JP5190123B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技に供する球を貯留可能な球貯留部を有する本体枠と該本体枠を開閉可能に軸着するとともに略矩形状に形成される機枠とを備えた遊技機に関し、特に異なる機種や異なる製造メーカの遊技機間で機枠を共通化する技術に関する。
遊技媒体として球を使用して遊技を行う遊技機、例えばパチンコ遊技機の外枠(機枠)は、板部材を組み合わせて略矩形状に形成されている。この外枠に対して内枠を開閉可能に取り付け、この内枠に当該パチンコ遊技機の遊技領域が形成される遊技盤や遊技を実行するための電子機器等が取り付けられるように構成されている。
また、内枠には、球を一時的に貯留する球貯留タンクが、外枠の上横枠部材よりも下方に位置するように設けられており、この球貯留タンク内の貯留球が不足した場合には、当該パチンコ遊技機が取り付けられている遊技店の島設備に設けられている補給樋に接続された球補給機から球貯留タンク内に球を補給するように構成されている。
ところで、球貯留タンクを上部に有する遊技機の内枠は、島設備に固定された外枠に開閉可能に取り付けられるため、その開閉動作に伴って球貯留タンクが球補給機に対して接近したり離反したりすることとなる。そこで、球補給機の部品と外枠との干渉を防止しつつ球貯留タンクへの球の補給を正確かつスムーズに行うため、外枠の上横枠部材に切欠き部を形成するようにしている。外枠の上横枠部材に切欠き部を形成した遊技機は、例えば特許文献1に記載されている。
しかし、遊技機裏面上部の球貯留タンクは、パチンコ遊技機の機種が異なったり製造メーカが異なると、その形状や大きさが異なることがある。そのため、従来の遊技機においては、外枠の上横枠部材に形成される切欠き部も、球貯留タンクの大きさや取り付け位置に対応して異なる位置に設けられていた。
特開2004−135979号公報
ところで、近年では、異なる機種や異なる製造メーカの遊技機間で、共通の外枠を使用できるようにすることが望まれているが、上述のように異なる機種や異なる製造メーカの遊技機間では球貯留タンクの形状や大きさが異なるため幅の狭い球貯留タンクを有する遊技機が取り付けられた際に、球貯留タンクと外枠との間の隙間が大きくなり、球補給機から球貯留タンクへ排出された球が飛び跳ねて上記隙間から流下し、内枠に設けた電子機器等に衝突し故障を引き起こす虞がある。
本発明は、上記のような課題に着目してなされたもので、球貯留タンクの形状や大きさ、取り付け位置が異なる場合にも、球貯留タンクへの球補給が確実に行えるとともに、内枠に設けた電子機器等に補給球が衝突するのを防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
遊技に供する球を貯留可能な球貯留部を有する本体枠と、該本体枠を開閉可能に軸着するとともに略矩形状に形成される機枠と、を備えた遊技機において、
前記本体枠の裏側には、前記球貯留部を配設すると共に、該球貯留部よりも下方に遊技を行うための電子機器を配設し
前記機枠の上横枠部材の裏側には、前記球貯留部と前記機枠の縦枠部材との間の空間に出没可能な球落下阻止部材を配設したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、遊技機の本体枠の裏側には、前記球貯留部を配設すると共に、該球貯留部よりも下方に遊技を行うための電子機器を配設し、機枠の上横枠部材の裏側には、球貯留部と機枠の縦枠部材との間の空間に出没可能な球落下阻止部材を配設しているので、比較的小さな球貯留部を有する本体枠や球貯留部の取付け位置が異なる本体枠が機枠に装着された場合にも、球落下阻止部材を引き出した状態に設定することで球貯留部へ入らずに横に跳ねた球が落下して本体枠の裏側に設けた電子機器等に衝突するのを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、
前記機枠の上横枠部材の一部には、前記球貯留部の配設位置に対応して前記機枠と球補給機の部品との干渉を回避するための切欠き部を形成し、
前記機枠の上横枠部材は、前記切欠き部の一方の端部に対応して裏側に前記球落下阻止部材に対応する形状の開口部を有する収納空間部を備え、
前記球落下阻止部材は、前記開口部から前記収納空間部に出没可能に取り付けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、遊技機の機枠の上横枠部材の一部に、球貯留部の配設位置に対応して機枠と球補給機の部品との干渉を回避するための切欠き部を形成しているので、球落下阻止部材が収納空間部に没した状態では切欠き部が広くなって大きな球貯留部を有する遊技機を機枠に取り付けることができるとともに、前記機枠の上横枠部材は、前記切欠き部の一方の端部に対応して裏側に前記球落下阻止部材に対応する形状の開口部を有する収納空間部を備え、前記球落下阻止部材は、前記開口部から前記収納空間部に出没可能に取り付けられているので、球落下阻止部材が収納空間部に突出した状態では切欠き部が狭くなって小さな球貯留部を有する遊技機を機枠に取り付けた際に球貯留部と機枠の縦枠部材との間に生じる空間を狭くして球貯留部へ入らずに横に跳ねた球が落下して内枠に設けた電子機器等に衝突するのを防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機において、
前記球落下阻止部材は、前記収納空間部から出現した状態で前記球貯留部側に向かって下り傾斜する傾斜部を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、球貯留部へ入らずに横に跳ねた球を球落下阻止部材の傾斜部によって球貯留部内へ流下させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れかに記載の遊技機において、
前記機枠の上横枠部材には、位置決め手段を備え当該遊技機を設置する島設備に前記機枠を固定するための固定具が取り付け可能に構成され、
前記球落下阻止部材には、前記固定具の取り付け位置に対応する部位に前記位置決め手段を挿通するための長穴状の挿通孔が形成され、
該球落下阻止部材は、前記挿通孔に挿通された前記位置決め手段をガイドとしてスライド可能であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、球落下阻止部材は長穴状の挿通孔を有し、該長穴状の挿通孔に挿通された固定具の位置決め手段をガイドとしてスライド可能な構成であるため、固定具の位置決め手段が、球落下阻止部材がスライドする際のガイド部材としても機能するため、位置決め手段とガイド部材を別々に設ける必要がなく、部品点数を減らすことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れかに記載の遊技機において、
前記機枠の上横枠部材は前記球落下阻止部材を止着部材によって島設備の桟木に固定するための固定部を有し、
前記球落下阻止部材には前記固定部と対応する部位に長穴状の挿通孔が形成され、該長穴状の挿通孔が前記止着部材をガイドとしてスライドするように構成したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、球落下阻止部材には固定部と対応する部位に長穴状の挿通孔が形成され、該長穴状の挿通孔が止着部材をガイドとしてスライドする構成であるため、止着部材が、球落下阻止部材がスライドする際のガイド部材としても機能するので、止着部材とガイド部材を別々に設ける必要がなく、部品点数を減らすことができる。
本発明によれば、球貯留タンクの形状や大きさ、取り付け位置が異なる場合にも、球貯留タンクへの球補給が確実に行えるとともに、内枠に設けた電子機器等に補給球が衝突するのを防止することができるという効果がある。
本発明を適用した遊技機が取り付けられた遊技店の島設備の構成を示す正面図である。 遊技機を取り外した状態の島設備の構成を示す斜視図である。 遊技機の外枠の構造および固定具との関係を示す斜視図である。 外枠の固定具の詳しい構造を示す斜視図である。 外枠の固定具の詳しい構造を示す正面図および断面側面図である。 外枠の上横枠部材に設けられた切欠き部の長さ調整機構の具体例を示す斜視図である。 外枠の上横枠部材に設けられた切欠き部の長さ調整機構の具体例を示す背面図および平面断面図である。 切欠き部の長さ調整機構を構成する球落下防止部材の使用差異を示す斜視図、平面図および正面図である。 外枠に遊技機を取り付けた状態を遊技機の裏面側より見た斜視図および平面図である。 外枠に遊技機を取り付けた状態を上方より見た平面図である。 長さが比較的長い球貯留タンクを有する遊技機を外枠に取り付けた状態を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態を適用した遊技機を示すもので、(A)は背部斜視図、(B)は平面図である。 他の実施形態の遊技機における機枠としての外枠と、該外枠の前面に開閉可能に取り付けられる本体枠との関係を示す斜視図である。 他の実施形態における外枠の詳しい構造を示す斜視図および正面図である。 他の実施形態における外枠の詳しい構造を示す前面斜め右上から見た分解斜視図である。 他の実施形態における外枠の詳しい構造を示す前面斜め左上から見た分解斜視図である。 他の実施形態における外枠の左上部分の詳しい構造を示す分解斜視図である。 他の実施形態における外枠の上部の詳しい構造を示す断面平面図である。 他の実施形態における外枠の上部の詳しい構造を示す断面側面図である。 他の実施形態における外枠の上部の詳しい構造を示す分解斜視図である。 他の実施形態における外枠の組み立て方法を示すもので、ブラケットを縦枠部材(縦框)の上端に装着した状態を示す斜視図である。 他の実施形態における外枠の組み立て方法を示すもので、上横枠部材(横框)を縦枠部材(縦框)の上端に装着した状態を示す斜視図である。 他の実施形態における外枠の組み立て方法を示すもので、上ヒンジ部材を外枠の左上に接合した状態を示す斜視図である。 他の実施形態における外枠の組み立て方法を示すもので、上ヒンジ部材を外枠の左上に装着した状態を示す斜視図である。 他の実施形態における外枠の下部の詳しい構造を示す分解斜視図である。 他の実施形態における外枠の組み立て方法を示すもので、ブラケットおよび下横枠部材(横框)を縦枠部材(縦框)の下端に装着した状態を示す斜視図である。 他の実施形態における外枠の組み立て方法を示すもので、幕板を下横枠部材(横框)の前面に装着した状態を示す斜視図である。 他の実施形態における外枠の組み立て方法を示すもので、下ヒンジ部材を外枠の左下に接合した状態を示す斜視図である。 他の実施形態における外枠の組み立て方法を示すもので、下ヒンジ部材を外枠の左下に装着した状態を示す斜視図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。図1は本発明を適用した遊技機が取り付けられる遊技店の島設備の構成を示す正面図、図2は遊技機の外枠のみ取り付け、本体枠を取り外した状態の島設備の構成を示す斜視図である。
図1および図2に示すように、遊技機100が取り付けられる島設備10は、水平に配置され横方向に延設する膳板11と、該膳板11とほぼ同一高さで平行に配設され遊技機100を載置するための下横固定部材としての下方取付板12と、遊技機100の上部を固定するため下方取付板12と平行に配設された上横固定部材としての桟木13と、桟木13の上方に桟木13の延設方向と同一の方向に沿って若干傾斜するように配設された補給樋14と、上記膳板11から下方へ垂下され膳板11と平行に配設された腰板15と、下方取付板12の下方に下方取付板12の延設方向と同一の方向に沿って上記補給樋14とは逆向きに下り傾斜するように配設された回収樋16と、島設備を支える脚部17などを備える。
また、島設備10の一端には、景品球を計数する計数機(ジェットカウンタ)を設置する設置台(JC台)21と、該計数機へ投入された球および上記回収樋16により各遊技機100から回収された球を集め上方へ移送する揚送装置が内部に設置された筐体22、揚送された球を貯留し上記補給樋14へ分配する分配装置を内蔵した上タンク23などが配置されている。
なお、上タンク23には、隣の島設備との間で貯留する球の量の調整を行うバランス樋(図示省略)の端部を取り付ける樋接続部23A,23Bが設けられている。このうち高い位置にある樋接続部23Aはバランス樋の上流端が接続され上タンク23内の球を他の島設備へ流出させる球出口として機能し、低い位置にある樋接続部23Bはバランス樋の下流端が接続され上タンク23内へ他の島設備からの球を流入する球入口として機能する。
図2に示すように、遊技機100の外枠110は、その下横枠部材111が上記下方取付板12に設けられた突起12aにより位置ズレしないように係止され、上横枠部材112の後端が一対のコの字状の固定具120によって桟木13にそれぞれ固定されている。従来は、桟木13は木製のものが一般的であったが、本実施形態においては、固定具120による固定を強固なものにするため、桟木13の少なくとも固定具120との取付部は金属材料で形成されている。
図3には遊技機100の外枠110の構造および固定具120との関係が、また図4および図5には固定具120の詳しい構造が示されている。
図3に示すように、外枠110は、上横枠部材112と縦枠部材113の端部にL字状の補強金具114がネジ115によって止着され、補強金具114にて上横枠部材112と縦枠部材113とが接合されている。
図示しないが、外枠110の他の3つの角部にも同様な補強金具が設けられ、1枚の上横枠部材112と2枚の縦枠部材113および縦枠部材113と下横枠部材111とがそれぞれ接合され、全体として縦長の矩形枠状をなすように構成されている。なお、補強金具114の上面に上向きに設けられているピン116は、裏面上部に球貯留部としての球貯留タンクを有する遊技機の本体枠(前面枠もしくは内枠とも呼ばれる)を回動可能に支持する支持軸となるピンである。
そして、上横枠部材112には、後端側に該上横枠部材の長手方向に沿った切欠き部112aが形成されている。本実施形態においては、この切欠き部112aが従来の遊技機における切欠き部よりも長く形成されている。具体的には、後に詳しく説明するが、遊技機の内枠が外枠110に装着された際に該切欠き部112aの近傍に配置されることとなる球貯留タンクの幅よりも長くなるように形成されている。また、該切欠き部112aの一方の端部に、実質的な切欠き部の長さを調整するための後述の長さ調整機構が設けられる。
固定具120は、図4及び図5に示すように、金属製のコの字部材121と、コの字部材121の上水平片121aに形成されたネジ穴に螺合された操作軸122と、該操作軸122の下端に回転可能に取り付けられたドーム状の固定皿123と、下水平片121bに植設された位置決めピン124とからなる。また、コの字部材121の垂直片121cには、該コの字部材121を図2に示すブラケット125と共に桟木13の端面に固定するためのネジが挿通される2個の挿通孔121dが形成されている。一方、外枠110の上横枠部材112には、上記固定具120の位置決めピン124が挿入されるピン挿入穴112bが設けられている。
上記位置決めピン124をピン挿入穴112bに挿入した状態で、固定具120の固定皿123と外枠110の上横枠部材112との隙間に、桟木13を介在させて操作軸122を回転操作して固定皿123を徐々に下げてやると、固定皿123と下水平片121bとの間に桟木13と上横枠部材112とが強固に締め付けられて一体化されることで、外枠110が島設備に固定されるようになっている。
図6には、上述した切欠き部112aの長さ調整機構の具体例が示されている。
長さ調整機構は、切欠き部112aの一方の端部側(図6では右側)に、上横枠部材112の後端面の厚さ方向中央に奥へ向かってスリット状の案内溝112cが所定の長さで形成されている。この案内溝112cの横方向の長さは、想定される複数の球貯留タンクのうち右側面が後方から見て最も右側に位置するものと最も左側に位置するものとの差に近い長さに設定される。
また、案内溝112cの奥行き方向の深さは、切欠き部112aの深さよりも若干大きく設定されている。さらに、案内溝112cの幅(高さ)は、上横枠部材112の強度をあまり低下させないように、上横枠部材112の厚みの3分の1以下となるように設定されている。そして、この案内溝112cには、該案内溝112cよりも僅かに小さな短冊状の球落下阻止部材130が前後方向にスライド可能に挿入されている。
また、上横枠部材112の、案内溝112cの中央よりやや左方へずれた位置には、球落下防止部材130を前後方向にのみ移動可能にするためのガイド孔112dが形成されているとともに、図6(A)に示すように、球落下防止部材130にもその中央よりやや右方へずれた位置であって前記固定具120の位置決めピン124が挿入される前記ピン挿入穴112bに対応する位置に、球落下防止部材130を前後方向へ移動可能にするため球落下防止部材130の幅方向に長いガイド孔130aが形成されている。
また、球落下防止部材130には、上記上横枠部材112のガイド孔112dの位置に対応してピン挿通孔130bが形成されており、図6(B)に示すように、上記ガイド孔112dおよびピン挿通孔130bを貫通可能な長さを有するピン131が移動可能に挿通され、その先端にナット132が螺着されるようになっている。一方、球落下防止部材130のガイド孔130aおよび前記上横枠部材112のピン挿入穴112bには、前記固定具120の位置決めピン124が挿入されるようになっている。つまり、固定具120の位置決めピン124は、固定具120の位置決め機能と球落下防止部材130のガイド機能とを兼用するように構成されている。
上記のような構成を有することにより、球落下防止部材130は、ガイド孔112dおよびピン挿通孔130bに挿通されたピン131がガイド孔112dに沿って、またガイド孔130aが固定具120の位置決めピン124と摺動することによって、横方向(左右方向)への移動が規制された状態で前後方向に移動可能にされるとともに、球落下防止部材130が案内溝112cから抜け落ちてしまわないように、抜け止め防止がなされている。
さらに、上記球落下防止部材130の左端で溝の出口側に位置する部位には、案内溝112cに挿入された状態の球落下防止部材130をドライバの先端等を引っ掛けて引き出しを容易にする突起130cが、また反対側の溝の出口側に位置する部位には、球落下防止部材130が案内溝112cから簡単に抜けないように係止するための切欠き130dが形成されている。この突起130cおよび切欠き130dの作用については、後に図7(B)を用いて説明する。
図7には、上横枠部材112の端面に形成されている前記案内溝112cの形状が示されている。このうち、(B)は(A)におけるB−B線に沿った断面平面図を示す。また、図8には、上記球落下防止部材130の詳細な形状が示されている。なお、図6(A)に示されているものと同一の部材や部品、部位には同一の符号を付して、重複した説明は省略する。
球落下防止部材130は、図8(C)に示すように、その厚さが左側すなわち上横枠部材112の中央側に向かうほど次第に薄くなるように形成されており、これに対応して案内溝112cは、図7(A)に示すように、上壁が左側へ向かって下り傾斜するように形成されている。これにより、球落下防止部材130が案内溝112c内に隙間なく、確実に収納される。また、上記球落下防止部材130は、上面が左側へ向かって下り傾斜するように形成されているため、案内溝112cから引き出された状態で上方より補給球が上面に落下した場合に、その球を球落下防止部材130の左方に配置されることとなる球貯留タンク内へ誘導できるようになる。
なお、図7(A)には、外枠110の上横枠部材112と縦枠部材113との接合部の内側にも第2の補強金具117がネジ止めされている様子も示されている。
また、上記球落下防止部材130は、図8(A),(B)に示すように、突起130cの奥側の端面が、突起130cと鈍角をなすように傾斜されたテーパ面130eが形成されており、このテーパ面130eに対応して、図7(B)に示すように、案内溝112cの端部(図の左側)も奥側へ向かうにつれて横方向の長さが短くなるような傾斜面112eが形成されている。これにより、球落下防止部材130を案内溝112cの奥へ向かって収納させる際に、テーパ面130e,112e同士が摺動して円滑に球落下防止部材130を移動させて収納させることができるようになる。
さらに、球落下防止部材130には、図8(A),(B)に示すように、突起130cと反対側(図の右側)に切欠き130dが形成されており、案内溝112cの右端の入り口部分には、この球落下防止部材130の切欠き130dに対応して、図7(B)に示すように、切欠き130dと係合可能な突起112fが形成されている。この突起112eが、球落下防止部材130を案内溝112c内へ完全に収納させた際に、切欠き130dと係合することでストッパとして機能し、球落下防止部材130が案内溝112cから簡単に抜けないように係止することができる。
図9および図10には、上記のような構成を有する外枠110に遊技機の本体枠を取り付けた状態を、遊技機の裏面側より見た斜視図および平面図が示されている。このうち、図9(A)および図10(A)は球落下防止部材130を案内溝内に収納させた状態を、図9(B)および図10(B)は、球落下防止部材130を案内溝内より引き出した状態を示す。なお、図9においては、遊技盤およびその裏面に装着される制御基盤の図示を省略してある。
図9および図10においては、遊技機裏面の球貯留タンク141として、その長さが比較的短く右側面の位置が中央寄りにあるタンクを有する遊技機が外枠110に取り付けられている。また、本実施形態の遊技機では、前述したように、外枠110の上横枠部材112の切欠き部112aの幅が広く形成されている。そのため、図9(B)のように案内溝112cの左端が球貯留タンク141の右側の側面(図10では左側の側面)の近傍に位置しており、図9(A)や図10(A)に示すように、球貯留部としての球貯留タンク141の側面と遊技機裏面の外部端子台142との間に比較的広い隙間が生じている。
そこで、図9(B)や図10(B)に示すように、球落下防止部材130を案内溝112c内より引き出した状態に設定する。このようにしておくと、球貯留タンク141の上方の球補給装置より供給された球がタンクの底あるいはタンク内の球に衝突して飛び跳ね、球貯留タンク141の側面と遊技機裏面の外部端子台142との間の隙間へ向かったとしても球落下防止部材130によって、下方へ落下するのを防止して球貯留タンク141の方向へ誘導することができる。これにより、タンク内から飛び出した球が遊技機裏面の制御基盤等の電子機器に衝突して故障の原因となったり、球貯留タンク141の球を排出装置へ誘導する誘導樋143の途中に設けられている球押さえ144の上に乗っかって球の円滑な流れを阻害したりする等の不具合が発生するのを回避することができる。
図11には、遊技機裏面の球貯留タンク141として、その長さが比較的長く左側の側面の位置が切欠き部112aの端の固定具120の近傍に位置するタンクを有する遊技機を外枠110に取り付けた状態が示されている。このようなタンクを有する遊技機を外枠110に取り付ける場合には、球落下防止部材130が案内溝内に収納されたままとなるように設定される。なお、図示しないが、遊技機の中には、長さは短いが左側の側面が固定具120の近傍に位置する球貯留タンクを有するものもあり、そのような遊技機が取り付けられる場合も、球落下防止部材130が案内溝内に収納されたままとなるように設定することとなる。
以上の説明から、上記実施形態には、
遊技に供する球を貯留可能な球貯留部(球貯留タンク)を有する本体枠と、該本体枠を開閉可能に軸着するとともに略矩形状に形成される機枠(外枠)と、を備えた遊技機において、
前記本体枠の裏側には、前記球貯留部を配設すると共に、該球貯留部よりも下方に遊技を行うための電子機器を配設し、前記機枠の上横枠部材の一部には、前記球貯留部の配設位置に対応して前記本体枠を閉じる際における前記機枠と球補給機の部品との干渉を回避するための切欠き部を形成し、前記上横枠部材の裏側には、前記球貯留部と前記機枠の縦枠部材との間の空間に出没可能な球落下阻止部材を配設した発明が含まれることが分かる。
そして、上記発明によれば、遊技機の機枠の上横枠部材の一部には、球貯留部の配設位置に対応して本体枠を閉じる際における機枠と球補給機の部品との干渉を回避するための切欠き部を形成しているので、球貯留部の大きさが異なる本体枠が機枠に装着された場合にも対応することができ、球貯留部への球補給が確実に行えるとともに、上横枠部材の裏側には、球貯留部と機枠の縦枠部材との間の空間に出没可能な球落下阻止部材を配設しているので、比較的小さな球貯留部を有する本体枠や球貯留部の取付け位置が異なる本体枠が機枠に装着された場合にも、球落下阻止部材を引き出した状態に設定することで球貯留部へ入らずに横に跳ねた球が落下して本体枠の裏側に設けた電子機器等に衝突するのを防止することができる。
また、上記実施形態には、前記機枠の上横枠部材は、前記切欠き部の一方の端部に対応して裏側に前記球落下阻止部材に対応する形状の開口部を有する収納空間部としての案内溝を備え、前記球落下阻止部材は、前記開口部から前記収納空間部に出没可能に取り付けられるように構成されている発明が含まれている。
上記のような発明によれば、球落下阻止部材が収納空間部に没した状態では切欠き部が広くなって大きな球貯留部を有する遊技機を機枠に取り付けることができるとともに、球落下阻止部材が収納空間部に突出した状態では切欠き部が狭くなって小さな球貯留部を有する遊技機を機枠に取り付けた際に球貯留部と機枠の縦枠部材との間に生じる空間を狭くして球貯留部へ入らずに横に跳ねた球が落下して内枠に設けた電子機器等に衝突するのを防止することができる。
さらに、上記実施形態には、前記球落下阻止部材は、前記収納空間部から出現した状態で前記球貯留部側に向かって下り傾斜する傾斜部を有するように構成されている発明が含まれている。
そして、かかる発明によれば、球貯留部へ入らずに横に跳ねた球を球落下阻止部材の傾斜部によって球貯留部内へ流下させることができる。
さらに、上記実施形態には、前記機枠の上横枠部材には、位置決め手段を備え当該遊技機を設置する島設備に前記機枠を固定するための固定具が取り付け可能に構成され、前記球落下阻止部材には、前記固定具の取り付け位置に対応する部位に前記位置決め手段(位置決めピン)を挿通するための長穴状の挿通孔が形成され、該球落下阻止部材は、前記挿通孔に挿通された前記位置決め手段をガイドとしてスライド可能であるように構成されている発明が含まれている。
このような発明によれば、球落下阻止部材は長穴状の挿通孔を有し、該長穴状の挿通孔に挿通された固定具の位置決め手段をガイドとしてスライド可能な構成であるため、固定具の位置決め手段が、球落下阻止部材がスライドする際のガイド部材としても機能するため、位置決め手段とガイド部材を別々に設ける必要がなく、部品点数を減らすことができる。
図12には、本発明を適用した遊技機の第2の実施形態を示す。このうち、図12(A)は外枠110に遊技機の本体枠を取り付けた状態を遊技機の裏面側より見た斜視図、図12(B)は平面図である。
本実施形態は、島設備の桟木13(図2参照)を木製とし、同じく木製で構成された外枠110の上横枠部材112を釘150で桟木に固定するようにした遊技機に適用して好適な実施形態である。従って、この実施形態においては、図3に示す第1の実施形態において外枠110を桟木に固定するために設けている固定具120は使用していない。そして、固定具120を使用しないため、固定具120の位置決めピン124の代わりに、上記固定用の釘150を利用して、球落下防止部材130の出し入れのための移動を可能にするようになっている。
なお、外枠110および球落下防止部材130は、第1の実施形態における外枠および球落下防止部材と同様の構成を有する。すなわち、外枠110の上横枠部材112の後端面には従来よりも広い切欠き部112aが設けられているとともに、切欠き部112aの一方(図12Bでは右側)の端部近傍の上横枠部材112の後端面には高さ方向中央にスリット状の案内溝112cが所定の長さで形成されている。
また、上横枠部材112の、案内溝112cの中央よりやや左方へずれた位置には、球落下防止部材130を前後方向へ移動可能にするためのガイド孔112dが形成されているとともに、球落下防止部材130にもその中央よりやや右方へずれた位置であって前記固定用の釘150の固定位置には、球落下防止部材130を前後方向へ移動可能にするため球落下防止部材130の幅方向に長いガイド孔130aが形成されている。さらに、球落下防止部材130には、上記上横枠部材112のガイド孔112dの位置に対応してピン挿通孔(図示省略)が形成されており、上記ガイド孔112dおよびピン挿通孔を貫通可能な長さを有するピン131が移動可能に挿通され、その先端にナット(図示省略)が螺着されるようになっている。
本実施形態においても、遊技機裏面の球貯留タンク141として、その長さが比較的短く右側面が上横枠部材112の中央寄りに位置しているタンクを有する遊技機が外枠110に取り付けられる場合、球落下防止部材130を案内溝112c内より引き出した状態に設定する。このように設定しておくことにより、球貯留タンク141の上方の球補給装置より供給された球がタンクの底あるいはタンク内の球に衝突して飛び跳ね、球貯留タンク141の側面と遊技機裏面の外部端子台142との間の隙間へ向かったとしても球落下防止部材130によって、下方へ落下するのを防止して球貯留タンク141の方向へ誘導することができる。
これにより、タンク内から飛び出した球が遊技機裏面の制御基盤等の電子機器に衝突して故障の原因となったり、球貯留タンク141の球を排出装置へ誘導する誘導樋143の途中に設けられている球押さえ144の上に乗っかって球の円滑な流れを阻害したりする不具合が発生するのを抑制することができる。
さらに、球落下防止部材130が引き出された状態に設定されていると、球落下防止部材130の端部によって外部端子台142に接続される配線を後方すなわち遊技機の裏面から遠ざかる方向へ逃がすことができるため、配線が外部端子台142に絡まったりするのを防止する効果もある。しかも、本実施形態においては、固定具120を使用しないので、第1の実施形態に比べて球落下防止部材130の移動方向の長さを長くすることができ、それによってより広い範囲で球の落下を防止できるという利点がある。
以上の説明から、上記第2の実施形態には、
機枠として外枠の上横枠部材は球落下阻止部材を止着部材によって島設備の桟木に固定するための固定部を有し、前記球落下阻止部材には前記固定部と対応する部位に長穴状の挿通孔が形成され、該長穴状の挿通孔が前記止着部材をガイドとしてスライドするように構成した発明が含まれることが分かる。
そして、かかる発明によれば、球落下阻止部材には固定部と対応する部位に長穴状の挿通孔が形成され、該長穴状の挿通孔が止着部材をガイドとしてスライドする構成であるため、止着部材が、球落下阻止部材がスライドする際のガイド部材としても機能するので、止着部材とガイド部材を別々に設ける必要がなく、部品点数を減らすことができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
図13には、他の実施形態における遊技機100の機枠としての外枠110と、該外枠110の前面に開閉可能に取り付けられる前面枠(本体枠)101との関係が示されている。また、図14〜図16には外枠110の詳しい構造が示されている。
図13に示すように、前面枠101は開口部102に臨むように遊技盤(図示省略)を保持するもので、外枠110に設けられた支持ピン116に係合可能な係合穴を有する支持片103を備え、支持ピン116に支持片103の係合穴を係合させることによって外枠110に対して開閉回動可能に組み付けられる。前面枠101には、遊技盤の前面を覆うカバーガラス(透明部材)を備えたガラス枠104が取り付けられている。
また、ガラス枠104の上部には、内部にランプ及びモータを内蔵した照明装置(ムービングライト)105や、音響を発するスピーカ(上スピーカ)106aが設けられている。さらに、前面枠101の下部にもスピーカ(下スピーカ)106bが設けられている。また、前面枠101の下部には、図示しない打球発射装置に遊技球を供給するとともに遊技機の裏面側に設けられている球払出装置から払い出された遊技球が流出される上皿107、上皿107が一杯になった状態で払い出された遊技球を貯留する下皿108及び打球発射装置の操作部109等が設けられている。
以下、本発明に係る遊技機の要旨である外枠110について詳しく説明する。
第1実施形態における外枠110は、図14〜図16に示すように、それぞれ板状部材からなる横框としての下横枠部材111と上横枠部材112と左右一対の縦框としての縦枠部材113A,113Bとを備え、前記上横枠部材112と縦枠部材113A,113Bとは接続部材としての上ブラケット118A,118Bによって、また下横枠部材111と縦枠部材113A,113Bとは下ブラケット118C,118D(図15)によってそれぞれ接続され、全体として縦長矩形枠状に形成されている。
そして、上記下横枠部材111の前面には、前面枠101を取り付けた際に下皿108の下方に生じる隙間を隠すための幕板151が装着されている。なお、ブラケット118A〜118Dによる下横枠部材111および上横枠部材112と縦枠部材113A,113Bとの具体的な接続構造については、後に図17〜図29を用いて詳しく説明する。
また、左側の縦枠部材113Aの上部および下部には、前記前面枠101を回動可能に支持する支持ピン116を有する逆L字状の上ヒンジ部材114Aおよび下ヒンジ部材114Bが、支持ピン116が外枠の前端面よりも若干前方に位置するようにネジによって止着されている。さらに、右側の縦枠部材113Bの上部および下部には、前面枠101が開かないように係止するためのフック部材152Aおよび152Bがネジによって止着されている。
なお、上ヒンジ部材114Aおよび下ヒンジ部材114Bは、金属材料で形成され、重量の重い前面枠101をしっかりと支持できるとともに、上ヒンジ部材114Aは上横枠部材112と縦枠部材113Aとが接合する角部を覆うように接合され、両方にネジ止めされることにより、上横枠部材112と縦枠部材113Aとの接続を強固にする機能も有している。
本実施形態では、上記外枠110を構成する下横枠部材111、上横枠部材112および縦枠部材113A,113Bのうち、下横枠部材111と上横枠部材112は木材を材料として形成される一方、縦枠部材113A,113Bはステンレスあるいはアルミニウムなどの金属材料で形成されている。また、これらを接続するブラケット118A〜118Dは合成樹脂で形成されている。下横枠部材111と上横枠部材112が木製であることにより、前述した島設備の下方取付板12と桟木13が木製である場合に、釘によって、下横枠部材111を下方取付板12に、また、上横枠部材112を桟木13に接合して遊技機の外枠110を島設備に固定することが可能となる。なお、縦枠部材113A,113Bについても、木材を材料として形成するようにしてもよい。さらに、上横枠部材112には、球貯留タンクとの干渉を防止するため、後端側に該上横枠部材の長手方向に沿った切欠き部112aが形成されている。
次に、ブラケット118A,118Bによる上横枠部材112と縦枠部材113A,113Bとの具体的な接合構造について、図17〜図19を用いて説明する。
縦枠部材113Aは、図17に示すように内側面に一対のスライド溝113a,113bが縦方向に形成され、上端中央には凹状の係合受部113cが、また上端から少し離れた位置に止着用のネジが挿通される一対のネジ挿通孔113dが形成されているとともに、強度を保ちつつ軽量化を図るため一側に沿って中空部113eが設けられている。
一方、ブラケット118Aは、垂直片部の外側面に縦枠部材113Aのスライド溝113a,113bと係合するスライドレール部118a,118bが形成されているとともに、水平片部の上面には断面が星形で柱状をなす嵌合部としてのダボ118cが、また先端部には止着用のネジが螺合される止着孔118dが形成されている。
また、ブラケット118Aの垂直片部の上端中央には、T字形をなす係合突部118eが形成されており、スライドレール部118a,118bを縦枠部材113Aのスライド溝113a,113bに係合させてブラケット118Aを下方へ移動させたときに、係合突部118eが縦枠部材113A上端の係合受部113cに係合することで位置決めがなされるとともに、ブラケット118Aの水平片部の先端に押し下げる方向の力が作用した時に生じる曲げ応力に対する剛性を高める作用を奏する。ブラケット118Aの垂直片部の下端部にも止着用のネジが螺合される止着孔118fが形成されている。なお、ブラケット118Aは基本的に合成樹脂で形成されるが、ダボ118cや係合突部118eに関しては、これらを金属製インサート部材として形成してもよい。ブラケット118B〜118Dについても同様である。
上横枠部材112は、先端部に上記ブラケット118Aの上面のダボ118cと嵌合可能な被嵌合部としてのダボ挿通孔112eが、またこのダボ挿通孔112eよりも先端部から離れた位置には止着用のネジが挿通可能な一対のネジ挿通孔112fが形成されている。さらに、上ヒンジ部材114Aの水平片部の先端部にも止着用のネジが挿通可能な一対のネジ挿通孔114aが形成されており、該ネジ挿通孔114aおよび上横枠部材112のネジ挿通孔112fにネジ115aを挿通して、ブラケット118Aの水平片部の止着孔118dにネジの先端をねじ込むことによって、上横枠部材112とブラケット118Aとを強固に接合できるようになっている。
また、上ヒンジ部材114Aの垂直片部の下端部にも止着用のネジが挿通可能な一対のネジ挿通孔114bが形成されており、該ネジ挿通孔114bおよび縦枠部材113Aのネジ挿通孔113dにネジ115bを挿通して、ブラケット118Aの垂直片部下端の止着孔118fにネジの先端をねじ込むことによって、縦枠部材113Aとブラケット118Aとを強固に接合できるようになっている。なお、上ヒンジ部材114Aの折曲部には前方へ突出する突出片114cが一体に設けられており、該突出片114cの上面に前面枠を回動可能に支持する支持ピン116が植設されることで、該支持ピン116が外枠の前端面よりも前方に位置するように構成されている。
上横枠部材112と右側の縦枠部材113Bとの接合は、ヒンジ部材を用いずに、ブラケット118Bとネジとによって行われるようになっている。ブラケット118Bは、基本的にはブラケット118Aと左右対称な形状とされており、上横枠部材112との接合および縦枠部材113Bとの接合の仕方は、ブラケット118Aと上横枠部材112および縦枠部材113Bとの接合の仕方と同じであるので、詳しい説明は省略する。
なお、ブラケット118Bにかかる荷重は、前面枠を支持する上ヒンジ部材114Aが接合されるブラケット118Aにかかる荷重に比べてかなり小さいので、本実施形態ではブラケット118Bの垂直片部の長さは、ブラケット118Aの垂直片部の長さよりも短くされている。ただし、ブラケット118Bの垂直片部の長さを長く設定して、後述の左下のブラケット118Cと同一形状の部品として共用するように構成してもよい。
図18および図19には、ブラケット118Aおよび118Bによって上横枠部材112と縦枠部材113Aおよび113Bとを接合した外枠の状態を示す。このうち、図18(A)は図18(C)におけるA−A線に沿った断面図、図18(B)は図18(C)におけるB−B線に沿った断面図、図19(A)は図19(B)におけるC−C線に沿った断面図をそれぞれ表している。
図18(A)に示されているように、ブラケット118Aのスライドレール部118a,118bは、垂直片部の外側面に縦枠部材113Aのスライド溝113a,113bと係合し、ブラケット118Aに設けられているT字形の係合突部118eは、縦枠部材113Aの係合受部113cに係合している。
また、図18(B)に示されているように、上ヒンジ部材114Aが、ブラケット118Aが接合した縦枠部材113Aの側面に接合され、一対のネジ115bが上ヒンジ部材114Aおよび縦枠部材113Aを貫通し、先端がブラケット118Aに螺合されることによって3つの部材が一体に接合されている。
右側のブラケット118Bによる上横枠部材112と縦枠部材113Bとの接合も、ヒンジ部材がないだけで同様である。図18(B)にネジ115bが表れていないのは、前述したように、ブラケット118Bの垂直片部の長さが、ブラケット118Aの垂直片部の長さよりも短いためである。なお、114Bは前面枠を支持する下ヒンジ部材、151は幕板である。
さらに、図19(A)に示されているように、上ヒンジ部材114Aが、ブラケット118Aが接合した上横枠部材112の上面に接合され、一対のネジ115aが上ヒンジ部材114Aおよび上横枠部材112を貫通し、先端がブラケット118Aに螺合されることによって3つの部材が一体に接合されている。ブラケット118Cによる下横枠部材111と縦枠部材113A,113Bとの接合については、後に説明する。
図19(A)より、上ヒンジ部材114Aおよび下ヒンジ部材114Bに設けられている支持ピン116が、縦枠部材113Aの前端すなわち外枠113の前端よりも前方に位置するように上ヒンジ部材114Aおよび下ヒンジ部材114Bが構成されていることが分かる。このように、支持ピン116が外枠113の前端よりも前方に位置することにより、比較的厚みのある前面枠を回動可能に支持することが可能となる。また、上ヒンジ部材114Aと下ヒンジ部材114Bに設けられている支持ピン116は共に上向きに植設されている。これにより、比較的重量のある前面枠のピン穴を支持ピン116に容易に係合させることができる。
次に、ブラケット118A,118Bによる上横枠部材112と縦枠部材113A,113Bとの接合の方法について、図20〜図24を用いて説明する。
先ず、図20に示すように、ブラケット118Aおよび118Bのそれぞれに設けられているスライドレール部118a,118bを縦枠部材113A,113Bのスライド溝113a,113bに係合させて、ブラケット118A,118Bを下方へ移動させる。
続いて、図21に示すように、ブラケット118Aおよび118Bのそれぞれに設けられている柱状のダボ118cに、上横枠部材112のダボ挿通孔112eを係合させるようにして、上横枠部材112をブラケット118A,118Bの上面に接合し、止着用のネジ115cを上横枠部材112の右側のネジ挿通孔112fに挿通し、ネジの先端をブラケット118Bの止着孔118dにねじ込む。また、止着用のネジ115dを縦枠部材113Bの右方向から挿入し、ブラケット118Bの側面の止着孔にねじ込む。
その後、図22に示すように、上横枠部材112と縦枠部材113Aとの接合角部の外側に上ヒンジ部材114Aを接合させ、左側方から止着用のネジ115bを上ヒンジ部材114Aのネジ挿通孔114bおよび縦枠部材113Aのネジ挿通孔113dに挿通し、ネジの先端をブラケット118Aの止着孔118fにねじ込む。
また、図23に示すように、上方から止着用のネジ115aを上ヒンジ部材114Aのネジ挿通孔114aおよび上横枠部材112の左側のネジ挿通孔112fに挿通し、ネジの先端をブラケット118Aの止着孔118dにねじ込む。以上の作業によって、図24に示すように、ブラケット118A,118Bと上ヒンジ部材114Aとにより上横枠部材112と縦枠部材113A,113Bとが接合された状態となる。
次に、ブラケット118C,118Dによる下横枠部材111と縦枠部材113A,113Bとの接合の方法について、図25〜図29を用いて説明する。
先ず、図25に示すように、ブラケット118Cおよび118Dを、それぞれに設けられているスライドレール部118a,118bを縦枠部材113A,113Bのスライド溝113a,113bに係合させて、ブラケット118A,118Bを上方へ移動させる。これにより、ブラケット118Cおよび118Dが縦枠部材113A,113Bの下端に装着される。
続いて、ブラケット118Cおよび118Dにそれぞれ設けられているダボ118cに、下横枠部材111のダボ挿通孔111eを係合させるようにして、下横枠部材111をブラケット118C,118Dの下面に接合し、止着用のネジ115fを下横枠部材111の左側のネジ挿通孔111fに挿通し、ネジの先端をブラケット118Cの止着孔118dにねじ込む。また、止着用のネジ115gを下横枠部材111の右側のネジ挿通孔111fに挿通し、ネジの先端をブラケット118Dの止着孔118dにねじ込む。これにより、図16に示すように、下横枠部材111がブラケット118C,118Dを介して縦枠部材113A,113Bと接合される。
その後、下横枠部材111の前端に幕板151を接合し、下方より止着用のネジ115eを下横枠部材111に設けられているネジ挿通孔111gに挿通し、幕板151の下面にねじ込む。これにより、図27に示すように、下横枠部材111の前端に幕板151が取り付けられる。続いて、図28に示すように、縦枠部材113Aの下部側面に下ヒンジ部材114Bの垂直片を接合させる。そして、左側方から止着用のネジ115hを下ヒンジ部材114Bのネジ挿通孔114cおよび縦枠部材113Aの下端部のネジ挿通孔113fに挿通し、ネジの先端をブラケット118Cの止着孔118eにねじ込む。
さらに、左側方から止着用のネジ115iを下ヒンジ部材114Bのネジ挿通孔114dに挿通し、先端を幕板151の止着孔151aにねじ込む。これによって、図29に示すように、下ヒンジ部材114Bが縦枠部材113Aおよび幕板151に接合された状態となる。また、右側の縦枠部材113Bについても、止着用のネジ115jを下端部のネジ挿通孔113gに挿通し先端をブラケット118Dの止着孔118eにねじ込む。さらに、右側方から止着用のネジ115kを縦枠部材113Bのネジ挿通孔113hに挿通し、先端を幕板151の止着孔(図示省略)にねじ込む。これによって、幕板151が縦枠部材113Bに対しても固定される。
なお、幕板151を止着用のネジ115iで下ヒンジ部材114Bに固定する代わりに、下ヒンジ部材114Bと縦枠部材113Aを接合する止着用のネジ115hで幕板151を同時に固定するように構成してもよい。
また、止着用のネジ115iおよび115kは、外枠110の外側からではなく、内側から縦枠部材113Aと113Bに設けたネジ挿通孔に挿通して幕板151にねじ込むことで取り付けるように構成してもよい。これにより、幕板151を交換可能に構成した場合に、前面枠が閉じた状態でネジ115eや115iおよび115kを緩めて幕板151を外して遊技機裏面の制御装置や電子部品に対する不正が行われるのを防止することができる。幕板151が損傷したり劣化したりして交換をしたい場合には、前面枠を開いて内側のネジを外すことで交換可能となる。幕板151の下側を下横枠部材111に固定するネジ115eも同様に、外枠110の内側から取り付け可能に構成してもよい。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、今回開示した実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。例えば、前記実施形態では、外枠(機枠)110の上横枠部材112と球落下防止部材130にそれぞれ球落下防止部材がスライドする際のガイドとなる長穴状の挿通孔(112d,130a)を設けたが、球落下防止部材130にガイドとなる長穴状の挿通孔を2つ設けるようにしてもよい。
また、前記実施形態においては、球落下防止部材130に該球落下防止部材がスライドする際のガイドとなる長穴状の挿通孔(130a)を設けるとしたが、挿通孔ではなく溝であってもよい。さらに、前記実施形態の球落下防止部材130の後端縁に沿ってリブを形成して、球落下防止部材130上に乗った球がリブによって後方へ流下しないように阻止する機能を有するように構成しても良い。
10 島設備
13 桟木
100 遊技機
110 外枠(機枠)
111 下横枠部材
112 上横枠部材
112a 切欠き部
112b ピン挿入穴
112c 案内溝(収納空間部)
112d ガイド孔
114 補強金具
120 固定具
124 位置決めピン
130 球落下防止部材(球落下阻止部材)
130a ガイド孔(長穴状挿通孔)
141 球貯留タンク(球貯留部)
142 外部端子台

Claims (5)

  1. 遊技に供する球を貯留可能な球貯留部を有する本体枠と、該本体枠を開閉可能に軸着するとともに略矩形状に形成される機枠と、を備えた遊技機において、
    前記本体枠の裏側には、前記球貯留部を配設すると共に、該球貯留部よりも下方に遊技を行うための電子機器を配設し
    機枠の上横枠部材の裏側には、前記球貯留部と前記機枠の縦枠部材との間の空間に出没可能な球落下阻止部材を配設したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記機枠の上横枠部材の一部には、前記球貯留部の配設位置に対応して前記機枠と球補給機の部品との干渉を回避するための切欠き部を形成し、
    前記機枠の上横枠部材は、前記切欠き部の一方の端部に対応して裏側に前記球落下阻止部材に対応する形状の開口部を有する収納空間部を備え、
    前記球落下阻止部材は、前記開口部から前記収納空間部に出没可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記球落下阻止部材は、前記収納空間部から出現した状態で前記球貯留部側に向かって下り傾斜する傾斜部を有することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記機枠の上横枠部材には、位置決め手段を備え当該遊技機を設置する島設備に前記機枠を固定するための固定具が取り付け可能に構成され、
    前記球落下阻止部材には、前記固定具の取り付け位置に対応する部位に前記位置決め手段を挿通するための長穴状の挿通孔が形成され、
    該球落下阻止部材は、前記挿通孔に挿通された前記位置決め手段をガイドとしてスライド可能であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記機枠の上横枠部材は前記球落下阻止部材を止着部材によって島設備の桟木に固定するための固定部を有し、
    前記球落下阻止部材には前記固定部と対応する部位に長穴状の挿通孔が形成され、該長穴状の挿通孔が前記止着部材をガイドとしてスライドするように構成したことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の遊技機。
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