JP2018164820A - 遊技機 - Google Patents

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澤田 盛弘
Morihiro Sawada
盛弘 澤田
前田 崇
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崇 前田
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Abstract

【課題】メンテナンス作業等の作業性の低下を抑えつつ、不正な利益享受を抑制することができる遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ機10においては遊技領域が形成された遊技盤81が本体枠13に搭載されており、これら本体枠13及び遊技盤81は本体枠13に取り付けられた裏パック機構15によって後方から覆われている。遊技領域には作動口84が設けられており、同作動口84に入った遊技球は遊技盤81の背面側に設けられた回収通路153を通って出口部分153aから流出する。遊技球の入球は回収通路153の途中位置に設けられた作動口センサ157によって検知される。出口部分153aは下方に開放されており、その延長上には規制部材300が設けられている。規制部材300の起立壁部及び対向壁部は、本体枠13及び裏パック機構15の下端部の境界部位BP2と回収通路153の出口部分153aとを繋いだ仮想直線IL上に配されている。
【選択図】 図14

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤を枠体に搭載してなるベースユニットを備えているものがある。遊技領域には各種入球口が設けられており、入球口に入った遊技球は遊技盤の背面に設けられた回収通路を通過することで回収される。例えば回収通路の途中位置には入球口への入球を検知する検知センサが設けられている。検知センサから制御装置に対して入球を示す信号が出力されることに基づいて遊技者に例えば遊技球が払い出し等の特典が付与される(例えば特許文献1参照)。
ベースユニットの背面側には、排出通路等の各種構成を有する裏パックユニットが設けられている。回収通路によって回収された遊技球は、裏パックユニットの排出通路を通じて遊技ホールの島設備等に返却される。ベースユニット及び裏パックユニットをそれぞれ別ユニットとして構成し、同裏パックユニットをベースユニットに対して着脱可能又は開放可能とすることにより、例えば排出通路の清掃作業等の各種メンテナンス作業の容易化が図られている。
特開2000−70446号公報
しかしながら、上述の如くベースユニット(回収通路)と裏パックユニット(例えば排出通路)とを別々に構成した場合には、両者の合わせ部分に境界が生じ、この境界を通じて不正行為が行われやすくなることが懸念される。例えば、その境界部位を通じてワイヤ等の不正具が挿入され、検知センサに対して不正にアクセスされるといった不都合が生じやすくなると懸念される。
一方、裏パックユニット(例えば排出通路)をベースユニットに対して別に構成するのではなく、それらを一体化することも可能である。しかしながら、このような構成では、上記境界の発生を抑えて防犯性の向上に貢献できる反面、上述した排出通路等へのアクセスが困難となるためメンテナンス作業等の作業性が低下すると懸念される。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、メンテナンス作業等の作業性の低下を抑えつつ、不正な利益享受を抑制することができる遊技機を提供することを目的とするものである。
本発明は、
遊技球が打ち出される遊技領域が前面側に形成された遊技盤を有するベースユニットと、
前記遊技盤に設けられ、前記遊技領域を流下する複数の遊技球のうち一部の遊技球を同遊技盤の背面に導く入球口と、
前記遊技盤の背面に設けられ、前記入球口を通じて当該遊技盤の背面に至った遊技球を回収する回収通路と、
前記回収通路に配置され、前記入球口へ入球した遊技球を検知する検知手段と、
前記ベースユニットの背面側において少なくとも前記回収通路の出口部分よりも下側となる領域と対向させて設けられた背面ユニットと
を備え、
前記回収通路の出口部分は、下方に開放されており、
前記背面ユニットには、前記回収通路に連通し、前記回収通路の出口部分から流出した遊技球を遊技機外部に排出する排出通路が設けられており、
前記背面ユニットに設けられ、前記ベースユニットと前記背面ユニットとの境界部位の下端と前記出口部分との間に位置し、当該出口部分から同遊技盤の背面に沿って落下した遊技球が当たることによりその後端部を基端として撓み変形可能な球受け部と、
前記ベースユニットに設けられ、前記球受け部の前端部が挿入される挿入部と
を備え、
前記挿入部には、前記球受け部の前端部が上方へ撓み変形した場合に当該球受け部に上側から当接して撓み変形を阻止する上ストッパと、前記球受け部の前端部が下方へ撓み変形した場合に当該球受け部に当接して当該撓み変形を阻止する下ストッパとが形成されており、
前記球受け部の前端部と前記上ストッパとの隙間は、前記球受け部の前端部と前記下ストッパとの隙間よりも小さくなるように形成されており、
前記境界部位を通じて挿入された不正具の前記出口部分側への移動が前記球受け部及び前記挿入部によって規制されることを特徴とする。
メンテナンス作業等の作業性の低下を抑えつつ、不正な利益享受を抑制することができる。
一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の構成を示す背面図である。 前扉枠の構成を示す背面図である。 本体枠の構成を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 本体枠の構成を示す背面図である。 遊技盤の背面構成を示す斜視図である。 遊技盤から主制御装置ユニットを取り外した状態を示す背面図である。 主制御装置ユニットの構成を示す斜視図である。 裏パック機構の構成を示す正面図である。 裏パック機構の分解斜視図である。 図4のA−A線部分端面図である。 図14の規制部材及びその周辺を示す部分拡大図である。 (a)規制部材を斜め上方から見た斜視図、(b)規制部材を斜め下方から見た斜視図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 規制部及びそれに関連する構成の変形例を示す概略図である。 背面カバー補強部材の変形例を示す概略図である。
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図、図4はパチンコ機10の背面図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域PE内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部12とを有する。外枠11は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
遊技機主部12は、ベースユニットとしての本体枠13と、その本体枠13の前方に配置される前扉枠14と、本体枠13の後方に配置される背面ユニットとしての裏パック機構15とを備えている。遊技機主部12のうち本体枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として本体枠13が前方へ回動可能とされている。
本体枠13には、図2に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、本体枠13には、図3に示すように、裏パック機構15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。
次に、前扉枠14について説明する。なお、以下の説明では、図1〜図3を参照するとともに、前扉枠14の背面の構成については図5を参照する。図5は、前扉枠14の背面図である。
前扉枠14は本体枠13の前面側全体を覆うようにして設けられている。前扉枠14には後述する遊技領域PEのほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部21が形成されている。窓部21は、略楕円形状をなし、透明性を有するガラス22が嵌め込まれている。窓部21の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓部21の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部23が設けられている。環状電飾部23では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部23の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部24が設けられ、さらにその左右側方には賞球払出中に点灯する賞球ランプ部25が設けられている。また、左右の賞球ランプ部25に近接した位置には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部26が設けられている。
前扉枠14における窓部21の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部31と下側膨出部32とが上下に並設されている。上側膨出部31内側には上方に開口した上皿33が設けられており、下側膨出部32内側には同じく上方に開口した下皿34が設けられている。上皿33は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿34は、上皿33内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
下側膨出部32の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル41が設けられている。遊技球発射ハンドル41が操作されることにより、後述する遊技球発射機構から遊技球が発射される。
前扉枠14の背面には、図2及び図5に示すように、通路形成ユニット50が取り付けられている。通路形成ユニット50は、合成樹脂により成形されており、上皿33に通じる前扉側上皿通路51と、下皿34に通じる前扉側下皿通路52とが形成されている。通路形成ユニット50において、その上側隅部には後方に突出し上方に開放された受口部53が形成されており、当該受口部53を仕切壁54によって左右に仕切ることで前扉側上皿通路51と前扉側下皿通路52の入口部分とが形成されている。前扉側上皿通路51及び前扉側下皿通路52は上流側が後述する遊技球分配部に通じており、前扉側上皿通路51に入った遊技球は上皿33に導かれ、前扉側下皿通路52に入った遊技球は下皿34に導かれる。
前扉枠14の背面における回動基端側(図5の右側)には、その上端部及び下端部に突起軸61,62が設けられている。これら突起軸61,62は本体枠13に対する組付機構を構成する。また、前扉枠14の背面における回動先端側(図5の左側)には、図2に示すように、後方に延びる鉤金具63が上下方向に複数並設されている。これら鉤金具63は本体枠13に対する施錠機構を構成する。
次に、本体枠13について詳細に説明する。図6は本体枠13の正面図である。
本体枠13は、外形が外枠11と同様に略矩形状をなす樹脂ベース71を主体に構成されている。樹脂ベース71の高さ寸法は、外枠11の高さ寸法よりも若干小さく設定されている。また、樹脂ベース71は外枠11の上側枠部に寄せて配置され、外枠11の下側枠部と樹脂ベース71との間には若干の隙間が形成されている。外枠11にはこの隙間を塞ぐようにして幕板が装着されている。幕板は、樹脂ベース71(詳しくはその下端部)の下方に配置されており、本体枠13が外枠11に対して閉じられた状態では樹脂ベース71が幕板の上に載ることとなる。なお、幕板と樹脂ベース71との間に若干のクリアランスを設けてもよい。
樹脂ベース71の前面における回動基端側(図6の左側)には、その上端部及び下端部に支持金具72,73が取り付けられている。図示は省略するが、支持金具72,73には軸孔が形成されており、それら軸孔に前扉枠14の突起軸61,62が挿入されることにより、本体枠13に対して前扉枠14が回動可能に支持されている。
樹脂ベース71の前面における回動先端側(図6の右側)には、前扉枠14の背面に設けられた鉤金具63を挿入するための挿入孔74がそれぞれ設けられている。本パチンコ機10では、本体枠13や前扉枠14を施錠状態とするための施錠装置が本体枠13の背面側に隠れて配置される構成となっている。したがって、鉤金具63が挿入孔74を介して施錠装置に係止されることによって、前扉枠14が本体枠13に対して開放不能に施錠される。
樹脂ベース71の右下隅部には、施錠装置の解錠操作を行うためのシリンダ錠75が設置されている。シリンダ錠75は施錠装置に一体化されており、シリンダ錠75の鍵穴に差し込んだキーを右に回すと本体枠13に対する前扉枠14の施錠が解かれるようになっている。なお、シリンダ錠75の鍵穴に差し込んだキーを左に回すと外枠11に対する本体枠13の施錠が解かれるようになっている。
樹脂ベース71の中央部には略楕円形状の窓孔76が形成されている。樹脂ベース71には遊技盤81が着脱可能に取り付けられている。遊技盤81は合板よりなり、遊技盤81の前面に形成された遊技領域PEが樹脂ベース71の窓孔76を通じて本体枠13の前面側に露出した状態となっている。
ここで、遊技盤81の構成を図7に基づいて説明する。遊技盤81には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口82,可変入賞装置83,作動口84,スルーゲート85及び可変表示ユニット86等がそれぞれ設けられている。一般入賞口82、可変入賞装置83及び作動口84に遊技球が入ると、それが後述する検知センサにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。その他に、遊技盤81の最下部にはアウト口87が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口87を通って遊技領域PEから排出される。また、遊技盤81には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘88が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
可変表示ユニット86には、作動口84への入賞をトリガとして図柄を可変表示する図柄表示装置91が設けられている。また、可変表示ユニット86には、図柄表示装置91を囲むようにしてセンターフレーム92が配設されている。センターフレーム92の上部には、第1特定ランプ部93及び第2特定ランプ部94が設けられている。また、センターフレーム92の上部及び下部にはそれぞれ保留ランプ部95,96が設けられている。下側の保留ランプ部95は、図柄表示装置91及び第1特定ランプ部93に対応しており、遊技球が作動口84を通過した回数は最大4回まで保留され保留ランプ部95の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上側の保留ランプ部96は、第2特定ランプ部94に対応しており、遊技球がスルーゲート85を通過した回数は最大4回まで保留され保留ランプ部96の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
図柄表示装置91は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。図柄表示装置91には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。
第1特定ランプ部93では、作動口84への入賞をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には大当たりが発生する。また、第2特定ランプ部94では、遊技球のスルーゲート85の通過をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には作動口84に付随する電動役物が所定時間だけ開放状態となる。
可変入賞装置83は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たりの際に遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置83の開放態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置83が繰り返し開放されるものが一般的である。
遊技盤81には、内レール部101と外レール部102とが取り付けられており、これら内レール部101と外レール部102とにより誘導レールが構成され、後述する遊技球発射機構から発射された遊技球が遊技領域PEの上部に案内されるようになっている。
遊技球発射機構110は、図6に示すように、樹脂ベース71における窓孔76の下方に取り付けられている。遊技球発射機構110は、電磁式のソレノイド111と、発射レール112と、球送り機構113とからなり、ソレノイド111への電気的な信号の入力により当該ソレノイド111の出力軸が伸縮方向に移動し、球送り機構113によって発射レール112上に置かれた遊技球を遊技領域PEに向けて打ち出す。
発射レール112と遊技盤81に取り付けられた内,外レール部101,102との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方には前扉枠14の通路形成ユニット50に形成されたファール球通路55が配設されている。したがって、仮に遊技球発射機構110から発射された遊技球が遊技領域PEの上部に到達せずに、内,外レール部101,102によって構成される誘導レールを逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路55内に入る。ファール球通路55は前扉側下皿通路52に通じており、ファール球通路55に入った遊技球は下皿34に排出される。
樹脂ベース71において発射レール112の左方には、樹脂ベース71を前後方向に貫通させて通路形成部121が設けられている。通路形成部121には図3に示すように本体側上皿通路122と本体側下皿通路123とが形成されている。本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123の上流側は、後述する遊技球分配部に通じている。また、通路形成部121の下方には前扉枠14に取り付けられた通路形成ユニット50の受口部53が入り込んでおり、本体側上皿通路122の下方には前扉側上皿通路51が配置され、本体側下皿通路123の下方には前扉側上皿通路51が配置されている。
樹脂ベース71において通路形成部121の下方には、本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123を開閉する開閉部材124が取り付けられている。開閉部材124はその下端に設けられた支軸125により前後方向に回動可能に支持されており、さらに本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123を閉鎖する前方位置に付勢する図示しない付勢部材が設けられている。したがって、前扉枠14を本体枠13に対して開いた状態では開閉部材124が図示の如く起き上がり、本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123を閉鎖する。これにより、本体側上皿通路122又は本体側下皿通路123に遊技球が貯留されている状態で前扉枠14を開放した場合、その貯留球がこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できる。これに対し、前扉枠14を閉じた状態では、前扉枠14の通路形成ユニット50に設けられた受口部53により付勢力に抗して開閉部材124が押し開けられる。この状態では、本体側上皿通路122と前扉側上皿通路51とが連通し、さらに本体側下皿通路123と前扉側下皿通路52とが連通している。
次に、本体枠13の背面構成について説明する。図8は本体枠13の背面図である。
樹脂ベース71の背面における回動先端側(図8の左側)には、施錠装置131が設けられており、シリンダ錠75におけるキー操作に対して施錠装置131が連動し、本体枠13及び前扉枠14の解錠が行われる。
樹脂ベース71の背面における回動基端側(図8の右側)には、上側軸受け金具132及び下側軸受け金具250が上下に並設されている。軸受け金具132,250には、上下に離間させて軸受け部133,251が形成されており、これら軸受け部133,251により本体枠13に対して裏パック機構15が回動可能に取り付けられている。また、樹脂ベース71の背面における回動先端側には、裏パック機構15を本体枠13に締結するための被締結孔134,252が設けられている。
樹脂ベース71の背面には、係止金具135が複数設けられており、これら係止金具135によって上述したように樹脂ベース71に対して遊技盤81が取り付けられている。樹脂ベース71の下部には、金属板を折り曲げて形成した本体枠補強部材253が設けられている。本体枠補強部材253は遊技盤81の下方(詳しくは遊技盤81と本体枠13との境界部位BP1よりも下側)に配置されており、その遊技盤81の下端縁に沿って延びる(左右方向に延びる)長尺状をなす。この本体枠補強部材253により本体枠13の補強が図られている。本体枠補強部材253は、長板状の取付部254と、取付部254に連なる延出部255,256とを備えている。取付部254の板面は、樹脂ベース71の背面とほぼ同一面上となるように構成されている。また、取付部254は、遊技盤81の下端縁に沿って延びている。延出部255,256は取付部254の前面側に形成されている。詳述すれば、延出部255,256は、取付部254の上側及び下側の長辺から樹脂ベース71の前面に向かって延びている。これら取付部254及び延出部255,256に囲まれた部分によって、パチンコ機10の前方に開放された溝部257が構成されている。
樹脂ベース71には、この本体枠補強部材253に対応して凹んだ収容凹部258が形成されている。本体枠補強部材253は、収容凹部258に収容された状態でビス等の締結具により固定されている。
遊技盤81の背面の構成を説明する。図9は遊技盤81を後方より見た斜視図、図10は遊技盤81から主制御装置ユニット160を取り外した状態を示す背面図である。
遊技盤81の中央に配置される可変表示ユニット86には、センターフレーム92を背後から覆う合成樹脂製のフレームカバー141が後方に突出させて設けられており、フレームカバー141に対して後側から上述した図柄表示装置91が取り付けられるとともに、その図柄表示装置を駆動するための表示制御装置が取り付けられている(図示は省略)。これら図柄表示装置91及び表示制御装置は前後方向に重ねて配置され(図柄表示装置が前、表示制御装置が後)、さらにその後方に音声ランプ制御装置ユニット142が搭載されている。音声ランプ制御装置ユニット142は、音声ランプ制御装置143と、取付台144とを具備する構成となっており、取付台144上に音声ランプ制御装置143が装着されている。
音声ランプ制御装置143は、後述する主制御装置からの指示に従い音声やランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス145に収容されて構成されている。
遊技盤81の背面には、図10に示すように、可変表示ユニット86の下方に集合板ユニット150が設けられている。集合板ユニット150には、各種入賞口に入賞した遊技球を回収する遊技球回収機構や、各種入賞口等への遊技球の入球を検知する検知機構などが設けられている。
遊技球回収機構について説明すると、集合板ユニット150には、前記一般入賞口82,可変入賞装置83,作動口84等の入球口に個々に対応する回収通路151〜153が設けられている。これら回収通路151〜153は、それら入球口から遊技盤80の背面に沿って下っており、遊技球の落下経路を規定している。回収通路151〜153は、同遊技盤81の下端付近にて合流しており、一般入賞口82等の入球口を通過した遊技球は何れも回収通路151〜153を介して遊技盤81の下方に集合することとなる。各回収通路151〜153の出口部分151a〜153aは、遊技盤81の幅方向(左右方向)に並べて配されており、遊技球の落下位置が同幅方向において分散されている。また、それら出口部分151a〜153aは、下方に開放されており、その先側(詳しくは遊技盤81の下方)には後述する排出通路が設けられている。回収通路151により遊技盤81の下方に集合した遊技球は排出通路内に導出される。なお、アウト口87も同様に排出通路に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球もアウト口87を介して排出通路内に導出される。
検知機構について説明すると、集合板ユニット150には、遊技盤81表側の一般入賞口82と対応する位置に入賞口センサ155が設けられ、可変入賞装置83と対応する位置にカウントセンサ156が設けられ、作動口84に対応する位置に作動口センサ157が設けられている。これら各種検知センサ155〜157は、上記一般入賞口82等の入球口に連なる各回収通路151の途中位置に配置されており、同回収通路151にて遊技球の落下経路が規定された状態にて遊技球の通過を検知する。より詳しくは、各検知センサ155〜157は、各回収通路151の途中位置に設けられた検知領域DEを遊技球が通過することで、一般入賞口82等の入球口への入球を検知するものであり、具体的には上記検知領域DEを遊技球が通過した場合に生じる磁場の変化を把握する磁気センサが採用されている。なお、検知センサの種類は磁気センサに限定されるものではなく、例えば光学センサや接触センサを用いてもよい。また、作動口84に関して補足すれば、上側の作動口84用の検知センサ154及び回収通路151と、下側の作動口84用の検知センサ154及び回収通路151とを共用してもよいし、各作動口84に個別に対応して検知センサ及び回収通路を分けてもよい。
なお、集合板ユニット150外における可変表示ユニット86の左右両側には、スルーゲート85を通過する遊技球を検知するゲートセンサ158が設けられている。
これら各種検知センサ155〜157は、遊技盤81の背面側に設けられた主制御装置ユニット160(詳しくは主制御装置)に電気的に接続されており、それら検知センサ155〜157における検知結果が同主制御装置に対して出力される構成となっている。以下、主制御装置及びそれに付随する構成について図11に基づき説明する。図11は主制御装置ユニット160の構成を示す斜視図である。
主制御装置ユニット160は、集合板ユニット150を後側から覆うようにして遊技盤81に搭載されており、合成樹脂製の取付台161と、同取付台161に搭載された主制御装置162とによって構成されている。主制御装置162は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス163に収容されて構成されている。
基板ボックス163は、略直方体形状のボックスベース(表ケース体)とこのボックスベースの開口部を覆うボックスカバー(裏ケース体)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印手段としての封印部164によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス163が封印されている。封印部164は、基板ボックス163の長辺部に5つ設けられ、そのうち少なくとも一つが用いられて封印処理が行われる。
封印部164はボックスベースとボックスカバーとを開封不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、封印部164を構成する長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に結合されるようになっている。封印部164による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、5つの封印部164のうち、少なくとも一つの長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など基板ボックス163を開封する場合には、係止爪が挿入された封印部と他の封印部との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス163のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度封印処理する場合は他の封印部の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス163の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス163に残しておけば、基板ボックス163を見ることで不正な開封が行われた旨が容易に発見できる。
基板ボックス163の一方の短辺部には、その側方に突出するようにして複数の結合片165が設けられている。これら結合片165は、取付台161に形成された複数の被結合片166と1対1で対応しており、結合片165と被結合片166とにより基板ボックス163と取付台161との間で封印処理が行われる。
次に、裏パック機構15について説明する。図12は裏パック機構15の正面図、図13は裏パック機構15の分解斜視図である。
裏パック機構15は、裏パック201及び制御装置集合ユニット260を備えている。裏パック201及び制御装置集合ユニット260は、裏パック201を上側、制御装置集合ユニット260を下側として配置されている。より詳しくは、制御装置集合ユニット260の一部分が裏パック201に対してパチンコ機10の後方から重なる構成となっている。
裏パック201は、遊技盤81の背面側すなわち音声ランプ制御装置ユニット142等を覆っている。これにより、音声ランプ制御装置ユニット142等の保護を図っている。本パチンコ機10においては、島設備からの遊技球の供給がパチンコ機10(詳しくは裏パック201)の上方より行なわれる。例えば遊技球がこぼれた場合、裏パック201によって、音声ランプ制御装置ユニット142等への遊技球の衝突を回避することができる。
次に裏パック201の主要な構成について説明する。裏パック201は、骨格をなすベース部211とパチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部212とを備えている。これらベース部211及び保護カバー部212は、合成樹脂材料によりそれぞれ別体で設けられており、ビス等の締結具によって結合されている。ベース部211は、矩形枠の下枠部分を除いた形状(門型状)をなす。保護カバー部212は、左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、ベース部211によって囲まれた領域を覆っている。ベース部211の左右両側の下端部は保護カバー部212よりも下方へ突出している。以下、ベース部211における、それら下方に突出した部分を、下方突出部211a,211bと称する。
なお、ベース部211及び保護カバー部212は、透明性を有する合成樹脂で構成されている。このため、裏パック201を取り付けた状態であっても、遊技盤81の背面側(例えば主制御装置ユニット160等)が視認可能となっている。本実施の形態においては、ベース部211及び保護カバー部212を別体で設け、締結具によって結合(一体化)したが、両者を合成樹脂材料により一体成形することも可能である。
ベース部211には、その右上部に外部端子板213が設けられている。外部端子板213には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部211における本体枠13の回動基端側の端部には上下一対の掛止ピン214が設けられており、掛止ピン214を本体枠13に設けられた前記軸受け部133に挿通させることで、裏パック201が本体枠13に対して回動可能に支持されている。
ベース部211には、保護カバー部212を迂回するようにして払出機構部202が配設されている。すなわち、裏パック201の最上部には上方に開口したタンク221が設けられており、タンク221には遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク221の下方には、下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール222が連結され、タンクレール222の下流側には上下方向に延びるケースレール223が連結されている。ケースレール223の最下流部には払出装置224が設けられている。払出装置224より払い出された遊技球は、当該払出装置224の下流側に設けられた図示しない払出通路を通じて、裏パック201のベース部211に設けられた遊技球分配部225に供給される。
遊技球分配部225は、払出装置224より払い出された遊技球を上皿33、下皿34又は後述する排出通路の何れかに振り分けるための機能を有し、内側の開口部226が上述した本体側上皿通路122及び前扉側上皿通路51を介して上皿33に通じ、中央の開口部227が本体側下皿通路123及び前扉側下皿通路52を介して下皿34に通じ、外側の開口部228が排出通路に通じるように形成されている。
払出機構部202には、裏パック基板229が設置されている。裏パック基板229には、例えば交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチ229aの切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
ベース部211の下部には、ベース部211よりも高硬度且つ高強度な金属製の裏パック補強部材261が設けられている。裏パック補強部材261は、裏パック201の左右方向の長さとほぼ同等の長さを有する。この裏パック補強部材261によってベース部211の左右の下方突出部211a,211bが繋がれている。換言すれば、裏パック補強部材261によって、ベース部211が環状をなす構成となっている。これにより、裏パック201の剛性向上が図られている。
裏パック補強部材261を高強度な金属製とすることで、特に裏パック201の下部における剛性を担保することが容易となる。これにより裏パック201の下部に後方に開放された部位(すなわち保護カバー部212によって覆われない部位)を設けることができる。保護カバー部212を大型化したり、下方の開放部分を閉じたりすることで剛性を向上することも可能であるが、かかる場合、補強に必要となるスペースが増大しやすいと考えられる。しかしながら、本実施の形態においては、裏パック補強部材261に金属材を用いることで、より少ないスペースでの補強を達成している。これにより、保護カバー部212の大型化等を抑制し、裏パック201の下部における構成部品の配置自由度の向上に貢献している。
図4等に示すように、裏パック201における後方に開放された部位(保護カバー部212によって覆われていない部位)の前方に前記主制御装置162が配置されており、主制御装置162の大半がパチンコ機10の後方から直接視認可能となっている。すなわち、裏パック201を閉じた状態での主制御装置162の視認性の向上が図られている。これにより、主制御装置162のメンテナンス性の向上、及び主制御装置162に対する不正発見の容易化に貢献している。
図13や図14等に示すように、裏パック補強部材261は、遊技盤81の下端部と本体枠13との境界部位BP1の後方に配置された支持板部262を有する。支持板部262は、遊技盤81の下端縁に沿って延びる長板状をなしている。その支持板部262の板面は、遊技盤81の背面とベース部211の背面とに対向している。支持板部262の上側の端部には、遊技盤81の背面に向かって(パチンコ機10の前方に)延びる上側延出部263が形成されている。また、支持板部262の下側の端部には、本体枠13の背面に向かって(パチンコ機10の前方に)延びる下側延出部264が形成されている。これら支持板部262と上側延出部263と下側延出部264とにより、裏パック補強部材261が構成されている。なお、裏パック補強部材261は、長板材の各長辺を同一側に折り曲げて形成されている。このため、支持板部262と両延出部263,264とが隙間無く連続している。裏パック補強部材261を、切削や鋳造等の加工手段によって製造することも可能である。
また、支持板部262と上側延出部263と下側延出部264とにより囲まれた部分によって溝部265が形成されている(図3等参照)。溝部265は、遊技盤81の下端縁に沿って延びるとともに、前方に開放された断面略コ字状をなしている。
上側延出部263は遊技盤81に対して近接して設けられている。より詳しくは、上側延出部263と遊技盤81との間には遊技球の直径寸法よりも小さなクリアランスが設けられている。下側延出部264と本体枠13(詳しくは本体枠補強部材253)との関係も同様である。これにより、裏パック補強部材261と遊技盤81及び本体枠13との間に遊技球が嵌まり込むといった不都合を回避している。なお、上側延出部263と遊技盤81との間の隙間は必ずしも必要ではなく、両者が接触する構成とすることも可能である。下側延出部264及び本体枠13(詳しくは本体枠補強部材253)についても同様に、両者が接触する構成としてもよい。
支持板部262の左右の端部には、ベース部211への取付部たる貫通孔(図示略)が形成されており、裏パック補強部材261はそれら貫通孔にビス等の締結具を通した状態でベース部211に固定されている。
再び図12等を用いて、前記制御装置集合ユニット260について説明する。上述したように、制御装置集合ユニット260は、ベース部211に一部重なった状態で配置されている。制御装置集合ユニット260は、裏パック201とほぼ同等の大きさ(左右方向寸法)を有している。制御装置集合ユニット260は、本体枠13への取付部を有する取付台241を備えている。取付台241には、遊技球をパチンコ機10の外部へ排出する排出通路盤203と、遊技球の払い出しを制御する払出制御装置242と、電源・発射制御装置243(以下、電源装置243ともいう)とが取り付けられている。より詳細には、取付台241を前後に挟むようにして、排出通路盤203と各制御装置242,243が取付台241に取り付けられている。裏パック機構15が本体枠13に対して閉じられた状態では、排出通路盤203が本体枠13の樹脂ベース71に僅かな隙間(以下便宜上、この隙間が形成されている部位を境界部位BP2と称する)を隔てて対向した状態となっている。なお、裏パック機構15の閉じ切り機能を向上すべく、境界部位BP2に僅かな隙間が形成される構成としたが、この隙間を削除し、排出通路盤203と樹脂ベース71とが当接する構成としてもよい。
払出制御装置242は、基板ボックス244内に払出装置224を制御する払出制御基板が収容されてなる。また、電源・発射制御装置243は、基板ボックス246内に電源・発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル41の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。なお、電源・発射制御装置243にはRAM消去スイッチ247が設けられている。
取付台241は、裏パック201とほぼ同等の大きさ(左右方向の大きさ)の略矩形状をなし、ベース部211の下端部から本体枠13の下端部までのほぼ全域を覆っている。より詳しくは、ベース部211の下方突出部211a,211bと裏パック補強部材261とをパチンコ機10の後方から覆っている。以下、取付台241におけるパチンコ機10の後側を取付台241の表面側、パチンコ機10の前側を取付台241の背面側として説明する。
取付台241の表面側には、上述した電源装置243が設けられている。電源装置243は、ビス等の締結具によって取付台241に固定されている。この電源装置243には、払出制御装置242がビス等の締結具によって固定されている。すなわち、取付台241と払出制御装置242とによって電源装置243が前後で挟まれた状態となっている。
電源装置243は、その基板のハンダ面を取付台241の表面と対向させて配置されている。取付台241は、裏パック201同様、透明性を有する合成樹脂により成形されている。このように透明性を有することで、電源装置243のハンダ面が取付台241を介して視認可能となっている。因みに、払出制御装置242を取付台241に取り付け、払出制御装置242に電源装置243を取り付ける構成とすることも可能である。
取付台241における、本体枠13の回動基端側と同一側の端部には、上下一対の掛止ピン266が設けられている。掛止ピン266を本体枠13に設けられた軸受け部251に挿通させることで、取付台241(制御装置集合ユニット260)が本体枠13に対して回動可能に支持されている。
本実施の形態においては特に、取付台241の回動基軸と裏パック201の回動基軸とが同一軸線上に設けられており、取付台241及び裏パック201の両者を一体として開閉することが可能となっている。より詳しくは、上述のごとく裏パック201と制御装置集合ユニット260(詳しくは取付台241)とは回動方向に重なる配置となっている。このため、裏パック201を開方向へ回動させる際には、制御装置集合ユニット260を同時又は事前に開方向へ回動させる必要がある。一方、制御装置集合ユニット260は、単独で開方向へ回動させることが可能となっている。
取付台241の回動先端側には、裏パック201に設けられた被締結孔134,252に対して締結するための締結具215,267が上下に並設されており、当該締結具215,267を被締結孔134,252に嵌め込むことで本体枠13に対して取付台241が固定されている。より詳細には、下側の締結具267は被締結孔252に直接嵌め込まれる一方、上側の締結具215は裏パック201のベース部211に形成された貫通孔268に挿通された状態、すなわちベース部211を間に挟んだ状態で被締結孔134に嵌め込まれる。これにより、制御装置集合ユニット260(取付台241)及び裏パック201が本体枠13に対して固定される。
次に排出通路盤203の主要な構成について説明する。排出通路盤203は、取付台241の背面と対向する板状の基部230を備えている。基部230には図示せぬ複数の貫通孔が形成されており、排出通路盤203は、これら貫通孔にビス等の締結具を挿通した状態で取付台241に固定されている。基部230における取付台241と対向する面には、後方へ開放された排出通路231が形成されている。排出通路231の開放部は取付台241によって塞がれている。排出通路盤203も取付台241と同様に透明性を有する合成樹脂により形成されており、球詰まり等の確認が容易となっている。
基部230には、回収通路151やアウト口87から落下した遊技球が当たる球受け部270が設けられている。球受け部270は、基部230の上端縁において、遊技盤81の背面に向かって延びる板状に形成されている。換言すれば、球受け部270は、その後端部において、取付台241に固定された基部230と連結された状態となっている。球受け部270の下方には、他の構成部品(詳しくは後述する裏パック補強部材261)との間で空間が形成され、球受け部270の下方への撓み変形が許容されている。
ここで、図13を用いて、球受け部270と排出通路231との相互の関係について説明する。球受け部270は、前記排出通路231よりも前方に配置されており、遊技盤81から排出通路231に向けて下り傾斜している。球受け部270の上面は、アウト口87等から落下する遊技球が接触する平面状の接触面270aを構成している。これにより、接触面270aに当たった遊技球は、接触面20aの傾斜によって球受け部270の後方に設けられた排出通路231に誘導される。
球受け部270と排出通路231の上部(遊技球の入口部位)とは、ほぼ同等の大きさ(左右方向寸法)で形成されている。排出通路231に分散された状態で誘導された遊技球は、排出通路231を下るに従い集約され、排出通路231の下端部に設けられた排出口232から遊技機外部へと排出される。
このように球受け部270上で遊技球を集約するのではなく排出通路231にて遊技球の集約することで、球受け部270上で遊技球が滞留し、滞留中の遊技球と新たに落下してきた遊技球とが当たるといった不都合を生じにくい。これにより、遊技球同士が勢いよく当たることで発生する打音を好適に抑制することができる。
排出通路盤203は、裏パック201の裏パック補強部材261を収容する収容部271が設けられている(図3参照)。より具体的には、球受け部270の下方には、球受け部270と対向する平板部272が設けられている。平板部272は、球受け部270とほぼ同等の大きさ(左右方向寸法)を有する。平板部272と本体枠13との関係は、球受け部270と遊技盤81との関係と同様である。すなわち、平板部272は、基部230から本体枠13の背面に向かって延設されている。これら球受け部270と平板部272と基部230とで囲まれた領域によって、収容部271が構成されている。収容部271はパチンコ機10の前方に開放された溝状をなす。
球受け部270の下面(収容部271の天壁)と裏パック補強部材261の上側延出部263の上面(補助面263a)とは略平行に形成されており、補助面263aは、裏パック補強部材261が収容部271に収容された状態で球受け部270に対し若干のクリアランス(本実施の形態においては0.2〜0.3mm程度)を有する。
なお、上述したように球受け部270(詳しくはその下面)を傾斜させることで、裏パック補強部材261が、収容部271に収容される際に収容部271と引っ掛かるといった不都合を抑制することができる。制御装置集合ユニット204は裏パック201に対して独立開閉が可能となっている。これにより、球受け部270の破損等の確認や球受け部270等に対する不正等の確認が容易なものとなっている。制御装置集合ユニット204は、上述の如く電源装置243等を備えており重量がかさみやすい。制御装置集合ユニット204が回動する際には自重によって下方に下ることが考えられる。裏パック補強部材261に対する相対位置が下方に位置がばらついた状態で収容部271に収容される場合、上側延出部263の後端部(詳しくは補助面263aの後端縁)が球受け部270の下面に当たる。収容部271の前方への移動に伴って裏パック補強部材261が収容部271へ嵌まり込む際に、裏パック補強部材261は球受け部270の下面沿って収容部271の奥側へ案内される。このため、裏パック補強部材261と収容部271との引っ掛かりを抑制し、作業性を担保することができる。
裏パック201に対する制御装置集合ユニット204の位置決めは、これら収容部271及び裏パック補強部材261以外の部分で行なわれる。具体的には、掛止ピン266が下側軸受け金具250に嵌まった状態で、制御装置集合ユニット204の回動先端側に設けられた図示せぬと突起が裏パック201の下方突出部211aに設けられた図示せぬ円筒部に嵌まることで位置決めがなされている。すなわち、制御装置集合ユニット204を閉じる際には、先ず裏パック補強部材261及び収容部271によってガイドされ、突起や円筒部等によって位置決めがなされる。位置決めがなされた状態においては、裏パック補強部材261及び収容部271の間に上記クリアランスが確保された状態となる。
収容部271の下側であって、本体枠13と排出通路231との間に形成される空間には、縦横に交差するようにして複数のリブ273が形成されている(図3参照)。これらリブ273によって排出通路231を本体枠13から離間させるとともに、当該排出通路231の補強を行っている。なお、これらリブ273は、本体枠13と排出通路盤203との間に形成される空間を細分化し、不正基板等の設置を抑制する不正防止手段としての機能を併せ有する。
上述したアウト口87や回収通路151等から排出された遊技球は、球受け部270を介して排出通路231に導かれる。排出通路231は遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、同排出通路231を通ることで遊技球がパチンコ機10外部に排出される。
ここで、図14に基づき、パチンコ機10の完成状態における、本体枠13及び遊技盤81の境界部位BP1と裏パック機構15との位置関係について説明する。図14は、図4のA−A線部分端面図である。なお、図4における右側がパチンコ機10における前側であり、同図4の左側がパチンコ機10における後側である。
裏パック補強部材261は、本体枠13と遊技盤81の下端部との間に形成された前後方向に延びる境界部位BP1の後方に配置されている。より詳しくは、裏パック補強部材261の溝部265が境界部位BP1の後方に配置されている。また、裏パック補強部材261の下端縁は、本体枠補強部材253の上端縁よりも下方となるように設定されている。つまり、パチンコ機10の正面視においては、裏パック補強部材261の上端部と本体枠補強部材253の下端部とが重なっている。排出通路231は、裏パック補強部材261よりも後方に設けられており、裏パック補強部材261によって本体枠13と遊技盤81の下端部との境界部位BP1から遮蔽された状態となっている。なお、本体枠13と遊技盤81の下端部との境界部位BP1の前方には前扉枠14が設けられており、前扉枠14を閉じた状態においてはパチンコ機10の前方から前記境界部位BP1を視認しにくくなっている。
以下、遊技球の排出の流れについて同図14を用いて説明する。一般入賞口82等に入賞した遊技球Bは回収通路151を通り、遊技盤81の背面側で自重落下する。また、一般入賞口82等に入らず遊技領域PEを流下した遊技球Bはアウト口87を介して遊技盤81の背面側で自重落下する。このように落下した遊技球Bは、球受け部270に当たる。遊技球Bの落下経路は複数設けられており、球受け部270の複数箇所に分散して当たる。このため、球受け部270に生じる負担が局所的に集中しない構成となっている。
遊技球Bが球受け部270に当たることで、球受け部270は下方(すなわち裏パック補強部材261との距離を縮める方向)に撓む。遊技球Bが複数同時に当たる等して、球受け部270の撓みが大きくなると、球受け部270が裏パック補強部材261(詳しくは上側延出部263)の前端部に当たる。これにより球受け部270の変形が制限される(止められる)。減勢された遊技球Bは球受け部270の接触面270aに沿って排出通路231に案内される。遊技球Bは排出通路231を通過することで集約され、パチンコ機10の外部(例えば島設備)に返却される。
また、本実施の形態におけるパチンコ機10は、本体枠13と裏パック機構15との境界部位を通じて不正具が挿入された場合に、同不正具による前記各種検知センサ155〜154に対しての不正なアクセスを規制する規制部材300を有し、この規制部材300によって防犯機能の向上が図られている。以下、図10及び図14に加え図15及び図16を用いて規制部材300及びそれに付随する構成について説明する。図15は図14の規制部材300及びその周辺を拡大して示す部分拡大図、図16(a)は規制部材300を上方から見た斜視図、図16(b)は規制部材300を下方から見た斜視図である。
規制部材300は、合成樹脂材料よりなり、図10に示すように回収通路151〜153の出口部分151a〜153aの下方に配置されている。そして、同規制部材300は、図14に示すように、その一部が遊技盤81の背面に形成された凹部89に嵌った状態で、遊技盤81の背面から裏パック機構15側に突出するようにして同遊技盤81に取り付けられている。規制部材300の配置について補足すれば、出口部分151a〜153aの延長上に配置され、遊技盤80において裏パック機構15の球受け部270の先端と対峙している部位に取り付けられている。なお、規制部材300を合成樹脂材料に代えてアルミニウム等の金属材料を用いて形成することも可能である。
図10に示すように規制部材300は、遊技盤81の背面に沿って同遊技盤81の幅方向(左右方向)に延びる長板状のベース部311を有している。ベース部311は、その板面が遊技盤81の背面に面接触した状態で遊技盤80に対して固定されている。より詳しくは、ベース部311は、当該ベース部311の長手方向両端のうち一端が上記各回収通路151〜153の出口部分151a〜153aのうち最も右側に位置するものよりも更に右側に位置し、且つ他端が上記各回収通路151〜153の出口部分151a〜153aのうち最も左側に位置するものよりも更に左側に位置しており、それら出口群よりも外側に位置する部位が遊技盤81に対してネジ止めされることで、規制部材300及び遊技盤81が一体化されている。
ベース部311においてネジによる両固定箇所の間となる部位には、具体的には当該ベース部311の略中央となる部位には集合板ユニット150に対する連結部312が一体成形されている。連結部312は集合板ユニット150に向けて延びる複数のアーム部を有してなり、同アーム部の先端が集合板ユニット150に対してネジ止めされることで、集合板ユニット150と規制部材300とが一体化されている。連結部312は、出口部分151a〜153aから落下する遊技球の落下経路との干渉を回避した位置に配されており、それら遊技球の排出通路231への移動が許容されている。なお、連結部312を省略することも可能である。また、必ずしも集合板ユニット150及び規制部材300を別体で設ける必要はなく、両者を一体成形することも可能である。
図16に示すように、ベース部311における下側の長辺には、遊技盤81(詳しく前記凹部89)側及び裏パック機構15側の両側に起立する起立壁部313が一体成形されている。起立壁部313は、上記球受け部270(詳しくは接触面270a)の上方に位置し、同球受け部270に対して若干の隙間を隔てて対向している。起立壁部313の配置について補足すれば、本体枠13の背面及び裏パック機構15の下端部(詳しくは排出通路盤203)の境界部位BP2と、回収通路151〜153の出口部分151a〜153aとを結んだ仮想直線ILに対して交差するように配置されている。言い換えれば、起立壁部313は、当該起立壁部313が上記境界部位BP2と出口部分151a〜153aとの間に位置するように配置されている。
起立壁部313において、裏パック機構15側に起立している部分(以下便宜上、後側壁部313aと称する)は、ベース部311の左右両端に亘って形成されている(図10参照)。つまり、後側壁部313aは、全ての回収通路151〜153の出口部分151a〜153aに対して下側から対向する構成となっている。また、後側壁部313aの幅寸法(左右寸法)は、球受け部270の幅寸法(左右寸法)とほぼ同等に設定されており、後側壁部313aと球受け部270とは、少なくともそれら両者の先端部分同士が同幅方向におけるほぼ全域にて上下に重なっている。
これにより、各回収通路151〜153の出口部分151a〜153aを、起立壁部313及び球受け部270によって下側から覆い、それら出口部分151a〜153aが上記境界部位BP2側に露出することを回避している。また、後側壁部313aを有する構成とすることで、球受け部270と起立壁部313との重なり量を増加させ、例えば裏パック機構15の位置ばらつき等を許容しやすくしている。
なお、後側壁部313aのベース部311からの起立量は、遊技球Bの半径よりも小さく抑えられており、同後側壁部313a上にて遊技球Bが留まることが回避されている。仮に、その起立量を遊技球Bの半径よりも大きく設定する場合には、後側壁部313aにおいて回収通路151側を向いている面を排出通路231側に下り傾斜させるとよい。
起立壁部313において遊技盤81の凹部89側に起立している部分(以下便宜上、前側壁部313bと称する)は、その全幅が後側壁部313aよりも小さく設定されている。詳しくは前側壁部313bは、ベース部311の中央部分、すなわち作動口84用の回収通路153の出口部分153aの下方にのみ形成されている。前側壁部313bにおける前側の端部には、凹部89の底面に沿って下方に延びる平板部314が形成されており、当該平板部314の下端には凹部89から裏パック機構15側に突出するとともに起立壁部313と対向する対向壁部315が形成されている。
凹部89の内周面は、後側壁部313aの壁面及び対向壁部315の壁面に対して、若干の隙間を隔てて対向するとともに、平板部314の板面に対して面接触している。このため、前側壁部313b,平板部314,対向壁部315が凹部89の内周面に当接することで規制部材300の上下方向及び前方への撓み変形が規制されることとなる。これら前側壁部313b,平板部314,対向壁部315についても上記連結部312と同様に、規制部材300の略中央、すなわち上記両固定箇所の間に位置しており、構造上撓み変形の生じやすいと想定される部分での同変形の抑制に貢献している。なお、凹部89の内周面と各壁部313,315との隙間を排除し、規制部材300が凹部89に嵌合する構成とすることも可能である。
対向壁部315は、球受け部270の下方に位置し、同球受け部270に対して若干の隙間を隔てて対向している。言い換えれば、起立壁部313,対向壁部315及び平板部314によって、裏パック機構15側に開放された開放部321が形成され、この開放部321内に球受け部270の先端が嵌る構成となっている。なお、球受け部270に加え裏パック補強部材261の一部(例えば上側延出部263)が開放部321内に嵌る構成としてもよい。
対向壁部315の先端部分は、凹部89から裏パック機構15側に突出しており、その突出量は、当該対向壁部315が上述した仮想直線ILと交差するように設定されている。つまり、対向壁部315についても起立壁部313と同様に回収通路153の出口部分153aと境界部位BP2との間に位置している。これにより、作動口84用の回収通路153の出口部分153aの下方には2つの壁部313,315が縦に並べて配置された状態となっている。
対向壁部315において球受け部270とは反対側を向いた壁面には、当該壁面から突出するフランジ316が形成されている。フランジ316は、同壁面の周縁(具体的には遊技盤81側の縁部を除いた部分)に沿って形成されている。そして、対向壁部315,フランジ316及び凹部89によって空間が区画されている。フランジ316と凹部89の開口縁との間には隙間が形成されており、この隙間を介して同空間が開放されている。
ここで、図14及び図15を参照し、規制部材300の防犯機能について不正具を用いた不正行為の一例を挙げて説明する。
本実施の形態におけるパチンコ機10においては本体枠13と裏パック機構15とを別ユニットとして構成していることで、上述の如くそれら両者の合わせ部分に境界が形成されている。例えば、裏パック機構15の下端側の前記境界部位BP2からワイヤやセロハン等の不正具が挿し込まれた場合には、同不正具が本体枠13(詳しくは樹脂ベース71や遊技盤81)の背面に沿って上方に移動することで、出口部分153aに近づくこととなる。
この不正具は、前記境界部位BP1を越えて上方へ移動した場合に、規制部材300の対向壁部315に下側から当たる。この際、遊技盤81の背面に沿って、すなわち上記仮想直線ILに沿って上昇した不正具の先端は、対向壁部315の先端部分に形成されたフランジ316よりも遊技盤81側となる位置に当たり、更なる押し込み操作がなされた場合であっても当該フランジ316によって裏パック機構15側への移動が阻止される。つまり、対向壁部315の壁面に沿って不正具を移動させることで規制部材300を裏パック機構15側から迂回するといった行為が困難なものとなっている。
裏パック機構15側への移動が阻止された不正具は、遊技盤81の凹部89内に導かれやすくなる。凹部89内に嵌った不正具が規制部材300の平板部314と凹部89の底面との間に形成された境界に入り込んだ場合には、同境界からの離脱がむずかしくなる。具体的には、規制部材300と凹部89の内周面との境界はクランク状をなすことで同境界での不正具の移動が好適に制限され、更には規制部材300が遊技盤81に固定され遊技盤81から浮き上がりが抑えられていることで同境界における隙間の拡大が抑えられている。これにより、規制部材300と凹部89との境界に嵌った不正具が規制部材300を押し退けて上記回収通路153に至ることを好適に回避できる。
一方、仮にフランジ316を越えて対向壁部315が迂回された場合には、その迂回ルート上に裏パック機構15の球受け部270が立ちはだかることとなり、上記回収通路153の出口部分153aへの移動が妨げられることとなる。球受け部270に至った不正具によって同球受け部270が上方に押された場合には、球受け部270が変形することで、迂回ルートが拡張されることが懸念される。この点、本実施の形態においては球受け部270の上方に位置する起立壁部313によって球受け部270の変形が抑えられることで、上記迂回ルートが拡張されることが抑制される。特に、球受け部270は、回収通路153から落下した遊技球が衝突した際の衝撃を軽減すべく撓み変形可能に形成されているため、不正具の押し込みに伴う変形も大きくなりやすいと想定されるが、この撓み変形を規制部材300の起立壁部313によって抑えることで、球受け部270の緩衝機能を担保しつつ、同球受け部270を用いた防犯機能の向上に貢献している。
仮に、これら対向壁部315及び球受け部270が迂回された場合であっても、更にその先には、上記起立壁部313が存在することで、規制部材300をかわして出口部分153aに到達されることを好適に抑制できる。
以上、詳述した不正の一例においては、他の入球口と比較して不正の対象となりやすいと想定される作動口84(詳しくはその検知センサ157)への不正なアクセスの回避について説明した。詳細については後述するが、作動口84は遊技球の入賞に基づき複数の特典を遊技者に対して付与するものであり、一般入賞口82等が1の特典のみを遊技者に対して付与するものである点に着目すれば、この作動口84が他の入球口と比較して不正の対象となりやすいと想定される。但し、本実施の形態における規制部材300は、これら他の入球口に対する不正行為に対しても防犯機能を発揮できるように構成されている。ここで、図10に基づきその防犯例について簡単に説明する。
一般入賞口用回収通路151の出口部分151a及び入賞装置用回収通路152の出口部分152aの下方には、規制部材300の起立壁部313が位置しており、上記境界部位BP2から挿し込まれた不正具が本体枠13の背面に沿って上方に移動すると、同不正具が起立壁部313に当接することとなる。つまり、上述した対向壁部315が存在していないものの、少なくともこの起立壁部313が出口部分151a,152aへの侵入ルート上に位置することで、同出口部分151a,152aへの到達を困難なものとしている。また、この起立壁部313の先端と球受け部270の先端とが上下に重なっているため、不正具の起立壁部313の迂回が同球受け部270によって妨げられることとなる。これにより、上記作動口84以外の入球口でも防犯機能が確保されている。
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図17のブロック図に基づいて説明する。図17では、電力の供給ラインを二重線矢印で示し、信号ラインを実線矢印で示す。
主制御装置162に設けられた主制御基板401には、主制御回路402と停電監視回路403とが内蔵されている。主制御回路402には、MPU411が搭載されている。MPU411には、当該MPU411により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM412と、そのROM412内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM413と、割込回路やタイマ回路、データ入出力回路などの各種回路が内蔵されている。
RAM413は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源・発射制御装置243に設けられた電源・発射制御基板421からデータ記憶保持用電力が供給されてデータが保持される構成となっている。
MPU411には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスラインを介して入出力ポートが接続されている。主制御回路402の入力側には、主制御基板401に設けられた停電監視回路403、払出制御装置242に設けられた払出制御基板422及び各検知センサ155〜157や図示しないスイッチ群などが接続されている。この場合に、停電監視回路403には電源・発射制御基板421が接続されており、主制御回路402には停電監視回路403を介して電力が供給される。
一方、主制御回路402の出力側には、停電監視回路403、払出制御基板422及び中継端子板423が接続されている。払出制御基板422には、賞球コマンドなどといった各種コマンドが出力される。中継端子板423を介して主制御回路402から音声ランプ制御装置143に設けられた音声ランプ制御基板424に対して各種コマンドなどが出力される。
停電監視回路403は、主制御回路402と電源・発射制御基板421とを中継し、また電源・発射制御基板421から出力される最大電源である直流安定24ボルトの電源を監視する。
払出制御基板422は、払出装置224により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるMPU431は、そのMPU431により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM432と、ワークメモリ等として使用されるRAM433とを備えている。
払出制御基板422のRAM433は、主制御回路402のRAM413と同様に、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源・発射制御基板421からデータ記憶保持用電力が供給されてデータが保持される構成となっている。
払出制御基板422のMPU431には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスラインを介して入出力ポートが接続されている。払出制御基板422の入力側には、主制御回路402、電源・発射制御基板421、及び裏パック基板229が接続されている。また、払出制御基板422の出力側には、主制御回路402及び裏パック基板229が接続されている。
電源・発射制御基板421は、電源部と発射制御部とを備えている。電源部は、二重線矢印で示す経路を通じて、主制御回路402や払出制御基板422等に対して各々に必要な動作電力を供給する。発射制御部は、遊技者による遊技球発射ハンドル41の操作にしたがって遊技球発射機構110の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構110は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声ランプ制御基板424は、各種ランプ部23〜25やスピーカ部26、及び表示制御装置425を制御するものである。演算装置であるMPU441は、そのMPU441により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM442と、ワークメモリ等として使用されるRAM443とを備えている。
音声ランプ制御基板424のMPU441にはアドレスバス及びデータバスで構成されるバスラインを介して入出力ポートが接続されている。音声ランプ制御基板424の入力側には中継端子板423に中継されて主制御回路402が接続されており、主制御回路402から出力される各種コマンドに基づいて、各種ランプ部23〜25、スピーカ部26、及び表示制御装置425を制御する。表示制御装置425は、音声ランプ制御基板424から入力する表示コマンドに基づいて図柄表示装置91を制御する。
ここで、各検知センサ155〜157からの出力信号に基づいて主制御装置162等で行われる処理について説明する。
各検知センサ155〜157によって一般入賞口82等への入球が検知されると、その検知結果(検知信号)が主制御装置162の主制御基板401(詳しくはMPU411)に出力される。主制御装置162は、この検知信号に基づいて入賞が発生したと判断し、各検知結果に応じて予め定められた数の遊技球の払い出しを行う旨のコマンドを払出制御装置242に出力する。このコマンドを受け取った払出制御装置242は、遊技球の払い出しに関する処理を実行し、払出装置224を動作させる。これにより、遊技者に対して賞球が付与される。
特に作動口センサ154によって作動口84への入球が検知された場合には、上述した払い出しに関する処理に加えて以下の処理が行われる。すなわち、主制御装置162は、作動口センサ154からの検知結果に基づき乱数を用いた大当たり抽選を行い、この結果、大当たりに当選したと判定した場合には大当たり状態への移行処理を行う。大当たり状態に移行されると、前記可変入賞装置83等が開放され、遊技球の入球が許容されることとなる。つまり、遊技者に対して多量の遊技球の獲得する機会が与えられる。
以上詳述したように、これら各検知センサ155〜157による検知結果は、遊技球の払い出しが行われるといった直接的な特典(利益)や、大当たりの抽選という間接的な特典を遊技者に対して付与する契機となる。
なお、作動口センサ154の検知結果に対して遊技球の払い出しを行わない構成とすることも可能である。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
図14に示すように、規制部材300を、本体枠13及び裏パック機構15(詳しくは排出通路盤203)の境界部位BP2の上方、詳しくは同境界部位BP2と回収通路151〜153の出口部分151a〜153aとを繋ぐ仮想直線IL上に配置した。パチンコ機10の前方から境界部位BP2にワイヤやシート等の不正具が挿入された際には、その不正具が規制部材300(詳しくは対向壁部315)に当たることとなる。この規制部材300によって、不正具の更なる侵入を妨げることにより、規制部材300の上方に配置された各種検知センサ155〜157に対しての不正なアクセスを困難なものとしている。これにより、例えば不正具を検知領域DEに待機させ、入球してきた遊技球を捕まえて同検知領域DEにて往復させるといった不正行為を抑制することができる。故に、主制御装置162にて入球が発生したものと誤認して不正行為者に各種特典が付与されることを回避し、防犯機能を向上することができる。
特に、回収通路151〜153を有する構成においては、遊技球の流下経路を規定し、各検知センサ155〜157の検知精度向上に寄与したり、落下位置を適度に分散させて、球受け部270の一部に負荷が集中することを回避したりできる。更には、検知領域DEの露出を抑えることで防犯機能が高くなると想定される。しかしながら、仮に不正具が出口部分151a〜153aに到達してしまうと、それら回収通路151〜153を遡ることで検知領域DE等にアクセスしやすくなると懸念される。このような回収通路151〜153を有するパチンコ機10において、出口部分151a〜153aへの不正具の侵入を規制部材300によって妨げることにより、防犯上の弱点を克服し実用上好ましい構成を実現している。
本実施の形態においては、裏パック機構15を本体枠13に対して回動可能に取り付けることで、更には制御装置集合ユニット260を裏パック201とは独立して回動可能とすることで、メンテナンス作業等のやりやすさを向上している。しかしながら、このように裏パック機構15を可動式としたことで、作業の容易化が期待できる反面、同裏パック機構15を本体枠13に対して密着させたり、強固に固定したりすることが難しくなっている。このため、上述した境界部位BPに不正具が挿入された場合には、本体枠13と裏パック機構15との隙間が拡がりやすく、不正具の侵入を阻止することは難しいと想定される。このような可動式の裏パック機構15を有するパチンコ機10に対して、上記規制部材300を設けることで、作業性の向上と防犯性の向上とを好適に両立できる。
規制部材300の対向壁部315等が、遊技盤81の凹部89に嵌ることで、同規制部材300の中央付近、すなわちネジによる固定箇所の中間位置にて、同規制部材300の撓み変形を抑制することが可能となっている。つまり、上述したように、規制部材300によって全ての出口部分151a〜153aを網羅しようとすれば、その固定箇所が限定されやすくなり、それら固定箇所から離れた位置では撓み変形が生じやすくなることで防犯機能が低下し得る。この点、本実施の形態においては、最も変形量が大きくなりやすい中央部分に凹部及び対向壁部315等を配し撓み変形を抑制することで、規制部材300の全域にて防犯機能を担保しやすくしている。
特に、本実施の形態では、球受け部270を撓み変形可能とすることで、回収通路151〜153から落下した遊技球がその勢いを保ったまま排出通路231内に飛び込むことを抑制している。このように球受け部270が減勢機能を有する構成においては、不正具によって球受け部270が押し引きされることで、迂回ルートが拡がりやすくなると懸念される。この点、本実施の形態においては、規制部材300の起立壁部313及び対向壁部315によって球受け部270の撓み変形量が過度に大きくならないように規制する構成としたことで、上述した不都合が払拭されている。特に、不正具が検知領域DEに向けて移動することを念頭におけば、球受け部270よりも上側に位置する起立壁部313の存在意義は大きいといえる。
また、複数の入球口のうち入球に基づいて発生する特典が大きいもの(作動口84)については、他の入球口よりも防犯機能を高める構成とした。具体的には、作動口用回収通路153の出口部分153aの下方においては、壁部を二重に配置することで不正具の侵入を好適に抑制する構成とした。確かに、他の入球口に対しても同様の防犯機能を付与すべく規制部材300の対向壁部315が起立壁部313と同等の全幅を有し、規制部材300の幅方向全域にてそれら両壁部313,315が上下に並ぶ構成を採用することも可能である。しかしながら、このような構成を採用した場合には、防犯機能の向上が期待できる反面、規制部材300及びそれに関連する構成が大型化し、周辺部品との共存が難しくなり得ると想定される。つまり、各入球口における防犯機能を不正の対象となる可能性が高い部分に合わせて統一することで、規制部材300の占有スペースが無駄に嵩むと想定される。これは、遊技ホール等の島設備においてパチンコ機10の設置スペースが限られていることを考慮すると空間の有効活用の観点から好ましくない。この点、本実施の形態にしめすように複数の入球口のうち特典が大きい入球口における防犯機能を他の入球口と比べて高目に設定することにより、防犯機能を向上しつつ、周辺部品との共存を好適なものとすることができる。
図14に示すように、裏パック補強部材261を、遊技盤81の下端部と本体枠13との境界部位BP1の後方に配置した。パチンコ機10の前方から境界部位BP1に不正具が挿入された際には、その不正具が裏パック補強部材261に当たる。これにより、不正具の侵入を抑え、遊技盤81の背面側を流下する遊技球(アウト球)にアクセスされるといった不都合を抑制することができる。また、主制御装置162や払出制御装置242への不正なアクセスを抑制することもできる。故に、裏パック補強部材261によって裏パック201の補強と、境界部位BP1を介して行なわれる不正の抑制とを実現することができる。
遊技盤81を、本体枠13に対してパチンコ機10後方から着脱する構成としたことで、パチンコ機10前方からの遊技盤81の取り外しを規制できる。すなわち、遊技盤81の着脱を行う際には、本体枠13を開放するとともに裏パック機構15を開放しなければならない。前扉枠14を開放しただけで遊技盤81の取り外しが可能となる構成よりも、防犯性を高めることができる。
かかるパチンコ機において遊技盤81と本体枠13との境界部位BP1を後方から覆う遮蔽部材等を設定した場合、遊技盤81をメンテナンス等で着脱する度に遮蔽部材の着脱又は移動を行う必要が生じると考えられる。すなわち、不正抑制を図ることができる反面、メンテナンス作業が煩雑化したり、遮蔽部材の取り付け作業が過誤により行われなかったりする等の不都合が生じ得る。特に遮蔽部材が装着されないまま裏パック機構15(詳しくは裏パック201)が取り付けられた場合、遮蔽部材の有無の確認がしにくくなり装着忘れの発見が遅れるといった不都合が生じやすくなると想定される。
本実施の形態においては、裏パック201の裏パック補強部材261に遮蔽手段としての機能を付与した。裏パック補強部材261は裏パック201に設けられているため、裏パック201の開放に伴い、裏パック補強部材261は境界部位BP1から離間する。このため、遊技盤81着脱の都度、裏パック補強部材261の取り外し及び取り付け作業を別途行う必要が無い。故に、遊技盤81及び境界部位BP1に対する不正を抑制しつつ、不正対策に起因する作業の煩雑化を回避することができる。また、裏パック補強部材261の取り付け作業が過誤により行われなかったりする等の不都合を抑制することもできる。
図13及び図14に示すように、裏パック補強部材261が支持板部262と上下の延出部263,264とを有する構成とした。これにより、裏パック補強部材261の所望とする断面係数を確保し裏パック201の補強を好適に行うことができる。また、これら支持板部262と延出部263,264によって形成される溝部265を、遊技盤81と本体枠13との後方となるように配置した。境界部位BP1を介して挿入された不正具が溝部265に嵌まった場合、その不正具の移動を制限することができる。例えば、溝部265の周面にそって不正具が移動され、裏パック補強部材261が迂回されるといった不都合を抑制することができる。故に、裏パック201の剛性を高めつつ防犯性の向上を図ることができる。
裏パック補強部材261が制御装置集合ユニット260の収容部271に嵌まる構成とした。すなわち、裏パック補強部材261の後側に収容部271の内周面が存在する構成とした。これにより、裏パック補強部材261が移動を収容部271によって規制することができる。仮に、不正具等により裏パック補強部材261を後方へ押された場合であっても、裏パック補強部材261が壁部に当たることでその移動を抑えることができる。すなわち、裏パック補強部材261と遊技盤81等との間隔の広がりを抑制し、裏パック補強部材261と遊技盤81等との間を遊技球が通過可能になるといった不都合を回避することができる。故に、不正防止効果を一層向上することができる。
同じく図14に示すように、本体枠13の本体枠補強部材253と裏パック補強部材261とが、パチンコ機10の正面視において前後に重なっている。例えば、境界部位BP1を介して遊技球の不正取得を行うために、ドリル等の工具によって境界部位BP1に絡めて貫通孔が形成されたり、裏パック補強部材261を回避すべく、貫通孔の形成位置を上下にずらされたりすることが想定される。かかる場合、両補強部材253,261を重ねて配置することで裏パック補強部材261を迂回するように貫通孔等を形成することが困難となる。すなわち、両者を重ねて配置することで、遊技盤81の下端部と本体枠13との境界部位BP1周辺に対して行なわれる不正を好適に抑制することができる。因みに、両補強部材253,261がともに前方に開放された溝部257,265を備えている。このため、不正具が補強部材253,261の周面に沿って移動させられることでそれら補強部材253,261が迂回されるといった不都合を抑制することができる。故に、更なる防犯性の向上に貢献することが可能である。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(1)上記実施の形態では、「規制部」としての規制部材を、裏パック機構15や遊技盤81等とは別体で形成したが、同規制部を裏パック機構15や遊技盤81等に一体成形してもよいし、それら遊技盤80等の一部によって構成してもよい。以下、図18(a)に基づき具体例について説明する。図18(a)は規制部の変形例を示す概略図である。
図18(a)に示すように、遊技盤81の下端部を本体枠13(詳しくは樹脂ベース71)の背面よりも後方に突出させる。この場合、裏パック機構15の排出通路盤203の配置も併せて変更し、遊技盤81の下方に配置する。すなわち、同排出通路盤203と本体枠13との境界部位BP3の延長上に遊技盤81の下端面が位置するように各構成の配置を変更する。
このような、変更を行うことで、境界部位BP3と検知領域DE(回収通路の出口部分)との間に遊技盤81の下端面が位置することとなる。このため、仮に境界部位BP3を通じて不正具が挿入された場合には、不正具が上方に移動することで遊技盤81の下端面に当接しそれ以上の侵入が妨げられることとなる。なお、このような変更を行った場合には、球受け部270が遊技盤81の下端面と若干の隙間を隔てて対向又は当接する構成とすることが好ましい。
(2)上記実施の形態では、「規制部」を遊技盤81に設けたが、これを変更し、規制部を裏パック機構15に設けることも可能である。以下、図18(b)に基づき具体例について説明する。図18(b)は規制部の変形例を示す概略図である。
図18(b)に示すように、遊技盤81に取り付けられた規制部材300を省略する。そして、裏パック機構15の球受け部450を、その先端部が遊技盤81の凹部89内に嵌るように変更する。なお、このように規制部を遊技盤81から裏パック機構15に移した場合には、裏パック機構15の取り付けばらつき等によって防犯機能が低下しやすくなる。故に上記ばらつき加味して、球受け部450の凹部89に対する没入量を規定するとよい。
(3)上記実施の形態では、本体枠13に支持された遊技盤81に規制部を配設したが、規制部の配設対象を遊技盤81から本体枠13(詳しくは樹脂ベース71)に変更することも可能である。
(4)上記実施の形態では、裏パック機構15の下端に排出通路盤203が配置され、当該排出通路盤203が本体枠13の背面に対向する構成とした。これにより、裏パック機構15の下端における本体枠13との境界部位BP2が、同本体枠13と排出通路盤203との間で形成されたが、必ずしもこれに限定されない。例えば、制御装置が裏パック機構15の下端に配置され、当該制御装置と本体枠13とが対向する構成を採用した場合には、同制御装置の基板ケースと本体枠13との境界部位及び回収通路151〜153の出口部分151a〜153aの間に規制部を配するとよい。
(5)上記実施の形態では、規制部材300の開放部321に球受け部270の先端が嵌る構成としたが、同球受け部270の先端が開放部321に嵌らない構成とすることも可能である。起立壁部313及び対向壁部315のいずれか一方が、球受け部270と対向していることにより、回収通路151〜153の出口部分151a〜153aの境界部位BP2側への露出を回避することができる。
また、球受け部270が撓み変形した場合に、それら起立壁部313及び対向壁部315が当接することで、それ以上の撓み変形を規制する構成としたが、必ずしもこれに限定されるものではない。球受け部270が撓む際に通過する軌道から離れた位置に、それら起立壁部313及び対向壁部315を配置し、球受け部270の撓み変形を規制しない構成とすることも可能である。
(6)上記実施の形態では、回収通路151〜153の出口部分151a〜153aの延長上から離れた位置に、排出通路231の入口部分を配置し、球受け部270によって出口部分151a〜153aから落下した遊技球を排出通路231に誘導する構成としたが、出口部分151a〜153aの延長上に排出通路231の入口部分を配置し、球受け部270を省略することも可能である。
(7)上記実施の形態では、規制部材300の対向壁部315にフランジ316を形成したが、これを以下のように変更することも可能である。すなわち、対向壁部315における下側の壁面を裏パック機構15側に向けて下る傾斜面とすることも可能である。これにより、不正具が押し込まれた際に同不正具が遊技盤81側に移動しやすくなり、対向壁部315が裏パック機構15側から迂回されることを抑制しやすくできる。
また、対向壁部315,フランジ316及び凹部89の内周面によって境界部位BP2側に開放された空間を区画形成したが、これを省略することも可能である。
(8)上記実施の形態では、規制部材300の平板部314と遊技盤81の凹部89(詳しくはその内周面)とを当接させる構成としたが、それら両者の間に若干の隙間を形成してもよい。例えば、この隙間を袋小路の入口として活用することで、不正具の移動を困難なものとするとよい。
(9)上記実施の形態では、規制部材300が起立壁部313及び対向壁部315を有する構成としたが、これら両者のうち一方を省略することも可能である。
また、対向壁部315の幅寸法(左右寸法)が起立壁部313の幅寸法よりも小さくしたが、これに限定されるものではない。それら対向壁部315及び起立壁部313の幅寸法を同一とすることも可能である。
(10)上記実施の形態では、遊技盤81に規制部材300の一部(例えば対向壁部315)が嵌る凹部89を形成したが、これを省略することも可能である。但し、規制部材と遊技盤との境界部位が同規制部材の迂回ルートとして活用される可能性が高まるため、好ましくは、凹部に規制部材を嵌める等して、両者の境界部位を蛇行させるとよい。
(11)上記実施の形態では、回収通路151〜153を有する構成としたが、この回収通路151〜153を省略することも可能である。このような変更を行った場合には、例えば検知センサ155〜157を遊技盤81に装着し、「入球口」としての一般入賞口82や作動口84等の内部に検知領域を設けるとよい。
また、回収通路151〜153の出口部分151a〜153aについては必ずしも遊技盤81の幅方向に並べて配する必要はなく、それら出口部分151a〜153aを1つにまとめることも可能である。
(12)上記実施の形態では、規制部材300を遊技盤81に対してネジを用いて固定したが、同規制部材300の固定手段は任意である。例えば、接着材を用いて固定することも可能である。
(13)上記実施の形態では、裏パック機構15に対して制御装置集合ユニット204(詳しく排出通路盤203)が裏パック201とは独立して回動可能な構成を採用した。すなわち、裏パック機構15の裏パック201及び制御装置集合ユニット204の相対移動を許容する構成としたが、これに限定されるものではない。裏パック201と制御装置集合ユニット204とを相対移動不能な状態で固定し、裏パック機構15を開閉する際には両者が一体となって移動する構成としてもよい。
また、裏パック機構15を回動式とすることによりメンテナンス作業の容易化を図ったが、これを変更し、裏パック機構15を固定式とすることも可能である。更には、制御装置集合ユニット204や排出通路盤203を本体枠13に固定する構成としてもよい。
(14)上記実施の形態では、複数の入球口のうち他の入球口よりも多くの特典が与えられる入球口に対応させて対向壁部315を形成した、詳しくは遊技球の入球によって大当たりの抽選及び遊技球の払い出しの両特典が付与される作動口84に対応させて、同作動口用回収通路153の出口部分153aの下方に対向壁部315を形成したが、これを以下のように変更することも可能である。すなわち、起立壁部313及び対向壁部315を並設することにより防犯性を更に向上させる対象は、他の入球口よりも大きな特典を与えるものであればよい。例えば可変入賞装置83における遊技球の払出個数が他の入球口と比べて多い場合には、この可変入賞装置83の下方に起立壁部313を形成することも可能である。このように、特に特典が大きく不正の対象となりやすいと想定される部位での防犯性を向上させることで、対向壁部315の配置スペース等の規制部材300の占有スペースの拡がりを抑えることができる。故に、要所となる部位にて特に防犯機能を高めつつ、その防犯機能の向上に伴って周辺部品等との共存が難しくなることを回避できる。
(15)上記実施の形態では、図8や図10等に示すように、パチンコ機10の正面視(又は背面視)において遊技盤81の下端部が左右に延びる直線状をなす構成としたが、遊技盤81の下端部が上方に凸又は下方に凸となる湾曲状をなす構成としてもよい。かかる場合、遊技盤81の下端部と本体枠13との境界部位BP1もパチンコ機10の正面視において湾曲状をなすと想定される。ここで、図19(裏パック補強部材の変形例を示す概略図)を用いて「背面カバー補強部材」としての裏パック補強部材の変形例について説明する。図19の(a)及び(b)は、遊技機の背面から見た概略図である。図19の(a)に示すように、裏パック補強部材480の上下方向寸法を大きくすることで、境界部位BP1の湾曲に対応することができる。また、図19の(b)に示すように、裏パック補強部材481を湾曲状で構成することで境界部位BP1の湾曲に可能することも可能である。なお、図19(c)〜(f)は、裏パック補強部材の概略を示す、A−A線部分端面図である。
(16)上記実施の形態では、図14に示すように、裏パック補強部材261が本体枠13及び遊技盤81との間に隙間を有する構成とした。これを変更し、裏パック補強部材261が本体枠13及び遊技盤81の少なくともいずれかに接触する構成としてもよい。なお、本体枠13に代えて本体枠補強部材253に接触する構成とすることも可能である。
また、図19の(c)に示すように、本体枠13及び遊技盤81において裏パック補強部材261の延出部263,264の先端部に対応する部位に凹部482,483を形成し、それら凹部に延出部263,264の先端部を収容する構成としてもよい。このように、裏パック補強部材261と本体枠13及び遊技盤81とを上下方向で重ねることで、遊技盤81の下端部と本体枠13との境界部位BP1から不正具が挿入された際に、裏パック補強部材261の上側又は下側を迂回して遊技球にアクセスされるといった不都合を好適に抑制できる。故に、更なる防犯性の向上を図ることが可能となる。
(17)上記実施の形態では、「当接部」としての球受け部270と裏パック補強部材261とを別体で設けたが、これを変更し、球受け部270と裏パック補強部材261とを一体で設けてもよい。例えば、球受け部と裏パック補強部材261とを一体成形してもよいし、裏パック補強部材261の補助面263aを球受け部としてもよい。但し、球受け部を金属製とすると、遊技球の摩耗が促進されたり、遊技球が当たった際の打音が大きくなったりするといった不都合が生じやすくなると想定される。かかる場合、球受け部(裏パック補強部材261の補助面263a)に不織布やゴムシート等を貼り付けるとよい。
(18)上記実施の形態では、制御装置集合ユニット260が球受け部270を備えるとともに、裏パック201が裏パック補強部材261を備える構成とした。これを以下のように変更してもよい。すなわち、制御装置集合ユニット260が裏パック補強部材261を備えるとともに、裏パック201が球受け部270を備える構成としてもよい。また、裏パック201及び制御装置集合ユニット260のいずれか一方が、球受け部270と裏パック補強部材261とをまとめて備える構成とすることも可能である。
(19)上記実施の形態では、裏パック201と制御装置集合ユニット260との回動軸線を本体枠13の同一側に設けたが、それら回動軸線は同一側でなくてもよい。例えば、それら回動軸線を本体枠13の左右両側にそれぞれ離間して設けてもよい。
(20)上記実施の形態では、裏パック機構15が裏パック201と制御装置集合ユニット260とを別体で備える構成としたが、これを変更し、裏パック201と制御装置集合ユニット260とを一体としてもよい。例えば、裏パック201と制御装置集合ユニット260とが互いに独立して回動する構成としたが、両者が常に一体となって回動する構成としてもよい。
なお、裏パック機構15は本体枠13に対し回動可能な状態で取り付けなくてもよい。例えば、本体枠13に対して、スライド可能に取り付けてもよいし、ビス等の締結具によって固定してもよい。
(21)上記実施の形態では、遊技盤81の背面に回収通路151を設けたが、この回収通路151を設けなくてもよい。すなわち、一般入賞口82等の開口部を通過して遊技盤81の背面側に案内された遊技球が、一般入賞口82等から下方に真っ直ぐ落下する構成としてもよい。
(22)上記実施の形態では、「排出領域」としての排出通路231を、制御装置集合ユニット260(詳しくは取付台241)に設けたが、この排出通路を裏パック201に設けてもよいし、本体枠13に設けてもよい。但し、かかる場合、遊技球が排出通路にいたる移動経路は、裏パック補強部材261の後方に配することが望ましい。すなわち、遊技球が裏パック補強部材261の前側(境界部位BP1周辺)を通過しない構成とすることが望ましい。
(23)裏パック補強部材261の断面(パチンコ機10の側面視)は略コ字状に限定されるものではない。例えば裏パック補強部材484の断面をロ字状としてもよいし(図19の(d)参照)、裏パック補強部材485の断面をI字状としてもよい(図19の(e)参照)。また、上側延出部263の補助面263aは、球受け部270の接触面270aと平行又は、略平行であることが好ましい。これにより、球受け部270に欠け等が発生した場合に、補助面263aによって遊技球の案内(バックアップ)を担保することができる。因みに、補助面263aが少なくとも遊技球を保持しこぼれ落ちを防止できるのであれば、必ずしも接触面270aと平行にする必要はない。例えば、接触面270aが平面の場合に、補強面を曲面としてもよいし、補強面を凹凸面としてもよい。
(24)上記実施の形態では、裏パック201のベース部211は、矩形枠の下枠部分を除いた形状(門型状)をなす構成としたが、これを変更し矩形枠状をなす構成としてもよい。かかる場合、裏パック補強部材261は、必ずしも裏パック201の下方突出部211a,211bとを繋ぐ構成とする必要は無い。例えば、ベース部の下枠部分に沿って裏パック補強部材261を取り付けるとよい。
(25)上記実施の形態では、裏パック補強部材261を固定する構成としたが、これを以下のように変更してもよい。すなわち、裏パック補強部材261によって所望とする剛性向上が達成されればよく、必ずしも固定する必要はない。例えば、裏パック補強部材261が、前後方向への移動が規制されるとともに、それ以外の方向への移動が可能な状態で取り付けられていてもよい。
(26)上記実施の形態では、本体枠補強部材253を本体枠13の後方から取り付ける構成としたが、本体枠13と一体成形(例えばインサート成形)することも可能である。
(27)上記実施の形態では、球受け部270の接触面270aが排出通路231に向かって傾斜する構成としたが、傾斜しない構成としてもよい。例えば、パチンコ機10の完成状態(島設備に配置された状態)で、接触面270aが水平となる構成とすることも可能である。
(28)上記実施の形態では、球受け部270の接触面270aを平面で構成したが、接触面270aの形状はこれに限定されるものではない。接触面270aを曲面で構成とすることも可能であるし、凹凸面で構成することも可能である。但し、接触面270aは、接触面270a上に遊技球が留まることなく、遊技球を排出通路231等に誘導できる形状であることが望ましい。
(29)上記実施の形態では、球受け部270における片持ち支持の位置を、球受け部270の後端部としたが、これを変更し、前端部とすることも可能である。
また、球受け部270はその端部において支持される構成としたが、これを変更し、端部以外の部分で支持される構成とすることも可能である。アウト口87等から落下してきた遊技球が主として球受け部270におけるその支持位置以外の範囲(球受け部の自由端から支持位置までの範囲)で当たることで、球受け部270の撓みを利用した減勢を行いやすくできる。
(30)上記実施の形態では、裏パック補強部材261の上側延出部263の自由端を球受け部270の自由端と同一側(後側)にしたが、裏パック補強部材261の自由端を球受け部270の自由端と反対側(前側)にしてもよい。すなわち、上側延出部263の後端部を固定端としたが、図19の(f)に示すように上側延出部263の前端部を固定端としてもよい。
(31)上記実施の形態では、裏パック補強部材261を金属製としたが、これを変更し、合成樹脂製とすることも可能である。例えば裏パック補強部材を直方体状等のブロックで構成するとよい。本体枠補強部材253についても同様に合成樹脂製とすることも可能である。
(32)上記実施の形態とは異なる他のタイプの弾球遊技機、例えば他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも適用できる。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
なお、下記の特徴群に記載された発明は、「遊技機の一種であるパチンコ機は、遊技領域が形成された遊技盤を枠体に搭載してなるベースユニットを備えている。遊技領域には、入賞口や作動口等の各種入球口が設けられており、入球口に入った遊技球は遊技盤の背面に設けられた回収通路を通過することで回収される。例えば回収通路の途中位置には入球口への入球を検知する検知センサが設けられている。検知センサから制御装置に対して入球を示す信号が出力されることで、その信号に基づいて遊技球の払い出しに関わる制御が行われ、例えば遊技者に対して所定数の遊技球が払い出されるようになっている(例えば特許文献1参照)。また、ベースユニットの背面側には、例えば貯留タンク,払出装置,排出通路等の各種構成を有する裏パックユニットが設けられている。裏パックユニットが排出通路を有する構成である場合には、回収通路によって回収された遊技球が、当該裏パックユニットの排出通路を通じてパチンコ機の外部、例えば遊技ホールの島設備等に排出される。ベースユニット及び裏パックユニットをそれぞれ別ユニットとして構成し、同裏パックユニットをベースユニットに対して着脱可能又は開放可能とすることにより、例えば排出通路の清掃作業等の各種メンテナンス作業の容易化が図られている。」という背景技術について、「しかしながら、上述の如くベースユニットと裏パックユニット(例えば排出通路)とを別々に構成した場合には、両者の合わせ部分に境界が生じ、この境界を通じて不正行為が行われやすくなることが懸念される。例えば、その境界部位を通じてワイヤ等の不正具が挿入され、検知センサに対して不正にアクセスされるといった不都合が生じ得る。仮に、検知センサの付近にて遊技球を往復動させる等して制御装置に遊技球の入球を誤認させるといった不正行為が行われた場合には、遊技球の払い出しや大当たりの抽選等の利益が不正に享受されてしまうと懸念される。一方、裏パックユニット(例えば排出通路)をベースユニットに対して別に構成するのではなく、それらを一体化することも可能である。しかしながら、このような対応を行うと、上記境界の発生を抑え防犯性の向上に貢献できる反面、上述した排出通路等へのアクセスが困難となり、メンテナンス作業等の作業性が低下すると懸念される。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴A1.遊技球が打ち出される遊技領域(遊技領域PE)が前面側に形成された遊技盤(遊技盤81)を有するベースユニット(本体枠13)と、
前記遊技盤に設けられ、前記遊技領域を流下する複数の遊技球のうち一部の遊技球を同遊技盤の背面側に導く入球口(一般入賞口82や作動口84等)と、
前記入球口へ入球した遊技球を検知する検知手段(入賞口センサ155や作動口センサ157等)と、
前記ベースユニットの背面側において少なくとも前記遊技盤よりも下側となる領域と対向させて設けられた背面部材(例えば裏パック機構15の排出通路盤203)と、
前記ベースユニット及び前記背面部材の下側の境界部位(境界部位BP2)に対して上方の位置に設けられ、当該境界部位を通じて挿入された不正具の上方への移動を当該不正具に対して上方から当接することで前記検知手段に至る手前位置で規制する規制部(規制部材300)と
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、背面部材をベースユニットに対して別体で設けることにより、ベースユニットのメンテナンス作業等の容易化に貢献することができる。
しかしながら、このように背面部材とベースユニットとを組み合わせる構成を採用した場合、メンテナンス作業等の容易化を図ることができる反面、両者の間に境界部位が形成され、この境界部位を介して不正具等が挿入されるといった不都合が生じやすくなることが懸念される。
この点、本特徴においては、ベースユニット及び背面部材の下側の境界部位から不正具が挿入された場合、同境界部位の上方に位置する規制部によって当該不正具の移動が検知手段に至る手前位置で規制される。これにより、検知手段への不正なアクセスが妨げられることとなる。故に、防犯機能を向上させつつ、それに基づくメンテナンス等の作業性の低下を抑制できる。
例えば、検知手段の検知結果に基づいて所定の利益状態を発生させる制御を実行する制御装置(主制御装置162等)を備えた遊技機に対して本特徴を適用してもよい。
特徴A2.前記遊技盤の背面側には、前記入球口を通じて当該遊技盤の背面に至った遊技球を回収する回収通路(回収通路151〜153)が設けられ、
前記回収通路には、前記境界部位側に開放された出口部分(出口部分151a〜153a)が形成されており、
前記規制部は、前記出口部分よりも前記境界部位側に設けられていることを特徴とするA1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、回収通路を設けることで遊技球の回収を好適に行うことが可能となる反面、仮に不正具が回収通路内に侵入した場合に、同不正具が回収通路に沿って同通路を遡ることにより検知手段へのアクセスが容易になり得る。この点、本特徴においては、規制部が回収通路の出口部分よりも境界部位側に位置していることにより、同出口部分を通じた回収通路内への不正具の侵入を抑制できる。故に、遊技球の回収を好適なものとしつつ、それに起因した防犯機能の低下を抑えることができる。
特徴A3.前記ベースユニットは、前記回収通路を有し、
前記背面部材には、前記回収通路に連通するとともに、前記回収通路の出口部分から流出した遊技球を遊技機外部に排出する排出通路(排出通路231)が設けられ、
前記規制部は、前記回収通路及び前記排出通路の連通箇所を通じた前記回収通路側への不正具の挿入を規制する位置に設けられていることを特徴とするA2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、回収通路をベースユニットに、排出通路を背面部材にそれぞれ分けて配置することで、部品の共通化及びメンテナンス作業の容易化等の各種効果が期待できる。
しかしながらその反面、両通路が別体となれば、それら通路の合わせ部分を完全に合致させることは難しく、両通路の連通箇所に隙間が生じやすくなると想定される。特にメンテナンス機能を向上すべく、背面部材を可動式とした場合には、このような不都合が顕著になると想定される。このため、特徴A2に示した理由から、同連通箇所が回収通路内への侵入経路(詳しくは侵入口)として狙われやすくなると懸念される。この点、規制部によって両通路の連通箇所を通じた検知手段への不正具の移動を規制することで、上述した部品共通化等のメリットを享受しつつ、それに伴う防犯機能の低下を好適に抑制できる。
特徴A4.前記回収通路は、前記入球口から入球した遊技球を前記遊技盤の背面に沿って移動させるものであり、
前記排出通路の入口部分には、前記背面部材から前記ベースユニット側に突出し、前記回収通路の出口部分から同遊技盤の背面に沿って落下した遊技球が当たる当接部(球受け部270)が形成されており、
前記規制部は、前記ベースユニットに配されているとともに、前記当接部に対して上方又は下方から対向するようにして設けられていることを特徴とするA3に記載の遊技機。
特徴A3に示したように、回収通路及び排出通路を分けて配置する構成を採用した場合には、背面部材とベースユニットとの位置がばらつくことにより、両通路の位置もばらつきやすくなると想定される。このような両通路の位置ばらつきは、通路間にて遊技球がつかえ、遊技球の排出が滞る要因となり得る。この点、本特徴においては、回収通路から落下した遊技球が当接する当接部が、背面部材からベースユニット側に突出していることにより、ベースユニットの厚み方向における背面部材の位置ばらつきを許容しやすくできる。このような構成において、当接部と規制部とを上下に対向させる(例えば重ねる)ことにより、規制部を迂回するといった行為を難しくすることができる。故に、構成の煩雑化を抑えつつ、防犯機能の向上に貢献できる。
特徴A5.前記当接部は、前記出口部分と対向する板状をなすとともに、撓み変形可能な弾性体によって構成されており、
前記規制部は、前記当接部の上方に位置し、前記当接部の前記出口部分側への撓み量が所定量に達した場合に当該当接部が当たることで同当接部のそれ以上の変形を抑えるものであることを特徴とするA4に記載の遊技機。
特徴A5によれば、当接部を撓み変形可能な弾性体によって構成することにより、回収通路の出口部分から落下した遊技球は、排出通路内に流入する前に当接部に当たることで、その勢いの少なくとも一部が減じられることとなる。これにより、遊技球が勢いよく排出通路に移ることを抑制できる。
しかしながら、当接部が弾性変形可能であることで、上述した減勢効果を期待できる反面、不正具によって回収通路の出口部分側へ当接部が押された場合にこの当接部が撓むことで迂回ルートが確保されやすくなり得る。ここで、本特徴においては、当接部の変形を規制部によって抑えることで、当接部を変形させてそれら当接部及び規制部を避けるといった行為を困難なものとすることができ、実用上好ましい構成を実現できる。
特徴A6.前記入球口を複数有するとともに、前記回収通路はそれら複数の入球口に対応して複数設けられており、
前記各回収通路の出口部分は、前記遊技盤の幅方向に分散して配置されており、
前記規制部は、それら出口部分の下方にて前記境界部位側を向いている規制面を有し、
前記規制面は、前記複数の出口部分のうち一部の下方において上下に並べて複数設けられていることを特徴とするA2乃至A5のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A6によれば、複数の出口部分のうち一部の下方では、規制面が上下に並べて設けられていることで、他の出口部分と比較して防犯機能の更なる向上が期待できる。例えば、入球に伴って発生する特典が他の入球口よりも有益な特定の入球口に対応している出口部分は、不正の対象としての狙われやすくなると想定される。このような不正の対象となりやすい箇所に規制面を複数配すれば、実用上好ましい構成が実現できる。
つまり、全ての出口部分に対して同数の規制面を設定すれば、規制部の占有領域が無駄に拡張されることで周辺部品等との共存が難しくなり得る。防犯機能の向上に起因した遊技機のサイズアップは、遊技ホール等において遊技機の設置スペースが限られているという事情に鑑みれば好ましくない。この点、規制面の数を入球口の重要度に合わせて設定すれば、規制部の占有領域の拡がりを抑え、防犯機能の向上と省スペース化とを好適に両立することができる。
なお、「出口部分の一部」としては、複数の入球口のうち、入球口への入球が発生した場合に付与される特典の種類が他の入球口への入球が発生した場合に付与される特典の種類よりも多い一部の入球口に通じる回収通路の出口部分や、同じく複数の入球口のうち、入球口への入球が発生した場合に払い出される遊技球の数が他の入球口への入球が発生した場合に払い出される遊技球の数よりも多く設定された入球口に通じる回収通路の出口部分等が挙げられる。
特徴A7.前記規制部は、前記ベースユニット及び前記背面部材とは別体で形成されているとともに、それらベースユニット及び背面部材のうち一方に設けられた設置面に対して同設置面から離間可能な状態で固定されていることを特徴とするA1乃至A6のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A7によれば、規制部を別体で設け、設置面から離間可能な状態で固定することで、同設置面と規制部との間に境界(例えば僅かな隙間)が形成される。このように積極的に規制部との間に境界を形成することで、設置面と規制部との間に不正具を誘い込むことが可能となる。これにより、規制部の迂回や同迂回ルートの変更を困難にすることができ、規制部をベースユニット等に一体成形する場合や、接着剤等によって境界が生じないように固定する構成と比較して防犯機能の向上に貢献しやすくできる。
特徴A8.前記規制部は、当該規制部において前記境界部位側を向いた規制面に前記不正具が至った場合に前記遊技盤及び前記背面部材のうち前記規制部の固定対象とは反対側への移動を制限する制限部(フランジ316)を有していることを特徴とするA1乃至A7のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A8によれば、ベースユニットと背面部材との境界部位を通じて挿入された不正具が規制部に至ると、同規制部を固定対象とは反対側に迂回することが制限部によって妨げられることとなる。
特徴A9.前記規制部は、前記ベースユニット及び前記背面部材とは別体で形成されているとともに、それらベースユニット及び背面部材の一方に固定されており、
前記ベースユニット及び前記背面部材のうち前記規制部が固定されている一方には、同規制部が設置されている箇所にて前記ベースユニット及び前記背面部材の他方とは反対側に凹むとともに、前記規制部が嵌る凹部(凹部89)が形成されていることを特徴とするA1乃至A8のいずれか1つに記載の遊技機。
固定対象に形成された凹部に規制部が嵌る構成とすることで、同凹部によって規制部の変形を抑えやすくできる。更には、凹部に規制部が嵌ることで、規制部と同規制部の配設対象との境界部位を蛇行させ、同境界部位をすり抜けて検知手段への不正なアクセスがなされることを抑制できる。
特徴A10.前記凹部は、当該凹部の内壁面が前記規制部に対して隙間を隔てて下方から対向するように形成されており、
前記規制部において前記凹部から突出している部分には、前記境界部位側に起立する起立部(フランジ316)が形成され、
それら凹部及び起立部によって区画された領域は、前記境界部位側に開放されていることを特徴とするA9に記載の遊技機。
一般的に、不正具を用いた不正行為が行われる際には、同不正具を壁面等に沿って移動させることで、目標に近づけていくことが多いと想定される。つまり、不正具の移動方向は、周辺部品等の不正具が当接する対象に依存しやすいと考えられる。ここで、本特徴によれば、不正具が規制部に至った際に上記区画された領域に入り込むことで、当該区画された領域外への同不正具の移動を好適に抑えこむことが可能となる。これにより、規制部を迂回させるといった行為を一層困難なものとし、更なる防犯機能の向上に貢献できる。
なお、特徴A8との組み合わせにおいては特に、本特徴における「起立部」と特徴A8における「制限部」とを同一のものとしてもよいし、それら両者を個別に設けてもよい。
特徴A11.前記規制部は、
前記ベースユニットに設けられ、同ベースユニットから前記背面部材側に延びるベースユニット側壁部(起立壁部313や対向壁部315)と、
前記背面部材に設けられ、同背面部材から前記ベースユニット側に延びるとともに、前記ベースユニット側壁部に対して前記入球口側又は前記境界部位側において対向する背面部材側壁部(球受け部270)と
を有していることを特徴とするA1乃至A10のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A11によれば、ベースユニット側壁部及び背面部材側壁部を対向させることにより、規制部が迂回されるといった不都合を生じにくくすることができ、更なる防犯機能の向上に貢献できる。
特徴A12.遊技球が打ち出される遊技領域(遊技領域PE)が前面側に形成された遊技盤(遊技盤81)を有するベースユニット(本体枠13)と、
前記遊技盤に設けられ、前記遊技領域を流下する複数の遊技球のうち一部の遊技球を同遊技盤の背面側に導く入球口(一般入賞口82や作動口84等)と、
前記遊技盤の背面に設けられ、前記入球口を通じて当該遊技盤の背面側に至った遊技球を回収する回収通路(回収通路151〜153)と、
前記入球口へ入球した遊技球を検知する検知手段(入賞口センサ155や作動口センサ157等)と、
前記ベースユニットの背面に対向する背面部材(例えば裏パック機構15の排出通路盤203)と、
前記背面部材に設けられ、前記回収通路に連通するとともに、同回収通路から流出した遊技球を遊技機外部に排出する排出通路(排出通路231)と、
前記ベースユニット及び前記背面部材の境界部位(境界部位BP2)を通じて挿入された不正具の前記回収通路及び前記排出通路の連通箇所を通じた前記回収通路側への移動を規制する位置に設けられた規制部(規制部材300)と
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A12によれば、回収通路をベースユニットに、排出通路を背面部材にそれぞれ分けて配置することで、部品の共通化及びメンテナンス作業の容易化等の効果が期待できる。
しかしながらその反面、回収通路及び排出通路が別体となれば、それら両通路の合わせ部分を完全に合致させることは難しく、両通路の連通箇所に隙間が生じやすくなると想定される。また、回収通路を設けることで遊技球の回収を好適に行うことが可能となる反面、仮に不正具が回収通路内に侵入した場合に、同不正具が回収通路に沿って同通路を遡ることにより検知手段へのアクセスが容易になり得る。これらの理由から、連通箇所が不正具の侵入経路(侵入口)として狙われやすくなると懸念される。この点、本特徴によれば、背面部材とベースユニットとの境界部位を通じて不正具が挿入された場合に、同不正具が両通路の連通箇所を通じて検知手段へと移動することを規制することで、上記不都合を好適に回避でき、実用上好ましい構成を実現できる。
なお、本特徴に特徴A2乃至A11に示した各技術的特徴を適用してもよい。
特徴B1.遊技機前方から視認可能な位置に設けられている遊技盤(遊技盤81)と、
前記遊技盤の前面に設けられ、遊技球(例えば遊技球B)が流れ落ちる遊技領域と、
前記遊技盤に形成され、前記遊技領域を流れ落ちる前記遊技球を前記遊技盤の背面側に案内する開口部(一般入賞口82やアウト口87等)と、
前記遊技盤を支持する支持枠(本体枠13の樹脂ベース71)と、
前記遊技盤の背面側に取り付けられている背面カバー(裏パック機構15)と、
前記支持枠及び前記背面カバーの少なくともいずれかに設けられているとともに、前記開口部の下方に配置されており、前記開口部から落下した前記遊技球を排出する排出領域(排出通路231)と、
前記背面カバーに取り付けられているとともに、前記遊技盤の下端部と前記支持枠との境界部位の後方に、当該境界部位に沿って配置されている背面カバー補強部材(裏パック補強部材261)と
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B1の遊技機では、遊技盤を流下した遊技球が開口部を介して遊技盤の背面側に案内される。その後、遊技球(アウト球)は、排出領域へと落下し、例えば島設備等へと返却される。かかる場合、それらアウト球の大半は遊技盤と支持枠との境界部位の後方を通過する。不正具等によって遊技盤と支持枠との境界部位が拡大されたり、同境界部位に貫通孔等を設けられたりした場合、その境界部位を通じてアウト球を再取得するといった不正が行なわれる可能性がある。このような不正行為が行われた場合、遊技球を繰り返し使用することで、投資価値としての遊技球を正規に取得することなく連続した遊技が可能となる。
また、遊技機の後部(例えば遊技盤の背面側)には遊技に関する各種制御を行う制御装置が設けられることが多い。より詳しくは、それらの制御装置によって、遊技の大当たりの判定や賞球(遊技球)の払出しが制御される。上述の如く、遊技盤と支持枠との境界部位が拡大されたり、同境界部位に貫通孔等を設けられたりした場合、その境界部位を通じて制御装置にアクセスされ不正な操作が行われる可能性がある。
しかしながら本特徴においては、背面カバーに取り付けられた背面カバー補強部材によって背面カバーの剛性向上(歪み抑制)を図るとともに、背面カバー補強部材を遊技盤と支持枠との境界部位の後方にその境界部位に沿って配置した。このため、境界部位を介して行なわれる不正行為を抑制することができる。より具体的には、遊技盤と支持枠との境界部位に不正具等が挿入された場合、背面カバー補強部材によって不正具等の進入を妨げることができる。例えば、背面カバー補強部材を左右に延びる長尺状に形成し、その長手方向寸法が背面カバーの左右方向寸法とほぼ同等となる構成とすればよい。背面カバー補強部材における長手方向の端部を背面カバーの左右両側にそれぞれ取り付けることで、背面カバーの補強と境界部位の遮蔽とにより一層貢献することができる。因みに、背面カバー補強部材は、背面カバーに固定されてもよいし、所定の方向(例えば左右方向や上下方向)以外への移動が規制された状態で組み付けられてもよい。
遊技盤の背面側に案内された遊技球の多くは、落下の際に遊技盤の下端における境界部位の後方を通過する。このため、遊技盤の下端における境界部位が遊技球再取得のための不正対象となりやすいと想定される。遊技盤の下端部と支持枠との境界部位の後方に背面カバー部材を配置することで、境界部位を介して行なわれる遊技球再取得を好適に抑制することができる。
なお、本特徴に示す「開口部」と上記特徴A群に示した「入球口」で置き換えることも可能であるが、「開口部」については検知手段を必ずしも併設する必要とするものではない。また、本特徴における「排出領域」を特徴A群に示した「排出通路」と置き換えてもよい。更には、本特徴に示した「背面カバー」を特徴A群に示した「背面部材」と同一のものとしてもよいし、別のものとしてもよい。
特徴B2.遊技機前方から視認可能な位置に設けられている遊技盤(遊技盤81)と、
前記遊技盤の前面に設けられ、遊技球(例えば遊技球B)が流れ落ちる遊技領域と、
前記遊技盤に形成され、前記遊技領域を流れ落ちる前記遊技球を前記遊技盤の背面側に案内する開口部(一般入賞口82やアウト口87等)と、
前記遊技盤を支持する支持枠(本体枠13の樹脂ベース)と、
前記遊技盤の背面側に取り付けられている背面カバー(裏パック機構15)と、
前記支持枠及び前記背面カバーの少なくともいずれかに設けられているとともに、前記開口部の下方に配置されており、前記開口部から落下した前記遊技球を排出する排出領域(排出通路231)と、
前記背面カバーに取り付けられているとともに、前記支持枠と前記遊技盤との境界部位の後方に配置され、前記境界部位のうち、少なくとも前記排出領域と遊技機の正面視において重なる範囲を含んで設定されている背面カバー補強部材(裏パック補強部材261)と
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B2の遊技機では、遊技盤を流下した遊技球が開口部を介して遊技盤の背面側に案内される。その後、遊技球(アウト球)は、排出領域へと落下し、例えば島設備等へと返却される。かかる場合、それらアウト球の大半は遊技盤と支持枠との境界部位の後方を通過する。不正具等によって遊技盤と支持枠との境界部位が拡大されたり、同境界部位に貫通孔等を設けられたりした場合、その境界部位を通じてアウト球を再取得するといった不正が行なわれる可能性がある。このような不正行為が行われた場合、遊技球を繰り返し使用することで、投資価値としての遊技球を正規に取得することなく連続した遊技が可能となる。
また、遊技機の後部(例えば遊技盤の背面側)には遊技に関する各種制御を行う制御装置が設けられることが多い。より詳しくは、それらの制御装置によって、遊技の大当たりの判定や賞球(遊技球)の払出しが制御される。上述の如く、遊技盤と支持枠との境界部位が拡大されたり、同境界部位に貫通孔等を設けられたりした場合、その境界部位を通じて制御装置にアクセスされ不正な操作が行われる可能性がある。
しかしながら本特徴においては、背面カバーの左右両側部を繋ぐ背面カバー補強部材によって背面カバーの剛性向上(歪み抑制)を図るとともに、遊技機正面視で背面カバー補強部材を遊技盤と支持枠との境界部位と重ねて配置したため、その境界部位を介して行なわれる不正行為を抑制することができる。より具体的には、遊技盤と支持枠との境界部位に不正具等が挿入された場合、境界部位の後方に配置された背面カバー補強部材によって不正具等の進入を妨げることができる。因みに、背面カバー補強部材は、背面カバーに固定されてもよいし、所定の方向(例えば左右方向や上下方向)以外への移動が規制された状態で組みつけられてもよい。
遊技盤の背面側に案内された遊技球の多くは、主として排出領域を通過する。このため、境界部位の排出領域と重なる部分が特に遊技球再取得のための不正対象となりやすいと想定される。背面カバー補強部材が、境界部位のうち、少なくとも排出領域と遊技機の正面視において重なる範囲を含んで設定されている。このため、境界部位を介して行なわれる不正行為(遊技球再取得)を好適に抑制することができる。
なお近年では、装飾性の向上や遊技内容の多様化に伴って遊技盤が拡大される傾向にあり、遊技盤の拡大に対応して本体枠に形成される開口部も拡張されている。このような開口部の拡大に起因して、本体枠の肉部が減少し、本体枠の剛性が低下しがちとなっている。本体枠に補強部材等を追加することで剛性の担保が図られたりしているものの、補強が十分に行われていない場合には、上述した境界部位の拡張等が容易になると懸念される。かかる場合、遊技球の不正取得や制御装置への不正なアクセスが容易になるおそれがある。
特徴B1及び特徴B2においては、背面カバーを支持枠に対して閉じた状態で固定し、両者を一体化する構成とすることで、背面カバーの背面カバー補強部材により支持枠の剛性向上に貢献することが可能となる。具体的には、遊技盤の少なくとも上方及び下方において、支持枠と背面カバーとのいずれか一方が前後方向に延びる突起を備えているとともに、他方がそれら突起の嵌まる収容孔を備えているとよい。背面カバーが支持体に対して閉じた状態で突起が収容孔に嵌まることで、支持枠の剛性向上に貢献できる。
支持枠の剛性向上によって、支持枠の歪み等を低減することができる。これにより、遊技盤との境界部位が拡大されるといった不都合を抑制可能となり、不正防止効果を向上することが可能となる。例えば、背面カバーの外形を本体枠の外形とほぼ同等とし、背面カバーと本体枠との固定部位を背面カバー補強部材の長手方向と同じ方向において複数の離間した位置(本体枠の左右両側部等)に配置するとよい。特に本体枠の補強部材(金属板等)を背面カバー補強部材と交差する方向(例えば直交する方向)に延びる構成とするとよい。背面カバーと本体枠とをそれぞれ別々の方向への歪み等に対して強固とすることで、背面カバーと本体枠とを組み合わせた状態では複数の方向への歪み等に対して強くすることができる。このように補強部材の配置方向が異なるものを組み合わせる構成とすれば、重量の増加を抑えつつ、好適に補強を実現することができる。因みに、背面カバー補強部材は、遊技盤や支持枠や背面カバーよりも少なくとも高強度又は高硬度な別部材によって構成されているものである。
なお、本特徴に示す「開口部」と上記特徴A群に示した「入球口」で置き換えることも可能であるが、「開口部」については検知手段を必ずしも併設する必要とするものではない。また、本特徴における「排出領域」を特徴A群に示した「排出通路」と置き換えてもよい。更には、本特徴に示した「背面カバー」を特徴A群に示した「背面部材」と同一のものとしてもよいし、別のものとしてもよい。
特徴B3.前記背面カバー補強部材と前記遊技盤との間隔が、前記遊技球の直径寸法よりも小さいことを特徴とするB1又はB2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、背面カバー補強部材と遊技盤との間を遊技球が通過するといった不都合を回避できる。仮に、背面カバー補強部材を迂回して遊技球にアクセスされた場合であっても、遊技球を背面カバー補強部材を迂回させて境界部位へ到達させることが困難となる。これにより、境界部位を介して行なわれる不正を一層好適に抑制することができる。
なお、背面カバーにおける背面カバー補強部材の後側に壁部(収容部271の内周壁)を設けるとよい。これにより、背面カバー補強部材の遊技機後方への移動を壁部によって規制することができる。仮に、不正具等により背面カバー補強部材を後方へ押された場合であっても、背面カバー補強部材が壁部に当たることでその移動を抑えることができる。故に、背面カバー補強部材と遊技盤との間隔の広がりを抑制し、不正防止効果を一層向上することができる。
特徴B4.前記遊技盤が、前記支持枠に対して遊技機後方から着脱される構成であることを特徴とするB1乃至B3のいずれか1つに記載の遊技機。
遊技盤が支持枠に対して遊技機後方から着脱される構成とすることで、遊技機前方からの取り外しを規制できる。これにより、遊技盤の不正な取り外しといった不正行為を抑制することが可能である。しかしながら、かかる遊技機において遊技盤と支持枠との境界部位を後方から覆う遮蔽部材等を設定した場合、遊技盤をメンテナンス等で着脱する度に遮蔽部材の着脱又は移動を行う必要が生じると考えられる。すなわち、不正抑制を図ることができる反面、メンテナンス作業が煩雑化したり、遮蔽部材の取り付け作業が過誤により行われなかったりする等の不都合が生じ得る。特に遮蔽部材が装着されないまま背面カバーが取り付けられた場合、遮蔽部材の有無の確認がしにくくなり装着忘れの発見が遅れるといった不都合が懸念される。そこで、本特徴においては、背面カバーの背面カバー補強部材に遮蔽手段としての機能を付与した。背面カバー補強部材は背面カバーに設けられている。遊技盤着脱の都度、背面カバー補強部材の取り外し及び取り付け作業を別途行う必要が無い。故に、遊技盤及び境界部位に対する不正を抑制しつつ、不正対策に起因する作業の煩雑化を回避することができる。
なお例えば、支持枠に、背面カバーを回動可能に軸支する支持具を設けることで、作業性の向上を図ることができる。かかる場合、背面カバーを閉じた状態で保持する保持部を設けるとよい。
特徴B5.前記排出領域は前記背面カバー補強部材の後方に配置されており、
前記背面カバー補強部材から所定間隔をおいて上方に離間した位置に設けられ、前記遊技盤の開口部から落下する遊技球が当たることで当該遊技球を前記排出領域に案内する当接部(球受け部270)と、前記背面カバー補強部材に設けられ、前記当接部が所定量以上変位した場合に前記当接部に当接して当該当接部の変位を制限する制限部(上側延出部263)とを備えていることを特徴とするB1乃至B4のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴B5によれば、遊技球は、落下の際に当接部に当たることで排出領域に案内され、当接部の後方の排出領域を通して遊技機外の例えば島設備等へ返却される。
遊技球の排出領域が、背面カバー補強部材よりも後方にあることで、境界部位(遊技盤と支持枠との境界部位)と排出領域とを隔てることができる。これにより、排出領域への不正なアクセスを困難なものとすることができる。また、遊技球の排出領域が、当接部及び背面カバー補強部材よりも後方にあることで、遊技球は、遊技盤と支持枠との境界部位から遠ざかる方向へ移動する。このため、不正取得を目的とした遊技球の境界部位への誘導は一層困難なものとなる。また、当接部によって境界部位よりも上方で遊技球の移動(境界部位から遠ざかる方向への移動)が行なわれるため、遊技球へのアクセスを好適に抑制できる。
また、本特徴においては、遊技球は当接部に当たり、当接部は下方(すなわち制限部との間隔を縮める方向)に変位する。かかる場合、遊技球との接触によって当接部が変位することで、遊技球が当接部に当たった際に生じる打音を低減できる。遊技球の打音の低減を図ることで、スピーカからの音楽に打音が紛れる等して遊技者に不快感を与え、遊技興趣の低下を招くことを抑制することができる。また、上述の如く当接部自身が変位することで、遊技球が当たった際に生じる衝撃を低減することも可能である。これにより、当接部に生じる負荷を抑え、当接部の保護を図ることができる。
当接部から所定間隔をおいた位置には制限部が設けられている。当接部の変位が所定量に到達した際には、当接部が制限部に当たる。当接部と制限部との両者が当たった状態においては、制限部によって当接部の更なる下方への変位が制限される。すなわち、当接部の変位が完全に抑えられた状態となるか、又は当接部の負荷に対する変位量が制限部に当たる前に比べて小さくなる。
当接部に生じる下方への負荷が比較的小さい状態においては、当接部の変位によって積極的に音の低減を図ることができる。一方、当接部に生じる下方への負荷が比較的大きい状態においては、当接部が制限部に当たり、その変位が制限される。このため、当接部の過度の変位を抑えることができ、当接部の保護を図ることが可能である。例えば、当接部自身が弾性変形(変位)することによって、遊技球が当たった際の打音の低減を行う場合、塑性変形領域まで変形するといった不都合を抑制することができる。なお、制限部によって当接部の負荷に対する変位量を低減する構成とした場合、すなわち制限部に当たった際の当接部の変位を許容した場合、当接部の過度の変位を抑えつつ当接部と制限部とが接触した際の衝撃の低減に貢献することができる。故に、当接部の保護を一層好適なものとすることができる。
通常、遊技盤の背面側には、開口部を通過して遊技盤の背面側に案内された遊技球を当接部に誘導する誘導通路(例えば回収通路151)が設けられることが多い。この誘導通路を介して遊技球が落下することで、遊技球の収集がなされたり、遊技球の落下速度の低減がなされたりする。特に、誘導通路を蛇行させることで、誘導通路を通過する間に遊技球が加速することを抑制したりしている。本特徴においては、上述の如く当接部の変位を制限部によって制限できるため、対応可能な負荷の上限を上げることが可能である。仮に、当接部よりも遠く離れた位置(例えば遊技盤の上部等)から落下した遊技球が当たったり、複数の遊技球が当接部に対して同時に当たったりしても、当接部は制限部によって下方から支えられ、過度の変形が抑えられる。故に、局所的に負荷が増大した場合であっても、当接部の塑性変形を回避し、欠け等の不都合が発生することを抑制可能である。
また、当接部に生じる負荷に応じて段階的な対応が可能であるため、当接部及び制限部によって許容可能な負荷の範囲を広げることが可能である。より具体的には、遊技球からの負荷が小さい場合には積極的に打音の低下を図り、遊技球からの負荷が大きい場合には当接部の保護を好適に行うことができる。このため、誘導通路によって遊技球の加速を抑えたり、開口部の配置位置の制約を厳しくしたり(遊技盤の下部周辺に限定したり)しなくてもよい。故に、遊技盤背面側の誘導通路の簡素化に貢献したり、開口部の配置自由度の向上に貢献したりすることができる。
特徴B6.前記当接部における前記遊技球との接触面(接触面270a)が、前記排出領域に向かって傾斜していることを特徴とするB5に記載の遊技機。
特徴B6によれば、接触面は排出領域に向かって傾斜しているため、遊技球を接触面に沿って排出領域に流れる。これにより、遊技球が接触面上で滞留することを抑制できるとともに、遊技球の排出領域への誘導が可能となる。故に、遊技球の排出を一層円滑なものとすることができる。遊技球が接触面に沿って移動することで、遊技盤と支持枠との境界部位から遠ざかる。仮に、不正行為者が、当接部上の遊技球を境界部位側に向かわせようとした場合、遊技球をその流れ(接触面の傾斜)に逆らって移動させる必要が生じる。これにより、遊技球の不正取得の困難性を高めることができる。なお、接触面は平面であってもよいし、曲面であってもよい。
特徴B7.前記開口部は前記遊技盤の幅方向に複数形成されているとともに、前記当接部が前記遊技盤の幅方向に延びる長尺状に形成され、前記開口部から落下する前記遊技球が前記当接部の異なる部位に当たる構成とされていることを特徴とするB5又はB6のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴B7によれば、遊技球が遊技盤の幅方向において異なる複数の位置で落下する。当接部を遊技盤の幅方向に延びる長尺状に形成したことで、落下する遊技球を幅方向で異なる位置にてそれぞれ受けることができる。このため、それら遊技球が1箇所に集中して当たることで当接部に生じる負荷が局所的に大きくなることを抑えることができる。これにより、当接部に疲労破壊等が生じる可能性を低減できる。また、遊技球の落下径路が複数存在することで、遊技盤の下端部と支持枠との境界部位よりも上側で遊技球が集約されにくい。これにより、不正行為の対象を分散し、効果的な遊技球の取得を困難なものとすることができる。
なお、開口部から離間した遊技球はそのまま下方に落下する構成としてもよいし、遊技盤の背面側に流路を形成する部材等を設けることで、落下方向を規制する構成としてもよい。また、全ての開口部のうち隣接する一部の開口部から離間する遊技球が、同一の流路を通る構成とすることも可能である。
特徴B8.前記背面カバー補強部材が、前記境界部位の後方で前記遊技盤の背面に対向する縦壁(支持板部262の前面)と、前記球当接部よりも下側において前記縦壁から前記遊技盤の背面に向かって延びる天壁(上側延出部263の下面)とを少なくとも有していることを特徴とするB5乃至B7のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴B8によれば、遊技盤の下端部と支持枠との境界部位の後方に縦壁が設けられている。境界部位から不正具が挿入されると、その不正具は縦壁に当たり遊技機後方への移動が制限される。不正具を縦壁に沿って上方に移動させると天壁によってその移動が制限され、縦壁を利用した背面カバー補強部材の迂回が回避される。これにより、境界部位後方での不正具の移動を抑制することができる。不正行為者が境界部位を介して遊技球を取得する際には、遊技球の自重落下による勢いを利用して、その境界部位を通過させることが考えられる。かかる場合遊技球へのアクセスは、境界部位よりも上方で行なわれやすい。本特徴に示すように背面カバー補強部材が境界部位よりも上側において天壁を有する構成であれば、境界部位よりも上方での遊技球へのアクセスが抑制される。故に、遊技球の取り込みを困難なものとし、境界部位を介して行なわれる不正行為を抑制することができる。
なお、背面カバー補強部材が、遊技盤の下端部と支持枠との境界部位の後側において、前方に開口し、境界に沿って左右に延びる溝部(溝部265)を有する構成とするとよい。境界部位を介して挿入された不正具が溝部に到達することで、境界部位後方での動きを規制できる。
特徴B9.前記当接部が左右に延びる板状をなすとともに、その前側端部が自由端とされ、後側の端部が固定端とされていることを特徴とするB5乃至B8のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴B9によれば、当接部における遊技盤に近い側の端部を自由端とし、遊技盤から遠い側の端部を固定端とした。当接部は、固定端側を基端として、自由端側が撓む構成となっている。これにより、当接部が撓んだ際の変位量を確保しやすくすることができる。
仮に遊技盤側の端部が固定端である場合、遊技球が遊技盤に沿って落下することで固定端側に当たりやすいと考えられる。遊技球が固定端に近い位置であたると、当接部の変位が生じにくいと考えられる。しかしながら、本特徴に示すように、遊技盤側を自由端とすることで、遊技球が自由端に近い位置で当たる構成とすることができる。これにより、当接部の変位を好適に実現することができる。
特徴B10.前記背面カバー補強部材が、背面カバーへの取付部を有する本体(支持板部262)と、前記本体から遊技機前方へ延び、前記当接部の下側に配置される延出部(上側延出部263)とを備え、延出部の本体側の端部が固定端、前記固定端と反対の端部が自由端であることを特徴とするB9に記載の遊技機。
特徴B10によれば、背面カバー補強部材の延出部が、当接部と同様に自由端と固定端とを有している。当接部が延出部に当たった際に延出部が撓む構成とすることができる。これにより、当接部と背面カバー補強部材とが当たった際に、当接部に発生する衝撃を低減することができる。すなわち、当接部の保護に貢献することができる。特に、特徴B8との組み合わせにおいては、背面カバー補強部材を例えば前方に開放された略コ字状に形成するとよい。
特徴B11.前記当接部が合成樹脂製とされているとともに、前記背面カバー補強部材は前記当接部より少なくとも高強度又は高硬度の金属製とされていることを特徴とするB5乃至B10のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴B11によれば、当接部を合成樹脂材料とすることで、遊技球の保護(傷つき等の防止)を図ることができる。かかる場合、当接部の強度不足が懸念される。補強部を当接部より少なくとも高強度又は高硬度の金属製とすることで、当接部の強度不足を好適に補うことができる。また、遊技球が金属部材(補強部)に当たらないことで、遊技球と当接部とが当たった際の金属音の回避(耳障りな音の低減)を図ることができる。また、背面カバー補強部材を金属製としたことで、小さなスペースにおいて剛性の確保を行うことができ、排出領域の設計自由度を増すことができる。背面カバー補強部材を金属製とすることでドリル等の工具を用いて連通孔を形成するといった不正行為を好適に抑制することもできる。
特徴B12.前記支持枠が、左右方向に延びる支持枠補強部材(本体枠補強部材253)を備え、
遊技機正面視において、前記遊技盤の下端部と前記支持枠との境界部位の下側で、前記支持枠補強部材の上端部と記背面カバー補強部材とが重なっていることを特徴とするB1乃至B11のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴B12によれば、支持枠補強部材によって支持枠の剛性向上が図られている。支持枠の歪み等が抑えられることで、遊技盤と支持枠との境界部位が拡大されるといった不都合を抑制することができる。支持枠補強部材の一部を背面カバー補強部材と重ねて設けたことで、境界部位に貫通孔を形成し、背面カバー補強部材を回避するようにその貫通孔を拡大されることを抑制することができる。これにより、更なる防犯性の向上を図ることができる。例えば、支持枠補強部材を支持枠の背面側に取り付けるとよい。遊技機前面側からの支持枠補強部材の不正な取り外しを回避することができ、境界部位に対する防犯性を担保することが可能となる。
因みに、特徴B1乃至特徴B12のいずれか1つを、上記特徴A1乃至特徴A12のいずれか1つと組み合わせてもよい。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
弾球遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル41)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する球発射手段(遊技球発射機構110)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く誘導部(内,外レール部101,102)と、遊技領域(遊技領域PE)内に配置された各遊技部品(一般入賞口82等)とを備えた遊技機。
10…遊技機としてのパチンコ機、13…ベースユニットとしての本体枠、15…背面ユニットとしての裏パック機構、81…遊技盤、82…入球口としての一般入賞口、84…入球口としての作動口、89…凹部、151〜153…回収通路、151a〜153a…出口部分、155〜158…検知手段としての検知センサ、162…制御装置としての主制御装置、203…背面部材としての排出通路盤、231…排出通路、300…規制部としての規制部材、313…規制面を有する起立壁部、315…規制面を有する対向壁部、316…制限部としてのフランジ。

Claims (1)

  1. 遊技球が打ち出される遊技領域が前面側に形成された遊技盤を有するベースユニットと、
    前記遊技盤に設けられ、前記遊技領域を流下する複数の遊技球のうち一部の遊技球を同遊技盤の背面に導く入球口と、
    前記遊技盤の背面に設けられ、前記入球口を通じて当該遊技盤の背面に至った遊技球を回収する回収通路と、
    前記回収通路に配置され、前記入球口へ入球した遊技球を検知する検知手段と、
    前記ベースユニットの背面側において少なくとも前記回収通路の出口部分よりも下側となる領域と対向させて設けられた背面ユニットと
    を備え、
    前記回収通路の出口部分は、下方に開放されており、
    前記背面ユニットには、前記回収通路に連通し、前記回収通路の出口部分から流出した遊技球を遊技機外部に排出する排出通路が設けられており、
    前記背面ユニットに設けられ、前記ベースユニットと前記背面ユニットとの境界部位の下端と前記出口部分との間に位置し、当該出口部分から同遊技盤の背面に沿って落下した遊技球が当たることによりその後端部を基端として撓み変形可能な球受け部と、
    前記ベースユニットに設けられ、前記球受け部の前端部が挿入される挿入部と
    を備え、
    前記挿入部には、前記球受け部の前端部が上方へ撓み変形した場合に当該球受け部に上側から当接して撓み変形を阻止する上ストッパと、前記球受け部の前端部が下方へ撓み変形した場合に当該球受け部に当接して当該撓み変形を阻止する下ストッパとが形成されており、
    前記球受け部の前端部と前記上ストッパとの隙間は、前記球受け部の前端部と前記下ストッパとの隙間よりも小さくなるように形成されており、
    前記境界部位を通じて挿入された不正具の前記出口部分側への移動が前記球受け部及び前記挿入部によって規制されることを特徴とする遊技機。
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