JP5748074B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そして、遊技球を貯留するタンク、タンクレール、垂下通路、払出装置などの払出ユニットも遊技機の背面に配置されている。これらの機器等は、通常、遊技盤とは別体に構成された機構板(セット板)に取り付けられる。
このように、払出ユニット等を機構板に敷設する方式を採ることで、払出ユニットを遊技機本体側に残しつつ遊技盤だけを取り外すことができて、払出ユニットを容易に流用できるようにしている。
また、近年においては遊技領域の略中央に配置された表示演出を行うための表示装置が大型化し、更にそれに伴い減少する遊技領域をできるだけ大きく確保すべく遊技盤が大型化する傾向にある。
このような機構版を採用した従来技術としては、例えば、次の文献を挙げることができる。
第1に、機構板を一体成型されている場合には、それを成型するために大型の成型機が必要であり、そうした大型の成型設備がなければ成型が不可能であるし、また、大型の成型機自体の設備コストも高くつく。
更に、近年のセット板は、遊技盤の大型化に伴い例えば払出機構の垂下通路が延びるなどし、これに伴ってセット板も大型化する傾向にある。
そして、大量の遊技球を貯留するタンクを備えた払出ユニットは重量があるもので、これを機構板に敷設すると撓み等を生じ、その結果、払出ユニット内部で遊技球が遊詰まりを起こして払い出しがスムースに行われなくなってしまう等のトラブルを発生し、引いては機構板に敷設した他の構成物にも悪影響を及ぼす虞があった。この問題を解消するべく、例えば、金属板を所要箇所に敷設して補強を図ることが考えられるが、この方法では部品点数が増えると共に遊技機の重量が増すことになり、また、コストも増大することになる。
遊技盤を有する遊技機本体と、
前記遊技機本体の裏面側にて、前記遊技盤の裏面側を露出可能にする開口部を有する枠体と、
を備える遊技機であって、
前記遊技機本体は、前記遊技盤の裏面に形成され、前記遊技盤の裏面側に誘導された遊技球を前記裏面に沿って下方に排出する裏面通路を有し、
前記枠体の下辺部は、前記枠体の左側の側辺部及び右側の側辺部を繋ぎ、前記裏面通路から排出される遊技球を導入する導入部及び該導入部から導入された遊技球を下方に導く案内通路を形成するための面部を有する一組の通路形成部材と、前記一組の通路形成部材の遊技機裏面側において、遊技に関わる基板を保持するための保持手段とを有し、
前記導入部及び前記案内通路は、前記一組の通路形成部材の各々の対向する前記面部に形成された凹凸により形成されており、
前記導入部は、前記案内通路の上方に開口して設けられ、当該開口は前記遊技機前後方向よりも前記遊技機左右方向の方が幅広に形成されている、
ことを特徴としている。
また、本発明において用いた次の述語について、ここで定義をしておく。
貯留部とは、遊技場の島設備から供給された遊技球を受けるタンク(タンクと払出装置とが直結されている場合)、又はそのタンクから下流側(遊技球の移動下手側)の払出装置に向かって延びるタンクレールを指す(払出装置への接続にタンクレールが介在されている場合)。
セット板とは、払出ユニットを取り付けるためのベースとなるものである。
遊技機の本体とは、ここでは、前記セット板を取り付ける対象として引用しているが、この意味において、ここでは内枠がこれに該当することになるも、他に、介在する部材が存在する場合には、それらの部材も含むものであり、要するに前記セット板を取り付けるべき部材の全てを意味するものである。
また、2者の連結の形態としては、連結ボルトやネジ自体が両者を締め付けるのではなく、それ自体が連結部材となる形態の連結も存在するが、一般には、2者を連結するには、互いの重なり部位が存在するものであり、この部位においてボルト等で締め付けるという形態が一般的であり、この意味においては、本発明の「重ね連結部」も同義であるが、本発明では、その重なり部が明確に存在するという意味において、この述語がもちいられている。
遊技盤とは別体に構成されたセット板が遊技機の裏面側に配置され、該セット板は、前記遊技盤を固定する遊技機本体に対して取付けられ、前記遊技盤の裏面を覆う面上に開口を有することで枠状に形成されると共に前記開口の上側部から一方の側部に及ぶように払出機構が取り付けられ、前記開口の下側部には前記払出機構を制御する制御基板が取付けられ、前記払出機構と前記制御基板とが電気的に接続されるようにした遊技機であって、
前記セット板が、樹脂により成型された複数の構成体(パーツ)からなり、
前記複数の構成体に夫々重ね連結部を設け、各重ね連結部は、互いに対向接当する連結支持面を有すると共に少なくもとも何れか一方の重ね連結部に補強リブを有し、該補強リブは、他方の重ね連結部に対向し接当又は接当可能とされた支持面を有し、該重ね連結部の前記連結支持面の周部の複数個所で固結手段によって互いに連結固定するように構成したことを特徴とする。
また、複数の構成体の連結は、その重ね連結部において、即ち、各々が、互いに対向接当する連結支持面を有すると共に少なくもとも何れか一方の重ね連結部に補強リブを有し、該補強リブは、他方の重ね連結部に対向し接当又は接当可能とされた支持面を有するところの重ね連結部において、その連結支持面と補強リブとの合わせと、該重ね連結部の前記支持面の周部の複数個所で固結手段によって互いに連結固定するようにして行っているので、単純な平面と平面との連結と比べてより強固な連結を行い得るのであり、金属補強部材を用いることなく、この連結部での連結強度を上げることができ、その結果、元来重量のある払出ユニットを備えていると共にタンクに大量の遊技球が貯留されていることで更に高荷重がかかってもセット板に撓みが生じ難く、遊技球の払い出しに支障を来たさない。
尚、本発明において、前記固結手段による複数箇所で行う連結を、前記連結支持面の周部としているが、この周部は、連結支持面の周縁部分であることを特定しているものではなく、連結支持面の周囲部分ということであって、換言すると、その中央部分に複数の連結を集中させているものではないことを意味している。
遊技盤とは別体に構成されたセット板が遊技機の裏面側に配置され、該セット板は、前記遊技盤を固定する遊技機本体に対して取付けられ、前記遊技盤の裏面を覆う面上に開口を有することで枠状に形成されると共に前記開口の上側部から一方の側部に及ぶように払出機構が取り付けられ、前記開口の下側部には前記払出機構を制御する制御基板が取付けられ、前記払出機構と前記制御基板とが電気的に接続されるようにした遊技機であって、
前記セット板が、樹脂により成型され、前記払出機構を備えるように構成された第1パーツと、樹脂により成型され、少なくとも一つの制御基板を配設するように構成された第2パーツと、を有するように構成され、前記第1パーツの下部と第2パーツの一端部に夫々重ね連結部を設け、互いに連結固定するように構成されていることを特徴とする。
このように、前記払出機構を備えるように構成された第1パーツと、該第1パーツの下部に第2パーツの一端部を重ねて連結することで、互いに連結固定フレーム状に構成して強度のあるセット板が構成できる。これにより、重量のある前記払出機構を備え、タンクに大量の遊技球が貯留されてもセット板に撓みが生じ難く、遊技球の払い出しに支障を来たさないのである。
遊技盤とは別体に構成されたセット板が遊技機の裏面側に配置され、該セット板は、前記遊技盤を固定する遊技機本体に対して取付けられ、前記遊技盤の裏面を覆う面上に開口を有することで枠状に形成されると共に前記開口の上側部から一方の側部に及ぶように払出機構が取り付けられ、前記開口の下側部には前記払出機構を制御する制御基板が取付けられ、前記払出機構と前記制御基板とが電気的に接続されるようにした遊技機であって、
前記セット板が、樹脂により成型されると共に前記払出機構を備えるように形成された第1パーツと、樹脂により成型されると共に該第1パーツの下方に配設される第3パーツと、を有し、前記第1パーツは、前記貯留部の一側壁に沿って上下方向に伸びる側壁支持部と、該側壁支持部に連続すると共に前記貯留部の底壁に沿って前後方向に伸びる底壁支持部と、該底壁支持部に連続すると共に下方に垂下する連結部と、を有するとともに、少なくとも前記側壁支持部に対して前記貯留部を固定し、前記第3パーツは、前後方向に伸びる第2底壁支持部(上向き面)と、該第2底壁支持部に連続すると共に上下方向に伸びる第2連結部(連結支持面)と、を有し、前記第1パーツの連結部、及び前記第3パーツの第2連結部が、夫々対向する面を有してその所定箇所で互いに連結固定するように構成され、更に、前記連結固定がされたときに、前記第1パーツの底壁支持部の下方に、前記第3パーツの第2底壁支持部が接当若しくは近接するようにしたことを特徴とする。
前記第1パーツ及び前記第2パーツは、共通の取り付け部によって遊技機の本体に取り付けられていることを特徴とする。
このように、重ね連結部で連結された前記第1パーツ及び前記第2パーツを、共通の取り付け部、例えば、何れか一方に設けた取り付け部でもって遊技機の本体に取り付けることができるのであり、このような取り付け部を用いても、前記第1パーツ、第2パーツが互いに重ね連結部によって強固に連結されているから共通の取り付け部による遊技機本体への取り付けが可能なのである。
遊技盤とは別体に構成されたセット板が遊技機の裏面側に配置され、該セット板は、前記遊技盤を固定する遊技機本体に対して取付けられ、前記遊技盤の裏面を覆う面上に開口を有することで枠状に形成されると共に前記開口の上側部から一方の側部に及ぶように払出機構が取り付けられ、前記開口の下側部には前記払出機構を制御する制御基板が取付けられ、前記払出機構と前記制御基板とが電気的に接続されるようにした遊技機であって、
前記セット板が、樹脂により成型され、遊技機の上部一端から他端側に伸び、次いで遊技機の一側部に沿って垂下して、裏面視において逆L字状に形成されると共に前記払出機構を備えるように構成された第1パーツと、樹脂により成型され、少なくとも一つの制御基板を配設するように構成され、遊技機の下部に幅方向に配設される第2パーツと、を有するように構成され、前記第1パーツの下部と第2パーツの一端部に夫々重ね連結部を設けて、該重ね連結部で互いに連結固定するように構成されていることを特徴とする。
このように、逆L字状の第1パーツと、該第1パーツの下部に第2パーツの一端部を重ねて連結することでフレーム状に構成して強度のあるセット板が構成できる。これにより、重量のある前記払出機構を備え、タンクに大量の遊技球が貯留されてもセット板に撓みが生じ難く、遊技球の払い出しに支障を来たさないのである。
前記第1パーツの取り付け部が、遊技機本体に対して、片軸で縦軸回りに回動するように取り付けられていることを特徴とする。
このように構成することで、遊技盤の取り外し、板替え等に際して便利となる。
即ち、遊技盤を内枠に対して裏側から取り付けるように、内枠の裏側には、遊技盤取り付け部(遊技盤形状に対応する凹部)や固定部(固定具)が配設されており、従って、前記構成を用いてセット板を開放すると、遊技盤や固定具が露出され、この遊技盤を取り外すことが可能になる。このように、セット板を一つの部材として扉状に開放することで、遊技盤の取り外しができて、板替え等に際して非常に便利である。
そして、第1及び第2パーツの連結により一つのセット板として構成されていて、その第1パーツの取り付け部により遊技機の本体に取り付けられるようにしているので、製造工程を簡略化できる。
さらに、第2パーツに少なくとも一つの制御基板を配設する構成であるので、セット板を開放したときには、前記制御基板を移動させてその裏側を露出させることができ、点検作業を便利に行い得る。
前記セット板が、前記第1パーツの他端部と前記第2パーツの他端とに連結される第3パーツを備えており、第1、第2及び第3パーツによって中央に開口が形成される枠形状に構成されていることを特徴とする。
このように、セット板が枠フレームの形態を採ることによって、全体としての強度を高めることができる。
そして、中央に開口を形成するようにしたことで、遊技盤裏面に突出するように取り付けられる制御基板又はセンターフレーム裏面突出部をこの中央開口内に納めることができ、これによってセット板を開放することなく制御基板などの点検作業を行うことができる。
前記第1パーツの前記他端部と、前記第2パーツの他端部と、前記第3パーツの上下端部とに夫々重ね連結部が設けられ、これらの重ね連結部は、面接当を介して相互の荷重が伝達されるように、夫々連結支持面を備えていることを特徴とする。
このように構成することで、第3パーツと第1及び第2パーツとの連結を面接当を介して強固に連結できて、全体が枠フレームとなった状態で、相互に荷重を十分に伝播させて荷重を全体として受け止めて対向でき、局所的な撓み等を未然に回避でき、これによって遊技球がタンクに大量に貯留されてタンクが傾くことを未然に防止できる。
前記第3パーツの上端部の重ね連結部に上向き面を設け、該上向き面を前記第1パーツに対して接当又は近接状態とするように構成してあることを特徴とする。
このように第3パーツの上端部の重ね連結部に上向き面を設けることで、払出ユニットを備える第1パーツを下方から受けとめて支持する状態が得られ、より強固な連結状態が得られると共に前記連結支持面と合わせて2面が重ね合わされることになって、相互連結状態と荷重支持状態がより強固となる。
前記第1パーツに、前記第2パーツに取り付けられる制御基板と配線により接続される基板を配置してあることを特徴とする。
各種の制御基板、その他の基板は、遊技機の裏面の限られた有効スペースに配置される必要があるが、その際、配線により接続される各基板を、第1及び第2パーツに取り付けても、これらが一体としてセット板が構成されてユニット化されているので、このセット板を遊技機に取り付ける前の工程で各基板の配線を繋ぐことが可能となり、製造時の工程の融通をつけることができる。第1及び第2パーツが連結されてセット板がユニット化されていない場合に、前記基板の配線接続は、遊技機に各セット板パーツを取り付けてから行わなければならず、一連の製造工程において処理できずに製造能率が悪くなるといった不都合があるが、上記の構成によってこうした問題は解消されるのである。
前記第3パーツの上端部の重ね連結部の連結支持面が垂直に形成され、前記第1パーツの他端の重ね連結部の垂直の連結支持面に接当するよう構成され、且つ、前記上向き面が前記連結支持面の上縁から遊技機の前面側に向けて突出する補強リブに形成されていることを特徴とする。
このように、第3パーツが第1パーツを下から支持する上向き面を、第3パーツの重ね連結部の補強を行う補強リブに形成することで、第1パーツの支持機能と重ね部材の補強機能とを兼ね備えることができて、比較的強度を出し難い樹脂成型の第1パーツと第3パーツの連結強度を高めながら、上向き面と垂直な連結支持面の2面でもって相互に作用する荷重を伝達させあい、撓み発生を回避できることになる。
前記第3パーツの上端部の重ね連結部の近傍位置に上向き段部が屈曲成型で形成され、該上向き段部から、前記連結支持面に直交して遊技機の前面側に伸びる上向きの立板が形成され、前記第1パーツの他端部から前記立板の外側に沿って前記上向き段部に接当又は近接する状態に垂下するガイド板が設けられていることを特徴とする。
このように、第3パーツの上端部に上向き段部を屈曲成型で設けることで、この段部の形成による第3パーツの強度を構造的に増強させることができながら、立板を形成することで、第1パーツと第3パーツとの組み付け、連結に際して、第1パーツを、上方から第3パーツに被せるときに(或いは第3パーツを下方から第1パーツに係入するときに、この立板に沿って移動させることで、位置あわせを楽に行い得ることができる。
また、遊技機の前面側に向けて伸びる前記ガイド板は、前記上向き段部に接当又は近接する状態に構成されているので、万一、タンクへの遊技球の異常貯留等で想定外の荷重が第1パーツに加わり、その他端部が撓むような事態が起きたとしても、その他端部のガイド板の長さのある下端が前記上向き段部の上面に線接触(板の厚みで見ると面接触でもある)で接当して支持されることになり、屈曲成型により構造的に強化された上向き段部において、ガイド板を介して第1パーツの撓みを受け止めることができる。
前記第3パーツの上端部の重ね連結部に、その外周縁に沿って立板に連続する状態で前記補強リブが延長されており、この補強リブと立板の内側にネジ止め用ボスが一体成型されていることを特徴とする。
このように、第3パーツを第1パーツに連結するための所定長さのネジを螺合させるのに必要なボス(本来、成型パーツの肉厚は比較的薄いものである:約3mm前後)を前記補強リブと一体とし、また、立板と一体とすることで、更にこのボスが支柱となって重ね連結部の強度を構造的に高めることができ、より頑丈な両者の連結が可能となる。
前記第3パーツの下端部の重ね連結部の近傍位置に、屈曲成型による下向き支持面が形成され、前記第2パーツの他端部の重ね連結部の近傍位置に、前記下向き支持面に接当する屈曲成型による上向き支持面が形成されていることを特徴とする。
このように、第2パーツと第3パーツとの連結において、連結支持面の圧接による連結だけでなく、下向き支持面と上向き支持面との接当によって、この箇所において荷重を支持するようにすることで、連結部の局所的な荷重分担を減らし、合わせて屈曲成型による下向き支持面と上向き支持面の構造的な強度増加を図ることができて、全体として強固な連結状態を得ることができる。
図1は本実施形態のパチンコ機10の正面図であり、図2は外枠11に対して内枠12と前面枠セット14とを開放した状態を示す斜視図である。但し、図2では便宜上、下皿ユニット13が内枠12から取り外された状態を示している。
次に、本発明の特徴とする第1、第2及び第3パーツ401,402,405からなるセット板400を備えたパチンコ機10の背面の構成を詳しく説明する。図6はパチンコ機10の背面図であり、外枠11が外された状態を示し、図7は、同様のパチンコ機10の背面構成を示すが、ここでは払出制御装置311等(後述の「第2制御基板ユニット202」)が取り外された状態を示す。
図8は、セット板400について、主要部品毎に分解して、パチンコ機の裏面側から見た分解斜視図であり、図9は、セット板について、主要部品毎に分解して、パチンコ機の前面側から見た分解斜視図であり、図10は、セット板400の第1パーツ401の端部と第3パーツ405の全体とを拡大し、裏面側から見た斜視図であり、図11は、前記第2パーツ402の要部の縦断側面を示す。
また、図8及び図9に示すように、遊技盤30の下方には、内枠12に樹脂製(例えばポリカーボネート樹脂製)の排出通路盤217が取り付けられており、該排出通路盤217には、排出球をパチンコ機10外部へ案内するための排出通路218が形成されている。従って、図4に示す一般入賞口600等に入賞した遊技球は何れも前記裏枠セットの回収通路を介して集合し、さらに排出通路盤217の排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。なお、アウト口36(図3参照)も同様に排出通路218に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球も排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。前記排出通路盤217が二つ割りの構造とされている点については、後に詳述する。
そして、セット板400の第1パーツ401には、図6乃至図9に示すように、その右端部に上下一対の縦軸心の支軸385が設けられており、この支軸385を図12に示す支持孔部237,238に上方から挿通させることで、セット板400が内枠12に対して開閉可能に支持される。
即ち、遊技球分配部245の開口部245aは上皿19に通じ、開口部245bは下皿15に通じ、開口部245cは排出通路218に通じる構成となっている。図8に示すように、遊技球分配部245は、前記第1パーツ401にネジで締結固定されており、パチンコ機10の上皿19の排出口67(図3参照)から異物を挿入操作するなどしても動かない、つまり遊技球分配部245が奥側に押されて遊技球分配部245と内枠12との間に隙間が空くようなことが無いし、この隙間に異物を押入するなどによる不正を防止できる。
また、内枠12の下端部には、下皿15に設置されたスピーカの背後を囲むための樹脂製のスピーカボックスが取り付けられており、このスピーカボックスにより低音域の音質改善が図られている。
また、電源制御装置313にはRAM消去スイッチ323が設けられている。
次に、図6乃至図11に基づいて、本発明の特徴とする第1、第2及び第3パーツ401,402,405からなるセット板400に関して詳細な説明をする。
本発明の特徴とする第1、第2及び第3パーツ401,402,405からなるセット板400を備えたパチンコ機10の背面の構成を詳しく説明する。図6はパチンコ機10の背面図であり、外枠11が外された状態を示し、図7は、同様のパチンコ機10の背面構成を示すが、ここでは払出制御装置311等(後述の「第2制御基板ユニット202」)が取り外された状態を示す。
図8は、セット板400について、主要部品毎に分解して、パチンコ機の裏面側から見た分解斜視図であり、図9は、セット板400について、主要部品毎に分解して、パチンコ機の前面側から見た分解斜視図であり、図10は、セット板400の第1パーツ401の端部と第3パーツ405の全体とを拡大し、裏面側から見た斜視図であり、図11は、主にセット板400の第2パーツ402の縦断側面図である。
この係合部を弾性変形させて前記突起部の係合を解除してやることで、この保護カバー部354を、前記枢着軸を中心にして回動させて開くことができる
このセット板400に取り付けられる払出ユニット404は、図7及び図8に示すように、遊技球を貯留可能なタンク355、タンクレール356等からなる貯留部500と、遊技球の払出動作を行う払出装置358と、払出装置358の下流側で遊技球を誘導する誘導通路とを有するものであり、遊技球を払い出すための一連の機構がユニット化されたものを言う。
前記第1パーツ401の下部と第2パーツ402の一端部に夫々重ね連結部401A,402Aを設けて、該重ね連結部401A,402Aで互いに連結固定するように構成されており、且つ、前記第1パーツ401の取り付け部、ここでは、上下一対の下向きに突設された支軸385によってパチンコ機10の本体に取り付けられている。このパチンコ機10の本体とは、ここでは、第1パーツ401が取り付けられる内枠12を言う。
また、同様に、前記タンクレール357についても、ネジ357a等によって第1パーツ401の上部の裏面にネジ留めされている。
なお、図6に示すように、内枠12の右上側には、内枠12が外枠11に対して開かれたことを検出する内枠開検出スイッチ388が設けられている。内枠12が開かれると、内枠開検出スイッチ388からホール内(パチンコ店内)用コンピュータヘ出力されるようになっている。
即ち、遊技盤30を内枠12に対して裏側から取り付けるように、内枠12の裏側には、遊技盤30取り付け部(遊技盤形状に対応する凹部)や固定部(固定具)が配設されており、従って、前記構成を用いてセット板400を開放すると、遊技盤30や固定具が露出され、この遊技盤30を取り外すことが可能になる。このように、セット板400を一つの部材として扉状に開放することで、遊技盤の取り外しができて、板替え等に際して非常に便利となるのである。
このように構成することで、次の便宜が図れる。
即ち、各種の制御基板は、遊技機の裏面の限られた有効スペースに配置される必要があるが、その際、配線により接続される各基板を、第1及び第2パーツ401,402に取り付けても、これらが一体としてセット板400が構成されてユニット化されているので、このセット板400を遊技機に取り付ける前の工程で各基板の配線を繋ぐことが可能となり、製造時の工程の融通をつけることができる。第1及び第2パーツ401,402が連結されてセット板400がユニット化されていない場合には,前記基板の配線接続は、パチンコ機に各セット板パーツを取り付けてから行わなければならず、一連の製造工程において処理できないところから製造能率が悪くなるといった不都合があるが、上記のように構成することで、このような問題は解消されるのである。
この実施例では、前記補強リブ405Dは、連結支持面405aの上縁(外縁)に沿って設けられているが、必ずしも周縁でなくともよく、その中央部に突出させ、他方の連結支持面401bにはこれが嵌入できる凹部を形成したりする構造でも良い。
かかる構造は、第3パーツ405が第1パーツ401を下から支持する上向き面405cを、第3パーツ405の重ね連結部405Aの補強を行う補強リブ405Dに形成することで、第1パーツ401の支持機能と、第3パーツ405自体の重ね連結部405Aの補強機能とを兼ね備えさせるもので、比較的強度を出し難い樹脂成型の第1パーツ401と第3パーツ405の連結強度を高めながら、上向き面405cと垂直な連結支持面405aの2面でもって相互に作用する荷重を伝達させあい、撓み発生を回避できることになる。
このように、第3パーツ405を第1パーツ401に連結するための所定長さのネジを螺合させるのに必要なボス(因みに、この実施例では3mmの肉厚としている)を前記補強リブ405Dと一体とし、また、立板406と一体とすることで、更にこのボスが支柱となって重ね連結部405Aの強度を構造的に高めることができる
他方、第1パーツ401側の重ね連結部401Bにも、前記ネジ止め用ボス407に対向する位置にネジ止め用ボス409が夫々設けられている(図10参照)。
尚、第1パーツ401と第2パーツ、または第2パーツと第3パーツ、の各連結固定部分を、このような構成にすることができる。
この実施例では、第2パーツ402は、排出通路盤217によって構成されており、この排出通路盤217は、分割ライン410で前後の方向に分割できる二つ割りの前後板403A,403Bを所定の位置でネジ止めすることによって連結して構成されているものである。この排出通路盤217には、内部に排出通路218が形成され、上部にパチンコ機10の幅方向に長く形成された受け口418が設けられている。従って、入賞球は、遊技盤30の裏面の通路419(実際には、各入賞口に対応して夫々形成されている)を通り、アウト球は、遊技盤30面上からアウト口36を通り、前記受け口418を通って下方の排出通路218に至り、パチンコ機10の外に排出されるように構成されている。
202 第2制御基板ユニット
400 セット板
401 第1パーツ
401A 第1パーツの一方の重ね連結部
401B 第1パーツの他方の重ね連結部
402 第2パーツ
402A 第2パーツの一方の重ね連結部
402B 第2パーツの他方の重ね連結部
404 払出ユニット
405 第3パーツ
405A 第3パーツの一方の重ね連結部
405B 第3パーツの他方の重ね連結部
406 立板406
408 ネジ止め用ボス
Claims (1)
- 遊技盤を有する遊技機本体と、
前記遊技機本体の裏面側にて、前記遊技盤の裏面側を露出可能にする開口部を有する枠体と、
を備える遊技機であって、
前記遊技機本体は、前記遊技盤の裏面に形成され、前記遊技盤の裏面側に誘導された遊技球を前記裏面に沿って下方に排出する裏面通路を有し、
前記枠体の下辺部は、前記枠体の左側の側辺部及び右側の側辺部を繋ぎ、前記裏面通路から排出される遊技球を導入する導入部及び該導入部から導入された遊技球を下方に導く案内通路を形成するための面部を有する一組の通路形成部材と、前記一組の通路形成部材の遊技機裏面側において、遊技に関わる基板を保持するための保持手段とを有し、
前記導入部及び前記案内通路は、前記一組の通路形成部材の各々の対向する前記面部に形成された凹凸により形成されており、
前記導入部は、前記案内通路の上方に開口して設けられ、当該開口は前記遊技機前後方向よりも前記遊技機左右方向の方が幅広に形成されている、
ことを特徴とする遊技機。
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