JP2016066066A - 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理システム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、および画像処理システム Download PDF

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拓真 高見澤
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Abstract

【課題】印刷データに定められた種類以外の表面効果を容易に確認することができる。【解決手段】記憶部56Dは、濃度値と、表面効果の種類と、表面効果の種類に関連する他の表面効果としての紐付効果の種類と、を対応づけた表面効果選択テーブルを予め記憶する。読取部56Kは、種別情報がテスト印刷を示すと判別された場合に、第1光沢制御版データに定められた濃度値に対応する、表面効果の種類および紐付効果の種類を、表面効果選択テーブルから読取る。第1生成部56Pは、第1光沢制御版データに定められた表面効果の種類および光沢領域と、該表面効果の種類に対応する読取った紐付効果の種類および紐付効果を付与する紐付領域と、を規定した第2光沢制御版データを生成する。第2生成部56Gは、第2光沢制御版データから、記録媒体に特色色材を付与する実行部(印刷装置)で用いる特色色材版データを生成する。【選択図】図10

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、および画像処理システムに関する。
CMYK等の有色トナーの他に、有色トナー以外の特色トナーを用いて画像を形成する装置が知られている。また、特色トナーを用いて、記録媒体に光沢等の表面効果を与える技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、印刷データに含まれる、表面効果の種類と表面効果を与える光沢領域とを定めた光沢制御版データを用いて、印刷装置で用いる特色色材版データを生成することが開示されている。
しかしながら、従来では、印刷データに定められた種類以外の表面効果を容易に確認することが出来なかった。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、画像処理装置は、記録媒体に対する視覚的または触覚的な効果である表面効果を示す濃度値と、前記表面効果の種類と、前記表面効果の種類に関連する他の表面効果としての紐付効果の種類と、を対応づけた表面効果選択テーブルを予め記憶する記憶部と、通常印刷またはテスト印刷を示す種別情報と、前記表面効果の種類と前記表面効果を与える光沢領域とを規定するための濃度値が定められた第1光沢制御版データと、有色画像の第1有色版データと、を含む印刷データを取得する取得部と、前記種別情報が前記通常印刷を示すか前記テスト印刷を示すかを判別する判別部と、前記種別情報が前記テスト印刷を示すと判別された場合に、前記第1光沢制御版データに定められた濃度値に対応する、前記表面効果の種類および前記紐付効果の種類を、前記表面効果選択テーブルから読取る読取部と、前記第1光沢制御版データに定められた前記表面効果の種類および前記光沢領域と、該表面効果の種類に対応する読取った前記紐付効果の種類および前記紐付効果を付与する紐付領域と、を規定した第2光沢制御版データを生成する第1生成部と、前記第2光沢制御版データから、記録媒体に特色色材を付与する実行部で用いる特色色材版データを生成する第2生成部と、を備える。
本発明によれば、印刷データに定められた種類以外の表面効果を容易に確認することが出来る、という効果を奏する。
図1は、画像処理システムの構成を例示する図である。 図2は、第1有色版データの一例を示す説明図である。 図3は、表面効果の種類の一例を示す図である。 図4は、第1光沢制御版データの一例を示す説明図である。 図5は、濃度値選択テーブルの一例を示す図である。 図6は、描画オブジェクト、座標、濃度値の対応関係を示す図である。 図7は、印刷データの構成例を概念的に示す模式図である。 図8は、DFEの機能的構成を示すブロック図である。 図9は、MICと印刷装置とを示す模式図である。 図10は、クリアプロセッシングの機能ブロック図である。 図11は、表面効果選択テーブルの一例を示す図である。 図12は、履歴情報のデータ形式の一例を示す図である。 図13は、他の表面効果の種類の選択方法の一例を示す図である。 図14は、印刷設定テーブルの一例を示す図である。 図15は、第2光沢制御版データの生成の説明図である。 図16は、第2光沢制御版データの生成の説明図である。 図17は、第2光沢制御版データの生成の説明図である。 図18−1は、第2光沢制御版データの生成の説明図である。 図18−2は、第2光沢制御版データの生成の説明図である。 図18−3は、第2光沢制御版データの生成の説明図である。 図18−4は、第2光沢制御版データの生成の説明図である。 図19は、画像処理の手順を示すフローチャートである。 図20は、画像処理システムの一例を示す模式図である。 図21は、画像処理システムの構成を例示する図である。 図22は、サーバ装置の機能的構成を示すブロック図である。 図23は、DFEの機能ブロック図である。 図24は、画像処理の全体の流れを示すシーケンス図である。 図25は、ネットワーク構成図である。 図26は、ハードウェア構成図である。
以下に添付図面を参照して、画像処理装置、画像処理方法、および画像処理システムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1に係る画像処理システムの構成を説明する。
図1は、本実施の形態の画像処理システムの構成の一例を示す図である。本実施の形態では、画像処理システムは画像処理装置(DFE:Digital Front End)50(以下、「DFE50」という。DFE50は、画像処理装置に相当する。)と、インタフェースコントローラ(MIC:Mechanism I/F Contoroller)60(以下、「MIC60」という。)と、プリンタ機70と、後処理機としてグロッサ80及び低温定着機90と、が接続されて構成される。
DFE50は、MIC60を介してプリンタ機70と通信を行い、プリンタ機70での画像の形成を制御する。
また、DFE50には、PC(Personal Computer)等のホスト装置10が接続されている。DFE50は、ホスト装置10から印刷データを受信し、出力データを生成して、これを、MIC60を介してプリンタ機70に送信する。
プリンタ機70には、CMYKの有色トナーと特色トナーとが少なくとも搭載されており、各トナーに対して感光体、帯電器、現像器及び感光体クリーナを含む作像ユニット、露光器及び定着機が各々搭載されている。
なお、本実施の形態では、プリンタ機70は、トナーを用いて画像を形成する装置である場合を説明するが、色材を含むインクを用いて画像を形成する装置であってもよく、画像形成に用いる色材は、トナーに限定されない。インクを用いて画像を形成する場合、印刷装置30には、インクジェットプリンタを用いた構成をとればよい。
プリンタ機70は、受信した出力データに基づいて、CMYKの有色トナー及び特色トナーに応じたトナー像を記録媒体に形成する。出力データには、詳細は後述するが、特色トナーを付与するための、プリンタ機70で用いる特色色材版データと、有色トナーを付与するための有色色材版データと、が含まれる。プリンタ機70は、特色色材版データに基づいて、特色トナーを記録媒体に付与し、有色版データに基づいて、有色トナーを記録媒体に付与することで、トナー像を形成する。
なお、本実施の形態では、一例として、印刷装置30は、トナーを用いて画像を形成する場合を説明する。
また、本実施の形態では、プリンタ機70と、グロッサ80と、低温定着機90と、によって印刷装置30を構成している。なお、印刷装置30が、画像形成を実行する実行部に相当する。実行部は、特色トナーおよび有色トナーの少なくとも一方を記録媒体に付与することで、画像形成を実行する。本実施の形態では、印刷装置30が、実行部に相当するものとして説明する。
ここで、特色トナーとは、記録媒体に表面効果を施したり、記録媒体に光沢領域を形成したりするために用いるトナーである。特色トナーは、CMYKの有色トナー以外の色のトナーである。特色トナーには、例えば、透明な(無色の)トナーや、白色トナーや、金色のトナーや、銀色のトナーなどがある。なお、透明(無色)とは、例えば、透過率が70%以上であることを示す。本実施の形態では、特色トナーとして、透明トナーを用いる場合を一例として説明する。しかし、特色トナーとして、白色トナーなどを用いた形態であってもよい。
プリンタ機70は、MIC60を介してDFE50から送信された出力データに応じて、露光器から光ビームを照射して各トナーに応じたトナー像を感光体上に形成する。そして、このトナー像を記録媒体に転写し、定着機によって所定の範囲内の温度(通常温度)での加熱及び加圧で定着させる。これによって記録媒体に画像が形成される。プリンタ機70の構成は、例えば、公知の電子写真方式を用いた構成である。なお、記録媒体は、画像形成可能な媒体であればよい。記録媒体は、例えば、公知の紙媒体(用紙)、合成紙、ビニール紙などである。
グロッサ80は、DFE50から指定されるオンオフ情報によりオン又はオフが制御される。グロッサ80は、オンにされた場合に、プリンタ機70により記録媒体に形成された画像を高温及び高圧で加圧し、その後、冷却して本体から画像が形成された記録媒体を剥離する。これにより記録媒体に形成された画像全体において所定以上のトナーが付着した各画素のトナーの総付着量は均一に圧縮される。
低温定着機90には、特色トナー用の感光体、帯電器、現像器および感光体クリーナを含む作像ユニット、露光器及び特色トナーを定着させるための定着機が搭載されており、低温定着機90を用いるためにDFE50が生成した後述の特色色材版データが入力される。低温定着機90で用いる特色色材版データをDFE50が生成した場合には、低温定着機90は、これを用いて特色トナーによるトナー像を形成し、グロッサ80が加圧した記録媒体上に当該トナー像を重ねて、定着機によって通常よりも低い加熱または加圧で記録媒体に定着させる。
ここで、ホスト装置10からDFE50に出力される印刷データについて説明する。
ホスト装置10は、予めインストールされた画像処理アプリケーションにより印刷データを生成し、DFE50に送信する。画像処理アプリケーションでは、RGB版やCMYK版などの各色版における各色の濃度値を画素毎に規定した画像データに対して、特色版の画像データを取り扱うことが可能である。特色版とは、CMYKやRGBなどの基本的なカラーの他に、白、金、銀といった特色トナーやインクを付着させるための画像データであり、このような特色トナーやインクを搭載したプリンタ向けのデータである。特色版は色再現性を向上させるためにCMYKの基本カラーにRを追加することや、RGBの基本カラーにYを追加することもある。通常、クリアトナーも特色の1つとして取り扱われていた。
本実施の形態では、特色トナーを、記録媒体に付与する視覚的または触覚的な効果である表面効果を形成するために用いる。
このため、ホスト装置10の画像処理アプリケーションは、入力された画像データに対して、有色版データの他、ユーザの指定により、光沢制御版データを特色版の画像データとして生成する。
有色版データとは、有色画像を規定したデータである。詳細には、有色版データは、画素毎にRGBやCMYK等の有色の濃度値を規定した画像データである。有色版データは、例えば、1画素を8bitで表現する。これにより、有色版データは、ユーザによって定められた色および濃度を画素ごとに規定する。なお、以下では、DFE50がホスト装置10から受け付ける印刷データに含まれる有色版データを、第1有色版データと称して説明する。
図2は、第1有色版データの一例を示す説明図である。図2において、「A」、「B」、「C」等の描画オブジェクトごとにユーザが画像処理アプリケーションで定めた色に対応する濃度値が付与される。
光沢制御版データは、記録媒体に対する視覚的または触覚的な効果である表面効果の種類と、表面効果を付与する記録媒体における光沢領域(以下、光沢領域と称する)と、を規定するための濃度値の定められたデータである。言い換えると、光沢制御版データは、表面効果の種類を示す濃度値を画素ごとに定めたデータである。また、光沢制御版データは、濃度値を定めた画素の群(画素群)によって、表面効果を付与する領域である光沢領域を定める。このため、光沢制御版データでは、各画素ごとに濃度値を定めることで、表面効果の種類および光沢領域を規定することとなる。
なお、以下では、DFE50がホスト装置10から受け付ける印刷データに含まれる光沢制御版データを、第1光沢制御版データと称して説明する。
第1光沢制御版データは、例えば、画素毎に8bitで「0」〜「255」の範囲の濃度値で表され、この濃度値に、表面効果の種類が対応付けられる(なお、濃度値は、16ビットや32ビット、または0〜100%で表してもよい)。また、同一の表面効果を与えたい領域には実際に付着させる特色トナーの濃度と関係なく同一の値が設定される。このため、領域を示すデータがなくとも必要に応じて、第1光沢制御版データから容易に領域が特定できる。即ち、第1光沢制御版データによって、表面効果の種類と、表面効果を与える光沢領域と、が表される。なお、第1光沢制御版データに、表面効果を与える光沢領域を表すデータを、別途付与してもよい。
ホスト装置10は、ユーザが画像処理アプリケーションにより定めた描画オブジェクトに対する表面効果の種類を、描画オブジェクトごとに濃度値として設定し、ベクター形式の第1光沢制御版データを生成する。
この第1光沢制御版データを構成する各画素は、第1有色版データの画素に対応する。なお、第1有色版データ及び第1光沢制御版データは共にページ単位で構成される。
図3は、表面効果の種類の一例を示す図である。表面効果の種類としては、大別して、光沢の有無に関するものや、表面保護や、情報を埋め込んだ透かしや、テクスチャなどがある。光沢の有無に関する表面効果については、図3に例示されるように、大別して4種類あり、光沢の度合い(光沢度)の高い順に、鏡面光沢(PG:Premium Gloss)、ベタ光沢(G:Gloss)、網点マット(M:Matt)及びつや消し(PM:Premium Matt)等の各種類がある。これ以降、鏡面光沢を「PG」、ベタ光沢を「G」、網点マットを「M」、つや消しを「PM」と呼ぶ場合がある。
鏡面光沢やベタ光沢は、光沢を与える度合いが高く、逆に、網点マットやつや消しは、光沢を抑えるためのものである。特に、つや消しは、通常の記録媒体が有する光沢度より低い光沢度を実現するものである。同図中において、鏡面光沢はその光沢度Gsが80以上、ベタ光沢は一次色あるいは二次色のなすベタ光沢度、網点マットは一次色、かつ網点30%の光沢度、つや消しは光沢度10以下を表している。
また、光沢度の偏差をΔGsで表し、10以下とした。このような表面効果の各種類に対して、光沢を与える度合いが高い表面効果に高い濃度値が対応付けられ、光沢を抑える表面効果に低い濃度値が対応付けられる。その中間の濃度値には、透かしやテクスチャなどの表面効果が対応付けられる。透かしとしては、例えば、文字や地紋などが用いられる。テクスチャは、文字や模様を表すものであり、視覚的効果の他、触覚的効果を与えることが可能である。例えば、ステンドグラスのパターンをクリアトナーによって実現することができる。表面保護は、鏡面光沢やベタ光沢で代用される。
なお、処理対象の画像データによって表される画像の、どの領域に表面効果を与えるのか、や、その領域にどの種類の表面効果を与えるのか、については、画像処理アプリケーションを介してユーザにより指定される。画像処理アプリケーションを実行するホスト装置10では、ユーザにより定められた領域を構成する描画オブジェクトについて、ユーザが定めた表面効果に対応する濃度値がセットされることにより、表面効果を与える光沢領域と、表面効果の種類と、を規定した第1光沢制御版データが生成される。濃度値と表面効果の種類との対応関係については後述する。
図4は、第1光沢制御版データの一例を示す説明図である。図4の第1光沢制御版データの例では、ユーザにより、描画オブジェクト「ABC」に表面効果「PG(鏡面光沢)」が付与され、描画オブジェクト「(長方形の図形)」に表面効果「G(ベタ光沢)」が付与され、描画オブジェクト「(円形の図形)」に表面効果「M(網点マット)」が付与された例を示している。なお、各表面効果に設定された濃度値は、後述の濃度値選択テーブル(図5参照)で、表面効果の種類に対応して定められる。
このように、第1光沢制御版データは、ホスト装置10の画像処理アプリケーションにより、第1有色版データとは別のプレーンで生成される。また、第1有色版データ、および、第1光沢制御版データ、の各データ形式には、例えば、PDF(Portable Document Format)形式が用いられ、各版のPDFの画像データを統合した印刷データが生成される。なお、各版の画像データのデータ形式は、PDFに限定されるものではなく、任意の形式を用いることができる。
ここで、ホスト装置10の画像処理アプリケーションは、ユーザが定めた表面効果の種類を濃度値に変換することで、第1光沢制御版データを生成する。この変換は、ホスト装置10の記憶部に予め記憶された濃度値選択テーブルを参照して行われる。
濃度値選択テーブルは、表面効果の種類と、当該表面効果の種類に対応する第1光沢制御版データの濃度値とを対応付けたテーブルデータである。
図5は、濃度値選択テーブルの一例を示す図である。図5の例では、ユーザにより「PG」(鏡面光沢)が定められた領域に対応する濃度値は「98%」に相当する画素値であり、「G」(ベタ光沢)が定められた領域に対応する濃度値は「90%」に相当する画素値であり、「M」(網点マット)が定められた領域に対応する濃度値は「16%」に相当する画素値であり、「PM」(つや消し)が定められた領域に対応する濃度値は「6%」に相当する画素値である。
この濃度値選択テーブルに格納されている表面効果の種類と濃度値との対応は、DFE50で記憶している表面効果選択テーブル(詳細後述)に記述されている、表面効果の種類と濃度値との対応と同じである。
ホスト装置10の制御部が所定のタイミングで、表面効果選択テーブルを印刷装置30から取得し、取得した表面効果選択テーブルから、濃度値選択テーブルを生成して(コピーして)記憶部に保存する。ここで、図5では、濃度値選択テーブルの例を簡略化して示しているが、実際は、濃度値選択テーブルで規定されている表面効果の種類と濃度値との対応は、後述する表面効果選択テーブルで規定されている表面効果の種類と濃度値との対応と同一である。
なお、インターネット等のネットワーク上のストレージサーバ(クラウド)に、後述する表面効果選択テーブルを保存しておいてもよい。この場合、ホスト装置10の制御部は、当該サーバから該表面効果選択テーブルを取得して、取得した表面効果選択テーブルから濃度値選択テーブル生成(コピー)すればよい。ただし、DFE50で記憶している表面効果選択テーブルと、ホスト装置10の記憶部に保存された濃度値選択テーブルと、における表面効果の種類と濃度値との対応は、同じである必要がある。
ホスト装置10の画像処理アプリケーションは、図5に示す濃度値選択テーブルを参照しながら、ユーザにより所定の表面効果が定められた描画オブジェクト(すなわち、表面効果を与える光沢領域)に、定められた表面効果の種類に対応する濃度値を設定することで、第1光沢制御版データを生成する。
例えば、ユーザにより、図2に示した第1有色版データである対象画像のうち、「ABC」と表示される領域に「PG」、長方形の領域に「G」、円形の領域に「M」を与えることが定められた場合を想定する。この場合、ホスト装置10は、濃度値選択テーブルを参照して、ユーザにより「PG」が定められた描画オブジェクト(「ABC」)の濃度値を「98%」に相当する画素値に設定し、「G」が定められた描画オブジェクト(「長方形」)の濃度値を「90%」に相当する画素値に設定し、「M」が定められた描画オブジェクト(「円形」)の濃度値を「16%」に相当する画素値に設定することで、第1光沢制御版データを生成する。
ホスト装置10で生成された第1光沢制御版データは、点の座標と、それを結ぶ線や面の方程式のパラメータ、および、塗り潰しや特色効果などを示す描画オブジェクトの集合として表現されるベクター形式のデータである。
図4は、第1光沢制御版データをイメージとして示した図であり、図6は、図4の第1光沢制御版データにおいて、描画オブジェクト、座標、濃度値との対応関係を示す図である。
そして、ホスト装置10は、第1光沢制御版データと、第1有色版データと、ジョブコマンドと、を含む印刷データを生成する。ジョブコマンドは、種別情報を含む。なお、ジョブコマンドは、例えば、プリンタの設定、集約の設定、両面の設定などをプリンタに対して指定するコマンドなどの各種情報を含んでいてもよい。
種別情報は、通常印刷またはテスト印刷を示す。テスト印刷は、印刷状態の確認のための画像形成を示す。通常印刷は、印刷データに応じた画像形成を示す。
図7は、印刷データの構成例を概念的に示す模式図である。図7の例では、ジョブコマンドとして、JDF(Job Definition Format)が用いられているが、これに限られるものではない。図7示すJDFは、集約の設定として「片面印刷・ステープル有り」を指定するコマンドである。なお、図7では、図示を省略したが、ジョブコマンドには、通常印刷、または、テスト印刷を示す、種別情報が含まれる。
また、印刷データは、PostScript(登録商標)のようなページ記述言語(PDL)に変換されてもよいし、DFE50が対応していれば、PDF形式のままでもよい。
次に、DFE50の機能的構成について説明する。図8は、DFE50の機能的構成を示すブロック図である。DFE50は、画像処理装置に相当する。
DFE50は、レンダリングエンジン51と、si1部52と、TRC(Tone Reproduction Curve)53と、si2部54と、ハーフトーンエンジン55と、クリアプロセッシング56と、si3部57と、を有する。
レンダリングエンジン51と、si1部52と、TRC53と、si2部54と、ハーフトーンエンジン55と、クリアプロセッシング56と、si3部57とは、DFE50の制御部が主記憶部や補助記憶部に記憶されている各種プログラムを実行することにより実現されるものである。
すなわち、レンダリングエンジン51、si1部52、TRC53、si2部54、ハーフトーンエンジン55、クリアプロセッシング56、及びsi3部57の一部またはすべては、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
si1部52、si2部54及びsi3部57はいずれも、画像データを分離する(sepatate)機能と、画像データを統合する(integrate)機能とを有するものである。
レンダリングエンジン51は、ホスト装置10から送信された印刷データを受け付ける。レンダリングエンジン51は、入力された印刷データに含まれる、第1光沢制御版データ、第1有色版データの、各々について、ベクター形式をラスター形式に変換する。また、レンダリングエンジン51は、第1有色版データについては、RGB形式等で表現された色空間をCMYK形式の色空間に変換する。
これにより、レンダリングエンジン51は、CMYKの8ビットの第1有色版データ、および8ビットの第1光沢制御版データを生成し、si1部52へ出力する。なお、CMYKの8ビットの第1有色版データ、及び8ビットの第1光沢制御版データは、各画素の画素値を8ビットで表した画像データである。
すなわち、レンダリングエンジン51は、ホスト装置10から受け付けた第1光沢制御版データを、ユーザによって定められた描画オブジェクトに対する表面効果の種類を画素ごとに濃度値として設定した、8ビットの第1光沢制御版データに変換する。また、レンダリングエンジン51は、ホスト装置10から受け付けた印刷データに含まれる種別情報についても、si1部52へ出力する。
si1部52は、CMYKの8ビットの第1有色版データと、種別情報と、をTRC53に出力する。また、si1部52は、8ビットの第1光沢制御版データと、種別情報と、をクリアプロセッシング56に出力する。
TRC53は、si1部52からCMYKの8ビットの第1有色版データを受け付ける。TRC53は、CMYKの8ビットの第1有色版データに対して、キャリブレーションにより生成された1D_LUTのガンマカーブでガンマ補正などの画像処理を行う。画像処理としては、ガンマ補正の他にトナーの総量規制等がある。総量規制とは記録媒体上の1画素において、プリンタ機70でのせることが可能なトナー量に限界があるため、ガンマ補正後のCMYK各8ビットの第1有色版データを制限する処理である。TRC53は、クリアプロセッシング56から総量規制値を受け付け、各画素に付与される色材(本実施の形態ではトナー)の総量が、受け付けた総量規制値以下となるように、CMYK各8ビットの第1有色版データを制限する。
si2部54は、TRC53でガンマ補正されたCMYKの8ビットの第1有色版データを、インバースマスク(後述する)を生成するためのデータとしてクリアプロセッシング56へ出力する。また、si2部54は、ガンマ補正されたCMYKの8ビットの有色版データと、種別情報と、をハーフトーンエンジン55へ出力する。
ハーフトーンエンジン55は、si2部54から、ガンマ補正後のCMYKの8ビットの第1有色版データと、種別情報と、を受け付ける。
ハーフトーンエンジン55は、受け付けた種別情報が通常印刷を示す場合、si2部54から受け付けたCMYKの8ビットの第1有色版データを、プリンタ機70に出力するための有色色材版データに変換する。
例えば、ハーフトーンエンジン55は、受け付けた種別情報が通常印刷を示す場合、ガンマ補正後のCMYKの8ビットの第1有色版データについて、ハーフトーン処理を行い、各画素の画素値を2ビットで表した、CMYKの2ビットの有色色材版データのデータ形式に変換する。なお、2ビットは一例であり、これに限定されるものではない。そして、ハーフトーンエンジン55は、CMYKの2ビットの有色色材版データをsi3部57へ出力する。
有色色材版データは、印刷装置30において有色トナー(有色色材)を記録媒体に付着させるためのデータであり、印刷装置30(本実施の形態では、プリンタ機70)で解釈可能なデータ形式で記述された、有色画像を形成するためのデータである。
一方、ハーフトーンエンジン55は、受け付けた種別情報がテスト印刷を示す場合、クリアプロセッシング56から受け付けた、CNYKの8ビットの第1有色版データ(詳細後述)を、有色色材版データに変換する。そして、ハーフトーンエンジン55は、変換した、CMYKの2ビットの有色色材版データを、si3部57へ出力する。
一方、クリアプロセッシング56は、si1部52から、8ビットの第1光沢制御版データと、種別情報と、を受け付ける。また、クリアプロセッシング56は、si2部54から、ガンマ補正された、CMYKの8ビットの第1有色版データを受け付ける。
クリアプロセッシング56は、8ビットの第1光沢制御版のデータと、ガンマ補正されたCMYKの8ビットの第1有色版データと、を用いて、特色色材版データを生成する。特色色材版データは、印刷装置30側において、特色トナー(特色色材)を付着させるためのデータである。クリアプロセッシング56の詳細は後述する。また、クリアプロセッシング56は、グロッサ80に対するオンまたはオフを示すオンオフ情報も生成する。
そして、クリアプロセッシング56は、生成した2ビットの特色色材版データと、グロッサ80に対するオンオフ情報と、を、si3部57へ出力する。si3部57は、ハーフトーンエンジン55から受け付けた、CMYKの2ビットの有色色材版データと、クリアプロセッシング56から受け付けた2ビットの特色色材版データと、グロッサ80に対するオンオフ情報と、を含む出力データを、MIC60(図1参照)を介して印刷装置30へ出力する。
図1に戻り、MIC60は、出力データを、印刷装置30へ出力する。図9は、MIC60と印刷装置30とを示す模式図である。
MIC60は、受け付けた出力データに含まれる、有色色材版データ、特色色材版データ(実際には、プリンタ機70用の特色色材版データ、低温定着機90用の特色色材版データ)を、対応するプリンタ機70、低温定着機90に振り分ける。また、MIC60は、出力データに含まれるオンオフ情報に応じて、グロッサ80をオンまたはオフに制御する。
プリンタ機70、グロッサ80、低温定着機90からなる印刷装置30は、記録媒体を搬送する搬送路を備える。プリンタ機70は、詳細には、電子写真方式の複数の感光体ドラム、感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写される転写ベルト、転写ベルト上のトナー像を記録媒体に転写する転写装置、及び記録媒体上のトナー像を該記録媒体に定着させる定着機を備える。記録媒体は、図示を省略する搬送部材によって搬送路を搬送されることで、プリンタ機70、グロッサ80、低温定着機90の設けられている位置を、この順に搬送される。そして、これらの機器によって順次処理が行われて画像形成及び表面効果が付与された後に、図示を省略する搬送機構によって搬送路を搬送されて、印刷装置30の外部へと排出される。
次に、クリアプロセッシング56について、詳細を説明する。
図10は、クリアプロセッシング56の機能ブロック図である。クリアプロセッシング56は、取得部56Aと、判別部56Bと、分析部56Cと、記憶部56Dと、切替制御部56Eと、読取部56Kと、受付部56Mと、第1生成部56Pと、第2生成部56Gと、を備える。分析部56Cは、算出部56Hと、第1更新部56Iと、第2更新部56Jと、を含む。
なお、取得部56A、判別部56B、分析部56C、記憶部56D、切替制御部56E、第2生成部56G、算出部56H、第1更新部56I、第2更新部56J、読取部56K、受付部56M、および、第1生成部56Pの一部またはすべては、例えば、CPUなどの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
取得部56Aは、種別情報と、第1光沢制御版データと、第1有色版データと、をsi1部52およびsi2部54から取得する。
詳細には、取得部56Aは、8ビットの第1光沢制御版データと、ガンマ補正されたCMYKの8ビットの第1有色版データと、種別情報と、を含む印刷データを取得する。
8ビットの第1光沢制御版データは、上述したように、記録媒体に対する視覚的または触覚的な効果である表面効果の種類と、表面効果を付与する記録媒体における光沢領域と、を特定するための濃度値の定められた画像データである。種別情報は、通常印刷またはテスト印刷を示す。
そして、取得部56Aは、これらのデータ(8ビットの第1光沢制御版データ、8ビットのCMYKの第1有色版データ、種別情報)を、記憶部56Dに記憶する。
記憶部56Dは、各種データを記憶する。本実施の形態では、記憶部56Dは、表面効果選択テーブルを予め記憶する。また、記憶部56Dは、履歴情報を記憶する。履歴情報は、図12を用いて後述する。
なお、インターネット等のネットワーク上のストレージサーバ(クラウド)や、外部の記憶媒体や記憶装置などの各種記憶媒体に、表面効果選択テーブルや履歴情報を記憶してもよい。この場合、クリアプロセッシング56は、これらの記憶媒体から、表面効果選択テーブルおよび履歴情報の読取や更新などを行えばよい。これにより、これらの情報(表面効果選択テーブルや履歴情報)を複数の画像形成装置間で共有することができる。
表面効果選択テーブルは、記録媒体に対する視覚的または触覚的な効果である表面効果を示す濃度値と、表面効果の種類と、表面効果の種類に関連する他の表面効果としての紐付効果の種類と、を対応づけた情報である。
なお、表面効果選択テーブルは、これらのデータを対応づけたものであればよく、そのデータ形式はテーブルに限定されない。例えば、表面効果選択テーブルは、これらのデータを対応づけたデータベースであってもよい。
図11は、表面効果選択テーブルのデータ形式の一例を示す図である。
図11に示すように、表面効果選択テーブルは、本実施の形態では、濃度値と、表面効果の種類と、オンオフ情報と、規定内容と、紐付効果の種類と、を対応付けたデータである。
規定内容とは、印刷装置30が特色トナーを用いて形成する画像の種類を示す情報である。規定内容は、例えば、ハーフトーン0%、12%〜100%などの網点画像を示す情報、タイル文字列を示す情報、タイル地紋を示す情報、タイル網模様を示す情報、ベタ画像を示す情報、などである。なお、規定内容は、これらに限定されない。
印刷装置30では、特色色材版データに定められた規定内容に応じて、特色トナーを付与する。これによって、規定内容によって示される種類の画像(特色トナーによる画像)を記録媒体に形成する。
なお、図11に示す例では、特色色材版データの規定内容として、プリンタ機70で用いる特色色材版データ(クリアトナー版1参照)の規定内容と、低温定着機90で用いる特色色材版データ(クリアトナー版2参照)の規定内容と、を含む場合を説明する。
表面効果選択テーブルに定められた濃度値は、上述した第1光沢制御版データに定められた濃度値と同様に、表面効果を示す。
図11に示す例では、濃度値として、濃度値を8ビットで表される数値(0〜255)で表した時の画素値「6」毎の数値範囲と、各数値範囲の代表値と、代表値を0〜100%のパーセント単位で表した値と、を示している。なお、パーセント単位で表した値は、濃度値「0」を「0%」とし、濃度値255を100%としたときの、値である。
詳細には、図11に示す例では、表面効果選択テーブルには、8ビットで表される濃度値(0〜255)の範囲毎(6ごと)に表面効果の各種類が対応付けられている。また、各濃度値の範囲の代表値から換算される濃度値の割合に対して、2%単位で表面効果の各種類が対応付けられている。濃度値をパーセント単位で示した値(光沢制御率とする)が84%以上となる濃度値の範囲(「212」〜「255」)に対して、光沢を与える表面効果(鏡面光沢及びベタ光沢)が対応付けられており、光沢制御率が16%以下となる濃度値の範囲(「1」〜「43」)に対して光沢を抑える表面効果(網点マット及びつや消し)が対応付けられている。また、光沢制御率が20%〜80%となる濃度値の範囲には、テクスチャや地紋透かしなどの表面効果が対応付けられている。
より具体的には、例えば、「238」〜「255」の画素値に対しては表面効果として鏡面光沢(PM)が対応付けられており、このうち、「238」〜「242」の濃度値、「243」〜「247」の濃度値、および「248」〜「255」の濃度値の3つの範囲に対して各々異なるタイプの鏡面光沢が対応付けられている。また、「212」〜「232」の濃度値に対しては、ベタ光沢(G)が対応付けられており、このうち、「212」〜「216」の濃度値、「217」〜「221」の濃度値、「222」〜「227」の濃度値、および「228」〜「232」の濃度値の4つの範囲に対して各々異なるタイプのベタ光沢が対応付けられている。また、「23」〜「43」の濃度値に対しては、網点マット(M)が対応付けられており、このうち、「23」〜「28」の濃度値、「29」〜「33」の濃度値、「34」〜「38」の濃度値および「39」〜「43」の濃度値の4つの範囲に対して各々異なるタイプの網点マットが対応付けられている。また、「1」〜「17」の濃度値に対しては、つや消し(PM)が対応付けられており、このうち、「1」〜「7」の濃度値、「8」〜「12」の濃度値および「13」〜「17」の濃度値の3つの範囲に対して各々異なるタイプのつや消しが対応付けられている。これらの同一の表面効果の異なるタイプはプリンタ機70や低温定着機90で使用する特色色材版データを求める式に違いがあり、印刷装置30の動作は同じである。なお、「0」の濃度値には、表面効果を与えないことが対応付けられている。
また、図11に示す例は、表面効果選択テーブルには、濃度値および表面効果の種類に対応して、グロッサ80のオン又はオフを示すオンオフ情報と、プリンタ機70で用いる特色色材版データ(クリアトナー版1)の規定内容と、低温定着機90で用いる特色色材版データ(クリアトナー版2)の規定内容と、が各々示されている。
例えば、表面効果の種類が鏡面光沢である場合、グロッサ80をオンにすることが示されると共に、プリンタ機70で用いる特色色材版データは、インバースマスクを表すものであり、低温定着機90で用いる特色色材版データは、ないことが示されている。インバースマスクは、例えば、後述する式(1)により求められる。
ここで、インバースマスクとは、表面効果を与える対象の領域を構成する各画素上のCMYKの有色トナー及び特色トナーを合わせた総付着量が均一になるようにするためのものである。具体的には、CMYKの8ビットの第1有色版データにおいて、対象領域を構成する画素の表す濃度値を全て加算し、その加算値を所定値から差し引いた画像データがインバースマスクとなる。
例えば、インバースマスクは以下の式(1)で表される。
Clr=100−(C+M+Y+K) ・・・式(1)
但し、Clr<0となる場合、Clr=0
式(1)において、Clr,C,M,Y,Kは、特色トナー及びC,M,Y,Kの各有色トナーのそれぞれについて、各画素における濃度値から換算される濃度率を表すものである。
すなわち、式(1)によって、C,M,Y,Kの各有色トナーの総付着量に特色トナーの付着量を加えた総付着量を、表面効果を与える対象の領域を構成する全ての画素について100%にする。なお、C,M,Y,Kの各有色トナーの総付着量が100%以上である場合には、特色トナーは付着させずに、その濃度率は0%にする。これは、C,M,Y,Kの各有色トナーの総付着量が100%を超えている部分は定着処理により平滑化されるためである。このように、表面効果を与える対象の光沢領域を構成する全ての画素上の総付着量を100%以上にすることで、当該対象の領域においてトナーの総付着量の差による表面の凸凹がなくなり、この結果、光の正反射による光沢が生じるのである。ただし、インバースマスクには、式(1)以外により求められるものがあり、インバースマスクの種類は複数有り得る。
例えば、インバースマスクは、各画素に特色トナーを均一に付着させるものであってもよい。この場合のインバースマスクは、ベタマスクともいい、以下の式(2)で表される。
Clr=100・・・式(2)
式(2)、後述する式(3)、および式(4)において、Clrは、特色トナーについて、各画素における濃度値から換算される濃度率を表すものである。
なお、表面効果を与える対象の画素の中でも、100%以外の濃度率が対応付けられるものがあるようにしても良く、ベタマスクのパターンは複数有り得る。
また、例えばインバースマスクは、各色の地肌露出率の乗算により求められるものであってもよい。この場合のインバースマスクは、例えば以下の式(3)で表される。
Clr=100×{(100−C)/100}×{(100−M)/100}×{(100−Y)/100}×{(100−K)/100}・・・式(3)
上記式(3)において、(100−C)/100は、Cの地肌露出率を示し、(100−M)/100は、Mの地肌露出率を示し、(100−Y)/100は、Yの地肌露出率を示し、(100−K)/100はKの地肌露出率を示す。
また、例えばインバースマスクは、最大面積率の網点が平滑性を律すると仮定した方法により求められるものであってもよい。この場合のインバースマスクは、例えば以下の式(4)で表される。
Clr=100−max(C,M,Y,K)・・・式(4)
上記式(4)において、max(C,M,Y,K)は、CMYKのうち最大の濃度値を示す色の濃度値が代表値となることを示す。
すなわち、インバースマスクは、上記式(1)〜式(4)の何れかの式により表されるものであればよい。
図11に戻り、また、濃度値が「228」〜「232」であり表面効果の種類がベタ光沢である場合、グロッサ80をオフにすることが示されると共に、プリンタ機70で用いる特色色材版データ(クリアトナー版1)は、インバースマスク1であり、低温定着機90で用いる特色色材版データ(クリアトナー版2)は、ないことが示されている。
なお、インバースマスク1は、上記式(1)〜式(4)の何れかの式により表されるものであればよい。グロッサ80がオフなので平滑化されるトナーの総付着量が異なるため、鏡面光沢により表面の凹凸が増え、その結果、鏡面光沢により光沢度が低いベタ光沢が得られるためである。また、表面効果の種類が網点マットである場合、グロッサ80をオフにすることが示されていると共に、プリンタ機70で用いる特色色材版データ(クリアトナー版1)は、ハーフトーン(網点)を表すものであり、低温定着機90で用いる特色色材版データ(クリアトナー版2)は、ないことが示されている。また、表面効果の種類がつや消しである場合、グロッサ80をオン又はオフのいずれにしても良いことが示されていると共に、プリンタ機70で用いる特色色材版データ(クリアトナー版1)は、なく、低温定着機90で用いる特色色材版データ(クリアトナー版2)は、ベタマスクを表すものであることが示されている。当該ベタマスクは、例えば上述の式(2)により求められる。
また、本実施の形態では、表面効果選択テーブルには、上述したように、対応する表面効果の種類に関連する他の表面効果としての紐付効果の種類が、表面効果の種類の各々に対応づけて登録されている。
図11に示す例では、一例として、各種類の表面効果に対して、1〜3種類の紐付効果が対応づけられている。なお、各種類の表面効果には、4種類以上の紐付効果を対応づけてもよく、3種類以下に限定されない。また、表面効果選択テーブルに登録されている、全ての表面効果の種類の各々に対して、少なくとも1つ以上の紐付効果の種類が対応づけられた形態に限定されない。すなわち、表面効果選択テーブルには、紐付効果の種類の対応づけられていない表面効果の種類が含まれていてもよい。
各紐付効果の種類は、対応する表面効果の種類に類似する表面効果であってもよいし、非類似の表面効果であってもよい。なお、これらの紐付効果の種類は、後述する分析部56C(第2更新部56J)によって更新される(詳細後述)。
次に、履歴情報について説明する。
図12は、履歴情報のデータ形式の一例を示す図である。図12に示すように、履歴情報は、表面効果の種類と、分析情報と、を対応づけた情報である。この履歴情報は、後述する分析部56C(第1更新部56I)によって更新される。
履歴情報に示される表面効果の種類は、第1光沢制御版データによって規定された表面効果の種類である。
分析情報は、表面効果の使用状況の分析結果を示す情報である。分析情報は、分析内容を示す複数の分析項目を含む。本実施の形態では、分析情報は、使用回数と、平均面積と、を含む場合を説明する。なお、分析情報は、表面効果の使用状況の分析結果を示す情報であればよく、使用回数および平均面積に限定されない。
使用回数は、第1光沢制御版データにおける表面効果の種類の使用回数を示す。使用回数は、第1光沢制御版データにおける、同じ種類の表面効果の規定された連続する領域を1つ(使用回数1回)として計算することで、計算された値である。平均面積は、使用回数1回あたりの、対応する種類の表面効果の光沢領域の平均面積を示す。
なお、履歴情報は、クリアプロセッシング56で過去に取得した出力データに含まれる第1光沢制御版データにおける分析情報を定めたものであってもよいし、予め定めた期間(例えば、現時点から直前の1ヶ月間)にクリアプロセッシング56で取得した出力データに含まれる第1光沢制御版データにおける分析情報を定めたものであってもよい。
図10に戻り、判別部56Bは、取得部56Aで取得した印刷データに含まれる種別情報が、通常印刷を示すか、テスト印刷を示すか、を判別する。
分析部56Cは、取得部56Aで取得した印刷データに含まれる第1光沢制御版データの分析や、履歴情報の分析などを行い、表面効果選択テーブルを更新する。
具体的には、分析部56Cは、算出部56Hと、第1更新部56Iと、第2更新部56Jと、を備える。
算出部56Hは、取得部56Aで取得した印刷データに含まれる種別情報が通常印刷を示す場合に、第1光沢制御版データにおける分析情報を算出する。本実施の形態では、算出部56Hは、分析情報として、第1光沢制御版データにおける表面効果の種類の使用回数と、第1光沢制御版データにおける表面効果の種類に対応する光沢領域の面積と、を算出する。
詳細には、算出部56Hは、取得部56Aで取得した第1光沢制御版データから、履歴情報の更新に用いる分析情報を算出する。まず、算出部56Hは、取得部56Aで取得した第1光沢制御版データに規定された、各画素の濃度値に対応する表面効果の種類を、表面効果選択テーブルから読取る。そして、算出部56Hは、同じ表面効果の種類(すなわち、同じ表面効果の種類に対応する濃度値)の連続して配置された画素群を、1つの光沢領域としてカウントすることで、第1光沢制御版データに含まれる各種類の表面効果の数を、算出する。さらに、算出部56Hは、算出した、第1光沢制御版データに含まれる各種類の表面効果の数を、各表面効果の種類の使用回数として算出する。
次に、算出部56Hは、第1光沢制御版データに含まれる、各表面効果の種類に対応する光沢領域の面積を算出する。算出部56Hは、例えば、第1光沢制御版データに含まれる、同じ表面効果の種類を構成する画素の数をカウントすることで、各表面効果の種類に対応する光沢領域の面積を算出する。
第1更新部56Iは、算出部56Hによる算出結果に応じて、履歴情報を更新する。
本実施の形態では、第1更新部56Iは、算出部56Hによって算出された、第1光沢制御版データにおける表面効果の種類の使用回数と、表面効果の種類に対応する光沢領域の面積と、を受け付ける。
なお、履歴情報は、分析情報として、使用回数と、平均面積と、対応する光沢領域の面積の累積値と、を対応づけて記憶しているものとする。
そして、第1更新部56Iは、履歴情報における、各表面効果の種類の使用回数に、算出部56Hによって算出された表面効果の種類の使用回数を加算した加算値を、履歴情報に登録する。これによって、第1更新部56Iは、履歴情報における、使用回数を更新する。
また、第1更新部56Iは、履歴情報における、各表面効果の種類に対応する、光沢領域の面積の累積値に、算出部56Hによって算出された表面効果の種類に対応する光沢領域の面積を加算した加算値(面積加算値とする)を算出する。そして、第1更新部56Iは、この面積加算値を、対応する表面効果の種類の使用回数で除算した値を、平均面積として算出する。そして、第1更新部56Iは、算出した平均面積を、履歴情報における、対応する表面効果の種類に対応づけて登録することで、履歴情報における平均面積を更新する。
なお、第1更新部56Iは、ユーザによって予め定めた期間毎(例えば、1週間ごと、1ヶ月ごと、半年ごと、など)に、履歴情報に登録されている使用回数、平均面積、および光沢領域の面積の累積値をリセットしてもよい(値を「0」とする)。この場合、履歴情報は、予め定めた期間毎の第1光沢制御版データの分析結果の履歴を示す情報となる。
また、第1更新部56Iは、取得部56Aが印刷データを取得する度に、履歴情報に登録されている使用回数、平均面積、および光沢領域の面積の累積値をリセットしてもよい。この場合、履歴情報は、印刷データごとの第1光沢制御版データの分析結果の履歴を示す情報となる。
また、履歴情報に登録される分析情報は、一定期間経過した古い情報から順に削除するように設定してもよい。この設定についても、ユーザによって変更可能である。
第2更新部56Jは、第1更新部56Iによって更新された履歴情報に応じて、表面効果の種類の各々に紐付すべき他の表面効果の種類を選択し、選択した他の表面効果の種類を、該表面効果の種類の各々に対応する紐付効果の種類として登録することで、表面効果選択テーブルを更新する。
例えば、第2更新部56Jは、履歴情報に応じて、表面効果の種類の各々に類似または非類似の他の表面効果の種類を選択する。“類似する”とは、分析情報によって示される値が、一致または閾値未満の差であることを示す。また、“非類似”とは、分析情報によって示される値が不一致で且つ閾値以上差があることを示す。閾値は、分析情報に含まれる情報の種類(例えば、使用回数、平均面積)に応じて、予め定めればよい。
なお、第2更新部56Jは、履歴情報に応じて、表面効果の種類の各々に類似(例えば、最も類似)、および、非類似(例えば、最も非類似)の他の表面効果の種類の各々を、選択してもよい。
そして、第2更新部56Jは、選択した他の表面効果の種類を、表面効果の種類の各々に対応する紐付効果の種類として登録することで、表面効果選択テーブルを更新する。なお、類似、非類似、または類似と非類似の双方、の何れの他の表面効果の種類を選択するかは、例えば、予めユーザによる入力部58(図8参照)の操作指示によって設定しておけばよい。これによって、紐付け効果を自動生成する際に、どこまでの使用履歴を活用するかをユーザが決めることができる。そして、第2更新部56Jは、設定内容(類似、非類似、または、類似と非類似の双方)に応じて、表面効果の種類の各々に類似、非類似、または、類似と非類似の双方の、他の表面効果の種類を選択すればよい。また、ユーザによる入力部58の操作指示によって、紐付効果を自動生成する際に用いる、使用履歴の範囲(期間(例えば、直近1ヶ月分の情報を用いるなど))を予め設定しておけばよい。この場合、第2更新部56Jは、使用履歴における、ユーザによって指定された範囲を活用して、紐付け効果を自動生成することができる。
図13は、第2更新部56Jによる、各表面効果の種類の各々に紐付すべき他の表面効果の種類の選択方法の一例を示す図である。図13には、図12に示す履歴情報を、クラスター分析により分析することで、紐付すべき他の表面効果の種類を選択する手法の一例を示した。
例えば、第2更新部56Jは、履歴情報(図12参照)に示される、各表面効果の種類ごとの、使用回数および平均面積を用いて、クラスター分析を行う。クラスター分析とは、異なる性質のデータが混ざりあった対象の中から、互いに類似するものを集めてクラスターを作り、対象を分類する方法である。クラスター分析には、公知の方法を用いればよい。クラスター分析により、第2更新部56Jは、各表面効果の種類を、対応する分析情報の類似度の高いものをまとめたクラスターごとに分類する。
例えば、本実施の形態では、第2更新部56Jは、使用回数および平均面積の双方の値が一致または閾値未満の差である表面効果の種類を、類似する表面効果の種類として分類する。
例えば、図13に示す例では、表面効果の種類“透かし文字1(見本)”と、表面効果の種類“透かし文字3(XXX)”と、は、分析情報が一致する。この場合、第2更新部56Jは、表面効果の種類“透かし文字1(見本)”と、表面効果の種類“透かし文字3(XXX)”と、を分析情報の類似度の高いクラスターに分類する。
一方、表面効果の種類“透かし文字1(見本)”と、“地紋パターン1(波)”と、は、平均面積に10倍以上の差がある。この場合、第2更新部56Jは、表面効果の種類“透かし文字1(見本)”と、“地紋パターン1(波)”と、を非類似の(類似度の低い)クラスターに分類する。
このように、第2更新部56Jは、表面効果の種類を類似度ごとにグループ分けして分類することで、各表面効果の種類に紐付すべき他の表面効果の種類を選択する。
なお、第2更新部56Jは、上述したように、各表面効果の種類を、使われ方の類似度の低いものをまとめた(非類似のものをまとめた)クラスターごとに分類し、非類似の他の表面効果の種類を、紐付すべき表面効果の種類として選択してもよい。
また、第2更新部56Jは、各表面効果の種類に対応する紐付効果の種類として、少なくとも1つの他の表面効果の種類を選択すればよい。
そして、第2更新部56Jは、各表面効果の種類ごとに選択した他の表面効果の種類を、紐付効果の種類として、表面効果選択テーブルに登録することで、表面効果選択テーブルを更新する。
このため、第2更新部56Jは、最新の履歴情報に示される、分析情報に応じて、表面効果選択テーブルにおける、各表面効果の種類に対応する紐付効果の種類を更新する。
なお、第2更新部56Jによる更新のタイミングは、ユーザによる入力部58の操作指示により適宜変更可能である。例えば、更新タイミングとして、印刷データ単位(ジョブ単位と称する場合もある)を設定することで、第2更新部56Jは、取得部56Aで印刷データを取得する度に、上記更新処理を実行すればよい。また、更新タイミングとして、所定の期間(例えば、1週間、1ヶ月、など)を設定した場合、第2更新部56Jは、所定の期間ごとに、更新処理を実行すればよい。なお、本実施の形態では、第2更新部56Jは、一例として、取得部56Aが印刷データを取得する度に、更新処理を実行する場合を説明する。
なお、第2更新部56Jは、ユーザによる入力部58の操作指示により、表面効果選択テーブルに登録されている紐付効果の種類の少なくとも一部の変更、または、新たな紐付効果の種類の登録を行っても良い。このため、ユーザは、履歴情報に応じて第2更新部56Jが更新した紐付効果の種類を変更したい場合などに、適宜、表面効果選択テーブルに登録された紐付効果の種類を変更することができる。
図10に戻り、読取部56Kは、判別部56Bによって種別情報がテスト印刷を示すと判別された場合に、該印刷データに含まれる第1光沢制御版データに定められた濃度値に対応する表面効果の種類、および、該濃度値に対応する紐付効果の種類を、表面効果選択テーブルから読取る。
上述したように、表面効果選択テーブルには、濃度値と、表面効果の種類と、オンオフ情報と、特色色材版データの規定内容と、紐付効果の種類と、が対応づけられている(図11参照)。
このため、読取部56Kは、第1光沢制御版データによって規定された濃度値に対応する、表面効果の種類、および紐付効果の種類を、表面効果選択テーブルから読取る。
受付部56Mは、判別部56Bによって種別情報がテスト印刷を示すと判別された場合に、表面効果を与える光沢領域と、紐付効果を与える紐付領域と、の各々の記録媒体への印刷設定を示す設定情報の指定を受け付ける。受付部56Mは、ユーザによる入力部58(図8参照)の操作指示によって入力された設定情報の指定を、入力部58から受け付ける。
設定情報は、光沢領域や紐付領域の、記録媒体への印刷に関する各種印刷設定を含む。印刷設定は、例えば、第1光沢制御版データによって規定される表面効果の種類に応じた光沢領域と、該表面効果の種類に対応する紐付効果の種類に応じた紐付領域と、を記録媒体にどのように印刷するかを示す情報である。
設定情報は、例えば、第1設定、第2設定、第3設定、第4設定、第5設定、および、第6設定、などを含む。
第1設定は、重複領域の抽出を示す情報である。具体的には、第1設定は、第1有色版データによって規定される有色画像における、該有色画像と、第1光沢制御版データによって示される光沢領域と、の重複領域の抽出を示す情報である。
第2設定は、印刷速度を示す情報である。第2設定は、印刷速度として、画質優先、または、速度優先、の何れか一方を示す場合と、画質優先および速度優先の双方を示す場合と、がある。
第3設定は、光沢領域と紐付領域とを、設定された枚数の記録媒体に印刷することを示す情報である。何枚の記録媒体に印刷するかは、ユーザによる入力部58の操作指示によって、適宜設定可能である。
第4設定は、配置変更を示し、第1光沢制御版データに規定された表面効果の種類に応じた光沢領域、および該表面効果の種類に対応する紐付効果の紐付領域を、第3設定で設定された枚数のページ内に収まるように再配置することを示す情報である。
第5設定は、集約を示し、複数ページからなる第1光沢制御版データによって規定された表面効果の種類の光沢領域、および該表面効果の種類に対応する種類の紐付効果の紐付領域を、第3設定で設定された枚数のページに集約することを示す情報である。
第6設定は、光沢領域および紐付領域の各々を予め定めた形状で配置することを示す情報である。
ユーザは、入力部58を操作することで、これらの第1設定、第2設定、第3設定、第4設定、第5設定、および、第6設定の少なくとも1つを含む設定情報を入力する。
例えば、記憶部56Dは、第1設定〜第6設定のオンオフ情報を組み合わせた印刷設定テーブルを予め記憶する。
図14は、印刷設定テーブルの一例を示す図である。印刷設定テーブルは、印刷設定の識別情報と、設定情報と、を対応づけた情報である。なお、印刷設定テーブルは、これらの情報を対応づけた情報であればよく、データ形式はテーブルに限定されない。例えば、印刷設定テーブルは、データベースであってもよい。
識別情報は、対応する設定情報によって示される、第1設定〜第6設定のオンオフ情報の組合せを一意に識別する情報である。また、印刷設定テーブルは、設定情報として、第1設定〜第6設定の各々のオンオフ情報を記憶する。
第1設定〜第6設定の各々について、対応するオンオフ情報が、「On(オン)」である場合、設定情報は、対応する第1設定〜第6設定を含む。一方、第1設定〜第6設定の各々について、対応するオンオフ情報が「Off(オフ)」である場合、設定情報は、対応する第1設定〜第6設定を含まない。なお、印刷速度を示す第2設定については、対応するオンオフ情報が「On(オン)」である場合、画質優先と速度優先の双方を示す。また、第2設定に対応するオンオフ情報が「Off(オフ)」である場合、画質優先または速度優先の何れか一方を示す。本実施の形態では、第2設定に対応するオンオフ情報が「Off(オフ)」である場合、一例として、速度優先を示すものとして説明する。
例えば、クリアプロセッシング56は、表示部59(図8参照)に、図14に示す印刷設定テーブルを表示すると共に、ユーザに対して何れかの識別情報の入力を促す文字情報を表示する。ユーザは、入力部58を操作することで、表示された印刷設定テーブルにおける、何れかの識別情報を選択することで、設定情報を入力する。
例えば、ユーザによる入力部58の操作指示によって、識別情報「4−1」が選択された場合、クリアプロセッシング56の受付部56M(図10参照)は、印刷設定テーブルにおける、識別情報「4−1」に対応する設定情報として、オンオフ情報が「On(オン)」である、第3設定(枚数指定)と、第4設定情報(配置変更)と、を受け付ける。
なお、ユーザは、入力部58の操作指示によって、第1設定〜第6設定の内、任意の設定情報を選択することで、設定情報を入力してもよい。すなわち、図14に示す印刷設定テーブルに登録されている、設定情報(第1設定〜第6設定)のオンオフ情報の組合せは一例であり、任意の組合せを設定可能である。
また、ユーザは、入力部58の操作指示によって、印刷設定テーブルに設定されている組合せ以外の、第1設定〜第6設定を選択することで、設定情報を入力してもよい。これにより、ユーザの望む印刷方法で、表面効果を容易に確認することができる。
図10に戻り、第1生成部56Pは、判別部56Bによって種別情報がテスト印刷を示すと判別された場合に、第2光沢制御版データを生成する。
第2光沢制御版データは、第1光沢制御版データに定められた表面効果の種類および光沢領域と、該表面効果の種類に対応する読取った紐付効果の種類および紐付効果を付与する紐付領域と、の各々を規定したものである。言い換えると、第2光沢制御版データは、第1光沢制御版データに定められた表面効果の種類および該表面効果を与える光沢領域と、第1光沢制御版データに定められた表面効果の種類に対応する紐付効果の種類および紐付領域と、の双方を規定したものである。
具体的には、第1生成部56Pは、第1光沢制御版データに定められた表面効果の種類および該表面効果を与える光沢領域を規定するための濃度値(第1濃度値と称する場合がある)と、該表面効果の種類に対応する紐付効果の種類および該紐付効果を付与する紐付領域を規定するための濃度値(第2濃度値と称する場合がある)と、を定めた第2光沢制御版データを生成する。
第1生成部56Pは、第2濃度値(紐付領域の濃度値)を、例えば、以下のようにして取得する。第1生成部56Pは、まず、読取部56Kで読取った紐付効果の種類と同じ名称の表面効果の種類を、表面効果選択テーブル(図11参照)から読取る。そして、該表面効果選択テーブルにおける、読取った表面効果の種類に対応する濃度値を、該紐付効果の種類および紐付領域を規定するための第2濃度値として用いる。
このため、第2光沢制御版データは、画素毎に、表面効果の種類及び光沢領域を規定するための第1濃度値と、紐付効果の種類および紐付領域を規定するための第2濃度値と、が規定された状態となる。
さらに、第1生成部56Pは、受付部56Mで受け付けた設定情報に応じて、第2光沢制御版データを生成することが好ましい。
詳細には、まず、受付部56Mが入力部58から受け付けた設定情報に、第1設定〜第6設定の何れも含まれない場合を想定する。これは、図14に示す印刷設定テーブルにおける識別情報「1」がユーザによって入力された場合である。すなわち、第1設定〜第6設定の何れについても、対応するオンオフ情報が「Off(オフ)」の場合である。
この場合、第1生成部56Pは、この設定情報に応じて、第1光沢制御版データに定められた表面効果の種類および光沢領域と、該表面効果の種類に対応する読取部56Kで読取った紐付効果の種類および紐付効果を付与する紐付領域と、を異なるページに規定した、第2光沢制御版データを生成する。
すなわち、第1生成部56Pは、第1光沢制御版データに規定された光沢領域を該第1光沢制御版データによって規定される位置に配置したページと、紐付領域を該第1光沢制御版データによって規定される対応する位置に配置したページと、を含む、第2光沢制御版データを生成する。
図15は、第2光沢制御版データの生成の説明図である。
図15(A)に示すように、例えば、第1光沢制御版データ71における、領域71Aおよび領域71Bに、表面効果が規定されていたとする。そして、この領域71Aには、表面効果の種類として「鏡面光沢タイプA」が規定されており、対応する紐付効果として「鏡面光沢タイプB」が読取られたとする。また、領域71Bには、表面効果の種類として、「網点マットタイプ1」が規定されており、対応する紐付効果として「透かし文字1(見本)」が読取られたとする。
この場合、第1生成部56Pは、図15(B)に示す印刷結果72が得られるように、第2光沢制御版データ73を生成する。なお、印刷結果72には、実際には、第1有色版データに応じた有色画像が含まれるが、図15(B)では記載を省略している。
第1生成部56Pは、第2光沢制御版データ73として、領域71Aに表面効果である「鏡面光沢タイプA」を規定し、領域71Bに表面効果である「網点マットタイプ1」を規定した、ページ(印刷物72を得るための第2光沢制御版データのページ73)と、領域71Aに紐付効果である「鏡面光沢タイプB」を規定し、領域71Bに表面効果である「透かし文字1(見本)」を規定した、ページ(印刷物72を得るための第2光沢制御版データのページ73)と、を生成する。
このように、この場合、第1生成部56Pは、第1光沢制御版データ71に規定された光沢領域と、対応する紐付領域と、を別々のページに印刷するように、第2光沢制御版データ73を生成する。
このため、例えば、1ページ目の印刷物72には第1光沢制御版データ71に規定された表面効果の光沢領域、2ページ目の印刷物72には該表面効果に対応する紐付効果の紐付領域が印刷される。
なお、図15(A)には、全ページが1ページである第1光沢制御版データ71を示した。しかし、第1光沢制御版データ71が複数ページから構成される場合には、第1生成部56Pは、例えば、第1光沢制御版データ71における1ページおよび2ページの各々に規定された表面効果の光沢領域を、記録媒体の1ページ目、2ページ目、の各々に印刷するように、第2光沢制御版データを生成すればよい。また、第1生成部56Pは、第1光沢制御版データ71における1ページに規定された表面効果に対応する紐付効果の紐付領域を、記録媒体の3ページ目に印刷し、第1光沢制御版データ71における2ページに規定された表面効果に対応する紐付効果の紐付領域を、記録媒体の4ページ目に印刷するように、第2光沢制御版データを生成すればよい。
また、表面効果と紐付け効果を見比べやすくするために、第1光沢制御版データ71における1ページに規定された表面効果の光沢領域を記録媒体の1ページ目、第1光沢制御版データ71における1ページに規定された表面効果に対応する紐付効果の紐付領域を、記録媒体の2ページ目、第1光沢制御版データ71における2ページに規定された表面効果の光沢領域を記録媒体の3ページ目、第1光沢制御版データ71における2ページに規定された表面効果に対応する紐付効果の紐付領域を、記録媒体の4ページ目、とするように、第2光沢制御版データを生成してもよい。
また、第1光沢制御版データに規定された表面効果の種類に対応する、紐付効果が複数ある場合には、第1生成部56Pは、対応する紐付効果の数に応じた枚数の記録媒体に、各々の紐付領域を印刷するように、第2光沢制御版データを生成すればよい。
なお、第1生成部56Pは、光沢領域および紐付領域の各々に対応する位置に、対応する光沢領域の表面効果の種類や濃度値を示す文字情報、および、対応する紐付領域の紐付効果の種類や濃度値を示す文字情報、の各々を示す有色画像を付加した、第2有色版データを生成することが好ましい。
すなわち、第1生成部56Pは、印刷結果に、図15(B)に示すように、隣接する位置の光沢領域の表面効果の種類または紐付領域の紐付効果の種類を示す文字情報Tが形成されるように、第2有色版データを生成することが好ましい。この処理に、ユーザは、記録媒体に形成された各領域が、どの種類の表面効果または紐付効果を示すものであるか、容易に把握することができる。また、第1生成部56Pは、この文字情報に、印刷モードの設定情報を更に含めてもよい。なお、文字情報Tについては、以下に説明する、図16〜図18−4についても同様である。
次に、受付部56Mが入力部58から受け付けた設定情報に、第1設定のみが含まれる場合を説明する。これは、図14に示す印刷設定テーブルにおける識別情報「2」がユーザによって入力された場合である。すなわち、第1設定〜第6設定の内、第1設定に対応するオンオフ情報が「On(オン)」であり、他の設定に対応するオンオフ情報は「Off(オフ)」の場合である。なお、第1設定は、上述したように、第1有色版データの抽出を示す情報である。
第1生成部56Pは、受け付けた設定情報が第1有色版データの抽出を示す第1設定を示す場合に、第1有色版データによって規定される有色画像から、第1光沢制御版データによって示される光沢領域に重複する重複領域を抽出した第2有色版データを更に生成する。なお、この第2有色版データは、上述した文字情報Tを含むことが好ましい。
図16は、受け付けた設定情報が第1有色版データの抽出を示す第1設定を示す場合の、第2光沢制御版データの生成の説明図である。
図15(A)と同様に、例えば、第1光沢制御版データ71における、領域71Aおよび領域71Bに、表面効果が規定されていたとする(図16(A)参照)。そして、この領域71Aには、表面効果の種類として「鏡面光沢タイプA」が規定されており、対応する紐付効果として「鏡面光沢タイプB」が読取られたとする。また、領域71Bには、表面効果の種類として、「網点マットタイプ1」が規定されており、対応する紐付効果として「透かし文字1(見本)」が読取られたとする。
また、図16(A)に示すように、第1有色版データ74に、有色トナーを付与するための有色画像74Cが規定されていたとする。
この場合、第1生成部56Pは、第1有色版データ74によって規定される有色画像74Cから、第1光沢制御版データ71によって示される光沢領域(領域71A、領域71B)と重複する重複領域74C、74Cを抽出した、第2有色版データを生成する。
なお、受け付けた設定情報に含まれる、第1設定以外の設定(第2設定〜第6設定)に対応するオンオフ情報が「Off(オフ)」である場合、第1生成部56Pは、第1設定〜第6設定に対応するオンオフ情報が全て「Off(オフ)」である場合と同様にして、第2光沢制御版データを生成する。
このため、受け付けた設定情報が第1設定を示す場合、第1生成部56Pは、図16(B)に示す印刷結果75が得られるように、第2光沢制御版データ73、第2有色版データ76を生成する。第2光沢制御版データ73は、図15(B)の第2光沢制御版データ73と同様である。
第2有色版データ76は、第1有色版データ74に規定された有色画像74Cにおける、光沢領域との重複領域74C、74Cを抽出したデータである。なお、第1生成部56Pは、第2光沢制御版データ73のページ数と同じページ数の、第2有色版データ76を生成する。
このため、第2有色版データ76によって規定される、上記重複領域である有色画像と、第2光沢制御版データ73によって規定される光沢領域、および、紐付領域、の各々と、を重ねた印刷結果は、図16(B)に示す印刷結果75となる。
第1有色版データによって規定される有色画像には、第1光沢制御版データによって規定された光沢領域に重複しない領域が存在する場合がある。テスト印刷によって、表面効果を確認する場合、有色画像における、光沢領域に非重複の領域については、特に印刷する必要がない。このため、受け付けた設定情報が第1設定を示す場合、第1生成部56Pは、図16(B)に示す印刷結果75が得られるように、第2光沢制御版データ73、第2有色版データ76を生成する。
このため、有色トナーなどの有色色材の消費量を抑制することができる。
次に、受付部56Mが入力部58から受け付けた設定情報に、第2設定のみが含まれる場合を説明する。これは、図14に示す印刷設定テーブルにおける識別情報「3」がユーザによって入力された場合である。すなわち、第1設定〜第6設定の内、第2設定(印刷速度)に対応するオンオフ情報が「On(オン)」であり、他の設定に対応するオンオフ情報は「Off(オフ)」の場合である。なお、第2設定は、上述したように、印刷速度を示す情報であり、第2設定に対応するオンオフ情報が「On(オン)」である場合、速度優先および画質優先の双方を示す。
第1生成部56Pは、受け付けた設定情報に示される第2設定が、画質優先と速度優先の双方を示す場合(対応するオンオフ情報が「On(オン)」である場合)、画像優先としての第3光沢制御版データと、速度優先としての第4光沢制御版データと、を含む第2光沢制御版データを生成する。
第3光沢制御版データは、第1光沢制御版データに定められた表面効果の種類および光沢領域と、該表面効果の種類に対応する読取った紐付効果の種類および紐付領域と、を規定した、画質優先としての光沢制御版データである。なお、第1生成部56Pは、第3光沢制御版データの生成時には、総量規制処理を行わない。
第4光沢制御版データは、第1光沢制御版データに定められた表面効果の種類および光沢領域と、該表面効果の種類に対応する読取った紐付効果の種類および紐付領域と、を規定すると共に、各画素に付与される色材の総量が総量規制値以下となるように濃度値を調整した、速度優先としての光沢制御版データである。
図17は、受け付けた設定情報に示される第2設定が、画質優先と速度優先の双方を示す場合の、第2光沢制御版データの生成の説明図である。
図15(A)と同様に、例えば、第1光沢制御版データ71における、領域71Aおよび領域71Bに、表面効果が規定されていたとする(図17(A)参照)。そして、この領域71Aには、表面効果の種類として「鏡面光沢タイプA」が規定されており、対応する紐付効果として「鏡面光沢タイプB」が読取られたとする。また、領域71Bには、表面効果の種類として、「網点マットタイプ1」が規定されており、対応する紐付効果として「透かし文字1(見本)」が読取られたとする。
この場合、第1生成部56Pは、図17(B)に示す印刷結果77の得られる第3光沢制御版データ78と、図17(C)に示す印刷結果79の得られる第4光沢制御版データ81と、を、第2光沢制御版データとして生成する。なお、印刷結果77および印刷結果79には、実際には、第1有色版データに応じた有色画像が含まれるが、図17(B)および図17(C)では記載を省略している。
具体的には第1生成部56Pは、第3光沢制御版データ78として、領域71Aに表面効果である「鏡面光沢タイプA」を規定し、領域71Bに表面効果である「網点マットタイプ1」を規定したページ78と、領域71Aに紐付効果である「鏡面光沢タイプB」を規定し、領域71Bに表面効果である「透かし文字1(見本)」を規定したページ78と、を生成する(図17(B)参照)。このとき、第1生成部56Pは、上記総量規制処理を行わずに、第3光沢制御版データを生成する。
また、第1生成部56Pは、第4光沢制御版データ81として、領域71Aに表面効果である「鏡面光沢タイプA」を規定し、領域71Bに表面効果である「網点マットタイプ1」を規定したページ81と、領域71Aに紐付効果である「鏡面光沢タイプB」を規定し、領域71Bに表面効果である「透かし文字1(見本)」を規定したページ81と、を生成する(図17(C)参照)。このとき、第1生成部56Pは、上記総量規制処理を行うことで、第4光沢制御版データを生成する。
そして、第1生成部56Pは、これらの第3光沢制御版データ、および第4光沢制御版データを、第2光沢制御版データとして生成する。
このため、ユーザは、1回のテスト印刷によって、画質優先と速度優先の2通りの印刷モードの各々で形成された光沢領域および紐付領域を容易に確認することができ、通常印刷時に用いる印刷モードの判断に用いることができる。
また、この場合、第1生成部56Pは、光沢領域および紐付領域の各々に対応する位置に、対応する光沢領域の表面効果の種類、濃度値、および印刷モードを示す文字情報、および、対応する紐付領域の紐付効果の種類、濃度値、および印刷モードを示す文字情報、の各々を示す有色画像を付加した、第2有色版データを生成することが好ましい。
この文字情報の印刷により、ユーザは、印刷結果がどの印刷モードで形成されたものかを、容易に確認することができる。
次に、受付部56Mが入力部58から受け付けた設定情報が、第3設定を示す場合を説明する。第3設定(枚数指定)に対応するオンオフ情報が「On(オン)」である場合である。
なお、上述したように、第3設定は、光沢領域および紐付領域を、設定された枚数の記録媒体に印刷することを示す。なお、以下では、説明を簡略化するために、第3設定で設定された枚数は、1枚であるものとして説明する。なお、第3設定で設定される記録媒体の枚数は、N枚(Nは1以上の整数)であればよく、1枚に限定されない。
受け付けた設定情報が第3設定を示す場合、第1生成部56Pは、第1光沢制御版データに含まれる各ページの各々に定められた光沢領域と、対応する紐付領域と、を第3設定で設定された枚数のページに配置した、第2光沢制御版データを生成する。
光沢領域と紐付領域とを、第3設定で指定された枚数のページに配置する方法は、限定されず、様々な方法が挙げられる。本実施の形態では、一例として、第4設定〜第6設定の3種類の方法を挙げて説明する。
まず、受付部56Mで入力部58から受け付けた設定情報が、第3設定と、第4設定と、を示す場合を説明する。これは、図14に示す印刷設定テーブルにおける識別情報「4−1」がユーザによって入力された場合である。すなわち、第1設定〜第6設定の内、第3設定(枚数指定)と第4設定(配置変更)に対応するオンオフ情報が「On(オン)」であり、他の設定に対応するオンオフ情報は「Off(オフ)」の場合である。
なお、上述したように、第4設定は、第1光沢制御版データに規定された表面効果の種類の光沢領域、および該表面効果の種類に対応する紐付効果の紐付領域を、1ページ内(第3設定で設定された枚数)に収まるように再配置することを示す。
受け付けた設定情報が第3設定と第4設定を含む場合、第1生成部56Pは、第1光沢制御版データに含まれる各ページの各々に規定された光沢領域と、光沢領域に対応する読取った紐付領域と、の各々を、1ページ内(第3設定で設定された枚数)に収まるように再配置した、第2光沢制御版データを生成する。
また、設定情報が、第3設定と、第5設定と、を示す場合についても説明する。これは、図14に示す印刷設定テーブルにおける識別情報「4−2」がユーザによって入力された場合である。すなわち、第1設定〜第6設定の内、第3設定(枚数指定)と第5設定(集約)に対応するオンオフ情報が「On(オン)」であり、他の設定に対応するオンオフ情報は「Off(オフ)」の場合である。
なお、上述したように、第5設定は、複数ページからなる第1光沢制御版データによって規定された表面効果の種類の光沢領域、および該表面効果の種類に対応する紐付効果の種類の紐付領域を、1ページ(第3設定で定められた枚数)に集約することを示す。
受け付けた設定情報が、第3設定と第5設定とを示す場合、第1生成部56Pは、第1光沢制御版データに含まれる各ページの各々に規定された光沢領域と、光沢領域に対応する紐付領域と、を第2光沢制御版データの各ページ内における光沢領域の相対位置を維持したまま、1ページに集約させて配置した、第2光沢制御版データを生成する。
また、受け付けた設定情報が、第3設定と第6設定とを示す場合についても説明する。これは、図14に示す印刷設定テーブルにおける識別情報「4−3」がユーザによって入力された場合である。すなわち、第1設定〜第6設定の内、第3設定(枚数指定)と第6設定に対応するオンオフ情報が「On(オン)」であり、他の設定に対応するオンオフ情報は「Off(オフ)」の場合である。
なお、上述したように、第6設定は、光沢領域および紐付領域の各々を予め定めた形状で配置することを示す。
受け付けた設定情報が、第3設定と第6設定とを示す場合、第1生成部56Pは、第1光沢制御版データに含まれる各ページの各々に規定された光沢領域と、光沢領域に対応する読取った紐付領域と、の各々を、1ページ内(第3設定で定められた枚数)に、第6設定により規定された形状として配置した、第2光沢制御版データを生成する。
図18−1〜図18−4は、受け付けた設定情報が、第3設定と、第6設定、第4設定、および第5設定の何れかと、を示す場合の、第2光沢制御版データの生成の説明図である。
例えば、第1光沢制御版データ71における、1ページ目71の領域71Aおよび領域71Bに、表面効果が規定されていたとする(図18−1参照)。そして、この領域71Aには、表面効果の種類として「鏡面光沢タイプA」が規定されており、対応する紐付効果として「鏡面光沢タイプB」が読取られたとする。また、領域71Bには、表面効果の種類として、「網点マットタイプ1」が規定されており、対応する紐付効果として「透かし文字1(見本)」が読取られたとする。
また、第1光沢制御版データ71における、2ページ目71の領域71Cおよび領域71Dについても、表面効果が規定されていたとする(図18−1参照)。そして、この領域71Cには、表面効果の種類として「ベタ光沢 タイプ3」が規定されており、対応する紐付効果として「ベタ光沢 タイプ1」が読取られたとする。また、領域71Dには、表面効果の種類として、「つや消しタイプA」が規定されており、対応する紐付効果として「地紋パターン2(格子)」が読取られたとする。
この場合、第1生成部56Pは、図18−2、図18−3、図18−4の各々に示す印刷結果82、84、86の得られる第2光沢制御版データ83、85、87を生成する。
詳細には、受け付けた設定情報が第3設定と第4設定とを示す場合、第1生成部56Pは、図18−2に示す印刷結果82の得られる第2光沢制御版データ83を生成する。なお、印刷結果82には、実際には、第1有色版データに応じた有色画像が含まれるが、図18−2では記載を省略している。
具体的には、第1生成部56Pは、第2光沢制御版データ83として、第3設定で設定された枚数のページ内(本実施の形態では、一例として、1ページ内)に、領域71Aと、領域71Aと、領域71Bと、領域71Bと、領域71Cと、領域71Cと、領域71Dと、領域71Dと、を含む、第2光沢制御版データを生成する。
領域71Aは、表面効果である「鏡面光沢タイプA」を規定した領域である。領域71Aは、該表面効果の種類の紐付効果である「鏡面光沢タイプB」を規定した領域である。領域71Bは、表面効果である「網点マットタイプ1」を規定した領域である。領域71Bは、該表面効果の種類の紐付効果である「透かし文字1(見本)」を規定した領域である。領域71Cは、表面効果である「ベタ光沢タイプ3」を規定した領域である。領域71Cは、該表面効果の種類の紐付効果である「ベタ光沢タイプ1」を規定した領域である。領域71Dは、表面効果である「つや消しタイプA」を規定した領域である。領域71Dは、該表面効果の種類の紐付効果である「地紋パターン2(格子)」を規定した領域である。
このように、第1光沢制御版データ71における各ページに規定された光沢領域を抽出し、該第1光沢制御版データ71で規定された該光沢領域の形状および大きさを維持したまま、第2光沢制御版データ83の1ページ内に再配置すると共に、抽出した光沢領域の表面効果の種類に対応する紐付領域を、対応する光沢領域の形状および大きさで第2光沢制御版データ83の同じページ内に配置する。この配置により、第1生成部56Pは、第2光沢制御版データ83を生成する。
一方、受け付けた設定情報が第3設定と第5設定とを示す場合、第1生成部56Pは、図18−3に示す印刷結果84の得られる第2光沢制御版データ85を生成する。なお、印刷結果84には、実際には、第1有色版データに応じた有色画像が含まれるが、図18−3では記載を省略している。
具体的には、第1生成部56Pは、第3設定で設定された枚数のページ内(本実施の形態では、一例として、1ページ内)に、複数ページからなる第1光沢制御版データ71〜71(71)(図18−1参照)に含まれる各ページの各々に規定された光沢領域と、光沢領域に対応する読取った紐付領域と、を、第2光沢制御版データの各ページ内における光沢領域の相対位置を維持したまま、設定された枚数のページ(本実施の形態では1ページ)に集約させて配置した、第2光沢制御版データ85を生成する。
言い換えると、第1生成部56Pは、複数ページからなる第1光沢制御版データ71〜71(71)(図18−1参照)に含まれる各ページの各々に規定された光沢領域と、光沢領域に対応する読取った紐付領域と、を別々のページに配置し、更に、設定された枚数のページに集約させて配置する。
このように、第1生成部56Pは、第1光沢制御版データ71の各ページに示される光沢領域の、各ページ内における相対位置を維持したまま、光沢領域の定められた各ページと、対応する紐付領域の定められた各ページと、の各々を、1ページに集約させた第2光沢制御版データ85(図18−3参照)を生成する。
この場合、第1生成部56Pは、第1光沢制御版データ71の各ページ内における光沢領域の相対位置を維持したまま、指定された枚数に集約させた、第2光沢制御版データ85を生成することができる。このため、第1光沢制御版データ71で規定された各光沢領域の配置関係を確認しつつ、他の表面効果も容易に確認することができる。
また、受け付けた設定情報が第3設定と第6設定とを示す場合、第1生成部56Pは、図18−4に示す印刷結果86の得られる第2光沢制御版データ87を生成する。なお、印刷結果86には、実際には、第1有色版データに応じた有色画像が含まれるが、図18−4では記載を省略している。
具体的には、第1生成部56Pは、第3設定で設定された枚数のページ内(本実施の形態では、一例として、1ページ内)に、第1光沢制御版データ71に含まれる各ページの各々に規定された光沢領域と、光沢領域に対応する読取った紐付領域と、の各々を、1ページ内の、第6設定により予め規定された形状として配置した、第2光沢制御版データ87を生成する。予め規定された形状とするために、第1生成部56Pは、例えば、対応する各領域(光沢領域、紐付領域)から、予め規定された形状(例えば、矩形状や円形状)の領域を抽出すればよい。
図18−4に示す例では、第1生成部56Pは、第2光沢制御版データ87として、第1制御版データ71に規定された表面効果の種類の光沢領域と、該表面効果の種類の紐付効果である紐付領域と、を予め規定された形状(例えば、矩形状)に変形して配列した、第2光沢制御版データ87を生成する。
このため、第1光沢制御版データに、多数の種類の表面効果の表面領域が規定されている場合や、多数の紐付領域が読取られた場合などであっても、指定された枚数内に収まるように、第2光沢制御版データを生成することができる。
図10に戻り、第2生成部56Gは、判別部56Bによって種別情報がテスト印刷を示すと判別された場合に、第1生成部56Pで生成された第2光沢制御版データから、記録媒体に特色色材を付与する実行部(印刷装置30)で用いる特色色材版データを生成する。
特色色材版データは、第2光沢制御版データにおける濃度値に対応する規定内容を画素ごとに定めたものである。第2生成部56Gは、記憶部56Dに記憶されている表面効果選択テーブルに基づいて、第2光沢制御版データに規定された第1濃度値(表面効果の濃度値)と、第2濃度値(紐付効果の濃度値)と、の各々に対応する、グロッサ80のオンオフ情報と、特色色材版データの規定内容と、を判断する。
そして、第2生成部56Gは、判断結果に応じて、グロッサ80のオンオフを決定すると共に、ガンマ補正されたCMYKの8ビットの第1有色版データを用いてインバースマスクやベタマスクなどを適宜生成することにより、特色トナーを付着させるための2ビットの特色色材版データを生成する。このとき、第2生成部56Gは、表面効果選択テーブルにおける、第2光沢制御版データの各画素の第1濃度値および第2濃度値の各々に対応する特色色材版データの規定内容に応じて、プリンタ機70で用いる特色色材版データ(クリアトナー版1)と、低温定着機90で用いる特色色材版データ(クリアトナー版2)と、を適宜生成する。
そして、第2生成部56Gは、生成した2ビットの特色色材版データと、決定したグロッサ80のオンまたはオフを示すオンオフ情報と、をsi3部57へ出力する。
切替制御部56Eは、第1生成部56Pから、印刷モードの切り替えタイミングを示すタイミング情報を受け付ける。第1生成部56Pは、受付部56Mで受け付けた設定情報に示される第2設定が、画質優先と速度優先の双方を示す場合に、上記画質優先としての第3光沢制御版データに応じた画像形成時と、上記速度優先としての第4光沢制御版データに応じた画像形成時と、で印刷モードを変更するためのタイミング情報を生成する。そして、第1生成部56Pは、総量規制値およびタイミング情報を切替制御部56Eへ送信する。
切替制御部56Eは、受け付けたタイミング情報に示されるタイミングに従い、総量規制値をTRC53へ出力すると共に、印刷装置30のエンジンスピードを設定する。具体的には、切替制御部56Eは、画質優先としての第3光沢制御版データに応じた画像形成時には、エンジンスピードを落としてより多くのトナー(色材)を付着できる画質優先モードで印刷を実行するように印刷装置30を制御する。また、切替制御部56Eは、速度優先としての第4光沢制御版データに応じた画像形成時には、エンジンスピードを落とさずに生産性を優先した速度優先モードで印刷を実行するように印刷装置30を制御する。
このため、印刷装置30では、設定情報に応じて、上述した印刷結果72、75、77、79、82、84、86(図15〜図17、図18−2〜図18−4参照)を得ることができる。
次に、本実施の形態に係るDFE50のクリアプロセッシング56が実行する画像処理の手順を説明する。図19は、画像処理の手順を示すフローチャートである。
まず、取得部56Aが、種別情報と、第1光沢制御版データと、第1有色版データと、を含む印刷データを取得する(ステップS100)。そして、取得部56Aは、取得した印刷データを記憶部56Dに記憶する(ステップS102)。
次に、判別部56Bが、ステップS100で取得した種別情報が、通常印刷であるかテスト印刷であるかを判別する(ステップS104)。
通常印刷と判別されると(ステップS104:No)、ステップS106へ進む。ステップS106では、算出部56Hが、ステップS100で取得した第1光沢制御版データにおける分析情報を算出する。本実施の形態では、算出部56Hは、分析情報として、第1光沢制御版データにおける表面効果の種類の使用回数と、第1光沢制御版データにおける表面効果の種類に対応する光沢領域の面積と、を算出する(ステップS106)。
次に、第1更新部56Iが、ステップS106で算出した、各表面効果の種類の使用回数と、光沢領域の面積と、の算出結果を用いて、記憶部56Dに記憶されている履歴情報を更新する(ステップS108)。
次に、第2更新部56Jが、ステップS108で更新された履歴情報を分析し(ステップS110)、分析結果に応じて、表面効果の種類の各々に対応する紐付効果の種類を選択して表面効果選択テーブルに登録することで、表面効果選択テーブルを更新する(ステップS112)。そして、後述するステップS122へ進む。
一方、ステップS104でテスト印刷と判断すると(ステップS104:Yes)、ステップS114へ進む。
ステップS114では、読取部56Kが、ステップS100で取得した第1光沢制御版データに定められた濃度値に対応する表面効果の種類、および、該濃度値に対応する紐付効果の種類を、表面効果選択テーブルから読取る(ステップS114)。
次に、受付部56Mが、表面効果を与える光沢領域と、紐付効果を与える紐付領域と、の各々の記録媒体への印刷設定を示す設定情報の指定を受け付ける(ステップS116)。
次に、第1生成部56Pが、ステップS116で受け付けた設定情報に応じて、第2光沢制御版データを生成する(ステップS118)。また、第1生成部56Pは、ステップS116で受け付けた設定情報に応じて、第1有色版データから第2有色版データを生成する。
第1生成部56Pは、ステップS118で第2有色版データを生成した場合、ハーフトーンエンジン55(図8参照)へ出力する(ステップS120)。そして、ステップS122へ進む。
ステップS122では、第2生成部56Gが、特色色材版データを生成する(ステップS124)。第2生成部56Gは、上記ステップS104で通常印刷と判別された場合には、ステップS100で取得した第1光沢制御版データを用いて、特色色材版データを生成する。一方、ステップS104でテスト印刷と判別された場合には、ステップS118で生成された第2制御版データを用いて、特色色材版データを生成する。
次に、第2生成部56Gは、生成した特色色材版データを、si3部57へ出力する(ステップS124)。
次に、切替制御部56Eが、印刷モードの切替を要するか否かを判断する(ステップS126)。切替制御部56Eは、ステップS116で受付部56Mが受け付けた設定情報に示される第2設定が、画質優先と速度優先の双方を示すか否かを判別することで、ステップS126の判断を行う。画質優先と速度優先の双方を示す場合とは、第2設定に対応するオンオフ情報が「On(オン)」である場合である。
切替を要さない場合(ステップS126:No)、本ルーチンを終了する。切替を要する場合(ステップS126:Yes)、ステップS128へ進む。
ステップS128では、切替制御部56Eが、第1生成部56Pから受け付けたタイミング情報に示されるタイミングに従い、総量規制値をTRC53へ出力すると共に、印刷装置30のエンジンスピードを設定する(ステップS128)。そして、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施の形態のDFE50は、記憶部56Dと、取得部56Aと、判別部56Bと、読取部56Kと、第1生成部56Pと、第2生成部56Gと、を含む。記憶部56Dは、記録媒体に対する視覚的または触覚的な効果である表面効果を示す濃度値と、表面効果の種類と、表面効果の種類に関連する他の表面効果としての紐付効果の種類と、を対応づけた表面効果選択テーブルを予め記憶する。取得部56Aは、通常印刷またはテスト印刷を示す種別情報と、表面効果の種類と表面効果を与える光沢領域とを規定するための濃度値が定められた第1光沢制御版データと、有色画像の第1有色版データと、を含む印刷データを取得する。判別部56Bは、種別情報が通常印刷を示すかテスト印刷を示すかを判別する。読取部56Kは、種別情報がテスト印刷と判別された場合に、第1光沢制御版データに定められた濃度値に対応する、表面効果の種類および紐付効果の種類を、表面効果選択テーブルから読取る。第1生成部56Pは、第1光沢制御版データに定められた表面効果の種類および光沢領域と、該表面効果の種類に対応する読取った紐付効果の種類および紐付効果を付与する紐付領域と、を規定した第2光沢制御版データを生成する。第2生成部56Gは、第2光沢制御版データから、記録媒体に特色色材を付与する実行部(印刷装置30)で用いる特色色材版データを生成する。
このため、印刷装置30では、第2光沢制御版データに応じて記録媒体に特色色材(本実施の形態では、クリアトナー)を付与することで、第1光沢制御版データで規定された表面効果の光沢領域に加えて、該表面効果に関連する他の表面効果としての紐付効果の紐付領域を、記録媒体上に形成することができる。
従って、本実施の形態のDFE50では、印刷データ(具体的には、第1光沢制御版データ)に定められた種類以外の表面効果を容易に確認することができる。
<変形例1>
なお、上記実施の形態1では、DFE50と、印刷装置30と、を別体として構成した場合を説明した。しかし、DFE50と、印刷装置30を構成する各機器(プリンタ機70、グロッサ80、および低温定着機90の少なくとも1つ)と、を一体的に設けた構成としてもよい。
図20は、本変形例の画像処理システムの一例を示す模式図である。画像処理システムは、ホスト装置10と、複合装置30Aと、を備えた構成である。ホスト装置10と、複合装置30Aと、は信号やデータ授受可能に接続されている。複合装置30Aは、DFE50と、MIC60と、プリンタ機70と、グロッサ80と、低温定着機90と、を含む。
ホスト装置10、DFE50、MIC60、及びプリンタ機70の構成は、実施の形態1と同様である。
このように、DFE50と、プリンタ機70、グロッサ80、および低温定着機90の少なくとも1つと、を一体的に構成してもよい。
(実施の形態2)
なお、実施の形態1における、一の装置で行っていた複数の処理のいずれかを、一の装置とネットワークを介して接続する1以上の他の装置で行う構成にしてもよい。
その一例として、本実施の形態の画像処理システムでは、DFEの機能の一部を、ネットワーク上のサーバ装置上に実装している。
図21は、本実施の形態に係る画像処理システムの構成を例示する図である。図21に示すように、本実施の形態の画像処理システムは、ホスト装置10と、DFE3050と、MIC60と、印刷装置30(プリンタ機70、グロッサ80、低温定着機90)と、クラウド上のサーバ装置3060と、を備えている。ホスト装置10、MIC60、及び印刷装置30は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、DFE3050がインターネット等のネットワークを介して、サーバ装置3060と接続された構成となっている。また、本実施の形態では、実施の形態1のDFE50の、取得部56A、判別部56B、分析部56C、記憶部56D、切替制御部56E、読取部56K、受付部56M、第1生成部56P、および第2生成部56Gを、サーバ装置3060に設けた構成となっている。
すなわち、具体的には、本実施の形態では、DFE3050がインターネット等のネットワーク(クラウド)を介して、単一のサーバ装置3060に接続し、サーバ装置3060で、特色色材版データの生成を行うように構成している。
まず、サーバ装置3060について説明する。図22は、本実施の形態にかかるサーバ装置3060の機能的構成を示すブロック図である。サーバ装置3060は、記憶部3070と、取得部3061と、判別部3062と、分析部3063と、切替制御部3064と、読取部3071、受付部3072、第1生成部3073、第2生成部3074と、通信部3067と、を備える。
記憶部3070は、HDDやメモリ等の記憶媒体である。記憶部3070は、実施の形態1の記憶部56Dに相当する。取得部3061、判別部3062、分析部3063、切替制御部3064、読取部3071、受付部3072、第1生成部3073、および第2生成部3074の各々は、取得部56A、判別部56B、分析部56C、記憶部56D、切替制御部56E、読取部56K、受付部56M、第1生成部56P、および第2生成部56Gにそれぞれ相当する。
通信部3067は、DFE3050との間で各種データや要求の送受信を行う。より具体的には、通信部3067は、DFE3050から、印刷データを受信する。また、通信部3067は、特色色材版データやオンオフ情報などを、DFE3050へ出力する。
図23は、DFE3050の機能ブロック図である。
DFE3050は、レンダリングエンジン51と、si1部52と、TRC53と、si2部54と、ハーフトーンエンジン55と、si3部57と、を備える。DFE3050は、クリアプロセッシング56を備えず、クリアプロセッシング56へ出力するデータをサーバ装置3060へ送信し、クリアプロセッシング56から受け付けるデータをサーバ装置3060から受信する以外は、実施の形態1のDFE50と同様である。
次に、以上のように構成された本実施の形態に係る画像処理システムによる画像処理について説明する。図24は、本実施の形態にかかる画像処理の全体の流れを示すシーケンス図である。
まず、DFE3050が印刷データを受信する(ステップS300)。次に、DFE3050がCMYKの8ビットの第1有色版データを生成する(ステップS302)。次に、DFE3050が、8ビットの第1光沢制御版データを生成する(ステップS304)。
次に、DFE3050が、CMYKの8ビットの第1有色版データと、8ビットの第1光沢制御版データと、種別情報と、を含む印刷データをサーバ装置3060へ送信する(ステップS306)。
次に、サーバ装置3060が、特色色材版生成処理を実行する(ステップS308)。ステップS308の処理は、実施の形態1において図19を用いて説明した処理(ステップS100〜ステップS128、図19参照)と同様である。
次に、サーバ装置3060が、特色色材版データをDFE3050へ出力する(ステップS310)。なお、サーバ装置3060は、実施の形態1と同様に、判別部3062の判別結果に応じて、第2有色版データ、光沢制御値、タイミング情報をDFE3050へ出力する。
DFE3050は、2ビットの有色色材版データを生成する(ステップS312)。そして、DFE3050は、サーバ装置3060から受け付けた特色色材版データと、有色色材版データと、を含む出力データを、MIC60を介して印刷装置30へ出力する(ステップS314)。そして、本ルーチンを終了する。
なお、MIC60、および印刷装置30における処理については、実施の形態1と同様に行われる。
このように本実施の形態では、特色色材版データの生成を、クラウド上のサーバ装置3060で行っているので、実施の形態1と同様の効果を奏する他、複数のDFE3050が存在する場合でも、出力データの生成を一括して行うことができ、管理者の便宜となる。
(実施の形態3)
なお、上記実施の形態2では、クラウド上の単一のサーバ装置3060に、記憶部3070と、取得部3061と、判別部3062と、分析部3063と、切替制御部3064と、第2生成部3074と、を設け、サーバ装置3060で、特色色材版データの生成処理を行うように構成したが、これに限定されるものではない。
例えば、クラウド上に2以上のサーバ装置を設け、上記処理を、2以上のサーバ装置で分散させて実行するように構成してもよい。図25は、クラウド上に2つのサーバ(第1サーバ装置3860と第2サーバ装置3861)を設けたネットワーク構成図である。図25の例では、第1サーバ装置3860と第2サーバ装置3861とで、特色色材版データの生成処理を分散して行うように構成する。なお、各処理の各サーバ装置への分散の形態は限定されず、任意に行うことができる。
すなわち、一の装置で行っていた複数の処理のいずれかを、一の装置とネットワークを介して接続する1以上の他の装置で行う構成にすることができる。
また、上記の「一の装置とネットワークを介して接続する1以上の他の装置で行う構成」の場合、一の装置で行われた処理で発生したデータ(情報)を一の装置から他の装置に出力する処理、そのデータを他の装置が入力する処理等、一の装置と他の装置間、さらには、他の装置間同士で行われるデータの入出力処理を含むような構成となる。
つまり、他の装置が1つの場合では、一の装置と他の装置間で行われるデータの入出力処理を含むような構成となり、他の装置が2以上の場合では、一の装置と他の装置間、及び、第一の他の装置・第二の他の装置間のように他の装置間同士でデータの入出力処理を含むような構成となる。
また、本実施の形態では、サーバ装置3060、あるいは第1サーバ装置3860および第2サーバ装置3861などの複数のサーバ装置を、クラウド上に設けているが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ装置3060、あるいは第1サーバ装置3860および第2サーバ装置3861などの複数のサーバ装置を、イントラネット上に設ける等、あらゆるネットワーク上に設けた構成としてもよい。
上述した実施の形態および変形例のホスト装置10、DFE50、3050、サーバ装置3060、第1サーバ装置3860、第2サーバ装置3861のハードウェア構成について説明する。
図26は、ホスト装置10、DFE50、3050、サーバ装置3060、第1サーバ装置3860、第2サーバ装置3861のハードウェア構成図である。ホスト装置10、DFE50、3050、サーバ装置3060、第1サーバ装置3860、第2サーバ装置3861は、ハードウェア構成として、装置全体を制御するCPUなどの制御装置2901と、各種データや各種プログラムを記憶するROMやRAMなどの主記憶装置2902と、各種データや各種プログラムを記憶するHDDなどの補助記憶装置2903と、キーボードやマウス等の入力装置2905と、ディスプレイ装置等の表示装置2904とを主に備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
上記実施の形態および変形例のホスト装置10、DFE50、3050、サーバ装置3060、第1サーバ装置3860、第2サーバ装置3861で実行される画像処理(画像処理アプリケーションを含む。以下同。)は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供される。
また、上記実施の形態および変形例のホスト装置10、DFE50、3050、サーバ装置3060、第1サーバ装置3860、第2サーバ装置3861で実行される画像処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記実施の形態および変形例のホスト装置10、DFE50、3050、サーバ装置3060、第1サーバ装置3860、第2サーバ装置3861で実行される画像処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、上記実施の形態および変形例のホスト装置10、DFE50、3050、サーバ装置3060、第1サーバ装置3860、第2サーバ装置3861で実行される画像処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
なお、本発明は上記実施の形態および変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
なお、上述した実施の形態のプリンタシステムは、MIC60を備えた構成としているが、これに限定されるものではない。上述したMIC60が行う処理、機能をDFE50等の他の装置にもたせて、MIC60を設けない構成としてもよい。
30 印刷装置
50、3050 DFE
56 クリアプロセッシング
56A、3061 取得部
56D、3070 記憶部
56G、3074 第2生成部
56H 算出部
56I 第1更新部
56J 第2更新部
56K 読取部
56M 受付部
56P 第1生成部
3060 サーバ装置
特開2012−083736号公報

Claims (20)

  1. 記録媒体に対する視覚的または触覚的な効果である表面効果を示す濃度値と、前記表面効果の種類と、前記表面効果の種類に関連する他の表面効果としての紐付効果の種類と、を対応づけた表面効果選択テーブルを予め記憶する記憶部と、
    通常印刷またはテスト印刷を示す種別情報と、前記表面効果の種類と前記表面効果を与える光沢領域とを規定するための濃度値が定められた第1光沢制御版データと、有色画像の第1有色版データと、を含む印刷データを取得する取得部と、
    前記種別情報が前記通常印刷を示すか前記テスト印刷を示すかを判別する判別部と、
    前記種別情報が前記テスト印刷を示すと判別された場合に、前記第1光沢制御版データに定められた濃度値に対応する、前記表面効果の種類および前記紐付効果の種類を、前記表面効果選択テーブルから読取る読取部と、
    前記第1光沢制御版データに定められた前記表面効果の種類および前記光沢領域と、該表面効果の種類に対応する読取った前記紐付効果の種類および前記紐付効果を付与する紐付領域と、を規定した第2光沢制御版データを生成する第1生成部と、
    前記第2光沢制御版データから、記録媒体に特色色材を付与する実行部で用いる特色色材版データを生成する第2生成部と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記種別情報が前記通常印刷を示すと判別された場合に、前記第1光沢制御版データにおける、前記表面効果の分析情報を算出する算出部と、
    前記算出部による算出結果に応じて、前記表面効果の種類と、前記分析情報と、を対応づけた履歴情報を更新する第1更新部と、
    前記履歴情報に応じて、前記表面効果の種類の各々に紐付すべき他の表面効果の種類を選択し、選択した前記他の表面効果の種類を、前記表面効果の種類の各々に対応する前記紐付効果の種類として登録することで、前記表面効果選択テーブルを更新する第2更新部と、
    を更に備えた、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2更新部は、
    前記履歴情報に応じて、前記表面効果の種類の各々に類似および非類似の少なくとも一方の他の表面効果の種類を選択し、選択した前記他の表面効果の種類を、前記表面効果の種類の各々に対応する前記紐付効果の種類として登録することで、前記表面効果選択テーブルを更新する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2更新部は、
    ユーザによって設定された、前記表面効果の種類の各々に類似および非類似の少なくとも一方の表面効果の種類を、前記履歴情報に応じて選択し、選択した前記他の表面効果の種類を、前記表面効果の種類の各々に対応する前記紐付効果の種類として登録することで、前記表面効果選択テーブルを更新する、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2更新部は、
    ユーザによって指定された範囲または期間の前記履歴情報に応じて、前記表面効果の種類の各々に紐付すべき他の表面効果の種類を選択し、選択した前記他の表面効果の種類を、前記表面効果の種類の各々に対応する前記紐付効果の種類として登録することで、前記表面効果選択テーブルを更新する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記第2更新部は、
    ユーザによる入力部の操作指示により、前記表面効果選択テーブルに登録されている前記紐付効果の種類の少なくとも一部の変更や、新たな紐付効果の種類の登録を受け付け、受付けた該紐付効果の種類を前記表面効果選択テーブルに登録することで、前記表面効果選択テーブルを更新する、請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記分析情報は、前記表面効果の種類の使用回数と、前記使用回数1回あたりの前記光沢領域の平均面積と、を含む、請求項2〜請求項6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記光沢領域と、前記紐付領域と、の各々の記録媒体への印刷設定を示す設定情報の指定を受け付ける受付部を更に備え、
    前記第1生成部は、
    受け付けた前記設定情報に応じて、前記第2光沢制御版データを生成する、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記受付部は、ユーザによって設定された前記設定情報の指定を受け付ける、請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記第1生成部は、
    受け付けた前記設定情報に応じて、前記第1光沢制御版データに定められた前記表面効果の種類および前記光沢領域と、該表面効果の種類に対応する読取った前記紐付効果の種類および前記紐付効果を付与する紐付領域と、を異なるページに規定した、前記第2光沢制御版データを生成する、
    請求項8または請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記実行部は、有色色材を付着させるための有色色材版データに基づいて記録媒体に前記有色画像を形成し、
    前記第1生成部は、
    受け付けた前記設定情報が重複領域の抽出を示す第1設定を示す場合に、
    前記第1有色版データによって規定される前記有色画像における、前記第1光沢制御版データによって示される前記光沢領域に重複する重複領域を抽出した第2有色版データを更に生成し、
    前記第2生成部は、前記第2有色版データから、前記実行部で用いる前記有色色材版データを更に生成する、
    請求項8〜請求項10の何れか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記第1生成部は、
    受け付けた前記設定情報に示される印刷速度を示す第2設定が、画質優先と速度優先との双方を示す場合に、
    前記第1光沢制御版データに定められた前記表面効果の種類および前記光沢領域と、該表面効果の種類に対応する読取った前記紐付効果の種類および前記紐付領域と、を規定した、前記画質優先としての第3光沢制御版データと、
    前記第1光沢制御版データに定められた前記表面効果の種類および前記光沢領域と、該表面効果の種類に対応する読取った前記紐付効果の種類および前記紐付領域と、を規定すると共に、各画素に付与される色材の総量が総量規制値以下となるように濃度値を調整した、前記速度優先としての第4光沢制御版データと、
    を含む、前記第2光沢制御版データを生成する、
    請求項8〜請求項11の何れか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記第1生成部は、
    受け付けた前記設定情報が、前記光沢領域と前記紐付領域とを、設定された枚数の記録媒体に印刷する第3設定を示す場合、
    前記第1光沢制御版データに含まれる各ページの各々に定められた前記光沢領域と、前記紐付領域と、を設定された前記枚数のページに配置した、前記第2光沢制御版データを生成する、
    請求項7〜請求項12の何れか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記第1生成部は、
    受け付けた前記設定情報が前記第3設定と、前記第1光沢制御版データに規定された前記表面効果の種類の前記光沢領域、および該表面効果の種類に対応する前記紐付効果の前記紐付領域を、設定された前記枚数のページ内に収まるように再配置する第4設定と、を示す場合、
    前記第1光沢制御版データに含まれる各ページの各々に規定された前記光沢領域と、前記光沢領域に対応する読取った前記紐付領域と、の各々を、設定された前記枚数のページ内に収まるように再配置した、前記第2光沢制御版データを生成する、
    請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記第1生成部は、
    受け付けた前記設定情報が前記第3設定と、複数ページからなる前記第1光沢制御版データによって規定された前記表面効果の種類の前記光沢領域、および該表面効果の種類に対応する前記紐付効果の前記紐付領域を、設定された前記枚数のページに集約する第5設定と、を示す場合、
    前記第1光沢制御版データに含まれる各ページの各々に規定された前記光沢領域と、前記光沢領域に対応する読取った前記紐付領域と、を前記第2光沢制御版データの各ページ内における前記光沢領域の相対位置を維持したまま、設定された前記枚数のページに集約させて配置した、前記第2光沢制御版データを生成する、
    請求項13または請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記第1生成部は、
    受け付けた前記設定情報が前記第3設定と、前記光沢領域および前記紐付領域の各々を予め定めた形状で配置する第6設定と、を示す場合、
    前記第1光沢制御版データに含まれる各ページの各々に規定された前記光沢領域と、前記光沢領域に対応する読取った前記紐付領域と、の各々を、設定された前記枚数のページ内に、前記形状として配置した、前記第2光沢制御版データを生成する、
    請求項13〜請求項15の何れか1項に記載の画像処理装置。
  17. 前記実行部は、有色色材を付着させるための有色色材版データに基づいて記録媒体に前記有色画像を形成し、
    前記第1生成部は、
    前記第2光沢制御版データにおける、前記光沢領域および前記紐付領域の各々に対応する位置に、対応する前記光沢領域の前記表面効果の種類を示す文字情報、および対応する前記紐付領域の前記紐付効果の種類を示す文字情報の各々を示す有色画像を付加した、第2有色版データを生成する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  18. 記録媒体に対する視覚的または触覚的な効果である表面効果を示す濃度値と、前記表面効果の種類と、前記表面効果の種類に関連する他の表面効果としての紐付効果の種類と、を対応づけた表面効果選択テーブルを予め記憶する記憶部を備えた画像処理装置で実行する画像処理方法であって、
    通常印刷またはテスト印刷を示す種別情報と、前記表面効果の種類と前記表面効果を与える光沢領域とを規定するための濃度値が定められた第1光沢制御版データと、有色画像の第1有色版データと、を含む印刷データを取得するステップと、
    前記種別情報が前記通常印刷を示すか前記テスト印刷を示すかを判別するステップと、
    前記種別情報が前記テスト印刷を示すと判別された場合に、前記第1光沢制御版データに定められた濃度値に対応する、前記表面効果の種類および前記紐付効果の種類を、前記表面効果選択テーブルから読取るステップと、
    前記第1光沢制御版データに定められた前記表面効果の種類および前記光沢領域と、該表面効果の種類に対応する読取った前記紐付効果の種類および前記紐付効果を付与する紐付領域と、を規定した第2光沢制御版データを生成するステップと、
    前記第2光沢制御版データから、記録媒体に特色色材を付与する実行部で用いる特色色材版データを生成するステップと、
    を含む、画像処理方法。
  19. 特色色材版データに応じて、記録媒体に特色色材を付与する実行部と、
    記録媒体に対する視覚的または触覚的な効果である表面効果を示す濃度値と、前記表面効果の種類と、前記表面効果の種類に関連する他の表面効果としての紐付効果の種類と、を対応づけた表面効果選択テーブルを予め記憶する記憶部と、
    通常印刷またはテスト印刷を示す種別情報と、前記表面効果の種類と前記表面効果を与える光沢領域とを規定するための濃度値が定められた第1光沢制御版データと、有色画像の第1有色版データと、を含む印刷データを取得する取得部と、
    前記種別情報が前記通常印刷を示すか前記テスト印刷を示すかを判別する判別部と、
    前記種別情報が前記テスト印刷を示すと判別された場合に、前記第1光沢制御版データに定められた濃度値に対応する、前記表面効果の種類および前記紐付効果の種類を、前記表面効果選択テーブルから読取る読取部と、
    前記第1光沢制御版データに定められた前記表面効果の種類および前記光沢領域と、該表面効果の種類に対応する読取った前記紐付効果の種類および前記紐付効果を付与する紐付領域と、を規定した第2光沢制御版データを生成する第1生成部と、
    前記第2光沢制御版データから、前記特色色材版データを生成する第2生成部と、
    を備えた画像処理システム。
  20. 前記実行部と、前記取得部と、前記読取部と、前記第1生成部と、前記第2生成部と、を備えた画像処理装置と、
    前記画像処理装置とは別体として設けられた前記記憶部と、
    を備えた請求項19に記載の画像処理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019219550A (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 コニカミノルタ株式会社 光沢調整方法および画像形成装置

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