JP2010123830A - プリント配線板とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱衝撃に対して優れた特性を有し、ビア接続信頼性および高密度配線に適したビルドアップ配線板を実現する。
【解決手段】コア基板14は第1のビア13が形成された領域の少なくとも一部を除去して形成された配線パターン18を有し、ビルドアップ層17は少なくとも前記コア基板14の第1のビア13の直上の領域に形成された前記別のビアホールにめっきにより金属層15が充填された第2のビア16とを有し、この第2のビア16内の金属層15は前記コア基板14の第1のビア13内の導電性ペースト12上に設けられ、前記第2のビア16内の金属層15と前記第1のビア13内の導電性ペースト12とが樹脂を介することなく直接接触する領域を有して形成されている構造であることを特徴とするプリント配線板である。
【選択図】図1

Description

本発明は産業用および民生用などの各種電子機器に広く用いられているプリント配線板およびその製造方法に関するものである。
近年、電子機器の小型化、高性能化に伴い、産業用にとどまらず、広く民生用機器の分野においても、LSI等の半導体チップを高密度に実装できる多層配線基板が安価に供給されることが強く要望されている。このような多層配線基板では微細に配線ピッチで形成された複数層の配線パターン間を高い接続信頼性で電気的に接続できることが重要である。このような市場の要望に対して、多層配線基板の任意の電極を任意の配線パターン位置において、層間接続できるインナービアホール接続法すなわち全層IVH構造多層基板と呼ばれるものがある。
一方、上記の全層IVH構造多層基板では、ビアホール内にペーストを充填しているため、最外層における微細な配線層の形成およびビアホールの小径化に限界があった。そこで、図5に示すような、全層IVH構造多層基板の特徴である任意の電極を任意の配線パターン位置において層間接続できる点を活かしつつ、めっきにより最外層の微細な配線およびビアホール内に金属層を充填して形成することにより、小径穴の実現を可能にしたビルドアップ構造のプリント配線板が開発されている。
図5において、絶縁層1にビアホールが形成され、これらのビアホール内に導電性ペースト2が充填された第1のビア3を有するコア基板4を内層とし、このコア基板4の外側に別の絶縁層としてビルドアップ層7が形成され、このビルドアップ層7は層間接続するための金属層5がめっきによって充填されたフィルドビアによる第2のビア6を備えている。さらに絶縁層のそれぞれの面に所望の配線パターン8が形成されることによって、ビルドアップ構造のプリント配線板が構成されている。
さらに、基板の高周波特性を向上させるために、コア基板4を構成する全層IVH構造多層基板の銅箔に、低粗化銅箔を用いたビルドアップ配線板が開発されている。
なお、この発明の出願に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2001−94254号公報
上記のような低粗化銅箔を用いたコア基板である全層IVH構造多層基板上にビアホール内にめっきにより金属層を充填したフィルドビアを有するビルドアップ層を形成したとき、コア基板のビアの導電性ペーストとビルドアップ層の金属層との間に低粗化銅箔による配線パターンが介在することになり、コア基板のビアの導電性ペーストと低粗化銅箔との密着性が十分でないため、熱衝撃による収縮ストレスでコア基板のビアの導電性ペーストとビルドアップ層のめっきビアとの接続抵抗が上昇する可能性もあり、特に、高いピール強度を要求される部品実装用のビアランド、あるいは基板厚み方向の接続信頼性が要求される発熱部品が実装される近傍における電源やアース回路用のビアに対する高い信頼性が要求されるとともに、前記発熱部品に対応するプリント配線板の高い熱伝導特性や放熱性能をも要求されるようになった。
上記目的を達成するために、本発明は、ビアホールに充填された導電性ペーストにより形成された複数の第1のビアを有する絶縁層と前記絶縁層上に形成された配線パターンとを備えたコア基板と、前記コア基板の表層に形成されたビルドアップ層と、前記ビルドアップ層の表層に形成された配線パターンと、前記ビルドアップ層に形成された第2のビアとを備え、前記導電性ペーストは粒径範囲が異なる導電性粒子と熱硬化性樹脂を主成分とするバインダーとからなり、前記複数の第1のビアの少なくとも1つはその直上に前記第2のビアが形成され、前記第1のビアと前記第2のビアとの接触界面は、前記導電性ペースト中のバインダーを介することなく接続されていることを特徴とするプリント配線板である。
この構成により、コア基板の第1のビア内の導電性ペーストとビルドアップ層の第2のビア内のフィルドビアの金属層とが直接接触していることによって直接電気的に結合されるので、熱衝撃に対しても接続抵抗が上昇せず、ビア接続信頼性および放熱特性に優れたビルドアップ構造のプリント配線板を得ることができる。
以上のように本発明は、フィルドビアのビア内の金属層がコア基板のビア内の導電性ペースト上に直接形成されることで互いに直接電気的に結合されるので、熱衝撃に対して優れた特性を有し、ビア接続信頼性および高密度配線に適したビルドアップ構造のプリント配線板を実現することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態1におけるプリント配線板の要部断面図であり、図2は、本発明のプリント配線板の概要を示す断面図である。
図2に示すように、本実施の形態のプリント配線板は、例えばガラス織布と熱硬化性樹脂の複合材からなる絶縁層11で形成されたコア基板14と、このコア基板14の外側の一方または両方の面の表層に、例えばエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂からなる絶縁層19で構成されたビルドアップ層17が形成されたビルドアップ構造のプリント配線板である。
コア基板14は、絶縁層11にビアホールが形成され、このビアホール内に層間接続するための導電性ペースト12が充填された複数の第1のビア13を有し、さらに一方または両方の面に所望の配線パターン18が形成されている。
ビルドアップ層17は、絶縁層19にビアホールが形成され、このビアホール内に層間接続するための金属層15が導電性めっきによって充填されたフィルドビアによる第2のビア16を有し、さらに外側の面の表層に所望の配線パターン18が形成されている。なお、前記の導電性めっきは無電解銅めっきあるいは無電解銅めっきと電解銅めっきを採用することが望ましい。
本実施の形態において、コア基板14の表面には配線パターン18が形成されているが、図2に示すように、複数の第1のビア13の少なくとも1つはその直上に前記第2のビアが形成され、この第1のビア13上を含むビア13が形成された領域の少なくとも一部においては配線パターン18が除去されている。
このように、ビルドアップ層17に形成されかつ第1のビア13の直上に形成された第2のビア16の金属層15は、第1のビア13が形成された領域の少なくとも一部の配線パターン18が除去されているので、第1のビア13内の導電性ペースト12上に配線パターン18が介在することなく直接形成されることになる。
また図1に示すように、導電性ペースト12は、粒径範囲が異なる導電性粒子12a、12bと熱硬化性樹脂を主成分とするバインダー12cとからなり、導電性ペースト12表面の熱硬化性樹脂等のバインダーは除去されている構造である。なお、この構造については後述する。
上記の構造によって、第2のビア16と第1のビア13との接触界面は、導電性ペースト12中のバインダーを介することなく、第2のビア16の金属層15と導電性ペースト12中の導電性粒子とが直接接触されることになり、電気的に強固に結合され、熱衝撃に強く、高いビア接続信頼性を得ることができる。さらに、導電性ペースト表面の樹脂成分をより多く除去することによって、両者の電気的な結合はさらに強固なものとなり、あわせて熱伝導性をも高めることもできる。このことから、直上に第2のビア16が形成された第1のビア13は放熱用のビアとして用いることでその効果を高めることができる。
また、エッチングやレーザ加工によって導電性ペースト12の金属層15と接触する部分において樹脂成分が除去されているので、直接結合される領域が大きくなり、より強固で安定した結合を形成することができる。
また、金属層15と導電性ペースト12とが金属結合を形成することで、より強固な結合を形成することができる。
さらに、第1のビア13の導電性ペースト12と第2のビアの金属層15とが接触する領域における両者の接触界面が凹凸を有する構成であれば、その凹凸面は導電性ペーストの界面形状に起因して形成されたものであることで両者の結合をさらに強固なものにすることができる。本発明における凹凸の粗さは、導電性ペーストの界面形状に起因して形成されるため、0.2〜20μmの範囲で形成される。
また、第1のビア13上の除去された配線パターン18の領域は、第1のビア13の中心を含む第1のビア13の直径の1/2以上の領域であることが望ましい。
例えば第1のビア13の直径が100μmである場合、第1のビア13上において直径50μm以上の領域であれば、熱衝撃に対しても導電性ペースト12と金属層15の粒子間相互の直接的な電気的結合を確保することができ、この数値の領域ならば第1のビア13上の全領域であっても一部の領域であってもよい。除去された配線パターン18の領域が直径50μm未満ならば、導電性ペースト12と金属層15のそれぞれの粒子間相互の電気的な結合が不十分となり、熱衝撃のストレスを受けやすくなることがある。
なお、本発明のプリント配線板に使用される導電性ペースト12は、銅、銀、金、パラジウム、ビスマス、錫およびこれらの合金の内から構成され、粒径は1〜20μmであることが好ましい。この粒径により、金属層15との強固な結合を得ることができる。
以上のような構造により、第1のビア13内の導電性ペースト12と第2のビア16内の金属層15とが樹脂を介することなく直接接触されることになるので、強固な金属結合を形成することができ、この両者の強固な結合によって熱衝撃によるストレスを抑制することができるので、その結果熱衝撃に対しても接続抵抗が上昇せず、ビア接続信頼性に優れたビルドアップ配線板を得ることができる。
次に、本発明のビルドアップ配線板の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図3は、本発明の実施の形態におけるビルドアップ型のプリント配線板の製造方法の工程を示す断面図である。
まず、図3(a)に示すように、例えばガラス織布と熱硬化性樹脂との複合材からなる絶縁層11に、例えば炭酸ガスやUVなどのレーザ等にて層間接続をとるためのビアホール10を形成し、次に図3(b)に示すように、このビアホール10に導電性ペースト12を充填して第1のビア13を形成する。なお、導電性ペースト12は粒径範囲が異なる導電性粒子と熱硬化性樹脂を主成分とするバインダーで構成されたものを用いる。
次に、絶縁層11に銅箔等の金属箔(図示せず)を積層し加熱加圧して銅張積層板を形成した後、図3(c)に示すように、絶縁層11の表面に例えばエッチングによって配線パターン18を形成して、コア基板14を完成し準備する。このとき、第1のビア13上の配線パターン18は、第1のビア13内の導電性ペースト12と後に形成する金属層15とを直接電気的に結合させるために、第1のビア13の中心を含みかつ第1のビア13上の少なくとも1/2の領域、例えば直径100μmならば、直径50μm以上の領域の配線パターン18を除去して表面が露出した第1のビア13を形成する。
除去する領域が直径の1/2以上であれば、第1のビア13上の全領域であっても一部の領域であってもよい。エッチングで配線パターン18を形成することにより、導電性ペースト12の特に表層面の一部に残存する導電性ペースト12中の熱硬化性樹脂等のバインダー成分をある程度除去することができ、金属層15との直接的な結合を容易にできる。さらに、配線パターン形成後、例えば過マンガン酸カリウムなどの酸化剤で第1のビア13を処理することにより、樹脂成分をより確実にさらに除去することができる。
その後、図3(d)に示すように、コア基板14の少なくとも一方の配線パターン18を含む面に、例えばエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂からなる絶縁層で構成されたビルドアップ層17を積層形成する。なお、本実施の形態においては、コア基板14上にビルドアップ層17のみを積層する場合を示したが、ビルドアップ層と銅箔等の金属箔、あるいは樹脂付き銅箔等の金属箔を有するビルドアップ層をコア基板14上に積層することも可能である。この場合は、後述する配線パターンの形成工程とは異なり、金属箔をエッチングすることにより行う。
次に、図3(e)に示すように、ビルドアップ層17に、例えば炭酸ガスやUVなどのレーザ光の照射によるレーザ加工によって、層間接続をとるためのビアホール20を形成する。このとき、レーザ光はビルドアップ層17を貫通した第1のビア13上に照射すなわち第1のビア13の表面の導電性ペースト12上にも直接照射することになり、導電性ペースト12の表面に残存する熱硬化性樹脂等のバインダー成分をほぼまんべんなく除去するとともに、導電性ペースト12の表面はレーザによって凹凸が形成される。
次に、図3(f)に示すように、導電性めっきによりビルドアップ層17の表面に配線パターン18を析出、およびビアホール20内に導電性めっきにより金属層15を充填して第2のビア16を第1のビア13の直上に接触して形成する。
なお、ビルドアップ層17に第1のビア13直上を含めて第2のビア16を形成するにあたっては、ビアホール20内と第1のビア13の表面を過マンガン酸カリウム等の酸化剤で処理する工程を設けてもよい。
特に、金属層15を形成する導電性めっきは、無電解銅めっきあるいは無電解銅めっきと電解銅めっきを採用することで、無電解銅めっきを行う前に前記の酸化剤で処理する工程あるいはプラズマ処理する工程を設けることも可能である。
これにより、導電性めっきの付きまわりを向上させるとともに、第1のビア13に導電性ペースト12の表面に凹凸を形成することができる。
次に、図3(g)に示すように、エッチング等により所望の配線パターン18をビルドアップ層17の表層に形成することで、本発明のビルドアップ構造のプリント配線板を完成させる。
このとき、第1のビア13上の少なくとも第1のビア13の中心を含みかつ第1のビア13上の少なくとも1/2以上の領域の配線パターン18を除去するので、第2のビア16内に形成された金属層15が、配線パターン18を介在せずに第1のビア13内に形成された導電性ペースト12と直接電気的に結合されることになり、これによって強固な金属結合を形成することができ、ビア接続信頼性に優れたビルドアップ配線板を得ることができる。
さらに、導電性ペースト12の表面に凹凸を形成していることにより、金属層15との結合をより強固なものにすることができ、また表面の樹脂成分を除去することにより両者の電気的な結合をより確実なものとすることができる。
以上の本発明のプリント配線板の製造方法の過程において形成された導電性ペースト12の表面の凹凸の構成について以下に説明する。
図4は、本発明のプリント配線板の製造方法の一過程におけるコア基板の絶縁層11に形成された第1のビア13の要部を示すものである。
第1のビア13には導電性ペースト12が充填硬化されており、導電性ペースト12は、粒径範囲が異なる導電性粒子12a、12bと熱硬化性樹脂を主成分とするバインダー12cとから構成されている。
本実施の形態においては、前述の粒径範囲が異なる導電性粒子とは、少なくとも0.2〜10μmの粒径範囲の導電性粒子と0.6〜20μmの粒径範囲の導電性粒子で構成されるものが望ましく、これら範囲の導電性粒子を用いることによって、ビアの抵抗値を低い値で安定させることができる。
なお、導電性粒子は、一般に一次粒子と一次粒子が複数凝集した凝集粒子とから構成され一次粒子の粒径と凝集粒子の凝集度合いにより導電性粒子の粒径の範囲が決定されるものであるが、本実施の形態での図面においては、説明を容易にするため、0.2〜10μmの粒径範囲の導電性粒子を12aとして比較的小さな円形で示し、0.6〜20μmの粒径範囲の導電性粒子を12bとして比較的大きな円形で示すこととする。
図4に示すように、絶縁層11に形成されたビアホールに導電性ペースト12を充填し硬化して形成された第1のビア13の構造は、比較的粒径の小さい導電性粒子12aと比較的粒径の大きい12bとが混在し、導電性粒子12a、12bの隙間にバインダー12cが存在したものである。
また、第1のビア13の表面近くには、導電性粒子12aが比較的多く存在し、表層面はバインダー12cで被覆されたような構造であり、通常、表層面は比較的平滑な面として仕上がる場合が多い。
このような第1のビア13の表層面の構造において、前述した本発明の製造方法における、レーザ加工の工程または配線パターンの形成工程または酸化剤で第1のビア13を処理する工程等を実施することにより、導電性ペースト12の表層面に残存する熱硬化性樹脂等のバインダー12cを除去し、表面に凹凸を形成する。
また、これらの工程においては、バインダー12cが除去されると同時に一部の導電性粒子も除去されるものであって、特に、0.2〜10μmの粒径範囲の導電性粒子12aは0.6〜20μmの粒径範囲の導電性粒子12bよりも多く除去され、図1に示すように、第1のビア13の表層面は、バインダー12cが存在することなく、かつ導電性粒子12bが比較的多く存在することから、凹凸の表面粗さがさらに拡大した構造となる。
このことから、第1のビア13と第2のビア16との接合は、物理的に強固でかつ電気的には低抵抗を実現することができ、さらに熱伝導性をも高めることができる。
以上のことから、本発明のプリント配線板は、高いピール強度を要求される部品実装用のビアランド、あるいは基板厚み方向の接続信頼性が要求される発熱部品が実装される近傍における電源回路、アース回路の層間接続用のビア、あるいはアース回路と併用または単独の放熱用のビアとして用いる際に特に有効なものである。
なお、本実施の形態において、コア基板14を両面基板で説明したが、3層以上の多層基板で構成していてもよく、コア基板14の厚みは特に限定されるものではない。
また、図1〜図3において、第2のビア16の金属層15をビア内全てに充填した形態のフィルドビアとして説明したが、金属層をビア内壁と底面に形成する形態のコンフォーマルビアであってもよい。
また、コア基板14に用いる絶縁材料について、ガラス織布とエポキシ系樹脂の複合材について説明したが、ガラス織布の他、ガラス不織布、アラミド織布、アラミド不織布のいずれか一つの熱硬化性樹脂との複合材を用いて形成してもよい。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリブタジエン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、およびシアネート樹脂から選ばれる少なくとも一つの熱硬化性樹脂を利用することができる。
また、他にコア基板14に用いる絶縁材料として、ガラス織布、ガラス不織布、アラミド織布、アラミド不織布のいずれか一つと熱可塑性樹脂との複合材、あるいはフィルム材料を用いて形成することも可能である。
また、ビルドアップ層17に用いる絶縁材料について、熱硬化性樹脂について説明したが、感光性樹脂、樹脂付き銅箔、あるいはフィルム材料のいずれを用いて形成してもよい。コア基板14に含まれる絶縁材料は織布または不織布などの繊維を含んでいるのに対して、ビルドアップ層17に含まれる絶縁材料は樹脂あるいはフィルムのみであって繊維を含んでいない。ビルドアップ層17は、コア基板14上に複数層積層することも可能であり、厚みも特に限定されるものではない。
以上のように、本発明の実施の形態によれば、第1のビア13上の配線パターン18を除去することで、第2のビア16内の金属層15が第1のビア13内の導電性ペースト12上に樹脂成分が介在しないことにより直接形成されることになるので、それによって互いに直接結合されるので強固な結合となり、熱衝撃に対して優れた特性を有し、ビア接続信頼性および高密度配線に適したビルドアップ構造のプリント配線板を実現することができる。
本発明にかかるプリント配線板は、高い層間接続信頼性を得ることができるため、微細な配線パターンや半導体実装等の高い信頼性基準を満足する必要のあるパソコン、デジタルカメラ、携帯電話など小型、薄型、軽量、高精細、多機能化等に対応するためのパッケージ基板に関する用途に適用できる。
本発明の実施の形態におけるプリント配線板を示す要部断面図 同実施の形態におけるプリント配線板を示す断面図 同実施の形態におけるプリント配線板の製造方法を示す断面図 同実施の形態におけるプリント配線板の製造方法の一過程を示す要部断面図 従来のプリント配線板を示す断面図
符号の説明
10 ビアホール
11 絶縁層
12 導電性ペースト
12a、12b 導電性粒子
12c バインダー
13 第1のビア
14 コア基板
15 金属層
16 第2のビア
17 ビルドアップ層
18 配線パターン
19 絶縁層
20 ビアホール

Claims (27)

  1. ビアホールに充填された導電性ペーストにより形成された複数の第1のビアを有する絶縁層と前記絶縁層上に形成された配線パターンとを備えたコア基板と、
    前記コア基板の表層に形成されたビルドアップ層と、
    前記ビルドアップ層の表層に形成された配線パターンと、
    前記ビルドアップ層に形成された第2のビアとを備え、
    前記導電性ペーストは粒径範囲が異なる導電性粒子と熱硬化性樹脂を主成分とするバインダーとからなり、
    前記複数の第1のビアの少なくとも1つはその直上に前記第2のビアが形成され、
    前記第1のビアと前記第2のビアとの接触界面は、前記導電性ペースト中のバインダーを介することなく接続されていることを特徴とするプリント配線板。
  2. 前記第1のビアと前記第2のビアとの接触界面は、前記第2のビアと導電性ペースト中の導電性粒子とが接触していることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  3. 前記第1のビアと前記第2のビアとの接触界面は凹凸を有し、前記凹凸面は導電性ペーストの導電性粒子の形状に起因して界面形状が形成されたものであることを特徴とする請求項2に記載のプリント配線板。
  4. 第2のビアはビルドアップ層に形成されたビアホールに導電性めっきを充填して形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  5. 粒径範囲が異なる導電性粒子は、少なくとも0.2〜10μmの粒径範囲の導電性粒子と0.6〜20μmの粒径範囲の導電性粒子で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  6. 直上に第2のビアが形成された第1のビアは放熱用のビアであることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  7. コア基板の絶縁層上に形成された配線パターンは、前記第1のビア上の領域を除いて前記絶縁層に形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  8. 前記第1のビア上の領域は、前記ビアの中心を含みかつ前記第1のビアの直径の1/2以上の領域であることを特徴とする請求項7に記載のプリント配線板。
  9. 導電性ペーストは、銅、銀、金、パラジウム、ビスマス、錫及びこれらの合金から構成される請求項1に記載のプリント配線板。
  10. コア基板に用いる絶縁層は、ガラス織布、ガラス不織布、アラミド織布、アラミド不織布のいずれか一つと熱硬化性樹脂の複合材からなる請求項1に記載のプリント配線板。
  11. コア基板に用いる絶縁層は、ガラス織布、ガラス不織布、アラミド織布、アラミド不織布のいずれか一つと熱可塑性樹脂の複合材からなる請求項1に記載のプリント配線板。
  12. コア基板に用いる絶縁層は、フィルム材料からなる請求項1に記載のプリント配線板。
  13. ビルドアップ層に用いる絶縁層は、熱硬化性樹脂からなる請求項1に記載のプリント配線板。
  14. ビルドアップ層に用いる絶縁層は、感光性樹脂からなる請求項1に記載のプリント配線板。
  15. ビルドアップ層に用いる絶縁層は、樹脂つき銅箔からなる請求項1に記載のプリント配線板。
  16. ビルドアップ層に用いる絶縁層は、フィルム材料からなる請求項1に記載のプリント配線板。
  17. 絶縁層にビアホールを形成する工程と、
    前記ビアホール内に導電性ペーストを充填した第1のビアを形成する工程と、
    前記第1のビア上の領域を除いて前記絶縁層に配線パターンを形成して表面が露出した第1のビアを有するコア基板を準備する工程と、
    前記配線パターンを含む前記コア基板上にビルドアップ層を積層する工程と、
    前記ビルドアップ層に前記第1のビア直上を含めてビアホールを形成する工程と、
    前記ビルドアップ層のビアホールに第2のビアを形成する工程と、
    前記ビルドアップ層の表層に配線パターンを形成する工程とを備え、
    前記導電性ペーストは粒径範囲が異なる導電性粒子と熱硬化性樹脂を主成分とするバインダーとからなり、
    前記第1のビアの表面は、前記コア基板を準備する工程あるいは前記ビルドアップ層にビアホールを形成する工程において前記導電性ペースト中のバインダーが除去されることを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  18. 粒径範囲が異なる導電性粒子は、少なくとも0.2〜10μmの粒径範囲の導電性粒子と0.6〜20μmの粒径範囲の導電性粒子で構成されていることを特徴とする請求項17に記載のプリント配線板の製造方法。
  19. 前記導電性ペースト中のバインダーが除去されると同時に一部の導電性粒子も除去されるものであって、0.2〜10μmの粒径範囲の導電性粒子は0.6〜20μmの粒径範囲の導電性粒子よりも多く除去されることを特徴とする請求項17に記載のプリント配線板の製造方法。
  20. 前記ビルドアップ層の前記第1のビア直上を含めてビアホールを形成する工程は、前記ビアホール内および第1のビアの表面を酸化剤で処理する工程を含むことを特徴とする請求項17に記載のプリント配線板の製造方法。
  21. 前記ビルドアップ層の前記第1のビア直上を含めてビアホールを形成する工程は、レーザ光の照射によるレーザ加工によって行われ、レーザ光は前記第1のビアの表面にも照射されることを特徴とする請求項17に記載のプリント配線板の製造方法。
  22. 前記ビルドアップ層のビアホールに第2のビアを形成する工程は、無電解銅めっきあるいは無電解銅めっきと電解銅めっきにより形成され、前記無電解銅めっきを行う前に酸化剤で処理する工程あるいはプラズマ処理する工程を含むことを特徴とする請求項17に記載のプリント配線板の製造方法。
  23. 酸化剤で処理する工程は、過マンガン酸カリウムを用いて行う工程であることを特徴とする請求項20または請求項22に記載のプリント配線板の製造方法。
  24. 前記コア基板を準備する工程は、前記絶縁層に金属箔を積層し加熱加圧する工程と前記金属箔をエッチングして前記配線パターンを形成する工程とを含むことを特徴とする請求項17に記載のプリント配線板の製造方法。
  25. 前記コア基板上にビルドアップ層を積層する工程は、ビルドアップ層のみを積層することの他にビルドアップ層と金属箔あるいは金属箔を有するビルドアップ層を積層することを含む工程であることを特徴とする請求項17に記載のプリント配線板の製造方法。
  26. 前記ビルドアップ層の表層に配線パターンを形成する工程は、ビルドアップ層表面のめっきを析出して配線パターンを形成あるいは金属箔をエッチングすることにより配線パターンを形成する工程であることを特徴とする請求項17に記載のプリント配線板の製造方法。
  27. コア基板の第1のビアが形成された領域上において配線パターンを除去する領域は、前記ビアの中心を含みかつ前記第1のビアの直径の1/2以上の領域である請求項17に記載のプリント配線板の製造方法。
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