JP5181495B2 - 演奏制御装置 - Google Patents
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Description
"テノリオン"、[online]、ヤマハ、 [平成19年2月27日検索] インターネット<URL:http://www.yamaha.co.jp/design/tenori-on/>
(A:構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る演奏装置1の斜視図である。
図1に示すように、演奏装置1は、薄型の略直方体形状を有し、液晶ディスプレイ等からなる表示部210、記録ボタンや再生ボタン等の複数の操作子からなる操作部220、および、操作パネル230が平面に設けられている。この演奏装置1は、非特許文献1に開示された演奏装置と同様にユーザの操作内容に応じて音の再生を行うものであり、記録モードと再生モードの2つの作動モードを有している。ここで、記録モードとは、操作パネル230に対して為されるユーザの一連の操作を記録する作動モードである。一方、再生モードとは、記録モードにてユーザが操作パネル230に対して行った操作の内容に応じた音の再生を行う作動モードである。そして、操作部220は作動モードの切り替えに利用されるものであり、表示部210は、操作部220を操作することによりセットされた作動モードを示す情報を表示することにより、その作動モードをユーザに報知するためのものである。
図2に示すように操作パネル230には、合計16個の入力デバイス100が4×4のマトリクス状に配列されている。このようなマトリクス状の配列であるため、上記16個の入力デバイス100の各々の配置位置は、図2に示すように上記マトリクスの列方向にY軸を想定し、行方向にX軸を想定することにより、2次元座標で示すことができる。例えば、N行M列目(N:1〜4の整数、M:1〜4の整数)の入力デバイス100の配置位置は、(M,N)という座標で示される。加えて、本実施形態では、上記16個の入力デバイス100の各々を一意に識別するため、各入力デバイス100には、その配置位置に応じた識別子(以下、ユニット識別子)が予め割り当てられている。具体的には、N行M列目(N:1〜4の整数、M:1〜4の整数)の入力デバイス100には、図2に示すように、以下の式(1)で定まる値がユニット識別子として予め割り当てられている。
ユニット識別子=4×(N−1)+M・・・(1)
また、以下では、Y座標の値が増加する方向(例えば、(1,1)から(1,4)へ向う方向)を“+Y方向”と呼び、逆に、Y座標が減少する方向を“−Y方向”と呼ぶ。同様に、X座標の値が増加する方向(例えば、(1,1)から(4,1)へ向う方向)を“+X方向”と呼び、逆に、X座標の値が減少する方向を“−X方向”と呼ぶ。また、以下では、X軸およびY軸の両者と直交する座標軸を“Z軸”と呼び、Z軸に沿ってXY平面から遠ざかる方向を“+Z方向”、その逆向きの方向を“−Z方向”と呼ぶ。
以上が入力デバイス100の構成である。
図4に示すように、演奏装置1は、前述した表示部210および操作部220の他に、センサインタフェース部240、音声出力部260、制御部270、記憶部280、およびこれら構成要素間のデータ授受を仲介するバス290を有している。図4に示すように、表示部210および操作部220以外の構成要素は、何れも図3(C)の制御基板140に実装されている。
Programmable Read Only Memory)−I/O部260aとMIDI音源260bとを含んでいる。MIDI−I/O部260aは、制御部270により生成されたMIDIデータを受け取り、そのMIDIデータにしたがってMIDIイベントを生成しMIDI音源260bに与える。MIDI音源260bには、A/D変換器やアンプ、スピーカなどを含むサウンドシステム(図4では、図示省略)が接続されている。MIDI音源260bは、MIDI−I/O部260aから与えられるMIDIイベントにしたがって音声信号を生成し、サウンドシステムへ出力する。
Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリである。この不揮発性記憶部280bには、上記制御プログラムが記憶されているとともに、各種データが記憶されている。不揮発性記憶部280bに記憶されているデータの一例としては、図6に示す管理テーブルが挙げられる。図6に示す管理テーブルには、前述した各ユニット識別子に対応付けて、そのユニット識別子で識別されるトラックボール部110の配置位置を示す座標データとそのトラックボール部110に対応付けられている音の波形を表す音データが格納されている。なお、図6に示す管理テーブルに格納されている音データM−N(N:1〜4、M:1〜4)は、第M行に対応する音声フレーズのN番目の構成音を示す音データである。図6に示す管理テーブルの格納内容は、記録処理にて上記操作内容データを生成する際、および、再生処理にて各音声フレーズの再生を行う際に制御部270によって利用される。また、不揮発性記憶部280bには、前述した操作内容データも書き込まれる。
次いで、本実施形態に係る演奏装置1が行う動作について説明する。
ユーザが、操作部220の電源スイッチ(図示省略)をオンすると、制御部270は、記録モードを示すモード識別子を揮発性記憶部280aの所定領域へ書き込むとともに、前述した制御プログラムを不揮発性記憶部280bから揮発性記憶部280aに読み出し、その実行を開始する。
図8は、制御プログラムにしたがって制御部270が実行する記録処理の流れを示すフローチャートである。図8に示すように、制御部270は、操作パネル230に対するユーザの操作を検知したか否かを判定する(ステップSB100)。なお、制御部270は、センサインタフェース部240から各センサの検出結果を示すデータを受信した場合に、操作パネル230に対してユーザが何らの操作を行ったと判定する。そして、制御部270は、ステップSB100の判定結果が“No”である場合には、モード切り替え操作が為されたか否かを判定する処理(ステップSB130)を実行し、逆に、ステップSB100の判定結果が“Yes”である場合には、ステップSB110からステップSB130の処理を順次実行する。
ステップSB110においては、制御部270はステップSB100にて受信したデータを編集し、図5に示す操作内容データを生成する。例えば、ユニット識別子“1”を対応付けけられた回転量データまたは移動量データをセンサインタフェース部240から受け取った場合には、制御部270は、まず、前述した管理テーブルの格納内容を参照してそのユニット識別子を割り当てられた入力デバイス100の配置位置が(1,1)であることを特定する。次いで、制御部270は、上記のようにして特定したX座標およびY座標に上記回転量データおよび移動量データを対応付けることにより、図5に示す操作内容データを生成する。なお、係る操作内容データの生成処理は揮発性記憶部280aをワークエリアとして用いることにより行われる。
以上が、制御プログラムにしたがって制御部270が実行する記録処理の流れである。
図10は、制御プログラムにしたがって制御部270が実行する再生処理の流れを示すフローチャートである。前述したように、演奏装置1が実行する再生処理は、非特許文献1に開示された演奏装置が行う再生処理と同様、仮想スクロールバーを用いたものである。このため、制御部270は、まず、仮想スクロールバーの位置を示す変数Mを初期化する(ステップSC100)。具体的には、制御部270は、変数Mに“1”をセットする。
以上が、本実施形態に係る演奏装置1が実行する再生処理である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態に以下に述べる変形を加えても良いことは勿論である。
(1)上述した実施形態では、入力デバイス100を4次の正方行列(すなわち、4×4のマトリクス)状に配列して操作パネル230を構成する場合について説明した。しかしながら、2以上の入力デバイス100をマトリクス状に配列して上記操作パネルを構成すれば良く、マトリクスの行数と列数が同一でなくても良いことは勿論である。
Claims (8)
- (A)ユーザの手指による操作に応じて動作する操作子であって、互いに異なる3つの方向に動作可能な操作子と、当該操作子の動作を前記3つの方向の成分に分解して検出し、各方向の動作を示す動作信号を方向毎に出力するセンサとを含む入力デバイス、をマトリクス状に複数配列してなる操作パネルと、
(B)前記マトリクス状に配列された入力デバイスの一方の配列方向に沿って、順次、各入力デバイスから出力される動作信号に応じた音響パラメータまたは音響効果を決定して楽音制御信号を出力する制御手段と、を有し、
(C)前記3つの方向の各々には、夫々異なる音響パラメータまたは音響効果が対応付けられている
ことを特徴とする演奏制御装置。 - 前記マトリクス状に配列された入力デバイスの各々には音データが対応付けられているとともに、前記制御手段は、入力デバイスから出力される動作信号を受け取った場合に、その入力デバイスに対応する音データの音をその動作信号に応じた音響パラメータの表す態様で出力することを表す楽音制御信号、または当該音データの音にその動作信号に応じた音響効果を付与して出力することを表す楽音制御信号、を生成し出力することを特徴とする請求項1に記載の演奏制御装置。
- 前記マトリクス状に配列された入力デバイスの他方の配列方向は、入力デバイスに対応付けられている音データの音高を表わすことを特徴とする請求項2に記載の演奏制御装置。
- 前記操作子は球状に形成されているとともに、前記センサは前記操作子の前記3つの方向のうちの2つの方向の各々に沿った回転軸を中心とした回転動作を検出するとともに、残りの方向に沿った移動動作を検出して前記動作信号を出力し、
前記各回転軸を中心とした回転動作の各々には音量とベロシティがそれぞれ対応付けられており、前記移動動作にはピッチベンドが対応付けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか1に記載の演奏制御装置。 - 前記センサは、前記操作子の回転量、回転速度および回転加速度の何れかを計測することで前記操作子の回転動作を検出することを特徴とする請求項4に記載の演奏制御装置。
- 前記移動動作の検出には、感圧センサを用いることを特徴とする請求項4または5に記載の演奏制御装置。
- 記憶手段を備え、
前記制御手段は、記録モードと再生モードの何れかの作動モードで動作し、記録モードの動作においては、入力デバイスから出力される動作信号をその出力元の入力デバイスに対応付けて前記記憶手段に書き込む処理を行い、再生モードの動作においては、入力デバイスに対応付けて前記記憶手段に記憶されている動作信号を前記記憶手段から読み出して前記楽音制御信号を出力することを特徴とする請求項1〜6の何れか1に記載の演奏制御装置。 - 前記制御手段は、前記再生モードで動作している状態において前記入力デバイスから動作信号を受け取った場合には、当該動作信号を当該入力デバイスに対応付けて前記記憶手段に書き込む割り込み処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の演奏制御装置。
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