んで構成されるコンピュータである。図6に示すように、制御部15は、入力制御部124と、画像処理部120と、表示制御部121と、版データ生成部122と、印刷データ生成部123とを主に備えている。これらの各部のうち入力制御部124と表示制御部121は、制御部15のCPUがROM等に格納されたオペレーティングシステムのプログラムを読み出してRAM上に展開して実行することにより実現される。画像処理部120、版データ生成部122、印刷データ生成部123は、制御部15のCPUがROM等に格納された上述の画像処理アプリケーションのプログラムを読み出してRAM上に展開して実行することにより実現される。ここで、版データ生成部122は、例えば、画像処理アプリケーションにインストールされたプラグインの機能として提供される。なお、これらの各部のうちの少なくとも一部を個別の回路(ハードウェア)で実現することも可能である。
入力制御部124は、入力部13からの各種入力を受け付けて入力を制御する。例えばユーザは、入力部13を操作することにより、記憶部12に記憶された各種画像(例えば写真、文字、図形、これらを合成した画像等)のうち表面効果を与えるべき画像、すなわち有色版の画像データ(以下、「対象画像」と呼ぶ場合もある。)を指定する画像指定情報を入力することができる。なお、これに限らず、画像指定情報の入力方法は任意である。
表示制御部121は、表示部14に対する各種情報の表示を制御する。本実施の形態では、表示制御部121は、入力制御部124で画像指定情報を受け付けた場合、その画像指定情報で指定された画像を記憶部12から読み出し、その読み出した画像を画面上に表示するように表示部14を制御する。
ユーザは、表示部14に表示された対象画像を確認しながら、入力部13を操作することにより、表面効果を与える領域および当該表面効果の種類を指定する指定情報を入力することができる。なお、指定情報の入力方法は、これに限られるものではなく、任意である。
より具体的には、表示制御部121は、例えば、図7に例示される画面を表示部14に表示させる。この図7は、Adobe System(R)社が販売しているIllustrator(登録商標)にプラグインを組み込んだ場合に表示される画面の例である。図7に示される画面では、処理対象である対象画像データ(有色版の画像データ)によって表される画像が表示され、ユーザが入力部13を介してマーカ追加ボタンを押下して、表面効果を与えたい領域を指定する操作入力を行うことで、表面効果を与える領域が指定される。ユーザは表面効果を与える全ての領域に対してこのような操作入力を行うことになる。そして、ホスト装置10の表示制御部121は、例えば、指定された領域毎に、図8に例示される画面を表示部14に表示させる。図8に示される画面では、表面効果を与えるものとして指定された各領域において当該領域の画像が表され、当該画像に対して与えたい表面効果の種類を指定する操作入力を入力部13を介して行うことで、当該領域に対して与える表面効果の種類が指定される。表面効果の種類として、図3の鏡面光沢やベタ光沢は図8では「インバースマスク」と表記されており、図3の鏡面光沢やベタ光沢を除く他の効果は、図8のステンドグラスや万線パターンや網目パターンやモザイクスタイルと、網点マット、ハーフトーンとして表記されており、各々の表面効果が指定可能であることが示されている。
図6に戻り、画像処理部120は、対象画像に対して、ユーザからの入力部13を介した指示に基づいて、各種画像処理を行う。
版データ生成部122は、有色版の画像データ、光沢制御版の画像データ、クリア版の画像データをそれぞれ生成する。すなわち、版データ生成部122は、入力制御部124で、対象画像の描画オブジェクトに対するユーザによる色指定を受け付けた場合、当該色指定に従って、有色版の画像データを生成する。
また、版データ生成部122は、入力制御部124で、表面効果以外のウォータマークやテクスチャ等の透明画像及び透明画像を付与する領域の指定を受け付けた場合、当該ユーザからの指定に従って、透明画像および透明画像を付与する用紙における領域とを特定するためのクリア版の画像データを生成する。
また、版データ生成部122は、入力制御部124で指定情報(表面効果を与える領域および当該表面効果の種類)を受け付けた場合、当該指定情報に基づいて、用紙において表面効果が与えられる領域および当該表面効果の種類を特定可能な光沢制御版の画像データを生成する。ここで、版データ生成部122は、光沢制御値で示す表面効果を付与する領域を、対象画像の画像データの描画オブジェクトの単位で指定した光沢制御版の画像データを生成する。
ここで、記憶部12には、ユーザにより指定された表面効果の種類と、当該表面効果の種類に対応する光沢制御版の濃度値とを記憶する濃度値選択テーブルが格納される。図9は、濃度値選択テーブルの一例を示す図である。図9の例では、ユーザにより「PG」(鏡面光沢)が指定された領域に対応する光沢制御版の濃度値は「98%」であり、「G」(ベタ光沢)が指定された領域に対応する光沢制御版の濃度値は「90%」であり、「M」(網点マット)が指定された領域に対応する光沢制御版の濃度値は「16%」であり、「PM」(つや消し)が指定された領域に対応する光沢制御版の濃度値は「6%」である。
この濃度値選択テーブルは、DFE50で記憶している表面効果選択テーブル(後述)の一部のデータであり、制御部15が所定のタイミングで表面効果選択テーブルを取得して、取得した表面効果選択テーブルから生成して記憶部12に保存する。なお、インターネット等のネットワーク上のストレージサーバ(クラウド)に表面効果選択テーブルを保存しておき、制御部15が当該サーバから表面効果選択テーブルを取得して、取得した表面効果選択テーブルから生成するように構成してもよい。ただし、DFE50で記憶している表面効果選択テーブルと記憶部12に保存されている表面効果選択テーブルとは同じデータである必要がある。
図6に戻り、版データ生成部122は、図9に示す濃度値選択テーブルを参照しながら、ユーザにより所定の表面効果が指定された描画オブジェクトの濃度値(光沢制御値)を、当該表面効果の種類に応じた値に設定することで、光沢制御版の画像データを生成する。例えばユーザにより、図2に示した有色版の画像データである対象画像のうち、「ABC」と表示される領域に「PG」、長方形の領域に「G」、円形の領域に「M」を与えることが指定された場合を想定する。この場合、版データ生成部122は、ユーザにより「PG」が指定された描画オブジェクト(「ABC」)の濃度値を「98%」に設定し、「G」が指定された描画オブジェクト(「長方形」)の濃度値を「90%」に設定し、「M」が指定された描画オブジェクト(「円形」)の濃度値を「16%」に設定することで、光沢制御版の画像データを生成する。版データ生成部122で生成された光沢制御版の画像データは、点の座標と、それを結ぶ線や面の方程式のパラメータ、および、塗り潰しや特殊効果などを示す描画オブジェクトの集合として表現されるベクタ形式のデータである。図4は、この光沢制御版の画像データをイメージとして示した図である。版データ生成部122は、光沢制御版の画像データと、対象画像の画像データ(有色版の画像データ)と、クリア版の画像データとを統合した原稿データを生成して印刷データ生成部123へ渡す。
印刷データ生成部123は、原稿データに基づいて印刷データを生成する。印刷データは、対象画像の画像データ(有色版の画像データ)と、光沢制御版の画像データと、クリア版の画像データと、例えばプリンタの設定、集約の設定、両面の設定などをプリンタに対して指定するジョブコマンドとを含んで構成される。図10は、印刷データの構成例を概念的に示す模式図である。図10の例では、ジョブコマンドとして、JDF(Job Definition Format)が用いられているが、これに限られるものではない。図10に示すJDFは、集約の設定として「片面印刷・ステープル有り」を指定するコマンドである。また、印刷データは、PostScriptのようなページ記述言語(PDL)に変換されてもよいし、DFE50が対応していれば、PDF形式のままでもよい。
次に、DFE50の機能的構成について説明する。DFE50は、図11に例示されるように、データ取得部58と、レンダリングエンジン51と、si1部52と、TRC(Tone Reproduction Curve)53と、si2部54と、ハーフトーンエンジン55と、クリアプロセッシング56と、si3部57と、表面効果選択テーブル(不図示)とを有する。
データ取得部58は、ホスト装置10が送信した画像データ(例えば、図10に示した印刷データ)を取得する。即ち、データ取得部58が取得する画像データには、光沢制御版データが含まれる。
レンダリングエンジン51と、si1部52と、TRC(Tone Reproduction Curve)53と、si2部54と、ハーフトーンエンジン55と、クリアプロセッシング56と、si3部57とは、DFE50の制御部が主記憶部や補助記憶部に記憶されている各種プログラムを実行することにより実現されるものである。si1部52、si2部54及びsi3部57はいずれも、画像データを分離する(separate)機能と、画像データを統合する(integrate)機能とを有するものである。表面効果選択テーブルは例えば補助記憶部に記憶されるものである。
レンダリングエンジン51には、ホスト装置10から送信された画像データがデータ取得部58を介して入力される。レンダリングエンジン51は、入力された画像データを言語解釈して、ベクタ形式で表現される画像データをラスタ形式に変換すると共に、RGB形式等で表現された色空間をCMYK形式の色空間に変換して、CMYKの色版の各8ビットの画像データ、8ビットの光沢制御版及び8ビットのクリア版を出力する。なお、レンダリングエンジン51は、クリア版を出力しない構成であってもよい。
si1部52は、CMYKの各8ビットの画像データをTRC53に出力し、8ビットの光沢制御版(及び8ビットのクリア版)をクリアプロセッシング56に出力する。ここで、DFE50は、ホスト装置10から出力されたベクタ形式の光沢制御版の画像データをラスタ形式に変換し、この結果、DFE50は、ユーザが画像処理アプリケーションにより指定した描画オブジェクトに対する表面効果の種類を、画素を単位として濃度値として設定して光沢制御版の画像データを出力する。
TRC53には、si1部52を介してCMYKの各8ビットの画像データが入力される。TRC53には、入力された画像データに対してキャリブレーションにより生成された1D_LUTのガンマカーブでガンマ補正を行う。画像処理としては、ガンマ補正の他にトナーの総量規制等がある。総量規制とは記録媒体上の1画素において、プリンタ70でのせることが可能なトナー量に限界があるため、ガンマ補正後のCMYK各8ビットの画像データを制限する処理である。ちなみに、総量規制を越えて印刷した場合、転写不良や定着不良により画質が劣化してしまう。当実施例では関連するガンマ補正のみを取り上げて説明している。
si2部54は、TRC53でガンマ補正されたCMYKの各8ビットの画像データを、インバースマスク(後述する)を生成するためのデータとしてクリアプロセッシング56へ出力する。ハーフトーンエンジン55には、si2部54を介してガンマ補正後のCMYKの各8ビットの画像データが入力される。ハーフトーンエンジン55は、入力された画像データをプリンタ70に出力するための、例えばCMYKの各2ビット等の画像データのデータ形式に変換するハーフトーン処理を行い、ハーフトーン処理後のCMYK各2ビット等の画像データを出力する。なお、2ビットは一例であり、これに限定されるものではない。
クリアプロセッシング56には、レンダリングエンジン51が変換した8ビットの光沢制御版(及び8ビットのクリア版)がsi1部52を介して入力されると共に、TRC53がガンマ補正を行ったCMYKの各8ビットの画像データがsi2部54を介して入力される。クリアプロセッシング56は、入力された光沢制御版(及び8ビットのクリア版)を用いて、後述の表面効果選択テーブルを参照して、光沢制御版を構成する各画素の表す濃度値(画素値)に対する表面効果を判断して、当該判断に応じて、グロッサ80のオン又はオフを決定すると共に、入力されたCMYKの各8ビットの画像データを用いてインバースマスクやベタマスクを適宜生成することにより、クリアトナーを付着させるための2ビットのクリアトナー版の画像データを適宜生成する。そして、表面効果の判断の結果に応じて、クリアプロセッシング56は、プリンタ70で用いるクリアトナー版の画像データを適宜生成して出力すると共に、グロッサ80のオン又はオフに対応するオンオフ情報を出力する。
ここで、インバースマスクとは、表面効果を与える対象の領域を構成する各画素上のCMYKのトナー及びクリアトナーを合わせた総付着量が均一になるようにするためのものである。具体的には、CMYK版の画像データにおいて当該対象の領域を構成する画素の表す濃度値を全て加算し、その加算値を所定値から差し引いた画像データがインバースマスクとなる。例えば、上述のインバースマスクは以下の式1で表される。
Clr=100−(C+M+Y+K)・・・(式1)
(但し、Clr<0となる場合、Clr=0)
式1において、Clr,C,M,Y,Kは、クリアトナー及びC,M,Y,Kの各トナーのそれぞれについて、各画素における濃度値から換算される濃度率を表すものである。即ち、式1によって、C,M,Y,Kの各トナーの総付着量にクリアトナーの付着量を加えた総付着量を、表面効果を与える対象の領域を構成する全ての画素について100%にする。なお、C,M,Y,Kの各トナーの総付着量が100%以上である場合には、クリアトナーは付着させずに、その濃度率は0%にする。これは、C,M,Y,Kの各トナーの総付着量が100%を超えている部分は定着処理により平滑化されるためである。このように、表面効果を与える対象の領域を構成する全ての画素上の総付着量を100%以上にすることで、当該対象の領域においてトナーの総付着量の差による表面の凸凹がなくなり、この結果、光の正反射による光沢が生じるのである。但し、インバースマスクには、式1以外により求められるものがあり、インバースマスクの種類は複数有り得る。
例えば、インバースマスクは、各画素にクリアトナーを均一に付着させるものであってもよい。この場合のインバースマスクは、ベタマスクともいい、以下の式2で表される。
Clr=100・・・(式2)
尚、表面効果を与える対象の画素の中でも、100%以外の濃度率が対応付けられるものがあるようにしても良く、ベタマスクのパターンは複数有り得る。
また、例えばインバースマスクは、各色の地肌露出率の乗算により求められるものであってもよい。この場合のインバースマスクは、例えば以下の式3で表される。
Clr=100×{(100−C)/100}×{(100−M)/100}×{(100−Y)/100}×{(100−K)/100}・・・(式3)
上記式3において、(100−C)/100は、Cの地肌露出率を示し、(100−M)/100は、Mの地肌露出率を示し、(100−Y)/100は、Yの地肌露出率を示し、(100−K)/100はKの地肌露出率を示す。
また、例えばインバースマスクは、最大面積率の網点が平滑性を律すると仮定した方法により求められるものであってもよい。この場合のインバースマスクは、例えば以下の式4で表される。
Clr=100−max(C,M,Y,K)・・・(式4)
上記式4において、max(C,M,Y,K)は、CMYKのうち最大の濃度値を示す色の濃度値が代表値となることを示す。
要するに、インバースマスクは、上記式1〜式4の何れかの式により表されるものであればよい。
表面効果選択テーブルは、表面効果を示す光沢制御値としての濃度値と当該表面効果の種類の対応関係を示すと共に、これらと、印刷制御システムの構成に応じた後処理機に関する制御情報と、プリンタ70で用いるクリアトナー版の画像データ及び後処理機で用いるクリアトナー版の画像データとの対応関係を示すテーブルである。画像形成システムの構成は、様々に異なり得るが、本実施の形態においては、プリンタ70に後処理機としてグロッサ80が接続される構成である。このため、画像形成システムの構成に応じた後処理機に関する制御情報とは、グロッサ80のオン又はオフを示すオンオフ情報となる。
図12は、表面効果選択テーブルのデータ構成を例示する図である。尚、表面効果選択テーブルは、異なる印刷制御システム(画像形成システム)の構成毎に、後処理機に関する制御情報と、クリアトナー版の画像データと、濃度値及び表面効果の種類との対応関係を示すように構成され得るが、図12では、本実施の形態に係る印刷制御システムの構成に応じたデータ構成を例示している。図12に示される表面効果の種類及び濃度値の対応関係においては、濃度値の範囲毎に表面効果の各種類が対応付けられている。また、その濃度値の範囲の代表となる値(代表値)から換算される濃度の割合(濃度率)に対して2%単位で表面効果の各種類が対応付けられている。具体的には、濃度率が84%以上となる濃度値の範囲(「212」〜「255」)に対して光沢を与える表面効果(鏡面光沢及びベタ光沢)が対応付けられており、濃度率が16%以下となる濃度値の範囲(「23」〜「43」)に対して光沢を抑える表面効果(網点マット)が対応付けられている。また、濃度率が20%〜80%となる濃度値の範囲には、テクスチャや地紋透かしなどの表面効果が対応付けられている。
より具体的には、例えば、「238」〜「255」の画素値に対しては表面効果として鏡面光沢(PM:Premium Gross)が対応付けられており、このうち、「238」〜「242」の画素値、「243」〜「247」の画素値及び「248」〜「255」の画素値の3つの範囲に対して各々異なるタイプの鏡面光沢が対応付けられている。また、「212」〜「232」の画素値に対しては、ベタ光沢(G:Gross)が対応付けられており、このうち、「212」〜「216」の画素値、「217」〜「221」の画素値、「222」〜「227」の画素値及び「228」〜「232」の画素値の4つの範囲に対して各々異なるタイプのベタ光沢が対応付けられている。また、「23」〜「43」の画素値に対しては、網点マット(M:Matt)が対応付けられており、このうち、「23」〜「28」の画素値、「29」〜「33」の画素値、「34」〜「38」の画素値及び「39」〜「43」の画素値の4つの範囲に対して各々異なるタイプの網点マットが対応付けられている。これらの同一の表面効果の異なるタイプはプリンタ70で使用するクリアトナー版の画像データを求める式に違いがあり、プリンタ本体や後処理機の動作は同じである。尚、「0」の濃度値には、表面効果を与えないことが対応付けられている。
また、表面効果選択テーブル(図12)は、画素値及び表面効果と、グロッサ80のオン又はオフを示すオンオフ情報とが対応づけられ、オンオフ情報が各表面効果における最適な後処理制御を示している。具体的には、表面効果選択テーブルは、表面効果が鏡面光沢の場合はグロッサ80をオンにすること、ベタ光沢や触感パターンや網点マットの場合はグロッサ80をオフすること、ユーザ定義や透かし文字や地紋パターンや表面効果なしの場合はグロッサ80のオンオフを指定しないことなどを表している。
クリアプロセッシング56は、上述した表面効果選択テーブルを参照して、光沢制御版によって示される各画素値に対応付けられている表面効果を判断すると共に、グロッサ80のオン又はオフを判断して、プリンタ70でどのようなクリアトナー版の画像データを用いるかを判断する。尚、クリアプロセッシング56は、グロッサ80のオン又はオフの判断を1ページ毎に行う。そして、上述したように、クリアプロセッシング56は、当該判断の結果に応じて、クリアトナー版の画像データを適宜生成してこれを出力すると共に、グロッサ80に対するオンオフ情報を出力する。
図13はクリアプロセッシング56の機能構成例を表したものである。クリアトナー版処理部563は、光沢制御版記憶部560から得られる光沢制御版データと、クリア版記憶部561から得られるクリア版データと、テーブル記憶部562から得られる表面効果テーブルに基づいてクリアトナー版を生成するクリアトナー版処理を行い、その結果をクリアトナー版記憶部569に記憶する。また、クリアトナー版処理部563は、クリアトナー版処理を行っている最中に、クリアトナー版に施した表面効果の情報を表面効果情報記憶部564に記憶させる。ページ全体のクリアトナー版処理が完了すると、表面効果情報記憶部564には、ページに対して実施された表面効果の全ての情報が記録されることとなり、決定部567がこの情報に基づいて後処理制御を決定する。
グロッサ80は、ページ単位で処理を実行するため、同一のページに対して処理のオンとオフとを同時に実行することができない。そこで、決定部567は、グロッサ80が同時に実行できない後処理(処理のオンとオフ)によって実現すべき複数の表面効果が同一ページに混在する場合、ページ単位で適切な表面効果を実現するように、グロッサ80がページ単位でオンまたはオフのいずれの後処理を優先して実行すべきかを示す優先情報に応じて、グロッサ80がページ単位で優先して実行すべき後処理を決定する。具体的には、優先情報は、上述した表面効果選択テーブル(図12)に基づいて、適切な表面効果を実現するように例えば予め定められている。優先情報には、例えば、グロッサ80を常にオフにする「OFF固定」、グロッサ80をオンにする表面効果を優先する「ON優先」及びグロッサ80をオフにする表面効果を優先する「OFF優先」などの後処理制御の選択方式が含まれる。
また、クリアプロセッシング56は、例えばUI(ユーザインターフェイス)部565及び設定記憶部566を有し、UI部565が備える入力部を介して優先情報を設定する入力を受入れるように構成されてもよい。設定記憶部566は、UI部565を介して入力された優先情報の設定を記憶する。また、クリアプロセッシング56は、UI部565を介して優先情報が設定されることに代えて、サーバ装置3601などから優先情報が設定されてもよい。決定部567が決定した結果を示す情報は、後処理制御記憶部568が記憶する。
次に、クリアトナー版処理部563及び決定部567の動作を中心として、クリアプロセッシング56の動作例について詳述する。図14は、クリアトナー版処理部563の動作例を示すフローチャートである。図14に示すように、ステップ100(S100)において、クリアトナー版処理部563は、データ取得部58を介して記録媒体に転写すべき画像データを取得する。
ステップ102(S102)において、クリアトナー版処理部563は、S100の処理で取得した画像データに、光沢制御版(光沢制御版データ)があるか否かを判断する。クリアトナー版処理部563は、光沢制御版があると判断した場合(S102:Yes)にはS104の処理に進む。また、クリアトナー版処理部563は、光沢制御版がないと判断した場合(S102:No)にはS112の処理に進む。
ステップ104(S104)において、クリアトナー版処理部563は、S100の処理で取得した画像データに、クリア版があるか否かを判断する。クリアトナー版処理部563は、クリア版があると判断した場合(S104:Yes)にはS106の処理に進む。また、クリアトナー版処理部563は、クリア版がないと判断した場合(S104:No)にはS110の処理に進む。
ステップ106(S106)において、クリアトナー版処理部563は、光沢制御版とクリア版のどちらを優先するかを、上述した優先情報に基づいて判断する。クリアトナー版処理部563は、クリア版を優先すると判断した場合にはS108の処理に進む。また、クリアトナー版処理部563は、光沢制御版を優先すると判断した場合にはS110の処理に進む。
ステップ108(S108)において、クリアトナー版処理部563は、クリア版の濃度が0%であるか否かを判断する。クリアトナー版処理部563は、クリア版の濃度が0%であると判断した場合(S108:Yes)にはS110の処理に進む。また、クリアトナー版処理部563は、クリア版の濃度が0%でないと判断した場合(S108:No)にはS118の処理に進む。
ステップ110(S110)において、クリアトナー版処理部563は、光沢制御版の表面効果をリストに追加する。図15は、クリアトナー版処理部563が光沢制御版の表面効果を追加するリスト(表面効果情報の収集結果)例である。図15に示したリストには、それぞれの表面効果が同一ページ内にあるか否かが示されている。クリアトナー版処理部563が収集する表面効果情報は、それぞれの表面効果の有無の判別が可能な情報であればよく、他の形式でも良い。例えば、表面効果を追加するリストは、存在する表面効果を列挙するものであってもよいし、表面効果毎に実施されるドット数をカウントしたものが対応づけられたものであってもよい。
ステップ112(S112)において、クリアトナー版処理部563は、S100の処理で取得した画像データに、クリア版があるか否かを判断する。クリアトナー版処理部563は、クリア版があると判断した場合(S112:Yes)にはS114の処理に進む。また、クリアトナー版処理部563は、クリア版がないと判断した場合(S112:No)には処理を終了する。
ステップ114(S114)において、クリアトナー版処理部563は、クリア版を用いて光沢制御を行う必要があるか否かを、ユーザによる設定に基づいて判断する。クリアトナー版処理部563は、光沢制御を行う必要があると判断した場合(S114:Yes)にはS116の処理に進む。また、クリアトナー版処理部563は、光沢制御を行う必要がないと判断した場合(S114:No)にはS118の処理に進む。
ステップ116(S116)において、クリアトナー版処理部563は、クリア版によって行う表面効果を図15に示したリストに追加する。
ステップ118(S118)において、クリアトナー版処理部563は、図15に示したリストを参照し、適切な表面効果を実現する画素毎のクリアトナー版を生成するクリアトナー版処理を行う。
図16は、決定部567の動作例を示すフローチャートである。図16に示すように、ステップ200(S200)において、決定部567は、優先情報に含まれる後処理制御の選択方式を判定する。決定部567は、選択方式が「ON優先」である場合にはS202の処理に進む。また、決定部567は、選択方式が「OFF優先」である場合にはS208の処理に進む。また、決定部567は、選択方式が「OFF固定」である場合にはS204の処理に進む。
ステップ202(S202)において、決定部567は、同一ページに対してグロッサ80をONにすべき表面効果(図12参照)があるか否かを判断する。決定部567は、グロッサ80をONにすべき表面効果があると判断した場合(S202:Yes)にはS206の処理に進む。また、決定部567は、グロッサ80をONにすべき表面効果がないと判断した場合(S202:No)にはS204の処理に進む。
ステップ204(S204)において、決定部567は、グロッサ80がオフにされるように決定する。つまり、決定部567は、ページ単位でグロッサ80がオフとなる後処理が優先して実行されるように後処理の決定を行う(グロッサ制御=OFF)。
ステップ206(S206)において、決定部567は、グロッサ80がオンにされるように決定する。つまり、決定部567は、ページ単位でグロッサ80がオンとなる後処理が優先して実行されるように後処理の決定を行う(グロッサ制御=ON)。
ステップ208(S208)において、決定部567は、同一ページに対してグロッサ80をOFFにすべき表面効果(図12参照)があるか否かを判断する。決定部567は、グロッサ80をOFFにすべき表面効果があると判断した場合(S208:Yes)にはS210の処理に進む。また、決定部567は、グロッサ80をOFFにすべき表面効果がないと判断した場合(S208:No)にはS212の処理に進む。
ステップ210(S210)において、決定部567は、グロッサ80がオフにされるように決定する。つまり、決定部567は、ページ単位でグロッサ80がオフとなる後処理が優先して実行されるように後処理の決定を行う(グロッサ制御=OFF)。
ステップ212(S212)において、決定部567は、同一ページに対してグロッサ80をONにすべき表面効果があるか否かを判断する。決定部567は、グロッサ80をONにすべき表面効果があると判断した場合(S212:Yes)にはS214の処理に進む。また、決定部567は、グロッサ80をONにすべき表面効果がないと判断した場合(S212:No)にはS210の処理に進む。
ステップ214(S214)において、決定部567は、グロッサ80がオンにされるように決定する。つまり、決定部567は、ページ単位でグロッサ80がオンとなる後処理が優先して実行されるように後処理の決定を行う(グロッサ制御=ON)。
si3部57(図11)は、ハーフトーン処理後のCMYKの各2ビットの画像データと、クリアプロセッシング56が生成した2ビットのクリアトナー版の画像データとを統合し、統合した画像データをMIC60に出力する。尚、プリンタ70で用いるクリアトナー版の画像データをクリアプロセッシング56が生成していない場合には、si3部57は、CMYKの各2ビットの画像データを統合した画像データを出力する。この結果、DFE50からは各々2ビットの4つ又は5つの画像データがMIC60へ送り出されることになる。また、si3部57は、クリアプロセッシング56が出力したグロッサ80に対するオンオフ情報もMIC60に出力する。
MIC60(図1)は、DFE50とプリンタ70とに接続される。MIC60は、後処理機として搭載されている装置構成を示す装置構成情報をDFE50に出力する。また、MIC60は、色版の画像データ、クリアトナー版の画像データをDFE50から受信して各画像データを対応する装置に振り分けるとともに、後処理機の制御を行う。より具体的には、MIC60は、図17に例示されるように、DFE50から出力された画像データのうちCMYKの色版の画像データをプリンタ70に出力し、プリンタ70で用いるクリアトナー版の画像データがある場合にはこれもプリンタ70に出力し、DFE50から出力されたオンオフ情報を用いて、グロッサ80をオン又はオフにする。グロッサ80はオンオフ情報によって定着を行う経路と行わない経路とを切り替えても良い。
また、図17に示すように、プリンタ70、グロッサ80を有する印刷システムは、記録媒体を搬送する搬送路を備えている。なお、プリンタ70は、詳細には、電子写真方式の複数の感光体ドラム、感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写される転写ベルト、転写ベルト上のトナー像を記録媒体に転写する転写装置、及び記録媒体上のトナー像を該記録媒体に定着させる定着機を備える。記録媒体は、図示を省略する搬送部材によって搬送路を搬送されることにより、プリンタ70およびグロッサ80に対して順に搬送される。そして、記録媒体は、これらの機器によって順次処理が行われて画像形成及び表面効果が付与された後に、図示を省略する搬送機構によって搬送路を搬送されて、印刷システムの外部へと排出される。
図18は、グロッサ80がページ単位で同時に実行できない複数の後処理が光沢制御版データによって示された場合に、本実施の形態に係る印刷制御システムが印刷を行った結果を示す図である。図18に示すように、鏡面光沢、触感パターン及び網点マットの後処理を示す光沢制御版データP1を含む画像データをDFE50が受入れた場合、印刷制御システムは、例えば印刷結果P1a又は印刷結果P1bを出力する。すなわち、印刷制御システムは、後処理制御の選択方式が「ON優先」である場合、図12に示した表面効果選択テーブルに従ってグロッサ80をONにした後処理を行い、印刷結果P1aを出力する。印刷結果P1aでは、光沢制御版データP1において触感パターン及び網点マットとされていた後処理が、いずれも鏡面光沢相当の後処理に代替えされている。一方、印刷制御システムは、後処理制御の選択方式が「OFF優先」又は「OFF固定」である場合、グロッサ80をOFFにした後処理を行い、印刷結果P1bを出力する。印刷結果P1bでは、光沢制御版データP1において触感パターン及び網点マットとされていた後処理がそのまま実行され、光沢制御版データP1において鏡面光沢とされていた後処理がベタ光沢相当の後処理に代替えされている。
次に、表面効果選択テーブルの変更について説明する。図12に示した表面効果選択テーブルは、予め定められたものであり、表面効果それぞれに対してグロッサ80の動作(ON/OFF)が設定されている。ただし、表面効果選択テーブルは、例えばUI部565などを介して変更可能にされてもよい。図19は、例えばUI部565が表示する表面効果選択テーブルを変更するためのメニュー画面を示す図である。図19に示すように、表面効果選択テーブルは、グロッサON/OFF(図12における最右列)がメニュー画面を介して変更可能にされてもよい。表面効果選択テーブルの変更は、表面効果毎であってもよいし、鏡面光沢やベタ光沢などのグループ毎であってもよい。このように、印刷システムは、変更可能な表面効果選択テーブルが用いられ、後処理制御の選択方式が設定されることにより、表面効果の変更が可能にされている。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、ホスト装置10に版データ生成部122と印刷データ生成部123を設け、DFE50にクリアプロセッシング56を設け、ホスト装置10で、有色版データ、クリア版データおよび光沢制御版データの生成を行う版データ生成処理、印刷データの生成処理、DFE50で、クリアトナー版データの生成処理を行うように構成したが、印刷システムの構成は、これに限定されるものではない。
すなわち、一の装置で行っていた複数の処理のいずれかを、一の装置とネットワークを介して接続する1以上の他の装置で行う構成にしてもよい。
その一例として、第2の実施の形態の印刷制御システム(画像形成システム)では、ホスト装置およびDFEの機能の一部を、ネットワーク上のサーバ装置上に実装している。
図20は、第2の実施の形態に係る印刷制御システムの構成を例示する図である。図20に示すように、印刷制御システムは、ホスト装置3010と、DFE3050と、MIC60と、プリンタ70と、グロッサ80と、クラウド上のサーバ装置3060とを備えている。グロッサ80等の後処理機は、これらに限定されるものではない。
本実施の形態では、ホスト装置3010とDFE3050とがインターネット等のネットワークを介して、サーバ装置3060と接続された構成となっている。また、本実施の形態では、第1の実施の形態のホスト装置10の版データ生成部と印刷データ生成部、および第1の実施の形態のDFE50のクリアプロセッシングを、サーバ装置3060に設けた構成となっている。
ここで、ホスト装置3010、DFE3050、MIC60、プリンタ70、グロッサ80の接続構成は、第1の実施の形態と同様である。
すなわち、具体的には、第2の実施の形態では、ホスト装置3010とDFE3050とがインターネット等のネットワーク(クラウド)を介して、例えば単一のサーバ装置3060に接続し、サーバ装置3060は、有色版データ、クリア版データおよび光沢制御版データの生成を行う版データ生成処理、印刷データの生成処理、クリアトナー版データの生成処理を行うように構成している。
次に、第2の実施の形態に係る印刷制御システムによる印刷処理に必要なクリアトナー版の生成処理ついて説明する。まず、クリアトナー版の生成処理の全体の流れについて説明する。図21は、第2の実施の形態にかかるクリアトナー版の生成処理の全体の流れを示すシーケンス図である。
まず、ホスト装置3010がユーザから画像指定情報および指定情報を入力し(ステップS3201)、画像指定情報および指定情報とともに印刷データ生成要求をサーバ装置3060に送信する(ステップS3202)。
サーバ装置3060では、画像指定情報および指定情報とともに印刷データ生成要求を受信し、有色版の画像データ、光沢制御版の画像データ、クリア版の画像データをそれぞれ生成する(ステップS3203)。そして、サーバ装置3060は、これらの画像データから印刷データを生成し(ステップS3204)、生成した印刷データをホスト装置3010に送信する(ステップS3205)。
ホスト装置3010では、印刷データを受信すると、この印刷データをDFE3050に送信する(ステップS3206)。
DFE3050では、印刷データをホスト装置3010から受信すると、印刷データを解析して、有色版の画像データ、光沢制御版の画像データ、クリア版の画像データを得て、これらの画像データに変換や補正等を行う(ステップS3207)。そして、DFE3050は、有色版の画像データ、光沢制御版の画像データ、クリア版の画像データと、クリアトナー版生成要求とを、サーバ装置3060に送信する(ステップS3208)。
サーバ装置3060は、有色版の画像データ、光沢制御版の画像データ、クリア版の画像データと、クリアトナー版生成要求とを受信すると、オンオフ情報を決定し(ステップS3209)、クリアトナー版の画像データを生成する(ステップS3210)。そして、サーバ装置3060は、オンオフ情報及び生成したクリアトナー版の画像データをDFE3050に送信する(ステップS3211)。
このように第2の実施の形態では、有色版の画像データ、光沢制御版の画像データ、クリア版の画像データ、印刷データ、クリアトナー版の画像データの生成を、クラウド上のサーバ装置3060で行っているので、第1の実施の形態の効果の他、複数のホスト装置3010やDFE3050が存在する場合でも、濃度値選択テーブルや表面効果選択テーブルの変更等も一括して行うことができ、管理者の便宜となる。
なお、第2の実施の形態では、クラウド上の単一のサーバ装置3060が、有色版データ、クリア版データおよび光沢制御版データの生成を行う版データ生成処理、印刷データの生成処理、クリアトナー版データの生成処理を行うように構成したが、これに限定されるものではない。
例えば、クラウド上に2以上のサーバ装置を設け、上記各処理を、2以上のサーバ装置で分散させて実行するように構成してもよい。
次に、上述したホスト装置10,3010、DFE50,3050、サーバ装置3060,3061のハードウェア構成について説明する。図22は、ホスト装置10,3010、DFE50,3050、サーバ装置3060,3061のハードウェア構成図である。ホスト装置10,3010、DFE50,3050、サーバ装置3060,3061は、ハードウェア構成として、装置全体を制御するCPUなどの制御装置2901と、各種データや各種プログラムを記憶するROMやRAMなどの主記憶装置2902と、各種データや各種プログラムを記憶するHDDなどの補助記憶装置2903と、キーボードやマウス等の入力装置2905と、ディスプレイ装置等の表示装置2904とを主に備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
ホスト装置10,3010で実行される画像処理プログラム(画像処理アプリケーションを含む。以下同。)は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供される。
また、ホスト装置10,3010で実行される画像処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記実施の形態のホスト装置10,3010で実行される画像処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、ホスト装置10,3010で実行される画像処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
ホスト装置10,3010で実行される画像処理プログラムは、上述した各部(画像処理部、版データ生成部、印刷データ生成部、入力制御部、表示制御部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から画像処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、画像処理部、版データ生成部、印刷データ生成部、入力制御部、表示制御部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
また、DFE50,3050で実行される印刷制御処理は、ハードウェアで実現する他、ソフトウェアとしての印刷制御プログラムで実現してもよい。この場合において、上記実施の形態のDFE50,3050で実行される印刷制御プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
DFE50,3050で実行される印刷制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供するように構成してもよい。
さらに、DFE50,3050で実行される印刷制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記実施の形態のDFE50で実行される印刷制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
DFE50,3050で実行される印刷制御プログラムは、上述した各部(レンダリングエンジン、ハーフトーンエンジン、TRC、si1部、si2部、si3部、クリアプロセッシング)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから印刷制御プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、レンダリングエンジン、ハーフトーンエンジン、TRC、si1部、si2部、si3部、クリアプロセッシングとして主記憶装置上に生成されるようになっている。
また、サーバ装置3060,3061で実行される各データの生成処理は、ハードウェアで実現する他、ソフトウェアとしての生成プログラムで実現してもよい。この場合において、上記実施の形態のサーバ装置3060,3061で実行される生成プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
サーバ装置3060,3061で実行される各データの生成処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供するように構成してもよい。
さらに、サーバ装置3060,3061で実行される各データの生成処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記実施の形態のサーバ装置3060,3061で実行される各データの生成処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
上記サーバ装置3060,3061で実行される各データの生成処理プログラムは、上述した各部(版データ生成部、印刷データ生成部、クリアプロセッシング)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから生成プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、版データ生成部、印刷データ生成部、クリアプロセッシングとして主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
上述した実施の形態において、画像形成システムは、ホスト装置10,3010、DFE50,3050,MIC60、プリンタ70およびグロッサ80を備えるように構成したが、これに限らない。例えば、DFE50,3050、MIC60及びプリンタ70を一体的に形成して1つの画像形成装置として構成するようにしても良いし、更に、グロッサ80を備えた画像形成装置として形成するようにしても良い。
上述した実施の形態の画像形成システムにおいては、CMYKの複数の色のトナーを用いて画像を形成するようにしたが、1色のトナーを用いて画像を形成するようにしても良い。
なお、上述した実施の形態のプリンタシステムは、MIC60を備えた構成としているが、これに限定されるものではない。上述したMIC60が行う処理、機能をDFE50等の他の装置にもたせて、MIC60を設けない構成としてもよい。
10,3010 ホスト装置
11 I/F部
12 記憶部
13 入力部
14 表示部
15 制御部
50,3050 DFE
51 レンダリングエンジン
52 si1部
53 TRC
54 si2部
55 ハーフトーンエンジン
56 クリアプロセッシング
57 si3部
58 データ取得部
60 MIC
70 プリンタ
80 グロッサ
560 光沢制御版記憶部
561 クリア版記憶部
562 テーブル記憶部
563 クリアトナー版処理部
564 表面効果情報記憶部
565 UI部(入力部)
566 設定記憶部
567 決定部
568 後処理制御記憶部
569 クリアトナー版記憶部
3060,3061 サーバ装置
特開2009−058941号公報 特開2010−152129号公報

Claims (6)

  1. 記録媒体に付与する表面効果の種類と前記表面効果を付与する前記記録媒体における領域を特定する光沢制御版データを取得するデータ取得部と、
    前記記録媒体に転写されるクリアトナーに対する後処理を実行する後処理機がページ単位で同時に実行可能でない複数の後処理に対応する複数の前記表面効果を前記光沢制御版データが含む場合、前記複数の後処理のいずれの後処理を優先して実行すべきかを示す優先情報に応じて、前記後処理機がページ単位で優先して実行すべき後処理を決定する決定部と、
    を有することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記優先情報を設定する入力を受入れる入力部をさらに有すること
    を特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記後処理機は、
    前記記録媒体に対する光沢を制御する後処理を実行するグロッサであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の印刷制御装置。
  4. 記録媒体に付与する表面効果の種類と前記表面効果を付与する前記記録媒体における領域を特定する光沢制御版データを取得するデータ取得部と、
    前記記録媒体に転写されるクリアトナーに対する後処理を実行する後処理機がページ単位で同時に実行可能でない複数の後処理に対応する複数の前記表面効果を前記光沢制御版データが含む場合、前記複数の後処理のいずれの後処理を優先して実行すべきかを示す優先情報に応じて、前記後処理機がページ単位で優先して実行すべき後処理を決定する決定部と、
    を有することを特徴とする印刷制御システム。
  5. 記録媒体に付与する表面効果の種類と前記表面効果を付与する前記記録媒体における領域を特定する光沢制御版データを取得する工程と、
    前記記録媒体に転写されるクリアトナーに対する後処理を実行する後処理機がページ単位で同時に実行可能でない複数の後処理に対応する複数の前記表面効果を前記光沢制御版データが含む場合、前記複数の後処理のいずれの後処理を優先して実行すべきかを示す優先情報に応じて、前記後処理機がページ単位で優先して実行すべき後処理を決定する工程と、
    を有することを特徴とする印刷制御方法。
  6. 記録媒体に付与する表面効果の種類と前記表面効果を付与する前記記録媒体における領域を特定する光沢制御版データを取得するステップと、
    前記記録媒体に転写されるクリアトナーに対する後処理を実行する後処理機がページ単位で同時に実行可能でない複数の後処理に対応する複数の前記表面効果を前記光沢制御版データが含む場合、前記複数の後処理のいずれの後処理を優先して実行すべきかを示す優先情報に応じて、前記後処理機がページ単位で優先して実行すべき後処理を決定するステップと、
    をコンピュータに実行させるための印刷制御プログラム。
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