JP5186731B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5186731B2 JP5186731B2 JP2006139666A JP2006139666A JP5186731B2 JP 5186731 B2 JP5186731 B2 JP 5186731B2 JP 2006139666 A JP2006139666 A JP 2006139666A JP 2006139666 A JP2006139666 A JP 2006139666A JP 5186731 B2 JP5186731 B2 JP 5186731B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- charge transport
- transport layer
- image forming
- forming apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
引用文献6には、感光体表面に、スポンジ層を有する帯電ローラを接触配置し、ニップ幅を広く取る。トナー中に、シリコーンオイル、シリコンワニス等の潤滑剤を含有した無機微粉を混入させる。クリーニング装置のクリーニングブレードをすり抜ける無機微粉中の潤滑剤は、クリーニングブレードによって感光体表面に少し延ばされ、次に帯電ローラのニップによってさらに延ばされ、感光体表面を一様にコートする。これにより感光体表面にシリカ等が付着して、フィルミング、トナー融着等を起こすのを防止することが記載されている。
引用文献2に記載された技術は、電荷輸送層の電荷輸送材料/バインダ比を10/14〜10/20の範囲とする事により感光層の摩耗量を1000回転当たり200Å以下としているが、摩耗量を少なくした事により感光体表面への付着物が増えてフィルミング、画像ボケが発生しやすい問題点がある。
引用文献3に記載された技術は、電子写真感光体を低摩耗性と低残留電位とする事により静電的に感光体へ付着するフィルミング物を少なく、また物理的な付着に対しては電子写真感光体表面の接触角を90°以上にする事で低減しようとしているが、転写残トナーがクリーニングブレードで繰返押圧される事に対してはクリーニングブレードのゴム硬度、反発弾性、当接圧の最適化だけでは不十分である。
引用文献5に記載された技術では、帯電ローラのクラウン量に関する記載は全くない。通常、帯電ローラは両端側を押圧するため、帯電ローラの端部及びその部分が当接する感光ドラム表面層の両方が摩耗してしまう問題点がある。
引用文献6に記載された技術では、トナー中に、シリコーンオイル、シリコンワニス等の潤滑剤を含有した無機微粉を混入させるとトナーの凝集、シリコーンオイルの感光体表面への付着が発生してしまう問題点がある。
本発明は、上記従来技術における問題点を解決することを目的とする。
すなわち、本発明の目的とするところは、帯電ローラ端部摩耗の防止、感光体の偏摩耗と筋状フィルミングの発生の低減、異常画像発生の低減等である。
(1)導電性支持体上に少なくとも電荷輸送層を有する電子写真用感光体に交流バイアスを印加した帯電ローラによる接触帯電手段、レーザー光による露光、反転現像手段、接触転写手段、クリーニング手段を有する画像形成装置において、前記電荷輸送層の摩耗率(=摩耗量/走行距離)=2×10 -9 〜1×10 -8 であり、前記電荷輸送層の引張応力が65〜75MPaであり、且つ電荷輸送層が粘度平均分子量2〜5万のポリカーボネート樹脂及び200〜7000ppmの環状エーテル系溶媒を含有しており、前記帯電ローラのクラウン量(ローラ長手方向中央部径と両端部径の平均との直径差)が20〜150μm以下であり、且つ帯電ローラに印加する交流電流が1〜5mA/mの値で定電流制御されており、現像に用いるトナーが、外添剤としてシリカ0.01〜3wt%、ステアリン酸亜鉛0.001〜0.5wt%を含有するトナーであることを特徴とする画像形成装置。
(2)接触転写手段により電子写真感光体上のトナー像を転写紙に転写するのに際し該トナーと逆極性の電荷を印加するようにし、転写後該電子写真感光体が該トナーと同極性に帯電する様構成されていることを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
(3)電荷輸送層がフェノール系酸化防止剤を含有する環状エーテル系溶媒を含む塗布液で塗布されることを特徴とする電子写真感光体を用いた前記(1)又は(2)に記載の画像形成装置。
(4)電荷輸送層の主成分がポリカーボネート樹脂、及び電荷輸送剤からなり、該電荷輸送剤の含有量が46〜65wt%であることを特徴とする電子写真感光体を用いた前記(1)〜(3)のいずれかに記載の画像形成装置。
図1は、本発明の電子写真画像形成装置の模式断面図である。図中11は電子写真用感光体である。まず帯電ローラ12により、感光体11は帯電する。感光体11が帯電された後、イメージ露光13を受け、露光された部分で、電荷が発生し、感光体表面に静電潜像が形成される。感光体表面に静電潜像を形成した後、現像ローラ14を介して現像剤と接触し、トナー像を形成する。感光体表面に形成されたトナー像は、転写ローラ16により紙などの転写部材15へ転写され、定着ユニット19を通過してハードコピーとなる。電子写真用感光体11上の残留トナーはクリーニングユニット17により除去され、残留電荷は除電ランプ18で除かれて、次の電子写真サイクルに移る。帯電ローラ12はローラ長手方向中央部が両端部よりも太いクラウン形状が感光体との接触、加工の上からも好ましい。クラウン量(ローラ長手方向中央部径と両端部径の平均との直径差)が20〜150μが好ましく、20μ未満では帯電ローラ12の両端部が感光体と接触する部分で感光体の摩耗が顕著となってしまう。また、150μを超えると両端部で帯電ローラ12と感光体11の接触が不安定になり帯電ムラが発生してしまう。
接触帯電法で使用される帯電ローラは、たとえば、直径8mm程度の芯金(たとえばSUS304)に105〜108Ω・cm程度の中抵抗ゴム層を被膜して直径16mmに形成される。
ゴムの材質にはヒドリンゴムやウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、抵抗制御材にはカーボンやグラファイト、活性炭素繊維、イオン導電材などが使用される。ゴムには上記した抵抗制御材が分散され、体積抵抗率を105〜108(Ω・cm)になる様に制御される。ゴム層は抵抗制御材量を減らした1〜50μの表面層を有しても良い。ゴム硬度はJIS−A硬度30〜70度程度が好ましい。
本実施形態で用いるトナーは、
(原料)スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、磁性体
(平均体積粒径)7.5μm
(添加物)シリカ 0.01〜3重量%、ステアリン酸亜鉛 0.001〜0.5重量%である。
上記トナーは、主にスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、及び磁性体で構成されたトナー母体を体積平均粒径が7.5μmになるよう粉砕したものを用いている。ここで、小粒径のトナーとは6〜8μmに粉砕したトナーを示し、これらの粒径範囲内のトナーはどれも同様の傾向が見られるので、ここでは、一例として体積平均粒径が7.5μmのものを用いた。トナーを小粒径にすることにより、高画質の画像を得ることが可能となる。また、スチレン樹脂とポリエステル樹脂を混ぜている理由は従来のスチレン樹脂のみのトナーより転写紙への定着性を向上させるためである。
ステアリン酸亜鉛の添加によって、上記効果を得るためには、トナーに添加したステアリン酸亜鉛が感光体11に良好に供給されることが求められる。トナーに添加されたステアリン酸亜鉛は、現像ギャップの大きさによって現像ローラ14から感光体11側に移動する量が異なる。現像ギャップが大き過ぎるとステアリン酸亜鉛が感光体に単独で移動しなくなる為に、感光体11上のステアリン酸亜鉛が不足して感光体11表面の摩擦力が低下しなくなり、文字中抜けなどの転写不良やクリーニング性への効果が低下する。また逆に現像ギャップが小さ過ぎると、ステアリン酸亜鉛を添加していることにより現像ローラ14から感光体11へトナーが移動しやすくなって、地肌汚れが回避できなくなる。
混練粉砕法は、添加剤の分散が溶融した高粘度の樹脂媒体中で行われるため、良好な分散が得られ易い、また、粒径分布が広いため分級によって大きさの異なるトナーが数種類得られる、などのメリットがある。
粉砕トナーは基本的に篩いを使用して分級されるため、粒径を細かく設定する事が困難であり、トナーの粒径が不揃いとなる。また、粉砕によって小粒径化されるため、ゴツゴツした不定形(異形)のトナーとなる。平均円形度は0.88〜0.93程度である。
粉砕トナーの転写効率は転写条件(転写バイアス、転写時間など)、転写紙の抵抗(高い方が望ましい)等によって左右されるが、通常90%〜95%程度である。
粉砕トナーの製造例について説明する。
樹脂(例えばポリエステル、スチレン/アクリル共重合体、エポキシなど)、着色剤としての顔料または染料(例えば、カーボンブラック、マグネタイト、銅フタロシアニン、カーミン6B、キナクリドンなど)、電荷制御剤(例えば、四級アンモニウム塩、金属−アゾ錯体、サリチル酸誘導体−金属錯体など)、離型剤(例えば、ポリオレフィン、エステルワックスなど)、その他の添加剤等のトナー材料をヘンシェルミキサーの様な混合機によって、まず十分に混合した後、バッチ式の2本ロール、バンバリーミキサーや連続式の2軸押出し機、連続式の1軸混練機等の熱混練機を用いて構成材料をよく混練して、圧延冷却後、切断を行う。
通常、電子写真感光体上のトナー像を転写紙に転写するのに際し、トナーと逆極性の電荷を印加するが、転写後の電子写真感光体表面電位はトナーと同極性に帯電する様、転写電流を調整することが好ましい。特に転写紙先端が電子写真感光体に当接するとき、又は転写紙先端が電子写真感光体から離れるときに感光体がスパイク状に剥離帯電した場合でもトナーと同極性に帯電していればクリーニング部でブレード、シール部材からトナーが逆転写することも防止出来る。転写電流は転写ローラー、転写紙の抵抗値環境変動を考慮すると定電流方式が好ましい。
本発明の電子写真装置は帯電部、現像部、クリーニング部等のユニットが、一体構成となっているプロセスカートリッジを構成していても良い。プロセスカートリッジにすることにより取り付け、取り外しなどが、簡便となる。
本発明の感光層は導電性基体上に下引き層、電荷発生層、電荷輸送層からなる3層構成からなる。また必要に応じて電荷輸送層上に保護層を設けることも出来る。
導電性支持体としては、導電体あるいは導電処理をした絶縁体、例えばAl、Fe、Cu、Auなどの金属あるいはそれらの合金の他、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ガラス等の絶縁性基体上にAl、Ag、Au等の金属あるいはIn2O3、SnO2等の導電材料の薄膜を形成したもの、導電処理をした紙等が使用できる。導電性支持体の形状はドラム状のものが使用される。
以上のようにして設けられる電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、好ましくは0.05〜2μmである。
また、電荷輸送層を塗布する環状エーテル系溶媒がフェノール系酸化防止剤を含有することにより、環状エーテル系溶媒中に過酸化物が生成されるのを抑制し、電荷輸送層塗工液の液寿命を延ばすことが可能である。モノフェノール系化合物としては2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−6−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、3−t−ブチル−4−ヒドロキシニソールなど。
ビスフェノール系化合物としては2,2'−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2'−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4'−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)など。
高分子フェノール系化合物としては1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3'−ビス(4'−ヒドロキシ−3'−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、トコフェノール類など。
必要により電荷輸送物質及びバインダー樹脂以外に、可塑剤、酸化防止剤、レベリング剤等を適量添加することもできる。
酸化防止剤としては、例えば以下のものが使用される。
モノフェノール系化合物:2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、3−t−ブチル−4−ヒドロキシニソールなど。
ビスフェノール系化合物2,2'−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2'−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4'−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)など。
高分子フェノール系化合物:1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3'−ビス(4'−ヒドロキシ−3'−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、トコフェノール類など。
パラフェニレンジアミン類N−フェニル−N'−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N'−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N'−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N'−ジメチル−N,N'−ジ−tーブチル−p−フェニレンジアミンなど。
ハイドロキノン類:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノンなど。
有機硫黄化合物類:ジラウリル−3,3'−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3'−チオジプロピオネート、3,3'-チオジプロピオン酸ジ-n-オクダデシル、ジテトラデシル−3,3'−チオジプロピオネートなど。
有機燐化合物類:トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィンなど。
保護層は結着樹脂中に金属、又は金属酸化物の微粒子を分散した層である。結着樹脂としては可視、赤外光に対して透明で電気絶縁性、機械的強度、接着性に優れた物が望ましい。保護層の結着樹脂としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルベンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。金属酸化物としては酸化チタン、酸化錫、チタン酸カリウム、TiO、TiN、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化アンチモン等が挙げられる。保護層にはその他、耐摩耗性を向上する目的でポリテトラフルオロエチレンのような弗素樹脂、シリコーン樹脂、及びこれらの樹脂に酸化チタン、アルミナ、シリカ等の無機材料を分散したもの等を添加することができる。保護層の形成法としては通常の塗布法が採用される。なお保護層の厚さは0.1〜10μm程度が適当である。
(感光体製造例)
(製造例1)
下記組成の混合物をボールミルポットに取りφ10mmアルミナボールを使用し72時間ボールミリングした。
酸化チタン(CRー60:石原産業製) 50部
アルキッド樹脂(ベッコライトM6401−50大日本インキ化学工業製;固形分50wt%) 15部
メラミン樹脂(スーパーベッカミンL−121−60大日本インキ化学工業製;固形分60wt%) 8.3部
メチルエチルケトン(関東化学製) 31.7部
この塗布液をφ30mm、長さ340mm、厚さ0.75mmのアルミドラム上に浸漬塗布し、130℃で20分間乾燥して、膜厚4.5μmの下引き層を形成した。
からなる混合物をボールミルポットに取りφ10mmのYTZボールを使用し72時間ボールミリングした後、さらにシクロヘキサノン78.4部を加え2時間ボールミリングした後、固形分濃度2wt%のポリビニルブチーラール樹脂(水酸基33mol%,ブチラール基64mol%;)/シクロヘキサノン溶液60部とメチルエチルケトン88.9部を加え電荷発生層塗布液を調整した。この塗布液を下引き層上に浸漬塗布し、130℃で20分間乾燥し、厚さ0.07μmの電荷発生層を形成した。
電荷輸送物質(化II)(リコー製) 4.7部
シリコーンオイル(KF−50、信越化学製) 0.002部
テトラヒドロフラン 77.4部
(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール 250ppm含有品、三菱化学製)
2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン(関東化学製)
0.014部
SONGNOX1680 (共立薬品製)
0.071部
ジステアリル−3,3'−チオジプロピオネート(東京化成製)
0.047部
製造例1の電荷輸送層塗工液においてビスフェノールZタイプポリカーボネートをPCZ-400:Mv=3.9×104三菱瓦斯化学社製)4.8部、電荷輸送物質(化II)5.2部に変えた以外は製造例1と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
(製造例3)
製造例1の電荷輸送層塗工液において樹脂をビスフェノールZタイプポリカーボネート(PCZ-300:三菱瓦斯化学社製)5.3部を2.4部、ポリアリレート樹脂(U-100、ユニチカ製)2.4部、電荷輸送物質(化III)5.2部に変えた以外は製造例1と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
製造例1において電荷輸送層の乾燥条件を110℃で10分間乾燥に変えた以外は製造例1と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
(製造例5)
製造例1に用いた電荷輸送層塗工液を6ヶ月保管後、製造例1と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
製造例4において電荷輸送層の乾燥条件を140℃60分に変えた以外は製造例4と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
(比較製造例2)
製造例1において電荷輸送層の乾燥条件を100℃5分に変えた以外は実施例1と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
(比較製造例3)
比較製造例1において電荷輸送層に用いた樹脂をビスフェノールZタイプのポリカーボネート樹脂(PCZ-800; Mv=7.8×104三菱瓦斯化学社製)に変えた以外は製造例1と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
(比較製造例4)
比較製造例1において電荷輸送層に用いた樹脂をビスフェノールZタイプのポリカーボネート樹脂(PCZ-200;Mv=2.1×104三菱瓦斯化学社製) 4.8部に変え、電荷輸送物質(化III)を5.2部に変えた以外は製造例1と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
製造例1においてビスフェノールZタイプのポリカーボネート樹脂(PCZ-300; 三菱瓦斯化学社製) の量を5.8部に変え、電荷輸送物質(化III)4.2部に変えた以外は製造例1と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
電荷輸送層の乾燥条件を100℃5分に変えた以外は実施例1と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
(比較製造例6)
製造例1においてビスフェノールZタイプのポリカーボネート樹脂(PCZ-300; 三菱瓦斯化学社製) の量を4.3部に変え、電荷輸送物質(化III)5.7部に変えた以外は製造例1と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
(比較製造例7)
製造例1において電荷輸送層塗工液の調整に用いたテトラヒドロフラン液体クロマト用脱水品(和光純薬製)に変えた電荷輸送層塗工液を6ヶ月保管後、製造例1と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
[トナー製造例1]
低分子量ポリエステル樹脂27部と高分子量スチレンアクリル樹脂7部、そしてマグネタイト磁性粉 (数平均粒径約0.15μm)25部、カルナウバワックス1.7部、四級アンモニウム塩0.3部を通常の混練方法により混練し、つづいて圧延冷却後、粗粉砕したトナーをジェットミルにて粉砕し、最後に気流式分級機において体積平均粒径7.2μm、個数平均粒径6.8μmのトナーを得た。
次に、トナー100重量部に対してシリカ0.02部とステアリン酸亜鉛0.05部を加えてヘンシェルミキサーにて1分間混合処理を2回行なった。ミキサータンク容量は100Lを使用し、1000rpmの回転数で混合処理をしてトナーを製造した。
トナー製造例1においてステアリン酸亜鉛を0.0008部に変えた以外はトナー製造例1と全く同様にしてトナーを製造した。
[トナー比較製造例2]
トナー製造例1においてステアリン酸亜鉛を0.6部に変えた以外はトナー製造例1と全く同様にしてトナーを製造した。
[トナー比較製造例3]
トナー製造例1においてシリカを0.007部に変えた以外はトナー製造例1と全く同様にしてトナーを製造した。
[トナー比較製造例4]
トナー製造例1においてシリカを3.2部に変えた以外はトナー製造例1と全く同様にしてトナーを製造した。
このようにして作成した製造例1の電子写真感光体、トナー製造例1のトナーを図1に示すソフトローラ帯電の反転現像方式画像型性装置に取り付け20℃50%、35℃85%、10℃15%の環境で各5000枚の印字(画像密度5%)を行い、ハーフトーン画像で縦筋の発生有無によるフィルミングの判定、白紙画像で横筋を目視評価した。感光体表面のフィルミング状況も目視観察した。又、現像ローラを外して表面電位計プローブを取り付け白紙、黒ベタ画像を印字してそれぞれ、帯電電位VD、露光後電位VLを測定した。さらにクリーニングブレード17の上流側に表面電位計プローブを取り付けて転写後の感光体電位VTを測定した。帯電ローラ、転写ローラには定電流型高圧電源からそれぞれ交流バイアスを印加した電流(直流成分Idc=−0.063mA/m、交流成分Iac=3mA/m), 直流の定電流(転写電流It=0.033mA/m)を通電した。電流はデジタルマルチメータFuluke87を用いて帯電電流、転写電流を単独で流したときに感光体−アース間で測定しながら設定した。
偏摩耗、及び摩耗速度はフィッシャースコープMMS(フィッシャー製)を用いて印字前後の感光体長手方向の膜厚分布を測定して、偏摩耗=最大摩耗量−最小摩耗量、摩耗速度=(最大摩耗量+最小摩耗量)/(2×感光体走行距離)として求めた。
引張応力は感光体から剥離した電荷輸送層をJIS K6301の1号サイズに打ち抜きした試験片を万能引張り圧縮試験機(TCM200CR:ミネベア製)に取り付けて測定した。
電荷輸送層中の残留溶媒量は熱分解-ガスクロマトグラフ(GC-15A 島津製作所製)によりを測定した。
製造例2〜製造例5、比較製造例1〜比較製造例7の電子写真感光体、トナー製造例1、トナー比較製造例1〜比較製造例4のトナー、帯電ローラクラウン量及び帯電電流、転写電流を表1に示す組み合わせで実施例1と同様にして20℃50%、35℃85%、10℃15%の環境で各5000枚の印字(画像密度5%)を行い、ハーフトーン画像で縦筋、白紙画像で横筋を目視評価した。
(1) フィルミング
○:未発生
□:ハーフトーン画像に濃度差の小さい白筋有り、感光体表面に周方向の筋有り
×:ハーフトーン画像、ベタ画像に白筋有り、感光体表面の周方向筋も顕著
(2) 横筋
○:未発生
□:濃度の薄い横筋が発生
×:横筋が発生
なお、横筋部に対応した転写後の感光体電位パターンを図3に示す。VTは図1の転写ローラ16とクリーニングブレード17の間に表面電位計ブローブを取り付けて測定した感光体電位のピーク部の電位に対応。ピークになるのは転写紙の先端または後端が感光体から離れるときに生じた剥離帯電によりピーク条になったものである。
12 帯電ローラ
13 イメージ露光
14 現像ローラ
15 給紙ローラ
16 転写ローラ
17 クリーニングブレード
18 所電ランプ
19 定着ユニット
Claims (4)
- 導電性支持体上に少なくとも電荷輸送層を有する電子写真用感光体に交流バイアスを印加した帯電ローラによる接触帯電手段、レーザー光による露光、反転現像手段、接触転写手段、クリーニング手段を有する画像形成装置において、前記電荷輸送層の摩耗率(=摩耗量/走行距離)=2×10 -9 〜1×10 -8 であり、前記電荷輸送層の引張応力が65〜75MPaであり、且つ電荷輸送層が粘度平均分子量2〜5万のポリカーボネート樹脂及び200〜7000ppmの環状エーテル系溶媒を含有しており、前記帯電ローラのクラウン量(ローラ長手方向中央部径と両端部径の平均との直径差)が20〜150μm以下であり、且つ帯電ローラに印加する交流電流が1〜5mA/mの値で定電流制御されており、現像に用いるトナーが、外添剤としてシリカ0.01〜3wt%、ステアリン酸亜鉛0.001〜0.5wt%を含有するトナーであることを特徴とする画像形成装置。
- 接触転写手段により電子写真感光体上のトナー像を転写紙に転写するのに際し該トナーと逆極性の電荷を印加するようにし、転写後該電子写真感光体が該トナーと同極性に帯電する様構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 電荷輸送層がフェノール系酸化防止剤を含有する環状エーテル系溶媒を含む塗布液で塗布されることを特徴とする電子写真感光体を用いた請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 電荷輸送層の主成分がポリカーボネート樹脂、及び電荷輸送剤からなり、該電荷輸送剤の含有量が46〜65wt%であることを特徴とする電子写真感光体を用いた請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006139666A JP5186731B2 (ja) | 2006-05-19 | 2006-05-19 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006139666A JP5186731B2 (ja) | 2006-05-19 | 2006-05-19 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007310181A JP2007310181A (ja) | 2007-11-29 |
JP5186731B2 true JP5186731B2 (ja) | 2013-04-24 |
Family
ID=38843087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006139666A Expired - Fee Related JP5186731B2 (ja) | 2006-05-19 | 2006-05-19 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5186731B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5310052B2 (ja) | 2009-02-12 | 2013-10-09 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像トナー、静電荷像現像剤、画像形成方法及び画像形成装置 |
JP5446333B2 (ja) * | 2009-03-09 | 2014-03-19 | 株式会社リコー | 電子写真感光体及びその製造方法 |
JP2014115398A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Mitsubishi Chemicals Corp | 電子写真カートリッジ及び画像形成装置 |
JP6455047B2 (ja) | 2014-09-26 | 2019-01-23 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07210001A (ja) * | 1994-01-11 | 1995-08-11 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JPH10213950A (ja) * | 1997-01-31 | 1998-08-11 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2005148608A (ja) * | 2003-11-19 | 2005-06-09 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体及びそれを用いた画像形成装置 |
JP4449505B2 (ja) * | 2004-03-15 | 2010-04-14 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
-
2006
- 2006-05-19 JP JP2006139666A patent/JP5186731B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007310181A (ja) | 2007-11-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3966543B2 (ja) | 電子写真画像形成方法及び電子写真装置 | |
JP2007121908A (ja) | 像担持体、潤滑剤成形物、潤滑剤塗布装置、画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ | |
JP2013257416A (ja) | 電子写真感光体、それを備えた画像形成装置およびプロセスカートリッジ | |
JP5186731B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5298752B2 (ja) | 画像形成方法と画像形成装置 | |
EP0645682B1 (en) | Electrophotographic apparatus, process cartridge and image forming method | |
JP2008026482A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP5577589B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US7885579B2 (en) | Charging device, image forming apparatus and charging method | |
JP4498863B2 (ja) | 画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP2008216929A (ja) | 電子写真感光体及びこの電子写真感光体を用いる電子写真装置 | |
JP2002351115A (ja) | 電子写真感光体及びこれを用いる電子写真方法、電子写真装置、電子写真装置用プロセスカートリッジ | |
JP2014115465A (ja) | 作像ユニット、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP4568538B2 (ja) | クリーニングブレードおよびクリーニング装置およびプロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP4713907B2 (ja) | 画像形成方法、画像形成装置、及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4927465B2 (ja) | 画像形成装置の帯電条件設定方法 | |
JP2000137337A (ja) | 像担持体及び画像形成装置 | |
JP2000122434A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007017876A (ja) | 電子写真装置 | |
JP2007121334A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003005411A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP4174245B2 (ja) | 電子写真装置及びプロセスカートリッジ | |
JP2021071696A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP2765663B2 (ja) | 帯電用部材 | |
JP4139282B2 (ja) | 電子写真感光体、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120406 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121225 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130107 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5186731 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |