JP5165974B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メモリセルと、前記メモリセルに接続されたビット線と、前記ビット線を電源電圧まで昇圧するプリチャージ回路と、前記メモリセルからのデータ読み出しに先立って前記ビット線を前記電源電圧よりも低い所定の電圧レベルまで降圧する降圧回路とを備えた半導体記憶装置に関する。
半導体記憶装置において、データの読み出し速度の向上を図るために、読み出し動作に先立って電源電圧プリチャージのビット線を電源電圧よりも低い所定の電圧レベルまで降圧しておき、ビット線が電源電圧レベルからグランドレベルへ変化する時間を早めるという技術がある。ビット線の電源電圧レベルからグランドレベルへの変化は次段ゲートのPMOSトランジスタで検出されるが、ビット線の降圧レベルを検出用のトランジスタの動作領域以下にすると、貫通電流や誤読み出しが発生する。ビット線にセンスアンプやPMOSのクロスドライバが接続されている場合にも、同様に誤読み出しが起きる。したがって、ビット線の降圧レベルはPMOSトランジスタの閾値付近に設定する必要がある。
また、ビット線が電源電圧レベルにプリチャージされているSRAM回路において、読み出し時または書き込み時の非選択カラムにおいて、ワード線起動と同時に、ビット線の電源電圧レベルの電荷がSRAMの“L”データを保持しているノードに流入する。この際、流入する電荷が多いと誤書き込みが起こる。誤書き込みに対する耐性のレベルを示す指標としてスタティックノイズマージン(Static Noise Margin)という指標がある。近年では、微細化によりスタティックノイズマージンが減少してきている。その対策として、ビット線の電源電圧レベルの電位を降圧して、ワード線起動時にビット線からメモリセルの“L”データを記憶しているノードに流入する電流を減らす技術がある。この際、ビット線降圧の程度が少ないと、上記原理により誤書き込みが起こる。逆に、降圧の程度が大きすぎると、SRAMの“H”データを保持しているノードに流入するビット線の“L”レベルの電荷により、誤書き込みが起こる。したがって、ビット線をスタティックノイズマージンを確保できるレベルに降圧する必要がある。
以下に図15を用いて従来の半導体記憶装置におけるビット線降圧の技術について説明する。図15(a)は従来の技術における半導体記憶装置の構成を示す回路図、図15(b)はその動作を示すタイミングチャートである。
図15(a)において、11はSRAMのメモリセル、12はプリチャージ回路、13は読み出し回路、14は降圧回路、BL,/BLは相補型のビット線、WLはワード線、PCはプリチャージ制御信号、DCは降圧制御信号、QP51,QP52,QP53はプリチャージ回路12を構成するPMOSトランジスタ、QN51,QN52は降圧回路14を構成するNMOSトランジスタ、QP54はPMOSトランジスタ、Invはインバータである。降圧回路14は、ワード線WLの起動に先立ってビット線BL,/BLを降圧するために追加したものである。降圧トランジスタQN51,QN52のドレインがビット線BL,/BLに直接に接続され、ソースがグランドに接続され、ゲートがインバータInvを介してイコライズトランジスタQP54のゲートに接続されている。そのゲートは降圧制御信号DCでドライブされるようになっている。
図15(b)に示すように、ワード線WLの起動に先立ち、まずタイミングt51において、プリチャージ制御信号PCがネゲートされて“H”レベルとなりプリチャージトランジスタQP51,QP52およびイコライズトランジスタQP53がオフし、ビット線BL,/BLがフローティング状態になる。
次にタイミングt52において、降圧制御信号DCがアサートされて“H”レベルとなり、降圧回路14における降圧トランジスタQN51,QN52がオンになるとともに、イコライズトランジスタQP54がオンになり、ビット線BL,/BLの電荷がディスチャージされ、ビット線BL,/BLの電位が所定の電圧レベルに降圧される。所定の電圧レベルとしては、例えば、(VDD−Vth)が考えられる。ここで、VDDはプリチャージに用いられる電源電圧、VthはMOSトランジスタのしきい値電圧である。
次にタイミングt53において、降圧制御信号DCがネゲートされ“L”レベルになると、降圧トランジスタQN51,QN52がオフになるとともに、イコライズトランジスタQP54がオフになり、ビット線BL,/BLの降圧とイコライズが止まる。
次にタイミングt54において、ワード線WLがアサートされ、メモリセル11からデータの読み出しが行われる。メモリセル11に“0”が記憶されているときは、ビット線BLからメモリセル11へ電流が流れ込み、ビット線BLの電位が低下し、相補ビット線/BLは電位降下はない。このビット線BL=“L”レベル、相補ビット線/BL=“H”レベルが読み出し回路14で“0”データと判断される。一方、メモリセル11に“1”が記憶されているときは、相補ビット線/BLからメモリセル11へ電流が流れ込み、相補ビット線/BLの電位が低下し、ビット線BLは電位降下はない。このビット線BL=“H”レベル、相補ビット線/BL=“L”レベルが読み出し回路14で“1”データと判断される。図15(b)において、ビット線BL,/BLの電位の破線は、ビット線BLであるか相補ビット線/BLであるかに関係なく、電位が低下している様子を表している。
次にタイミングt55において、ワード線WLが“L”レベルとされ、データ読み出しが終了する。さらにタイミングt56において、プリチャージ制御信号PCがアサートされて“L”レベルに変化し、プリチャージトランジスタQP51,QP52およびイコライズトランジスタQP53がオンとなるので、ビット線BL,/BLが電源電圧にプリチャージされる。
上記において、ビット線BL,/BLの降圧のレベルは、降圧制御信号DCのパルス幅に応じて調整される。降圧レベルをΔV、降圧制御信号DCのパルス幅をTwとすると、ΔV∝Twである。すなわち、降圧レベルΔVは降圧制御信号DCのパルス幅Twにほぼ比例する。
特開平6−68672号公報 特開2004−79075号公報 特開2004−220652号公報 特開2007−58979号公報 2006VLSI [Wordline & Bitline Pulsing Schemes for Improving SRAM Cell Stabilityin Low-Vcc 65nm CMOS Design]
一般的に、ビット線の降圧は、動作サイクルの始めにワード線の起動に先立って行われる。サイクルの始まりからワード線の起動までの時間は短いため、降圧トランジスタは微小なパルス幅をもつ降圧制御信号によって制御がなされる。上記の従来の技術においては、ビット線の降圧レベルΔVは降圧トランジスタQN51,QN52に入力される降圧制御信号DCのパルス幅Twによってセンシティブに決定される。そのため、動作条件やデバイスばらつきに起因して降圧制御信号DCのパルス幅Twが変動すると、降圧レベルΔVに大きな差が生じ、誤動作を引き起こしてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みて創作したものであり、動作条件やデバイスばらつきにかかわらず、ビット線の降圧レベルのばらつきを抑制し、データの読み出し・書き込みにおける誤動作を防止することができる半導体記憶装置を提供することを目的としている。
本発明による半導体記憶装置は、メモリセルと、前記メモリセルに接続されたビット線と、前記ビット線を電源電圧まで昇圧するプリチャージ回路と、前記メモリセルからのデータ読み出しに先立って前記ビット線を前記電源電圧よりも低い所定の電圧レベルまで降圧する降圧回路とを備えた半導体記憶装置において、前記降圧回路として複数の降圧回路が前記ビット線に接続され、前記複数の降圧回路が互いに別々の降圧制御信号によって制御されるように構成されている。
降圧回路が単一であると、それに対する降圧制御信号も単一である。これだと、動作条件やデバイスばらつきに起因して降圧制御信号のパルス幅が変動すると、その影響が直接にビット線降圧レベルに作用する。これを回避する手段として、降圧回路を複数用意し、複数の降圧回路をビット線に接続する。この場合、降圧制御信号としては、複数の降圧回路に対して共通の降圧制御信号を用いる態様と、複数の降圧回路に対して互いに別々の降圧制御信号を用いる態様とがある。本発明の上記構成は、後者に相当する。
複数の降圧回路に対して共通単一の降圧制御信号を用いる態様の場合、動作条件やデバイスばらつきに起因してその単一の降圧制御信号のパルス幅が変動すると、その影響が直接にすべての降圧回路に作用する。単一の降圧制御信号のパルス幅が減少すると、すべての降圧回路において、降圧動作時間が同じ割合だけ減少する。すなわち、パルス幅がkパーセント減少すると、すべての降圧回路で降圧レベルは等しくkパーセントだけ減少する。また、単一の降圧制御信号のパルス幅が増加すると、すべての降圧回路において、降圧動作時間が同じ割合だけ増加する。すなわち、パルス幅がkパーセント増加すると、すべての降圧回路で降圧レベルは等しくkパーセントだけ増加する。したがって、複数の降圧回路に対して共通単一の降圧制御信号を用いる態様の場合は、降圧回路が単一の場合の従来の技術と実質的に変わらないものとなる。
これに対して、複数の降圧回路に対して互いに別々の降圧制御信号を用いる態様の本発明の上記構成においては、その複数の降圧制御信号が動作条件やデバイスばらつきに起因して、ある降圧制御信号のパルス幅は(k−α1 )パーセントの変化となり、ある降圧制御信号のパルス幅は(k−α2)パーセントの変化となり、ある降圧制御信号のパルス幅は(k+α3 )パーセントの変化となり、ある降圧制御信号のパルス幅は(k+α4 )パーセントの変化となる。パルス幅はプラス側にもマイナス側にも変動する。ここで、α1 ,α2 ,α3 ,α4 は正の実数で、α1 ≠α2 、α3 ≠α4 である。すなわち、複数の降圧制御信号のパルス幅のばらつきがまちまちとなる。その結果として、複数の降圧回路の降圧動作時間がまちまちとなる。換言すれば、複数の降圧回路において、降圧動作が終了するタイミングがまちまちとなり、結果的に降圧動作が徐々にオフすることになる。よって、単一の降圧制御信号で制御する場合に比べ、ビット線の降圧レベルのばらつきを抑制することが可能となる。
上記構成の半導体記憶装置において、前記複数の降圧制御信号は、そのうちの少なくとも一部の降圧制御信号のパルス幅が互いに相違しているという態様がある。パルス幅の短い降圧制御信号で制御される降圧回路は、降圧動作が早めに終了する。パルス幅の長い降圧制御信号で制御される降圧回路は、その降圧動作の終了は遅くなる。複数の降圧制御信号のアサートタイミングをほぼ同一とすると、降圧開始初期では複数の降圧回路のすべてが動作状態にあるため、ビット線の降圧速度が速いものとなる。次いで、パルス幅の短い降圧制御信号がネゲート状態に変わり対応する降圧回路が動作停止し、動作している降圧回路はパルス幅の長い降圧制御信号で制御されるものに限られることになるため、ビット線の降圧速度が低下する。つまり、初期では目標の降圧レベルに向けて急速に接近し、次いでは緩やかに接近することになる。その結果、降圧レベルが目標レベルから大きく外れることが抑制され、ビット線の降圧レベルのばらつきが緩和される。
また上記構成の半導体記憶装置において、前記複数の降圧制御信号は、そのうちの少なくとも一部の降圧制御信号がインアクティブに固定可能とされているという態様がある。このように構成すれば、TEG(Test Element Group)などの測定結果などに基づいて、インアクティブに固定する降圧制御信号を調整することにより、降圧能力を調整することが可能となる。
また上記構成の半導体記憶装置において、前記複数の降圧制御信号は、そのうちの少なくとも一部の降圧制御信号がモード制御信号によってアクティブとインアクティブとに切り替え可能とされているという態様がある。このように構成すれば、モード制御信号の切り替えによって、複数の降圧回路のうち一部の降圧回路をアクティブにしたり逆にインアクティブにすることが可能で、動作サイクル中に降圧レベルをダイナミックに調整することが可能となる。
また上記構成の半導体記憶装置において、前記複数の降圧制御信号は、それぞれのパルス幅が実質的に均等でかつアサートタイミング、ネゲートタイミングが互いに相違しているという態様がある。このように構成すれば、複数の降圧回路の動作タイミングをずらし、同時に動作している降圧回路の個数を調整することにより、降圧動作に起因する急激な電圧ドロップを抑えることが可能となる。
また上記構成の半導体記憶装置において、前記複数の降圧回路は、降圧開始制御信号によってオン・オフ制御されるスイッチング素子を介して前記ビット線に接続されているという態様がある。複数の降圧回路の1つ1つをビット線に直接に接続するとなると、ビット線につく容量が大きくなり、動作速度の高速化の妨げになる。これに対して、複数の降圧回路のそれぞれをスイッチング素子を介してビット線に接続しておけば、ビット線に直接に接続されるのはスイッチング素子の1つのみであるので、ビット線につく容量が小さくなり、動作速度の劣化を抑制することが可能となる。
上記のスイッチング素子に言及した半導体記憶装置において、前記複数の降圧回路は、複数のビット線で共有されているという態様がある。このように構成すれば、回路面積の削減が可能となる。
また上記構成の半導体記憶装置において、前記複数の降圧回路は、そのうち少なくとも2つが異なる降圧能力のものであるという態様がある。降圧能力が大きい降圧回路では、一定の時間における降圧レベルが大きくなる。降圧能力が小さい降圧回路では、一定の時間における降圧レベルが小さくなる。降圧能力を異にする複数の降圧回路を同時に動作させると、全体としての降圧レベルは個々の降圧回路の降圧レベルの総和となる。比較対照のため、複数の降圧回路がすべて同じ降圧能力Pをもっている場合を考える。降圧回路の個数を例えば3つとする。3つの降圧回路の合計の降圧能力は、P+P+P=3・Pとなる。つまり、整数倍である。これに対して、複数の降圧回路が互いに異なる降圧能力Pと(1/2)Pと(1/4)Pとなっているとする。この場合の3つの降圧回路の合計の降圧能力は、P+(1/2)P+(1/4)P=1.75・Pとなる。すなわち、整数倍ではなく、小数点以下の倍数を含んだ倍率となる。重み付けされた処理である。これで明らかなように、降圧能力を異にする複数の降圧回路を用いることにより、ビット線の降圧レベル調整をより微小な単位で高精度に実現することが可能となる。
本発明は、上記構成のものに代えて次のような態様の半導体記憶装置も有効なものである。
すなわち、本発明による半導体記憶装置は、複数のメモリセルと、前記複数のメモリセルが接続されたビット線と、前記ビット線を電源電圧まで昇圧するプリチャージ回路と、前記複数のメモリセルのいずれかからのデータ読み出しに先立って前記ビット線を前記電源電圧よりも低い所定の電圧レベルまで降圧する降圧回路とを備えた半導体記憶装置において、前記降圧回路として複数の降圧回路が前記ビット線に接続され、前記複数の降圧回路が前記ビット線に等間隔に分散されて接続されているものである。
降圧制御信号として複数の降圧回路に対して同一タイミングの降圧制御信号を用いる場合でも、複数の降圧回路をビット線に等間隔に分散させて配置することにより、ビット線上の位置に依存した降圧レベルの差を抑えることが可能となる。
上記構成の半導体記憶装置において、前記複数の降圧回路は、前記ビット線において上端部側と中央部と下端部側とに分散されて接続されているという態様がある。このように構成すれば、ビット線の位置に依存した降圧レベルのばらつきを緩和することが可能となる。
また上記構成の半導体記憶装置において、前記複数の降圧回路は、個々の降圧回路が前記ビット線において所定数のメモリセルの群からなるブロック単位に配置されているという態様がある。このように構成すれば、選択されたメモリセルが含まれるブロックの降圧回路のみをオンし、それ以外のブロックではオフ状態を保つことにより、不必要な降圧動作を回避し、低消費電力化を図ることが可能となる。
本発明によれば、動作条件やデバイスばらつきにかかわらず、ビット線の降圧レベルのばらつきを抑制し、データの読み出し・書き込みにおける誤動作を防止することができる。
以下、本発明にかかわる半導体記憶装置の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
ワード線WLからのアクセスによって起動されるSRAMのメモリセル1における一対のアクセストランジスタのソースに相補型のビット線BL,/BLが接続されている。ビット線BL,/BLにはまた、イコライズ機能を伴うプリチャージ回路2、読み出し回路3および複数の降圧回路4が接続されている。複数の降圧回路4どうしは、互いに並列接続されている。
図2は図1におけるプリチャージ回路2と降圧回路4を具体的に示す回路図である。
プリチャージ回路2は、PMOSトランジスタからなるプリチャージトランジスタQP1,QP2とイコライズトランジスタQP3を備えている。イコライズトランジスタQP3は、ソース・ドレインがビット線BL,/BLに接続され、ゲートにはプリチャージ制御信号PCが印加されるように構成されている。プリチャージトランジスタQP1は、ソースが高電位側電源に接続され、ドレインがビット線BLに接続されている。プリチャージトランジスタQP2は、ソースが高電位側電源に接続され、ドレインがビット線/BLに接続されている。プリチャージトランジスタQP1のゲートとプリチャージトランジスタQP2のゲートが互いに接続され、さらにイコライズトランジスタQP3のゲートにも接続されている。
複数の降圧回路4の段数をn段とする。1段目の降圧回路4は、NMOSトランジスタからなる降圧トランジスタQN11,QN12を有している。降圧トランジスタQN11のソースはグランドに接続され、ドレインはビット線BLに接続されている。降圧トランジスタQN12のソースはグランドに接続され、ドレインはビット線/BLに接続されている。降圧トランジスタQN11,QN12のゲートどうしは互いに接続され、さらに降圧制御信号DC1が印加されるようになっている。n段目の降圧回路4は、NMOSトランジスタからなる降圧トランジスタQNn1,QNn2を有している。降圧トランジスタQNn1のソースはグランドに接続され、ドレインはビット線BLに接続されている。降圧トランジスタQNn2のソースはグランドに接続され、ドレインはビット線/BLに接続されている。降圧トランジスタQNn1,QNn2のゲートどうしは互いに接続され、さらに降圧制御信号DCnが印加されるようになっている。他の段の降圧回路4も同様の構成となっている。
次に、上記のように構成された本実施の形態の半導体記憶装置の動作を図3のタイミングチャートに従って説明する。
タイミングt0において、ロウアクティブのプリチャージ制御信号PCはアサート状態にあり、降圧制御信号DC1〜DCnはネゲート状態にある。プリチャージ制御信号PCが“L”レベルであるので、プリチャージトランジスタQP1,QP2およびイコライズトランジスタQP3はオン状態にある。したがって、ビット線BL,/BLには電源電圧VDDが印加され、プリチャージが行われている。
ワード線WLの起動(t4)に先立ち、まずタイミングt1において、プリチャージ制御信号PCがネゲートされて“H”レベルとなり、プリチャージトランジスタQP1,QP2およびイコライズトランジスタQP3がオフし、ビット線BL,/BLは電源電圧VDDから切り離されフローティング状態になる。
次にタイミングt2において、複数の降圧制御信号DC1〜DCnがアサートされて“H”レベルになり、それまでオフ状態にあった降圧トランジスタQN11,QN12…QNn1,QNn2がオンし、ビット線BL,/BLの降圧が開始される。ビット線BL,/BLの電位は、一定の時定数の下に降下し、所定の電圧レベル(例えば(VDD−Vth))まで降圧される。
次にタイミングt3において、複数の降圧制御信号DC1〜DCnが“L”レベルとなり、降圧トランジスタQN11,QN12…QNn1,QNn2がオフしグランドとの接続が断たれるので、ビット線BL,/BLの降圧が止まる。
次にタイミングt4において、ワード線WLが起動されて“H”レベルとなり、メモリセル1のデータの読み出しが行われる。この読み出し動作については、従来技術の場合と同様である。
次にタイミングt5において、ワード線WLが“L”レベルとされ、データ読み出しが終了する。さらにタイミングt6において、プリチャージ制御信号PCが“L”レベルに変化し、プリチャージトランジスタQP1,QP2およびイコライズトランジスタQP3がオンとなるので、ビット線BL,/BLが電源電圧にプリチャージされる。
図4は図2の複数の降圧回路4に対して供給する降圧制御信号DC1〜DCnを生成する降圧制御回路5の構成を示す回路図である。
A0はクロックCLKと選択制御信号CSとの論理積をとって、予備クロックCKを生成するANDゲートである。ANDゲートA0の出力端子には遅延回路D1〜Dnが接続されている。遅延回路D1〜Dnはそれぞれ奇数段のインバータから構成されている。ANDゲートA0の出力端子と遅延回路D1の出力端子がANDゲートA1の入力端子に接続されている。ANDゲートA0の出力端子と遅延回路Dnの出力端子がANDゲートAnの入力端子に接続されている。他の段も同様の構成となっている。
n個の遅延回路D1〜Dnは同一の回路構成となっている。第1段目では、予備クロックCKが遅延回路D1で遅延反転された遅延反転パルスCK1と予備クロックCKとの論理積がとられ、ANDゲートA1から降圧制御信号DC1が出力される。第n段目では、予備クロックCKが遅延回路Dnで遅延反転された遅延反転パルスCKnと予備クロックCKとの論理積がとられ、ANDゲートAnから降圧制御信号DCnが出力される。他の段でも同様の動作となる。
ここで、比較対照のために、n個の降圧制御信号DC1〜DCnの代わりに単一の降圧制御信号DC0のみを用いて、n個の降圧回路4を共通に制御する場合を想定する。降圧制御信号DC0のパルス幅をT0とする。1つの降圧回路4において、パルス幅T0の降圧制御信号DC0による降下電圧をΔVとする。ΔVはT0に比例する。n個の降圧回路4における降下電圧の合計は、ΔV×nであり、これはT0に比例する。降圧制御信号DC0のパルス幅T0にkパーセントのずれが生じたとする。すると、n個の降圧回路4における降下電圧の合計ΔV×nもkパーセント変動する。つまり、パルス幅変動がそのまま降下電圧のずれに反映される。
これに対して、本実施の形態のようにn個の別々の降圧制御信号DC1〜DCnを生成し、それぞれによってn個の降圧回路4を制御する場合には、次のようになる。元の予備クロックCKのパルス幅がkパーセントずれたとき、n個の遅延回路D1〜Dnでのずれは必ずしもすべての遅延回路D1〜Dnで同じにはならない。遅延回路D1〜Dnに個体差があるため、遅延回路D1では(k±α1 )パーセントのずれとなり、遅延回路D2では(k±α2 )パーセントのずれとなり、遅延回路D3では(k±α3 )パーセントのずれとなり、遅延回路D4では(k±α4 )パーセントのずれとなり、遅延回路Dnでは(k±αn )パーセントのずれとなる。プラス側へずれる遅延回路の個数とマイナス側へずれる遅延回路の個数とは、一般的にほぼ同数となるはずである。すなわち、n個の降圧制御信号DC1〜DCnにおいて、パルス幅が増加するものもあれば減少するものもある。その結果として、互いに並列接続されたn個の降圧回路4において、トータルとしては、元の予備クロックCKのパルス幅のずれによる影響が緩和されることになる。
すなわち、複数の降圧回路4を別々の降圧制御信号DC1〜DCnで制御する本実施の形態によれば、単一の降圧制御信号DC0で制御する場合に比べ、ビット線BL,/BLの降圧レベルのばらつきを抑制することができる。
なお、降圧回路4のトランジスタサイズを同一にすれば、ビット線BL,/BLにつくトランジスタの拡散容量を同一にできる。また、ドレインを共通化すれば、ビット線BL,/BLにつく拡散容量を削減できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における半導体記憶装置を図2、図4および図5を用いて説明する。図5は実施の形態2における半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。図4の降圧制御回路5のn個の遅延回路D1〜Dnにおいて、遅延量に違いを持たせている。その結果として、n個の降圧制御信号DC1〜DCnは、それぞれのパルス幅が多様になっている。その他の構成については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
次に、動作を説明する。
n個の降圧制御信号DC1〜DCnのアサートタイミングをほぼ同一とする。降圧開始初期ではn個の降圧回路4のすべてが動作状態にあるため、ビット線BL,/BLの降圧速度が速いものとなる。次いで、パルス幅の最も短い1番目の降圧制御信号DC1がネゲート状態に変わり対応する降圧回路4が動作停止する。結果、動作している降圧回路4の数は(n−1)となり、ビット線BL,/BLの降圧速度が少し低下する。以下同様に、降圧制御信号DCiはパルス幅の短いものから順次にネゲート状態となり、動作している降圧回路4の数が(n−2),(n−3)…のように減少し、ビット線BL,/BLの降圧速度が少しずつ低下していく。
つまり、ビット線BL,/BLの電圧レベルは、初期では目標レベルに向けて急速に接近し、次いでは緩やかに接近することになる。その結果、降圧レベルが目標レベルから大きく外れることが抑制され、ビット線の降圧レベルのばらつきが緩和される。その他の動作については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における半導体記憶装置を図2、図6を用いて説明する。図6は実施の形態3における降圧制御回路5の構成を示す回路図である。
n個の降圧制御信号DC1〜DCnのうち一部を“L”レベル固定とする。図示例では、第iないし第nの降圧制御信号DCi〜DCnを“L”レベル固定している。そのために、ANDゲートAi〜Anにおいて、一方の入力をグランド接続としている。この場合、“L”レベル固定していない降圧制御信号DC1〜DCi−1を用いて、実施の形態1で説明した動作方法によりビット線BL,/BLが降圧される。
本実施の形態によれば、TEG(Test Element Group)の測定結果などに基づいて、“L”レベル固定する降圧制御信号にバリエーションを持たせることにより、降圧能力を調整することが可能となる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4における半導体記憶装置を図2、図7を用いて説明する。図7は実施の形態4における降圧制御回路5の構成を示す回路図である。
第i段目のANDゲートAiから第n段目のANDゲートAnにかけて3入力ANDゲートに構成され、それぞれにモード制御信号MCが入力されている。モード制御信号MCが“L”レベルに設定されているときは、第i段目から第n段目の降圧制御信号DCi〜DCnは常に“L”レベル出力となる。逆に、モード制御信号MCが“H”レベルに設定されているときは、第i段目から第n段目の降圧制御信号DCi〜DCnは実施の形態1の場合と同様にパルス信号を出力する。すなわち、モード制御信号MCの切り替えによって、n個の降圧回路4のうち一部の降圧回路4をアクティブにしたり逆にインアクティブにすることが可能で、動作サイクル中に降圧レベルをダイナミックに調整することが可能となる。これは、例えば低電圧動作モードの場合に、モード制御信号MCを“H”レベルにして、動作する降圧回路4の個数を増やすことにより、低電圧での降圧レベルの不足を調整することができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5における半導体記憶装置を図2、図8、図9を用いて説明する。図8は実施の形態5における降圧制御回路5の構成を示す回路図である。
n個の遅延回路D1〜Dnが直列に接続されている。第2の遅延回路D2から出力される第2の降圧制御信号DC2は、第1の降圧制御信号DC1を一定時間遅延させた信号、第3の遅延回路D3から出力される第3の降圧制御信号DC3は、第2の降圧制御信号DC2を一定時間遅延させた信号、第nの遅延回路Dnから出力される第nの降圧制御信号DCnは、第(n−1)の降圧制御信号DCn−1を一定時間遅延させた信号である。n個の降圧制御信号DC1〜DCnは、それぞれのパルス幅が実質的に均等でかつアサートタイミング、ネゲートタイミングが互いに相違している。
図9は本実施の形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャートである。ビット線BL,/BLに対する降圧動作は、実施の形態1の場合と同様である。
本実施の形態によれば、複数の降圧回路4の動作タイミングをずらし、同時に動作している降圧回路4の個数が調整される。これにより、降圧動作に起因する急激な電圧ドロップを抑えることができる。
(実施の形態6)
図10は本発明の実施の形態6における半導体記憶装置の構成を示す回路図である。
第1段目の降圧回路4は、ビット線BL側の降圧トランジスタQN11およびビット線/BL側の降圧トランジスタQN12を1段ずつとし、第2段目の降圧回路4では、ビット線BL側の降圧トランジスタQN21およびビット線/BL側の降圧トランジスタQN22を2段の直列接続とし、第3段目の降圧回路4では、ビット線BL側の降圧トランジスタQN31およびビット線/BL側の降圧トランジスタQN32を3段の直列接続としている。その他の構成要素については実施の形態1の図2と同一であるので同一の参照符号を付すにとどめ、その説明を省略する。ビット線BL,/BLに対する降圧制御は、実施の形態1の場合と同様である。
降圧能力について、第1段目の降圧回路4の降圧能力をPとすると、第2段目の降圧回路4の降圧能力は(1/2)P、第3段目の降圧回路4の降圧能力は(1/3)Pであり、全体としては降圧能力は1.83Pとなる。
本実施の形態によれば、降圧トランジスタの直列段数を変えて降圧能力にバリエーションを持たせた複数の降圧回路を用いることにより、ビット線の降圧レベル調整をより微小な単位で高精度に実現することができる。すなわち、上述したばらつき緩和の効果をさらに高精度に実現できる。
なお、降圧トランジスタの直列段数を変えることに代えて、それぞれのトランジスタのゲート幅、ゲート長、閾値、基板バイアス電圧を変えるようにしてもよい。いずれも、降圧能力にバリエーションを持たせることにより、上述したばらつき緩和の効果をさらに高精度に実現できる。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7における半導体記憶装置を図11、図12、図13を用いて説明する。
図11は実施の形態7における半導体記憶装置の構成を示す回路図である。
n個の降圧回路4はそれぞれがスイッチングトランジスタQN4を介してビット線BLに接続されているとともに、スイッチングトランジスタQN5を介してビット線/BLに接続されている。n個の降圧回路4はいずれも1つのNMOSトランジスタから構成されている。すなわち、第1の降圧回路4は降圧トランジスタQN41から構成され、第2の降圧回路4は降圧トランジスタQN42から構成され、第nの降圧回路4は降圧トランジスタQN4nから構成されている。n個の降圧トランジスタQN41〜QN4nは、ドレインどうしが互いに接続され、ソースはグランドに接続され、ゲートには降圧制御信号DF1〜DFnが入力されるようになっている。並列接続されたn個の降圧トランジスタQN41〜QN4nはビット線BLに対してスイッチングトランジスタQN4を介して接続されている。スイッチングトランジスタQN4のドレインはビット線BLに接続され、ソースは並列接続の降圧トランジスタQN41〜QN4nのドレインに接続され、ゲートには降圧開始制御信号DNが入力されるようになっている。ビット線/BLに対してもスイッチングトランジスタQN5を介してn個の降圧回路4が接続されている。メモリセル1、プリチャージ回路2、読み出し回路3については、実施の形態1の場合と同様のものになっている。
図12は実施の形態7における降圧制御回路5の構成を示す回路図である。ANDゲートA0の出力端子から降圧開始制御信号DNが出力されるようになっている。また、ANDゲートA0の出力端子にはn個の遅延回路D1〜Dnが接続され、それぞれから降圧制御信号DF1〜DFnが出力されるようになっている。遅延回路D1〜Dnのうちいくつかは遅延量が比較的小さく、別のいくつかは遅延量が大きくなっている。遅延量が小さい遅延回路をD1〜Diとし、遅延量が大きい遅延回路をDj〜Dnとする。
次に、上記のように構成された本実施の形態の半導体記憶装置の動作を図13のタイミングチャートに従って説明する。
タイミングt40において、ロウアクティブのプリチャージ制御信号PCはアサート状態にあり、降圧開始制御信号DNはネゲート状態にあり、n個の降圧制御信号DF1〜DFnはアサート状態にある。降圧回路4におけるn個の降圧トランジスタQN41〜QN4nは降圧制御信号DF1〜DFnの“H”レベルによってオン状態となっている。ただし、降圧開始制御信号DNが“L”レベルであり、スイッチングトランジスタQN4がオフ状態にある。したがって、ビット線BL,/BLはオン状態にあるプリチャージトランジスタQP1,QP2を介して電源電圧VDDにプリチャージされている状態にある。
次にタイミングt41において、プリチャージ制御信号PCが“H”レベルになるとともに、降圧開始制御信号DNが“H”レベルになる。結果、プリチャージトランジスタQP1,QP2およびイコライズトランジスタQP3がオフになり、ビット線BL,/BLがフローティングになる。また、スイッチングトランジスタQN4,QN5がオンになり、ビット線BL,/BLの降圧が開始される。ビット線BLの電荷は、ON状態にあるスイッチングトランジスタQN4および互いに並列接続の降圧トランジスタQN41〜QN4nを介してグランドに放出される。
次にタイミングt42において、降圧制御信号DF1〜DFiが“L”レベルとなって降圧トランジスタQN41〜QN4iがオフになる。降圧トランジスタQNj〜QN4nはオン状態を維持している。オン状態にある降圧トランジスタの数が減ったので、降圧の速度が落ちる。
次にタイミングt43において、降圧制御信号DFj〜DFnが“L”レベルとなって降圧トランジスタQNj〜QN4nがオフになり、降圧トランジスタQN41〜QN4nのすべてがオフ状態になるので、ビット線BL,/BLの降圧が止まり、ビット線BL,/BLが所定の電圧レベルまで降圧される。これ以降の動作については上記と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態においては、n個の降圧回路4(降圧トランジスタQN41〜QN4n)をビット線BL,/BLに接続するのに、間にスイッチングトランジスタQN4,QN5を介在させている。ビット線BLに直接に接続されるのは、スイッチングトランジスタQN4の1つのみであり、ビット線/BLに直接に接続されるのは、スイッチングトランジスタQN5の1つのみである。実施の形態1の場合には、n個の降圧トランジスタQN11〜QNn1がビット線BLに直接に接続されている。ビット線/BLには、n個の降圧トランジスタQN12〜QNn2が直接に接続されている。実施の形態1の場合、ビット線BL,/BLにつくトランジスタの拡散容量が大きいことから、動作速度の高速化の妨げになる。これに対して、本実施の形態によれば、ビット線BLに直接に接続されるのはスイッチングトランジスタQN4の1つのみであり、ビット線/BLに直接に接続されるのはスイッチングトランジスタQN5の1つのみであるので、ビット線BL,/BLにつくトランジスタの拡散容量が小さくなり、動作速度の劣化を抑制することができる。
また、実施の形態1の場合は図3に示すように降圧制御信号DC1〜DCnはパルス幅の小さいパルス信号となっている。これに対して、本実施の形態の場合は、降圧開始制御信号DNと降圧制御信号DF1〜DFnの組み合わせで降圧回路4をオン・オフしているので、降圧制御信号DF1〜DFnはパルス幅の大きな信号でよい。パルス幅の小さいパルス信号の場合は、低電圧でパルスがつぶれてしまう可能性がある。これに対して、本実施の形態によれば、低電圧でパルスがつぶれてしまうことはない。
(実施の形態8)
図14は本発明の実施の形態8におけるにおける半導体記憶装置の構成を示す回路図である。
第1の降圧回路4は、降圧トランジスタQN41が1段であり、第2の降圧回路4では、降圧トランジスタQN42を2段の直列接続とし、第3の降圧回路4では、降圧トランジスタQN43を3段の直列接続とし、第nの降圧回路4では、降圧トランジスタQN4nをn段の直列接続としている。その他の構成要素については実施の形態7の図11と同一であるので同一の参照符号を付すにとどめ、その説明を省略する。ビット線BL,/BLに対する降圧動作は、実施の形態1の場合と同様である。
本実施の形態によれば、n個の降圧回路4において、降圧トランジスタの直列段数を変えて降圧能力にバリエーションを持たせているので、上述したばらつき緩和の効果をさらに高精度に実現できる。
なお、降圧トランジスタの直列段数を変えることに代えて、それぞれのトランジスタのゲート幅、ゲート長、閾値、基板バイアス電圧を変えるようにしてもよい。いずれも、降圧能力にバリエーションを持たせることにより、上述したばらつき緩和の効果をさらに高精度に実現できる。
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9における半導体記憶装置は、図11、図14に示す半導体記憶装置において、スイッチングトランジスタQN4,QN5のソースから延在させた点線で示唆しているように、図示していない他のビット線BL,/BLに対して、複数の降圧回路4…群を共通に接続したものである。この構成により、面積を削減することができる。
(実施の形態10)
複数の降圧回路を同一の制御信号あるいは同一のタイミングの制御信号で制御する場合、ビット線に等間隔で降圧回路を配置することにより、ビット線の位置に依存した降圧レベルのばらつきを緩和できる。
(実施の形態11)
複数の降圧回路を同一の制御信号あるいは同一のタイミングの制御信号で制御する場合、ビット線の上下、中央に降圧回路を配置することにより、ビット線の位置に依存した降圧レベルのばらつきを緩和できる。
(実施の形態12)
同一ビット線上の複数のメモリセルからなるブロックのビット線毎に降圧回路を配置し、選択されたメモリセルが含まれるブロックの降圧回路のみをオンすることにより、不必要な降圧を回避し、低消費電力化を図ることができる。
本発明の技術は、動作条件やデバイスばらつきにかかわらず、ビット線の降圧レベルのばらつきを抑制し、データの読み出し・書き込みにおける誤動作を防止することができるので、特に低電圧で駆動されるSRAM等の半導体記憶装置に有用である。
本発明の実施の形態1における半導体記憶装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における半導体記憶装置の詳しい構成を示す回路図 本発明の実施の形態1における半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態1における降圧制御回路の構成を示す回路図 本発明の実施の形態2における半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態3における降圧制御回路の構成を示す回路図 本発明の実施の形態4における降圧制御回路の構成を示す回路図 本発明の実施の形態5における降圧制御回路の構成を示す回路図 本発明の実施の形態5における半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態6における半導体記憶装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態7における半導体記憶装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態7における降圧制御回路の構成を示す回路図 本発明の実施の形態7における半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態8における半導体記憶装置の構成を示す回路図 従来の技術における半導体記憶装置の構成を示す回路図と動作を示すタイミングチャート
符号の説明
1 メモリセル
2 プリチャージ回路
3 読み出し回路
4 降圧回路
5 降圧制御回路
BL,/BL ビット線
WL ワード線
D1〜Dn 遅延回路
QN11〜QNn1,QN12〜QNn2,QN41〜QN4n 降圧トランジスタ
QN4,QN5 スイッチングトランジスタ
QP1,QP2 プリチャージトランジスタ
QP3 イコライズトランジスタ
PC プリチャージ制御信号
DC1〜DCn 降圧制御信号
DF1〜DFn 降圧制御信号
DN 降圧開始制御信号
MC モード制御信号

Claims (8)

  1. メモリセルと、前記メモリセルに接続されたビット線と、前記ビット線を電源電圧まで昇圧するプリチャージ回路と、前記メモリセルからのデータ読み出しに先立って前記ビット線を前記電源電圧よりも低い所定の電圧レベルまで降圧する降圧回路とを備えた半導体記憶装置において、前記降圧回路として複数の降圧回路が前記ビット線に接続され、前記複数の降圧回路が互いに異なる制御回路から生成される別々の降圧制御信号によって制御さるように構成され、
    前記複数の降圧制御信号は、それぞれのアサートタイミング、ネゲートタイミングが互いに相違していることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. メモリセルと、前記メモリセルに接続されたビット線と、前記ビット線を電源電圧まで昇圧するプリチャージ回路と、前記メモリセルからのデータ読み出しに先立って前記ビット線を前記電源電圧よりも低い所定の電圧レベルまで降圧する降圧回路とを備えた半導体記憶装置において、前記降圧回路として複数の降圧回路が前記ビット線に接続され、前記複数の降圧回路が互いに異なる制御回路から生成される別々の降圧制御信号によって制御されるように構成され、
    前記複数の降圧回路は、そのうち少なくとも2つが異なる降圧能力のものであることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 前記複数の降圧制御信号は、そのうちの少なくとも一部の降圧制御信号のパルス幅が互いに相違している請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記複数の降圧制御信号は、そのうちの少なくとも一部の降圧制御信号がインアクティブに固定可能とされている請求項1から請求項3までのいずれかに記載の半導体記憶装置。
  5. 前記複数の降圧制御信号は、そのうちの少なくとも一部の降圧制御信号がモード制御信号によってアクティブとインアクティブとに切り替え可能とされている請求項1から請求項3までのいずれかに記載の半導体記憶装置。
  6. 前記複数の降圧回路は、降圧開始制御信号によってオン・オフ制御されるスイッチング素子を介して前記ビット線に接続されている請求項1から請求項5までのいずれかに記載の半導体記憶装置。
  7. 前記複数の降圧回路は、複数のビット線で共有されている請求項6に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記複数の降圧回路は、そのうち少なくとも2つが異なる降圧能力のものである請求項1に記載の半導体記憶装置。
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