JP2015094826A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015094826A
JP2015094826A JP2013233433A JP2013233433A JP2015094826A JP 2015094826 A JP2015094826 A JP 2015094826A JP 2013233433 A JP2013233433 A JP 2013233433A JP 2013233433 A JP2013233433 A JP 2013233433A JP 2015094826 A JP2015094826 A JP 2015094826A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plane data
image processing
color
surface effect
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013233433A
Other languages
English (en)
Inventor
直哉 粟村
Naoya Awamura
直哉 粟村
鈴木 博顕
Hiroaki Suzuki
博顕 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013233433A priority Critical patent/JP2015094826A/ja
Publication of JP2015094826A publication Critical patent/JP2015094826A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)

Abstract

【課題】画像品質の向上を図る。【解決手段】DFE50(情報処理装置)は、第1取得部535、第2取得部536、及び画像処理部538を備える。第1取得部535は、画素毎に有色の濃度値を規定した有色版データと、表面効果を与える効果領域及び表面効果の種類を規定した光沢制御版データと、を取得する。第2取得部536は、表面効果の種類と、有色版データに施す画像処理に用いるパラメータと、を対応づけた第1情報を取得する。画像処理部538は、有色版データにおける効果領域と重なる重複領域を構成する画素には、該画素に重なる効果領域の表面効果の種類に対応するパラメータを用いて画像処理を行う。【選択図】図8

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムに関する。
CMYK等の有色トナーの他に、色材の入っていないクリアトナーを用いて画像を形成する装置が知られている。また、クリアトナーを用いて、記録媒体に光沢等の表面効果を与える技術が知られている。
しかしながら、従来では、有色トナーの付与される領域と、表面効果を与える効果領域と、が重なる場合、有色トナーのみを付与した場合とは異なる色味の画像が形成される、という問題があった。ここで、透明な記録媒体に画像を形成するときに、画像形成面側から観察することを目的とする場合と、画像形成面の反対側から観察することを目的とする場合と、でアウトプットプロファイルを切り替える技術が開示されている。しかしながら、この技術においても、表面効果を与える効果領域毎に色味を調整することは出来なかった。このため、従来では、画像品質が低下する、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像品質の向上を図ることができる、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、情報処理装置は、画素毎に有色の濃度値を規定した有色版データと、表面効果を与える効果領域及び前記表面効果の種類を規定した光沢制御版データと、を取得する第1取得部と、前記表面効果の種類と、前記有色版データに施す画像処理に用いるパラメータと、を対応づけた第1情報を取得する第2取得部と、前記有色版データにおける前記効果領域と重なる重複領域を構成する画素には、該画素に重なる前記効果領域の前記表面効果の種類に対応する前記パラメータを用いて画像処理を行う画像処理部と、を備える。
本発明によれば、画像品質の向上を図ることができる、という効果を奏する。
図1は、情報処理システムの構成を例示する図である。 図2は、有色版データの一例を示す図である。 図3は、表面効果の種類を例示する図である。 図4は、光沢制御版データの一例を示す図である。 図5は、濃度値選択テーブルの一例を示す図である。 図6は、図4の光沢制御版データにおける、描画オブジェクト、座標、濃度値との対応関係を示す図である。 図7は、印刷データの構成例を概念的に示す模式図である。 図8は、DFEの機能的構成を例示する図である。 図9は、テーブルのデータ構成を例示する図である。 図10は、MICおよび印刷装置の構成を概念的に例示する図である。 図11は、色変換部が実行する画像処理の手順を示すフローチャートである。 図12は、色補正部が実行する画像処理の手順を示すフローチャートである。 図13は、ハーフトーン処理部が実行する画像処理の手順を示すフローチャートである。 図14は、ホスト装置、DFEのハードウェア構成図である。
以下に添付図面を参照して、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1に係る情報処理システムの構成について図1を用いて説明する。本実施の形態においては、情報処理システムは、プリンタ制御装置(DFE:Digital Front End)50(以下、「DFE50」という。DFE50は、情報処理装置に相当する。)と、インタフェースコントローラ(MIC:Mechanism I/F Contoroller)60(以下、「MIC60」という。)と、プリンタ機70と、後処理機としてグロッサ80及び低温定着機90と、が接続されて構成される。DFE50は、MIC60を介してプリンタ機70と通信を行い、プリンタ機70での画像の形成を制御する。また、DFE50には、PC(Personal Computer)等のホスト装置10が接続されている。DFE50は、ホスト装置10から印刷データを受信し、画像データを生成して、これを、MIC60を介してプリンタ機70に送信する。プリンタ機70には、CMYKの各トナーとクリアトナーとが少なくとも搭載されており、各トナーに対して感光体、帯電器、現像器及び感光体クリーナを含む作像ユニット、露光器及び定着機が各々搭載されている。プリンタ機70は、受信した画像データに基づいて、CMYKの有色トナー及びクリアトナーに応じたトナー像を記録媒体に形成する。
なお、本実施の形態では、プリンタ機70と、グロッサ80および低温定着機90と、によって印刷装置30を構成している。
ここで、クリアトナーとは、記録媒体に表面効果を施すために用いるトナーである。クリアトナーには、例えば、透明な(無色の)トナーや、白色トナーがある。なお、透明(無色)とは、例えば、透過率が70%以上であることを示す。本実施の形態では、クリアトナーとして、透明トナーを用いる場合を一例として説明する。しかし、クリアトナーとして、白色トナーを用いた形態であってもよい。
プリンタ機70は、MIC60を介してDFE50から送信された画像データに応じて、露光器から光ビームを照射して各トナーに応じたトナー像を感光体上に形成する。そして、このトナー像を記録媒体としての用紙に転写し、定着機によって所定の範囲内の温度(通常温度)での加熱及び加圧で定着させる。これによって用紙に画像が形成される。このようなプリンタ機70の構成については周知であるため、詳細な説明は省略する。なお、用紙は記録媒体の一例であり、記録媒体はこれに限定されるものではない。例えば、記録媒体として、合成紙やビニール紙等も適用することができる。
グロッサ80は、DFE50から指定されるオンオフ情報によりオン又はオフが制御される。グロッサ80は、オンにされた場合に、プリンタ機70により用紙に形成された画像を高温及び高圧で加圧し、その後、冷却して本体から画像が形成された用紙を剥離する。これにより用紙に形成された画像全体において所定以上のトナーが付着した各画素のトナーの総付着量は均一に圧縮される。低温定着機90には、クリアトナー用の感光体、帯電器、現像器および感光体クリーナを含む作像ユニット、露光器及び当該クリアトナーを定着させるための定着機が搭載されており、低温定着機90を用いるためにDFE50が生成した後述のクリアトナー版の画像データ(以下、「クリアトナー版データ」という場合もある)が入力される。低温定着機90は、当該低温定着機90が用いるためのクリアトナー版データ(クリアトナー版データ)をDFE50が生成した場合には、これを用いてクリアトナーによるトナー像を形成して、グロッサ80が加圧した用紙上に当該トナー像を重ねて、定着機によって通常よりも低い加熱または加圧で用紙に定着させる。
ここで、ホスト装置10から入力される印刷データ(原稿データ)について説明する。ホスト装置10では、予めインストールされた画像処理アプリケーションにより印刷データが生成されて、DFE50に送信される。このような画像処理アプリケーションでは、RGB版やCMYK版などの各色版における各色の濃度の値(濃度値という)を画素毎に規定した画像データに対して、特色版の画像データを取り扱うことが可能である。特色版とは、CMYKやRGBなどの基本的なカラーの他に、白、金、銀といった特殊なトナーやインクを付着させるための画像データであり、このような特殊なトナーやインクを搭載したプリンタ向けのデータである。特色版は色再現性を向上させるためにCMYKの基本カラーにRを追加することや、RGBの基本カラーにYを追加することもある。通常、クリアトナーも特色の1つとして取り扱われていた。
本実施の形態では、この特色としてのクリアトナーを、用紙に付与する視覚的または触覚的な効果である表面効果を形成するため、および、用紙に、上記表面効果以外のウォータマークやテクスチャ等の透明画像を形成するために用いる。
このため、ホスト装置10の画像処理アプリケーションは、入力された画像データに対して、有色版の画像データ(以下、「有色版データ」という場合もある。)の他、特色版の画像データとして、ユーザの指定により、光沢制御版の画像データ(以下、「光沢制御版データ」という場合もある。)を生成する。
ここで、有色版データとは、画素毎にRGBやCMYK等の有色の濃度値を規定した画像データである。この有色版データでは、ユーザによる色の指定により、1画素を8bitで表現される。図2は、有色版データの一例を示す説明図である。図2において、「A」、「B」、「C」等の描画オブジェクトごとにユーザが画像処理アプリケーションで指定した色に対応する濃度値が付与される。
また、光沢制御版データとは、用紙に付与する視覚的または触覚的な効果である表面効果に応じたクリアトナーを付着させる制御を行うため、当該表面効果の与えられる領域および当該表面効果の種類を規定した画像データである。
この光沢制御版データは、RGBやCMYK等の有色版と同様に画素毎に8bitで「0」〜「255」の範囲の濃度値で表され、この濃度値に、表面効果の種類が対応付けられる(濃度値は16ビットや32bit、または0〜100%で表してもよい)。また、同一の表面効果を与えたい範囲には実際に付着するクリアトナーの濃度と関係なく同一の値が設定されるため、領域を示すデータがなくとも必要に応じて画像データから容易に領域が特定できる。即ち、光沢制御版データによって、表面効果の種類と、表面効果を与える効果領域とが表される(領域を表すデータを別途付与しても良い)。
ここで、ホスト装置10は、ユーザが画像処理アプリケーションにより指定した描画オブジェクトに対する表面効果の種類を、描画オブジェクトごとに光沢制御値としての濃度値として設定してベクター形式の光沢制御版データを生成する。
この光沢制御版データを構成する各画素は、有色版データの画素に対応する。なお、各画像データ(光沢制御版データ、有色版データ)においては各画素の表す濃度値が画素値となる。また、有色版データ及び光沢制御版データは共にページ単位で構成される。
表面効果の種類としては、大別して、光沢の有無に関するものや、表面保護や、情報を埋め込んだ透かしや、テクスチャなどがある。光沢の有無に関する表面効果については、図3に例示されるように、大別して4種類あり、光沢の度合い(光沢度)の高い順に、鏡面光沢(PG:Premium Gloss)、ベタ光沢(G:Gloss)、網点マット(M:Matt)及びつや消し(PM:Premium Matt)等の各種類がある。これ以降、鏡面光沢を「PG」、ベタ光沢を「G」、網点マットを「M」、つや消しを「PM」と呼ぶ場合がある。
鏡面光沢やベタ光沢は、光沢を与える度合いが高く、逆に、網点マットやつや消しは、光沢を抑えるためのものであり、特に、つや消しは、通常の用紙が有する光沢度より低い光沢度を実現するものである。同図中において、鏡面光沢はその光沢度Gsが80以上、ベタ光沢は一次色あるいは二次色のなすベタ光沢度、網点マットは一次色、かつ網点30%の光沢度、つや消しは光沢度10以下を表している。
また、光沢度の偏差をΔGsで表し、10以下とした。このような表面効果の各種類に対して、光沢を与える度合いが高い表面効果に高い濃度値が対応付けられ、光沢を抑える表面効果に低い濃度値が対応付けられる。その中間の濃度値には、透かしやテクスチャなどの表面効果が対応付けられる。透かしとしては、例えば、文字や地紋などが用いられる。テクスチャは、文字や模様を表すものであり、視覚的効果の他、触覚的効果を与えることが可能である。例えば、ステンドグラスのパターンをクリアトナーによって実現することができる。表面保護は、鏡面光沢やベタ光沢で代用される。
なお、処理対象の画像データによって表される画像のどの領域に表面効果を与えるのかや、その領域にどの種類の表面効果を与えるのか、については、画像処理アプリケーションを介してユーザにより指定される。画像処理アプリケーションを実行するホスト装置10では、ユーザにより指定された領域を構成する描画オブジェクトについて、ユーザが指定した表面効果に対応する濃度値がセットされることにより、表面効果を与える効果領域と、表面効果の種類を規定した光沢制御版データが生成される。濃度値と表面効果の種類との対応関係については後述する。
図4は、光沢制御版データの一例を示す説明図である。図4の光沢制御版データの例では、ユーザにより、描画オブジェクト「ABC」に表面効果「PG(鏡面光沢)」が付与され、描画オブジェクト「(長方形の図形)」に表面効果「G(ベタ光沢)」が付与され、描画オブジェクト「(円形の図形)」に表面効果「M(網点マット)」が付与された例を示している。なお、各表面効果に設定された濃度値は、後述の濃度値選択テーブル(図5参照)で、表面効果の種類に対応して定められた濃度値である。
このように、特色版の画像データである、光沢制御版データは、ホスト装置10の画像処理アプリケーションにより、有色版データとは別のプレーンで生成される。また、有色版データ、及び光沢制御版データの各形式は、PDF(Portable Document Format)形式が用いられるが、各版のPDFの画像データを統合して印刷データとして生成される。なお、各版の画像データのデータ形式は、PDFに限定されるものではなく、任意の形式を用いることができる。
ここで、ホスト装置10の画像処理アプリケーションは、ユーザが指定した表面効果の種類を、濃度値に変換して、光沢制御版データを生成する。かかる変換は、ホスト装置10の記憶部に予め記憶された濃度値選択テーブルを参照して行われる。濃度値選択テーブルは、表面効果の種類と、当該表面効果の種類に対応する光沢制御版の濃度値とを対応付けたテーブルデータである。
図5は、濃度値選択テーブルの一例を示す図である。図5の例では、ユーザにより「PG」(鏡面光沢)が指定された領域に対応する光沢制御版の濃度値は「98%」に相当する画素値であり、「G」(ベタ光沢)が指定された領域に対応する光沢制御版の濃度値は「90%」に相当する画素値であり、「M」(網点マット)が指定された領域に対応する光沢制御版の濃度値は「16%」に相当する画素値であり、「PM」(つや消し)が指定された領域に対応する光沢制御版の濃度値は「6%」に相当する画素値である。
この濃度値選択テーブルに格納されている表面効果の種類と濃度値との対応は、DFE50で記憶しているテーブル(後述、図9参照、第1情報に相当)に記述されている表面効果の種類と濃度値との対応と同じである。
ホスト装置10の制御部が所定のタイミングでテーブル(第1情報)を取得して、取得したテーブル(第1情報)からの濃度値選択テーブルを生成して(コピーして)記憶部に保存する。ここで、図5では、濃度値選択テーブルの例を簡略化して示しているが、実際は、濃度値選択テーブルで規定されている表面効果の種類と濃度値との対応は、図9に示すテーブル(第1情報)で規定されている表面効果の種類と濃度値との対応と同一である。
なお、インターネット等のネットワーク上のストレージサーバ(クラウド)にテーブル(第1情報)を保存しておき、制御部が当該サーバからテーブル(第1情報)を取得して、取得したテーブル(第1情報)から濃度値選択テーブル生成(コピー)してもよい。ただし、DFE50で記憶しているテーブル(第1情報)とホスト装置10の記憶部に保存されているテーブル(第1情報)と、における表面効果の種類と濃度値との対応は、同じである必要がある。
ホスト装置10の画像処理アプリケーションは、図5に示す濃度値選択テーブルを参照しながら、ユーザにより所定の表面効果が指定された描画オブジェクト(すなわち、表面効果を与える効果領域)の濃度値(光沢制御値)を、当該表面効果の種類に対応する濃度値に設定することで、光沢制御版データを生成する。例えばユーザにより、図2に示した有色版データである対象画像のうち、「ABC」と表示される領域に「PG」、長方形の領域に「G」、円形の領域に「M」を与えることが指定された場合を想定する。この場合、ホスト装置10は、濃度値選択テーブルを参照して、ユーザにより「PG」が指定された描画オブジェクト(「ABC」)の濃度値を「98%」に相当する画素値に設定し、「G」が指定された描画オブジェクト(「長方形」)の濃度値を「90%」に相当する画素値に設定し、「M」が指定された描画オブジェクト(「円形」)の濃度値を「16%」に相当する画素値に設定することで、光沢制御版データを生成する。ホスト装置10で生成された光沢制御版データは、点の座標と、それを結ぶ線や面の方程式のパラメータ、および、塗り潰しや特殊効果などを示す描画オブジェクトの集合として表現されるベクター形式のデータである。図4は、この光沢制御版データをイメージとして示した図であり、図6は、図4の光沢制御版データにおいて、描画オブジェクト、座標、濃度値との対応関係を示す図である。
ホスト装置10は、光沢制御版データと、対象画像の画像データ(有色版データ)と、クリア版データとを統合した原稿データを生成する。
そして、ホスト装置10は、この原稿データに基づいて印刷データを生成する。印刷データは、対象画像の画像データ(有色版データ)と、光沢制御版データと、例えばプリンタの設定、集約の設定、両面の設定などをプリンタに対して指定するジョブコマンドと、を含んで構成される。
図7は、印刷データの構成例を概念的に示す模式図である。図7の例では、ジョブコマンドとして、JDF(Job Definition Format)が用いられているが、これに限られるものではない。図7に示すJDFは、集約の設定として「片面印刷・ステープル有り」を指定するコマンドである。また、印刷データは、PostScript(登録商標)のようなページ記述言語(PDL)に変換されてもよいし、DFE50が対応していれば、PDF形式のままでもよい。
次に、DFE50の機能的構成について説明する。図8は、DFE50の機能的構成を示すブロック図である。DFE50は、情報処理装置に相当する。
DFE50は、レンダリング部510と、si部520と、有色画像処理部530と、クリアプロセッシング540と、si部550と、入力部58と、表示部59とを有する。レンダリング部510と、si部520と、有色画像処理部530と、クリアプロセッシング540と、si部550と、入力部58と、表示部59とは、DFE50の制御部が主記憶部や補助記憶部に記憶されている各種プログラムを実行することにより実現されるものである。
DFE50には、入力部58及び表示部59が接続されている。入力部58は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。表示部59は、ディスプレイ装置等の表示デバイスである。
レンダリング部510は、ホスト装置10から印刷データ(図7に示した印刷データ)を受信し、当該印刷データをレンダリングする。詳細には、レンダリング部510は、印刷データを言語解釈し、ベクター形式をラスター形式に変換する。レンダリング部510は、例えばRGB形式の各有色版データおよび光沢制御版データの版毎に、ベクター形式をラスター形式に変換する。なお、本実施の形態では、一例として、印刷データに含まれる有色版データはRGB形式である場合を説明するが、RGB形式に限られない。これにより、レンダリング部510は、RGB形式等で表現された各8bitの有色版データ及び8bitの光沢制御版データを生成する。
この結果、DFE50は、ユーザが画像処理アプリケーションにより指定した描画オブジェクト(すなわち、表面効果を与える効果領域)に対する表面効果の種類を、画素毎に濃度値として規定した光沢制御版データを出力する。
なお、レンダリング部510は、ある版の画像データ上に有効なデータがない場合、該当する版データの出力をしない。画像データを処理するレンダリング部510の後続の各部は、ある版の画像データの入力がない場合、その版の画像データは有効データがなしであるものとして動作する。
DFE50は、生成した、例えばRGB形式等で表現された各8bitの有色版データ及び8bitの光沢制御版データを、si部520へ出力する。
si部520は、画像データを分離する(separate)機能を有する。si部520は、レンダリング部510から、例えばRGB形式等で表現された各8bitの有色版データ及び8bitの光沢制御版データを受け付ける。そして、si部520は、例えばRGB形式等で表現された各8bitの有色版データ及び8bitの光沢制御版データを有色画像処理部530へ出力する。また、si部520は、8bitの光沢制御版データを、クリアプロセッシング540へ出力する。
有色画像処理部530は、有色版データについて各種画像処理を実行する。クリアプロセッシング540は、光沢制御版データについて画像処理を実行する。
まず、クリアプロセッシング540について説明する。クリアプロセッシング540は、記憶部540A、生成部540B、受付部540C、読取部540D、及び記憶部540Eを備える。
記憶部540Aは、si部520から受け付けた8bitの光沢制御版データを記憶する。また、クリアプロセッシング540には、有色画像処理部530でガンマ補正処理及び総量規制処理の施されたCMYKの8bitの有色版データが入力される(詳細後述)。記憶部540Aは、このCMYKの8bitの有色版データも記憶する。
記憶部540Eは、記録媒体の種類を示す種類情報毎に、テーブルを記憶する。このテーブルは、請求項における第1情報に相当する。テーブルは、表面効果の種類と、有色版データに施す画像処理に用いるパラメータと、の対応関係を示すデータである。本実施の形態では、テーブルは、表面効果の種類と、表面効果の種類に対応する濃度値と、有色版データに施す画像処理に用いるパラメータと、情報処理システムの構成に応じた後処理機に関する制御情報と、プリンタ機70で用いるクリアトナー版データ及び後処理機で用いるクリアトナー版データと、の対応関係を示す。なお、本実施の形態では、第1情報は、テーブル形式で記憶される場合を説明するが、表面効果の種類と、有色版データに施す画像処理に用いるパラメータと、の対応関係を示すデータであればよく、テーブル形式に限定されない。
種類情報は、画像形成対象となる様々な記録媒体を、透明度及び色材の滲みやすさに応じて複数種類に予め分類した各グループを一意に識別する情報である。
なお、本実施の形態では、テーブルは、表面効果の種類と、表面効果の種類に対応する濃度値と、有色版データに施す画像処理に用いるパラメータと、情報処理システムの構成に応じた後処理機に関する制御情報と、プリンタ機70で用いるクリアトナー版データ及び後処理機で用いるクリアトナー版データと、の対応関係を示す場合を説明するが、2以上のテーブルに分けて記憶部540Eに記憶してもよい。
例えば、表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及び有色版データに施す画像処理に用いるパラメータの対応関係を示すテーブル(第1テーブルと称する)と、表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、情報処理システムの構成に応じた後処理機に関する制御情報、及びプリンタ機70で用いるクリアトナー版データ及び後処理機で用いるクリアトナー版データの対応関係を示すテーブル(第2テーブル)と、の2つのテーブルを記憶部540Eに記憶してもよい。
この場合、種類情報に対応させて、上記第1テーブルを記憶すればよい。
また、テーブルまたは第2テーブルは、異なる情報処理システムの構成毎に、後処理機に関する制御情報と、プリンタ機70で用いるクリアトナー版1の画像データ及び後処理機で用いるクリアトナー版2の画像データと、濃度値及び表面効果の種類との対応関係を示すように構成され得る。図9では、本実施の形態に係る情報処理システムの構成に応じたデータ構成を例示している。
情報処理システムの構成は、様々に異なり得るが、本実施の形態においては、プリンタ機70に後処理機としてグロッサ80及び低温定着機90が接続される構成である。このため、情報処理システムの構成に応じた後処理機に関する制御情報とは、グロッサ80のオン又はオフを示すオンオフ情報となる。また、後処理機で用いるクリアトナー版データとしては、低温定着機90で用いるクリアトナー版データがある。
図9は、テーブルのデータ構成を例示する図である。図9に示される表面効果の種類及び濃度値の対応関係においては、濃度値の範囲毎に表面効果の各種類が対応付けられている。また、その濃度値の範囲の代表となる値(代表値)から換算される濃度の割合(濃度率)に対して2%単位で表面効果の各種類が対応付けられている。なお、この濃度率は、図4及び図5では、濃度値として表現しているが、同じ意味である。
具体的には、濃度率が84%以上となる濃度値の範囲(「212」〜「255」)に対して光沢を与える表面効果(鏡面効果及びベタ効果)が対応付けられており、濃度率が16%以下となる濃度値の範囲(「1」〜「43」)に対して光沢を抑える表面効果(網点マット及びつや消し)が対応付けられている。また、濃度率が20%〜80%となる濃度値の範囲には、テクスチャや地紋透かしなどの表面効果が対応付けられている。
図9のテーブルを例にあげてより具体的に説明すると、例えば、「238」〜「255」の画素値に対しては表面効果として鏡面光沢(PM:Premium Gross)が対応付けられており、このうち、「238」〜「242」の画素値、「243」〜「247」の画素値及び「248」〜「255」の画素値の3つの範囲に対して各々異なるタイプの鏡面光沢が対応付けられている。
また、「212」〜「232」の画素値に対しては、ベタ光沢(G:Gross)が対応付けられており、このうち、「212」〜「216」の画素値、「217」〜「221」の画素値、「222」〜「227」の画素値及び「228」〜「232」の画素値の4つの範囲に対して各々異なるタイプのベタ光沢が対応付けられている。
また、「23」〜「43」の画素値に対しては、網点マット(M:Matt)が対応付けられており、このうち、「23」〜「28」の画素値、「29」〜「33」の画素値、「34」〜「38」の画素値及び「39」〜「43」の画素値の4つの範囲に対して各々異なるタイプの網点マットが対応付けられている。また、「1」〜「17」の画素値に対しては、つや消し(PM:Premium Matt)が対応付けられており、このうち、「1」〜「7」の画素値、「8」〜「12」の画素値及び「13」〜「17」の画素値の3つの範囲に対して各々異なるタイプのつや消しが対応付けられている。これらの同一の表面効果の異なるタイプはプリンタ機70や低温定着機90で使用するクリアトナー版データを求める式に違いがあり、プリンタ本体や後処理機の動作は同じである。なお、「0」の濃度値には、表面効果を与えないことが対応付けられている。
また、図9には、表面効果の種類に対応して、グロッサ80のオン又はオフを示すオンオフ情報と、プリンタ機70で用いるクリアトナー版1の画像データ及び低温定着機90で用いるクリアトナー版2の画像データの内容とが各々示されている。例えば、表面効果の種類が鏡面光沢である場合、グロッサ80をオンにすることが示されると共に、プリンタ機70で用いるクリアトナー版1の画像データは、インバースマスクを表すものであり、低温定着機90で用いるクリアトナー版2の画像データは、ないことが示されている。
ここで、インバースマスクとは、表面効果を与える対象の領域を構成する各画素上のCMYKのトナー及びクリアトナーを合わせた総付着量が均一になるようにするためのものである。具体的には、CMYK版の画像データにおいて当該対象の領域を構成する画素の表す濃度値を全て加算し、その加算値を所定値から差し引いた画像データがインバースマスクとなる。例えば、上述のインバースマスク1は以下の式1で表される。
Clr=100−(C+M+Y+K) 但し、Clr<0となる場合、Clr=0
・・・(式1)
式1において、Clr,C,M,Y,Kは、クリアトナー及びC,M,Y,Kの各トナーのそれぞれについて、各画素における濃度値から換算される濃度率を表すものである。即ち、式1によって、C,M,Y,Kの各トナーの総付着量にクリアトナーの付着量を加えた総付着量を、表面効果を与える対象の領域を構成する全ての画素について100%にする。なお、C,M,Y,Kの各トナーの総付着量が100%以上である場合には、クリアトナーは付着させずに、その濃度率は0%にする。これは、C,M,Y,Kの各トナーの総付着量が100%を超えている部分は定着処理により平滑化されるためである。
このように、表面効果を与える対象の領域を構成する全ての画素上の総付着量を100%以上にすることで、当該対象の領域においてトナーの総付着量の差による表面の凸凹がなくなり、この結果、光の正反射による光沢が生じるのである。但し、インバースマスクには、式1以外により求められるものがあり、インバースマスクの種類は複数有り得る。
例えば、インバースマスクは、各画素にクリアトナーを均一に付着させるものであってもよい。この場合のインバースマスクは、ベタマスクともいい、以下の式2で表される。
Clr=100・・・(式2)
なお、表面効果を与える対象の画素の中でも、100%以外の濃度率が対応付けられるものがあるようにしても良く、ベタマスクのパターンは複数有り得る。
また、例えばインバースマスクは、各色の地肌露出率の乗算により求められるものであってもよい。この場合のインバースマスクは、例えば以下の式3で表される。
Clr=100×{(100−C)/100}×{(100−M)/100}×{(100−Y)/100}×{(100−K)/100}・・・(式3)
上記式3において、(100−C)/100は、Cの地肌露出率を示し、(100−M)/100は、Mの地肌露出率を示し、(100−Y)/100は、Yの地肌露出率を示し、(100−K)/100はKの地肌露出率を示す。
また、例えばインバースマスクは、最大面積率の網点が平滑性を律すると仮定した方法により求められるものであってもよい。この場合のインバースマスクは、例えば以下の式4で表される。
Clr=100−max(C,M,Y,K)・・・(式4)
上記式4において、max(C,M,Y,K)は、CMYKのうち最大の濃度値を示す色の濃度値が代表値となることを示す。
要するに、インバースマスクは、上記式1〜式4の何れかの式により表されるものであればよい。
図9に戻り、図9に示される例は、表面効果として鏡面効果が指定された領域が、画像データによって規定される領域全体に相当する場合の例である。表面効果として鏡面効果が指定された領域が、画像データによって規定される領域の一部に相当する場合の例については後述する。
また、濃度値が「228」〜「232」であり表面効果がベタ光沢である場合、グロッサ80をオフにすることが示されていると共に、プリンタ機70で用いるクリアトナー版1の画像データは、インバースマスク1であり、低温定着機90で用いるクリアトナー版2の画像データは、ないことが示されている。なお、当該インバースマスク1は、式1〜式4の何れかの式により表されるものであればよい。これはグロッサ80がオフなので平滑化されるトナーの総付着量が異なるため、鏡面光沢により表面の凹凸が増え、その結果、鏡面光沢により光沢度が低いベタ光沢が得られる。
また、表面効果が網点マットである場合、グロッサ80をオフにすることが示されていると共に、プリンタ機70で用いるクリアトナー版1の画像データは、ハーフトーン(網点)を表すものであり、低温定着機90で用いるクリアトナー版2の画像データは、ないことが示されている。また、表面効果がつや消しである場合、グロッサ80をオン又はオフのいずれにしても良いことが示されていると共に、プリンタ機70で用いるクリアトナー版1の画像データは、なく、低温定着機90で用いるクリアトナー版2の画像データは、ベタマスクを表すものであることが示されている。当該ベタマスクは、例えば上述の式2により求められるものである。
次に、テーブル(図9参照)における、表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及び有色版データに施す画像処理に用いるパラメータの対応関係について説明する。
表面効果の種類、及び表面効果の種類の対応する濃度値(濃度率、代表値、数値範囲)は上述したため省略する。パラメータは、有色版データに施す画像処理に用いるパラメータである。テーブルには、有色版データにおける、表面効果の与えられる効果領域に重複する重複領域の色味に対する、効果領域の影響を抑制するように、有色版データを構成する画素の濃度値(画素値)を画像処理時に調整するためのパラメータが予め設定されている。本実施の形態では、有色画像処理部530が実行する画像処理の種類毎に、各種類の画像処理で用いるパラメータが予め設定されている。
本実施の形態では、テーブルには、パラメータとして、プロファイル、スクリーン、ガンマ補正値、総量規制値が規定されている。
プロファイルは、RGB等の有色版データの色空間を、印刷装置30が使用する有色トナーの色によって表現される色空間に変換するための色変換ルックアップテーブルである。本実施の形態では、プロファイルは、RGBの有色版データの色空間を、CMYKの色空間に変換するための色変換ルックアップテーブルである場合を説明する。
スクリーンは、ハーフトーン処理時に用いるパラメータである。スクリーンには、スクリーン線数、網点の大きさ、スクリーン角度、網点形状等がある。本実施の形態では、スクリーンとして、スクリーン線数及び網点の大きさを用いる場合を説明するが、これに限定されない。
ガンマ補正値は、有色版データに、画像処理としてガンマ補正処理を施すときに用いる補正値である。総量規制値は、有色版データについて総量規制処理を施すときに用いる規制値である。総量規制処理とは、同じ画素位置に付与する色材の総量が、予め定めた総量規制値以下となるように濃度値を補正する処理である。総量規制処理は、印刷装置30で載せることが可能なトナー量に限界があるために行う処理である。総量規制値以下となるように、有色版データの各画素の濃度値を調整することで、転写不良や定着不良による画質劣化を抑制することができる。
テーブルに規定されているパラメータの値は、有色版データにおける、表面効果を与える効果領域と重なる重複領域の色が、表面効果の種類に拘らず、効果領域と重ならない場合と同じ色味を実現可能となるように、表面効果の種類(表面効果の種類に対応する濃度値)毎に予め定められている。
具体的には、クリアトナーの濃度値が大きいほど、クリアトナーによって形成される光沢領域に重なる有色トナーによる重複領域への色味の影響が大きくなる。
このため、クリアトナーの濃度値を段階的に変えたテストチャートを予め形成する。そして、このテストチャートの測色結果を用いて、クリアトナーの濃度によって、重ねて付与される有色トナーの色味が変動しないように、クリアトナーの濃度値(すなわち、表面効果の種類)に対応するプロファイルを予め作成する。そして、テーブルには、表面効果の種類(クリアトナーの濃度値)に対応して、作成したプロファイルを予め設定する。
なお、テーブルは、重ねて付与しても有色トナーの色味に影響を与えない程度に低い、クリアトナーの濃度値には、初期設定値として、予め定めた初期パラメータとしての初期プロファイルを対応づけている。この初期プロファイルは、表面効果を与える効果領域と重なる重複領域以外の領域を構成する画素の色変換処理に用いるプロファイルである。
また、テーブルは、クリアトナーの濃度値が大きいほど、網点の密度が高くなるように、表面効果の種類(すなわち、クリアトナーの濃度値)に対応する、ハーフトーン処理に用いるスクリーン(スクリーン線数、網点の大きさ、スクリーン角度、網点形状等)を定めている。
なお、テーブルは、重ねて付与しても有色トナーの色味に影響を与えない程度に低い、クリアトナーの濃度値には、初期設定値として、予め定めた初期パラメータとしての初期スクリーンを対応づけている。この初期スクリーンは、表面効果を与える効果領域と重なる重複領域以外の領域を構成する画素のスクリーン処理に用いるスクリーンである。有色版データに用いる初期スクリーンは、光沢制御版データのハーフトーン処理時に用いるスクリーンと干渉しないように、スクリーン角をずらすように予め調整されていることが好ましい。これにより、画質の安定化を図ることができる。
また、テーブルは、クリアトナーの濃度値が大きいほど、ガンマ補正値が大きくなるように、表面効果の種類(すなわち、クリアトナーの濃度値)に対応するガンマ補正値を定めている。また、テーブルは、重ねて付与しても有色トナーの色味に影響を与えない程度に低い、クリアトナーの濃度値には、初期設定値として、予め定めた初期パラメータとしての初期ガンマ補正値を対応づけている。この初期ガンマ補正値は、重ねて付与しても有色トナーの色味に影響を与えない程度に低い、クリアトナーの濃度値に対応するガンマ補正値以下であることが好ましい。
また、テーブルは、クリアトナーの濃度値が大きいほど、総量規制値が大きくなるように、表面効果の種類(すなわち、クリアトナーの濃度値)に対応する総量規制値を定めている。また、テーブルは、重ねて付与しても有色トナーの色味に影響を与えない程度に低い、クリアトナーの濃度値には、初期設定値として、予め定めた初期パラメータとしての初期総量規制値を対応づけている。この初期総量規制値は、重ねて付与しても有色トナーの色味に影響を与えない程度に低い、クリアトナーの濃度値に対応する総量規制値以下であることが好ましい。
また、これらのパラメータの値は、記録媒体の種類毎に、記録媒体の種類が異なっても同じ色味が再現されるように、予め定められている。すなわち、種類情報に対応するテーブルに格納されているパラメータの値は、対応する種類情報によって識別される記録媒体に有色画像を形成したときに、記録媒体の種類に拘らず同じ色味を実現出来るように、予め調整されたものである。
具体的には、記録媒体の不透明度が高い(透明度が低い)ほど、同じ表面効果の種類に重なる画素であっても、記録媒体に付与される1画素あたりの有色トナー(CMYKのトナー)の量が多くなるように、記録媒体の種類情報に応じて、有色版データの色変換処理に用いるプロファイルを予め調整する。このプロファイルを用いて、有色画像処理部530が後述する色変換処理をRGB等の有色版データに施すことで、記録媒体の不透明度が高いために有色トナーによって形成された有色画像が曇って見栄えが悪くなる、といった画像品質の劣化を抑制することができる。
また、色材の滲みやすい記録媒体であるほど、同じ表面効果の種類に重なる画素であっても、線数が低くなるように、記録媒体の種類情報に応じて、有色版データのハーフトーン処理に用いるスクリーンの値を予め調整する。このスクリーンを用いて、有色画像処理部530が後述するハーフトーン処理を有色版データに施すことで、網点間の滲みによって画像品質が劣化することを抑制することができる。
図8に戻り、生成部540Bは、記憶部540Aに記憶された光沢制御版データを用いて、記憶部540Eに記憶されているテーブルを参照して、光沢制御版データを構成する各画素の表す濃度値(画素値)に対する表面効果の種類を判断する。そして、生成部540Bは、当該判断に応じて、グロッサ80のオン又はオフを決定する。また、生成部540Bは、詳細を後述する有色画像処理部530から受け付けた、CMYKの8bitの有色版データを用いて、インバースマスクやベタマスクを適宜生成することにより、クリアトナー版データを生成する。
すなわち、生成部540Bは、光沢制御版データに対する表面効果の種類の判断結果に応じて、プリンタ機70用の8bitのクリアトナー版データと、低温定着機90用の8bitクリアトナー版データとを適宜生成する。さらに、生成部540Bは、これらのプリンタ機70用の8bitのクリアトナー版データと、低温定着機90用の8bitクリアトナー版データと、についてハーフトーン処理を行い、プリンタ機70で用いる2bitのクリアトナー版データと、低温定着機90で用いる2bitのクリアトナー版データと、を生成する。なお、2bitのクリアトナー版データの生成(すなわちハーフトーン処理)に用いるスクリーンには、クリアトナー版データの生成用に予め記憶したスクリーンを用いる。なお、2bitは一例であり、これに限定されるものではない。
そして、生成部540Bは、プリンタ機70で用いる2bitのクリアトナー版データと、低温定着機90で用いる2bitクリアトナー版データと、グロッサ80のオン又はオフを示すオンオフ情報と、をsi部550へ出力する。
受付部540Cは、画像形成対象の記録媒体の種類情報を受け付ける。受付部540Cは、例えば、印刷装置30に設けられたセンサから種類情報を受信することで、種類情報を受け付ける。この場合、印刷装置30には、印刷装置30で形成対象の記録媒体の種類を識別するセンサを搭載し、このセンサをDFE50に電気的に接続すればよい。また、受付部540Cは、入力部58から種類情報を受信することで、種類情報を受け付けてもよい。例えば、ユーザの操作指示によって、入力部58が記録媒体の種類情報を受信する。入力部58は、受信した種類情報を受付部540Cへ出力する。受付部540Cは、種類情報を入力部58から受信することで、種類情報を受け付ける。
読取部540Dは、受付部540Cから受け付けた種類情報に対応するテーブルを記憶部540Eから読取り、有色画像処理部530へ出力する。なお、読取部540Dは、テーブルにおける、受付部540Cから受け付けた種類情報に対応する第1テーブルで規定されている情報(表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及び有色版データに施す画像処理に用いるパラメータの対応関係)を少なくとも有色画像処理部530へ出力すればよい。すなわち、読取部540Dは、記憶部540Eに記憶されている種類情報に対応するテーブルにおける、第2テーブルで規定される情報(後処理機に関する制御情報、及びプリンタ機70で用いるクリアトナー版データ及び後処理機で用いるクリアトナー版データ)については、有色画像処理部530へ出力しなくてもよい。
次に、有色画像処理部530について詳細に説明する。有色画像処理部530は、RGB形式等で表現された各8bitの有色版データ及び8bitの光沢制御版データをsi部520から受信する。有色画像処理部530は、有色版データに画像処理を実行する。
有色画像処理部530は、第1取得部535と、第2取得部536と、記憶部537と、画像処理部538と、を備える。
第1取得部535は、有色版データと、光沢制御版データと、を取得する。第2取得部536は、クリアプロセッシング540からテーブルを取得する。このテーブルは、上述したように、記憶部540Eに記憶されている、形成対象の記録媒体の種類情報に対応するテーブルであって、少なくとも上記第1テーブルで規定されている情報(表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及び有色版データに施す画像処理に用いるパラメータ、の対応関係)を含んでいればよい。
なお、有色画像処理部530に、濃度値と表面効果の種類とを対応づけた第3テーブルを予め記憶し、第1取得部535は、テーブルとして、表面効果の種類または表面効果の種類に対応する濃度値と、有色版データに施す画像処理に用いるパラメータと、の対応関係を示す情報を、クリアプロセッシング540から取得してもよい。
記憶部537は、予め初期パラメータを記憶する。初期パラメータは、上述したように、初期プロファイル、初期スクリーン、初期ガンマ補正値、初期総量規制値である。また、記憶部537は、第2取得部536で取得したテーブルを記憶する。記憶部537は、第2取得部536が新たにテーブルを取得する度に、記憶しているテーブルを新たに取得したテーブルで上書きする。
画像処理部538は、有色版データに対して、各種画像処理を実行する。画像処理部538は、有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される表面効果を与える効果領域と重なる重複領域を構成する画素には、該画素に重なる効果領域の表面効果の種類に対応するパラメータを用いて画像処理を行う。また、画像処理部538は、有色版データにおける、重複領域以外の領域を構成する画素には、予め定めた初期パラメータを用いて画像処理を行う。
本実施の形態では、有色画像処理部530は、画像処理として、色変換処理、総量規制処理、ガンマ補正処理、及びハーフトーン処理を実行する。なお、有色画像処理部530が実行する画像処理は、これらの画像処理に限定されない。また、有色画像処理部530が実行する画像処理は、色変換処理、総量規制処理、ガンマ補正処理、及びハーフトーン処理の内の少なくとも1つであってもよい。
本実施の形態では、一例として、有色画像処理部530は、画像処理として、色変換処理、総量規制処理、ガンマ補正処理、及びハーフトーン処理を実行する場合を説明する。そして、有色画像処理部530は、各画像処理を実行する機能部を備える。
本実施の形態では、有色画像処理部530は、画像処理を行う機能部として、色変換部531、色補正部532、及びハーフトーン処理部533を備える。そして、各色変換部531、色補正部532、及びハーフトーン処理部533が、第1取得部535、第2取得部536、記憶部537、及び画像処理部538を備える。なお、有色画像処理部530は、更にsi部534を備えている。
色変換部531は、色変換処理を実行する。色変換部531は、第1取得部535A、第2取得部536A、記憶部537A、及び画像処理部538Aを備える。これらの第1取得部535A、第2取得部536A、記憶部537A、及び画像処理部538Aは、各々、上述した第1取得部535、第2取得部536、記憶部537、及び画像処理部538と同様の機能を有する。
詳細には、第1取得部535Aは、si部520から、例えばRGB形式等で表現された各8bitの有色版データ、及び8bitの光沢制御版データを受け付ける。
第2取得部536Aは、クリアプロセッシング540から上記テーブルを取得する。なお、第2取得部536Aは、形成対象の記録媒体の種類情報に対応するテーブルであって、少なくとも上記第1テーブルで規定されている情報の内、表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及び画像処理としての色変換処理に用いるパラメータであるプロファイル、の対応関係を取得すればよい。以下、第1テーブルにおける、表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及びプロファイル、の対応関係を、第1Aテーブルと称して説明する。
画像処理部538Aは、第1取得部535Aで受け付けた、例えばRGB形式等で表現された各8bitの有色版データを、CMYKの色空間に変換する。具体的には、画像処理部538Aは、第1取得部535Aで取得した、RGB形式等で表現された8bitの有色版データと、第2取得部536Aで取得した、光沢制御版データと、を読取る。
次に、画像処理部538Aは、RGB形式等で表現された8bitの有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域を構成する画素には、該画素に重なる効果領域の表面効果の種類に対応するプロファイルを用いて、色変換処理を実行する。なお、画像処理部538Aは、光沢制御版データにおける、有色版データの重複領域を構成する画素と同じ画素位置の画素値(濃度値)によって規定される表面効果の種類に対応するプロファイルを、第2取得部536Aで取得したテーブルから読取ることによって、効果領域の種類に対応するプロファイルを取得する。
また、画像処理部538Aは、RGB形式等で表現された8bitの有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域以外の領域を構成する画素には、記憶部537Aに記憶されている初期プロファイルを用いて色変換処理を実行する。
このように、画像処理部538Aは、RGB形式等で表現された8bitの有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域を構成する画素に対して、該画素に重なる効果領域の種類に対応するプロファイルを用いた色変換処理を実行する。RGB形式等で表現された8bitの有色版データに色変換処理が施されることで、CMYKの各8bitの有色版データが得られる。
画像処理部538Aは、色変換処理によって得られたCMYKの8bitの有色版データを、色補正部532へ出力する。また、画像処理部538Aは、si部520から取得した8bitの光沢制御版データを、色補正部532へ出力する。
色補正部532は、ガンマ補正処理及び総量規制処理を実行する。色補正部532は、第1取得部535B、第2取得部536B、記憶部537B、及び画像処理部538Bを備える。これらの第1取得部535B、第2取得部536B、記憶部537B、及び画像処理部538Bは、各々、上述した第1取得部535、第2取得部536、記憶部537、及び画像処理部538と同様の機能を有する。
詳細には、第1取得部535Bは、色変換部531から、CMYKの各8bitの有色版データ、及び8bitの光沢制御版データを受け付ける。
第2取得部536Bは、クリアプロセッシング540から上記テーブルを取得する。なお、第2取得部536Bは、形成対象の記録媒体の種類情報に対応するテーブルであって、少なくとも上記第1テーブルで規定されている情報の内、表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及び画像処理としてのガンマ補正処理及び総量規制処理に用いるパラメータであるガンマ補正値及び総量規制値、の対応関係を取得すればよい。以下、第1テーブルにおける、表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及び画像処理としてのガンマ補正処理及び総量規制処理に用いるパラメータであるガンマ補正値及び総量規制値、の対応関係を、第1Bテーブルと称して説明する。
画像処理部538Bは、第1取得部535Bで受け付けた、CMYKの各8bitの有色版データについて、ガンマ補正処理を行う。
具体的には、画像処理部538Bは、第1取得部535Bで取得した、CMYKの8bitの有色版データと、第2取得部536Bで取得した、光沢制御版データと、を読取る。
次に、画像処理部538Bは、CMYKの8bitの有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域を構成する画素には、該画素に重なる効果領域の表面効果の種類に対応するガンマ補正値を用いて、ガンマ補正処理を実行する。なお、画像処理部538Bは、光沢制御版データにおける、有色版データの重複領域を構成する画素と同じ画素位置の画素値(濃度値)によって規定される表面効果の種類に対応するガンマ補正値を、第2取得部536Bで取得したテーブルから読取ることによって、効果領域の種類に対応するガンマ補正値を取得する。
また、画像処理部538Bは、CMYKの8bitの有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域以外の領域を構成する画素には、記憶部537Bに記憶されている初期ガンマ補正値を用いてガンマ補正処理を実行する。
このように、画像処理部538Bは、CMYKの8bitの有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域を構成する画素に対して、該画素に重なる効果領域の種類に対応するガンマ補正値を用いたガンマ補正処理を実行する。
次に、画像処理部538Bは、ガンマ補正処理後のCMYKの8bitの有色版データに対して、総量規制処理を実行する。
具体的には、画像処理部538Bは、ガンマ補正処理後のCMYKの8bitの有色版データと、第2取得部536Bで取得した、光沢制御版データと、を読取る。
次に、画像処理部538Bは、ガンマ補正処理後のCMYKの8bitの有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域を構成する画素には、該画素に重なる効果領域の表面効果の種類に対応する総量規制値を用いて、総量規制処理を実行する。なお、画像処理部538Bは、光沢制御版データにおける、有色版データの重複領域を構成する画素と同じ画素位置の画素値(濃度値)によって規定される表面効果の種類に対応する総量規制値を、第2取得部536Bで取得したテーブルから読取ることによって、効果領域の種類に対応する総量規制値を取得する。
また、画像処理部538Bは、ガンマ補正処理後のCMYKの8bitの有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域以外の領域を構成する画素には、記憶部537Bに記憶されている初期総量規制値を用いて総量規制処理を実行する。
このように、画像処理部538Bは、ガンマ補正処理後のCMYKの8bitの有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域を構成する画素に対して、該画素に重なる効果領域の種類に対応する総量規制値を用いた総量規制処理を実行する。
これにより、CMYKの各8bitの有色版データに対して、ガンマ補正処理及び総量規制処理が施される。
画像処理部538Bは、ガンマ補正処理及び総量規制処理後の、CMYKの8bitの有色版データを、si部534へ出力する。また、画像処理部538Bは、色変換部531から受け付けた8bitの光沢制御版データを、si部534へ出力する。
si部534は、画像データを分離する(separate)機能を有する。si部534は、画像処理部538Bから受け付けた、ガンマ補正処理及び総量規制処理後の、CMYKの8bitの有色版データを、ハーフトーン処理部533へ出力する。また、si部534は、色補正部532から受け付けた8bitの光沢制御版データを、ハーフトーン処理部533へ出力する。
また、si部534は、画像処理部538Bから受け付けた、ガンマ補正処理及び総量規制処理後の、CMYKの8bitの有色版データを、インバースマスクを生成するためのデータとして、クリアプロセッシング540へ出力する。
次に、ハーフトーン処理部533について説明する。ハーフトーン処理部533は、ハーフトーン処理を実行する。ハーフトーン処理部533は、第1取得部535C、第2取得部536C、記憶部537C、及び画像処理部538Cを備える。これらの第1取得部535C、第2取得部536C、記憶部537C、及び画像処理部538Cは、各々、上述した第1取得部535、第2取得部536、記憶部537、及び画像処理部538と同様の機能を有する。
詳細には、第1取得部535Cは、si部534から、ガンマ補正処理及び総量規制処理後の、CMYKの8bitの有色版データ、及び8bitの光沢制御版データを受け付ける。
第2取得部536Cは、クリアプロセッシング540から上記テーブルを取得する。なお、第2取得部536Cは、形成対象の記録媒体の種類情報に対応するテーブルであって、少なくとも上記第1テーブルで規定されている情報の内、表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及び画像処理としてのハーフトーン処理に用いるパラメータであるスクリーン、の対応関係を取得すればよい。以下、第1テーブルにおける、表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及びスクリーン、の対応関係を、第1Cテーブルと称して説明する。
画像処理部538Cは、第1取得部535Cで受け付けた、ガンマ補正処理及び総量規制処理後の、CMYKの8bitの有色版データにハーフトーン処理を施し、CMYKの2bitの有色版データを生成する。具体的には、画像処理部538Cは、第1取得部535Cで取得した、ガンマ補正処理及び総量規制処理後の、CMYKの8bitの有色版データと、第2取得部536Cで取得した、光沢制御版データと、を読取る。
次に、画像処理部538Cは、ガンマ補正処理及び総量規制処理後の、CMYKの8bitの有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域を構成する画素には、該画素に重なる効果領域の表面効果の種類に対応するスクリーンを用いて、ハーフトーン処理を実行する。なお、画像処理部538Cは、光沢制御版データにおける、有色版データの重複領域を構成する画素と同じ画素位置の画素値(濃度値)によって規定される表面効果の種類に対応するスクリーンを、第2取得部536Cで取得したテーブルから読取ることによって、効果領域の種類に対応するスクリーンを取得する。
また、画像処理部538Cは、ガンマ補正処理及び総量規制処理後の、CMYKの8bitの有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域以外の領域を構成する画素には、記憶部537Cに記憶されている初期スクリーンを用いて色変換処理を実行する。
このように、画像処理部538Cは、ガンマ補正処理及び総量規制処理後の、CMYKの8bitの有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域を構成する画素に対して、該画素に重なる効果領域の種類に対応するスクリーンを用いたハーフトーン処理を実行する。ガンマ補正処理及び総量規制処理後の、CMYKの8bitの有色版データに色変換処理が施されることで、CMYKの各2bitの有色版データが得られる。なお、2bitは一例であり、これに限定されるものではない。
画像処理部538Cは、ハーフトーン処理によって得られたCMYKの2bitの有色版データを、si部550へ出力する。
si部550は、画像データを統合する(integrate)機能を有する。画像処理部538Cから、ハーフトーン処理によって得られたCMYKの2bitの有色版データを受け付ける。また、si部550は、クリアプロセッシング540から、2bitのクリアトナー版データを受け付ける。
si部550は、CMYKの各2bitの画像データと、クリアプロセッシング540が生成した2bitのクリアトナー版データと、を統合し、統合した画像データをMIC60に出力する。なお、クリアプロセッシング540は、プリンタ機70で用いるクリアトナー版データ及び低温定着機90で用いるクリアトナー版データのうち少なくとも一方を生成しない場合がある。このため、si部550は、クリアプロセッシング540で生成されたクリアトナー版データとCMYKの各2bitの画像データとを統合する。なお、両方のクリアトナー版データをクリアプロセッシング540が生成していない場合には、si部550は、CMYKの2bitの画像データをMIC60へ出力する。また、si部550は、クリアプロセッシング540が出力したグロッサ80に対するオンオフ情報もMIC60に出力する。
図1に戻り、MIC60は、DFE50とプリンタ機70とに接続されている。MIC60は、後処理機として搭載されている装置構成を示す装置構成情報をDFE50に出力する。また、MIC60は、有色版データ及びクリアトナー版データを統合した画像データをDFE50から受信して各画像データを対応する装置に振り分けるとともに、後処理機の制御を行う。より具体的には、MIC60は、図10に例示されるように、DFE50から出力された画像データのうち、CMYKの有色版データをプリンタ機70に出力する。また、MIC60は、プリンタ機70で用いるクリアトナー版データがある場合にはこれもプリンタ機70に出力する。また、MIC60は、DFE50から出力されたオンオフ情報を用いて、グロッサ80をオン又はオフにする。また、MIC60は、低温定着機90で用いるクリアトナー版データがある場合には、これを低温定着機90に出力する。グロッサ80は、オンオフ情報によって定着を行う経路と行わない経路とを切り替えても良い。低温定着機90は、クリアトナー版データの有無によってオン又はオフの切り替えやグロッサ80と同様の経路の切り替えをしても良い。
また、図10に示すように、プリンタ機70、グロッサ80、及び低温定着機90からなる印刷装置30は、記録媒体を搬送する搬送路を備えている。なお、プリンタ機70は、詳細には、電子写真方式の複数の感光体ドラム、感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写される転写ベルト、転写ベルト上のトナー像を記録媒体に転写する転写装置、及び記録媒体上のトナー像を該記録媒体に定着させる定着機を備える。記録媒体は、図示を省略する搬送部材によって搬送路を搬送されることで、プリンタ機70、グロッサ80、低温定着機90の設けられている位置を、この順に搬送される。そして、これらの機器によって順次処理が行われて画像形成及び表面効果が付与された後に、図示を省略する搬送機構によって搬送路を搬送されて、印刷装置の外部へと排出される。
このため、DFE50から出力された画像データが、CMYKの有色版データ及びクリアトナー版データを含む場合には、該有色版データによって特定される有色画像が記録媒体に有色トナーで形成されると共に、クリアトナー版データによって特定される種類の表面効果がクリアトナーで該記録媒体に付与される。すなわち、記録媒体には、クリアトナー版データに基づいた表面効果が、記録媒体に付与されることとなる。
次に、本実施の形態に係るDFE50が実行する画像処理の手順を説明する。図11は、色変換部531が実行する画像処理の手順を示すフローチャートである。
まず、第1取得部535AがRGB形式等で表現された各8bitの有色版データ、及び8bitの光沢制御版データをsi部520から取得する(ステップS600)。第1取得部535Aは、取得したRGB形式等で表現された各8bitの有色版データ、及び8bitの光沢制御版データを、記憶部537Aに記憶する(ステップS602)。
次に、第2取得部536Aが、第1Aテーブルをクリアプロセッシング540から取得する(ステップS604)。第1Aテーブルは、上述したように、形成対象の記録媒体の種類情報に対応するテーブルであって、表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及びプロファイル、の対応関係を示すテーブルである。第2取得部536Aは、取得した第1Aテーブルを記憶部537Aに記憶する(ステップS606)。
次に、画像処理部538Aが、ステップS600で取得した、RGB形式等で表現された各8bitの有色版データを構成する画素毎に、ステップS608〜ステップS614の処理を繰り返す。
まず、画像処理部538Aは、RGB形式等で表現された8bitの有色版データの処理対象の画素が、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域を構成する画素であるか否かを判断する(ステップS608)。画像処理部538Aは、RGB形式等で表現された8bitの有色版データの処理対象の画素と同じ画素位置の画素を、光沢制御版データから読取り、該画素の画素値(濃度値)に対応する表面効果の種類が有るか否かをテーブルから判別することで、ステップS608の判断を行う。
有色版データの処理対象の画素が、重複領域を構成する画素である場合(ステップS608:Yes)、画像処理部538Aは、光沢制御版データにおける、有色版データの重複領域を構成する該画素と同じ画素位置の画素値(濃度値)によって規定される表面効果の種類に対応するプロファイルを、第2取得部536Aで取得した第1Aテーブルから読取る(ステップS610)。
次に、画像処理部538Aは、有色版データにおける処理対象の画素について、ステップS610で読取ったプロファイルを用いて色変換処理を実行する(ステップS612)。
一方、有色版データの処理対象の画素が、重複領域以外の領域を構成する画素である場合(ステップS608:No)、ステップS614へ進む。画像処理部538Aは、記憶部537Aに記憶されている初期プロファイルを読取る(ステップS614)。
そして、画像処理部538Aは、有色版データにおける処理対象の画素について、ステップS614で読取った初期プロファイルを用いて色変換処理を実行する(ステップS612)。
RGB形式等で表現された8bitの有色版データを構成する画素の全てについて、ステップS608〜ステップS614の処理を実行することで、CMYKの各8bitの有色版データが得られる。
次に、画像処理部538Aは、生成したCMYKの各8bitの有色版データ、及びステップS600で取得した8bitの光沢制御版データを、色補正部532へ出力し(ステップS616)、本ルーチンを終了する。
図12は、色補正部532が実行する画像処理の手順を示すフローチャートである。
まず、第1取得部535Bが、色変換部531から、CMYKの各8bitの有色版データ、及び8bitの光沢制御版データを取得する(ステップS700)。次に、第1取得部535Bは、取得したCMYKの各8bitの有色版データ、及び8bitの光沢制御版データを、記憶部537Bに記憶する(ステップS702)。
次に、第2取得部536Bが、第1Bテーブルをクリアプロセッシング540から取得する(ステップS704)。第1Bテーブルは、上述したように、形成対象の記録媒体の種類情報に対応するテーブルであって、表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及び画像処理としてのガンマ補正処理及び総量規制処理に用いるパラメータであるガンマ補正値及び総量規制値、の対応関係を示すテーブルである。第2取得部536Bは、取得した第1Bテーブルを記憶部537Bに記憶する(ステップS706)。
次に、画像処理部538Bが、ステップS700で取得した、CMYKの各8bitの有色版データを構成する画素毎に、ステップS708〜ステップS714の処理を繰り返す。
まず、画像処理部538Bは、CMYKの8bitの有色版データの処理対象の画素が、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域を構成する画素であるか否かを判断する(ステップS708)。ステップS708の判断は、ステップS608(図11参照)と同様にして行う。
有色版データの処理対象の画素が、重複領域を構成する画素である場合(ステップS708:Yes)、画像処理部538Bは、光沢制御版データにおける、有色版データの重複領域を構成する該画素と同じ画素位置の画素値(濃度値)によって規定される表面効果の種類に対応するパラメータ(ガンマ補正値及び総量規制値)を、第2取得部536Bで取得した第1Bテーブルから読取る(ステップS710)。
次に、画像処理部538Bは、有色版データにおける処理対象の画素について、ステップS710で読取ったガンマ補正値を用いたガンマ補正処理を行った後に、ステップS710で読取った総量規制値を用いて総量規制処理を実行する(ステップS712)。
一方、有色版データの処理対象の画素が、重複領域以外の領域を構成する画素である場合(ステップS708:No)、ステップS714へ進む。画像処理部538Bは、記憶部537Bに記憶されている初期パラメータ(初期総量規制値、初期ガンマ補正値)を読取る(ステップS714)。
そして、画像処理部538Bは、有色版データにおける処理対象の画素について、ステップS714で読取った初期パラメータを用いて、ガンマ補正処理を行った後に、総量規制処理を実行する(ステップS712)。
CMYKの8bitの有色版データを構成する画素の全てについて、ステップS708〜ステップS714の処理を実行することで、ガンマ補正処理及び総量規制処理を施したCMYKの各8bitの有色版データが得られる。
次に、画像処理部538Bは、ガンマ補正処理及び総量規制処理を施したCMYKの各8bitの有色版データと、ステップS700で取得した光沢制御版データと、を、si部534へ出力する(ステップS716)。また、画像処理部538Bは、ガンマ補正処理及び総量規制処理を施したCMYKの各8bitの有色版データを、クリアプロセッシング540へ出力する(ステップS716)。そして、本ルーチンを終了する。
図13は、ハーフトーン処理部533が実行する画像処理の手順を示すフローチャートである。
まず、第1取得部535Cが、si部534から、ガンマ補正処理及び総量規制処理を施したCMYKの各8bitの有色版データ、及び8bitの光沢制御版データを取得する(ステップS800)。次に、第1取得部535Cは、取得したCMYKの各8bitの有色版データ、及び8bitの光沢制御版データを、記憶部537Cに記憶する(ステップS802)。
次に、第2取得部536Cが、第1Cテーブルをクリアプロセッシング540から取得する(ステップS804)。第1Cテーブルは、上述したように、形成対象の記録媒体の種類情報に対応するテーブルであって、表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及びスクリーン、の対応関係を示すテーブルである。第2取得部536Cは、取得した第1Cテーブルを記憶部537Cに記憶する(ステップS806)。
次に、画像処理部538Cが、ステップS800で取得した、CMYKの各8bitの有色版データを構成する画素毎に、ステップS808〜ステップS814の処理を繰り返す。
まず、画像処理部538Cは、CMYKの8bitの有色版データの処理対象の画素が、光沢制御版データによって規定される効果領域と重なる重複領域を構成する画素であるか否かを判断する(ステップS808)。ステップS808の判断は、ステップS608(図11参照)と同様にして行う。
有色版データの処理対象の画素が、重複領域を構成する画素である場合(ステップS808:Yes)、画像処理部538Cは、光沢制御版データにおける、有色版データの重複領域を構成する該画素と同じ画素位置の画素値(濃度値)によって規定される表面効果の種類に対応するスクリーンを、第2取得部536Cで取得した第1Cテーブルから読取る(ステップS810)。
次に、画像処理部538Cは、有色版データにおける処理対象の画素について、ステップS810で読取ったスクリーンを用いてハーフトーン処理を行う(ステップS812)。
一方、有色版データの処理対象の画素が、重複領域以外の領域を構成する画素である場合(ステップS808:No)、ステップS814へ進む。画像処理部538Cは、記憶部537Cに記憶されている初期スクリーンを読取る(ステップS814)。
そして、画像処理部538Cは、有色版データにおける処理対象の画素について、ステップS814で読取った初期スクリーンを用いて、ハーフトーン処理を行う(ステップS812)。
CMYKの8bitの有色版データを構成する画素の全てについて、ステップS808〜ステップS814の処理を実行することで、CMYKの各2bitの有色版データが得られる。
次に、画像処理部538Cは、CMYKの各2bitの有色版データを、si部550へ出力する(ステップS816)。そして、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施の形態では、有色画像処理部530は、第1取得部535と、第2取得部536と、記憶部537と、画像処理部538と、を備える。
第1取得部535は、有色版データと、光沢制御版データと、を取得する。第2取得部536は、クリアプロセッシング540からテーブルを取得する。このテーブルは、上述したように、表面効果の種類、表面効果の種類に対応する濃度値、及び有色版データに施す画像処理に用いるパラメータの対応関係を少なくとも規定したテーブルである。テーブルに規定されているパラメータの値は、有色版データにおける、表面効果を与える効果領域と重なる重複領域の色が、表面効果の種類に拘らず、効果領域と重ならない場合と同じ色味を実現可能となるように、表面効果の種類(表面効果の種類に対応する濃度値)毎に予め定められている。
画像処理部538は、有色版データにおける、光沢制御版データによって規定される表面効果を与える効果領域と重なる重複領域を構成する画素には、該画素に重なる効果領域の表面効果の種類に対応するパラメータを用いて画像処理を行う。また、画像処理部538は、有色版データにおける、重複領域以外の領域を構成する画素には、予め定めた初期パラメータを用いて画像処理を行う。
このように、本実施の形態では、表面効果を与える効果領域の種類に応じたパラメータを用いて、有色版データにおける該効果領域に重なる重複領域を構成する画素の濃度値を調整する。このため、表面効果を与える効果領域毎に、有色版データによって実現される有色の色味を調整することができる。
従って、本実施の形態では、画像品質の向上を図ることができる。
また、本実施の形態では、有色画像処理部530は、形成対象の記録媒体の種類情報に対応するテーブルを取得し、このテーブルを用いて、有色版データに上記画像処理を実行する。
このように、記録媒体の種類に応じたパラメータを用いて、有色版データに対して画像処理を行うので、上記効果に加えて更に、画像品質の向上を図ることができる。
また、有色版データの画像処理に用いるテーブルに規定されているプロファイルは、クリアトナーの濃度によって、重ねて付与される有色トナーの色味が変動しないように、クリアトナーの濃度値(すなわち、表面効果の種類)に対応して設定されたプロファイルである。
このため、有色画像処理部530は、表面効果の種類に応じて、適切なプロファイルを用いた色変換処理を実行することができる。従って、上記効果に加えて、更に画質向上を図ることができる。
また、テーブルは、重ねて付与しても有色トナーの色味に影響を与えない程度に低い、クリアトナーの濃度値には、初期設定値として、予め定めた初期パラメータとしての初期プロファイルを対応づけている。この初期プロファイルは、表面効果を与える効果領域と重なる重複領域以外の領域を構成する画素の色変換処理に用いるプロファイルである。
このため、有色画像処理部530は、表面効果の種類に応じて、適切なプロファイルを用いた色変換処理を実行することができる。従って、上記効果に加えて、更に画質向上を図ることができる。
また、テーブルは、クリアトナーの濃度値が大きいほど、網点の密度が高くなるように、表面効果の種類(クリアトナーの濃度値)に応じて、ハーフトーン処理に用いるスクリーン(スクリーン線数、網点の大きさ、スクリーン角度、網点形状等)を定めている。
また、テーブルは、重ねて付与しても有色トナーの色味に影響を与えない程度に低い、クリアトナーの濃度値には、初期設定値として、予め定めた初期パラメータとしての初期スクリーンを対応づけている。この初期スクリーンは、表面効果を与える効果領域と重なる重複領域以外の領域を構成する画素のスクリーン処理に用いるスクリーンである。
このため、有色画像処理部530は、表面効果の種類に応じて、適切なスクリーンを用いたハーフトーン処理を実行することができる。従って、上記効果に加えて、更に画質向上を図ることができる。
また、テーブルは、クリアトナーの濃度値が大きいほど、ガンマ補正値が大きくなるように、表面効果の種類(クリアトナーの濃度値)に応じて、ガンマ補正値を定めている。また、テーブルは、重ねて付与しても有色トナーの色味に影響を与えない程度に低い、クリアトナーの濃度値には、初期設定値として、予め定めた初期パラメータとしての初期ガンマ補正値を対応づけている。
また、テーブルは、クリアトナーの濃度値が大きいほど、総量規制値が大きくなるように、表面効果の種類(クリアトナーの濃度値)に応じて、総量規制値を定めている。また、テーブルは、重ねて付与しても有色トナーの色味に影響を与えない程度に低い、クリアトナーの濃度値には、初期設定値として、予め定めた初期パラメータとしての初期総量規制値を対応づけている。
このため、有色画像処理部530は、表面効果の種類に応じて、適切なガンマ補正値及び総量規制値を用いた画像処理(ガンマ補正処理、総量規制処理)を実行することができる。従って、上記効果に加えて、更に画質向上を図ることができる。また、クリアトナーの濃度値が小さいほど、総量規制値が小さくなるように、総量規制値が定められているので、トナーの使用量の節約を図ることができる。
なお、記憶部540E(図8参照)に記憶されているテーブルに規定された、各パラメータの値は、ユーザによる入力部58の操作指示等によって適宜変更可能である。また、記憶部540E(図8参照)に記憶されているテーブルは、DFE50の外部に設けられた各種記憶媒体や記憶装置等へ記憶したり、外部装置へと送信することも可能である。これにより、異なるDFE50間で、同じテーブルを共有することが出来る。
なお、本実施の形態では、DFE50にクリアプロセッシング540及び有色画像処理部530を設け、クリアトナー版データの作成、及び有色版データに対する画像処理を行うように構成したが、これに限定されない。
すなわち、一の装置で行っていた複数の処理のいずれかを、一の装置とネットワークを介して接続する1以上の他の装置で行う構成にしてもよい。例えば、DFE50の機能の一部を、クラウド上のサーバ装置上に実装してもよい。また、クラウド上に2以上のサーバ装置を設け、上記各処理を、2以上のサーバ装置で分散させて実行するように構成してもよい。
上述した実施の形態のホスト装置10、及びDFE50のハードウェア構成について説明する。図14は、ホスト装置10、及びDFE50のハードウェア構成図である。ホスト装置10、及びDFE50は、ハードウェア構成として、装置全体を制御するCPUなどの制御装置2901と、各種データや各種プログラムを記憶するROMやRAMなどの主記憶装置2902と、各種データや各種プログラムを記憶するHDDなどの補助記憶装置2903と、キーボードやマウス等の入力装置2905と、ディスプレイ装置等の表示装置2904とを主に備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
上記実施の形態のホスト装置10、及びDFE50で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供される。
また、上記実施の形態のホスト装置10、及びDFE50で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記実施の形態のホスト装置10、及びDFE50で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、上記実施の形態のホスト装置10、及びDFE50で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
上記実施の形態のホスト装置10、及びDFE50で実行されるプログラムは、上述した各部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上記各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
上述した実施の形態において、情報処理システムは、ホスト装置10、DFE50、MIC60、プリンタ機70、グロッサ80及び低温定着機90を備えるように構成したが、これに限らない。例えば、DFE50、MIC60及びプリンタ機70を一体的に形成して1つの画像形成装置として構成するようにしても良いし、更に、グロッサ80及び低温定着機90を備えた画像形成装置として形成するようにしても良い。
上述した実施の形態の情報処理システムにおいては、CMYKの複数の色のトナーを用いて画像を形成するようにしたが、1色のトナーを用いて画像を形成するようにしても良い。
なお、上述した実施の形態のプリンタシステムは、MIC60を備えた構成としているが、これに限定されるものではない。上述したMIC60が行う処理、機能をDFE50等の他の装置にもたせて、MIC60を設けない構成としてもよい。
50 DFE
530 有色画像処理部
531 色変換部
532 色補正部
533 ハーフトーン処理部
535、535A、535B、535C 第1取得部
536、536A、536B、536C 第2取得部
538、538A、538B、538C 画像処理部
540 クリアプロセッシング
特開2011−150158号公報 特開2008−276056号公報

Claims (16)

  1. 画素毎に有色の濃度値を規定した有色版データと、表面効果を与える効果領域及び前記表面効果の種類を規定した光沢制御版データと、を取得する第1取得部と、
    前記表面効果の種類と、前記有色版データに施す画像処理に用いるパラメータと、を対応づけた第1情報を取得する第2取得部と、
    前記有色版データにおける前記効果領域と重なる重複領域を構成する画素には、該画素に重なる前記効果領域の前記表面効果の種類に対応する前記パラメータを用いて画像処理を行う画像処理部と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記第2取得部は、前記表面効果の種類と、前記有色版データにおける前記重複領域の色味に対する前記効果領域の影響を抑制するように予め定められた前記パラメータと、を対応づけた前記第1情報を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記画像処理部は、前記有色版データの色空間を変換する色変換処理、同じ画素位置に付与する色材の総量が予め定めた総量規制値以下となるように濃度値を補正する総量規制処理、ガンマ補正処理、及びハーフトーン処理の内の少なくとも1つを前記画像処理として行う、請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記画像処理部は、前記画像処理として少なくとも前記色変換処理を行い、
    前記パラメータは、前記色変換処理に用いるプロファイルである、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記画像処理部は、前記画像処理として少なくとも前記ガンマ補正処理を行い、
    前記パラメータは、前記ガンマ補正処理に用いるガンマ補正値である、
    請求項3または請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記画像処理部は、前記画像処理として少なくとも前記総量規制処理を行い、
    前記パラメータは、前記総量規制処理に用いる総量規制値である、
    請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記画像処理部は、前記画像処理として少なくとも前記ハーフトーン処理を行い、
    前記パラメータは、前記ハーフトーン処理に用いるスクリーンである、
    請求項3〜請求項6の何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記光沢制御版データは、画素毎に前記表面効果の種類に対応するクリアトナーの濃度値を規定することによって、前記効果領域及び前記表面効果の種類を規定したデータである、請求項3〜請求項7の何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記第1情報は、前記光沢制御版データにおける前記表面効果の種類に対応する前記クリアトナーの濃度値が大きいほど大きいガンマ補正値を、前記画像処理としての前記ガンマ補正処理に用いる前記パラメータとして定めた、請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記第1情報は、前記光沢制御版データにおける前記表面効果の種類に対応する前記クリアトナーの濃度値が大きいほど大きい総量規制値を、前記画像処理としての前記総量規制処理に用いる前記パラメータとして定めた、請求項8または請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記第1情報は、前記光沢制御版データにおける前記表面効果の種類に対応する前記クリアトナーの濃度値が大きいほど網点の密度が高くなるように、前記画像処理としての前記ハーフトーン処理に用いるスクリーンを前記パラメータとして定めた、請求項8〜請求項10の何れか1項に記載の情報処理装置。
  12. 画像形成対象の記録媒体の種類情報と、前記第1情報と、を対応づけて記憶した記憶部と、
    前記種類情報を受け付ける受付部と、
    を備え、
    前記第2取得部は、該種類情報に対応する前記第1情報を取得する、
    請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記画像処理部は、前記有色版データにおける前記重複領域以外の領域を構成する画素には、予め定めた初期パラメータを用いて画像処理を行う、請求項1〜請求項12の何れか1項に記載の情報処理装置。
  14. 請求項1〜請求項13の何れか1項に記載の情報処理装置を備えた情報処理システム。
  15. 画素毎に有色の濃度値を規定した有色版データと、表面効果を与える効果領域及び前記表面効果の種類を規定した光沢制御版データと、を取得するステップと、
    前記表面効果の種類と、前記有色版データに施す画像処理に用いるパラメータと、を対応づけた第1情報を取得するステップと、
    前記有色版データにおける前記効果領域と重なる重複領域を構成する画素には、該画素に重なる前記効果領域の前記表面効果の種類に対応する前記パラメータを用いて画像処理を行うステップと、
    を含む情報処理方法。
  16. コンピュータに、
    画素毎に有色の濃度値を規定した有色版データと、表面効果を与える効果領域及び前記表面効果の種類を規定した光沢制御版データと、を取得するステップと、
    前記表面効果の種類と、前記有色版データに施す画像処理に用いるパラメータと、を対応づけた第1情報を取得するステップと、
    前記有色版データにおける前記効果領域と重なる重複領域を構成する画素には、該画素に重なる前記効果領域の前記表面効果の種類に対応する前記パラメータを用いて画像処理を行うステップと、
    を実行させるプログラム。
JP2013233433A 2013-11-11 2013-11-11 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム Pending JP2015094826A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013233433A JP2015094826A (ja) 2013-11-11 2013-11-11 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013233433A JP2015094826A (ja) 2013-11-11 2013-11-11 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015094826A true JP2015094826A (ja) 2015-05-18

Family

ID=53197269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013233433A Pending JP2015094826A (ja) 2013-11-11 2013-11-11 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015094826A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016224111A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置
JP2018015987A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2018051971A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2020134625A (ja) * 2019-02-15 2020-08-31 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016224111A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置
US9959492B2 (en) 2015-05-27 2018-05-01 Konica Minolta, Inc. Image processing device
JP2018015987A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2018051971A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
CN107888795A (zh) * 2016-09-29 2018-04-06 佳能株式会社 图像处理装置、图像处理方法和存储介质
US10308040B2 (en) 2016-09-29 2019-06-04 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP2020134625A (ja) * 2019-02-15 2020-08-31 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP7230566B2 (ja) 2019-02-15 2023-03-01 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5794062B2 (ja) 情報処理装置、データ生成方法及びプログラム
JP6019635B2 (ja) 情報処理装置、プリンタドライバプログラム及び画像形成システム
US9342027B2 (en) Printing control apparatus, image forming system, and printing control method which replace a type of surface effect imparted on a recording medium
US9195200B2 (en) Image forming apparatus, image forming method, and computer program product
US20130278952A1 (en) Print controlling apparatus, print controlling system, print controlling method, and computer program product
US9606494B2 (en) Printing control device and printing control system that generate toner-scattering prevention plane data
JP6019916B2 (ja) 表示処理装置、画像形成システム、表示処理方法およびプログラム
JP2013195981A (ja) 情報処理装置、情報処理システムおよび表示方法
JP6056255B2 (ja) 制御装置、画像形成システムおよびプログラム
JP2014199644A (ja) 印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法およびプログラム
JP2015094826A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
JP6136409B2 (ja) 表示装置
US20150098740A1 (en) Print control device, print control method, and computer-readable storage medium
JP5910266B2 (ja) 印刷制御装置、画像形成システム、印刷制御方法、及びプログラム
JP2016063326A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および画像処理システム
JP2013235567A (ja) 印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法及び印刷制御プログラム
JP5365755B2 (ja) 印刷物の生産方法および印刷物
JP5990993B2 (ja) 印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法、及びプログラム
JP5982975B2 (ja) 印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法、及びプログラム
JP2016042182A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理システム
JP2016066066A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理システム
JP6044685B2 (ja) 印刷システム
JP6036971B2 (ja) 印刷制御装置、画像形成システム、印刷制御方法、印刷物製造方法及びプログラム
JP2013222159A (ja) 情報処理装置、情報処理システムおよび総量規制方法
JP6007564B2 (ja) 印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法およびプログラム