JP5196056B1 - 複合多層配線基板とその製造方法 - Google Patents

複合多層配線基板とその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5196056B1
JP5196056B1 JP2012134415A JP2012134415A JP5196056B1 JP 5196056 B1 JP5196056 B1 JP 5196056B1 JP 2012134415 A JP2012134415 A JP 2012134415A JP 2012134415 A JP2012134415 A JP 2012134415A JP 5196056 B1 JP5196056 B1 JP 5196056B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
layer
wiring board
connection
vias
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012134415A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013258345A (ja
Inventor
秀樹 東谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012134415A priority Critical patent/JP5196056B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5196056B1 publication Critical patent/JP5196056B1/ja
Publication of JP2013258345A publication Critical patent/JP2013258345A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

【課題】従来のめっきビアを有する多層基板と、ペーストビアを有する多層基板とを組み合わせ、複合多層配線基板とすることで、双方の利点を活かすことが求められていた。
【解決手段】ペーストビアからなる第1ビア130と、めっきビアからなる第2ビア170とを有する2枚の中間配線基板部180の間を、ペーストビアからなる接続ビア210を有する接続層220で接続し、更に最外層絶縁層230にめっきビアからなる最外層ビア250を有する複合多層配線基板260であって、接続層220は接続層220側の第2ビア170を、最外層絶縁層230は最外層絶縁層230側の第2ビア170をそれぞれ同時に埋設し、同時に熱硬化してなる複合多層配線基板260とする。
【選択図】図1

Description

本発明は携帯電話等の製造に使われる多層配線基板であって、めっきビアとペーストビアとを組み合わせてなる複合多層配線基板とその製造方法に関する。
近年、電子機器の小型化高性能化に伴い、多層基板には層間接続となるビアの製造にめっき技術を用いて製造したもの(以下、簡単にめっきビアと呼ぶ)を有する多層基板が知られている。
一方、めっきビアを有する多層基板はリードタイムやめっき廃液等の課題が発生する場合がある。こうしためっきビアの課題に対して、層間接続となるビアの製造にペースト技術を用いて製造したもの(以下、簡単にペーストビアと呼ぶ)を有する多層基板が知られている。
こうした背景より、従来のめっきビアを有する多層基板と、ペーストビアを有する多層基板とを組み合わせ、複合多層配線基板とすることで、双方の利点を活かすことが求められていた。
図14は、従来の複合多層配線基板の一例を示す断面図である。図14に示す、従来の複合多層配線基板10はめっきビア16と、ペーストビア13とを組み合わせてなる多層基板の一例である。
図14において、第1絶縁層11には貫通孔(番号は付与していない)が形成され、この貫通孔には、導電ペースト(番号は付与していない)が充填され、複数の銅箔パターン12間を接続する、ペーストビア13を形成する。そして更に多層化する場合は、第1絶縁層11や銅箔パターン12の上に、新たな第1絶縁層11や銅箔パターン12、ペーストビア13を、矢印17a、17b等で示すように、中央(例えば矢印17aで示す部分)から、両側へ順次積層する(例えば、矢印17aで示す部分を元に、更に積層することで矢印17bで示す部分とする)ことで高多層化が可能となる。図14における矢印17a、17b、17c、17dは、これら部材を順次、積層することで多層化する様子を示す。
図14に示すように、最外層となる第2絶縁層14に、めっき配線15やめっきビア16を設けることで、配線の更なる微細化してなる複合多層配線基板とすることが可能となる。しかし、矢印17a〜17dに示すように、多層化するほど、積層プロセスが長くなり複雑になる可能性があった。
図15は、発明者らが過去に提案した多層基板の一例を示す断面図である(特許文献1)。図15において、多層基板21は第1絶縁層11に形成された孔19に、導電ペースト20が充填されてなるペーストビア13を介して複数の銅箔パターン12が接続されてなる。そしてこの多層基板21が、接着シート23(接着シート23は、プリプレグ18と、孔19に充填された導電ペースト20を含む)を介して一括積層され、一体化され、従来の複合多層配線基板10を形成する。
ここで接着シート23としてプリプレグ18を用いることは有用である。また最外層にプリプレグ18を介して銅箔22を設けることも有用である。またこうして積層(あるいは一括積層)した後、最外層に、前述の図14等に示したように、めっき配線15やめっきビア16を設けることも有用である(図15において、めっき配線15やめっきビア16は図示していない)。
また図15に示すような多層基板の場合、積層条件等によっては、接続シート部における接続安定性にバラツキ等が発生する場合があった。
国際公開第2011/155162号
しかしながら、ペーストビアを有する多層基板同士を、接着シート23を介して積層する場合に、積層条件によっては、接続シート部分における導電ペーストを用いた接続安定性に、バラツキ等が発生する場合があった。
本発明は上記した導電性ペーストを用いた場合の接続安定性に関する問題を解決するものであり、従来からのめっきビアの優れた部分と、ペーストビアの優れた部分を、複合多層配線基板として組み合わせることで、より接続信頼性の高い複合多層配線基板とその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための、本発明の複合多層配線基板は、ペーストビア(あるいは第1ペーストビア)からなる第1ビアと、両面に形成されためっきビア(あるいは第1めっきビア)からなる第2ビアとを有する複数枚の中間配線基板部と、この中間配線基板部の間を接続する、ペーストビア(あるいは第2ペーストビア)からなる接続ビアを有する接続層と、前記中間配線基板部の最外層側に、最外層絶縁層とめっきビア(あるいは第2めっきビア)からなる最外層ビアとを有し、前記接続層は前記中間配線基板部の接続層側の前記第2ビアを、前記最外層絶縁層は前記中間積層基板の最外層絶縁層側の前記第2ビアを、それぞれ埋設し熱硬化してなる複合多層配線基板である。
また上記の目的を達成するための、本発明の複合多層配線基板の他の一例は、第1絶縁層とこの第1絶縁層の両面に形成された第1配線とこの第1配線間を電気的に接続する第1ビアとを有する両面基板部と、前記第1配線を埋める第2絶縁層とこの第2絶縁層に形成された第2配線と第2ビアとを有する複数枚の中間配線基板部と、前記中間配線基板部間を接着する熱硬化性樹脂部と芯材とを有する接続層と、この接続層を貫通する接続ビアとを有する接続層とを有し、更に前記中間配線基板部の最外層には、最外層絶縁層とこの最外層絶縁層に形成された最外層配線と最外層ビアとを有する複合多層配線基板であって、前記第1配線は銅箔配線から、前記第1ビアと前記接続ビアは共にペーストビアから、前記第2配線と前記最外層配線は共にめっき配線から構成され、前記第2ビアと前記最外層ビアは共にめっきビアであり、前記接続層は前記接続層側の前記第2配線を埋設した状態で、2枚の前記第2絶縁層は前記接続層側と異なる側の前記第2配線を埋設した状態で、共に同時に熱硬化されてなるものである複合多層配線基板である。
また上記の目的を達成するための、本発明の複合多層配線基板の製造方法は、第1ペーストビアからなる第1ビアと、両面に形成されためっきビアからなる第2ビアとを有する複数枚の中間配線基板部と、この中間配線基板部の間を接続する、第2ペーストビアからなる接続ビアを有する接続層と、前記中間配線基板部の最外層側に、最外層絶縁層とめっきビアからなる最外層ビアとを有する複合多層配線基板の製造方法であって、前記中間配線基板部を準備する準備工程と、複数の前記中間配線基板部の間に導電ペーストを有する未硬化状態の接続層を、前記中間配線基板部の最外層側に未硬化最外層樹脂部を、それぞれ設置する設置工程と、未硬化状態の前記接続層は前記接続層側の前記第2ビアを、2枚の前記未硬化最外層樹脂部は前記未硬化最外層樹脂部側の前記第2ビアを、それぞれ同時に埋設する埋設工程と、埋設した状態で、それぞれ同時に熱硬化する埋設熱硬化工程と、を有している複合多層配線基板の製造方法である。
以上のように、本発明によれば、ペーストビア特有の課題を解決するものであり、従来からのめっきビアの優れた部分と、ペーストビアの優れた部分を、複合多層配線基板として組み合わせることで、より接続信頼性の高い複合多層配線基板とその製造方法を提供することができる。
本発明の複合多層配線基板の一例を示す断面図 (A)〜(D)は、複合多層配線基板の製造を用いる、中間配線基板部の製造方法の一例を示す断面図 (A)〜(D)は、中間配線基板部の製造方法の一例を示す断面図 2枚の中間配線基板部の間に、導電ペーストからなる突出部を設けたプリプレグを接続層として、積層する様子を説明する断面図 加圧、加熱工程の一例を示す断面図 各部材を平坦に埋め込むと共に、接続ビアで接続する様子を説明する断面図 最外層絶縁層に、めっき技術を用いて最外層配線や、最外層ビアを形成する様子を説明する断面図 第2配線や第2ビアを、未硬化接着樹脂部に埋設する様子を部分的に拡大して説明する断面図 最外層配線や最外層ビアを未硬化最外層樹脂部に埋設し、埋設した状態で熱硬化し一体化する様子を部分的に拡大して示す断面図 複数のめっきビアが厚み方向に直列した部分を有する中間配線基板部を用いた場合に発生する可能性がある課題について説明する断面図 複数のペーストビアが厚み方向に直列した部分を有する中間配線基板部を用いた場合に発生する可能性がある課題について説明する断面図 発明品において中間配線基板部と、導電ペーストとの接続安定性が高くなるメカニズムの一例を説明する断面図 発明品において中間配線基板部と、導電ペーストとの接続安定性が高くなるメカニズムの一例を説明する断面図 従来の複合多層配線基板の一例を示す断面図 発明者らが過去に提案した多層基板の一例を示す断面図
(実施の形態1)
本発明の一実施の形態について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の複合多層配線基板の一例を示す断面図である。図1において、110は第1絶縁層、120は第1配線、130は第1ビアである。第1配線120は銅箔配線から、第1ビア130はペーストビアから、それぞれ形成されていることは有用である。140は両面基板部であり、両面基板部140は、少なくとも、第1絶縁層110と、第1配線120と、第1絶縁層110に形成された貫通孔に形成された第1ビア130とを有している。150は第2絶縁層であり、両面基板部140の両面に形成された第1配線120を埋め込んでいる。
160は第2配線であり、第2配線160は第2絶縁層150の表面、すなわち第2絶縁層150の両面基板部140側とは異なる側に形成されている。170は第2ビアであり、第2ビア170は第2絶縁層150に形成された有底穴(番号は付与していない)の中にも形成され、ブライドビア構造を有している。なお第2配線160と、第2ビア170との違いは、第2絶縁層150に形成されたビア部分の有無である。第2配線160の第2絶縁層150側に有底穴があり、第2配線160の一部がこの有底ビアに充填され、ブライドビア構造となっているものが第2ビア170である。なお第2ビア170は、ランドだけであっても良い。また第2ビア170は、ランドパターンとランドパターンとを繋ぐ配線パターン等を有している必要は無い。
180は中間配線基板部であり、中間配線基板部180は両面基板部140と、この両面基板部140の両面に形成された、第2絶縁層150と、第2配線160、第2ビア170を有している。
190は熱硬化性樹脂部、200は芯材、210は接続ビアである。接続ビア210はペーストビアから形成されていることが有用である。220は接続層であり、接続層220は少なくとも芯材200、硬化済の熱硬化性樹脂部190、ビアペースト(あるいはビアペーストの硬化物)からなる接続ビア210を、有している。
230は最外層絶縁層であり、最外層絶縁層230の最外層側には、更に最外層配線240、最外層ビア250を有している。最外層配線240と最外層ビア250との違いは、最外層絶縁層230に形成された有底穴(番号は付与していない)の有無である。
260は、本発明の複合多層配線基板である。図1に示すように、複合多層配線基板260は、第1絶縁層110と、この第1絶縁層110の両面に形成された第1配線120と、この第1配線120間を電気的に接続するペーストビアからなる第1ビア130とを有する両面基板部140と、前記第1配線120を埋設する第2絶縁層150と、この第2絶縁層150に形成されためっきで形成された第2配線160と第2ビア170とを有する。
そして図1に示すように複合多層配線基板260は、複数枚の中間配線基板部180と中間配線基板部180間を接着する熱硬化性樹脂部190と芯材200とを有する接続層220と、この接続層220を貫通する接続ビア210とを有する接続層220とを有する。
そして図1に示すように複合多層配線基板260は、中間配線基板部180の最外層側に最外層絶縁層230と、この最外層絶縁層230に形成された最外層配線240と、最外層ビア250と、を有する。
そして図1に示すように、複合多層配線基板260において、第1配線120は、所定の銅箔がパターニングされてなる銅箔配線(番号は付与していない)から形成されている。こうした銅箔配線(例えば、第1配線120)は、めっき配線(例えば、第2配線160)に比べて、厚みバラツキが小さい。これは、銅箔配線(例えば、第1配線120)が長尺で製造される均一厚みの銅箔をエッチングして配線とするためである。一方、めっき配線(例えば、第2配線160)は、銅箔配線(例えば、第1配線120)に比べて、厚みバラツキが大きくなるが、これはめっき液、めっき条件、パターンの粗密、パターン幅等の影響を受けやすいためである。
図1において、第1ビア130と接続ビア210は共に、貫通孔に充填された銅粉(更にはSn−Bi半田粉)等の導電粉と、熱硬化性樹脂等の樹脂とを有する導電ペーストからなるペーストビアから構成されている。こうしたペーストビアは、加圧加熱されて形成されたものであり、再度の加熱加圧に対しても優れた接続信頼性を有する。
また第2配線160と最外層配線240は共に、めっき技術を用いて作成されためっき配線から形成されている。また第2ビア170と最外層ビア250は、共にめっきビアから形成されており、接続層220は接続層220側の第1配線120を埋設している。また2枚の第2絶縁層150は接続層220側と異なる側の前記第1配線120を埋設している。そして接続層220と、2枚の(少なくとも接続層220の両面に積層形成される)第2絶縁層150は、半硬化状態(あるいは未硬化状態)で、所定の厚みの(更には高肉厚の)第2配線160を、その凹凸が表面に現れないように埋設した状態で、同時に熱硬化してなる。この結果、本発明の複合多層配線基板260の半導体等の部品実装面の平坦性を高め、部品実装面のファインパターン化が可能となる。
なお高肉厚とは、配線の厚みが、一番狭い部分の配線幅の0.5倍以上、更には0.7倍以上、更には1.0倍以上、更には1.2倍以上とする。
最外層配線240や最外層ビア250は、接続層220と共に同時に熱硬化されたものである。そして最外層絶縁層230の表面には、第2配線160、第2ビア170等が、配線厚み等に起因する凹凸の発生を抑制した状態で形成されている。このように最外層絶縁層230は、高い平滑度を有する。そのためこの平滑度が高くなった最外層絶縁層230の表面に、あらためてレーザー等で有底穴を形成し、めっき技術を用いて最外層配線240や最外層ビア250を形成することが有用である。また最外層絶縁層230の表面の平滑度を高めることで、部品実装性等を高められることは言うまでもない。
さらに、ビアペースト(あるいは第1ペーストビア)からなる第1ビア130と、両面に形成されためっきビア(あるいは第1めっきビア)からなる第2ビア170とを有する複数枚の中間配線基板部180と、この中間配線基板部180の間を接続する、ペーストビア(あるいは第2ペーストビア)からなる接続ビア210を有する接続層220と、中間配線基板部180の最外層側に設けられた最外層絶縁層230と、めっきビア(あるいは第2めっきビア)からなる最外層ビア250を有することは有用である。更に接続層220は中間配線基板部180の接続層220側の第2ビア170を、最外層絶縁層230は中間配線基板部180の最外層絶縁層230側の第2ビア170を、それぞれ埋設し熱硬化してなる複合多層配線基板260とする。また接続層220と最外層絶縁層230によって、これら部材を埋設し熱硬化する工程は、一つの工程、あるいは同じ工程(すなわち、加熱に使う金型等にセットした状態のまま、あるいは加圧状態を外すことなく、あるいは金型等から外すことなく行なう)ことが望ましい。こうすることで、最外層絶縁層230や中間配線基板部180をそれぞれクッション層、あるいは凹凸埋込みによる平坦化層(あるいは凹凸吸収層、凹凸緩和層等)として機能する。
なお第1ビアペースト、第2ビアペーストは、同じ導電性ペーストを用いたペーストビアとしても良いし、別々の導電性ペーストを用いたペーストビアとしても良い。また第1めっきビアと、第2めっきビアを同じとしても良い。
以上のように、中間配線基板部180は、ペーストビアからなる第1ビア130とめっきビアからなる第2ビア170との両方を有しているため、接続層220を介して積層した場合でも、接続層220に形成した接続ビア210に充分な積層圧力が伝わるため、その接続信頼性を高めることができる。
また中間配線基板部180同士を、接続層220を介して加圧加熱し一体化してなる複合多層配線基板260において、中間配線基板部180の両表面に突出するように設けた第2配線160や第2ビア170の形状等(例えば、厚み、残銅率、粗密度等)は、上下に設けた最外層絶縁層230や接続層220に埋設することで吸収でき平坦性の優れた複合多層配線基板260を実現する。
更に中間配線基板部180の両面に形成した第2配線160等の厚みを厚くする(あるいは高肉厚化する)ことも可能であるが、これは第2配線160等を有する中間配線基板部180の両面に凹凸吸収層(あるいはクッション層)となる最外層絶縁層230と接続層220を設け、この最外層絶縁層230と接続層220で第2配線160等を埋設するためである。
そして複合多層配線基板260の表面に、第2配線160に起因する凹凸の発生を抑制しながら、特に安定したビア接続を実現することができる。
さらに中間配線基板部180は、ペーストビアからなる第1ビア130とめっきビアからなる第2ビア170との両方を有しているため、中間配線基板部180に、ビアを直線上に重なって形成してなる直列ビアを形成した場合でも、接続層220に形成した孔に充填されたペーストビアからなる接続ビア210による接続安定性を高められるが、これは後述する図10〜図13等で説明する本発明特有の加圧メカニズムによるものと思われる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、実施の形態1で説明した複合多層配線基板260の製造方法の一例について、図2〜図9を用いて説明する。
図2(A)〜(D)は、複合多層配線基板の製造を用いる、中間配線基板部の製造方法の一例を示す断面図である。270はプリプレグ、280は保護フィルム、290は貫通孔、300は導電ペースト、310はスキージ、320は矢印、330は突出部、340は銅箔である。
図2(A)に示すように、プリプレグ270の両面に保護フィルム280を設ける。プリプレグ270としては、市販のプリプレグ270を用いることが有用である。市販のプリプレグ270としては、例えば、ガラス織布やガラス不織布を芯材200とし、この芯材200に未硬化のエポキシ樹脂等を含浸させたもの、あるいはポリイミド等の耐熱性フィルムを芯材200として、この芯材200の片面あるいは両面に未硬化のエポキシ樹脂等を熱硬化性樹脂部190として設けたものを用いることが有用である。
次に図2(B)に示すように、プリプレグ270と、保護フィルム280を貫通するように、貫通孔290を形成する。貫通孔290の形成方法としては、レーザーやドリル、パンチ等を用いても良い。
次に図2(C)に示すように、スキージ310等を矢印320の方向に動かし、導電ペースト300を貫通孔290に充填する。
その後、保護フィルム280を除去することで、導電ペースト300の一部をプリプレグ270の表面から突出部330として突出させる。
次に図2(D)に示すように、突出部330を有するプリプレグ270の両面に銅箔340(例えば、厚み18μmの市販銅箔)をセットし、矢印320に示すように、プレス装置や金型(共に図示していない)を用いて、これら部材を加圧加熱する。なお銅箔の厚みは用途によって最適化することは有用であり、20μm以上の高肉厚の銅箔を用いても構わない。
図3(A)〜(D)は、図2(A)〜(D)に続く工程であり、中間配線基板部180の製造方法の一例を示す断面図である。
図3(A)において、第1絶縁層110は、図2(D)の工程に示したプリプレグ270が熱硬化したものである。また第1ビア130は、プリプレグ270に形成された貫通孔290の中で、突出部330を有した導電ペースト300が圧縮され熱硬化してなるペーストビア(番号は付与していない)からなる。次に表層の銅箔340を、所定パターンにパターニングし、銅箔配線からなる第1配線120とし、図3(B)の形状とする。
図3(B)は、両面基板部140の一例を示す断面図である。両面基板部140は、第1絶縁層110と、ペーストビアからなる第1ビア130と、第1絶縁層110の両面に形成された第1配線120を有する。
図3(C)は、両面基板部140の上に、更に第2絶縁層150を介して第2配線160等を形成する様子を示す断面図である。
図3(C)に示すように、第1配線120を埋設するように第2絶縁層150を形成する。またこの形成時に、必要に応じて第2絶縁層150の表面に銅箔340を設けることは有用である。ここで第2絶縁層150として、充分な樹脂量、樹脂フローを備えたものを用いることで、高肉厚の銅箔を埋設することが容易となる。ここで本発明の用いる各種部材の樹脂フローについては、JIS K7210等を参考すれば良い。
次に図3(D)に示すように、第2絶縁層150にレーザー等を用いて有底穴(番号は付与していない)を設け、めっき技術を用いて第2配線160や第2ビア170を設ける。なおめっき技術を用いて、第2配線160や、第2ビア170を設ける際には、図3(C)に示したように第2絶縁層150の表面に設けた銅箔340を活用することは有用である。
次に、図4〜図6を用いて、複数枚の中間配線基板部を一括積層する様子を説明する。
図4は、2枚の中間配線基板部の間に、導電ペーストからなる突出部を設けたプリプレグを接続層として、積層する様子を説明する断面図である。
図4に示すように、2枚の中間配線基板部180の間に、導電ペースト300からなる突出部330を設けたプリプレグ270をセットし、矢印320に示すように、プレス装置や金型等(共に図示していない)を用いて、加圧、加熱し、一体化する。
図4において、350は未硬化最外層樹脂部、360は未硬化接着樹脂部である。図4に示すように、中間配線基板部180の最外層側に、例えばシート状の未硬化最外層樹脂部350と、銅箔340をセットすることは有用である。こうすることで、肉厚の第2配線160や第2ビア170であっても凹凸無く埋設できる。
また図4に示すように、2枚の中間配線基板部180の間に、導電ペースト300からなる突出部330を設けたプリプレグ270は、未硬化接着樹脂部360を有しているため、肉厚の第2配線160や第2ビア170を凹凸無く埋設できる。
図5は、加圧、加熱工程の一例を示す断面図である。図5の矢印320に示すように、加圧、加熱することで、中間配線基板部180の、プリプレグ270側に形成された第2配線160は、プリプレグ270を構成する未硬化接着樹脂部360に凹凸無く埋設される。
この埋設と同時に、接続層220に形成された貫通孔290に充填された導電ペースト300は、中間配線基板部180の表面に突出した第2配線160や第2ビア170に加圧され圧縮される。そして導電ペースト300は、その突出部330の突出量分に加え、更には第2配線160や第2ビア170の厚み分だけ、より強力に圧縮される。この圧縮工程によって、導電ペースト300(あるいはペーストビア)の導電率が小さくなる。更に導電ペースト300(あるいはペーストビア)と、第2配線160や第2ビア170との界面の接触抵抗を低減する効果が得られる。
また中間配線基板部180の、プリプレグ270側とは異なる面(すなわち最外層側の面)に突出した第2配線160や第2ビア170は、未硬化最外層樹脂部350に埋設される。
このように中間配線基板部180の両面に突出するように設けられた第2配線160や第2ビア170を、プリプレグ270(あるいは未硬化接着樹脂部360)や未硬化最外層樹脂部350に同時に(あるいは一度の工程で)埋め込むことで、第2配線160や第2ビア170の厚みに起因する凹凸の発生を防止する。またこの埋込みの際に、不要な応力が発生しない。
ここで図5に示すように、中間配線基板部180の最外層側にセットした未硬化最外層樹脂部350は、未硬化(半硬化状態であっても良い)である。このため第2配線160や第2ビア170の厚みが厚くても(あるいは厚み20μm以上の高肉厚であっても)、一種のクッション層(あるいは流動によって厚みを低減する流動層)として機能する。この結果、優れた凹凸の埋設効果、あるいは平坦化効果が得られる。またこの埋込みの際に、不要な応力が発生しない。ここで未硬化最外層樹脂部350として、第2配線160や第2ビア170を埋設するに充分な樹脂量や樹脂フローを備えたものを選ぶことが好ましいことは言うまでもない。
図6はこれら部材を平坦に埋め込むと共に、接続ビアで接続する様子を説明する断面図である。
図6に示すように、中間配線基板部180の両面に突出するように設けられた第2配線160や第2ビア170が、凹凸を発生させることなく、プリプレグ270(あるいは未硬化接着樹脂部360)や、未硬化最外層樹脂部350に同時に(あるいは一度の工程で)埋め込まれる。そして埋め込んだ状態で、同時に(あるいは一度の工程で)熱硬化する。
図6において、最外層絶縁層230は、第2配線160や第2ビア170を未硬化最外層樹脂部350に埋設し、埋設した状態で、熱硬化したものである。また接続層220は、第2配線160や第2ビア170を埋設した状態で熱硬化したものである。
このように最外層絶縁層230と、未硬化接着樹脂部360とは、共に未硬化状態で、第2配線160や第2ビア170を埋設し、その状態で同時に熱硬化したものとすることで、熱硬化に伴い発生する応力を小さく抑えられる。そして最外層絶縁層230と未硬化接着樹脂部360とが未硬化状態から加熱され熱硬化する際に、軟化(更には液状化)することで、熱膨張係数の違いによって発生する応力を緩和する。
たとえば比較例として、中間配線基板部180として従来のめっきビアを用いた多層基板(すなわち、ペーストビアを有していない多層基板)を用いた場合、図4〜図5で示す加圧、加熱工程において、接続部分の信頼性が影響を受ける場合がある。
これは以下のように考えられる。例えば、めっきビアは金属そのものの熱膨張係数として配線部分と一体化している一方、めっきビア等を覆う絶縁層(例えば、ガラスエポキシ樹脂の硬化物)との熱膨張係数が大きく異なる場合がある。例えばめっきビアの形成はめっきの液温(例えば20℃〜60℃)で行なわれ、プリプレグ270の硬化温度(例えば、180℃〜200℃)等で行なわれるものではないので、積層され、加熱硬化される際に熱膨張差による応力が発生する場合がある。
一方、本発明の図2〜図6に示すように、中間配線基板部180として内層のペーストビア(例えば第1ビア130)と、その表層のめっきビア(例えば、第2ビア170)を設けた場合、図4〜図5で示す加圧、加熱工程において、接続部分の信頼性が影響を受けにくい。これはペーストビア(例えば第1ビア130)が、これら加圧、加熱工程を経て形成されたためである。更にめっきビアと、ペーストビアとの熱膨張係数等の違いも、加熱、加圧工程において応力発生を抑制する効果となる。
図7は、最外層絶縁層230に、めっき技術を用いて最外層配線240や、最外層ビア250を形成する準備をする様子を説明する断面図である。図7に示すように最外層の銅箔340を剥離した後、レーザー等を用いて、有底穴を形成する。その後、めっき技術を用いて最外層配線240や最外層ビア250を形成することで、前述の図1に示したような複合多層配線基板260とする。
なお図7では、最外層の銅箔340を剥離した後、レーザー等を用いてブライドビアとなる有底穴を形成する様子を説明した。しかし最外層の銅箔340を残した状態で、レーザー等を用いてブライドビアとなる有底穴を形成することも有用である。例えば最外層の銅箔340を残したまま、レーザー等を用いてブライドビアとなる有底穴を形成し、めっき技術を用いて、最外層配線240や最外層ビア250を形成することで、前述の図1に示したような複合多層配線基板260としても良い。
次に図8を用いて、高肉厚の第2配線160や第2ビア170を、接続層220中の未硬化接着樹脂部360に埋設する様子を説明する。
図8は、第2配線160や第2ビア170を、未硬化接着樹脂部360に埋設する様子を部分的に拡大して説明する断面図である。図8は、複数の中間配線基板部180同士を、芯材200を有するプリプレグ270を介して一体化する様子を拡大して示す断面図である。図8に示す矢印320aは、中間配線基板部180の表面に凹凸状に形成された第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dが埋設するために加えられる、加圧、加熱の様子を示す。また矢印320bは、第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dの隙間(あるいは凹凸)に、プリプレグ270中に含まれている未硬化(あるいは半硬化)状態の、未硬化接着樹脂部360が充填、埋設される様子を示す。なお図8に示すように、接続層220に、ガラス織布やガラス不織布、あるいはポリイミド等の耐熱性フィルムを用いることで、図6に示したような加圧、加熱工程においても、対向する第2配線160同士が接触することが無い。またプリプレグ270に、ガラス織布やガラス不織布、あるいはポリイミド等の耐熱性フィルムを用いた部材(例えば、プリプレグ270)を用いることで、その取り扱い性を高められる。また加圧圧縮時に、導電ペースト300が潰れて広がることを防止する。
ここでめっき技術を用いて形成した第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dの厚みや形状(表面の形状、あるいはパターンエッジの形状)のバラツキは、銅箔340をパターニングして形成した配線(例えば、第1配線120)に比べて大きくなる。これは第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dの形成時に、めっき液の流量、あるいは活性度が配線パターンの粗密、あるいはビアの有無等、めっきの析出速度の影響を受けるためである。例えば、図8において、第2ビア170aの配線厚みは、第2ビア170bの配線厚みより厚い。また図8において、第2配線160a〜160dの配線厚みは、160d>160a>160b>160cである。
一般的にめっき技術を用いて形成されためっき配線の厚みバラツキは、銅箔340をエッチングしてなる銅箔配線の厚みバラツキより大きくなる。まためっき配線の厚みバラツキは、めっき技術+サブストラクト法であっても、セミアディティブ法であっても、共に銅箔配線の厚みバラツキよりも、厚みバラツキが大きくなる傾向がある。
更にめっき技術+サブストラクト法の場合、配線の厚みバラツキは、隣接する配線間では厚みバラツキが小さい場合であっても、配線基板全体中で、その場所で大きく異なる場合がある。例えば配線基板として60cm角のものを用いた場合、配線基板の周縁部と中央部とで、配線厚みが異なる場合がある。
一方、セミアディティブ法を用いた場合、60cm角の配線基板の周縁部と中央部で配線厚みは略同じであっても、隣接する配線間で厚みバラツキが発生する場合がある。
このように異なる配線厚みを有する(更には異なる配線幅、あるいは配線パターンの粗密、更には配線基板全体での位置)を有するめっき技術で形成された第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dを、矢印320cに示すように接続層220に埋め込む。異なる配線厚みを有する(更には異なる配線幅、あるいは配線パターンの粗密)を有するめっき技術で形成された第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dを、接続層220(あるいは未硬化接着樹脂部360)に埋め込む際に、各部分にはそれぞれ固有の応力が発生するが、これら応力は第1ビア130で緩和することが可能である。これは第1ビア130がペーストビアからなるためであり、ペーストビアからなる第1ビア130は所定の加熱、加圧工程を経て形成されているためである。またこの際にペーストビアが一種の応力緩和層となるが、これはペーストビアがめっきビアに比べて強度が低い場合があるためである。
図9は、最外層配線や最外層ビアを未硬化最外層樹脂部350に埋設し、埋設した状態で熱硬化し一体化する様子を部分的に拡大して示す断面図である。図9に示す矢印320aは、中間配線基板部180の表面に凹凸状に形成された第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dが埋設するために加えられる、加圧、加熱の様子を示す。また矢印320bは、第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dの隙間(あるいは凹凸)に、未硬化最外層樹脂部350が充填、埋設される様子を示す。
なお図9において、未硬化最外層樹脂部350に、ガラス織布やガラス不織布、あるいはポリイミド等の耐熱性フィルムを芯材200(図示していない)として用いても良い。これら芯材200(図9においては図示していない)を設けることで、加圧、加熱工程において、銅箔340と、第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dとが、接触することが無い。また接続層220に、ガラス織布やガラス不織布、あるいはポリイミド等の耐熱性フィルムを用いた部材(例えば、プリプレグ270)を用いることで、その取り扱い性を高められる。
特に第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dの厚みや形状(表面の形状、あるいはパターンエッジの形状)のバラツキは、銅箔340をパターニングして形成した配線(例えば、第1配線120)に比べて大きくなるが、これは第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dが、めっき技術を用いて作成されたためである。すなわちめっき液の流量、あるいは活性度が配線パターンの粗密、あるいはビアの有無によって、めっきの析出速度が影響を受けるためである。例えば、図9において、第2ビア170aの配線厚みは、第2ビア170bの配線厚みより厚い。また図9において、第2配線160a〜160dの配線厚みは、160d>160a>160b>160cである。このように異なる配線厚みを有する(更には異なる配線幅、あるいは配線パターンの粗密)を有するめっき技術で形成された第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dを、矢印320cに示すように未硬化最外層樹脂部350に埋め込む。異なる配線厚みを有する(更には異なる配線幅、あるいは配線パターンの粗密)を有するめっき技術で形成された第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dを、未硬化最外層樹脂部350に埋め込む際に、各部分にはそれぞれ固有の応力が発生するが、これら応力は第1ビア130で緩和することが可能である。これは第1ビア130がペーストビアからなるためであり、ペーストビアからなる第1ビア130は所定の加熱、加圧工程を経て形成されているためである。
更に本発明において、図8に示す加熱加圧工程と、図9に示す加熱加圧工程とは、一つの加熱加圧工程で行なうため、第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dの隙間(あるいは凹凸)への、未硬化最外層樹脂部350や未硬化接着樹脂部360の充填、埋設によって発生する応力発生をより、小さいものとすることができる。これは、中間配線基板部180の両面に、未硬化最外層樹脂部350と未硬化接着樹脂部360とが、一種のクッション材として挿入され、加圧されることでその凹凸面に追従されるためである。すなわち、未硬化最外層樹脂部350や未硬化接着樹脂部360は、室温(例えば20℃)から加熱されることで軟化し液化するため、応力を緩和する。その後、熱硬化した場合であっても、加熱時には硬化状態であっても弾性率は低下するため、応力を緩和できる。
更に、中間配線基板部180の両面に、未硬化最外層樹脂部350と未硬化接着樹脂部360とが、一種のクッション材として挿入され、加圧されることで、中間配線基板部180の両面に形成した、第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160dのパターンの粗密、厚みバラツキ等が、裏表面で互いに異なったとしても、これが導電ペースト300への圧縮力のバラツキを発生させることは無い。これは中間配線基板部180の両面に設置した、未硬化最外層樹脂部350と未硬化接着樹脂部360とが、導電ペースト300の加圧、加熱時には、一種の「water bed」あるいは「クッション」として、その表面に形成された第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160d等からなる凹凸を埋設し、吸収するためである。そして「water bed」あるいは「クッション」として第2ビア170a〜170b、第2配線160a〜160d等からなる凹凸を埋設した状態で、未硬化最外層樹脂部350と未硬化接着樹脂部360と同時に熱硬化することで、不要な応力発生を抑制する。
以上、図8、図9に示す埋設〜熱硬化工程を、同時に(あるいは一回の加熱加圧工程の中で)行なうことで、第2配線160、第2ビア170の粗密による影響、第2配線160、第2ビア170を、めっき技術を用いて作成することで発生する特有の課題(パターン幅の大小、あるいはビアの有無による配線厚みのバラツキ、パターンエッジのシャープさのバラツキ他)を、一度に吸収することができ、接続部分の信頼性を高める。
以上のように、本発明の複合多層配線基板260の製造方法は、第1絶縁層110と、この第1絶縁層110の両面に形成された第1配線120と、この第1配線120間を電気的に接続する第1ビア130とを有する両面基板部140と、第1配線120を埋める第2絶縁層150と、この第2絶縁層150に形成された第2配線160と第2ビア170とを有する、複数枚の中間配線基板部180と、中間配線基板部180間を接着する、未硬化接着樹脂の硬化物である熱硬化性樹脂部190と芯材200とを有する接続層220と、この接続層220を貫通する接続ビア210と、を有する接続層220とを有し、更に中間配線基板部の最外層に、最外層絶縁層230と、この最外層絶縁層230に形成された最外層配線240と最外層ビア250とを有する複合多層配線基板260の製造方法であって、第1配線120は銅箔配線から、第1ビア130と接続ビア210は共にペーストビアであり、第2配線160と最外層配線240は共にめっき配線であり、第2ビア170と最外層ビア250は共にめっきビアであり、接続層220は接続層220側の第2ビア170(さらには、あるいは第2配線160)を、2枚の最外層絶縁層230は、接続層220側と異なる側の第2ビア170(さらには、あるいは第2配線160)を、それぞれ同時に埋設する工程と、接続層220は接続層220側の第2ビア170(更には第2配線160)を埋設した状態で、2枚の最外層絶縁層230は接続層220側と異なる側の第2ビア170(更には第2配線160)を埋設した状態で、それぞれ同時に熱硬化する工程と、を有している複合多層配線基板260の製造方法とする。
なお、本発明の複合多層配線基板260の場合、最外層に形成する最外層配線240や最外層ビア250は、接続層220や未硬化最外層樹脂部350が硬化した後に形成することが望ましい。これは配線等を埋設することで、最外層の凹凸が少なくなるためである。また凹凸の少ない最外層に、最外層配線240、最外層ビア250を形成することで、高精度化、高密度化、ファイン化が可能となるためである。
以上のように実施の形態2は、ペーストビアからなる第1ビア130と、両面に形成されためっきビアからなる第2ビア170を有する複数枚の中間配線基板部180と、この中間配線基板部180の間を接続する、ペーストビアからなる接続ビア210を有する接続層220と、最外層絶縁層230の最外層側にめっきビアからなる最外層ビア250を有し、第1配線120は銅箔配線からなり、第1ビア130と接続ビア210は共にペーストビアからなり、第2配線160と最外層配線240は共にめっき配線からなり、第2ビア170と最外層ビア250は共にめっきビアからなる複合多層配線基板260の製造方法である。
そしてこの複合多層配線基板260は、複数の中間配線基板部180を準備する準備工程と、複数の中間配線基板部180の間に導電ペースト300を有する未硬化状態の接続層220(あるいはプリプレグ270)を、中間配線基板部180の最外層側に未硬化最外層樹脂部350を、それぞれ設置する設置工程と、未硬化状態の接続層220(あるいはプリプレグ270)が接続層220(あるいはプリプレグ270)側の第2配線160を、2枚の未硬化最外層樹脂部350は未硬化最外層樹脂部350側の第2配線160を、それぞれ同時に埋設する埋設工程と、埋設した状態で、接続層220(あるいはプリプレグ270)と未硬化最外層樹脂部350とが同時に熱硬化する埋設熱硬化工程と、を有している複合多層配線基板260の製造方法とする。
(実施の形態3)
実施の形態3では発明者らの試作結果の一例について説明する。発明者らは、両面基板部140として、ALIVH基板(ALIVH:Any Layer Interstitial Via Hole、の意味、ALIVHは、Panasonic株式会社の登録商標)を作成した。そしてその上に、第2絶縁層150を形成し、有底穴をレーザーで形成した後、めっき技術を用いて第2配線160、第2ビア170を形成し、中間配線基板部180とした。なお中間配線基板部180のコア部分として両面ALIVHを用いた場合は、中間配線基板部180は4層基板相当とすることが有用である。また中間配線基板部180のコア部分として4層ALIVHを用いた場合は、中間配線基板部180は6層基板相当とすることが有用である。こうして4層以上の中間配線基板部180を複数枚、準備した。なお必要に応じて、中間配線基板部180として、6層以上の配線を有している多層基板とすることは有用である。
次に、市販のプリプレグ(ガラス繊維に未硬化のエポキシ樹脂を含浸されたもの)を準備し、図2(A)に示すように両面に保護フィルム280(例えば、厚み20μmのPETフィルム)を貼り付けた後、レーザーで貫通孔290を形成した。その後、導電粉と熱硬化性樹脂とを含む導電ペースト300を、図2(C)に示すように、貫通孔290に充填した。その後、保護フィルム280を剥離し、図2(D)の状態とした。
次に図4に示すように、これら部材を、プレス装置や金型を用いて、加熱、加圧し一体化した。その後、図6〜図7のような工程を経て、最外層絶縁層230に、レーザーで有底穴を形成した後、めっき技術を用いて、最外層配線240、最外層ビア250を形成した。
以下に、発明者らが行なった試作結果の一例について説明する。(表1)は、試作結果の一例について説明する表である。
Figure 0005196056
(表1)における発明品の作成に用いた中間配線基板部180として、図3(D)に示すように、表層配線となる第2配線160や第2ビア170は、共にめっき技術を用いたものを用いた。また中間配線基板部180の中心部分(たとえば、両面基板部140)は、銅箔配線を用いた第1配線120と、ペーストビアからなる第1ビア130を有するものを用いた。このように、(表1)における発明品の中間配線基板部180としては、内層導電体(あるいは外部に露出しない内層導体)となる第1配線120、第1ビア130としてペーストビアと銅箔配線を有し、外層導体(あるいは露出した表面導体)となる第2配線160、第2ビア170としては、第2配線160、第2ビア170として、めっき技術を用いた4層基板を準備した。ここで第2配線(めっき配線)160、第2ビア(めっきビア)170は、共にセミアディティブ法を用いた、線間/線幅/配線厚み=30μm/30μm/30μmのものを用いた。このように表層にめっき技術を用いることで、第2配線160の高肉厚化、ファイン化が可能となった。
次に、発明者らが比較のために試作した、(表1)に記載の「第1比較品」について説明する。第1比較品の、中間配線基板部180としては、ペーストビアの無い、全層がめっきビアとめっき配線からなる4層基板を準備した。この4層基板の表層はめっきビアとめっき配線から形成されている。この第1比較品用の中間配線基板部の表層に設けた、第2配線(めっき配線)160、第2ビア(めっきビア)170として、セミアディティブ法を用いることで、線間/線幅/配線厚み=30μm/30μm/30μmが可能であった。
次に(表1)において発明者らが、比較のために試作した「第2比較品」について説明する。第2比較品の、中間配線基板部180としては、全層がペーストビアであって、めっきビアやめっき配線を有していない4層基板を準備した。この4層基板の表層は、銅箔配線をサブストラクト法を用いたエッチング技術で形成したため、線間/線幅/配線厚み=30μm/30μm/30μmとすることは難しい場合(△)があった。
次にこうして作成した発明品、第1比較品、第2比較品について、接続層220における接続ビア210部分での信頼性を調べた。その結果、発明品では信頼性○(良好、課題発生無し)、第1比較品では信頼性△(課題が発生する場合があった)、第2比較品では信頼性○(構造によっては△)であった。
発明者らは、第1比較品で発生した課題について解析した結果、直列ビア構造(すなわち、厚み方向にめっきビアが複数個、直列状に積層して一体化したビア構造)部分において、課題が発生する場合があることが判った。
同様に、発明者らが第2比較品で発生した課題について解析した結果、直列ビア構造(すなわち、厚み方向にペーストビアが複数個、直列状に積層して一体化したビア構造)部分においても、課題が発生する場合があることが判った。
一方、発明品では、直接ビア構造となった場合でも、こうした課題が発生することは無かった。
以上より、総合評価としては、発明品が○(良好、課題が発生しなかった)、第1比較品(中間配線基板部180を構成するビアが全てめっきビア)が△(課題が発生する場合があった)、第2比較品(中間配線基板部180を構成するビアが全てペーストビア)が、○(良好、課題が発生しなかった)であったが、一部の積層条件において△(課題が発生する場合があった)となる場合があった。
そこで発明者らは更にこの原因について調査した。発明者らの実験によって、初めて判明した直列状のビア構造での課題について、実施の形態4を用いて説明する。
(実施の形態4)
実施の形態4を用いて、発明者らが実験した結果について説明する。実施の形態4では、特にビア構造の違いが、接続層における接続ビアの信頼性に与える影響について説明する。
発明者らの多岐にわたる実験の結果、中間配線基板部180に直列ビア構造を有する場合に、接続層における接続ビアに課題が発生することを発見した。
図10は、複数のめっきビアが厚み方向に直列した部分を有する中間配線基板を用いた場合に発生する可能性がある課題について説明する断面図である。
図10において、370は第1比較品、380は第1直列ビア構造であり、第1比較品370は、その一部に第1直列ビア構造380を有している。ここで第1直列ビア構造380とは、厚み方向にめっきビアが複数個、直列状態に積層されてなるビア構造である。また第1比較品370に含まれる、直列ビアを構成するビアはすべてめっきビアである。
図10に示すように、直列ビアが、全てめっきビアで構成されている第1直列ビア構造380の場合、矢印320aに示すような加圧力は、矢印320bに示すように、直接、導電ペースト300に伝えられるが、これは直列状のビアが全て、強度の高い銅等の金属からなるめっきビアで、互いに一体化して構成されているためである。そのため印加された積層圧力は、一体化した高強度の第1直列ビア構造380を介して、そのまま未硬化接着樹脂部360に形成された導電ペースト300に伝わる。その結果、第1直列ビア構造380部を構成する複数の第2ビア(めっきビア)170の厚みバラツキや、中間配線基板部180aの厚みバラツキ等が、すべて導電ペースト300によって吸収することになる。そのため第2ビア(めっきビア)170の厚みバラツキや、中間配線基板部180aの厚みバラツキが大きくなった場合、このバラツキを導電ペースト300で吸収できなくなり、結果として、めっきビア部分に積層プレス時の応力が過度に付与される場合が発生し、めっきビア接続部分にマイクロクラック等の不具合が生じる。これが、直列ビアの接続信頼性を低下させる要因となっていた。
なお前述の(表1)において、第1比較品の作成に用いた、中間配線基板部180は、4層基板としたが、図10に示すように6層基板以上としても、前述した導電ペースト300が加圧、加熱してなる接続ビア210と、第2ビア170との接続性に課題が発生する場合が考えられる。第1比較品370を構成する中間配線基板部180aの第1直列ビア構造380が、全てめっきビアで形成されているためであり、積層数が4層→6層→8層と、層数が増加するほど、第2ビア(めっきビア)170の厚みバラツキや、中間配線基板部180の厚みバラツキが積算されて大きくなり、このバラツキを全て、導電ペースト300によって吸収する必要があるためである。そしてこのバラツキを導電ペースト300で吸収できなくなった場合に、めっきビア部分で接続信頼性を低下させる場合が考えられる。
次に複数のペーストビアが厚み方向に直列した部分を有する中間配線基板部180を用いた場合に発生する場合がある課題について、図11を用いて説明する。
図11は、複数のペーストビアが厚み方向に直列した部分を有する中間配線基板を用いた場合に発生する可能性がある課題について説明する断面図である。
図11において、390は第2比較品、400は第2直列ビア構造であり、第2比較品390は、その一部に第2直列ビア構造400を有している。ここで第2直列ビア構造400とは、厚み方向にペーストビアが複数個、直列状態に積層されてなるビア構造である。また第2比較品390に含まれる、直列ビアを構成するビアはすべてペーストビアからなる第2直列ビア構造400である。
図11に示すように、直列ビアが、全てペーストビアで構成されている第2直列ビア構造400の場合、矢印320aに示すような加圧力は、矢印320bに示すように、複数のペーストビアからなる第1ビア130を介して導電ペースト300に伝えられる。しかし、ペーストビアは、複数の銅粉等の金属粉が加圧圧縮されたものであり、また熱硬化樹脂等を含んでいるため、めっきビアに比べて強度が低い。このため、構造的に導電ペースト300を圧縮する応力を増加させることに限界がある。
また、直列ビア構造については、基板厚み方向にビアが連結されるため、隣接する基材との熱膨張差が一番大きくなる箇所である。ヒートサイクル試験などの信頼性試験において、熱膨張係数差による応力が発生するが、このような破壊応力は基板厚み方向にみたときにスタックビアの中央に位置するビアに集中することがシミュレーション結果からわかっている。
このように、直列ビア構造の中央に位置する導電ペースト300には、構造的により大きな破壊応力が発生するため、当該構造では、導電ペースト300を圧縮する応力が不十分となり、接続信頼性を低下させる場合があることが分かった。すなわち、導電ペースト300において、高い圧縮力で熱硬化させビア接続信頼性をより高いものとすることが望ましいことが分かった。
なお前述の(表1)において、第2比較品の作成に用いた、中間配線基板部180bは、4層基板としたが、図11に示すように6層基板以上としても、導電ペースト300との接続性に課題が発生する場合が考えられる。さらに積層数が4層→6層→8層と層数が増加した場合であっても、同様な課題が発生することが考えられる。
図12と図13は、共に発明品において中間配線基板部と、導電ペーストとの接続安定性が高くなるメカニズムの一例を説明する断面図である。
図12〜図13において、中間配線基板部180は、ペーストビアからなる第1ビア130と、めっきビアからなる第2ビア170とが、厚み方向に直列してなる発明ビア構造410を構成している。
図12において、発明ビア構造410は、第1ビア130等からなるペーストビアと、第2ビア170等からなるめっきビアとが、厚み方向に直列して積層されたものである。そして発明ビア構造410において、プリプレグ270に埋設され、導電ペースト300と電気的に接続する第2ビア170は、めっきビアから構成されている。これはプリプレグ270に埋設され、導電ペースト300と電気的に接続する第2ビア170を、ペーストビアや銅箔配線に比べて強度が高いめっきビア(あるいはめっき配線)で構成することで、積層時に効果的に導電ペースト300に圧縮力を付与するものである。
図13において、発明ビア構造410は、第1ビア130等からなるペーストビアと、第2ビア170等からなるめっきビアとが、厚み方向に直列して積層されたものである。そして発明ビア構造410において、プリプレグ270に埋設され、導電ペースト300と電気的に接続する第2ビア170は、めっきビアから構成されている。これはプリプレグ270に埋設され、導電ペースト300と電気的に接続する第2ビア170を、ペーストビアや銅箔配線に比べて強度が高いめっきビア(あるいはめっき配線)で構成することで、積層時に効果的に導電ペースト300に圧縮力を付与するものである。
一方、図13に示すように、発明ビア構造410を、第1ビア130等からなるペーストビアと、第2ビア170等からなるめっきビアとが、厚み方向に直列して積層されたものとし、更にプリプレグ270に埋設され、導電ペースト300と電気的に接続する第2ビア170がめっきビアから構成されているものとする。こうして第1ビア130等からなるペーストビアがめっきビアに比べて柔らかく、積層プレス時に、めっきビア部にかかる応力を緩和する役割を果たす。このような構造によって、積層プレス時に直列ビアにかかる応力を分散させ、めっきビア部へのマイクロクラック発生と導電ペースト300からなるペーストの高圧縮を両立することができるのである。
なお発明ビア構造410においては、少なくともプリプレグ270に埋設され、導電ペースト300と電気的に接続する第2ビア170がめっきビアから構成されていれば良い。そのため中間配線基板部180の外層部分が複数層のめっきビアを有する多層配線基板であっても、その一部にペーストビアを有していることが有用である。これは直列ビアのプリプレグ270に埋設され、導電ペースト300と電気的に接続する第2ビア170が多層のめっきビアから形成されている場合であっても、その一部(特に内部)にペーストビアからなる第1ビア130を有していることが有用である。これは直列ビア構造部の一部(特に中央部)に、形成したペーストビアが、中間配線基板部180の厚みバラツキを吸収するためである。
(実施の形態5)
実施の形態5では、実施の形態1等で説明した本発明の複合多層配線基板260について更に詳しく説明する。
中間配線基板部180の表層に形成する第2配線(めっき配線)160や、第2ビア(めっきビア)170の厚みは、20μm以上が望ましい。第2配線(めっき配線)160や、第2ビア(めっきビア)170の厚みを20μm以上とすることで、さらには全層をめっき配線の厚みを20μm以上の配線とすることで、大電流化に対応できる。また配線抵抗に起因するロスを低減することができ、高周波回路を用いる機器に使用することが有用である。なお中間配線基板部180の表層に形成する第2配線(めっき配線)160や、第2ビア(めっきビア)170の厚みは、100μm以下とすることは有用である。中間配線基板部180の表層に形成する第2配線(めっき配線)160や、第2ビア(めっきビア)170の厚みが100μmを超えた場合、接続層220による平坦化(あるいは埋込み)が困難となる場合がある。
なお本発明の複合多層配線の場合、接続層220(あるいはプリプレグ270)の中に、第2配線(めっき配線)160や第2ビア(めっきビア)170が埋設されることになるが、このめっき配線の厚み分(さらにはこれらめっき配線の体積分)は、接続層220(あるいはプリプレグ270)からなる電気絶縁性基材が収容することで、その凹凸を効果的に吸収できる。また同時に導電ペースト300を、より強力に圧縮することになり、接続安定性を高め、ペーストビアの低抵抗化が可能となる。
発明者らの実験では、接続層220として、ガラス織布等からなる芯材200の上に(あるいは両面にそれぞれ)厚み15μmで、未硬化接着樹脂部360を形成した場合に、めっき配線厚みが10μmの場合には、導電ペースト300のペーストの圧縮が不十分で抵抗値バラツキが大きくなった場合があった。こうした場合、めっき配線厚みを15μmとした場合、抵抗値が減少、かつバラツキが小さくなる傾向がみられ、更にめっき配線の厚みを20μm以上とすることで、めっき厚みによらず抵抗値、バラツキともに、ほぼ一定値となり安定化する傾向が確認された。
なお中間配線基板部180は、中央部がペーストビアからなる第1ビア130にて電気的に接続されている両面基板部140であって、更にその両側にめっき配線からなる第2配線160を備えた4層配線基板とすることは有用である。
特に、ペーストビアとめっきビアとを併用した4層配線基板とすることで、ビアランドを小径化することができ、より高密度に配線を収容できる多層配線基板を提供することができる。更に中間配線基板部180のビアに対する配線の形成(例えば、第2絶縁層150に有底穴を形成し、第2配線160、第2ビア170を形成する場合)、ペーストビアからなる第1ビア130の位置を計測したうえで、LDI(レーザーダイレクトイメージング法)を用いて露光することで、基板一枚ごとの寸法係数調整や、基板面内の座標歪を補正することが可能となり、高精度に位置合わせを行うことができる。
通常のめっき工法を用いて、ビアが完全に導電体で塞がれた、当該両面基板を形成する場合には、レーザービア加工によって片側のみ開口し、ビア底面に銅が露出した状態を作り出す必要があり、片側のみ銅箔をエッチングし開口を形成するなど、非常に工数がかかりコストアップになる課題があった。こうした課題に対して、本発明の複合多層配線基板260においては、この両面基板部140の両側に形成するめっきビアとなる第2ビア170を形成するプロセスとして、ビア形成とパターン形成とを共にレーザー(あるいはLDI)を用いることで、非常に高密度な4層中間配線基板を、簡便な方法で実現することができる。
また中間配線基板部180の表層配線となる、第2配線160を、めっき配線とすることで、配線厚みの調整が容易になるというメリットは言うまでも無い。
例えば銅箔340を、中間配線基板部180の第2配線160の配線材料とする場合、銅箔340はロール状で大量に生産されるため、保管コストが発生する。さらに中間配線基板部180の第2配線160として銅箔340を用いる場合、配線厚みのバリエーションを複数準備することが現実的には難しいという課題がある。また製品設計にあわせて配線厚みを調整することが難しくなる。
また接続層220の、芯材200の上に(少なくとも片面に、更には両面に)形成される未硬化接着樹脂部360の体積(あるいは上付き樹脂量)は、この接続層220に埋め込まれる第2配線160や第2ビア170(あるいは中間配線基板部180の接続層220側に形成される第2配線160や第2ビア170)の配線体積よりも大きくすることは有用である。なお体積比では、1.1倍以上10.0倍以下(更には1.5倍以上7.0倍以下、更には2.0倍以上5.0倍以下)とすることが有用である。こうすることで、接続層220に形成される未硬化接着樹脂部360が大きくなり過ぎず、ビアペーストに最適な圧縮を付与することができ、結果として接続抵抗値を低抵抗安定化することができる。
前述したように、中間配線基板部180の表層に形成する第2配線160等からなる、めっき配線の埋め込みを、精度よくコントロールすることが重要であるが、実際は製品ごとにめっき配線パターンが異なることがある。こうした場合、めっき配線の埋め込み状態を製品によって、より細かく最適化することが有用である。めっき配線の厚みのみならず、めっき配線の体積(サブストラクト法では、残銅率と呼ばれることもある)をコントロールし、めっき配線を埋め込むに必要な未硬化接着樹脂部360の量を、充分に確保することが、配線埋め込み不足の解消に有用である。
更に、中間配線基板部180に形成されためっきビア(例えば、第2ビア170)はフィルドビア構造であり、ビア上の凹みが10μm以下とすることは有用である。ビア上の凹みを10μm以下とすることで、ペーストビアが凹みに対応する場所に配置された場合でも電気的接続を実現するのに十分な圧縮を確保することができる。
中間配線基板部180のめっきビアとなる、例えば第2ビア170の上にペーストビアが配置される場合には、めっき表面形状がペーストの圧縮に影響を与える。そのため、めっきビア上に凹みがあった場合には、その分ペースト圧縮が不足する場合がある。
発明者らの経験では、例えば、電気絶縁性基材となる接続層220に、厚み60μmの市販の基材(例えば、ガラス繊維からなる芯材200に、未硬化のエポキシ樹脂からなる未硬化接着樹脂部360を両面に形成してなるプリプレグ270)を用いた場合に、ビア上の凹みが20μmの場合、抵抗値が大きくかつバラツキも大きく、凹み量に対して抵抗値変化が大きくなる場合があった。しかしこうした場合、めっきビア上に凹みを、15μm以下(更には10μm以下)とすることで、ビアの抵抗値が略一定になることが確かめられた。
また中間配線基板部180に形成されためっき配線からなる第2配線160や、めっきビアからなる第2ビア170の表面粗さは、Rzで、1.0μm以上3.0μm以下とすることが有用である。第2配線160や第2ビア170の表面粗さRzを1.0μm以上3.0μm以下の粗面とすることで、電気絶縁性基材である接続層220との密着性を高める。更に第2配線160や第2ビア170と、導電ペースト300(あるいは接続ビア210との接続安定性を高めるが、これは導電ペースト300に含まれる導電粒子との接触点数を確保するためである。
なお本発明の複合多層配線基板260の製造に用いる導電ペースト300としては、導電粒子の平均粒径は5μm程度のものを用いることが、コスト的に有用である。こうした導電ペースト300に対して、第2配線160や第2ビア170の表面粗さRzを、3.0μmより大きくした場合、電気的接触点が減少し、抵抗値が大きくなることがある。また、第2配線160や第2ビア170の表面粗さRzを、1.0μm未満とした場合、電気絶縁性基材となる接続層220との間でアンカー効果が低下し、リフローを用いた耐熱テストで層間剥離現象が発生する可能性がある。
なお、電気絶縁性基材となる接続層220に設けられるペーストビアの数(あるいは密度)は、30個/cm2以上、10万個/cm2以下であることが有用である。例えば、芯材200と中間配線基板部180の熱膨張差によってペーストビアが変形する応力が働く場合があるが、ペーストビアの密度を、30個/cm2以上とすることで、この応力に対して、ペーストビアが杭となって変形を抑制する効果がある。この結果、結果として安定なペースト接続を実現できる。なお、製品領域で上記ビア密度が確保できない場合には、製品領域外に形成しても同様の効果を得ることができることは言うまでも無い。
発明者らの実験では、電気絶縁性基材となる接続層220に設けるペーストビアが1〜5個/cm2程度では、せん断方向にビアが変形するモードが発生する場合があった。こうした場合、抵抗値が高くばらつく傾向が見られたが、ペーストビアの密度を10個/cm2以上とすることで、抵抗値が減少する傾向が出はじめ、30個/cm2以上とすることで、せん断方向にビアが変形するモードが改善できた。なおペーストビアの数(あるいは密度)を、10万個/cm2より多くすることは、技術的に困難である。
なお、中間配線基板部180の表層に形成される第2配線160や第2ビア170からなる配線の配線占有率は、50%以上90%以下に設定することは有用である。中間配線基板部180の表層に形成される第2配線160や第2ビア170からなる配線の配線占有率を、50%以上90%以下に設定することで、接続層220に設けられた未硬化接着樹脂部360を、安定してフローさせるという面で望ましい。これは配線占有率を、50%以上90%以下とすることで、第2配線160や第2ビア170からなる配線の隙間を埋めるに必要な未硬化接着樹脂部360を減らせる意味でも好ましい。また製品以外の領域でパネル状態での配線占有率ができるだけ近くなるように調整することも有用である。こうすることで、製品となる部分での樹脂フローを最適化でき、ペーストビアを用いた接続安定性を高められる。
以上のように、ペーストビアからなる第1ビア130と、めっきビアからなる第2ビア170とを有する2枚の中間配線基板部180の間を、ペーストビアからなる接続ビア210を有する接続層220で接続し、更に最外層絶縁層230にめっきビアからなる最外層ビア250を有する複合多層配線基板260であって、接続層220は接続層220側の第2ビア170を、最外層絶縁層230は最外層絶縁層230側の第2ビア170をそれぞれ同時に埋設し、同時に熱硬化してなる複合多層配線基板260とする。
以上のような複合多層配線基板260の製造方法とすることで、短いリードタイムで200μmランド、150μmランド、更には100μmランド等の高密度な多層配線基板を製造できる。
更に、本発明において、熱プレスによる積層時のプロファイルは、昇温速度を3℃/分以下とゆっくりすることが有用である。中間配線基板部180の表層配線となる第2配線160や第2ビア170を、接続層220に埋め込む際は、昇温速度を3℃/分以下とゆっくりすることが有用である。こうすることで、未硬化接着樹脂部360が軟化している時間を充分に確保することが可能となり、第2配線160や第2ビア170を、接続層220に埋設しやすくなる。また未硬化接着樹脂部360が軟化する軟化温度領域で、それまでの昇温速度に比べ、昇温速度を小さくすることも有用である。
また未硬化最外層樹脂部350を、クッション層(あるいはクッション材)を兼ねることは有用である。そのためには未硬化最外層樹脂部350の樹脂フローは、未硬化接着樹脂部360の樹脂フローより大きくすることが有用である。最外層となる、未硬化最外層樹脂部350を、未硬化接着樹脂部360よりも、より低温で軟化(あるいは溶融、あるいはフロー)させておくことで、更にクッション効果を高めることができる。そして未硬化接着樹脂部360よりも先に(あるいはより低温で)、未硬化最外層樹脂部350を軟化させておくことで、接続層220に加えられる圧力をより均一なものとすることができ、ペーストビアからなる接続ビア210の接続安定性を高められる。
なお最外層絶縁層230(あるいは未硬化最外層樹脂部350)は芯材200を有していても良い。芯材200を有することで未硬化最外層樹脂部350の取り扱いを容易とし、最外層絶縁層230の高強度化が可能になる。
また最外層絶縁層230(あるいは未硬化最外層樹脂部350)の樹脂フロー(さらにはクッション性、あるいは凹凸埋設性)を高めるには、最外層絶縁層230(あるいは未硬化最外層樹脂部350)は芯材200を含まないものとすることも有用である。芯材200を有しない分、樹脂フロー性を高められる。
以上のように本発明によれば、めっきビアとペーストビアの双方の利点を活かした、高性能で安価な複合多層配線基板を提供できる。
110 第1絶縁層
120 第1配線(銅箔配線)
130 第1ビア(ペーストビア)
140 両面基板部
150 第2絶縁層
160 第2配線(めっき配線)
170 第2ビア(めっきビア)
180 中間配線基板部
190 熱硬化性樹脂部
200 芯材
210 接続ビア(ペーストビア)
220 接続層
230 最外層絶縁層
240 最外層配線(めっき配線)
250 最外層ビア(めっきビア)
260 複合多層配線基板
270 プリプレグ
280 保護フィルム
290 貫通孔
300 導電ペースト
310 スキージ
320 矢印
330 突出部
340 銅箔
350 未硬化最外層樹脂部
360 未硬化接着樹脂部
370 第1比較品
380 第1直列ビア構造(全めっきビア)
390 第2比較品
400 第2直列ビア構造(全ペーストビア)
410 発明ビア構造(めっきビア+ペーストビア)

Claims (10)

  1. 第1絶縁層と、この第1絶縁層の両面に形成された第1配線と、この第1配線間を電気的に接続する第1ビアとを有する両面基板部と、前記第1配線を埋める第2絶縁層と、この第2絶縁層に形成された第2配線と第2ビアとを有する、複数枚の中間配線基板部と、
    前記中間配線基板部間を接着する、熱硬化性樹脂部と芯材とを有する接続層と、この接続層を貫通する接続ビアとを有する接続層とを有し、
    更に前記中間配線基板部の最外層に、最外層絶縁層と、この最外層絶縁層に形成された最外層配線と最外層ビアとを有し、
    前記第1配線は銅箔配線から構成され、前記第1ビアと前記接続ビアは共にペーストビアであり、
    前記第2配線と前記最外層配線は共にめっき配線から構成され、前記第2ビアと前記最外層ビアは共にめっきビアであり、
    前記接続層は前記接続層側の前記第2配線を埋設した状態で、2枚の前記最外層絶縁層は、前記接続層側と異なる側の前記第2配線を埋設した状態で、共に同時に熱硬化されてなるものである複合多層配線基板。
  2. 前記接続層は、プリプレグの硬化物である請求項1記載の複合多層配線基板。
  3. 中間配線基板部は、ガラスクロスからなる芯材を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の複合多層配線基板。
  4. 中間配線基板部は、耐熱性フィルムからなる心材を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の複合多層配線基板。
  5. 中間配線基板部は、6層以上の配線を有している請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合多層配線基板。
  6. めっき配線からなる第2配線の厚みは20μm以上100μm以下である請求項のいずれか1項に記載の複合多層配線基板。
  7. 前記中間配線基部に形成されためっきビアからなる第2ビアは、フィルドビア構造であり、ビア上の凹みが10μm以下である請求項1〜のいずれか1項に記載の複合多層配線基板。
  8. めっき配線からなる第2配線、またはめっきビアからなる第2ビアの表面粗さRzは1.0μm以上3.0μm以下である請求項1〜のいずれか1項に記載の複合多層配線基板。
  9. 接続層に形成されたペーストビアからなる接続ビアの密度は30個/cm2以上10万個/cm2 以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の複合多層配線基板。
  10. 第1絶縁層と、この第1絶縁層の両面に形成された第1配線と、この第1配線間を電気的に接続する第1ビアとを有する両面基板部と、前記第1配線を埋める第2絶縁層と、この第2絶縁層に形成された第2配線と第2ビアとを有する、複数枚の中間配線基板部と、
    前記中間配線基板部間を接着する、熱硬化性樹脂部と芯材とを有する接続層と、この接続層を貫通する接続ビアとを有する接続層とを有し、
    更に前記中間配線基板部の最外層に、最外層絶縁層と、この最外層絶縁層に形成された最外層配線と最外層ビアとを有し、
    前記第1配線は銅箔配線から構成され、前記第1ビアと前記接続ビアは共にペーストビアであり、
    前記第2配線と前記最外層配線は共にめっき配線から構成され、前記第2ビアと前記最外層ビアは共にめっきビアである複合多層配線基板の製造方法であって、
    複数の前記中間配線基板部を準備する準備工程と、
    複数の前記中間配線基板部の間に導電ペーストを有する未硬化状態の接続層を、前記中間配線基板部の最外層側に未硬化最外層樹脂部を、それぞれ設置する設置工程と、
    未硬化状態の前記接続層が前記接続層側の前記第2配線を、2枚の前記未硬化最外層樹脂部が前記未硬化最外層樹脂部側の前記第2配線を、それぞれ同時に埋設する埋設工程と、埋設した状態で、それぞれ同時に熱硬化する埋設熱硬化工程と、を有している複合多層配線基板の製造方法。
JP2012134415A 2012-06-14 2012-06-14 複合多層配線基板とその製造方法 Expired - Fee Related JP5196056B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012134415A JP5196056B1 (ja) 2012-06-14 2012-06-14 複合多層配線基板とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012134415A JP5196056B1 (ja) 2012-06-14 2012-06-14 複合多層配線基板とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5196056B1 true JP5196056B1 (ja) 2013-05-15
JP2013258345A JP2013258345A (ja) 2013-12-26

Family

ID=48534008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012134415A Expired - Fee Related JP5196056B1 (ja) 2012-06-14 2012-06-14 複合多層配線基板とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5196056B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023136298A (ja) * 2022-03-16 2023-09-29 Fict株式会社 多層基板、多層基板の製造方法及び電子機器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001237550A (ja) * 1999-12-14 2001-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多層プリント配線板およびその製造方法
WO2003009660A1 (en) * 2001-07-18 2003-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and material for manufacturing circuit-formed substrate
WO2007052799A1 (ja) * 2005-11-07 2007-05-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 多層プリント配線基板及びその製造方法
JP2007335631A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Daisho Denshi:Kk 積層配線板の製造方法
JP2010080866A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Tdk Corp 多層配線板及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001237550A (ja) * 1999-12-14 2001-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多層プリント配線板およびその製造方法
WO2003009660A1 (en) * 2001-07-18 2003-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and material for manufacturing circuit-formed substrate
WO2007052799A1 (ja) * 2005-11-07 2007-05-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 多層プリント配線基板及びその製造方法
JP2007335631A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Daisho Denshi:Kk 積層配線板の製造方法
JP2010080866A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Tdk Corp 多層配線板及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013258345A (ja) 2013-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4819033B2 (ja) 多層回路基板の製造方法
JP4075673B2 (ja) 多層プリント配線板用銅張り積層板、多層プリント配線板、多層プリント配線板の製造方法
JP2006165299A5 (ja)
JP3215090B2 (ja) 配線基板、多層配線基板、及びそれらの製造方法
WO2007114111A1 (ja) 多層配線基板とその製造方法
JPWO2006118141A1 (ja) 多層配線基板およびその製造方法
JP3979391B2 (ja) 回路形成基板の製造方法および回路形成基板の製造用材料
WO2013186966A1 (ja) 複合多層配線基板とその製造方法
JP5057653B2 (ja) フレックスリジッド配線基板及びその製造方法
JP2010123829A (ja) プリント配線板とその製造方法
JP3760771B2 (ja) 回路形成基板および回路形成基板の製造方法
JP3488839B2 (ja) プリント配線基板の製造方法
JP5196056B1 (ja) 複合多層配線基板とその製造方法
JP3587457B2 (ja) 回路基板とその製造方法
JP2007005815A (ja) 多層印刷回路基板およびその製造方法
JP2011187854A (ja) 多層プリント配線板および多層プリント配線板の製造方法
JP2009246146A (ja) 回路基板の製造方法
JP4797742B2 (ja) 多層配線基板とその製造方法
JPH0621619A (ja) プリント配線板およびその形成方法
JP2010123830A (ja) プリント配線板とその製造方法
JP2007266165A (ja) 多層配線基板の製造方法
JP3914102B2 (ja) 積層樹脂配線基板の製造方法
JP5483921B2 (ja) プリント基板の製造方法
JP3725489B2 (ja) 配線基板の製造方法
JP5303532B2 (ja) プリント配線板、その製造方法、多層プリント配線板、及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees