JP5175925B2 - 測定装置、試験装置、及び電子デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、測定装置、並列測定装置、試験装置、及び電子デバイスに関する。本出願は、下記の日本出願に関連し、下記の日本出願からの優先権を主張する出願である。文献の参照による組み込みが認められる指定国については、下記の出願に記載された内容を参照により本出願に組み込み、本出願の一部とする。
特願2008−83509 出願日 2008年3月27日
被測定信号を所定のサンプリング信号に応じてサンプリングする装置として、当該サンプリング信号を遅延量の異なる遅延素子で遅延させて、複数のストローブタイミングを生成する装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この場合、並列に設けた比較回路に、被測定信号及び異なるストローブタイミングを入力することにより、被測定信号を、遅延素子の遅延量に応じた分解能でサンプリングすることができる。
特開2004−325332号公報
上述した装置は、分解能、測定レンジ等に応じた個数の比較回路及び遅延素子を備える。つまり、より高い分解能、及びより広い測定レンジで測定を行う場合、多数の比較回路及び遅延素子が設けられる。このため、回路の省スペース化及び省電力化を重視する設計の場合等のように、より回路規模及び消費電力を低減した装置が好ましい場合がある。
また、上述した装置において、遅延素子の遅延量が、測定分解能に対応する。このため、遅延素子の最小遅延時間より細かい分解能で、被測定信号を測定したい場合等のように、より高分解能で測定できる装置が好ましい場合がある。
また、上述した装置において、複数の遅延素子の遅延ばらつきが、測定精度に影響を与える。このため、遅延素子の遅延ばらつきが無視できない程度に大きい場合等のように、より高精度に測定できる装置が好ましい場合がある。
また、上述した装置において、遅延素子に所定の遅延量を生成させるべく、所定の遅延量に対して遅延素子に設定すべき設定値を予め検出する場合がある。この場合、例えば所定の設定値を設定した遅延素子の出力を、遅延素子の入力に帰還させるループを形成して、ループ発振の周期を測定することにより、当該設定値に対する遅延量を測定できる。そして、設定値を順次変更することにより、それぞれの設定値に対する遅延量を測定する。しかし、それぞれの設定値に対する遅延量の測定は、同時に行うことが困難であるので、各設定値に対する測定の間に電源電圧変動、温度変動等が生じた場合に、測定誤差が生じてしまう。このため、当該測定誤差が無視できない程度に大きい場合等のように、より当該測定誤差を低減できる装置が好ましい場合がある。
そこで本発明の1つの側面においては、上記の課題を解決することのできる測定装置、並列測定装置、試験装置、及び電子デバイスを提供することを目的とする。この目的は請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、被測定信号を測定する測定装置であって、被測定信号の一つのパルスが入力され、被測定信号のパルスに応じて発振を開始して第1発振信号を出力する第1発振回路と、基準信号の一つのパルスが入力され、基準信号のパルスに応じて発振を開始して、第1発振信号とは周期が異なる第2発振信号を出力する第2発振回路と、第2発振信号のパルスに応じて、第1発振信号をサンプリングする第1サンプリング部とを備え、第1発振回路は、被測定信号の一つのパルスを選択する第1制御部と、第1制御部が選択したパルスを第1遅延量で遅延させる第1遅延部と、第1遅延部が出力するパルスを第1遅延部の入力に帰還する第1ループ経路とを有し、第2発振回路は、基準信号の一つのパルスを選択する第2制御部と、第2制御部が選択したパルスを、第1遅延量とは異なる第2遅延量で遅延させる第2遅延部と、第2遅延部が出力するパルスを第2遅延部の入力に帰還する第2ループ経路とを有し、第1発振回路は、第1制御部が選択した被測定信号のパルスを第1入力に受け取り、第1遅延部が出力するパルスを、第1ループ経路を介して第2入力に受け取り、第1入力に入力されたパルスを第1遅延部に通過させた後に、第2入力に入力されたパルスを第1遅延部に通過させる第1セレクタを更に有し、第2発振回路は、第2制御部が選択した基準信号のパルスを第1入力に受け取り、第2遅延部が出力するパルスを、第2ループ経路を介して第2入力に受け取り、第1入力に入力されたパルスを第2遅延部に通過させた後に、第2入力に入力されたパルスを第2遅延部に通過させる第2セレクタを更に有し、測定装置は、第1発振回路に入力される被測定信号のパルスの次のパルスが入力され、被測定信号のパルスに応じて発振を開始して第3発振信号を出力する第3発振回路と、第2発振回路に入力される基準信号のパルスの次のパルスが入力され、基準信号のパルスに応じて発振を開始して、第3発振信号とは周期が異なる第4発振信号を出力する第4発振回路と、第4発振信号のパルスに応じて、第3発振信号をサンプリングする第2サンプリング部と更に備える測定装置を提供する。
本発明の第2の態様においては、被測定信号を測定する並列測定装置であって、並列に3つ設けられ、それぞれに入力される基準信号又は被測定信号の位相が異なる、上記第1の態様に係る測定装置と、測定装置に一対一に対応して設けられ、対応する測定装置が測定する被測定信号の位相から、入力される前記基準信号又は前記被測定信号の位相に応じたオフセット値を減算する3つのオフセット加算部と、それぞれのオフセット加算部が出力する値のうち、中央値を被測定信号の位相として選択する中央値選択回路とを備える並列測定装置を提供する。
本発明の第3の態様においては、被試験デバイスを試験する試験装置であって、被試験デバイスが出力する被測定信号を測定する測定装置と、測定装置における測定結果に基づいて、被試験デバイスの良否を判定する判定部とを備え、測定装置は、被測定信号の一つのパルスが入力され、被測定信号のパルスに応じて発振を開始して第1発振信号を出力する第1発振回路と、基準信号の一つのパルスが入力され、基準信号のパルスに応じて発振を開始して、第1発振信号とは周期が異なる第2発振信号を出力する第2発振回路と、第2発振信号のパルスに応じて、第1発振信号をサンプリングする第1サンプリング部とを有する試験装置を提供する。
本発明の第4の態様においては、被試験デバイスを試験する試験装置であって、被試験デバイスが出力する被測定信号を測定する、第2の態様に係る並列測定装置と、並列測定装置における測定結果に基づいて、被試験デバイスの良否を判定する判定部とを備える試験装置を提供する。
本発明の第5の態様においては、被測定信号を出力する動作回路と、被測定信号を測定する測定装置とを備え、測定装置は、被測定信号の一つのパルスが入力され、被測定信号のパルスに応じて発振を開始して第1発振信号を出力する第1発振回路と、基準信号の一つのパルスが入力され、基準信号のパルスに応じて発振を開始して、第1発振信号とは周期が異なる第2発振信号を出力する第2発振回路と、第2発振信号のパルスに応じて、第1発振信号をサンプリングする第1サンプリング部とを有する電子デバイスを提供する。
本発明の第6の態様においては、被測定信号を出力する動作回路と、被測定信号を測定する、上記第2の態様に係る並列測定装置とを備える電子デバイスを提供する。
本発明の第7の態様においては、縦続接続された複数の発振回路ユニットを備え、被測定信号を測定する測定装置であって、それぞれの発振回路ユニットは、入力されるパルスに応じて発振を開始して、第1発振信号を出力する第1発振回路と、入力されるパルスに応じて発振を開始して、第1発振信号とは周期が異なる第2発振信号を出力する第2発振回路と、第2発振信号のパルスに応じて、第1発振信号をサンプリングするサンプリング部とを有し、初段の発振回路ユニットの第1発振回路には、被測定信号の一つのパルスが入力され、初段の発振回路ユニットの第1発振回路には、基準信号の一つのパルスが入力され、初段以外の発振回路ユニットの第1発振回路には、前段の発振回路が出力する第1発振信号の一つのパルスが入力され、初段以外の発振回路ユニットの第2発振回路には、前段の発振回路が出力する第2発振信号の一つのパルスが入力される測定装置を提供する。
本発明の第8の態様においては、並列に設けられた複数の発振回路ユニットを備え、被測定信号を測定する測定装置であって、それぞれの発振回路ユニットは、入力される被測定信号のパルスに応じて発振を開始して、第1発振信号を出力する第1発振回路と、入力される基準信号のパルスに応じて発振を開始して、第1発振信号とは周期が異なる第2発振信号を出力する第2発振回路と、第2発振信号のパルスに応じて、第1発振信号をサンプリングするサンプリング部とを有し、それぞれの発振回路ユニットの第1発振回路には、被測定信号の異なるパルスがそれぞれ入力され、それぞれの発振回路ユニットの第2発振回路には、基準信号のパルスのうち、対応する第1発振回路に入力される被測定信号のパルスと対応するパルスが入力される測定装置を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明の実施形態に係る測定装置100の構成の一例を示す図である。 図1において説明した測定装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。 図1において説明した測定装置100の動作の他の例を示すタイミングチャートである。 測定装置100の構成の他の例を示す図である。 図4において説明した測定装置100の動作の一例を示す図である。 測定装置100の構成の他の例を示す図である。 図6において説明した測定装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。 図8は、本例における剰余系の関係式の一例を示す図である。 測定装置100の各段の発振回路ユニット70における処理を説明する図である。 各発振回路ユニット70における分解能を「128」、「32」、「8」、「2」に設定した場合における、測定装置100の各段における処理を説明する図である。 図6から図10において説明した測定装置100を説明するブロック図である。 被測定信号と基準信号との位相差を測定する測定装置400の構成の一例を示す図である。 最終段の直前の発振回路ユニット70における分解能「a」、セットアップ/ホールドタイムの合計「SH」、及び遅延量D2、D3との関係を説明する図である。 測定装置100の他の構成例を示す図である。 発振回路10の他の構成例を示す図である。 図15において説明した制御部13の構成の一例を示す図である。 図16に示した制御部13の動作の一例を示すタイミングチャートである。 発振回路10の他の構成例を示す図である。 制御部17の構成の一例を示す図である。 制御部17の動作の一例を示すタイミングチャートである。 測定装置100の他の構成例を示す図である。 測定装置100の他の構成例を示す図である。 測定装置100の構成の他の例を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る試験装置200の構成の一例を示す図である。
符号の説明
10・・・発振回路、12・・・セレクタ、13・・・制御部、14・・・遅延部、15・・・論理積回路、16、17・・・制御部、18・・・ループ経路、24・・・パルス幅調整部、30・・・サンプリング部、32・・・遅延素子、34・・・変化点検出回路、36・・・パルス選択回路、40・・・メモリ、44・・・分解能調整部、50・・・カウンタ、60・・・位相差検出回路、70・・・発振回路ユニット、82、86、92・・・論理積回路、84、88、96・・・フリップフロップ、90、94・・・論理和回路、98・・・インバータ、100・・・測定装置、120・・・Hレベル比較回路、122・・・Lレベル比較回路、124・・・位相差比較回路、126・・・クロスポイント検出回路、130・・・処理部、160・・・減算器、170・・・演算部、200・・・試験装置、210・・・信号供給部、220・・・判定部、300・・・被試験デバイス、400・・・測定装置、410・・・オフセット加算部、420・・・中央値選択回路
以下、発明の実施の形態を通じて本発明の(一)側面を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る測定装置100の構成の一例を示す図である。測定装置100は、被測定信号を測定する装置であって、第1発振回路10−1、第2発振回路10−2、及び第1サンプリング部30−1を備える。また、測定装置100は、メモリ40又はカウンタ50のいずれかを備えてよい。
第1発振回路10−1は、被測定信号の一つのパルスが入力される。例えば、第1発振回路10−1には、被測定信号においてエッジのタイミングを測定すべきパルスが入力される。測定装置100は、当該パルスを選択して第1発振回路10−1に入力する第1パルス選択部を更に備えてよい。第1発振回路10−1は、当該パルスに応じて発振を開始して、第1発振信号を出力する。
第2発振回路10−2は、基準信号の一つのパルスが入力される。基準信号は、被測定信号をサンプリングすべきタイミングを示す信号である。測定装置100は、基準信号を生成する基準信号生成部を更に備えてよい。基準信号生成部は、基準信号として一つのパルスを生成してよい。この場合、上述した第1パルス選択部は、基準信号のパルスのタイミングの近傍において、被測定信号のパルスを選択してよい。
また、基準信号生成部は、基準信号として周期信号を生成してもよい。この場合、測定装置100は、基準信号のパルスを選択して第2発振回路10−2に入力する第2パルス選択部を更に備えてよい。第2パルス選択部は、第1パルス選択部が選択する被測定信号のパルスのタイミングの近傍において、基準信号のパルスを選択してよい。また、被試験デバイスが、被測定信号及び被測定信号に同期したクロック信号を出力する場合、当該クロック信号を基準信号として、第2発振回路10−2に入力してもよい。この場合、第2パルス選択部は、当該クロック信号の一つのパルスを選択して、第2発振回路10−2に入力する。第2発振回路10−2は、入力されるパルスに応じて発振を開始して、第1発振信号とは周期の異なる第2発振信号を出力する。
第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2は、同一の回路構成を有してよい。第1発振回路10−1は、第1セレクタ12−1、第1遅延部14−1、第1制御部16−1、及び第1ループ経路18−1を有する。また、第2発振回路10−2は、第2セレクタ12−2、第2遅延部14−2、第2制御部16−2、及び第2ループ経路18−2を有する。
第1セレクタ12−1は、第1入力及び第2入力を有する。第1入力には、被測定信号が入力され、第2入力には、第1遅延部14−1の出力信号が第1ループ経路18−1を介して入力される。第1セレクタ12−1は、第1入力又は第2入力のいずれかに入力された信号を通過させる。また、第1セレクタ12−1は、入力される被測定信号の一つのパルスを選択する、上述した第1パルス選択部として更に機能してよい。
第1遅延部14−1は、第1セレクタ12−1が通過させた信号を、予め定められた第1遅延量で遅延させて、第1発振信号として出力する。第1ループ経路18−1は、第1遅延部14−1が出力する信号を分岐して受け取り、第1セレクタ12−1の第2入力に入力する。
第1制御部16−1は、第1セレクタ12−1を制御して、第1入力又は第2入力に入力される信号のいずれかを通過させる。例えば第1制御部16−1は、第1セレクタ12−1に、被測定信号の測定すべき一つのパルスを通過させてよい。この場合、第1制御部16−1は、被測定信号に基づいて、測定すべき一つのパルスのタイミングで、第1セレクタ12−1に第1入力を選択させる。そして、第1セレクタ12−1の第1入力から当該パルスが通過した後、第1セレクタ12−1の入力を第1入力から第2入力に切り替える。第1セレクタ12−1に第2入力を選択させると、第1遅延部14−1が出力する信号が第1遅延部14−1の入力に帰還され、第1遅延部14−1の第1遅延量に応じた周期の第1発振信号が生成される。このような制御により、被測定信号の後続のパルスに影響されず、一つのパルスに従って発振を開始することができる。
第2セレクタ12−2、第2遅延部14−2、第2制御部16−2、及び第2ループ経路18−2は、第1セレクタ12−1、第1遅延部14−1、第1制御部16−1、及び第1ループ経路18−1と略同一の機能及び構成を有する。但し、第2セレクタ12−2は、第1入力に基準信号を受け取る。第2セレクタ12−2は、入力される基準信号の一つのパルスを選択する、上述した第2パルス選択部として機能してよい。
また、第2遅延部14−2は、第1遅延部14−1の第1遅延量とは、遅延量の異なる第2遅延量で、第2セレクタ12−2から受け取る信号を遅延して出力する。第2制御部16−2が、上述した第1遅延部14−1と同様に、第2セレクタ12−2を制御することにより、基準信号の一つのパルスに応じた第2発振信号を生成することができる。但し、第2発振信号は、第1遅延量とは異なる第2遅延量に応じた周期を有するので、第1発振信号及び第2発振信号は、異なる周期を有する。つまり、第1発振信号及び第2発振信号の1サイクル毎に、第1発振信号及び第2発振信号の相対位相が徐々に変化する。当該相対位相の1サイクル当たりの変化量は、第1遅延量及び第2遅延量の差分により定まる。例えば第1ループ経路18−1及び第2ループ経路18−2における遅延量が等しい場合、当該相対位相の1サイクル当たりの変化量は、第1遅延量及び第2遅延量の差分に略等しい。
第1サンプリング部30−1は、第2発振信号のパルスに応じて、第1発振信号をサンプリングする。例えば、第1サンプリング部30−1は、第2発振信号のパルスのタイミングにおける、第1発振信号の論理値を検出してよい。この場合、第1サンプリング部30−1は、第1発振信号をデータ入力として受け取り、第2発振信号をクロック入力として受け取るフリップフロップであってよい。上述したように、第1発振信号及び第2発振信号の相対位相は、第2発振回路10−2の発振周期毎に、第1遅延量及び第2遅延量の差分に略等しい量で変化するので、第1サンプリング部30−1は、第1遅延量及び第2遅延量の差分に略等しい分解能で、被測定信号の所定のパルスをサンプリングすることができる。
このような構成により、多数の遅延素子、多数の比較回路を用いずに、被測定信号を高分解能且つ広測定レンジでサンプリングすることができる。このため、回路規模を低減することができる。また、第1遅延部14−1及び第2遅延部14−2における遅延量の差分に略等しい分解能で、被測定信号をサンプリングするので、第1遅延部14−1及び第2遅延部14−2に用いられる遅延素子の最小遅延時間より細かい分解能で、被測定信号をサンプリングすることができる。
また、第1発振信号の各パルスに対して、第2発振信号の各パルスの位相は徐々に変化する(遅延時間が変化する)。ここで、第1発振信号に対する第2発振信号の異なる相対位相(異なる遅延時間)は、発振回路における周回数で生成する。つまり、第2発振信号の異なる相対位相(異なる遅延時間)は、パルスを同一の遅延回路に周回させることで生成される。更に、異なる相対位相(異なる遅延時間)でのサンプリングを、同一の回路(第1サンプリング部30−1)で行う。このため、複数の遅延素子を用いて、遅延素子毎に複数のサンプリングタイミングを生成して、遅延素子毎に設けたそれぞれのサンプリング部でサンプリングする場合に比べ、遅延素子同士の間の遅延時間のばらつきを低減することができる。
メモリ40は、第1サンプリング部30−1におけるサンプリング結果を格納する。例えばメモリ40は、第1サンプリング部30−1が出力する論理値を、時系列に格納してよい。メモリ40が格納したサンプリング結果において、論理値が遷移するデータ番号から、被測定信号のパルスのエッジタイミングを検出することができる。例えば、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2が発振を開始してから、サンプリング結果の論理値が遷移するまでの発振回数(サンプリング回数)から、基準信号に対する被測定信号の相対位相を検出することができる。
カウンタ50は、第1サンプリング部30−1が出力する論理値が遷移するタイミングを検出する。例えばカウンタ50は、第2発振回路10−2が、第2発振信号の出力を開始してから、第1サンプリング部30−1が出力する論理値が遷移するまでの、第2発振信号の発振回数(パルス数)を計数してよい。カウンタ50における計数値に、第1遅延部14−1及び第2遅延部14−2における遅延量の差分(即ち、測定分解能)を乗算することにより、被測定信号及び基準信号の時間差を求めることができる。また、カウンタ50は、第2発振信号に代えて、第1発振信号のパルス数を計数してもよい。カウンタ50は、第1サンプリング部30−1が出力する論理値が最初に遷移するまでのパルス数を計数するので、第1発振信号又は第2発振信号のいずれを計数しても、同一の結果を得ることができる。尚、測定装置100は、メモリ40及びカウンタ50のいずれか一方を有する構成であってよい。
図2は、図1において説明した測定装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。上述したように、第1発振回路10−1は、第1遅延部14−1における第1遅延量Td1の周期を有する第1発振信号を出力する。また、第2発振回路10−2は、第2遅延部14−2における第2遅延量Td2の周期を有する第2発振信号を出力する。
第1遅延量Td1と第2遅延量Td2とは、異なる遅延量であるので、第1発振信号の各パルスに対する、第2発振信号の各パルスの相対位相は、第2発振回路10−2の発振周期毎に、Td1とTd2の差分に応じて変化する。例えば、第1遅延量Td1より第2遅延量Td2が大きい場合、図2に示すように、第2発振信号の各パルスは、第1発振信号の各パルスに対して、各サイクル毎にTd2−Td1ずつ、相対位相が遅れる。このため、第1サンプリング部30−1は、Td2−Td1の分解能で、被測定信号の一つのパルスをサンプリングすることになる。
また、第1遅延量Td1より、第2遅延量Td2が大きい場合、第2セレクタ12−2は、基準信号のパルスのうち、第1セレクタ12−1が通過させる被測定信号のパルスより位相が進んだパルスを通過させる。また、第1遅延量Td1より、第2遅延量Td2が小さい場合、第2セレクタ12−2は、基準信号のパルスのうち、第1セレクタ12−1が通過させる被測定信号のパルスより位相が遅れたパルスを通過させる。これらのパルスに応じて、第1発振信号及び第2発振信号を生成することにより、被測定信号のパルスをサンプリングすることができる。
また、第1遅延量Td1より、第2遅延量Td2が大きい場合、基準信号生成部は、被測定信号に対して位相が進んでいる基準信号を生成してよい。この場合、第2発振信号の初期位相は、第1発振信号の初期位相より進んでいる状態となる。そして、第1発振信号及び第2発振信号の各サイクル毎に、第2発振信号の相対位相が徐々に遅れていき、位相関係が逆転する。第1サンプリング部30−1が出力する論理値が遷移するタイミングを検出することにより、被測定信号と基準信号との位相差を検出することができる。また、第1遅延量Td1より、第2遅延量Td2が小さい場合には、基準信号生成部は被測定信号に対して位相が遅れている基準信号を生成してよい。
また、第1制御部16−1及び第2制御部16−2は、測定すべき測定レンジに応じたパルス発振の周回数で、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2における発振を停止させてよい。例えば、タイミング幅がN・(Td2−Td1)の測定レンジで、被測定信号の論理値の変化点を検出する場合、第1制御部16−1及び第2制御部16−2は、第1発振信号及び第2発振信号の周回数がN回となった場合に、第1セレクタ12−1及び第2セレクタ12−2に第2入力を選択させて、ループ発振を停止させてよい。第1制御部16−1及び第2制御部16−2は、第1ループ経路18−1及び第2ループ経路18−2を通過するパルス数を計数するカウンタを有してよい。第1制御部16−1及び第2制御部16−2は、当該計数値が、測定レンジに応じて予め定められた値となった場合に、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2における発振を停止させてよい。
図3は、図1において説明した測定装置100の動作の他の例を示すタイミングチャートである。図2において説明したように、測定装置100は、被測定信号の一つのパルスを選択して、当該パルスを測定する。例えば、図3に示すように、被測定信号のパルス20−1を選択して、第1発振信号を生成する。また、当該パルス20−1に対応する、基準信号のパルス22−1を選択して、第2発振信号を生成する。
しかし、被測定信号の複数のパルス(例えば、20−1、20−2、20−3、・・・)を測定して、被測定信号のジッタ等を測定する場合、隣接するパルスを測定できない場合がある。例えば、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2は、被測定信号のパルス20−1及び基準信号のパルス22−1に応じて、測定すべき測定レンジに応じた周回数でループ発振する。
そして、図3に示すように、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2が、第1発振信号及び第2発振信号を生成している間に、被測定信号の次のパルス20−2、及び基準信号の次のパルス22−2が、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2に入力された場合、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2は、当該パルス20−2及び22−2に応じた発振信号を生成することができない場合がある。つまり、被測定信号の周期、被測定信号を測定すべき測定レンジ、及び測定分解能によっては、被測定信号の隣接するパルスを連続して測定することができない場合がある。
図4は、測定装置100の構成の他の例を示す図である。測定装置100は、被測定信号の周期、及び被測定信号を測定すべき測定レンジによらず、被測定信号の隣接するパルスを連続して測定する。本例における測定装置100は、並列に設けた複数の発振回路ユニット70を備える並列測定装置として機能する。それぞれの発振回路ユニット70は、図1において説明した測定装置100と同一の構成を有してよい。つまりそれぞれの発振回路ユニット70は、第1発振回路10−1、第2発振回路10−2、第1サンプリング部30−1、メモリ40、及びカウンタ50を有してよい。
尚、説明を簡単にすべく、本例では2つの第1の発振回路ユニット70−1及び第2の発振回路ユニット70−2を備える場合を説明する。また、説明の便宜上、第2の発振回路ユニット70−2における第1発振回路10−1、第2発振回路10−2、及び第1サンプリング部30−1を、第3発振回路10−3、第4発振回路10−4、及び第2サンプリング部30−2と称して説明する。
第3発振回路10−3及び第4発振回路10−4は、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2と同一の構成を有してよい。また、第3発振回路10−3における第3遅延部14−3(図示せず)の第3遅延量は、第1発振回路10−1における第1遅延量と同一である。また、第4発振回路10−4における第4遅延部14−4(図示せず)の第4遅延量は、第2発振回路10−2における第2遅延量と同一である。つまり、第3発振回路10−3は、第1発振信号と略等しい周期の第3発振信号を出力する。また、第4発振回路10−4は、第2発振信号と略等しい周期の第4発振信号を出力する。
また、第3発振回路10−3は、被測定信号の、第1発振回路10−1とは異なるパルスが入力され、当該パルスに応じて発振を開始して第3発振信号を出力する。例えば第3発振回路10−3は、図3に示したように、第1発振回路10−1に入力される被測定信号のパルス20−1の次のパルス20−2が入力される。第3発振回路10−3の第3セレクタ12−3(図示せず)は、当該パルスを選択して通過させてよい。
また、第4発振回路10−4は、基準信号のパルスのうち、第3発振回路10−3に入力される被測定信号のパルスに対応するパルスが入力され、当該パルスに応じて発振を開始して第4発振信号を出力する。例えば第4発振回路10−4は、図3に示したように、第2発振回路10−2に入力される基準信号のパルス22−1の次のパルス22−2が入力される。ここで、第3発振回路10−3に入力される被測定信号のパルスに対応する基準信号のパルスについて説明する。
本例において基準信号は、被測定信号と略同一の周期を有する信号である。測定装置100は、被測定信号と略同一の周期を有する基準信号を生成する基準信号生成部を更に備えてよい。例えば基準信号生成部は、PLL回路等を用いて、被測定信号と略同一の周期を有する基準信号を生成してよい。基準信号生成部は、当該基準信号を、第2発振回路10−2及び第4発振回路10−4に分岐して入力する。
また、第1発振回路10−1が選択する被測定信号のパルスと、第2発振回路10−2が選択する基準信号のパルスとは、ある位相差を有する。この場合において、第4の発振回路10−4には、第3発振回路10−3に入力される被測定信号のパルスに対応する基準信号のパルスとして、第3発振回路10−3に入力される被測定信号のパルスに対して、当該位相差を有する基準信号のパルスが入力される。つまり、第3発振回路10−3に、第1発振回路10−1に入力される被測定信号のパルスの次のパルスが入力される場合、第4発振回路10−4には、第2発振回路10−2に入力される基準信号のパルスの次のパルスが入力される。
第2サンプリング部30−2は、第3発振信号を、第4発振信号のパルスに応じてサンプリングする。また、メモリ40は、第2サンプリング部30−2におけるサンプリング結果を格納する。また、カウンタ50は、第2サンプリング部30−2が出力する論理値が遷移するタイミングを検出する。このような構成により、被測定信号の周期、及び被測定信号を測定すべき測定レンジによらず、被測定信号の隣接するパルスを連続して測定することができる。尚、測定装置100は、測定すべき被測定信号のパルスの数に応じて、更に多くの発振回路10、サンプリング部30、及び、メモリ40又はカウンタ50を有してよい。また、測定装置100は、被測定信号の各パルスの位相を測定すべき測定レンジと、被測定信号の周期とに応じて、被測定信号の各パルスを測定できる数の発振回路10、サンプリング部30、及び、メモリ40又はカウンタ50を有してよい。
図5は、図4において説明した測定装置100の動作の一例を示す図である。上述したように、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2は、被測定信号のパルス20−1及び基準信号のパルス22−1に応じて発振する。また、第3発振回路10−3及び第4発振回路10−4は、被測定信号の次のパルス20−2及び基準信号の次のパルス22−2に応じて発振する。
このため、図5に示すように、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2の発振が、次のパルス20−2及び22−2のタイミングよりも後に終了する場合であっても、被測定信号のそれぞれのパルスについて測定することができる。しかし、本例における測定装置100は、測定すべき被測定信号のパルスの数に応じて、発振回路10等を備える。このため、回路規模が測定レンジに比例して大きくなる場合があり、また時間分解能に反比例して大きくなる場合がある。
図6は、測定装置100の構成の他の例を示す図である。本例における測定装置100は、比較的に規模が小さい回路で、高周波数の被測定信号を、広い測定レンジ且つ高分解能で測定する。本例における測定装置100は、縦続接続された複数の発振回路ユニット70を備える。それぞれの発振回路ユニット70は、第1発振回路10−1、第2発振回路10−2、遅延素子(32−1、32−2)、第1サンプリング部30−1、パルス選択回路(36−1、36−2)、及び変化点検出回路34−1を有する。本例において、図1と同一の符号を付して説明する構成要素は、図1に関連して説明した機能及び構成を有してよい。
それぞれの第1発振回路10−1は、入力されるパルスに応じて発振を開始して、第1発振信号を出力する。また、それぞれの第2発振回路10−2は、入力されるパルスに応じて発振を開始して、第1発振信号とは周期が異なる第2発振信号を出力する。尚、初段の発振回路ユニット70−1の第1発振回路10−1には、被測定信号の一つのパルスが入力され、第2発振回路10−2には、基準信号の一つのパルスが入力される。初段以外の発振回路ユニット70の第1発振回路10−1には、前段の発振回路ユニット70が出力する第1発振信号の一つのパルスが入力され、第2発振回路10−2には、前段の発振回路ユニット70が出力する第2発振信号の一つのパルスが入力される。
尚、説明を簡単にすべく、本例では2つの第1の発振回路ユニット70−1及び第2の発振回路ユニット70−2を備える場合を説明する。また、説明の便宜上、第2の発振回路ユニット70−2における各構成要素を、第3発振回路10−3(第1発振回路10−1に対応)、第4発振回路10−4(第2発振回路10−2に対応)、遅延素子(32−3、32−4)、第2サンプリング部30−2、パルス選択回路(36−3、36−4)、及び変化点検出回路34−2と称して説明する。また、図6においては、メモリ40及びカウンタ50を省略して記載するが、測定装置100は、それぞれのサンプリング部30に対応して、メモリ40及びカウンタ50の少なくとも一方を有してよい。
第1発振回路10−1、第2発振回路10−2、及び第1サンプリング部30−1は、図1に関連して説明した第1発振回路10−1、第2発振回路10−2、及び第1サンプリング部30−1と同一の構成を有してよい。第3発振回路10−3は、前段の発振回路ユニット70の第1発振回路10−1が出力する第1発振信号の一つのパルスが入力され、当該パルスに応じて発振を開始して第3発振信号を出力する。また、第4発振回路10−4は、前段の発振回路ユニット70の第2発振回路10−1が出力する第2発振信号の一つのパルスが入力され、当該パルスに応じて発振を開始して第4発振信号を出力する。第3発振回路10−3及び第4発振回路10−4は、第1発振回路及び第2発振回路10−2と同一の構成を有してよい。第2サンプリング部30−2は、第4発振信号のパルスに応じて、第3発振信号をサンプリングする。
例えば第3発振回路10−3には、第1サンプリング部30−1が出力する論理値の遷移を検出したサイクル(即ち、第2発振信号のエッジの位相と、第1発振信号のエッジの位相との前後関係が逆転した直後のサイクル)における、第1発振信号のパルスが入力される。また、第4発振回路10−4には、第1サンプリング部30−1が出力する論理値の遷移を検出したサイクルにおける、第2発振信号のパルスが入力される。
第1の発振回路ユニット70−1のパルス選択回路(36−1、36−2)は、上述した第1発振信号及び第2発振信号のパルスを選択して、後段に設けられた第2の発振回路ユニット70−2の第3発振回路10−3及び第4発振回路10−4に入力してよい。このとき、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2、並びにパルス選択回路(36−1、36−2)は、第1サンプリング部30−1が出力する論理値の遷移を検出したサイクルにおける、第1発振信号のパルス及び第2発振信号のパルスの相対位相を維持して、第3発振回路及び第4発振回路に入力する。
また、第1の発振回路ユニット70−1の変化点検出回路34−1は、第1サンプリング部30−1が出力する論理値が遷移したサイクルを検出して、パルス選択回路(36−1、36−2)に通知する。遅延素子(32−1、32−2)は、第1発振回路10−1とパルス選択回路36−1との間、及び第2発振回路10−2とパルス選択回路36−2との間にそれぞれ設けられる。遅延素子(32−1、32−2)における遅延時間は、第1サンプリング部30−1、変化点検出回路34−1、及びパルス選択回路(36−1、36−2)における信号処理に要する時間に応じて定められてよい。パルス選択回路(36−1、36−2)に入力される信号を遅延させることにより、変化点検出回路34−1が変化点を検出したサイクルにおける、第1発振信号及び第2発振信号のパルスを、パルス選択回路(36−1、36−2)が選択して出力することができる。
図7は、図6において説明した測定装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。上述したように、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2は、被測定信号の一つのパルス20−1、及び基準信号の一つのパルス22−1に応じて、第1発振信号及び第2発振信号を出力する。そして、変化点検出回路34は、第1サンプリング部30−1における第1サンプリング結果の論理値が遷移するサイクルを検出する。図7の例では、第1発振信号及び第2発振信号の3サイクル目に、第1サンプリング結果の論理値が遷移する。
それぞれの遅延素子32は、入力される第1発振信号及び第2発振信号の位相差を維持して、等しく遅延させる。例えば、第1発振回路10−1とパルス選択回路36との間の伝送遅延時間、及び第2発振回路10−2とパルス選択回路36との間の伝送遅延時間が等しくなるように、それぞれの遅延素子32は第1発振信号及び第2発振信号を遅延させる。また、それぞれの遅延素子32の遅延量は同一であってよい。
パルス選択回路36は、変化点検出回路34が変化点を検出したサイクルにおける、第1発振信号のパルス26−1及び第2発振信号のパルス28−1を選択して、第3発振回路10−3及び第4発振回路10−4に入力する。そして、第3発振回路10−3及び第4発振回路10−4は、当該パルスに応じて発振を開始して、第3発振信号及び第4発振信号を出力する。
このとき、第1発振回路10−1における発振周期Td1から、第2発振回路10−2における発振周期Td2を減じた第1減算値の絶対値|Td1−Td2|が、第3発振回路10−3における発振周期から第4発振回路10−4における発振周期Td4を減じた第2減算値|Td3−Td4|の絶対値より大きくなるように、それぞれの発振周期(即ち、各発振回路10における遅延部14の遅延量)を設定する。これにより、第2サンプリング部30−2におけるサンプリングの分解能は、第1サンプリング部30−1におけるサンプリングの分解能より小さくなる。
また、第1減算値Td1−Td2の符号と、第2減算値Td3−Td4の符号とが異なるように、それぞれの発振周期を設定する。例えば、Td1がTd2より小さい場合、Td3はTd4より大きくなるように設定される。この場合、図7に示すように、各サイクルにおいて、第1発振信号のパルスに対する、第2発振信号のパルスの相対位相は、徐々に遅れる。そして、変化点検出回路34において、第2発振信号のパルスの位相が、第1発振信号のパルスに対して、進んでいる状態から、遅れている状態に遷移するサイクルが検出され、当該サイクルにおける第1発振信号及び第2発振信号のパルスが、相対位相を維持して第3発振回路10−3及び第4発振回路10−4に入力される。
そして、図7に示すように、第3発振信号のパルスに対する、第4発振信号のパルスの相対位相は、より高い分解能で徐々に進む(即ち、第1サンプリング部30−1及び第2サンプリング部30−2におけるサンプリングの走査方向は逆となる)。このため、第2サンプリング部30−2に対応する変化点検出回路34において、第4発振信号のパルスの位相が、第3発振信号のパルスに対して、遅れている状態から進んでいる状態に遷移するサイクルが、より高い分解能で検出される。
また、第3発振回路10−3及び第4発振回路10−4には、前後関係が逆転した直後のサイクルにおける第1発振信号及び第2発振信号が入力される。即ち、第3発振回路10−3及び第4発振回路10−4に入力される信号の位相差は、1段目の回路における分解能Td2−Td1より小さい。このため、2段目の発振回路ユニット70−2の測定レンジを1段目の発振回路ユニット70−1の時間分解能に設定することができ、1段目の発振回路ユニット70−1と同一の周回数であっても、2段目の発振回路ユニット70−2は、より高い時間分解能で測定を行うことができる。
また、各段の発振回路10において、被測定信号の一つのパルスを測定してから、次のパルスを測定できる間隔(デッドタイム)は、当該パルスを測定するのに要する発振回数に依存する。本例における測定装置100は、各段における発振回数を削減することができるので、デッドタイムを削減して、被測定信号の各パルスを効率よく測定することができる。
このように、第1サンプリング部30−1及び第2サンプリング部30−2に対応する変化点検出回路34の検出結果から、被測定信号のパルスのエッジタイミングを検出することができる。例えば、第1サンプリング部30−1に対応する変化点検出回路34が、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2が発振を開始してからaサイクル目に変化点を検出して、第2サンプリング部30−2に対応する変化点検出回路34が、第3発振回路10−3及び第4発振回路10−4が発振を開始してからbサイクル目に変化点を検出した場合、被測定信号のパルスのエッジタイミングは、基準信号のパルスのエッジタイミングを基準として、a・(Td2−Td1)−b・(Td3−Td4)により求めることができる。
以上のように、複数の発振回路ユニット70を縦続接続して、後段の発振回路ユニット70における、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2の発振周期の差分の絶対値を、より後段の発振回路ユニット70で、より小さくなるように発振周期を設定することにより、測定分解能順次高くすることができる。更に前後に隣接して設けられた発振回路ユニット70において、第1発振回路10−1の発振周期から、第2発振回路10−2の発振周期を減じた値の正負の符号が異なるように発振周期を設定することにより、発振信号を走査する位相の方向を順次逆転させることができる。つまり、高分解能で被測定信号を測定することができ、より前段の発振回路10においては、分解能を大きくするので、大きな測定レンジを少ない発振回数で測定することができる。
そして、後段の発振回路10においては、前段の発振回路10において変化点を検出したサイクルの二つの発振信号のパルスが、相対位相を維持して入力される。このため、後段の発振回路10においても、より少ないサイクル数で変化点を検出することができる。このため、高周波数の被測定信号の各パルスについて測定を行う場合であっても、高分解能且つ広い測定レンジで測定することができる。
例えば、図1に示した測定装置100では、発振回路10は測定レンジ/分解能の回数の発振を行う。これに対し、図6に示した測定装置100では、前段の発振回路10において粗い分解能で変化点を検出して、後段の発振回路10において細かい分解能で変化点を検出する。そして、各段の発振回路10は、前段の発振回路10が変化点を検出した直後のサイクルの発振信号を用いて変化点を検出するので、図1に示した測定装置100と同等の分解能で測定を行うのに要する発振回数を大幅に低減することができる。
また、本例においては、発振回路ユニット70を2段に縦続接続した場合を説明したが、測定装置100は、より多段に発振回路ユニット70を縦続接続した構成を有してもよい。このような構成により、更に高分解能で被測定信号を測定することができる。また、本例においては、変化点を検出したサイクルにおける第1発振信号及び第2発振信号のパルスを、次段の発振回路ユニット70に入力したが、他の例においては、変化点を検出したサイクルから、予め定められたサイクル数が経過したときの、第1発振信号及び第2発振信号のパルスを、次段の発振回路ユニット70に入力してもよい。この場合、次段の発振回路ユニット70の変化点検出回路34が検出する変化点のタイミングを、当該予め定められたサイクル数に応じて補正する。例えば当該サイクル数に、前段の発振回路ユニット70における測定分解能を乗じた値を、次段の変化点検出回路34が検出したタイミングから増加または減少させてよい。
尚、被測定信号と基準信号の位相差は、測定装置100の各段の変化点検出回路34が検出したサイクル数と、対応する分解能との積の合計から求めることができる。但し、上述したように、次段の発振回路ユニット70には、前段の発振回路ユニット70の出力において、位相関係が逆転した直後のサイクルの相対位相を維持した発振信号が入力され、位相の走査方向も逆転する。このため、各段におけるサイクル数×分解能を単に加算する一般的な剰余系で処理しても、被測定信号と基準信号の位相差を正確に求めることができない。次に、図6に示した測定装置100において、各段の変化点検出回路34の検出結果から、被測定信号と基準信号の位相差を求める方法(図6に示した測定装置100における剰余系)を説明する。
図8から図11は、図6に示した測定装置100における剰余系を説明する図である。図8は、本例における剰余系の関係式の一例を示す図である。尚、図8においては、被測定信号及び基準信号の各パルスに応じて、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2が発振信号を生成する場合を示す。また、図8においては、第2発振回路10−2の発振周期Td2が、第1発振回路10−1の発振周期Td1より大きい場合を説明する。つまり本例において、第2発振信号の位相は、第1発振信号の位相に対して徐々に遅れる。この場合、基準信号生成部は、被測定信号に対して位相が進んだ基準信号を生成することが好ましい。逆に、第2発振回路10−2の発振周期Td2が、第1発振回路10−1の発振周期Td1より大きい場合、基準信号生成部は、被測定信号に対して位相が遅れた基準信号を生成することが好ましい。
また、図8においては、3段の発振回路ユニット70を縦続接続した場合を説明する。本例では、3段目の発振回路ユニット70における第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2を、第5発振回路10−5及び第6発振回路10−6と称して説明する。この場合、奇数段目の発振回路ユニット70と、偶数段目の発振回路ユニット70とでは、サンプリングの走査方向が順次逆向きとなるように、それぞれの発振回路10の発振周期を設定する。例えば、図8の例では、第1発振回路10−1の発振周期Td1が第2発振回路10−2の発振周期Td2より小さく、第3発振回路10−3の発振周期Td3が第4発振回路10−4の発振周期Td4より大きく、第5発振回路10−5の発振周期Td5が第6発振回路10−6の発振周期Td6より大きくなるように設定される。
また、測定装置100は、図8において説明する関係式に基づく処理を行う演算部を備えてよい。演算部には、各段における分解能(Td2−Td1、Td3−Td4、Td6−Td5、・・・)が予め与えられており、また各段の変化点検出回路34が変化点を検出したサイクル数が通知されてよい。ここで、各段の変化点検出回路34は、対応する発振回路10が発振を開始してから、変化点を検出するまでの、発振回路ユニット70の発振回数(サイクル数)を計数してよい。図8においては、演算部が行う各処理の一例を機能ブロックとして示す。例えば演算部は、1段目の変化点検出回路34の検出結果に応じた演算を行う第1処理部130−1、2段目の変化点検出回路34の検出結果に応じた演算を行う第2処理部130−2、3段目の変化点検出回路34の検出結果に応じた演算を行う第3処理部130−3を有してよい。
第1処理部130−1は、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2が発振を開始してから、第1サンプリング部30−1が出力する論理値が遷移するまでの、第1発振信号及び第2発振信号のサイクル数a1を検出する。そして、第1処理部130−1は、検出したサイクル数a1と、対応する分解能(即ち、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2の発振周期の差Td2−Td1)とを乗算して、位相差を検出する。
第2処理部130−2は、第3発振回路10−3及び第4発振回路10−4が発振を開始してから、第2サンプリング部30−2が出力する論理値が遷移するまでの、第3発振信号及び第4発振信号のサイクル数a2を検出する。そして、第2処理部130−2は、検出したサイクル数a2と、対応する分解能(第4発振回路10−4及び第3発振回路10−3の発振周期の差Td3−Td4)とを乗算して、位相差を検出する。同様に、第3処理部130−3は、検出したサイクル数a3と、対応する分解能(Td6−Td5)を乗算する。
また、それぞれの発振回路10は、対応する変化点検出回路34が変化点を検出した場合に発振を停止して、入力される次のパルスに応じて発振を開始する。演算部は、被測定信号のそれぞれのパルス毎に、第1処理部130−1、第2処理部130−2、第3処理部130−3が検出した位相差に基づいて、被測定信号のそれぞれのパルスと、基準信号のそれぞれのパルスとの位相差を算出する。
例えば演算部は、被測定信号の第1のパルス及び基準信号の第1のパルスに対応して、それぞれの処理部130が検出した位相差から、当該パルスの位相差を算出する。ここで、奇数段におけるサンプリングの走査方向と、偶数段におけるサンプリングの走査方向とは逆向きであるので、奇数段に対応する処理部130(第1処理部130−1及び第3処理部130−3)が検出した位相差の総和と、偶数段に対応する処理部130(第2処理部130−2)が検出した位相差の総和との差分を求めることにより、当該パルスの位相差を算出することができる。本例では、a1(Td2−Td1)−a2(Td3−Td4)+a3(Td6−Td5)を求めることにより、第1のパルスの位相差を算出することができる。演算部は、同様の処理により、被測定信号のそれぞれのパルスと、基準信号の対応するパルスとの位相差をそれぞれ求めてよい。基準信号は、測定器により生成される任意のタイミングであるので、以上の処理により、被測定信号のそれぞれのパルスの位相バラツキ(ジッタ)等を求めることができる。
図9は、測定装置100の各段の発振回路ユニット70における処理を説明する図である。各発振回路ユニット70は、一組の発振回路10(第1の発振回路10−1及び第2の発振回路10−2)の発振周期の差分に応じた分解能d1(例えばTd2−Td1)が設定される。また、第1発振回路ユニット70−1には、位相差がu0の被測定信号及び基準信号が入力される。第1発振回路ユニット70−1は、当該位相差u0を分解能d1で除算した結果を出力する。
ここで、それぞれの発振回路ユニット70が出力する商anは、2つの発振信号を出力してから、発振信号の位相関係が逆転するまでのサイクル数であるので、un/dnの通常の除算による商に1を加算した結果が商anとなる(但し、nは整数)。つまり、ある整数と、分解能dnとの積が、入力される位相差unより大きくなる条件において、最小の整数を商anとして出力する。また、分解能dnと商anとを乗算して、入力される位相差unを減算したdn*an−un(負の値)が除算の余りとして次段に入力される。本例では、当該除算の余りに相当する相対位相差を有する2つの発振信号が、次段の発振回路ユニット70に入力される。
次段の発振回路ユニット70は、前段の発振回路ユニット70が出力する位相差の余り(負の値)を受け取る。次段の発振回路ユニット70は、サンプリングの走査方向が前段の発振回路ユニット70とは逆向きであるので、当該位相差の余りが正の値に変換される。そして、当該位相差の余りを分解能dnで同様に除算した結果を出力する。
演算部は、各発振回路ユニット70における分解能dnと商anとの積に基づいて、発振信号と基準信号との位相差u0を算出する。上述したように、演算部は、奇数段の発振回路ユニット70における分解能dnと商anとの積の総和から、偶数段の発振回路ユニット70における分解能dnと商anとの積の総和を減算することにより、発振信号と基準信号との位相差u0を求めることができる。尚、位相差u0は、奇数段の発振回路ユニット70における分解能dnと商anとの積の総和から、偶数段の発振回路ユニット70における分解能dnと商anとの積の総和を減算して、更に最終段の発振回路ユニット70が出力する余りを加減算して得られる。しかし、最終段の発振回路ユニット70が出力する余りは、最終段の発振回路ユニット70の分解能以下であるので、量子化誤差とみなすことができる。最終段の発振回路ユニット70の分解能は、許容される測定誤差に応じて定められてよい。
図10は、各発振回路ユニット70における分解能を「128」、「32」、「8」、「2」に設定した場合における、測定装置100の各段における処理を説明する図である。ここで、分解能の単位は、例えばピコ秒等の時間単位である。また、本例における被測定信号及び基準信号は、「160」の位相差を有する。ここで、位相差の単位は、分解能の単位と同一とする。
第1発振回路ユニット70−1は、被測定信号及び基準信号の位相差「160」を、分解能「128」で除算する。上述したように、発振回路ユニット70が出力する商は、通常の除算による商に1を加算した値であるので、第1発振回路ユニット70−1が出力する商は「2」となる。また、第1発振回路ユニット70−1が出力する余り(即ち、第2発振回路ユニット70−2に入力される第1発振信号及び第2発振信号の位相差)は、160−128*2から、「−96」となる。
第2発振回路ユニット70−2は、当該位相差「−96」を受け取り、上述したように正の値に変換して、分解能「32」で除算する。これにより、第2発振回路ユニット70−2が出力する商は「3」となり、余りは「0」となる。同様に、第3発振回路ユニット70−3は、商「1」、余り「−8」を出力して、第4発振回路ユニット70−4は、商「4」、余り「0」を出力する。ここで、第3発振回路ユニット70−3に入力される位相差は「0」であるが、発振回路ユニット70が出力する商は、通常の商に1を加算した値となるので、商は「1」となる。つまり、通常の剰余系では、各段の商の最小値は0であるが、本例における剰余系の各段が出力する商の最小値は1となる。
演算部は、各発振回路ユニット70が出力する商及び分解能の積と、最終段の発振回路ユニット70が出力する余りとに基づいて、被測定信号及び基準信号の位相差を算出する。上述したように、演算部は、128*3−32*2+8*1−2*4+0から、位相差「160」を算出することができる。つまり、本例における測定装置100によれば、被測定信号及び基準信号の位相差「160」を、小さい回路規模で効率よく測定することができる。
例えば、各段の発振回路ユニット70の最大周回数を4とした場合、図10を用いて説明した測定装置100全体の時間分解能が「2」となり、測定レンジが「512」となる。同一の最大周回数、時間分解能、及び測定レンジを、図4において説明した方式で実現するには、発振回路ユニット70当たりの測定レンジが「8」であるので、512/8=64個の発振回路ユニット70を並列に接続する必要がある。これに対し、図10の方式では、4個の発振回路ユニット70を縦続に接続すればよく、回路規模を低減できる。
尚、各発振回路ユニット70に設定される分解能は、本例のように最終段の発振回路ユニット70の分解能の整数倍となることが好ましい。このような分解能を設定することにより、演算部における演算を容易にすることができる。
図11は、図6から図10において説明した測定装置100を説明するブロック図である。測定装置100は、各段の発振回路ユニット70、及び演算部170を備える。それぞれの発振回路ユニット70は、図9及び図10において説明したように、並列に設けられた一組の発振回路10、サンプリング部30、変化点検出回路34、それぞれの発振回路10の出力端に接続される遅延素子32、次段の一組の発振回路10に入力するパルスを選択するパルス選択回路36を有する。尚、最終段の発振回路ユニット70は、遅延素子32及びパルス選択回路36を有さなくともよい。
演算部170は、各段に対応する処理部130、奇数段加算器150−1、偶数段加算器150−2、及び減算器160を有する。処理部130は、図8において説明した処理部130である。奇数段加算器150−1は、奇数段に対応する処理部130が出力する、商an及び分解能dnの積の総和を算出する。また、偶数段加算器150−2は、偶数段に対応する処理部130が出力する、商an及び分解能dnの積の総和を算出する。
減算器160は、奇数段加算器150−1が算出した総和から、偶数段加算器150−2が算出した総和を減算して、被測定信号と基準信号との位相差を算出する。ここで、最終段の発振回路ユニット70が出力する位相差の余りが測定誤差となるが、最終段の発振回路ユニット70の分解能は十分小さいので、当該測定誤差は小さいものとなる。尚、演算部170は、演算部170を処理部130、奇数段加算器150−1、偶数段加算器150−2、及び減算器160として機能させるプログラムに応じて動作してよい。例えば演算部170は、当該プログラムが組み込まれた電子計算機であって、当該プログラムを実行することにより、処理部130、奇数段加算器150−1、偶数段加算器150−2、及び減算器160として機能してよい。また、当該プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM等の記憶媒体に格納されてよい。
図12は、被測定信号と基準信号との位相差を測定する測定装置400の構成の一例を示す図である。本例における測定装置400は、3つの測定装置100、3つのオフセット加算部410、及び中央値選択回路420を備える。測定装置100は、それぞれ並列に設けられる。それぞれの測定装置100は、図6から図11において説明した測定装置100である。また、それぞれの測定装置100の対応する段数の発振回路ユニット70には、同一の分解能が設定される。つまり、それぞれの測定装置100には、同一の設定がされる。
図6から図11において説明した測定装置100のサンプリング部30としてフリップフロップを用いた場合、サンプリング部30におけるメタステーブルにより測定誤差が大きくなる場合がある。例えば、フリップフロップに入力される被測定信号とクロック信号との位相差が、フリップフロップのセットアップタイムとホールドタイムの間に存在する場合、変化点検出回路34の判定結果が確定するまでの時間が増大して、パルス選択回路36で選択するパルスの時間に誤差が生じる。当該誤差は、後段の発振回路ユニット70における測定誤差の原因となる。特に、より分解能が大きい上段のサンプリング部30においてメタステーブルが生じた場合、メタステーブルによる測定誤差が大きくなってしまう。本例における測定装置400は、最終段以外のサンプリング部30におけるメタステーブルの影響を排除することにより、被測定信号の位相を高精度に測定する。
それぞれの測定装置100には、相対位相差が異なる被測定信号及び基準信号の組が入力される。例えば図12に示すように、それぞれの測定装置100には、同一の被測定信号が分岐して与えられてよい。このとき、測定装置100に入力される被測定信号の位相は略同一である。そして、それぞれの測定装置100には、位相の異なる基準信号が与えられる。例えば基準信号生成部は、タイミング発生器が生成する基準信号を、それぞれ異なる遅延量で遅延させることにより、位相の異なる複数の基準信号を生成してよい。
また他の例では、それぞれの測定装置100には、同一の基準信号が分岐して与えられてもよい。この場合、測定装置100に入力される基準信号の位相は略同一である。そして、それぞれの測定装置100には、位相の異なる被測定信号が与えられる。例えばそれぞれ異なる遅延量で遅延させた被測定信号が与えられてよい。
上述したように、測定装置400は、それぞれの被測定信号又はそれぞれの基準信号を異なる遅延量で遅延させる遅延素子を更に備えてよい。当該遅延素子は、それぞれの被測定信号及び基準信号の組み合わせが有するべき相対位相差に応じて遅延量が設定可能な可変遅延回路であることが好ましい。
オフセット加算部410は、測定装置100と一対一に対応して設けられる。それぞれのオフセット加算部410は、対応する測定装置100の演算部170が算出した被測定信号と基準信号との位相差から、所定のオフセット値を減算する。ここで、それぞれのオフセット値は、対応する遅延素子に設定される遅延量の差分に応じて定められる。つまり、オフセット加算部410は、測定装置100への入力時に与えられるオフセット位相差をキャンセルする。
このように、入力される被測定信号又は基準信号の位相をそれぞれ異ならせることにより、複数の測定装置100でメタステーブルが生じることを防ぐことができる。中央値選択回路420は、それぞれのオフセット加算部410が出力する値のうち、中央値を選択して出力する。中央値とは、3つの値のうち、最大値及び最小値以外の値を指す。オフセット加算部410により、入力時のオフセット位相差がキャンセルされるので、メタステーブルが生じていない場合、それぞれのオフセット加算部410が出力する値は略同一となる。但し、それぞれのオフセット加算部410が出力する値は、最終段の発振回路ユニット70が出力する余りに応じた差を有する。当該差は、最終段の発振回路ユニット70における分解能より小さいので、測定精度に対する影響は小さい。
また、いずれかの測定装置100でメタステーブルが生じた場合であっても、それぞれの測定装置100に入力される被測定信号及び基準信号の相対位相差は異なるので、他の測定装置100ではメタステーブルが生じない。メタステーブルが生じた測定装置100に対応するオフセット加算部410が出力する値は比較的に大きな誤差を有するので、3つの値のうちの最大値又は最小値となる。このため、それぞれのオフセット加算部410が出力する値のうち、中央値を選択することにより、メタステーブルが生じていない測定装置100の測定結果を選択することができる。
このように、本例における測定装置400によれば、いずれかの測定装置100でメタステーブルが生じている場合、及び生じていない場合のいずれであっても、最終段の発振回路ユニット70における分解能より小さい測定誤差で、被測定信号と基準信号との位相差を検出することができる。
尚、被測定信号及び基準信号の入力時に与えるオフセット位相差の設定によっては、複数の測定装置100でメタステーブルが生じる場合がある。例えば、第1の測定装置100に入力される被測定信号及び基準信号Aに与えるオフセット位相差を零として(基準として)、第2の測定装置100に入力される被測定信号及び基準信号Bに与えるオフセット位相差をD12、第3の測定装置100に入力される被測定信号及び基準信号Cに与えるオフセット位相差をD13とする。また、オフセット位相差D12とオフセット位相差D13との差分をオフセット位相差D23とする。また、それぞれの測定装置100が4段の発振回路ユニット70を有し、それぞれの発振回路ユニット70における分解能を「128」、「32」、「8」、「2」とする。
この場合において、例えばオフセット位相差D12が「8」である場合、第1の測定装置100の最終段以外でメタステーブルが生じると、第2の測定装置100の第3の発振回路ユニット70(分解能「8」)においてもメタステーブルが生じてしまう。このため、被測定信号又は基準信号の入力時に与えるオフセット位相差(例えば遅延素子の遅延量)は、各発振回路ユニット70の分解能と、サンプリング部30のセットアップ/ホールドタイムの合計とに基づいて定められることが好ましい。
例えば、上記の例のように、最終段以外の発振回路ユニット70における分解能(例えば「128」、「32」、「8」)が、最終段の直前の段の発振回路ユニット70における分解能(例えば「8」)の整数倍である場合においては、被測定信号又は基準信号の入力時に与えるオフセット位相差は、最終段の直前の段の発振回路ユニット70における分解能(例えば「8」)の整数倍とならないように設定されることが好ましい。つまり、上述したオフセット位相差D12、オフセット位相差D13、及びオフセット位相差D23のいずれもが、最終段の直前の段の発振回路ユニット70における分解能の整数倍とならないように設定されることが好ましい。
更に、サンプリング部30におけるセットアップ/ホールドタイムを考慮すると、オフセット位相差D12、オフセット位相差D13、及びオフセット位相差D23のいずれもが、最終段の直前の段の発振回路ユニット70における分解能の整数倍から、セットアップ/ホールドタイムの合計を加算又は減算した範囲とならないように設定されることが好ましい。例えば、セットアップ/ホールドタイムの合計が「1」であり、オフセット位相差D12を「17」に設定した場合、当該設定値は、分解能「8」の2倍にセットアップ/ホールドタイムの合計「1」を加算した値の範囲内(15〜17)であるので、第1の測定装置100及び第2の測定装置100においてメタステーブルが生じる可能性がある。
これに対し、例えばオフセット位相差D12を「10」、オフセット位相差D13を「22」に設定した場合、オフセット位相差D23は「12」となる。これらのオフセット位相差は、いずれも分解能「8」の整数倍にセットアップ/ホールドタイムの合計「1」を加減算した範囲内(7〜9、15〜17、23〜25、・・・)ではないので、複数の測定装置100でメタステーブルが生じることを防ぐことができる。
また、最終段の直前の分解能が、セットアップ/ホールドタイムの合計に対して十分大きくない場合、オフセット位相差D12、オフセット位相差D13、及びオフセット位相差D23として適切な値を設定できない場合がある。例えば、最終段の直前の分解能が「8」であり、セットアップ/ホールドタイムの合計が「3」である場合、オフセット位相差D12、オフセット位相差D13、及びオフセット位相差D23のいずれもが、分解能「8」の整数倍から、セットアップ/ホールドタイムの合計「3」を加減算した値の範囲とならないようなD12、D13、D23は存在しない。
このため、最終段の直前の発振回路ユニット70における分解能は、サンプリング部30のセットアップ/ホールドタイムの合計に対して十分大きい値が設定されることが好ましい。より具体的には、当該分解能は、セットアップ/ホールドタイムの合計の3倍より大きいことが好ましい。また、オフセット位相差は、測定レンジを縮める要因となるので、上述した条件を満たす範囲で、できるだけ小さくすることが好ましい。
図13は、最終段の直前の発振回路ユニット70における分解能「a」、セットアップ/ホールドタイムの合計「SH」、及びオフセット位相差D12、D13、D23との関係を説明する図である。尚、図13では、[a」、「SH」、「D12」、「D13」、「D23」の値を、数直線を用いて示す。また、図13は、0〜a、a〜2a、2a〜3a、・・・のように分割した数直線を示す。
上述したように、最終段の直前の発振回路ユニット70における分解能「a」の整数倍に、セットアップ/ホールドタイムの合計「SH」を加減算した範囲Aには、オフセット位相差D12、13、23を設定できない。範囲Aにいずれかのオフセット位相差を設定した場合、複数の測定装置100でメタステーブルが生じる可能性がある。例えば、オフセット位相差D12を範囲Aに設定すると、第1の測定装置100−1と、第2の測定装置100−2とで、メタステーブルが生じる可能性がある。このため本例では、オフセット位相差D12として、a+SHよりわずかに大きい値を設定する。
また、オフセット位相差D12に分解能「a」の整数倍を加算して、セットアップ/ホールドタイムの合計「SH」を加減算した範囲Bには、オフセット位相差D13を設定できない。範囲Bにオフセット位相差D13を設定した場合、オフセット位相差D12及びD13の差分であるオフセット位相差D23が、範囲Aに含まれてしまう。このため、第2の測定装置100−2及び第3の測定装置100−3において、メタステーブルが生じる可能性がある。
つまり、複数の測定装置100でメタステーブルが生じない条件としては、範囲A及び範囲B以外に、オフセット位相差D13を設定できる範囲があることとなる。範囲A及び範囲Bの幅が最小となるのは、図13に示したように範囲A及び範囲Bが略半分ずつ重複する場合であり、その幅はセットアップ/ホールドタイムの合計「SH」の3倍である。つまり、最終段の直前の発振回路ユニット70における分解能「a」が、「SH」の3倍より大きければ、上記の条件を満たすオフセット位相差D12、D13、D23を設定することができる。
図14は、測定装置100の他の構成例を示す図である。本例における測定装置100は、図1に関連して説明した測定装置100の構成に加え、第1周波数カウンタ42−1、第2周波数カウンタ42−2、及び分解能調整部44を更に備える。他の構成は、図1に関連して説明した測定装置100と同一であってよい。本例における測定装置100は、測定分解能が所定の分解能となるように、第1遅延部14−1及び第2遅延部14−2における遅延量を調整する。
第1周波数カウンタ42−1は、第1発振回路10−1が出力する第1発振信号のパルス数を計数する。また、第2周波数カウンタ42−2は、第1周波数カウンタ42−1と同時に、第2発振回路10−2が出力する第2発振信号のパルス数を計数する。
第1遅延部14−1及び第2遅延部14−2における遅延量の差分(即ち、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2の発振周期の差分)が測定分解能に対応する。また、所定の期間内における、第1周波数カウンタ42−1の計数値、及び第2周波数カウンタ42−2の計数値が、第1遅延部14−1の遅延量及び第2遅延部14−2の遅延量に対応する。このため、当該計数値の差分が測定分解能に対応する。
分解能調整部44は、所定の期間内における、第1周波数カウンタ42−1の計数値及び第2周波数カウンタ42−2の計数値に基づいて、第1遅延部14−1及び第2遅延部14−2における遅延量を調整する。例えば分解能調整部44は、第1周波数カウンタ42−1の計数値及び第2周波数カウンタ42−2の計数値の差分が、設定すべき測定分解能に応じて予め定められた値となるように、第1遅延部14−1及び第2遅延部14−2における遅延量を調整する。
例えば分解能調整部44は、当該計数値の差分が、予め定められた値より大きい場合に、第1遅延部14−1及び第2遅延部14−2における遅延量の差分をより小さくするように、第1遅延部14−1及び第2遅延部14−2の少なくとも一方の遅延量を調整してよい。また、分解能調整部44は、当該計数値の差分が、予め定められた値より小さい場合に、第1遅延部14−1及び第2遅延部14−2における遅延量の差分をより大きくするように、第1遅延部14−1及び第2遅延部14−2の少なくとも一方の遅延量を調整してよい。
本例における測定装置100によれば、第1遅延部14−1及び第2遅延部14−2における遅延量を同時に測定するので、当該遅延量の差分値における、電源変動、温度変動等による誤差を低減することができる。つまり、発振回路10における発振周期の絶対値は、電源変動、温度変動等により変動するので、精度よく調整することが困難である。これに対し、本例における測定装置100は、第1周波数カウンタ42−1及び第2周波数カウンタ42−2が同時に発振周期を測定して、その差分を調整する。このため、2つの発振回路10における電源変動、温度変動等による影響を相殺することができ、測定分解能を精度よく設定することができる。
また、分解能調整部44は、被測定信号の測定を行う前に、測定分解能の調整を行ってよい。この場合、分解能調整部44は、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2を制御して、第1発振信号及び第2発振信号を出力させてよい。また、分解能調整部44は、被測定信号の測定を行っている間に、測定分解能の調整を行ってもよい。
また、図4及び図6に示した測定装置100、並びに図12に示した測定装置400においても、同様に第1周波数カウンタ42−1、第2周波数カウンタ42−2、及び分解能調整部44を備えてよい。この場合、第1周波数カウンタ42−1、第2周波数カウンタ42−2、及び分解能調整部44は、各段の発振回路ユニット70毎に設けられてよい。
図15は、発振回路10の他の構成例を示す図である。例えば第1発振回路10−1、第2発振回路10−2、第3発振回路10−3、第4発振回路10−4等は、図15に示す構成を有してよい。本例における発振回路10は、制御部13、縦続接続された奇数個の論理積回路15、及びループ経路18を有する。
制御部13は、被測定信号等の入力信号のパルスのうち、測定すべきパルスを選択する。また制御部13は、選択したパルスの立ち上がりエッジに応じてH論理に固定した信号を出力する。つまり、制御部13の出力は、当該エッジより前のタイミングではL論理に固定され、当該エッジより後のタイミングではH論理に固定される。また、他の例では、制御部13は、選択したパルスの立ち下がりエッジに応じてH論理に固定した信号を出力してもよい。
初段の論理積回路15は、セレクタ12が出力する信号と、最終段の論理積回路15が出力する信号との論理積を反転させて出力する。また、2段目以降の論理積回路15は、前段の論理積回路15が出力する信号と、論理値Hとの論理積を反転させて出力する。ループ経路18は、最終段の論理積回路15が出力する信号を、初段の論理積回路15に入力する。
このような構成により、発振信号を生成することができる。尚、本例における制御部13が、図1における発振回路10のセレクタ12及び制御部16に対応する。また、論理積回路15が、図1における遅延部14に対応する。本例においては、例えば論理積回路15の電源電圧等を調整することにより、論理積回路15の遅延量を調整して、発振信号の周期を調整することができる。
また、測定装置100は、それぞれの論理積回路15毎に、サンプリング部30を備えてもよい。この場合、それぞれのサンプリング部30は、例えば第2発振回路10−2のそれぞれの論理積回路15の出力に応じて、第1発振回路10−1の対応する論理積回路15の出力をサンプリングしてよい。このような構成により、更に微小な測定分解能で、被測定信号を測定することができる。
図16は、図15において説明した制御部13の構成の一例を示す図である。本例における制御部13は、被測定信号の測定すべきパルスに応じて、H論理に固定された信号を出力する。また、被測定信号の測定すべきパルスは、受入信号により指定される。いずれのパルスを指定するかは、使用者等により定められてよい。また、終了信号は、発振回路10の発振を停止させるタイミングを制御する。例えば測定装置100は、発振信号のパルス数を計数した計数値が予め定められた値となった場合に、終了信号を制御部13に与えてよい。
制御部13は、論理積回路82、フリップフロップ84、論理積回路86、フリップフロップ88、及び論理和回路90を有する。論理積回路82は、論理積回路86及びフリップフロップ88を介して受け取る受入信号と、被測定信号との論理積を出力する。つまり、論理積回路82は、受け取った受入信号がH論理を示す場合に、被測定信号のパルスを通過させる。
フリップフロップ84は、データ入力としてH論理に固定された信号を受け取り、クロック入力として論理積回路82が出力する信号を受け取る。つまり、フリップフロップ84は、被測定信号の選択されたパルスのエッジに応じてH論理に固定された制御信号を出力する。また、フリップフロップ84は、終了信号に応じて内部データをリセットする。つまり、フリップフロップ84は、終了信号に応じてL論理に固定された制御信号を出力する。このような構成により、被測定信号の測定すべきエッジに応じて、発振回路10の発振を開始させることができる。
論理積回路86は、受入信号を通過させるか否かを制御する。本例において論理積回路86は、受入信号と、論理和回路90の出力との論理積を出力する。つまり、論理積回路86は、論理和回路90の出力がH論理を示す場合に、受入信号を通過させる。
論理和回路90は、論理積回路86に受入信号を通過させるか否かを制御する。論理和回路90は、発振回路10が発振信号を生成しておらず、且つ当該受入信号より前に受け取った受入信号により発振回路10に発振信号を生成させようとしていないことを条件として、論理積回路86に受入信号を通過させる。本例において論理和回路90は、フリップフロップ84の出力と、フリップフロップ88の出力との論理和を反転させて、論理積回路86に供給する。フリップフロップ88は、データ入力に論理積回路86の出力を受け取り、クロック入力に被測定信号を受け取る。
図17は、図16に示した制御部13の動作の一例を示すタイミングチャートである。発振回路10が発振信号を生成しておらず、且つ当該受入信号より前に受け取った受入信号により発振回路10に発振信号を生成させようとしていない場合、論理和回路90は、H論理の信号を出力する。このため、論理積回路86は、受入信号を通過させる。
フリップフロップ88は、図17に示すように、被測定信号のパルスに応じて受入信号を取り込み出力する。フリップフロップ88の出力がH論理になった場合、論理積回路86は、受入信号を通過させないので、被測定信号の次のパルスに応じて、フリップフロップ88の出力はL論理に遷移する。
このため、論理積回路82は、被測定信号のパルスのうち、当該次のパルスを選択して通過させ、他のパルスを通過させない。つまり、フリップフロップ84は、当該次のパルスのエッジから、終了信号を受け取るまで、H論理の制御信号を出力する。そして、発振回路10は、制御信号がH論理を示す間、発振信号を出力する。このような動作により、被測定信号の一つのパルスを選択して、当該パルスに応じて発振回路10を発振させることができる。
図18は、発振回路10の他の構成例を示す図である。例えば第1発振回路10−1、第2発振回路10−2、第3発振回路10−3、第4発振回路10−4等は、図18に示す構成を有してよい。本例における発振回路10は、制御部17、パルス幅調整部24、遅延部14、及びループ経路18を有する。遅延部14は、例えば偶数個のインバータが縦続接続された回路であってよい。
制御部17は、被測定信号の測定すべきパルスを選択して通過させて、パルス幅調整部24を介して遅延部14に供給する。パルス幅調整部24は、入力された信号のパルス幅を調整して遅延部14に供給する。遅延部14は、入力された信号を、設定される遅延量で遅延させて出力する。ループ経路18は、遅延部14が出力した信号を、制御部17に入力する。制御部17は、ループ経路18から受け取った信号を、パルス幅調整部24を介して遅延部14に供給する。このようなループにより、遅延部14で発振周期が制御された発振信号を生成できる。
図19は、制御部17の構成の一例を示す図である。制御部17は、図16に示した制御部13の構成に加え、論理積回路92、論理和回路94、フリップフロップ96、及びインバータ98を更に有する。
図20は、制御部17の動作の一例を示すタイミングチャートである。論理積回路92は、発振回路10が出力する発振信号を受け取り、発振信号を通過させるか否かを制御する。本例における論理積回路92は、フリップフロップ96の出力と、発振信号との論理積を出力する。つまり、論理積回路92は、フリップフロップ96がH論理を出力する場合に、発振信号を通過させる。
フリップフロップ96は、データ入力にH論理に固定された信号を受け取り、クロック入力に、フリップフロップ88の出力を、インバータ98を介して受け取る。また、フリップフロップ96の内部データは、終了信号に応じてリセットされる。つまり、フリップフロップ96は、受入信号に応じてフリップフロップ88がH論理を出力してから、終了信号を受け取るまでH論理を出力して、論理積回路92に発振信号を通過させる。
論理和回路94は、論理積回路92の出力と、論理積回路82の出力との論理和を反転させて出力する。つまり、論理和回路94は、論理積回路82が被測定信号のパルスを選択して出力した場合に、当該パルスを通過させる。その後に、論理和回路94は、当該パルスに応じて遅延部14が出力する信号を、論理積回路92が出力した場合に、当該信号を通過させて、遅延部14に帰還入力する。このような構成により、被測定信号の一つのパルスに応じて発振回路10を発振させることができる。
図15から図20において説明した発振回路10において、受入信号は、他の発振回路10と同期して与えられることが好ましい。また、終了信号も、他の発振回路10と同期して与えられることが好ましい。但し、図6に示したように、発振回路ユニット70が縦続接続される場合においては、各段の発振回路ユニット70において、2つの発振回路10に受入信号及び終了信号が同期して与えられてよい。また、終了信号は、サンプリング部30の出力が遷移した場合に、H論理を示す信号であってもよい。
図21は、測定装置100の他の構成例を示す図である。本例における測定装置100は、図1に関連して説明した測定装置100の構成に加え、位相差検出回路60を更に備える。他の構成は、図1に関連して説明した測定装置100と同一であってよい。
位相差検出回路60は、第1サンプリング部30−1におけるサンプリング結果に基づいて、被測定信号及び基準信号の位相差を検出する。位相差検出回路60は、メモリ40が格納したサンプリング結果、又はカウンタ50における計数結果に基づいて、当該位相差を検出してよい。例えば位相差検出回路60は、第1発振回路10−1及び第2発振回路10−2が発振を開始してから、第1サンプリング部30−1におけるサンプリング結果の論理値が遷移するまでの、第1発振信号又は第2発振信号のパルス数を計数してよい。そして、当該計数値に、第1発振回路10−1における発振周期(即ち、第1遅延部14−1における第1遅延量)、又は第2発振回路10−2における発振周期(即ち、第2遅延部14−2における第2遅延量)を乗算して、当該位相差を検出してよい。
また、測定装置100が図6に示した構成を有する場合、位相差検出回路60は、複数のサンプリング部30のサンプリング結果に基づいて、当該位相差を検出してよい。また、測定装置100が図4に示した構成を有する場合、位相差検出回路60は、それぞれのサンプリング部30のサンプリング結果に基づいて、被測定信号のそれぞれのパルスと、基準信号の対応するパルスとの位相差を検出してよい。この場合、位相差検出回路60は、被測定信号のそれぞれのパルスに対して検出した当該位相差から、被測定信号のジッタを求めてもよい。
図22は、測定装置100の他の構成例を示す図である。本例における測定装置100は、被試験デバイス300が出力する被測定信号の立ち上がり時間及び立ち下がり時間を測定する。測定装置100は、Hレベル比較回路120、Lレベル比較回路122、2つの発振回路ユニット70、及び位相差比較回路124を備える。また、それぞれの発振回路ユニット70は、第1発振回路10−2、第2発振回路10−2、サンプリング部30、位相差検出回路60を有する。
Hレベル比較回路120及びLレベル比較回路122は、被測定信号が分岐して入力される。つまり、Hレベル比較回路120及びLレベル比較回路122には同一の被測定信号が入力される。Hレベル比較回路120は、被測定信号の信号レベルと、予め定められたHレベルの参照値とを比較する。例えばHレベル比較回路120は、被測定信号の信号レベルがHレベルの参照値より大きい場合に論理値Hを出力して、被測定信号の信号レベルがHレベルの参照値より小さい場合に論理値Lを出力する。つまり、Hレベル比較回路120の出力が論理値Lから論理値Hに遷移するタイミングが、被測定信号の立ち上がりエッジがHレベル参照値を横切るタイミングに対応する。また、Hレベル比較回路120の出力が論理値Hから論理値Lに遷移するタイミングが、被測定信号の立ち下がりエッジがHレベル参照値を横切るタイミングに対応する。
Lレベル比較回路122は、被測定信号の信号レベルと、予め定められたLレベルの参照値とを比較する。Lレベルの参照値は、Hレベルの参照値より小さい値である。例えばLレベル比較回路122は、被測定信号の信号レベルがLレベルの参照値より小さい場合に論理値Lを出力して、被測定信号の信号レベルがLレベルの参照値より大きい場合に論理値Hを出力する。つまり、Lレベル比較回路122の出力が論理値Lから論理値Hに遷移するタイミングが、被測定信号の立ち上がりエッジがLレベル参照値を横切るタイミングに対応する。また、Lレベル比較回路122の出力が論理値Hから論理値Lに遷移するタイミングが、被測定信号の立ち下がりエッジがLレベル参照値を横切るタイミングに対応する。
発振回路ユニット70は、Hレベル比較回路120及びLレベル比較回路122のそれぞれに対して設けられる。それぞれの発振回路ユニット70の第1発振回路10−1は、対応する比較回路の出力の一つのパルスに応じて発振を開始して第1発振信号を出力する。
また、それぞれの発振回路ユニット70の第2発振回路10−2は、基準信号の一つのパルスに応じて発振を開始して第2発振信号を出力する。尚、それぞれの第2発振回路10−2は、同一の第2発振信号を出力するので、Hレベル比較回路120及びLレベル比較回路122に対して共通に一つの第2発振回路10−2が設けられていてもよい。
第1発振回路ユニット70−1の第1サンプリング部30−1は、Hレベル比較回路120に対応する第1発振回路10−1が出力する第1発振信号を、第2発振信号に応じてサンプリングする。第2発振回路ユニット70−2の第2サンプリング部30−2は、Lレベル比較回路122に対応する第1発振回路10−2が出力する第1発振信号を、第2発振信号に応じてサンプリングする。
第1発振回路ユニット70−1の位相差検出回路60は、第1サンプリング部30−1が出力する論理値が遷移するタイミングを検出する。また、第2発振回路ユニット70−2の位相差検出回路60は、第2サンプリング部30−2が出力する論理値が遷移するタイミングを検出する。
位相差比較回路124は、2つの位相差検出回路60が検出したタイミングの差分に基づいて、被測定信号の立ち上がり時間、又は立ち下がり時間を算出する。例えば、位相差検出回路60が、サンプリング部30の出力が論理値Lから論理値Hに遷移するタイミングを検出する場合、当該タイミングの差分は、被測定信号の立ち上がり時間に対応する。また、位相差検出回路60が、サンプリング部30の出力が論理値Hから論理値Lに遷移するタイミングを検出する場合、当該タイミングの差分は、被測定信号の立ち下がり時間に対応する。
ここで、被測定信号の立ち上がり時間とは、被測定信号の立ち上がりエッジが、Lレベル参照値を横切ってから、Hレベル参照値を横切るまでの時間である。また、立ち下がり時間とは、被測定信号の立ち下がりエッジが、Hレベル参照値を横切ってから、Lレベル参照値を横切るまでの時間である。Hレベル参照値及びLレベル参照値は、被試験デバイス300の仕様等により定められてよい。
図23は、測定装置100の構成の他の例を示す図である。本例における測定装置100は、被試験デバイス300が出力する差動信号のクロスポイントのタイミングを検出する。本例における測定装置100は、被試験デバイス300が出力する第1被測定信号及び第2被測定信号を受け取る。第1被測定信号及び第2被測定信号は差動信号である。測定装置100は、図23に示すように、第1被測定信号及び第2被測定信号のそれぞれに対応して、図22において説明した発振回路ユニット70を二つずつ有してよい。
4個の位相差検出回路60は、例えば第1被測定信号の立ち上がりエッジが、Lレベル参照値及びHレベル参照値を横切る2つのタイミング、並びに第2被測定信号の立ち下がりエッジが、Hレベル参照値及びLレベル参照値を横切る2つのタイミングを検出する。クロスポイント検出回路126は、これらの4点から、立ち上がりエッジの直線を現す式、及び立ち下がりエッジの直線を現す式を求め、立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジが交差するクロスポイントのタイミングを求める。
また、本例における測定装置100は、それぞれの第1発振回路10−1に対応して4個の第2発振回路10−2を備えているが、それぞれの第2発振回路10−2は同一の第2発振信号を出力するので、測定装置100は、共通の第2発振回路10−2を一つ備える構成であってもよい。この場合、第2発振回路10−2は、それぞれの第1発振回路10−1に対して、第2発振信号を分岐して供給する。
また、それぞれのHレベル比較回路120に与えられるHレベル参照値は同一の値であることが好ましい。また、それぞれのLレベル比較回路122に与えられるLレベル参照値は同一の値であることが好ましい。またそれぞれの第1発振回路10−1の第1遅延部14−1に設定される遅延量は同一であることが好ましい。
図24は、本発明の一つの実施形態に係る試験装置200の構成の一例を示す図である。試験装置200は、半導体チップ等の被試験デバイス300を試験する装置であって、信号供給部210、測定装置100、及び判定部220を備える。また、試験装置200は、測定装置100に代えて、図12に関連して説明した測定装置400を備えてもよい。
信号供給部210は、被試験デバイス300に試験信号を供給する。例えば信号供給部210は、被試験デバイス300の論理回路を動作させるべく、所定の論理パターンを有する試験信号を供給する。被試験デバイス300は、試験信号に応じて被測定信号を出力する。
測定装置100は、被試験デバイス300が出力する被測定信号を測定する。測定装置100は、図1から図23において説明したいずれかの測定装置100であってよい。例えば測定装置100は、上述したように被測定信号の変化点のタイミング、立ち上がり時間、立ち下がり時間、クロスポイント、ジッタ等を測定してよい。
判定部220は、測定装置100における測定結果に基づいて、被試験デバイス300の良否を判定する。例えば判定部220は、測定装置100が測定した変化点のタイミング、立ち上がり時間、立ち下がり時間、クロスポイント、ジッタ等が、被試験デバイス300が有するべき仕様を満たすか否かにより、良否を判定してよい。被試験デバイス300が有するべき仕様についての情報は、判定部220に予め与えられてよい。
上述したように、測定装置100は、高周波の被測定信号を、高分解能、広測定レンジ、低測定誤差で測定することができる。このため、試験装置200は、被試験デバイス300を精度よく試験することができる。また、測定装置100の回路規模を低減できるので、試験装置200の回路規模を低減することができる。
また、被試験デバイス300が、データ信号(DQ)と、当該データ信号に同期したストローブ信号(DQS)とを出力する場合、測定装置100は、データ信号(DQ)を被測定信号として受け取り、ストローブ信号(DQS)を基準信号として受け取ってよい。これにより、測定装置100は、データ信号(DQ)とストローブ信号(DQS)との位相差を検出することができる。
また、電子デバイスの内部に、測定装置100を設けてもよい。例えば、当該電子デバイスは、データ信号(DQ)及びストローブ信号(DQS)を出力する動作回路と、上述した測定装置100とを備えてよい。また、当該電子デバイスは、測定装置100における測定結果に基づいて、動作回路が正常に動作しているか否かを自己診断する診断部を更に備えてよい。例えば診断部は、データ信号及びストローブ信号の位相差が、予め定められた範囲内であるか否かによって、動作回路が正常に動作しているか否かを検出してよい。また診断部は、動作回路が正常に動作していないと判定した場合に、その旨を電子デバイスの外部に出力してよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。

Claims (9)

  1. 被測定信号を測定する測定装置であって、
    前記被測定信号の一つのパルスが入力され、前記被測定信号のパルスに応じて発振を開始して第1発振信号を出力する第1発振回路と、
    基準信号の一つのパルスが入力され、前記基準信号のパルスに応じて発振を開始して、前記第1発振信号とは周期が異なる第2発振信号を出力する第2発振回路と、
    前記第2発振信号のパルスに応じて、前記第1発振信号をサンプリングする第1サンプリング部と
    を備え
    前記第1発振回路は、
    前記被測定信号の一つのパルスを選択する第1制御部と、
    前記第1制御部が選択したパルスを第1遅延量で遅延させる第1遅延部と、
    前記第1遅延部が出力するパルスを前記第1遅延部の入力に帰還する第1ループ経路と
    を有し、
    前記第2発振回路は、
    前記基準信号の一つのパルスを選択する第2制御部と、
    前記第2制御部が選択したパルスを、前記第1遅延量とは異なる第2遅延量で遅延させる第2遅延部と、
    前記第2遅延部が出力するパルスを前記第2遅延部の入力に帰還する第2ループ経路と
    を有し、
    前記第1発振回路は、
    前記第1制御部が選択した前記被測定信号のパルスを第1入力に受け取り、前記第1遅延部が出力するパルスを、前記第1ループ経路を介して第2入力に受け取り、前記第1入力に入力されたパルスを前記第1遅延部に通過させた後に、前記第2入力に入力されたパルスを前記第1遅延部に通過させる第1セレクタを更に有し、
    前記第2発振回路は、
    前記第2制御部が選択した前記基準信号のパルスを第1入力に受け取り、前記第2遅延部が出力するパルスを、前記第2ループ経路を介して第2入力に受け取り、前記第1入力に入力されたパルスを前記第2遅延部に通過させた後に、前記第2入力に入力されたパルスを前記第2遅延部に通過させる第2セレクタを更に有し、
    前記測定装置は、
    前記第1発振回路に入力される前記被測定信号のパルスの次のパルスが入力され、前記被測定信号のパルスに応じて発振を開始して第3発振信号を出力する第3発振回路と、
    前記第2発振回路に入力される前記基準信号のパルスの次のパルスが入力され、前記基準信号のパルスに応じて発振を開始して、前記第3発振信号とは周期が異なる第4発振信号を出力する第4発振回路と、
    前記第4発振信号のパルスに応じて、前記第3発振信号をサンプリングする第2サンプリング部と
    更に備える測定装置。
  2. 前記第1制御部は、前記第1ループ経路を通過するパルス数を計数し、計数値が予め定められた値になった場合に、前記第1発振信号の出力を停止させる
    請求項に記載の測定装置。
  3. 前記第2制御部は、前記第2ループ経路を通過するパルス数を計数し、計数値が予め定められた値になった場合に、前記第2発振信号の出力を停止させる
    請求項1または2に記載の測定装置。
  4. 前記第3発振回路は、前記第1発振信号と略等しい周期の前記第3発振信号を出力し、
    前記第4発振回路は、前記第2発振信号と略等しい周期の前記第4発振信号を出力する
    請求項1から3のいずれか一項に記載の測定装置。
  5. 前記被測定信号と略等しい周期の前記基準信号を生成して、前記第2発振回路及び前記第4発振回路に供給する基準信号生成部を更に備える
    請求項1から4のいずれか一項に記載の測定装置。
  6. 前記第1発振信号のパルス数を計数する第1周波数カウンタと、
    前記第1周波数カウンタと同時に、前記第2発振信号のパルス数を計数する第2周波数カウンタと、
    所定の期間内における前記第1周波数カウンタの計数値、及び前記第2周波数カウンタの計数値の差分が、予め定められた値となるように、前記第1遅延部及び前記第2遅延部の遅延量を調整する分解能調整部と
    を更に備える請求項1から5のいずれか一項に記載の測定装置。
  7. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    前記被試験デバイスが出力する被測定信号を測定する、請求項1から6のいずれか一項に記載の測定装置と、
    前記測定装置における測定結果に基づいて、前記被試験デバイスの良否を判定する判定部と
    を備え試験装置。
  8. 前記第1発振回路は、前記被試験デバイスが出力するデータ信号を、前記被測定信号として受け取り、
    前記第2発振回路は、前記被試験デバイスが前記データ信号と同期して出力するストローブ信号を、前記基準信号として受け取り、
    前記測定装置は、前記データ信号と、前記ストローブ信号との位相差を測定する
    請求項に記載の試験装置。
  9. 被測定信号を出力する動作回路と、
    前記被測定信号を測定する、請求項1から6のいずれか一項に記載の測定装置と
    を備え電子デバイス。
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