JP5182186B2 - 音響装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は直感的な選択作業を行うことにより、ストアするパラメータの選択作業を容易に行うことができる音響装置を提供することを目的としている。
図1に示す音響装置1は、CPU(Central Processing Unit)10が管理プログラム(OS:Operating System)を実行しており、音響装置1の全体の動作をOS上で制御している。音響装置1は、CPU10が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている不揮発性のROM(Read Only Member)12と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)11を備えている。CPU10は、ミキシング制御プログラムを実行することにより、入力された複数の音響信号に音響信号処理をDSP(Digital Signal Processor)13により施してミキシング処理を行っている。なお、ROM12をフラッシュメモリ等の書き換え可能なROMとすることで、動作ソフトウェアの書き換えを可能とすることができ、動作ソフトウェアのバージョンアップを容易に行うことができる。DSP13はCPU10の制御の基で、入力された音響信号の音量レベルや周波数特性をそのパラメータに基づいて調整してミキシングし、音量、パン、効果などの音響特性をそのパラメータに基づいて制御するデジタル信号処理を行っている。
図2に示すパネル2には液晶等のディスプレイからなる表示部17が設けられている。また、複数のチャンネル用のチャンネルストリップが設けられており、チャンネルストリップには、割り当てられたチャンネルのヘッドアンプのレベルを調整するATTノブ15−1と、割り当てられたチャンネルにおけるイコライザの特性を設定する3つのEQノブ15−2と、割り当てられたチャンネルのオン/オフを切り換えるONスイッチ15−3と、そのチャンネルストリップに割り当てられるチャンネルを選択するSELスイッチ15−4と、割り当てられたチャンネルのレベルを制御する摘みを有するフェーダ15−5とがそれぞれ設けられている。さらに、パネル2にはシーンメモリにストアしたりシーンメモリからリコーする操作を行うシーンメモリキー15−6と、チャンネルストリップで操作するレイヤを選択する操作を行うレイヤキー15−7が設けられている。
次に、ATTノブ15−1やEQノブ15−2におけるノブ30の詳細構成を図4(a)に示す。ノブ30はロータリエンコーダにおけるユーザが把持して回転させる丸い摘み30aを有し、摘み30aを取り囲むように多数のLED30bが放射状に設けられている。また、ノブ30で設定するパラメータが閾値を超えた際に点灯するCLIPインジケータが設けられている。LED30aを順次点灯させていくことにより、ノブ30により設定されているパラメータの大きさを表示することができる。また、ONスイッチ15−3やSELスイッチ15−4におけるスイッチ31の詳細構成を図4(b)に示す。スイッチ31は図示するようにユーザが押して操作する毎に設定状態が反転する矩形状の操作部を有し、操作部にはLED31aが設けられている。LED31aは、スイッチ31がオンされた際に点灯する。
シーンデータをシーンメモリにストアする際には、ストアするパラメータを選択する選択モードに入る。選択モードに入るには、例えばシーンメモリキー15−6におけるストアキー15−6aを長押しする。選択モードに入ったら、ストアするパラメータを設定するパネル2に設けられているノブ、スイッチ、フェーダ等の操作子15を操作する。これにより、操作した操作子15により設定されるパラメータがストアするパラメータとして選択される。操作された操作子15では、操作子に備えられているLED(ノブ30の場合はLED30b、スイッチ31の場合はLED31a)が点灯あるいは点滅状態にされて、選択状態となったことが表示される。なお、選択モード時においてはパラメータを設定する操作子15を操作してもパラメータの値やオン/オフ状態とされる設定状態が変化しないよう操作子15のパラメータ設定機能はロック(無効)されている。ただし、パラメータを設定しない操作子15とされるSELスイッチ15−4、シーンメモリキー15−6やレイヤキー15−7は、その機能は有効に維持されている。そこで、ストアするパラメータを選択する際にはSELスイッチ15−4やシーンメモリキー15−6を操作することによりチャンネルストリップに割り当てられるチャンネルを選択することができる。例えば、シーンメモリキー15−6における各スイッチを操作すると、各チャンネルストリップに操作されたスイッチに該当するレイヤの各チャンネルが割り当てられ、チャンネルストリップに用意されているノブ、スイッチ、フェーダの内のストアするパラメータを設定する操作子15を操作することにより、当該チャンネルにおいてストアするパラメータを選択することができる。また、パラメータの選択解除を行う場合は、該当する選択状態の操作子15を操作することにより、選択解除を行うことができる。
このような本発明の音響装置1においては、ストアするパラメータの選択操作を直感的に効率良く選択したり選択解除を行うことができるようになる。これにより、ストアするパラメータの選択/選択解除の設定時に、パラメータ選択時の操作効率を向上することができる。また、実際にパネル2や表示部17を見ながらストアするパラメータの選択操作を行えるため、誤って選択することが起こりにくくなる。さらに、従来の選択リストに用意されていないような細かいパラメータの選択/選択解除状態の設定も可能とすることができる。
例えばシーンメモリキー15−6におけるストアキー15−6aを長押しして選択モードに入ると、選択モード処理がスタートされて、ステップS10にて音響装置1の全パラメータのそれぞれを設定する操作子15の位置が取得される。次いで、ステップS11にて全パラメータの値や状態がロックされることにより、パラメータを設定する操作子15のパラメータ設定機能が無効にされる。次いで、ステップS3にて設定モードの初期値を取得する。設定モードの初期値としては、(1)全パラメータを全て選択、(2)全パラメータを全て選択解除、(3)前回選択モード時に設定されたパラメータの選択状態、(4)ファイル等から読み込んだパラメータ選択状態があり、これらの内のユーザが設定したいずれかとされる。また、設定モードの初期値がない場合は、全パラメータを全て選択/選択解除等のデフォルトとされ、ステップS4にて取得された設定モードに従い、パラメータの選択状態が初期設定される。
ストアキー15−6aが押されるとシーンデータストア処理がスタートされ、ステップS20にてカレントメモリから選択モード処理で保存された全パラメータの選択状態が読み込まれる。そして、ステップS21にて読み込まれた全パラメータの選択状態に従って、選択状態とされているパラメータがシーンデータとしてシーンメモリにストアされる。これにより、シーンデータストア処理は終了する。
また、上記説明した音響装置1においては、シーンメモリキー15−6におけるストアキー15−6aを長押しして選択モードに入るようにしたが、選択モードに入る専用のキーを設けたり、ストアキー15−6a以外のキーを長押しして選択モードに入るようにしてもよい。
Claims (4)
- ストアするパラメータを選択する選択モードに設定する選択モード設定手段と、
該選択モード設定手段により前記選択モードに設定された際に、パラメータを設定する各操作子の位置を取得すると共に、該各操作子により設定されているパラメータの設定状態をロックする位置取得手段と、
該位置取得手段により前記各操作子のパラメータがロックされた際に、前記操作子の内の操作された操作子に対応するパラメータをストアするパラメータとして選択するパラメータ選択手段と、
前記選択モードを終了する際に、各パラメータの選択状態を保存すると共に、前記取得した前記各操作子の位置に前記各操作子を戻す保存・リセット手段と、
を備えることを特徴とする音響装置。 - パラメータを画面上で操作することのできる操作子画像を含む表示画面が表示される表示手段をさらに備え、
前記選択モード設定手段により前記選択モードに設定された際に、前記パラメータ選択手段は、前記操作子画像の内の選択操作された操作子画像に対応するパラメータをストアするパラメータとして選択するようにしたことを特徴とする請求項1記載の音響装置。 - 前記選択モード設定手段により前記選択モードに設定された際に、ストアするパラメータの選択あるいは選択解除の初期設定が初期値に従って行われ、前記初期値として複数種類用意された初期値の内から選択することができるようにされていることを特徴とする請求項1記載の音響装置。
- コンピュータを、
ストアするパラメータを選択する選択モードに設定する選択モード設定手段、
該選択モード設定手段により前記選択モードに設定された際に、パラメータを設定する各操作子の位置を取得すると共に、該各操作子により設定されているパラメータの設定状態をロックする位置取得手段、
該位置取得手段により前記各操作子のパラメータがロックされた際に、前記操作子の内の操作された操作子に対応するパラメータをストアするパラメータとして選択するパラメータ選択手段、
前記選択モードを終了する際に、各パラメータの選択状態を保存すると共に、前記取得した前記各操作子の位置に前記各操作子を戻す保存・リセット手段、
として機能させることを特徴とする音響装置。
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