JP5181962B2 - 分子素子およびその製造方法ならびに集積回路装置およびその製造方法ならびに三次元集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

分子素子およびその製造方法ならびに集積回路装置およびその製造方法ならびに三次元集積回路装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、分子素子およびその製造方法ならびに集積回路装置およびその製造方法ならびに三次元集積回路装置およびその製造方法に関する。より詳細には、この発明は、電界制御により機能の切り替えが可能な分子素子およびその製造方法ならびにこの分子素子を用いた集積回路装置およびその製造方法ならびにこの分子素子を用いた三次元集積回路装置およびその製造方法に関する。
シリコン系半導体素子では、仕様に合わせてトランジスタはトランジスタとして、ダイオードはダイオードとして設計し作製する。このため、例えば、電界効果トランジスタをダイオードとして使用することはできない。また、電界効果トランジスタはメモリ性も有しない。このように仕様に合わせて半導体素子を設計し作製する必要があるため、製造コストを低減させることは難しい。
一方、本出願人は、機能性分子、ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を有する機能性分子素子を提案した(例えば、特許文献1参照。)。この機能性分子は、誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きるペンダント分子からなる側鎖を有する。この側鎖は、ペンダント分子の配向変化によって構造変化が起きて電気的特性が変化する共役系分子からなる主鎖に共有結合している。ソース電極およびドレイン電極は、この主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されている。ゲート電極はペンダント分子に制御用の電界を印加するためのものである。
特開2006−108627号公報 特開2006−351623号公報 導電性高分子、緒方直哉編、株式会社講談社サイエンティフィク発行(1990年)
特許文献1においては、上記の機能性分子素子をスイッチ、トランジスタ、メモリ、ロジック回路など様々な電子デバイス分野に応用可能であることが記載されている。しかしながら、その詳細については必ずしも明らかではない。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、一つの分子素子を印加電界の制御によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして使うことができ、必要な機能を有する素子を安価に得ることができる分子素子およびその製造方法を提供することである。
言い換えれば、この発明が解決しようとする課題は、一つの分子素子の機能を印加電界の制御によって切り替えることができ、必要な機能を有する素子を安価に得ることができる分子素子およびその製造方法を提供することである。
この発明が解決しようとする他の課題は、上記の分子素子を用いた集積回路装置およびその製造方法ならびに上記の分子素子を用いた三次元集積回路装置およびその製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、第1の発明は、
誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きるペンダント分子からなる側鎖が、上記ペンダント分子の上記配向変化によって構造変化が起きて電気的特性が変化する共役系分子からなる主鎖に共有結合した機能性分子と、
上記機能性分子の上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極と、
上記ペンダント分子に制御用の電界を印加するためのゲート電極とを有し、
上記ペンダント分子に印加する電界によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして働く分子素子である。
第2の発明は、
誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きるペンダント分子からなる側鎖が、上記ペンダント分子の上記配向変化によって構造変化が起きて電気的特性が変化する共役系分子からなる主鎖に共有結合した機能性分子と、上記機能性分子の上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極と、上記ペンダント分子に制御用の電界を印加するためのゲート電極とを有し、上記ペンダント分子に印加する電界によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして働く分子素子を製造する場合に、
基板上に上記ソース電極および上記ドレイン電極を形成する工程と、
上記ソース電極と上記ドレイン電極との間の間隙に上記機能性分子を上記ソース電極および上記ドレイン電極が上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されるように架橋する工程と、
上記基板上に上記ゲート電極を形成する工程とを有する分子素子の製造方法である。
第3の発明は、
誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きるペンダント分子からなる側鎖が、上記ペンダント分子の上記配向変化によって構造変化が起きて電気的特性が変化する共役系分子からなる主鎖に共有結合した機能性分子と、上記機能性分子の上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極と、上記ペンダント分子に制御用の電界を印加するためのゲート電極とを有し、上記ペンダント分子に印加する電界によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして働く分子素子を少なくとも一つ有する集積回路装置である。
第4の発明は、
誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きるペンダント分子からなる側鎖が、上記ペンダント分子の上記配向変化によって構造変化が起きて電気的特性が変化する共役系分子からなる主鎖に共有結合した機能性分子と、上記機能性分子の上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極と、上記ペンダント分子に制御用の電界を印加するためのゲート電極とを有し、上記ペンダント分子に印加する電界によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして働く分子素子を少なくとも一つ有する集積回路装置を製造する場合に、
基板上に上記ソース電極および上記ドレイン電極を形成する工程と、
上記ソース電極と上記ドレイン電極との間の間隙に上記機能性分子を上記ソース電極および上記ドレイン電極が上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されるように架橋する工程と、
上記基板上に上記ゲート電極を形成する工程とを有する集積回路装置の製造方法である。
第5の発明は、
誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きるペンダント分子からなる側鎖が、上記ペンダント分子の上記配向変化によって構造変化が起きて電気的特性が変化する共役系分子からなる主鎖に共有結合した機能性分子と、上記機能性分子の上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極と、上記ペンダント分子に制御用の電界を印加するためのゲート電極とを有し、上記ペンダント分子に印加する電界によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして働く分子素子を少なくとも一つ有する基板を少なくとも一つ含む複数の基板が互いに対向して配置されている三次元集積回路装置である。
第6の発明は、
誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きるペンダント分子からなる側鎖が、上記ペンダント分子の上記配向変化によって構造変化が起きて電気的特性が変化する共役系分子からなる主鎖に共有結合した機能性分子と、上記機能性分子の上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極と、上記ペンダント分子に制御用の電界を印加するためのゲート電極とを有し、上記ペンダント分子に印加する電界によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして働く分子素子を少なくとも一つ有する少なくとも一つの基板を含む複数の基板が互いに対向して配置されている三次元集積回路装置を製造する場合に、
上記少なくとも一つの基板上に上記ソース電極および上記ドレイン電極を形成する工程と、
上記ソース電極と上記ドレイン電極との間の間隙に上記機能性分子を上記ソース電極および上記ドレイン電極が上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されるように架橋する工程と、
上記少なくとも一つの基板上に上記ゲート電極を形成する工程とを有する三次元集積回路装置の製造方法である。
上述のように構成されたこの発明においては、ゲート電極により機能性分子のペンダント分子に印加する電界を適切に選ぶだけで、分子素子が、ダイオード、トランジスタまたはメモリとして働くようにすることができる。このため、仕様に合わせて分子素子を設計し作製する必要がない。
この発明によれば、一つの分子素子を印加電界の制御によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして使うことができ、言い換えれば機能を切り替えることができ、必要な機能を有する素子を安価に得ることができる分子素子を実現することができる。そして、この分子素子を用いて高性能の集積回路装置および三次元集積回路装置を安価に実現することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(分子素子およびその製造方法)
2.第2の実施の形態(分子素子およびその製造方法)
3.第3の実施の形態(集積回路装置およびその製造方法)
4.第4の実施の形態(三次元集積回路装置およびその製造方法)
5.第5の実施の形態(三次元集積回路装置およびその製造方法)
6.第6の実施の形態(三次元集積回路装置およびその製造方法)
〈1.第1の実施の形態〉
[分子素子]
図1AおよびBは第1の実施の形態による分子素子の構成の一例を示す。ここで、図1Aは平面図、図1Bは図1のX−X線に沿っての拡大断面図である。
図1AおよびBに示すように、この分子素子10においては、半導体基板11上に形成された絶縁膜12上にソース電極13およびドレイン電極14が設けられている。半導体基板11は、例えば、Si基板やGaAs基板などである。絶縁膜12は、例えば、厚さが100nm程度のSiO2 膜などである。
ソース電極13およびドレイン電極14はそれぞれ角部13a、14aを有する。これらの角部13a、14aの頂点13b、14bが間隙15を挟んで互いに対向している。これらの頂点13b、14bの間の間隙15に機能性分子16が架橋されている。機能性分子16については後に詳細に説明する。これらのソース電極13およびドレイン電極14は、従来公知の各種の金属膜(単体金属からなる膜や、合金からなる膜など)や不純物をドープした半導体膜などにより形成することができる。
ソース電極13およびドレイン電極14の頂点13b、14bの間の間隔、言い換えると間隙15の間隔は、機能性分子16の長さに応じて適宜決められるが、一般的には20nm以下、典型的には10nm以下である。
絶縁膜12上にはさらに、ソース電極13およびドレイン電極14の頂点13b、14bの間に接続される機能性分子16を両側から挟むように一対のゲート電極17、18が互いに対向して設けられている。これらのゲート電極17、18間に印加する電圧(ゲート電圧)により機能性分子16に電界を印加し、この機能性分子16を制御する。これらのゲート電極17、18は、従来公知の各種の金属膜により形成することができる。なお、実際にはソース電極13、ドレイン電極14およびゲート電極17、18には配線が接続されるが、それらの図示および説明は省略する。
後に詳細に説明するように、この分子素子10は、必要に応じて、ダイオード、トランジスタまたはメモリ、さらには抵抗として使用することができる。
[分子素子の製造方法]
分子素子10の製造方法について説明する。
まず、図2Aに示すように、半導体基板11上に形成された絶縁膜12上にポジ型レジスト(例えば、東京応化工業株式会社製電子ビーム露光用化学増幅ポジ型レジストOEBR−CAP138 PM)を塗布し、レジスト膜(図示せず)を形成する。
次に、このレジスト膜に、例えば可変成形型電子ビーム露光機を用いた露光により、図3に示すような、ソース電極13、ドレイン電極14およびゲート電極17、18の形成用の設計パターン19を転写する。具体的には、図3に示すように、例えば、まず、ソース電極13に対応するパターン20を転写する。次に、パターン20の角部20aの頂点20bからx軸方向にΔx、y軸方向にΔy離れた位置に角部21aの頂点21bが配置されるように、ドレイン電極14に対応するパターン21を転写する。Δx、Δyは適宜選ばれるが、一例を挙げるとΔx=Δy=30nmである。次に、ゲート電極17、18に対応するパターン22、23を転写する。
次に、以上のようにして露光を行ったレジスト膜を現像することにより、図2Aに示すように、設計パターン19が開口パターンとして転写されたレジストパターン24を形成する。このレジストパターン24はソース電極13、ドレイン電極14およびゲート電極17、18に対応した形状の開口パターンを有するが、図2Aにはソース電極13およびドレイン電極14に対応した形状の開口パターン24a、24bだけが図示されている。レジストパターン24のうちのこれらの開口パターン24a、24bの間の部分24cが最終的に間隙15となる部分である。
以上のように、ソース電極13に対応するパターン20およびドレイン電極14に対応するパターン21をそれらの頂点20b、21bが互いに対向した状態で配置するように電子ビーム露光により転写している。このため、辺を対向させた状態で配置された設計パターンを転写する場合と比較して、パターン20、21の頂点20b、21bの近傍では電子散乱による近接効果を抑制することができる。この結果、最終的に間隙15となる、レジストパターン24のうちの開口パターン24a、24bの間の部分24cを微細な幅で形成することが可能となる。
次に、図2Bに示すように、例えば真空蒸着法により、半導体基板11上およびレジストパターン24上に電極膜25を形成する。電極膜25の材料は従来公知の導電材料の中から適宜選ばれるが、例えば、厚さ5nmのクロム(Cr)膜および厚さが20nmの金(Au)膜が順次積層された積層膜や不純物がドープされた例えば厚さが50nm程度の多結晶Si膜などが用いられる。
次に、リフトオフ法により、レジストパターン24をその上に形成された電極膜25とともに除去する。これによって、図2Cに示すように、開口パターン24a、24bがあった部分およびゲート電極17、18に対応した形状の開口パターンがあった部分にそれぞれソース電極13、ドレイン電極14およびゲート電極17、18が形成される。この場合、ソース電極13およびドレイン電極14間の間隙15の間隔は例えば20nm以下にすることができる。
次に、図2Dに示すように、ソース電極13とドレイン電極14との間の間隙15に機能性分子16を架橋する。間隙15に機能性分子16を架橋するには、例えば、この機能性分子16を含む溶液を半導体基板11上の少なくとも間隙15を含む領域上に滴下または塗布したり、半導体基板11を機能性分子16を含む溶液中に浸漬したりする。こうすることで、この溶液中の機能性分子16が自己組織化により間隙15に入ってソース電極13およびドレイン電極14間に接続される。
半導体基板11上に機能性分子16を含む溶液を滴下または塗布し、あるいは半導体基板11をこの溶液中に浸漬した後、半導体基板11の表面に残された余分な機能性分子16を洗浄して除去する。
具体的には、例えば、機能性分子16として、後述の図7に示す構造液晶側鎖付きπ共役系分子のオリゴフルオレン主鎖の一端および他端にチオール基(−SH)を結合させたものを用いる場合には、例えば次のようにする。すなわち、この分子の1mmol/Lテトラヒドロフラン(THF)溶液を、間隙15、ソース電極13およびドレイン電極14を含む領域上に1μL滴下し、THF飽和蒸気圧下に24時間静置した後、余分な分子をTHFで洗浄して除去する。
以上により、目的とする電界効果型の分子素子10が製造される。
以上の方法により実際に作製したソース電極13、ドレイン電極14およびゲート電極17、18の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を図4に示す。図4より、ソース電極13とドレイン電極14との間の間隙15の間隔は11.8nmと極めて狭いことが分かる。
図5に、直径200mmの半導体基板11(半導体ウェハ)の全面に、上記の設計パターン19を電子ビーム露光により転写し、最終的に得られた間隙15の間隔を測定した結果の度数分布図を示す。図5に示すように、間隙15の間隔=20nm付近をピークに、十分な数の電極パターンが得られていることが確認された。得られた間隙15のうち、20nm以下の間隔が占める割合は30%程度であった。
以上のように、図3に示す設計パターン19を電子ビーム露光によりレジスト膜に転写することにより、例えば間隔が20nm以下の間隙15を有するソース電極13およびドレイン電極14を歩留まりよく形成することができる。
以上により、目的とする電界効果型の分子素子10が製造される。
[動作説明]
機能性分子16は、ペンダント分子からなる側鎖が、このペンダント分子の配向変化によって構造変化(コンフォメーションの変化)が起きて電気的特性が変化する共役系分子からなる主鎖に共有結合したものである。このペンダント分子は誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きるものである。
図6AおよびBにこの機能性分子16を模式的に示す。図6AおよびBに示すように、この機能性分子16は、線状または膜状の主鎖31と側鎖32とを有し、主鎖31に対して側鎖32が共有結合している。主鎖31は、共役系を有していて非局在化したπ電子により導電性を示す。側鎖32は、複数の双極子モーメントおよび/または誘電率異方性を有し、かつ電界により配向変化が起きるペンダント分子からなる
側鎖32は、誘電率異方性および/または双極子モーメントを有するため、電界中では電界の向きに対して特定の方向(具体的には、分子の長軸方向が電界の向きと一致する平行な方向または直交する方向)に配向しようとする傾向を有する。
このため、側鎖32に印加する電界を変化させることにより、側鎖32の位置を電界方向に対して変化させ、その結果として、側鎖32と主鎖31とがなす角度を変化させ、それによって主鎖31の導電性(電子の流れやすさ)を制御することができる。
図6Aに示す状態では、共役系分子からなる主鎖31の二面角(ねじれ角)が平面のものに近く、この状態では共役系分子からなる主鎖31内の電子は妨げられることなく流れることができ、この機能性分子16は導通(オン)状態にある。
これに対し、図6Bに示す状態では、側鎖32の配向が変化したため、主鎖31の二面角が平面のものに比べて大きく変化して主鎖31の平面性が失われている。この状態では、共役系分子からなる主鎖31内の電子は主鎖31のねじれに遮られて流れることができず、この機能性分子16は非導通(オフ)状態にある。
この機能性分子16の共役系分子としては、例えば、次のような導電性オリゴマーなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
・オリゴフルオレン
・オリゴピリジン
・ポルフィリン1次元オリゴマー
・オリゴフェニレンビニレン
・オリゴパラフェニレン
・オリゴナフタレン
・オリゴアントラセン
・オリゴピレン
・オリゴアズレン
・オリゴフラン
・オリゴチオフェン
・オリゴセレノフェン
・オリゴ(パラフェニレンスルフィド)
・オリゴ(パラフェニレンオキシド)
・オリゴアニリン
共役系分子としては、これらの中でもフルオレン骨格を有するものが望ましい。また、ペンダント分子としては、例えば、4−ペンチル−4’−シアノビフェニルや、双極子モーメントを有するカルボニル基(C=O)、ハロゲン(−Clなど)、=N−H基、−OH基、=C=S基などを有する分子などが挙げられる。ただし、この共役系分子はこれらに限定されるものではない。このペンダント分子としては、これらの中でも、シアノビフェニル骨格を有するものが望ましい。
図7は機能性分子16の具体例を示す。この機能性分子16は構造液晶側鎖付きπ共役系分子であり、オリゴフルオレン主鎖および4−ペンチル−4’−シアノビフェニルからなる液晶側鎖を有し、オリゴフルオレン主鎖の一端および他端にはチオール基(−SH)が結合している。この機能性分子16のオリゴフルオレン主鎖の長さはオリゴフルオレンの重合度によって異なるが、例えば重合度が7〜10の場合には約7〜10nmである。
この構造液晶側鎖付きπ共役系分子をソース電極13とドレイン電極14との間の間隙15に架橋した状態を図8に模式的に示す。図8に示すように、この構造液晶側鎖付きπ共役系分子のオリゴフルオレン主鎖の一端および他端がチオール基を介してソース電極13の先端部およびドレイン電極14の先端部にそれぞれ結合している。
上述の構造液晶側鎖付きπ共役系分子において電界印加により導電率の変調が起きるメカニズムを図9A〜Cに基づいて説明する。図9A〜Cに示すように、電界印加前、すなわちゲート電圧=0Vでは、オリゴフルオレン主鎖は側鎖間のパッキングによって安定化した状態で緩やかにねじれたらせん構造を有している。
電界を印加すると、すなわちゲート電圧を印加すると、側鎖の配向の変化により、オリゴフルオレン主鎖を含む分子全体の安定した構造が変化し、ゲート電圧の増大に伴ってオリゴフルオレン主鎖の二面角が変化し、その結果、導電性が発現する。なお、オリゴフルオレンは、側鎖が異なると、安定な二面角が変化することが知られている。
〈2.第2の実施の形態〉
[分子素子]
図10AおよびBは第2の実施の形態による分子素子を示す。ここで、図10Aは平面図、図10Bは図10AのX−X線に沿っての拡大断面図である。
図10AおよびBに示すように、この分子素子10においては、半導体基板11上に形成された例えば厚さが100nm程度のSiO2 膜などの絶縁膜12上にゲート電極41が設けられている。このゲート電極41を覆うように例えばSiO2 膜などの絶縁膜42が設けられている。
この絶縁膜42上にソース電極13およびドレイン電極14が設けられている。これらのソース電極13およびドレイン電極14の角部13a、14aの頂点13b、14bの間に機能性分子16が架橋されている。この場合、ゲート電極41に印加する電圧(ゲート電圧)により機能性分子16に電界を印加し、この機能性分子16を制御する。
[分子素子の製造方法]
図10AおよびBに示すように、まず、半導体基板11上に形成された絶縁膜12上にゲート電極41を形成する。次に、このゲート電極41を覆うように例えば絶縁膜42を形成する。次に、この絶縁膜42上に第1の実施の形態と同様な方法によりソース電極13およびドレイン電極14を間隙15を介して互いに対向するように形成する。この後、第1の実施の形態と同様な方法により、ソース電極13とドレイン電極14との間の間隙15に機能性分子16を架橋する。
以上により、目的とする電界効果型の分子素子10が製造される。
図11は、機能性分子16として図7に示すものを用いた第2の実施の形態による分子素子10において、ゲート電極41を接地し、8Kでソース電極13およびドレイン電極14間のバイアス電圧を変化させたときの電流−電圧特性の測定結果を示す。ただし、ソース電極13とドレイン電極14との間の間隙15の間隔は7.5nm、ソース電極13およびドレイン電極14は厚さ20nmの金膜からなる。また、絶縁膜42はSiO2 膜からなり、ゲート電極41とソース電極13およびドレイン電極14との間の絶縁膜42としてのSiO2 膜の厚さは50nmである。図11に示すように、電流−電圧曲線に機能性分子16の分子軌道によるステップ(電圧値を付した)が観察されているので、量子効果が見られるほど機能性分子16の数が少ないことが証明される。この場合、ソース電極13およびドレイン電極14は金により形成されているため、電流−電圧曲線は正負バイアスに関してほぼ対称であるが、ステップの前後を使用することによってこの分子素子10をダイオードとして働かせることができる。
図12は、機能性分子16として図7に示すものを用いた第2の実施の形態による分子素子10において、300Kでゲート電圧(ゲート電極41に印加する電圧)を変化させたときのドレイン電流(Ids)−ドレイン電圧(Vds)特性の測定結果を示す。ゲート電圧Vg およびドレイン電圧Vdsはいずれも接地電位を基準とした電圧である。ソース電極13は接地した。図12より、この分子素子10は、ゲート電圧Vg の正負によって逆のダイオード特性を示していることがわかる。この分子素子10は、ゲート電圧Vg によってオン/オフも可能である。また、分子軌道を使わずに、例えばVds=1Vと低い電圧で分子素子10を駆動することも可能である。
この分子素子10においてさらに高いゲート電圧Vg を印加すると、機能性分子16の分子構造が変化した上、その構造でフルオレンユニットの二面角の回転障壁によると思われるメモリ性を発現する。その様子を図13に示す。
図13に示すように、ゲート電圧Vg を0Vから−40Vまで掃引することを3回繰り返したところ、1回目の掃引時においてVg =−15VでIdsが急激に減少する(機能性分子16の分子構造の変化が生じたことによるものと考えられる)。以後はIdsはほぼ一定となるが、2回目および3回目の掃引時にはこのIdsの値を維持している。
このことを利用して、この分子素子10をメモリとして働かせることができる。すなわち、例えばVg =−15Vをしきい値電圧とし、分子素子10に例えばデータ「1」を書き込む場合には、このしきい値電圧よりも低いゲート電圧Vg 、例えば10Vを印加する。また、データ「0」を書き込む場合には、このしきい値電圧よりも高いゲート電圧Vg 、例えば20Vを印加する。
以上の測定結果は、機能性分子16として図7に示すものを用いた第1の実施の形態による分子素子10においても同様である。
以上のように、第1および第2の実施の形態によれば、ソース電極13とドレイン電極14との間に、例えば間隔が20nm以下あるいは10nm以下と極めて狭い間隙15を容易に、しかも再現性よく形成することができる。そして、この間隙15に機能性分子16を容易に架橋させることができる。これによって、電界効果型の分子素子10を低コストで得ることができる。
また、この分子素子10は、一つの素子でありながら、ゲート電圧Vg によって、2種類方向のダイオードとして働かせることができるほか、電界効果トランジスタとしても働かせることができ、さらにはメモリとしても働かせることができる。すなわち、この分子素子10を作っておきさえすれば、ゲート電圧Vg の制御によって、機能を切り替えることができ、ダイオード、トランジスタまたはメモリとして働かせることができる。このため、仕様に合わせて分子素子10を設計し作製する必要がないため、この分子素子10を用いて論理回路やメモリ回路などを低コストで製造することができる。
〈3.第3の実施の形態〉
[集積回路装置]
図14は第3の実施の形態による集積回路装置(以下ICチップという)の構成の一例を示す。
図14に示すように、ICチップ50は、このICチップ50に持たせる機能に応じた構成を有する回路部51およびこの回路部51と配線52により接続された複数のパッド電極53を有する。回路部51は、例えば、論理回路、メモリセルアレイ、センスアンプ、デコーダなどを含み、第1または第2の実施の形態による分子素子10やその他の各種の素子のほか、素子間を接続する配線などにより構成されている。
パッド電極53はICチップ50の周辺部に設けられている。パッド電極53は、例えば、厚さ5nmのチタン(Ti)膜上に厚さ100nmの金(Au)膜が積層されたものであり、真空蒸着法などにより形成される。ICチップ50は、例えば、Si基板やGaAs基板などの半導体基板を用いたものである。
回路部51における分子素子10以外の素子、取り分け半導体素子は、従来公知の半導体テクノロジーにより半導体基板に形成することができる。
回路部51に含まれる分子素子10は、回路部51に持たせる機能に応じて、ゲート電圧の印加により、ダイオード、トランジスタまたはメモリとして用いられる。これらの分子素子10の作製方法は第1または第2の実施の形態と同様である。
[集積回路装置の製造方法]
従来公知の半導体テクノロジーを用いて半導体基板11に回路部51、配線52、パッド電極53などを形成する。この時点では、回路部51に含まれる分子素子10のソース電極13とドレイン電極14との間の間隙15にはまだ機能性分子16が形成されていない。次に、第1の実施の形態と同様な方法により、ソース電極13とドレイン電極14との間の間隙15に機能性分子16を架橋する。
次に、半導体基板11をチップ化する。こうして、ICチップ50を製造する。
この第3の実施の形態によれば、回路部51に含まれる分子素子10を、回路部51に持たせる機能に応じて、ゲート電圧の印加により、ダイオード、トランジスタまたはメモリとして働かせることができるので、回路部51を安価に構成することができる。このため、ICチップ50の製造コストの低減を図ることができる。
〈4.第4の実施の形態〉
[三次元集積回路装置の例]
図15は第4の実施の形態による三次元集積回路装置(以下三次元ICという)について説明する。
図15に示すように、この三次元ICにおいては、実装基板60上に、図14に示すICチップ50およびこのICチップ50と同様な一つまたは複数のICチップが順次積層されている。ICチップ50の回路部51に含まれる分子素子10のソース電極13とドレイン電極14との間の間隙15に機能性分子16が架橋されている。このICチップ50と同様な一つまたは複数のICチップにおいても同様である。
実装基板60上に積層するICチップの数は特に限定されないが、ここでは、一例として三つのICチップ50、61、62を積層する場合について説明する。これらのICチップ50、61、62は同じ構成を有するものであっても、互いに異なるものであってもよい。
実装基板60の周辺部には、この実装基板60上に積層するICチップ50、61、62のパッド電極53との接続用のパッド電極63が設けられている。
図16に示すように、実装基板60とICチップ50との間、ICチップ50とICチップ61との間およびICチップ61とICチップ62との間には所定の間隔の間隙64が設けられている。このために、実装基板60とICチップ50との間、ICチップ50とICチップ61との間およびICチップ61とICチップ62との間にそれぞれ所定の厚さのスペーサ65が設けられている。このスペーサ65としては例えばガラスビーズが用いられるが、これに限定されるものではない。間隙64の間隔は適宜選ばれるが、後述のように機能性分子16を含む溶液を毛細管現象によりこの間隙64に注入することができる大きさに選ばれ、具体的には、例えば30μm程度に選ばれる。
実装基板60のパッド電極63とICチップ50、61、62のパッド電極53との間はワイヤー66によりボンディングされている。
[三次元集積回路装置の製造方法]
この三次元ICの製造方法について説明する。
図17に示すように、実装基板60上に、ICチップ50、ICチップ61およびICチップ62を、スペーサ65を間にはさんで順次積層する。この時点では、ICチップ50の回路部51に含まれる分子素子10のソース電極13とドレイン電極14との間の間隙15には機能性分子16は接続されていない。
次に、実装基板60のパッド電極63とICチップ50、61、62のパッド電極53との間をワイヤー66によりボンディングする。
次に、こうして実装基板60上にICチップ50、61、62を積層し、ワイヤー66によりボンディングを行ったものを、機能性分子16を含む溶液中に浸漬する。そして、この溶液を毛細管現象により実装基板60およびICチップ50、61、62の間のそれぞれの間隙64に注入する。この溶液の注入時の温度は適宜選ぶことができるが、例えば室温で行う。こうして間隙64に溶液が注入されると、第1の実施の形態と同様に、この溶液中の機能性分子16が自己組織化によりソース電極13とドレイン電極14との間の間隙15に架橋する。この後、実装基板60上にICチップ50、61、62を積層したものを溶液から大気中に取り出す。こうしてソース電極13およびドレイン電極14間に機能性分子16が接続された電界効果型の分子素子10が完成し、ひいてはICチップ50、61、62が完成する。
以上により、目的とする三次元ICが製造される。
以上のように、この第4の実施の形態によれば、分子素子10のソース電極13とドレイン電極14との間に機能性分子16が形成されていないICチップ50、61、62を実装基板60上に積層して回路を三次元化している。そして、この後、ICチップ50、61、62間の隙間64に毛細管現象により機能性分子16を含む溶液を注入し、この溶液中の機能性分子16を自己組織化によりソース電極13とドレイン電極14との間の間隙64に架橋するようにしている。このため、分子素子10の完成後に高温プロセスなどを施す必要がなく、機能性分子16の劣化を防止することができ、ひいては分子素子10の性能の劣化を防止することができる。
また、ICチップ50、61、62間の間隙64に毛細管現象により、機能性分子16を含む溶液を注入するだけでソース電極13とドレイン電極14との間の間隙15に機能性分子16を架橋することができる。このため、従来の三次元ICに比べて製造工程の簡略化を図ることができ、ひいては製造コストの低減を図ることができる。
〈5.第5の実施の形態〉
[三次元集積回路装置およびその製造方法]
図18は第5の実施の形態による三次元ICを示す。
図18に示すように、この第5の実施の形態においては、第4の実施の形態と異なり、ICチップ50、61、62および実装基板60は、それぞれを貫通して設けられた貫通配線71により相互に電気的に接続されている。この場合、ICチップ50、61、62にはパッド電極53が設けられておらず、同様に、実装基板60においてはパッド電極63が設けられておらず、貫通配線71がこれらのパッド電極53、63と同様な役割を果たしている。
貫通配線71は、具体的には、例えば次のようにして形成することができる。ICチップ50、61、62および実装基板60にこれらを貫通するヴィアホールを形成し、このヴィアホールの内壁にSiO2 膜などの絶縁膜を形成する。次に、このヴィアホールの内部にCuなどの導電材料を埋め込む。こうして、貫通配線71が形成される。このヴィアホールの直径は適宜決められるが、例えば100μm程度である。
この第5の実施の形態においては、上記以外のことは第4の実施の形態と同様である。
この第5の実施の形態によれば、第4の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈6.第6の実施の形態〉
[三次元集積回路装置およびその製造方法]
図19は第6の実施の形態による三次元ICを示す。
図19に示すように、この第6の実施の形態においては、第1および第2の実施の形態と異なり、ICチップ50、61、62および実装基板60は、分子配線72により相互に電気的に接続されている。分子配線72は、ICチップ50、61、62および実装基板60のそれぞれを貫通して設けられた貫通配線71に接続されている。この場合、ICチップ50、61、62にはパッド電極53が設けられておらず、同様に、実装基板60においてはパッド電極63が設けられておらず、貫通配線71がこれらのパッド電極53、63と同様な役割を果たしている。
分子配線72としては、従来公知のものを用いることができ、従来公知の方法により形成することができる(例えば、特許文献2および非特許文献1参照。)。分子配線72は特に限定されるものではないが、例えば、ポリピロールが用いられる。分子配線72としてポリピロールを用いる場合についてこの分子配線72を電解重合により形成する方法について説明すると、次のとおりである。
まず、第5の実施の形態と同様にして、ICチップ50、61、62および実装基板60に貫通配線71を形成する。
次に、第4の実施の形態と同様にして、実装基板60上にICチップ50、61、62を順次積層する。
次に、一番上のICチップ62の上面に導電性板(図示せず)を設け、貫通配線71と電気的に接触させる。
次に、実装基板60、ICチップ50、61、62および上記の導電性板の全体を電解溶液に浸漬する。電解溶液としては、脱酸素したアセトニトリルを溶媒としたピロール溶液を用いる。このピロール溶液は、例えば、濃度0.05〜0.1mol/ml、電解質濃度0.1〜0.3mol/mlである。電解質としては、例えば、LiClO4 、LiBF4 、Et4 NCl4 、Et4 NBF4 などを用いる。
電解溶液中には対極を設け、この対極を負極、上記の導電性板を正極として用い、両者の間に例えば約3.5Vの電圧を印加し、電解溶液中で電解重合を行う。この場合、電解溶液中の、モノマー溶液であるピロール溶液が毛細管現象により実装基板60およびICチップ50、61、62の間のそれぞれの間隙64に注入される。これによって、ICチップ50、61、62および実装基板60の間隙64を介して互いに対向する貫通配線71間に、ピロールの電解重合によりポリピロールが形成される。
こうして、分子配線72が形成される。必要に応じて、ポリピロールが正極側から生成される性質を利用して、貫通配線71間にダイオードなどの素子を形成することも可能である。
この第6の実施の形態においては、上記以外のことは第4の実施の形態と同様である。
この第6の実施の形態によれば、第4の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
以上、この発明の実施の形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施の形態において挙げた数値、構造、構成、形状、材料、条件、プロセスなどはあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これらと異なる数値、構造、構成、形状、材料、条件、プロセスなどを用いてもよい。
この発明の第1の実施の形態による分子素子を示す平面図および断面図である。 この発明の第1の実施の形態による分子素子の製造方法を説明するための断面図である。 この発明の第1の実施の形態による分子素子の製造方法において電子ビーム露光によりソース電極、ドレイン電極およびゲート電極を形成する際に用いる設計パターンを示す平面図である。 図3に示す設計パターンを用いて電子ビーム露光によりソース電極、ドレイン電極およびゲート電極を形成した結果を示す図面代用写真である。 図3に示す設計パターンを用いて電子ビーム露光によりソース電極、ドレイン電極およびゲート電極を形成した際のソース電極およびドレイン電極間の間隙の間隔の度数分布を示す略線図である。 この発明の第1の実施の形態による分子素子においてソース電極およびドレイン電極間の間隙に形成する機能性分子の一例を示す略線図である。 図6に示す機能性分子の具体例を示す略線図である。 この発明の第1の実施の形態による分子素子においてソース電極およびドレイン電極間の間隙に図7に示す機能性分子を形成した状態を示す断面図である。 図7に示す機能性分子の導電性が電界印加により制御されるメカニズムを説明するための略線図である。 この発明の第2の実施の形態による分子素子を示す平面図および断面図である。 この発明の第2の実施の形態による分子素子の電流−電圧特性の測定結果を示す略線図である。 この発明の第2の実施の形態による分子素子においてゲート電圧を変化させたときのドレイン電流−ドレイン電圧特性の測定結果を示す略線図である。 この発明の第2の実施の形態による分子素子においてゲート電圧を変化させたときのドレイン電流の測定結果を示す略線図である。 この発明の第3の実施の形態による集積回路装置を示す斜視図である。 この発明の第4の実施の形態による三次元集積回路装置を示す斜視図である。 図15の断面図である。 この発明の第4の実施の形態による三次元集積回路装置の製造方法を説明するための斜視図である。 この発明の第5の実施の形態による三次元集積回路装置を示す斜視図である。 この発明の第6の実施の形態による三次元集積回路装置を示す斜視図である。
符号の説明
10…分子素子、11…半導体基板、12…絶縁膜、13…ソース電極、14…ドレイン電極、15…間隙、16…機能性分子、17、18…ゲート電極、19…設計パターン、24…レジストパターン、25…電極膜、31…主鎖、32…側鎖、50、61、62…ICチップ、51…回路部、52…配線、53…パッド電極、60…実装基板、63…電極パッド、64…間隙、65…スペーサ、66…ワイヤー、71…貫通配線、72…分子配線

Claims (10)

  1. 誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きる、シアノビフェニル骨格を有するペンダント分子からなる側鎖が、上記ペンダント分子の上記配向変化によって構造変化が起きて電気的特性が変化する、フルオレン骨格を有する共役系分子からなる主鎖に共有結合した機能性分子と、
    上記機能性分子の上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極と、
    上記ペンダント分子に制御用の電界を印加するためのゲート電極とを有し、
    上記ペンダント分子に印加する電界によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして働く分子素子。
  2. 上記ソース電極と上記ドレイン電極との間の間隔が20nm以下である請求項1記載の分子素子。
  3. 上記共役系分子により導電路が形成され、上記ペンダント分子に印加される電界の変化によって上記導電路の導電性が制御される請求項2記載の分子素子。
  4. 上記ペンダント分子に印加される電界の変化によって、上記ペンダント分子の電界方向との位置関係が変化し、上記ペンダント分子と上記共役系分子とがなす角度が変化する請求項3記載の分子素子。
  5. 誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きる、シアノビフェニル骨格を有するペンダント分子からなる側鎖が、上記ペンダント分子の上記配向変化によって構造変化が起きて電気的特性が変化する、フルオレン骨格を有する共役系分子からなる主鎖に共有結合した機能性分子と、
    上記機能性分子の上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極と、
    上記ペンダント分子に制御用の電界を印加するためのゲート電極とを有し、
    上記ペンダント分子に印加する電界によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして働く分子素子を製造する場合に、
    基板上に上記ソース電極および上記ドレイン電極を形成する工程と、
    上記ソース電極と上記ドレイン電極との間の間隙に上記機能性分子を上記ソース電極および上記ドレイン電極が上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されるように架橋する工程と、
    上記基板上に上記ゲート電極を形成する工程とを有する分子素子の製造方法。
  6. 誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きる、シアノビフェニル骨格を有するペンダント分子からなる側鎖が、上記ペンダント分子の上記配向変化によって構造変化が起きて電気的特性が変化する、フルオレン骨格を有する共役系分子からなる主鎖に共有結合した機能性分子と、
    上記機能性分子の上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極と、
    上記ペンダント分子に制御用の電界を印加するためのゲート電極とを有し、
    上記ペンダント分子に印加する電界によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして働く分子素子を少なくとも一つ有する集積回路装置。
  7. 誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きる、シアノビフェニル骨格を有するペンダント分子からなる側鎖が、上記ペンダント分子の上記配向変化によって構造変化が起きて電気的特性が変化する、フルオレン骨格を有する共役系分子からなる主鎖に共有結合した機能性分子と、
    上記機能性分子の上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極と、
    上記ペンダント分子に制御用の電界を印加するためのゲート電極とを有し、
    上記ペンダント分子に印加する電界によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして働く分子素子を少なくとも一つ有する集積回路装置を製造する場合に、
    基板上に上記ソース電極および上記ドレイン電極を形成する工程と、
    上記ソース電極と上記ドレイン電極との間の間隙に上記機能性分子を上記ソース電極および上記ドレイン電極が上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されるように架橋する工程と、
    上記基板上に上記ゲート電極を形成する工程とを有する集積回路装置の製造方法。
  8. 誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きる、シアノビフェニル骨格を有するペンダント分子からなる側鎖が、上記ペンダント分子の上記配向変化によって構造変化が起きて電気的特性が変化する、フルオレン骨格を有する共役系分子からなる主鎖に共有結合した機能性分子と、
    上記機能性分子の上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極と、
    上記ペンダント分子に制御用の電界を印加するためのゲート電極とを有し、
    上記ペンダント分子に印加する電界によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして働く分子素子を少なくとも一つ有する基板を少なくとも一つ含む複数の基板が互いに対向して配置されている三次元集積回路装置。
  9. 誘電率異方性および/または双極子モーメントを有し、かつ電界により配向変化が起きる、シアノビフェニル骨格を有するペンダント分子からなる側鎖が、上記ペンダント分子の上記配向変化によって構造変化が起きて電気的特性が変化する、フルオレン骨格を有する共役系分子からなる主鎖に共有結合した機能性分子と、
    上記機能性分子の上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されたソース電極およびドレイン電極と、
    上記ペンダント分子に制御用の電界を印加するためのゲート電極とを有し、
    上記ペンダント分子に印加する電界によってダイオード、トランジスタまたはメモリとして働く分子素子を少なくとも一つ有する少なくとも一つの基板を含む複数の基板が互いに対向して配置されている三次元集積回路装置を製造する場合に、
    上記少なくとも一つの基板上に上記ソース電極および上記ドレイン電極を形成する工程と、
    上記ソース電極と上記ドレイン電極との間の間隙に上記機能性分子を上記ソース電極および上記ドレイン電極が上記主鎖の一端および他端とそれぞれ接続されるように架橋する工程と、
    上記少なくとも一つの基板上に上記ゲート電極を形成する工程とを有する三次元集積回路装置の製造方法。
  10. 上記ソース電極および上記ドレイン電極を形成した上記少なくとも一つの基板を含む上記複数の基板を上記機能性分子を含む溶液中に浸漬し、上記複数の基板の間の間隙に毛細管現象により上記溶液を注入し、上記溶液中の上記機能性分子の上記主鎖の一端および他端を上記ソース電極と上記ドレイン電極との間に自己組織化により接続するようにした請求項9記載の三次元集積回路装置の製造方法。
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