JP2006087562A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造が簡単でかつ遊技機本体の前側に対する球受部の深さ寸法を小さく抑えながら球が球受部の前壁を飛び越えて散乱する不具合を良好に防止することができる遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技機本体20の後側に球払出装置217が設けられ、同遊技機本体20の前側に球受皿63を有する開閉体50がヒンジ機構49によって開閉可能に設けられ、遊技機本体20と開閉体50の相互には、球払出装置217から払い出された球を球受皿63に誘導する連絡路230が、本体側通路231と開閉体側通路241によって分離可能に形成されている。
【選択図】 図19

Description

この発明は球(パチンコ球)を用いて遊技を行う遊技機に関する。
球を用いて遊技を行う遊技機(例えば、パチンコ機)においては、遊技機本体(例えば、前枠体、本体枠等)の後側に、所定条件のもとで球(賞球、貸球)を払い出す球払出装置が設けられている。
また、遊技機本体の前側には、球受皿(例えば、上皿)を有する開閉体(例えば、ガラス扉、前開閉板等)がヒンジ機構によって開閉可能に設けられている。
そして、遊技機本体と開閉体の相互には、球払出装置から払い出された球を球受皿に誘導する連絡路が、本体側通路と開閉体側通路によって分離可能に形成されている。
また、開閉体がヒンジ機構によって開放されたときに、本体側通路の出口から放出される球を受ける球受部が遊技機本体の前側に形成されている。
ところが、連絡路内に多くの球が存在している状態において、開閉体がヒンジ機構によって開放されると、本体側通路の出口から放出される球が球受部を飛び越えて散乱する場合がある。
このため、本体側通路の出口に対しシャッタを、その一端部において軸を中心として回動可能に組み付け、そのシャッタをバネ部材によって上向き傾斜状をなすシャッタ位置に向けて弾発することで、球がこぼれ落ちる不具合を防止することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、開閉体の後側に、開閉体側通路を構成する通路筒が、本体側通路の出口に連通可能に突設される一方、遊技機本体の前側に、開閉体がヒンジ機構によって開放されたときに、本体側通路の出口から放出される球を受ける球受部が形成された構造のものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002ー119718号公報 特開2001ー113002号公報
ところで、本体側通路の出口に対し、シャッタ、軸及びバネ部材を組み付ける構造のものにおいては部品点数や組付工数が多く、コスト高となる。
また、開閉体の後側に、開閉体側通路を構成する通路筒が突設される構造のものにおいては、遊技機本体の前側に設けられた球受部の前壁の高さが、開閉体の通路筒によって制限される。すなわち、開閉体の通路筒が球受部の前壁に衝突することがない高さ位置に制限される。
このため、連絡路内に多くの球が存在している状態において、開閉体がヒンジ機構によって開放されると、本体側通路の出口から放出される球が、球受部の球受面に当たって跳ねた後、前壁を飛び越えて散乱したり、あるいは、球受部の球受面に放出された球に後続する球が当たって跳ねた後、前壁を飛び越えて散乱する場合がある。
球が球受部の前壁を飛び越えて散乱する不具合を防止するために、球受部の深さ寸法を大きくすることが考えられる。
しかしながら、遊技機本体の前側に対し深さ寸法が大きい球受部を配置するスペースを確保することができない場合がある。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、構造が簡単でかつ遊技機本体の前側に対する球受部の深さ寸法を小さく抑えながら球が球受部の前壁を飛び越えて散乱する不具合を良好に防止することができる遊技機を提供することである。
前記目的を達成するために、請求項1の発明に係る遊技機は、
「遊技機本体の後側に球払出装置が設けられ、同遊技機本体の前側に球受皿を有する開閉体がヒンジ機構によって開閉可能に設けられ、前記遊技機本体と前記開閉体の相互には、前記球払出装置から払い出された球を前記球受皿に誘導する連絡路が、本体側通路と開閉体側通路によって分離可能に形成された遊技機であって、
前記開閉体の後側には、前記開閉体側通路を構成する通路筒が、前記本体側通路の出口に連通可能に突設される一方、
前記遊技機本体の前側には、前記開閉体がヒンジ機構によって開放されたときに、前記本体側通路の出口から放出される球を受ける球受部が形成され、
前記球受部の前壁は、前記開閉体の通路筒の下側に接近する高さに設定され、
前記球受部の前壁には、弾性を有する球こぼれ防止シートが装着され、
前記球こぼれ防止シートは、前記開閉体が閉じられたときには、同開閉体の通路筒の下側に押圧されて弾性的に撓む一方、前記開閉体が開かれたときには、自身の弾性力によって前記前壁から所定高さまで延びる球こぼれ防止姿勢に起立される構成にしてあることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
前記構成において、開閉体がヒンジ機構のヒンジ中心を支点として閉じられると、球こぼれ防止シートは、開閉体の後側に突設された通路筒の下側に押圧されて弾性的に撓むとともに、開閉体の通路筒が本体側通路の出口に連通し、これによって連絡路が連通状態となる。
この状態において、球払出装置から払い出された球が連絡路を経て開閉体の球受皿に流れる。
開閉体がヒンジ機構のヒンジ中心を支点として開かれると、球こぼれ防止シートは、自身の弾性力によって球受部の前壁から所定高さまで延びる球こぼれ防止姿勢に起立される。
このため、本体側通路の出口から放出される球が、球受部の球受面に当たって跳ねた後、前壁を飛び越えて散乱したり、あるいは、球受部の球受面に放出された球に後続する球が当たって跳ねた後、前壁を飛び越えて散乱する不具合が防止される。
前記したように、球受部の前壁に、弾性を有する球こぼれ防止シートを装着するという極めて簡単な構造によって、球の飛散を防止することができる。
しかも、球こぼれ防止シートは、自身の弾性力によって球受部の前壁から所定高さまで延びる球こぼれ防止姿勢に起立される構造上、遊技機本体の前側に対する球受部の深さ寸法を小さく抑えながら球が球受部の前壁を飛び越えて散乱する不具合を良好に防止することができる。
請求項2の発明に係る遊技機は、
「請求項1に記載の遊技機であって、
球こぼれ防止シートは、球受部の前壁の後面に装着されていることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
前記構成において、球受部の前壁の後面に球こぼれ防止シートが装着されることで、球こぼれ防止姿勢に起立された球こぼれ防止シートは、球受部の前壁の後面を支持面として支持される。
このため、球受部の前壁の前面に球こぼれ防止シートが装着される場合と比べ、本体側通路の出口から球受部に放出される球の荷重によって球こぼれ防止シートが前方に向けて変形されることを軽減することができる。ひいては、本体側通路の出口から球受部に放出される球を良好に受け止めることができる。
請求項3の発明に係る遊技機は、
「請求項2に記載の遊技機であって、
球こぼれ防止シートは、球受部の前壁の後面に略下半部が接した状態でかつその下部が固定手段によって固定されていることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
前記構成において、球こぼれ防止シートは、球受部の前壁の後面に略下半部が接した状態でかつその下部が固定手段によって固定されるため、球受部の前壁の後方には弾性的に撓みやくす、球受部の前壁の前方には撓み難くなる。
このため、開閉体が閉じられかつ同開閉体の通路筒の下側に押圧されることによって、球こぼれ防止シートが円滑に弾性変形して撓むため、球こぼれ防止シートが固定手段から不測に外れたり、あるいは、開閉体の通路筒によって損傷されることを防止することができ、耐久性に優れる。
請求項4の発明に係る遊技機は、
「請求項1〜3に記載の遊技機であって、
球こぼれ防止シートは、弾性を有する合成樹脂シート材によって形成されていることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
前記構成において、弾性を有する合成樹脂シート材によって球こぼれ防止シートを容易にかつ安価に形成することができる。
この発明によれば、球受部の前壁に、弾性を有する球こぼれ防止シートを装着するという極めて簡単な構造によって、球の飛散を防止することができる。
しかも、球こぼれ防止シートは、自身の弾性力によって球受部の前壁から所定高さまで延びる球こぼれ防止姿勢に起立される構造上、遊技機本体の前側に対する球受部の深さ寸法を小さく抑えながら球が球受部の前壁を飛び越えて散乱する不具合を良好に防止することができる。ひいては、遊技機本体の前側に対する球受部の配置スペースの確保が容易となる。
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。
図1は遊技機の外枠の一側に本体枠が開かれその本体枠の一側にガラス扉が開かれた状態を示す斜視図である。図2は遊技機の前側全体を示す正面図である。図3は遊技機を斜め右上前方から示す斜視図である。図4は遊技機の後側全体を示す背面図である。図5は遊技機の本体枠の後側に各種部材が組み付けられた状態を斜め左下後方から示す斜視図である。図6は遊技機の本体枠と遊技盤とを分離して示す斜視図である。図7は遊技盤の後側下部の基板ボックス装着台に副制御基板ボックスと主制御基板ボックスとが装着された状態を示す側断面図である。図8は基板ボックス装着台と副制御基板ボックス及び主制御基板ボックスが分離された状態を後方から示す斜視図である。図9は基板ボックス装着台を前側から示す斜視図である。図10は基板ボックス装着台と仕切板とが分離された状態を前側から示す斜視図である。図11は基板ボックス装着台に対し仕切板がその一端の係止突片と他端の弾性係止片によって装着された状態を示す平断面図である。図12は仕切板の弾性係止片が基板ボックス装着台の係止部に係合された状態を後側から示す背面図である。図13は仕切板の弾性係止片を示す斜視図である。図14は本体枠の遊技盤装着枠の後下隅部に設けられた回路基板装着部に対しカバー体が取り外された状態を示す斜視図である。図15は回路基板装着部、回路基板及びカバー体が分離された状態を後方から示す斜視図である。図16は回路基板装着部、回路基板及びカバー体が分離された状態を前方から示す斜視図である。図17は回路基板装着部に回路基板が装着されカバー体によって覆われた状態を示す側断面図である。図18は球払出装置と上皿及び下皿を連通する通路構成部材を破断して後方から示す説明図である。図19は本体枠の前側に開口したスピーカボックスに対しスピーカが取り外された状態を示す斜視図である。図20は球払出装置と上皿を連通する上皿用連絡路を示す側断面図である。図21は上皿用連絡路の本体側通路の出口の近傍に設けられた球受部と球こぼれ防止シートを示す斜視図である。図22は上皿用連絡路の本体側通路の出口の近傍に設けられた球受部と下皿誘導路の関係を示す正断面図である。図23はスピーカ装着部材の上縁張出部を球受部の前壁として球こぼれ防止シートが装着された状態を示す斜視図である。図24は球受部の前壁に球こぼれ防止シートが装着された状態を示す平断面図である。図25は球受部の前壁に球こぼれ防止シートが装着された状態を示す側断面図である。図26は球受部の前壁に対し球こぼれ防止シートが分離された状態を示す斜視図である。なお、説明の便宜上、遊技機において遊技者側を前、反対側を後として説明する。
[遊技機の概要について]
図1〜図6に示すように、遊技機としてのパチンコ機は、外枠10、本体枠20、遊技盤80、ガラス扉50等を備えて構成されている。
外枠10は、上下左右の枠材によって縦長四角形の枠状に形成され、同外枠10の前側下部には、本体枠20の下面を受ける下受板15を有している。
外枠10の前面の片側には、本体枠開閉用ヒンジ機構19によって本体枠20が前方に開閉可能に装着されている。
[本体枠について]
図1、図5及び図6に示すように、遊技機本体としての本体枠20は、前枠21、遊技盤装着枠22及び機構装着体23を合成樹脂材によって一体成形することで構成されている。
本体枠20の前側に形成された前枠21は、外枠10の前側の下受板15を除く外郭形状に対応する大きさの矩形枠状に形成されている。
また、図6に示すように、前枠21の中央部には遊技盤装着枠22が形成され、その遊技盤装着枠22の後側に機構装着体23が形成されている。
[本体枠の前枠体の前側下部の装備品について]
図1と図6に示すように、本体枠20の前枠21前面の下部領域の上側部分には、遊技盤80の発射通路に向けて球を導く発射レール30が傾斜状に装着され、下部領域の下側部分には、下前面部材31が装着されている。この下前面部材31の前面略中央部には、下皿32が設けられ、片側(図1に向かって右側)寄りには操作ハンドル33が設けられている。
[本体枠のスピーカボックスについて]
図6と図19に示すように、本体枠20の前枠21の前側において、遊技盤装着枠22よりも下方に位置する前枠21の下部領域の一側(図19では左側)寄りには、本体枠20を合成樹脂材によって形成すると同時にスピーカボックス25が一体に形成されている。
スピーカボックス25は、前方に開口し後側(奥側)が後壁によって塞がれた箱形状に形成されている。そして、スピーカボックス25の前側開口部には、遊技に関連して演出音を発するスピーカ41がスピーカ装着体(スピーカカバー)40によって装着されている。
[ガラス扉について]
図1〜図3に示すように、本体枠20の前枠21の前面の片側には、その前枠21の上端から下前面部材31の上縁にわたる部分を覆うようにしてガラス扉50が扉開閉用ヒンジ機構49によって前方に開閉可能に装着されている。ガラス扉50のヒンジ機構49と反対側に自由端側の後側には、施錠装置70の扉施錠フック72に係脱可能に係合してガラス扉50を閉じ状態に施錠する閉止具56が設けられている。
図1〜図3に示すように、ガラス扉50の略中央部には、遊技盤80の遊技領域82を前方から透視可能な略円形の開口窓52が形成されている。また、ガラス扉50の後側には開口窓52よりも大きな矩形枠状をなす窓枠53が設けられ、その窓枠53には、ガラス板、透明樹脂板等より形成される窓板55が装着されている。
また、図2と図3に示すように、ガラス扉50の前側の上部には上部音響電飾装置57が配設され左右両側部にはサイド電飾装置58が配設されている。これによってガラス扉50の前面の略全体が電飾されるようになっている。
図3に示すように、ガラス扉50の前側下部には、上皿取付基板60によって上皿63が設けられている。また、上皿取付基板60には、上皿放出口61を形成する上皿放出筒62が一体に形成されている。
[施錠装置について]
図1と図5に示すように、前枠21のヒンジ機構と反対側に自由端側の後側には、外枠10に対し本体枠20を施錠する機能と、本体枠20に対しガラス扉50を施錠する機能とを兼ね備えた施錠装置70が装着されている。
すなわち、施錠装置70は、外枠10に設けられた閉止具17に係脱可能に係合して本体枠20を閉じ状態に施錠する上下複数の本体枠施錠フック71と、ガラス扉50の自由端側の後側に設けられた閉止具56に係脱可能に係合してガラス扉50を閉じ状態に施錠する上下複数の扉施錠フック72とを備えている。また、扉施錠フック72は、前枠21を貫通してその前枠21から前方に向けて突出され、ガラス扉50後側の閉止具56に係脱可能に臨んでいる。
また、施錠装置70はシリンダー錠73を備え、そのシリンダー錠73の前端部は、遊技機の前方から鍵を挿入されて解錠操作可能に、前枠21及び下前面部材31を貫通してその下前面部材31の前面に露出されている(図2参照)。
そして、シリンダー錠73の鍵穴に鍵が挿入されて一方向に回動操作されることで本体枠施錠フック71と外枠10の閉止具17との係合が外れて本体枠20が解錠され、これとは逆方向に回動操作されることで、扉施錠フック72とガラス扉50の閉止具56との係合が外れてガラス扉50が解錠されるようになっている。
[本体枠の遊技盤装着枠と遊技盤について]
図1と図6に示すように、本体枠20の遊技盤装着枠22は、前枠21の中央部後側に設けられかつ遊技盤80が前方から着脱交換可能に嵌込まれ適宜の固定手段によって取付られるようになっている。
図1と図6に示すように、遊技盤80は、遊技盤装着枠22の前方から嵌込まれる大きさの略四角板状に形成されている。遊技盤80の盤面(前面)には、外レールと内レールとを備えた案内レール81が設けられ、その案内レール81の内側に遊技領域82が区画形成されている。
図1に示すように、遊技盤80には、その遊技領域82内において、遊技に関する役物装置、例えば、センタ役物と呼ばれる役物装置83、入賞装置、風車器、誘導釘、ランプ装飾部材等の各種の装備品が配設されている。
また、役物装置83の役物本体84には、その略中央部に開口窓が形成され、役物本体84の後側には、その開口窓に臨んで図柄表示装置(例えば、液晶表示器、EL表示器,プラズマ表示器,CRT等)85が装着されている。
また、図6に示すように、図柄表示装置85の後側には、図柄制御基板87が収納された図柄制御基板ボックス86が装着されている。
[遊技盤の後側の基板ボックス装着台について]
図6に示すように、遊技盤80の後面の左右両側部には、各種入賞口に流入した球を誘導下方の集合樋に誘導する賞球誘導樋88が装着されている。
また、遊技盤80の後側下部には、左右の両賞球誘導樋88に誘導された球を集合して所定位置まで導く集合樋としての機能とボックス装着部としての機能を兼ね備えた合成樹脂製の基板ボックス装着台100が設けられている。
図9と図10に示すように、基板ボックス装着台100は、その左右両側部に取付基部101、102を備え、これら両取付基部101、102に跨って後壁105が一体に形成されている。
基板ボックス装着台100の取付基部101、102の前側には、遊技盤80の後面に凹設された取付凹部に圧入されかつ中心部にビスが挿通される複数のボス部101a、102aが一体に形成されている。そして、基板ボックス装着台100は、その各ボス部101a、102aが遊技盤80の後面の取付凹部に圧入された後、ビスが各ボス部101a、102aに挿通されて遊技盤80に締め付けられることによって遊技盤80の後面に装着されるようになっている。
図10に示すように、基板ボックス装着台100の後壁105の前面(内面)には、左右の賞球誘導樋88の下端開口部から流出した左右の球Bを下部中央に導く第1傾斜路106を構成する第1傾斜板106aと、第2傾斜路107を構成する第2傾斜板107aとがそれぞれ中央部に向けて下傾する傾斜状に突設されている。さらに、第1傾斜板106aと第2傾斜板107aとの下傾端には球Bを機外に排出する球排出路(球排出樋)に導く排出口108が形成されている。
この実施例において、第1傾斜板106aの下傾端は、第2傾斜板107aの下傾端よりも高い位置に設定されており、第1傾斜板106aの下傾端には、第2傾斜板107aの下傾端との間に排出口108を形成する折返し部106bが形成されている。そして、第1傾斜板106aの下傾端から落下した球Bが、一旦、第2傾斜板107aの下傾端近傍に受けられた後、排出口108に向けて流れ、これによって排出口108近傍において球詰まり発生することが防止されるようになっている。すなわち、第1傾斜路106と第2傾斜路107との下傾端が略同一高さ位置に設定されると、これら第1傾斜路106と第2傾斜路107との下傾端に球が略同時に達すると、ブリッジ現象等によって球詰まりが発生し易くなるが、前記したように構成することで球詰まりが防止されるようになっている。
図7、図9及び図10に示すように、基板ボックス装着台100の前側には、第1傾斜路106及び第2傾斜路107の前壁をなす機能と、遊技盤80の遊技領域82の下端に設けられたアウト口80aに連通して遊技盤80の後面にルータ加工等によって凹設された溝部80bと協働してアウト球排出路を構成する機能(アウト球排出路の後壁)とを兼ね備えた横長の仕切板130が装着されている。
この実施例において、図9〜図11に示すように、仕切板130の長手方向の一端部には、基板ボックス装着台100の一方の取付基部101の近傍に形成された上下の両差込部110に差し込まれて係止される上下の両係止突片131が突設されている。
図10〜図13に示すように、仕切板130の長手方向の他端部近傍には、基板ボックス装着台100の第1傾斜板106aの下傾寄りの下方に前方に向けて突設された上下の両係止体111に弾性的に係合する上下の両弾性係止片133が形成されている。
図12と図13に示すように、仕切板130の両弾性係止片133は、仕切板130の一部に略C字状の切込孔132が形成されることによって仕切板130と一体に形成されるとともに、一端が仕切板130に連結された状態で横方向に延びている。そして、両弾性係止片133は一端部を支点として上下方向に弾性変形可能でその各延出端の上部あるいは下部には、基板ボックス装着台100の両係止体111に凹設された係止部に係合する係止爪134が突設されている。
すなわち、仕切板130は、その一端側を後、他端側を前になるように斜めにした状態でその一端側の両係止突片131が、基板ボックス装着台100の上下の両差込部110に差し込まれた後、当該係合部を支点として基板ボックス装着台100に向けて回動されることによって、他端側の両弾性係止片133が上下方向に弾性変形されながら、これら両弾性係止片133の係止爪134が基板ボックス装着台100の両係止体111の係止部に係合し、これによって、基板ボックス装着台100の前側に仕切板130が装着されるようになっている。
このようにして、基板ボックス装着台100の前側に仕切板130が装着されることで、仕切板130の装着時に同仕切板130自体が撓み変形することなく容易に装着される。
この実施例において、図10と図11に示すように、仕切板130の前面には、磁気検出器136を取り囲むようにして保持部135が形成され、その保持部135内に磁気検出器136が嵌込まれ、保持部135に一体状に形成された係止爪等の係止手段によって抜け止めされて装着されている。
前記したように、仕切板130に対し磁気検出器136等の部品が装着された状態であっても、仕切板130の装着時に、同仕切板130自体が撓み変形することなく容易に装着することができるため、仕切板130の撓みによって磁気検出器136が保持部135から不測に抜け出て外れる不具合や、あるいは、仕切板130の撓みが磁気検出器136に伝達されて磁気検出器136が損傷される不具合等を防止することができる。
図8に示すように、基板ボックス装着台100の両取付基部101、102の後側には、ボックス装着部120が一体に形成されている。そして、ボックス装着部120の一側には、上下のヒンジ部(例えば、ヒンジ孔)122が形成され、他側には閉止部125が形成されている。そして、ボックス装着部120の後側には、副制御基板ボックス140が、その一側に形成されたヒンジ部(例えば、ヒンジピン)142において、ボックス装着部120のヒンジ部122に上方から挿脱可能に嵌挿された後、同副制御基板ボックス140がボックス装着部120に沿う閉じ状態まで回動されることで、副制御基板ボックス140の他側に形成された弾性係止片(図示しない)が、ボックス装着部120の閉止部125に弾性的に係合され、これによって、ボックス装着部120に対し副制御基板ボックス140が着脱可能に装着されるようになっている。
図7と図8に示すように、副制御基板ボックス140の後側には、主制御基板ボックス150が重ね合わされた状態で着脱可能に装着されている。
副制御基板ボックス140に対する主制御基板ボックス150の装着構造は、ボックス装着部120に対する副制御基板ボックス140の装着構造と同様にして、ヒンジ手段と閉止手段によって着脱可能に装着されている。
さらに、図6に示すように、遊技盤80の後側に対し基板ボックス装着台100、副制御基板ボックス140及び主制御基板ボックス150がそれぞれ装着された状態において、本体枠20の遊技盤装着枠22の前方からその遊技盤装着枠22内に遊技盤80を嵌込んで装着できるように、遊技盤80の外郭より外側にはみ出すことなく基板ボックス装着台100、副制御基板ボックス140及び主制御基板ボックス150が配置されている。
図7に示すように、副制御基板ボックス140には、副制御基板141が収納され、主制御基板ボックス150には主制御基板151が収納されている。主制御基板151は遊技の進行を制御し、副制御基板141は周辺機器を制御する。すなわち、主制御基板151からの遊技に関する信号を受けた副制御基板141は、図柄制御基板87を介して図柄表示装置85に表示を行う。
また、図柄制御基板87は、遊技用信号を表示用信号に変換して図柄表示装置85に伝達する。図柄表示装置85は大当たりの抽選図柄が変動表示可能となっている。
また、この実施例において、図10と図20に示すように、基板ボックス装着台100の下隅部(図に向かって左隅部)には、後述する上皿用連絡路230のうち、本体側通路231を構成する本体側通路筒232が一体に形成されている。
[本体枠の前枠体の後側下部の装備品について]
図5に示すように、前枠21の後側において、遊技盤装着枠22よりも下方に位置する前枠21の後下部領域の片側(図5に向かって左側)には、発射レール30の下傾端部の発射位置に送られた球を発射するための発射ハンマー205が装着されるとともに、その発射ハンマー205を作動する発射モータ206が装着されている。
また、図5に示すように、前枠21の後下部領域の略中央部には、電源基板211を有する電源基板ボックス210が装着され、その電源基板ボックス210後側に重ね合わされた状態で払出制御基板213を有する払出制御基板ボックス212が装着されている。
[遊技盤装着枠の後下隅部の回路基板装着部について]
図5と図14に示すように、本体枠20の遊技盤装着枠22の後下隅部、図14に向かって左下隅部には、後方に開口する薄箱状の回路基板装着部160が一体に形成されている。そして、回路基板装着部160には、回路基板170が装着され、カバー体190によって覆われている。
この実施例において、回路基板170は、電源中継基板を構成するものであり、その回路基板170の一面の上部、中間部及び下部には、第1〜第3の基板コネクタ171、172、173が配設されている。
回路基板170の上部の第1基板コネクタ171には、副制御基板141に対する第1接続線180の端末コネクタ181が接続され、中間部の第2基板コネクタ172には払出制御基板213に対する第2接続線182の端末コネクタ183が接続され、下部の第3基板コネクタ173には電源基板211に対する第3接続線184の端末コネクタ185が接続されるようになっている。そして、電源基板211の電源(例えば、+12V、+34V等の電源)が回路基板170を介して副制御基板141及び払出制御基板213に供給されるようになっている。
図14〜図17に示すように、薄箱状をなす回路基板装着部160の内側壁部162には、第1接続線180が挿通される切り欠き状の接続線挿通部163が形成され、下壁部164には、第2及び第3第1接続線182、184が挿通される切り欠き状の接続線挿通部165が形成されている。
回路基板装着部160の後方開口部には、回路基板170、第1〜第3の基板コネクタ171、172、173及びこれら第1〜第3の基板コネクタ171、172、173に差し込まれる第1〜第3接続線(電源線)180、182、184の端末コネクタ181、183、185を覆うカバー体190が着脱可能に装着されている。
この実施例において、カバー体190は、蓋板191と周壁192とを備えるとともに、回路基板装着部160の箱内に嵌込まれる大きさに形成されている。
また、カバー体190の周壁部192の内側壁部193には、回路基板装着部160の接続線挿通部163に対応する切り欠き状の接続線挿通部194が形成され、下壁部195には、回路基板装着部160の接続線挿通部165に対応する切り欠き状の接続線挿通部196が形成されている。
図16と図17に示すように、カバー体190の周壁192の上壁部192aには、回路基板装着部160の上壁部161の略中間高さ位置に形成された係止孔166に差し込まれて係合する係止片200が形成され、カバー体190の下部には、回路基板装着部160の下部に形成された係止凹部167に差し込まれる略V字状の弾性係止体201が一体に形成されている。
そして、カバー体190の係止片200が回路基板装着部160の係止孔166に差し込まれた後、同カバー体190の弾性係止体201が回路基板装着部160の係止凹部167に差し込まれることで、その係止凹部167の開口部に形成された閉止爪168に弾性係止体201の先端の係合部202が係合する。これによって、回路基板装着部160の箱内にカバー体190が嵌込まれて取り付けられるようになっている。
また、弾性係止体201の先端には、同弾性係止体201を弾性変形させて閉止爪168と係合部202との係合を外す操作部203が一体に形成されている。
また、この実施例において、カバー体190の外側壁部197には、各種の接続線を係止して配線用の係止片198が一体に形成されている。
すなわち、この実施例では、電源基板211、副制御基板141及び払出制御基板213に対し比較的近距離に位置する遊技盤装着枠22の後下隅部に電源中継基板を構成する回路基板170を配置し、この回路基板170を中継して、比較的短い第1〜第3接続線(電源線)180、182、184を用いて電源基板211の電源を副制御基板141及び払出制御基板213に供給することが可能となる。
このようにして、ノイズ発生の原因となりやすい第1〜第3接続線(電源線)180、182、184を短い接続線を用い、狭い領域内において整理して配線することができる。このため、遊技機の後側に数多く配線される各種信号線に対する悪影響を防止することができる。
また、回路基板170の第1〜第3の基板コネクタ171、172、173に接続される第1〜第3接続線180、182、184の端末コネクタ181、183、185をカバー体190によって覆い、かつ保護することができるとともに、第1〜第3接続線180、182、184の端末コネクタ181、183、185を抜け止めすることができる。
[本体枠の機構装着体の装備品について]
図4と図5に示すように、本体枠20の機構装着体23の上部後側には、島設備から供給される多数の球が貯留可能な球タンク215と、その球タンク215の下方に連通するタンクレール216とが配設されている。
また、本体枠20の機構装着体23の片側(図4に向かって右側)寄りの上下方向には、球通路、球払出用回転体、球払出モータ等を備えてユニット化された球払出装置217が装着されている。
図18に示すように、本体枠20の機構装着体23には、球払出装置217の下端に隣接して通路構成部材220が装着されている。
通路構成部材220には、球払出装置217の賞球及び貸球用球通路の出口から流出した球を上皿63あるいは下皿32に導くための球払出通路221が形成されている。
球払出通路221の下流には、所定量の球を貯留可能な球貯留部222と、その球貯留部222に払い出された球を上皿63に導く上皿用連絡路230が順に形成されている。
また、通路構成部材220には、球貯留部222の片側に位置して仕切壁225が形成され、その仕切壁225を隔てて下皿用連絡路226の下皿用連絡口226aが形成されている。そして、上皿63、上皿用連絡路230及び球貯留部222の球が満杯状態となり、仕切壁225から球が溢れると、その球が下皿用連絡口226aを通して下皿用連絡路226に流れるようになっている。
なお、下皿用連絡路226は、通路構成部材220の下端に隣接して配置された誘導カバー体227に形成されている。この誘導カバー体227内には、下皿用連絡路226の球が満タン状態となったときにその球の荷重によって作動される満タン作動体228と、その満タン作動体228の作動を検出してその検出信号を制御基板(例えば、払出制御基板213)に伝達して報知する満タン検出器(図示しない)が配設されている。
[本体枠とガラス扉との間の上皿用連絡路について]
図20と図21に示すように、前記した上皿用連絡路(この発明の連絡路に相当する)230は、本体側通路231と、ガラス扉側通路(この発明の開閉体側通路に相当する)240によって分離可能に形成されている。
図9と図20に示すように、本体側通路231は、前記した基板ボックス装着台100の下隅部(図9に向かって左隅部)に一体に形成された本体側通路筒232によって形成されている。そして、本体枠20の遊技盤装着枠22に遊技盤80が嵌込まれて装着されることによって、本体側通路筒232の後端が、通路構成部材220の球貯留部222の出口に接近して臨み、これによって本体側通路231が球貯留部222によって球払出通路221に連通されるようになっている。
一方、図20と図21に示すように、ガラス扉(この発明の開閉体に相当する)50の後側には、上皿取付基板60に形成された上皿放出筒62の上皿放出口61と連通してガラス扉側通路240を構成するガラス扉側通路筒241が、その取付フランジ242においてビス等の取付手段によって取り付けられている。そして、ガラス扉側通路筒241は、ガラス扉50の後面から後方に向けて所定長さだけ突出している。
図20に示すように、ガラス扉50が閉じられた状態にあるときには、ガラス扉側通路筒241の後端が、本体側通路筒232の前端に接近して臨み、これによって上皿用連絡路230が連通状に構成されるようになっている。
また、球払出通路221の出口に相当する球貯留部222、上皿用連絡路230の本体側通路231、ガラス扉側通路240及び上皿放出口61の各底面は、球が自重によって円滑に流れるように後側が高く前側が低い傾斜面をなして連続している。
[球こぼれ防止用の球受部及び球こぼれ防止シートについて]
図19〜図22に示すように、本体枠20の前枠21の前側には、ガラス扉50が扉開閉用ヒンジ機構49によって開放されたときに、本体側通路231の出口から放出される球を受ける球受部250が形成されている。
図19と図22に示すように、球受部250は、その外側が高く内側が低い傾斜面をなす球受面250aと、その球受面250aの前後左右を囲む前壁251、後壁254、外側壁255及び内側壁256を備え、内壁部256には、球を下皿誘導路260に向けて放出する流出口258が形成されている。
この実施例において、図19と図20に示すように、球受部250の球受面250aは、スピーカボックス25の上壁面によって構成され、前壁251は、スピーカ装着体40の前側上端から垂直状に一体に突出された上縁張出部によって形成されている。
また、球受部250の前壁251は、ガラス扉50のガラス扉側通路筒241に衝突することがないように、そのガラス扉側通路筒241の下側に接近する高さに設定されている。
図19〜図21に示すように、球受部250の前壁251には、弾性を有する部材、例えば、軟質の塩化ビニール樹脂材によって形成された球こぼれ防止シート280が装着されている。
球こぼれ防止シート280は、図20に示すように、ガラス扉50が閉じられたときには、同ガラス扉50のガラス扉側通路筒241の下側に押圧されて弾性的に撓む一方、図21に示すように、ガラス扉50が開かれたときには、自身の弾性力によって前壁251から所定高さまで延びる球こぼれ防止姿勢に起立されるように構成されている。
特に、この実施例において、球こぼれ防止シート280は、弾性を有する横長四角板状の合成樹脂シート材によって形成されるとともに、球受部250の前壁251の後面に装着されている。
図23〜図26に示すように、球こぼれ防止シート280は、球受部250の前壁251の後面に略下半部が接した状態でかつその下部が複数の取付ねじ290と複数の係止ピン291を備えた固定手段によって固定されている。
すなわち、この実施例において、横長の球こぼれ防止シート280は、その長手方向の両端部近傍に貫設された取付孔を通して2本の取付ねじ290が前壁251の取付ボス252にねじ込まれるとともに、両取付孔の間に横方向に所定間隔を隔てて貫設された係止孔283に、前壁251の後面に突設された係止ピン291が圧入されることで、球受部250の前壁251の後面に略下半部が接した状態で横長の球こぼれ防止シート280が安定よく取り付けられるようになっている。
[球受部と下皿を連通する下皿誘導路について]
図21と図22に示すように、本体枠20の前枠21の前側には、球受部250の流出口258から落下した球を下皿32に導くための下皿誘導路260が形成されている。
図22に示すように、下皿誘導路260は、球受部250の流出口258の直下に形成された立ち壁261と、横通路部265を形成する横傾斜板265aと、その横通路部265の端部に連通して形成された落下路270とを備え、その落下路270の出口が前記した下皿用連絡路226に連通し、これによって、下皿誘導路260の球が下皿32に導かれるようになっている。
また、この実施例において、立ち壁261の中間高さ位置には断面円弧状なす中間球受部262が突設されており、これによって、球受部250の流出口258から落下する球の衝撃を緩和するようになっている。
[この実施例に係る遊技機の作用効果について]
この実施例に係る遊技機は上述したように構成される。
したがって、ガラス扉50が扉開閉用ヒンジ機構49のヒンジ中心を支点として閉じられると、図20に示すように、球こぼれ防止シート280は、ガラス扉50の後側に突設されたガラス扉側通路筒241の下側に押圧されて弾性的に撓むとともに、ガラス扉50のガラス扉側通路筒241の後端が本体側通路筒232の前端に接近し、これによって上皿用連絡路230が連通状態となる。
また、遊技機に隣接して設置される球貸機(図示しない)から送られる球貸の信号、あるいは、遊技盤80に装着された各種入賞口に流入した球の検出信号等によって球払出装置217の球払出モータ(図示しない)が作動される。そして、その球払出モータによって球払出用回転体(図示しない)が所定方向に回転されることで、前記各信号に基づく所定数の球が球払出装置217の賞球及び貸球用球通路の出口から球払出通路221に払い出される。球払出通路221に払い出された球Bは、球払出通路221の出口としての球貯留部222、上皿用連絡路230及び上皿放出口61を通して上皿63に払い出される。
図21に示すように、ガラス扉50が扉開閉用ヒンジ機構49のヒンジ中心を支点として開かれると、球こぼれ防止シート280は、自身の弾性力によって球受部250の前壁251から所定高さまで延びる球こぼれ防止姿勢に起立される。
このため、本体側通路231の出口から放出される球Bが、球受部250の底面の球受面250aに当たって跳ねた後、前壁251を飛び越えて散乱したり、あるいは、球受部250の球受面250aに放出された球Bに後続する球Bが当たって跳ねた後、前壁251を飛び越えて散乱する不具合が防止される。
前記したように、球受部250の前壁251に、弾性を有する球こぼれ防止シート280を装着するという極めて簡単な構造によって、球Bの飛散を防止することができる。
しかも、球こぼれ防止シート280は、自身の弾性力によって球受部250の前壁251から所定高さまで延びる球こぼれ防止姿勢に起立される構造上、本体枠20の前枠21の前側に対する球受部250の深さ寸法を小さく抑えながら球Bが球受部250の前壁251を飛び越えて散乱する不具合を良好に防止することができる。
この結果、本体枠20の前枠21の前側に対する球受部250の配置スペースの確保が容易となる。
この実施例においては、球受部250の底面の球受面250aを上壁面として、容量の大きいスピーカボックス25を形成することができる。
言い換えると、球受部250の深さ寸法を大きく設定すると、この分だけスピーカボックス25が小さくなり、音響効果が低下するが、前記したように、球受部250の深さ寸法を小さく抑えことによって、音響効果に優れるスピーカボックス25を構成することが可能となる。
また、この実施例において、図21と図25に示すように、球受部250の前壁251の後面に球こぼれ防止シート280が装着されることで、球こぼれ防止姿勢に起立された球こぼれ防止シート280は、球受部250の前壁251の後面を支持面として支持される。
このため、球受部250の前壁251の前面に球こぼれ防止シート280が装着される場合と比べ、本体側通路231の出口から球受部250に放出される球Bの荷重によって球こぼれ防止シートが前方に向けて変形されることを軽減することができる。ひいては、本体側通路231の出口から球受部250に放出される球を良好に受け止めることができる。
また、この実施例において、球こぼれ防止シート280は、球受部250の前壁251の後面に略下半部が接した状態でかつその下部が複数の取付ねじ290と複数の係止ピン291を備えた固定手段によって固定されている。このため、球受部250の前壁251の後方には弾性的に撓みやくす、球受部250の前壁251の前方には撓み難くなる。
すなわち、ガラス扉50が閉じられかつ同ガラス扉50のガラス扉側通路筒241の下側に押圧されることによって、球こぼれ防止シート280が円滑に弾性変形して撓む。このため、球こぼれ防止シート280が固定手段から不測に外れたり、あるいは、ガラス扉50のガラス扉側通路筒241によって損傷されることを防止することができ、耐久性に優れる。
また、弾性を有する合成樹脂シート材によって球こぼれ防止シート280を容易にかつ安価に形成することができる。
[この発明の他の実施例について]
なお、この発明は前記実施例に限定するものではない。
例えば、前記実施例においては、球受部250の前壁251の後側に球こぼれ防止シート280が装着される場合を例示したが、前壁251の前側に球こぼれ防止シート280を装着してもこの発明を実施することができる。
また、前記実施例においては、球こぼれ防止シート280が略均一な板厚の軟質の合成樹脂シートによって形成される場合を例示したが、図27〜図29に示すように、球こぼれ防止シート380を硬質の合成樹脂材によって形成するとともに、その所定高さ位置(前壁251に球こぼれ防止シート280が取り付けられた状態において、前壁251の上端位置よりも低い位置が望ましい)に薄肉状の弾性変形部280aを形成し、その弾性変形部280aにおいて撓み易い構造にしてもよい。例えば、球こぼれ防止シート280をポリプロピレン樹脂によって一体成形する。
この場合、前壁251に球こぼれ防止シート280が取り付けられた状態において、球こぼれ防止シート280が球こぼれ防止姿勢にある状態で前側に撓むことを防止するため、前壁251の上端位置よりも低い位置に薄肉状の弾性変形部280aを形成することが望ましい。このように構成することにより、ポリプロピレン樹脂のような撓みにくい硬質シートを使用することが可能となる。そして、球受部250に放出される球Bの荷重によって球こぼれ防止シート280が前方に向けて変形されることを一層軽減することができる。
また、球こぼれ防止シート280を耐疲労性に優れるポリプロピレン樹脂で形成することにより、薄肉状の弾性変形部280aが破断することなく長期間にわたって良好に使用することができる。
また、前記実施例においては、本体側通路(本体側通路筒232)を、本体枠20側に設けられた通路構成部材(上皿用連絡路230の球貯留部222)220と、遊技盤80の基板ボックス装着台100に形成された本体側通路筒232によって構成された場合を例示したが、本体側通路を形成する通路筒を本体枠20側に対してのみ形成することによってもこの発明を実施することができる。
また、前記実施例においては、前枠21、遊技盤装着枠22及び機構装着体23を合成樹脂材によって一体成形することで本体枠20が構成される場合を例示したが、遊技機本体としての前枠21と別体に遊技盤装着枠22及び機構装着体(裏機構板)23を形成して、前枠21に対し遊技盤装着枠22及び機構装着体(裏機構板)23を取り付けた構造であってもこの発明を実施することができる。
また、前記実施例においては、上皿63が開閉体としてのガラス扉50に装着された場合を例示したが、ガラス扉50とは別にガラス扉50の下側に、上皿63が設けられた前板がヒンジ機構によって開閉可能に装着される形式の遊技機であってもこの発明を実施することができる。但し、この場合、前板が開閉体に相当する。
また、前記実施例においては、スピーカボックス25の上壁部によって球受部250の球受け面250aが形成され、スピーカ装着体40上縁張出部によって球受部250の前壁251が構成された場合を例示したが、スピーカボックス25やスピーカ装着板40がない形式の遊技機であってもこの発明を実施することができる。
この発明の実施例に係る遊技機の外枠の一側に本体枠が開かれその本体枠の一側にガラス扉が開かれた状態を示す斜視図である。 同じく遊技機の前側全体を示す正面図である。 同じく遊技機を斜め右上前方から示す斜視図である。 同じく遊技機の後側全体を示す背面図である。 同じく遊技機の本体枠の後側に各種部材が組み付けられた状態を斜め左下後方から示す斜視図である。 同じく遊技機の本体枠と遊技盤とを分離して示す斜視図である。 同じく遊技盤の後側下部の基板ボックス装着台に副制御基板ボックスと主制御基板ボックスとが装着された状態を示す側断面図である。 同じく基板ボックス装着台と副制御基板ボックス及び主制御基板ボックスが分離された状態を後方から示す斜視図である。 同じく基板ボックス装着台を前側から示す斜視図である。 同じく基板ボックス装着台と仕切板とが分離された状態を前側から示す斜視図である。 同じく基板ボックス装着台に対し仕切板がその一端の係止突片と他端の弾性係止片によって装着された状態を示す平断面図である。 同じく仕切板の弾性係止片が基板ボックス装着台の係止部に係合された状態を後側から示す背面図である。 同じく仕切板の弾性係止片を示す斜視図である。 同じく本体枠の遊技盤装着枠の後下隅部に設けられた回路基板装着部に対しカバー体が取り外された状態を示す斜視図である。 同じく回路基板装着部、回路基板及びカバー体が分離された状態を後方から示す斜視図である。 同じく回路基板装着部、回路基板及びカバー体が分離された状態を前方から示す斜視図である。 同じく回路基板装着部に回路基板が装着されカバー体によって覆われた状態を示す側断面図である。 同じく球払出装置と上皿及び下皿を連通する通路構成部材を破断して後方から示す説明図である。 同じく本体枠の前側に開口したスピーカボックスに対しスピーカが取り外された状態を示す斜視図である。 同じく球払出装置と上皿を連通する上皿用連絡路を示す側断面図である。 同じく上皿用連絡路の本体側通路の出口の近傍に設けられた球受部と球こぼれ防止シートを示す斜視図である。 同じく上皿用連絡路の本体側通路の出口の近傍に設けられた球受部と下皿誘導路の関係を示す正断面図である。 同じくスピーカ装着部材の上縁張出部を球受部の前壁として球こぼれ防止シートが装着された状態を示す斜視図である。 同じく球受部の前壁に球こぼれ防止シートが装着された状態を示す平断面図である。 同じく球受部の前壁に球こぼれ防止シートが装着された状態を示す側断面図である。 同じく球受部の前壁に対し球こぼれ防止シートが分離された状態を示す斜視図である。 球こぼれ防止シートに薄肉状の弾性変形部を形成したの変更例を示すもので球受部の前壁に装着された球こぼれ防止シートが球こぼれ防止姿勢に起立した状態を示す断面図である。 同じく球こぼれ防止シートが薄肉状の弾性変形部において変形された状態を示す断面図である。 同じく球こぼれ防止シートを示す斜視図である。
符号の説明
10 外枠
20 本体枠(遊技機本体)
50 ガラス扉(開閉体)
217 球払出装置
220 通路構成部材
221 球払出通路
230 上皿用連絡路
231 本体側通路
232 本体側通路筒
240 ガラス扉側通路
241 ガラス扉側通路筒
250 球受部
250a 球受面
280 球こぼれ防止シート

Claims (1)

  1. 遊技機本体の後側に球払出装置が設けられ、同遊技機本体の前側に球受皿を有する開閉体がヒンジ機構によって開閉可能に設けられ、前記遊技機本体と前記開閉体の相互には、前記球払出装置から払い出された球を前記球受皿に誘導する連絡路が、本体側通路と開閉体側通路によって分離可能に形成されていることを特徴とする遊技機。
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