JP5446333B2 - 電子写真感光体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、浸漬塗工法により基体に機能性樹脂膜を均一な厚みで効率よく形成できる電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体に関する。
従来より、複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置にはドラム型又はベルト型の感光体が用いられている。前記感光体を製造するには、通常、浸漬塗工法によって導電性表面を有する基体を、光導電性材料とバインダー樹脂等からなる機能性樹脂液に浸漬させて基体表面に塗布層を形成させる方法が一般的に採用されている。
このような浸漬塗工法では、機能性樹脂液中に、例えば、円筒状基体を浸漬させ、次いで、この基体を軸方向に所定の速度で引き上げ、その表面に塗布された樹脂層を乾燥し、固化させて基体面に感光層を形成させて電子写真感光体を得ることができる。前記浸漬塗工法は、通常、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層等の複数の機能層を積層形成させることから、基体をそれぞれの機能性樹脂液に浸漬させて複数回の塗工を重ねることになる。
このため、積層される各塗膜が均質であって、その厚みが均一であることが、感光体として、帯電時の電位ムラ、現像時の印字ムラ等に係る品質に影響を及ぼすことから、極めて重要な製造上の課題である。即ち、機能性樹脂液中に基体を浸漬させてその表面に樹脂が付着され、基体を引き上げると基体表面に付着した樹脂が、その縦方向にタレ流れる条件下で浸漬塗工を行うことから、この方法においては、基体に塗布される塗膜厚みは浸漬時の縦方向の上部に薄く、下部に順次厚くなる傾向になることを防止することは困難である。このため、浸漬塗工法で、塗膜厚みを均一にすることは極めて困難であるのが一般的である。
前記課題を解決するため、例えば、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3には、塗料中に基体を浸漬してから、所定の速度で引き上げ、塗膜が乾燥する前に更にこの基体を複数回浸漬させた後、所定速度で全体を引き上げる浸漬塗工法が提案されている。しかし、これらの提案の方法では樹脂液の溶媒として、テトラヒドロフラン等の高沸点で蒸発速度の遅い溶媒を用いているので、乾燥により固化ムラを起こし易くなり、均一な塗膜形成が困難である。
また、特許文献4及び特許文献5には、浸漬塗工の際に、基体の周囲を伸縮性フードによって覆う方法が提案されている。これらの提案の方法は、溶媒の蒸発速度を制御できるので、感光体量産の膜厚安定性に効果があるが、高沸点の溶媒を使う場合には、塗膜のタレが防げない。
また、特許文献6には、塗料中に基体を浸漬してから、引上げ速度をドラム引上げ距離の増加とともに低下させる浸漬塗工法が提案されている。この提案の方法は、均一な塗膜形成にある程度の効果があったが、厚膜の感光層を作製する時には、トラム端部の膜垂れが生じやすくなり、塗膜中の残留溶媒が多いという欠点がある。
このように従来の浸漬塗工法では、高度に均一な塗膜厚みを有する感光体を作製することは困難であり、従来から樹脂液の良好な溶媒として使用されていた、例えば、ジクロロメタン等のハロゲン系溶剤は、環境及び自然界の回帰サイクルによる人体に及ぼす影響等が問題視されており、その代替溶媒として、高沸点で容易に大気中に飛散されない溶媒、例えば、テトラヒドロフラン等の溶媒を使用する場合には、十分に塗膜厚み均一化の課題を達成できる方法が得られていない。
したがって近年の高性能及び高機能化させている複写機、プリンター等の現像部性能に合わせて、更に画像の良質化等を十分達成させ得るには、感光体品質を向上させるための良好な塗膜均一化を図れる電子写真感光体の製造方法の提供が望まれているのが現状である。
本発明は、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、基体の浸漬縦方向に生じる塗膜厚みの不均一性を解消でき、塗膜厚みの均一な電子写真感光体を効率よく製造することができる電子写真感光体の製造方法、及び電子写真感光体を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、第1回目の浸漬塗工を実施した後、第2回目の浸漬塗工を行う前に塗工槽に対して基体の上下が逆になるように反転させてから第2回目の浸漬塗工を行うことにより、基体の浸漬縦方向に生じる塗膜厚みの不均一性を解消でき、基体の浸漬縦方向に生じる塗膜厚みの不均一性を効果的に解消でき、塗膜厚みの均一な電子写真感光体を効率よく製造できることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 基体を塗工槽内の機能性樹脂液に浸漬する第1の浸漬工程と、
前記機能性樹脂液から基体を引き上げる第1の引上工程と、
前記基体上に形成された樹脂膜中の残留溶媒濃度が5,000ppm以下になるまで乾燥する第1の乾燥工程と、
前記塗工槽に対して前記基体の上下が逆になるように反転する反転工程と、
反転した基体を塗工槽内の機能性樹脂液に浸漬する第2の浸漬工程と、
前記機能性樹脂液から基体を引き上げる第2の引上工程と、
前記基体上に形成された樹脂膜中の残留溶媒濃度が5,000ppm以下になるまで乾燥する第2の乾燥工程と、
を含むことを特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
<2> 機能性樹脂液の粘度が、10mPa・s〜1,000mPa・sである前記<1>に記載の電子写真感光体の製造方法である。
<3> 機能性樹脂液における溶媒が、テトラヒドロフランである前記<1>から<2>のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方法である。
<4> 樹脂膜の厚みが、0.5μm〜100μmである前記<1>から<3>のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方法である。
<5> 電荷発生層が形成された円筒状基体を、電荷輸送層用樹脂液に浸漬して、電荷発生層上に電荷輸送層を形成する前記<1>から<4>のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方法である。
<6> 前記<1>から<5>のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方法により製造されたことを特徴とする電子写真感光体である。
本発明によると、従来における問題を解決することができ、基体の浸漬縦方向に生じる塗膜厚みの不均一性を解消でき、塗膜厚みの均一な電子写真感光体を効率よく製造することができる電子写真感光体の製造方法、及び電子写真感光体を提供することができる。
また、本発明によると、毎回の浸漬塗工を行う前に、基体上の樹脂膜中の残留溶媒濃度が5,000ppm以下になるまで乾燥させることにより、樹脂膜が厚膜になっても残留溶媒濃度が上昇しないので、良質の画像を形成できる高耐久な電子写真感光体を効率よく製造することができる。
図1は、本発明の電子写真感光体の製造方法の一例を示す図である。
本発明の電子写真感光体の製造方法は、第1の浸漬工程と、第1の引上工程と、第1の乾燥工程と、反転工程と、第2の浸漬工程と、第2の引上工程と、第2の乾燥工程とを含み、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
本発明においては、第1の浸漬工程と第1の引上工程と第1の乾燥工程とからなる第1回目の浸漬塗工と、反転工程と、第2の浸漬工程と第2の引上工程と第2の乾燥工程とからなる第2回目の浸漬塗工とを1サイクルとし、該サイクルを塗膜が所定の厚みになるまで繰り返す。これにより、均一な厚みを有する塗膜が効率よく形成でき、目的とする感光体が得られる。
本発明の電子写真感光体の製造方法においては、積層型感光層の場合には、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層等の複数の機能層を積層形成することから、基体をそれぞれの機能性樹脂液に浸漬させて複数サイクルの塗工を行うことで形成する。
<第1の浸漬工程>
前記第1の浸漬工程は、基体を塗工槽内の機能性樹脂液に浸漬する工程である。
−基体−
前記基体としては、導電性を有するものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、導電体又は導電処理をした絶縁体が好適であり、例えば、Al、Ni、Fe、Cu、Au等の金属、又はそれらの合金;ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ガラス等の絶縁性基体上にAl、Ag、Au等の金属、あるいはIn、SnO等の導電材料の薄膜を形成したもの;樹脂中にカーボンブラック、グラファイト、Al、Cu、Ni等の金属粉、導電性ガラス粉などを均一に分散させ、樹脂に導電性を付与した樹脂基体、導電処理をした紙、などが挙げられる。これらの中でも、アルミニウム又はその合金が特に好ましい。
前記基体の形状及び大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、板状、シート状、ウェブ状、ドラム状(円筒状)、及び無端のベルト状のいずれのものも使用できるが、ドラム状(円筒状)の基体が特に好ましい。
−機能性樹脂液−
前記機能性樹脂液としては、形成する機能層に応じて異なり特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、粘度は、25℃で、10mPa・s〜1,000mPa・sであることが好ましく、100mPa・s〜800mPa・sであることがより好ましい。前記粘度が、10mPa・s未満であると、タレ長さが大きすぎて塗膜形成が困難になってしまうことがあり、1,000mPa・sを超えると、樹脂液の粘度が高くなり、均一な塗膜形成が困難になることがある。
前記機能性樹脂液における溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、従来から一般的に使用されていた、ジクロロメタン等のハロゲン系溶剤に代えて、環境及び自然界の回帰サイクルによる人体等に及ぼす影響等から高沸点で容易に大気中に飛散し難い溶媒として、例えば、テトラヒドロフラン等の溶媒を好適に使用することができる。
前記塗工槽としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば実願昭60−92257号公報に記載した多重の蓋を設けた塗工槽、特許第4137398号公報に記載したオーバーフロー液槽付きの塗工槽、特許第4084546号公報に記載した伸縮性フード付きの塗工槽、特開2001−17900号公報に記載した攪拌循環装置付きの塗工槽、などが挙げられる。
<第1の引上工程>
前記第1の引上工程は、前記機能性樹脂液から基体を引き上げる工程である。
前記基体を引き上げる方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば一定速度で引き上げる方法と変化する速度で引き上げる方法などが挙げられる。
前記基体の引き上げ速度は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば1mm/秒〜50mm/秒であることが好ましい。
<第1の乾燥工程>
前記第1の乾燥工程は、基体上に形成された樹脂膜中の残留溶媒濃度が5,000ppm以下になるまで乾燥する工程である。浸漬塗工を行う前に、基体上の樹脂膜中の残留溶媒濃度が5,000ppm以下になるまで乾燥させることにより、樹脂膜が厚膜になっても残留溶媒濃度が上昇することを防止できる。
前記乾燥は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば熱風乾燥法、加熱乾燥法などを用いて行うことができる。
乾燥条件は、機能性樹脂液における溶媒の種類により異なるが、溶媒を揮発することができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、テトラヒドロフランを溶媒とする場合、80℃以上で10分間以上であることが好ましく、120℃以上で20分間以上であることより好ましい。
毎回の浸漬塗工の乾燥の後、樹脂膜中の残留溶媒濃度は、5,000ppm以下が好ましく、4,000ppm以下がより好ましい。
前記残留溶媒濃度が、5,000ppmを超えると、樹脂層表面にトナーや現像剤等が固着し易くなり、複写画像が地汚れを起こすことがある。
前記残留溶媒濃度は、例えばガスクロマトグラフィーなどにより測定することができる。
<反転工程>
前記反転工程は、前記塗工槽に対して前記基体の上下が逆になるように反転する工程である。
前記反転方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば第一工程に引き上げる際の基体長手方法の上端を下向きになるように基体を固定する方法などが挙げられる。
<第2の浸漬工程>
前記第2の浸漬工程は、反転した基体を塗工槽内の機能性樹脂液に浸漬する工程である。
<第2の引上工程>
前記第2の引上工程は、機能性樹脂液から基体を引き上げる工程である。
前記第2の引上工程における、引き上げ方法及び引き上げ速度は、前記第1の引上工程と同様である。
<第2の乾燥工程>
前記第2の乾燥工程は、基体上に形成された樹脂膜中の残留溶媒濃度が5,000ppm以下になるまで乾燥する工程である。
前記第2乾燥工程における、乾燥方法、乾燥条件は、前記第1の乾燥工程と同様である。
本発明の電子写真感光体の製造方法によって、基体上に形成される塗膜の厚みは、形成する層の種類により異なるが、0.5μm〜100μmが好ましく、5μm〜50μmがより好ましい。この範囲であれば、均一な厚みに形成することができる。前記厚みが、0.5μm未満であると、塗膜の強度が不足することがあり、100μmを超えると、電荷の拡散から画像の再現性が低下となることがある。
また、前記塗膜の厚みのバラツキは、2.0μm未満であることが好ましく、1.0μm以下がより好ましい。
前記塗膜厚みのバラツキは、例えば膜厚計で測った基体上の離れた2箇所の塗膜厚みの差異により求めることができる。
ここで、図1左図に示すように、まず、第1回目の浸漬塗工を行う。即ち、塗工槽13中の機能性樹脂液12に浸漬している基体11(下端部がB、上端部がA)を所定速度で引き上げて、基体上の樹脂膜中の残留溶媒濃度が5000ppm以下になるまで乾燥する。
次いで、塗膜のタレを校正するため、基体11を塗工槽13に対して上下逆になるように反転(基体11の下端部がA、上端部がB)させて、図1右図に示すように第2回目の浸漬塗工を行う。基体11を機能性樹脂液12に浸漬してから引き上げた後、乾燥を行う。なお、所定の塗膜厚みが得られるまで複数回繰り返して塗工を行う。
本発明の電子写真感光体の製造方法によって、基体上に少なくとも電荷発生層及び電荷輸送層のように、複数の機能層を積層させて形成させることができる。なお、実用化されている感光体には、感光層以外に、下引き層、保護層、導電層等が、必要に応じて組み合わせて積層形成されていることから、本発明の電子写真感光体の製造方法は、これらの機能層を形成させるのに対しても適宜使用することができる。
<電子写真感光体>
本発明の電子写真感光体は、基体上に、感光層を有してなり、更に必要に応じてその他の層を有してなる。
前記電子写真感光体としては、第一の形態では、基体と、該基体上に単層型感光層を設けてなり、更に必要に応じて、保護層、中間層、その他の層を有してなる。
また、前記電子写真感光体としては、第二の形態では、基体と、該基体上に電荷発生層、及び電荷輸送層を少なくともこの順に有する積層型感光層を設けてなり、更に必要に応じて、保護層、中間層、その他の層を有してなる。なお、前記第二形態では、電荷発生層、及び電荷輸送層は逆に積層しても構わない。
−複層型感光層−
前記複層型感光層は、電荷発生層、及び電荷輸送層を少なくともこの順に有し、更に必要に応じて、保護層、中間層、その他の層を有してなる。
前記電荷発生層は、少なくとも電荷発生物質を含んでなり、バインダー樹脂、更に必要に応じてその他の成分を含んでなる。
前記電荷発生物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、無機系材料と有機系材料とのいずれかを用いることができる。
前記無機系材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、結晶セレン、アモルファス・セレン、セレン−テルル、セレン−テルル−ハロゲン、セレン−ヒ素化合物、などが挙げられる。
前記有機系材料としては、特に制限はなく、公知の材料の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シーアイピグメントブルー25(カラーインデックスC.I.21180)、シーアイピグメントレッド41(C.I.21200)、シーアイシッドレッド52(C.I.45100)、シーアイベーシックレッド3(C.I.45210)、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルベンゼン骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料等のアゾ顔料;シーアイピグメントブルー16(C.I.74100)等のフタロシアニン系顔料;シーアイバットブラウン(C.I.73410)、シーアイバットダイ(C.I.730.50)等のインジゴ系顔料;アルゴールスカーレット5(バイエル社製)、インダスレンスカーレットR(バイエル社製)等のペリレン系顔料;スクエリック染料、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記バインダー樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、必要に応じて、電荷輸送物質を添加してもよい。また、電荷発生層のバインダー樹脂として、上述のバインダー樹脂の他に、高分子電荷輸送物質を添加することもできる。
前記電荷発生層を形成する方法としては、真空薄膜作製法と、溶液分散系からのキャスティング法とが大きく挙げられる。
前者の方法としては、グロー放電重合法、真空蒸着法、CVD法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、イオンプレーティング法、加速イオンインジェクション法等が挙げられる。この真空薄膜作製法は、上述した無機系材料又は有機系材料を良好に形成することができる。
また、後者のキャスティング法によって電荷発生層を設けるには、電荷発生層形成用塗工液を用いて、浸漬塗工法やスプレーコート法、ビードコート法などの慣用されている方法を用いて行うことができる。
前記電荷発生層形成用塗工液に用いられる有機溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジクロロプロパン、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソルブ、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、沸点が40℃〜80℃のテトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、ジクロロメタン、メタノール、エタノールは、塗工後の乾燥が容易であることから特に好適である。
前記電荷発生層形成用塗工液は、上記有機溶媒中に前記電荷発生物質と、バインダー樹脂を分散、溶解して製造する。有機顔料を有機溶媒に分散する方法としては、例えば、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、振動ミルなどの分散メディアを用いた分散方法、高速液衝突分散方法などが挙げられる。
前記電荷発生層の厚みは、0.01μm〜5μmが好ましく、0.05μm〜2μmがより好ましい。
前記電荷輸送層は、帯電電荷を保持させ、かつ、露光により電荷発生層で発生分離した電荷を移動させて保持していた帯電電荷と結合させることを目的とする層である。帯電電荷を保持させる目的を達成するためには、電気抵抗が高いことが要求される。また、保持していた帯電電荷で高い表面電位を得る目的を達成するためには、誘電率が小さく、かつ、電荷移動性がよいことが要求される。
前記電荷輸送層は、少なくとも電荷輸送物質を含んでなり、バインダー樹脂、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記電荷輸送物質としては、正孔輸送物質、電子輸送物質、高分子電荷輸送物質、などが挙げられる。
前記電子輸送物質(電子受容性物質)としては、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記正孔輸送物質(電子供与性物質)としては、例えば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘導体、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記高分子電荷輸送物質としては、以下のような構造を有するものが挙げられる。
(a)カルバゾール環を有する重合体
例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、特開昭50−82056号公報、特開昭54−9632号公報、特開昭54−11737号公報、特開平4−175337号公報、特開平4−183719号公報、特開平6−234841号公報に記載の化合物等が例示される。
(b)ヒドラゾン構造を有する重合体
例えば、特開昭57−78402号公報、特開昭61−20953号公報、特開昭61−296358号公報、特開平1−134456号公報、特開平1−179164号公報、特開平3−180851号公報、特開平3−180852号公報、特開平3−50555号公報、特開平5−310904号公報、特開平6−234840号公報に記載の化合物等が例示される。
(c)ポリシリレン重合体
例えば、特開昭63−285552号公報、特開平1−88461号公報、特開平4−264130号公報、特開平4−264131号公報、特開平4−264132号公報、特開平4−264133号公報、特開平4−289867号公報に記載の化合物等が例示される。
(d)トリアリールアミン構造を有する重合体
例えば、N,N−ビス(4−メチルフェニル)−4−アミノポリスチレン、特開平1−134457号公報、特開平2−282264号公報、特開平2−304456号公報、特開平4−133065号公報、特開平4−133066号公報、特開平5−40350号公報、特開平5−202135号公報に記載の化合物等が例示される。
(e)その他の重合体
例えば、ニトロピレンのホルムアルデヒド縮重合体、特開昭51−73888号公報、特開昭56−150749号公報、特開平6−234836号公報、特開平6−234837号公報に記載の化合物等が例示される。
また、前記高分子電荷輸送物質としては、上記以外にも、例えば、トリアリールアミン構造を有するポリカーボネート樹脂、トリアリールアミン構造を有するポリウレタン樹脂、トリアリールアミン構造を有するポリエステル樹脂、トリアリールアミン構造を有するポリエーテル樹脂、などが挙げられる。前記高分子電荷輸送物質としては、例えば、特開昭64−1728号公報、特開昭64−13061号公報、特開昭64−19049号公報、特開平4−11627号公報、特開平4−225014号公報、特開平4−230767号公報、特開平4−320420号公報、特開平5−232727号公報、特開平7−56374号公報、特開平9−127713号公報、特開平9−222740号公報、特開平9−265197号公報、特開平9−211877号公報、特開平9−304956号公報、等に記載の化合物が挙げられる。
また、電子供与性基を有する重合体としては、上記重合体だけでなく、公知の単量体との共重合体、ブロック重合体、グラフト重合体、スターポリマー、更には、例えば、特開平3−109406号公報に開示されているような電子供与性基を有する架橋重合体などを用いることもできる。
前記バインダー樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルカルバゾール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、フェノキシ樹脂、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、前記電荷輸送層は、架橋性のバインダー樹脂と架橋性の電荷輸送物質との共重合体を含むこともできる。
前記電荷輸送層は、これらの電荷輸送物質及びバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成できる。前記電荷輸送層には、更に必要に応じて、前記電荷輸送物質及びバインダー樹脂以外に、可塑剤、酸化防止剤、レベリング剤等などの添加剤を適量添加することもできる。
前記電荷輸送層の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、5μm〜100μmが好ましく、近年の高画質化の要求から、電荷輸送層を薄膜化することが図られており、1200dpi以上の高画質化を達成するためには、5μm〜30μmがより好ましい。
−単層型感光層−
前記単層型感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、バインダー樹脂、更に必要に応じてその他の成分を含んでなる。
前記電荷発生物質、電荷輸送物質、及びバインダー樹脂としては、上述した材料を用いることができる。
前記その他の成分としては、例えば、可塑剤、微粒子、各種添加剤、などが挙げられる。
前記単層型感光層の厚みは、5μm〜100μmが好ましく、5μm〜50μmがより好ましい。前記厚みが5μm未満であると、帯電性が低下することがあり、100μmを超えると感度の低下をもたらすことがある。
前記感光層上には、必要に応じて保護層を設けてもよい。該保護層は、少なくともバインダー樹脂、電荷輸送物質、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前バインダー樹脂、及び電荷輸送物質としては、上述した材料を用いることができる。
前記保護層には、更に必要に応じて接着性、平滑性、化学的安定性を向上させる目的で、種々の添加剤を加えてもかまわない。
前記保護層の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1μm〜15μmが好ましく、1μm〜10μmがより好ましい。
前記基体と前記感光層との間には、必要に応じて、下引き層を設けてもよい。前記下引き層は、接着性を向上する、モアレなどを防止する、上層の塗工性を改良する、残留電位を低減するなどの目的で設けられる。
前記下引き層は、少なくとも樹脂、及び微粉末を含み、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂;共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂;ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等の三次元網目構造を形成する硬化型樹脂、などが挙げられる。
前記微粉末としては、例えば、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物、金属硫化物、又は金属窒化物などが挙げられる。
前記下引き層の厚みについては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、0.1μm〜10μmが好ましく、1μm〜5μmがより好ましい。
前記感光体においては、必要に応じて前記基体上に、接着性、電荷ブロッキング性を向上させるために中間層を設けてもよい。該中間層は樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶剤で塗布することを考えると、有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが好ましい。
前記樹脂としては、上記下引き層と同様のものを適宜選択して用いることができる。
以下、本発明を実施例により、更に詳しく説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
(実施例1)
<電子写真感光体の作製>
アルミニウム(Al)製支持体(外径30mm)上に、下記組成の下引き層用塗工液を浸漬塗工し、加熱乾燥させて、厚みが3.5μmの下引き層を形成した。加熱乾燥にはタバイ社製、棚式乾燥機、HPS−222を用いた。
−下引き層用塗工液−
・アルキッド樹脂(ベッコゾール1307−60−EL、大日本インキ化学工業株式会社製)・・・6質量部
・メラミン樹脂(スーパーベッカミン G−821−60、大日本インキ化学工業株式会社製)・・・4質量部
・酸化チタン(CR−EL、石原産業株式会社製)・・・40質量部
・メチルエチルケトン・・・50質量部
次に、下引き層上に、下記組成の電荷発生層塗工液を浸漬塗工し、加熱乾燥させて、厚0.2μmの電荷発生層を形成した。加熱乾燥にはタバイ社製、棚式乾燥機、HPS−222を用いた。
−電荷発生層用塗工液−
・下記構造式で表されるビスアゾ顔料・・・2.5質量部
・ポリビニルブチラール(XYHL、UCC社製)・・・0.5質量部
・シクロヘキサノン・・・200質量部
・メチルエチルケトン・・・80質量部
次に、電荷発生層上に、粘度が600mPa・s(25℃)の下記組成の電荷輸送層用塗工液を用いて、1回目の浸漬塗工を行い、130℃で30分間加熱乾燥させた後、被塗膜支持体を1回目の浸漬塗工と上下が逆になるように反転させて、2回目の浸漬塗工を行い、前記同条件の乾燥処理をして、実施例1の感光体を作製した。電荷輸送層の平均厚みは40μmであった。加熱乾燥にはタバイ社製、棚式乾燥機、HPS−222を用いた。
−電荷輸送層用塗工液−
・ビスフェーノルZ型ポリカーボネート・・・10質量部
・下記構造式で表される低分子電荷輸送物質・・・7質量部
・テトラヒドロフラン・・・60質量部
・1%シリコーンオイルのテトラヒドロフラン溶液(KF50−100CS、信越化学工業株式会社製)・・・0.2質量部
(実施例2)
−電子写真感光体の作製−
実施例1において、電荷輸送層用塗工液を、下記組成の電荷輸送層用塗工液に代えた以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を作製した。電荷輸送層の平均厚みは41μmであった。なお、電荷輸送層用塗工液の粘度は650mPa・s(25℃)であった。
・下記構造式で表される高分子電荷輸送物質・・・20質量部
ただし、式中、kは0.50、jは0.50、nは150である。
・テトラヒドロフラン・・・100質量部
・1%シリコーンオイルのテトラヒドロフラン溶液(KF50−100CS、信越化学工業株式会社製)・・・0.2質量部
(実施例3)
−電子写真感光体の作製−
実施例1において、電荷輸送層用塗工液にアクリル変性ポリオルガノシロキサン(シャリーヌR−17OS、日信化学工業株式会社製)4質量部を添加した以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を作製した。なお、電荷輸送層用塗工液の粘度は620mPa・s(25℃)であった。電荷輸送層の平均厚みは43μmであった。
(比較例1)
−電子写真感光体の作製−
実施例1において、電荷輸送層用塗工液の粘度を750mPa・s(25℃)に濃縮し、1回の浸漬塗工により電荷輸送層を形成した以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を作製した。電荷輸送層の平均厚みは38μmであった。
(比較例2)
−電子写真感光体の作製−
実施例1において、基体の上下の反転を行わず、2回連続浸漬塗工により電荷輸送層を形成した以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を作製した。電荷輸送層の平均厚みは39μmであった。
<電荷輸送層用塗工液の粘度の測定>
各電子写真感光体における電荷輸送層用塗工液の粘度測定は、E型粘度計(型式:ELD、東京計器株式会社製)によって実施した。
<残留テトラヒドロフラン濃度の測定>
各電子写真感光体における第1回目の浸漬塗工及び第2回目の浸漬塗工(比較例1及び2は1回のみ)における電荷輸送層中の残留テトラヒドロフラン濃度を、ガスクロマトグラフ15−A(島津製作所製)を用い、得られたスペクトルのピーク面積値から測定した。
<たれ長さの評価>
各電子写真感光体の電荷輸送層の厚みを渦電流膜厚計(フィッシャー社製)で測定し、塗布開始から微小区間の変化量が0又は一定になるまでの塗布長さをたれ長さとして求め、塗布長全体に対するたれ長さの割合を求めた。なお、本発明においては、たれ長さの割合が10%未満のものを良品とした。
<電荷輸送層の厚みの均一性>
電荷輸送層の厚み均一性については、渦電流式膜厚計で測ったドラム長手方向の上端から110mmの厚みと、上端から220mmの厚みの差により厚みのばらつきを求め、下記三段階で評価した。
〔評価基準〕
○:厚みのばらつきが1.0μm未満
△:厚みのばらつきが1.0μm以上2.0μm未満
×:厚みのばらつきが2.0μm以上
本発明の電子写真感光体の製造方法により製造された電子写真感光体は、画像形成装置の小型化、高速化に対応でき、例えばレーザープリンタ、ダイレクトデジタル製版機、直接又は間接の電子写真多色画像現像方式を用いたフルカラー複写機、フルカラーレーザープリンター、及びフルカラー普通紙ファックス等に幅広く使用できる。
11 円筒状基体
12 機能性樹脂液
13 塗工槽
特開昭59−80364号公報 特開平2−210447号公報 特開2000−221708号公報 特開2003−149836号公報 特開2004−160275号公報 特開2008−62131号公報

Claims (6)

  1. 基体を塗工槽内の機能性樹脂液に浸漬する第1の浸漬工程と、
    前記機能性樹脂液から基体を引き上げる第1の引上工程と、
    前記基体上に形成された樹脂膜中の残留溶媒濃度が5,000ppm以下になるまで乾燥する第1の乾燥工程と、
    前記塗工槽に対して前記基体の上下が逆になるように反転する反転工程と、
    反転した基体を塗工槽内の機能性樹脂液に浸漬する第2の浸漬工程と、
    前記機能性樹脂液から基体を引き上げる第2の引上工程と、
    前記基体上に形成された樹脂膜中の残留溶媒濃度が3,900ppm以上5,000ppm以下になるまで乾燥する第2の乾燥工程と、を含み、
    前記樹脂膜が電子写真感光体の最表面に設けられることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  2. 機能性樹脂液の粘度が、10mPa・s〜1,000mPa・sである請求項1に記載の電子写真感光体の製造方法。
  3. 機能性樹脂液における溶媒が、テトラヒドロフランである請求項1から2のいずれかに記載する電子写真感光体の製造方法。
  4. 樹脂膜の厚みが、0.5μm〜100μmである請求項1から3のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方法。
  5. 電荷発生層が形成された円筒状基体を、電荷輸送層用樹脂液に浸漬して、電荷発生層上に電荷輸送層を形成する請求項1から4のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方法により製造されたことを特徴とする電子写真感光体。
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