JP2008210184A - 入力デバイスおよび演奏装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】球状の操作子と、予め定められた2つの方向について前記操作子の回転量を検出し、その検出結果を示す回転量データを出力する回転量検出手段とを有するトラックボールユニットがマトリクス状に配列された操作パネルを有する演奏装置であって、各トラックボールユニットに、前記2つの方向の各々に直交する第3の方向に沿って前記操作子に加わった圧力を検出しその検出結果に応じた押圧量データを出力させ、それら回転量データと押圧量データとをMIDIイベントに変換して発音制御を実行する演奏装置を提供する。
【選択図】図1
Description
"テノリオン"、[online]、ヤマハ、 [平成19年2月27日検索] インターネット<URL:http://www.yamaha.co.jp/design/tenori-on/>
(A:構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る演奏装置1の斜視図である。
図1に示すように、演奏装置1は、薄型の略直方体形状を有し、液晶ディスプレイ等からなる表示部210、記録ボタンや再生ボタン等の複数の操作子からなる操作部220、および、操作パネル230が平面に設けられている。この演奏装置1は、非特許文献1に開示された演奏装置と同様にユーザの操作内容に応じて音の再生を行うものであり、記録モードと再生モードの2つの作動モードを有している。ここで、記録モードとは、操作パネル230に対して為されるユーザの一連の操作を記録する作動モードである。一方、再生モードとは、記録モードにてユーザが操作パネル230に対して行った操作の内容に応じた音の再生を行う作動モードである。そして、操作部220は作動モードの切り替えに利用されるものであり、表示部210は、操作部220を操作することによりセットされた作動モードを示す情報を表示することにより、その作動モードをユーザに報知するためのものである。
図2に示すように操作パネル230には、合計16個の入力デバイス100が4×4のマトリクス状に配列されている。このようなマトリクス状の配列であるため、上記16個の入力デバイス100の各々の配置位置は、図2に示すように上記マトリクスの列方向にY軸を想定し、行方向にX軸を想定することにより、2次元座標で示すことができる。例えば、N行M列目(N:1〜4の整数、M:1〜4の整数)の入力デバイス100の配置位置は、(M,N)という座標で示される。加えて、本実施形態では、上記16個の入力デバイス100の各々を一意に識別するため、各入力デバイス100には、その配置位置に応じた識別子(以下、ユニット識別子)が予め割り当てられている。具体的には、N行M列目(N:1〜4の整数、M:1〜4の整数)の入力デバイス100には、図2に示すように、以下の式(1)で定まる値がユニット識別子として予め割り当てられている。
ユニット識別子=4×(N−1)+M・・・(1)
また、以下では、Y座標の値が増加する方向(例えば、(1,1)から(1,4)へ向う方向)を“+Y方向”と呼び、逆に、Y座標が減少する方向を“−Y方向”と呼ぶ。同様に、X座標の値が増加する方向(例えば、(1,1)から(4,1)へ向う方向)を“+X方向”と呼び、逆に、X座標の値が減少する方向を“−X方向”と呼ぶ。また、以下では、X軸およびY軸の両者と直交する座標軸を“Z軸”と呼び、Z軸に沿ってXY平面から遠ざかる方向を“+Z方向”、その逆向きの方向を“−Z方向”と呼ぶ。
以上が入力デバイス100の構成である。
図4に示すように、演奏装置1は、前述した表示部210および操作部220の他に、センサインタフェース部240、音声出力部260、制御部270、記憶部280、およびこれら構成要素間のデータ授受を仲介するバス290を有している。図4に示すように、表示部210および操作部220以外の構成要素は、何れも図3(C)の制御基板140に実装されている。
Programmable Read Only Memory)−I/O部260aとMIDI音源260bとを含んでいる。MIDI−I/O部260aは、制御部270により生成されたMIDIデータを受け取り、そのMIDIデータにしたがってMIDIイベントを生成しMIDI音源260bに与える。MIDI音源260bには、A/D変換器やアンプ、スピーカなどを含むサウンドシステム(図4では、図示省略)が接続されている。MIDI音源260bは、MIDI−I/O部260aから与えられるMIDIイベントにしたがって音声信号を生成し、サウンドシステムへ出力する。
Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリである。この不揮発性記憶部280bには、上記制御プログラムが記憶されているとともに、各種データが記憶されている。不揮発性記憶部280bに記憶されているデータの一例としては、図6に示す管理テーブルが挙げられる。図6に示す管理テーブルには、前述した各ユニット識別子に対応付けて、そのユニット識別子で識別されるトラックボール部110の配置位置を示す座標データとそのトラックボール部110に対応付けられている音の波形を表す音データが格納されている。なお、図6に示す管理テーブルに格納されている音データM−N(N:1〜4、M:1〜4)は、第M行に対応する音声フレーズのN番目の構成音を示す音データである。図6に示す管理テーブルの格納内容は、記録処理にて上記操作内容データを生成する際、および、再生処理にて各音声フレーズの再生を行う際に制御部270によって利用される。また、不揮発性記憶部280bには、前述した操作内容データも書き込まれる。
次いで、本実施形態に係る演奏装置1が行う動作について説明する。
ユーザが、操作部220の電源スイッチ(図示省略)をオンすると、制御部270は、記録モードを示すモード識別子を揮発性記憶部280aの所定領域へ書き込むとともに、前述した制御プログラムを不揮発性記憶部280bから揮発性記憶部280aに読み出し、その実行を開始する。
図8は、制御プログラムにしたがって制御部270が実行する記録処理の流れを示すフローチャートである。図8に示すように、制御部270は、操作パネル230に対するユーザの操作を検知したか否かを判定する(ステップSB100)。なお、制御部270は、センサインタフェース部240から各センサの検出結果を示すデータを受信した場合に、操作パネル230に対してユーザが何らの操作を行ったと判定する。そして、制御部270は、ステップSB100の判定結果が“No”である場合には、モード切り替え操作が為されたか否かを判定する処理(ステップSB130)を実行し、逆に、ステップSB100の判定結果が“Yes”である場合には、ステップSB110からステップSB130の処理を順次実行する。
ステップSB110においては、制御部270はステップSB100にて受信したデータを編集し、図5に示す操作内容データを生成する。例えば、ユニット識別子“1”を対応付けけられた回転量データまたは移動量データをセンサインタフェース部240から受け取った場合には、制御部270は、まず、前述した管理テーブルの格納内容を参照してそのユニット識別子を割り当てられた入力デバイス100の配置位置が(1,1)であることを特定する。次いで、制御部270は、上記のようにして特定したX座標およびY座標に上記回転量データおよび移動量データを対応付けることにより、図5に示す操作内容データを生成する。なお、係る操作内容データの生成処理は揮発性記憶部280aをワークエリアとして用いることにより行われる。
以上が、制御プログラムにしたがって制御部270が実行する記録処理の流れである。
図10は、制御プログラムにしたがって制御部270が実行する再生処理の流れを示すフローチャートである。前述したように、演奏装置1が実行する再生処理は、非特許文献1に開示された演奏装置が行う再生処理と同様、仮想スクロールバーを用いたものである。このため、制御部270は、まず、仮想スクロールバーの位置を示す変数Mを初期化する(ステップSC100)。具体的には、制御部270は、変数Mに“1”をセットする。
以上が、本実施形態に係る演奏装置1が実行する再生処理である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態に以下に述べる変形を加えても良いことは勿論である。
(1)上述した実施形態では、入力デバイス100を4次の正方行列(すなわち、4×4のマトリクス)状に配列して操作パネル230を構成する場合について説明した。しかしながら、2以上の入力デバイス100をマトリクス状に配列して上記操作パネルを構成すれば良く、マトリクスの行数と列数が同一でなくても良いことは勿論である。
Claims (4)
- ユーザの入力操作を検出する操作検出手段と、
前記操作検出手段により検出された操作の度合いを互いに異なる3つの方向の成分に分解し、各成分の度合いを示す操作量データを出力する操作量データ出力手段と
を有することを特徴とする入力デバイス。 - 前記操作検出手段は、
球体状の操作子と、
前記3つの方向のうちの予め定められた2つの方向を回転軸として前記操作子を回転自在に支持する支持部材と、
前記各回転軸周りの前記操作子の回転量を検出する回転量検出センサと、
前記3つの方向のうちの前記回転軸方向とは異なる方向に沿って前記操作子に加わった圧力を検出する感圧センサと、
を備え、
前記操作量データ出力手段は、前記回転量検出センサにより検出される前記操作子の回転量を示す回転量データと、前記感圧センサにより検出される前記操作子に加わった圧力を示す押圧量データとを前記操作量データとして出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の入力デバイス。 - 前記操作量データ出力手段は、所定の時間間隔で前記回転量検出センサにより検出される前記操作子の回転量から、単位時間当たりの前記操作子の回転量を示す回転速度データを算出するとともに、所定の時間間隔で前記感圧センサにより検出される前記操作子に加わった圧力から、単位時間当たりに前記操作子に加わった圧力を示す押圧速度データを算出し、前記回転量データと前記押圧量データの他に、前記回転速度データと前記押圧速度データとを前記操作量データとして出力する
を有することを特徴とする請求項2に記載の入力デバイス。 - 請求項1乃至3の何れか1に記載の入力デバイスをマトリクス状に配列してなる入力手段と、
前記入力手段の各入力デバイスから出力される各データをMIDIイベントに変換し、該MIDIイベントにしたがって発音制御を行う発音制御手段と
を有することを特徴とする演奏装置。
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